ゲームクリア後の変化
一度でもゲームをクリアすると、そのときの条件次第で次回からのプレイ環境が少々変わる。
一番目立つのが仮想世界である「ifシナリオ」。
合計5つの隠しシナリオが用意されている。
また、異民族を制圧した状態でクリアすると、制圧したことのある異民族を次回のプレイから君主として選択することが出来る。
ただし武将名が少々味気なく、能力も完全に武に傾くので、数名の新武将を登録・配置するとかなり快適にプレイできるだろう。
中原の歴史を塗り替えるのも面白い。
追加分「ifシナリオ」簡単解説 |
197年 皇帝呂布 追加シナリオの中でも一番初見でのインパクトが強いシナリオ。 状況設定は、単に皇帝即位した袁術が病死してしまって、その勢力を同盟先の呂布が吸収した…というもの。 2線級の人材が増えて人数もそれなりに多くなり、少々やりやすくなっている。 とはいえ、配下の大半が義理にかけるものばかりなので、油断は出来ない。 |
200年 華北の覇者袁紹 官渡の戦いで袁紹が勝利したという条件の下での仮想シナリオ…なのだが、この状況は官渡の以前に 白馬と延津で圧勝してそのまま渡河した、といってもいいだろう。根拠は張繍と孫策。よって少々順番が狂っているシナリオ。 勢力のバランスは圧倒的に袁紹に有利となっており、兵力が少なく、支配都市が貧弱な曹操はかなり苦しい。 まずは孫策辺りとの友好度を上げておく必要があるかもしれない。 そして張コウ・高覧の引き抜きに成功すれば、袁紹の武官は敵ではないので豊富な人材を駆使して計略で敵軍を翻弄するのが重要だろう。 孫策は戦略が沢山あるようにも見えるが、劉表とは敵対関係にあり、山越とも険悪。外敵の多さは曹操並かもしれないので余裕はそれほど無い。 よって、まずは汝南の劉備に狙いを定めて、武将の増強を図るというのも面白い。 普通に戦っても劉表は相手にならないので、汝南を吸収することによって中原・華北攻略の拠点とし、入蜀を無視して一気に北上するのがベスト。 小さな設定は気になるが、東側の勢力はかなり楽しめるシナリオになっている。 |
220年 曹家分裂 英雄集結を除くと、仮想シナリオの中で一番無理&強引な設定が多いシナリオ。 勢力図は曹操死後に四兄弟が争って各地で主権を唱えた…といえば分かりやすいが、配下の配分がゲームバランス重視に見えて面白くない。 曹丕には曹氏・司馬氏が、曹植には夏侯氏が味方となっており、それなりの対立模様を作ってはいるが、史実から見るとこれも強引。 さておき。 人材面で圧倒的に有利なのは劉備と曹丕。しかしここでは敢えて曹彰を押す。 烏丸の脅威を避けるために北方の都市を放棄して兵力を集中させ、曹植とは友好的な関係を保ちながら洛陽進出を目指すのが楽しいだろう。 幸い、弓騎兵法・走射が使える武将が4人いて、軍師になれる徐庶も配下にいる。政治面は鐘元常に任せることが出来る。 ギョウ・南皮で兵役人口も相当なもの。曹丕の打倒にある程度成功すれば、おそらく敵はいなくなるだろう。烏丸制圧はその後で良い。 劉備・孫権は夷陵の戦いの直前だと思ってかまわない。 つまり一触即発の状態なので、曹家の分裂に乱入する余裕を作るには、まず和解しないといけない。 特に孫権は、この後5〜10年で有能な武官のほとんどが寿命を迎えるため、外交の重要性はさらに増すはずである。 |
264年 西蜀動乱 264年…それは蜀の滅亡を指す。しかし、蜀滅亡の時に魏にも様々な確執があったのをご存知だろうか? このシナリオはその確執が拡大し、もっとも最悪な形になってしまったものといえるだろう。 主役はなんと言っても姜伯約。 前作までのように武将単位でプレイヤーを選択できないのが少々残念だが、滅びし蜀を再興させるため、存分に働かせてやりたい。 当然魏の脅威があるためその道のりは容易ではないが、彼のファンならばぜひともがんばって欲しいシナリオである。 |
281年 英雄集結 完全な架空シナリオ。 三国志に登場したすべての群雄を配置し、生年・寿命の設定を解除したもの。まさに夢物語。 しかし、実際にはそれほど喜んでる暇が無い。 圧倒的な人材を擁する曹操・孫堅・劉備の3勢力は、まずいきなり金のやりくりが厳しくなるだろう。 よって、ゲーム開始後すぐに空白地へ軍を進める必要がある。劉備ならば選択肢が多いが、ここは江陵がベストだろう。 曹操・孫堅は、他都市から略奪して、その週の内政資金を確保する手がある。 董卓・何進は兵力と大都市に恵まれているが、武将不足は否めない。 何進の場合、いきなり徴兵と訓練を繰り返して、曹操を標的にする位の勇気が欲しい。 大都市洛陽を捨ててでも、人材を優先しないと生き残れない。専守防衛をしようにも、それに向いている武将がいないからだ。 ファン垂涎と思われるのが孫堅と劉備。 孫堅は、孫策に加えて歴代大都督が揃い踏み…とはいえ、前作辺りから別に珍しくなくなってしまったのが少々残念か? 劉備は五虎将軍がそろっていないという不満が出るが、文官が今までに見たこと無い揃い方なので、個人的には嬉しい。 益州・涼州と荊州南部を押さえれば、その頃に台頭してきた中原・華北・江東の諸勢力さえも相手にならないだろう。 叩き合いの結果、誰が生き残るか…マルチプレイ向きのシナリオといえる。 欲を言えば…司馬氏を上党に置いて晋の勢力として、呂布陣営は董卓に組み込んで欲しかった。 |