REVIVE ゲームレビュー

 <どんなゲーム?>

セガサターンの『慟哭』と並ぶ、「トラップアドベンチャー」ゲームです。。
ゲーム中にはいくつも罠が仕掛けてあり、それを解除しながらストーリーを進めていきます。
かけがえのない女性に気付き、守り、全員無事に生還できるか…というサスペンス調なゲームですね。

このゲームの特徴は何と言っても、「トラップ解除」のゲームシステムです。
画面上にある怪しい部分をクリックして調べ、見つけたアイテム等を使って罠を解除します。
…言葉だけでは簡単なのですが、実際プレイしてみるとすごく大変です。
どんなトリックがあるのか気づかなかったり、制限時間で焦ってしまったり…
初回プレイ時では成功を収めることの方が少ないと思います。
だけど難しいからこそ、成功した時の嬉しさがあり、楽しさがあるのです。
このトラップ解除が『REVIVE』における最大の特徴でしょう。
(ちなみに罠の解除に失敗すると、女の子や自分が死んでしまいます。
1回目の失敗は試練だと思い、諦めてください(^^;)

 <簡単なあらすじ>

海洋推進開発興業なる怪しい研究所に行ってしまった義理の妹『希春』。
義妹を助けに研究所に行くが、事故が発生し、閉じ込められてしまう主人公達。
そして研究所内で起こる殺人事件…さらに何者かが主人公達の命を狙っていることが判明!
果たして主人公達は無事に希春を救出して脱出することができるのか!?


 <キャラクター性>

ヒロインは全部で6人+1人です。
 主人公の義妹でお兄ちゃん大好きなフェロモン娘、「小川希春」
 主人公の友人でボーイッシュなスポーツ少女、「水谷菜緒」
 菜緒の後輩で内向的なポニーテール眼鏡っ娘水泳少女、「穂高由月」
 明るく天然ボケの入った研究所の美人受付嬢、「笠原美澄」
 研究者の一人で冷静沈着な金髪爆乳女性、「高野玲子」
 言葉数が少ないミステリアスな少女、「北条千尋」
 謎の隠しキャラ、「???」


キャラクター性は普通です。大体紹介の通り。
ゲーム全体が暗い雰囲気で、生死イベントがあるためか、萌えとかそういう感じは少ないと思います。
ただ千尋と???の少女に関しては良いイベントもあるのでキャラ性重視の人でも楽しめるでしょう。

 <CG>

原画は美少女ゲーム・マンガでお馴染みの「うめつゆきのり」氏が担当しています。
年齢制限なし一般ゲームですが、フェロモン溢れるエロチックなCGになっています。
胸がやや大きめ、ほっぺ渦巻き(イメージ)タイプなので、
CGの良し悪しは個人の趣味で分かれてしまうように思います。
ただ基本的には丁寧に描けていました。

 <シナリオ>

シナリオはシリアスなダークサイエンスな内容です。
全体的な評価としては、面白いけれど、やや物足りないという感じです。
本編自体は味があり、事件の謎を解明していく様などは熱く、面白く、色々考えさせてくれるものでした。
ただ全クリアしても矛盾点が解決せず、謎が明確に示されず、考えても想像がつき難いので、
ゲームを終えたとしても消化不良で不満が残ってしまうかもしれません。
全体的に見ると良い出来とは言えませんが、面白い内容ではあると思います。

 <音楽・音声>

音楽の出来は普通です。
ゲームが暗めなので、音楽も暗めの曲が多くなっています。
危機迫る感じ・不気味な感じをよく演出していましたが、
ヒロインとの会話パートではそれに集中させてくれるものが欲しかったですね。
主題歌は『ガンダム08小隊』『封神演技OP』でも有名な米倉千尋氏が歌っています。
ゲームの雰囲気をよく表している素晴らしい曲です。
この歌とOPムービーで許してしまいたくなるぐらいかも(笑)

音声はキャラにマッチしていて良かったと思います。
コンシューマならではの豪華声優陣。
シリアスな内容なだけに、声優さんの実力が光っていました。

 小川希春(CV:雪乃五月)
 水谷菜緒(CV:飯塚雅弓)
 穂高由月(CV:丹下桜)
 笠原美澄(CV:永島由子)
 高野玲子(CV:根谷美智子)
 北条千尋(CV:南央美)
 ???(CV:小西寛子)
 神田巧(CV:森川智之)
 北条義兼(CV:阪修)


 <基本システム>

システム面は普通です。
メッセージスキップはボタンを押していなければならないので、やや苦痛です。
このゲームで意外と重要なシステム設定が「カーソル速度」と「画面の明るさ」です。
カーソル速度が速いと目的物をクリックできなかったり、
画面の明るさ・周辺の光量次第では目的物が見えにくかったりします。
そういう時は設定を弄って、最適なものにしましょう。
セーブ数はメモリーカードの容量次第、できるだけ空いたものを利用しましょう。

クリア後オマケはCG鑑賞モードだけだったと思います(記憶あやふや)
昔のゲームですし、ここらは大目に見ておきましょう。

エンディング数は総計20。1プレイは5〜6時間ほどです。
でも始めはトラップに詰まるので、相当時間がかかると思います。

 <ゲーム性・演出面その他>

ゲームは3Dマップ移動・コマンドパート・イベントパートに分けられます。
3Dマップ移動は各部屋への移動時の画面、イベントパートは自動で進む会話形式ウィンドウ画面です。
コマンドパートは部屋の中に入り、行動を考える部分です。
アイテムを探すためにカーソルで怪しい部分をクリックしたり、
新しい情報を得るために怪しい箇所を探したり、会話をして情報を引き出してみたり。
謎解きは全てこのコマンドパートで行われます。

あとストーリーが進むにつれて生死イベントというものが起きます。
これは制限時間内に目的を達成しなければ、自分orヒロインが死んでしまうシビアなイベントです。
コマンドパートと同じですが、間違った方法を取ったり、制限時間オーバーになると失敗になるので、
慎重に対応していかなければなりません。
冷静かつ、大胆に、このゲームの一番難しい点でしょう。

このトラップ解除システムのおかげでゲーム性はかなり高めに設定されています。
はっきり言って独力でクリアするのは不可能に近いです。
各ED分岐設定も厳し目ですから、根気良くプレイしていきましょう。

 <まとめ>

ゲーム難易度が下がっている昨今の中でも、REVIVEの難易度はかなり高いです。
私自身何度も失敗してやり直しましたし、その度に同士と情報交換をして謎を解いていきました。
よく考え、そして分からなければ人と相談する…
そうやってプレイヤー同士でコミュニケーションを取ることも、ゲームの一種の魅力でしょう。
難易度高めのシリアスなゲームをやってみたい人にプレイして欲しい作品ですね。

 <評価点>
CG シナリオ 音楽 システム ゲーム性 萌え 演出 総合点数
8点 7点 6点 5点 10点 7点 8点 80点

 <動作環境等ゲーム詳細>
タイトル REVIVE〜蘇生〜
メーカー データイースト
発売日 99年10月28日
メディア ドリームキャスト
音声有無 有(フルボイス)
その他備考 VGA対応、ドラマCD同封
※参考:同メーカーゲームタイトル
 「慟哭そして…」(セガサターン、18歳以上推奨)



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