てんしのはしご

幼い頃に一夏を過ごした少女に会うために一風変わった校風を持つ聖紅蘭学園へ
やってきた内田望は、学園に渦巻く陰謀に巻きこまれていく…

輝くような純粋さを持った少女、
好きという感情が理解できない女の子、
禁じられた術に魅入られた者、
全てを見透かす闇色の瞳を持った旧図書館の主。

それぞれの思惑が錯綜する中、事件が意外な方向へと進んで行く…


StudioAirサイトの紹介文より引用)

<どんなゲーム?>

伝奇物ビジュアルノベルです。
前作の『鎮花祭』の世界観を踏襲しながらも、
前回までの日本神道的内容から西洋魔術まで扱い、
さらにその世界観を広げるものになっています。
神楽坂伝奇物シリーズは全3作となるとのことで、
『てんしのはしご』はその2作目として世界観の拡充がうまく図られています。

ゲームとしても前作までの粗雑なシステムを改め、
シナリオの一貫性を強めたり、音楽を重視したりとかなりパワーアップしています。
販売されたものも前作の『鎮花祭』が同封されるなど
かなりお得な代物となっています。




シナリオはややマニアックで人を選ぶ感じはありますが、
伝奇物で非常に興味深く面白い内容です。
前作の神道の内容を踏襲しながらも、
西洋魔術要素を本編に取りこむなどさらなる展開をしています。

前作でやや問題となったシナリオによって犯人や事件の真相が変化するということは
今作ではなく(シナリオ上多少は変化しますが)、
一貫した内容で最後に事件の真相が全て分かるというものになっています。
つまり個々のシナリオは事件の断片であり、
全てクリアするまで全容は分からないということです。

シナリオ設定の面は今回かなり工夫されていますが、
前作に比べてやや戦闘シーンが少なく、盛り上がりに欠けたような気もします。
やや中だるみな感じもあったので、
個人的には戦闘シーンをうまく挟んで欲しかったですね。



音楽は前作のものを一部使ってはいますが、
新たに入れた音楽が多く、シナリオとうまく噛み合っていたと思います。
特に記憶に残っている音楽はありませんが、
サブに徹していて良かったですね。

ただオープニング主題歌はいかがなものかと(^^;
もうちょっと上手に歌って…それか最初から入れないで(苦笑)

今回はフルボイスになっているのですが、
出来自体は良かったと思います。
ただロリキャラが多いせいか声のほうもそんな感じだったので、
そこらで評価が変わってしまうかもしれません。



CGの方は完全に趣味に走ってますね(苦笑)
原画家さんがかなりロリ好きな方なもんですから、
どうしてもそっち系に走っちゃってます(^^;
伝奇物でこんなロリロリでええんかいなと思うこと多々。
前作の鎮花祭はまだ頭身があったのに、
今回は完全に小学生スタイルになっちゃってるのが…難しい所(苦笑)

ロリ化に目を瞑ればどのCGも綺麗に描けていて良い出来でした。
ただ男性キャラがおざなりだった気がしました。
作品を盛り上げるためにも、男性キャラもしっかりと描いて欲しい所です。

CGは本当にロリの一言。
これであなたのボーダーが分かります(笑)
私は麻耶までがボーダー、美亜と香澄Hバージョンは引きました(^^;
描こうと思えば上の年齢層も描けるんだから頼むよ、ホントということで締めます(笑)



ゲームシステムは選択式分岐になっています。
追加選択肢は特にありませんが、
建礼門院紗夜子だけは最後でないとプレイできません。
今回は前回に比べオーソドックスな形にまとまっていて良かったのではないでしょうか。

基本システムも一通り揃うなど充実しています。
ゲームとして不自由がないくらいにはなっていますね。




この作品は前作の鎮花祭とワンセットと考えてプレイした方がいいでしょう。
キャラも一部共通な所がありますし、話の内容の方も繋がっています。
前作に比べてまとまった感じがありますが、
荒削りな感じやエネルギッシュな所が少なくなってしまったのが残念です。
3作目への繋ぎと考えて、プレイしておきましょう。
伝奇物好きにはたまらない内容になっていますからね。


<ゲーム評価>
CG 超ウルトラ犯罪級にロリで賞
シナリオ 10 伝奇物らしくて楽しいで賞
音楽 ゲームに合ってるで賞
システム システムが向上してるで賞
総合 鎮花祭セットでお得で賞
合計 39点 伝奇物好きでロリ耐性のある方にオススメ


てんしのはしご攻略館

攻略が載っています。
コンプリート済みであります。





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