≪プレイした感想≫

 今回のStudio e・goの作品は内容自体には文句はないが、
やや物足りない感がする作品ではあった。

 その一番の原因は新システムである『育成パート』だ。
今回の構成は「育成→戦闘」という感じなのだが、
2回目以降は戦闘のスキップが可能になるので、育成パートだけになってしまう。
さらにコマンドがたくさんあって、重要なイベントを見逃すこともあるので、
セーブ&ロードを繰り返さなければいけなくなる。
ゲームをやる上でこれほど苦痛なことはない。
今までのStudio e・goさんの作品はテンポが良かっただけにこれは残念かも。

 そしていつも問題となるのがシナリオの物足りなさ。
だけど今回はシナリオがうまくまとまっているので、満足いくものになっている。
聖魔大戦の裏面を詳しくしたような感じであろうか。
特にセリカ、テルルのシナリオは良くできてるように感じた。

 私が個人的にこのゲームで一押ししたいのは戦闘システムだ。
今までのStudio e・goのゲームは戦闘がだいぶ楽だった。
戦術なども特にいらず、初心者向きの内容だった。
だが今回はCPUレベルが3段階に分かれており、上のレベルは相当難しくなっているので、
S・RPGファンも楽しめることは間違いない。
リアルタイム戦闘なので戦闘の支持に追われ忙しい。
また今回はメインキャラに部下がいて、部隊ごと戦うので、
被害を少なくできるように戦術も考えなければならない。
この戦闘システムで面白みが上がったのは確実だろう。

 でもこれは18禁ゲーム(笑)
当然、そういうシーンを期待して買った人もいるだろう。
そういう人のためにごり押しで勝てるCPUレベルが設定されており、
さらに2回目は戦闘がスキップできる。
これならその手のファンも楽しめるのは間違いない。
おまけに今回はHシーンが増えた感がある。
ED後にもHシーンがあり、コスチュームが多いのが特徴か。
だが相変わらずCGはHというよりは美麗なので、
性的興奮がないのはいつも通り(笑)

 最後に総括。
全体としてはいい仕上がりだったと思う。
ゲームとして面白かったのが嬉しい。
やはり一般への移植を考えてるためだろうか?
S・RPGをプレイしたく、山本和枝氏の絵がOKなら買いの作品だろう。



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