1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | (西)木村(2回1/3)-武隈(3回2/3) -長田(1回)-山岸(1回) (日)藤井(8回)-多田野(1回) (本)中村剛也48号2ラン(1回表) |
||||
西武 | 3 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 | ||||
日ハム | 1 | 0 | 4 | 3 | 0 | 0 | 0 | 0 | × | 8 |
今シーズン最後の試合を白星で飾ることはできませんでした。 これで今シーズンの成績は70勝70敗4引分の5割ちょうどとなりましたか。 今朝のスポーツ紙を見て驚きましたが、14度のサヨナラ負けは痛いですよね。 これがAクラスに届かなかった最大の理由でしょう。 こんなにサヨナラ負けしていてはチームの勢いも付きませんわな… 野球はやっぱりピッチャーを中心とした守りです。 そういう意味では今日先発の高卒3年目・木村投手と、 高卒2年目の武隈投手には期待がかかったのですが、 それぞれ5失点・3失点と思うような結果は残せませんでした。 それでも2人とも持ち味は出せていたと思うので、今日はそれを中心に解説します。 先発の木村文和投手は3回途中に降板し、 球数93球、被安打7、四死球4、奪三振1、5失点(自責4)という結果でした。 ストレートは相変わらず素晴らしく、常時140キロ後半をマーク、 平均が147キロぐらい、最速が150キロで、力とキレを兼ね備えた球を投げていました。 ただ、変化球のコントロールは相変わらずで、 ストライクを取れるのは右打者に対する横スライダーのみ、 左打者への縦スライダーは全体的に高く、チェンジアップ・フォークも高めに外れてボール、 ストレートをファールさせて追い込んでも、変化球で決めきれずにフルカウントとなり、 結局、ストレート頼みになって狙い打たれるか、四球かといった感じで、 3回途中で100球近い球数を投げることとなってしまいました。 ランナーを出してからは間合いが長かったこともあり、序盤の試合時間は遅め、 これでは攻撃のリズムが出てきません。 残念ながら、現時点では先発投手は難しいと言わざるを得ないでしょう。 今の状態ならストレートで押せるリリーフの方が向いていると思います。 木村投手の課題としては、まずフォームのバランスをしっかりすることでしょうね。 投げ込みで自分のフォームを固めることが先決です。 時折、バランスを崩して、大きくボールが外れることがあります。 しっかりとしたコントロールをつけるためにも、秋・春と投げ込み、 フォームバランスをしっかり取れるようにしてもらいたいです。 課題の変化球はフォーク・チェンジアップが高めに抜けるようではダメ。 とにかく腕を振って、低めに叩きつけるぐらいでちょうどいいかと。 ストレートが大変素晴らしいだけに、 腕を振ってフォークが低めに行きさえすれば、打者は振ってくれるはずです。 そういう意味でも、やはり来シーズンはリリーフに専念すべきかなと思います。 まずはストレートとワンバウンドのフォークで抑える投手となり、 それから変化球の細かいコントロールを付け、 将来的には先発できるように頑張っていって欲しいです。 コントロールを付けるためにも、2軍で投げさせるのも1つの手でしょうが、 これだけ素晴らしいストレートをもっていながら、 2軍にいつまでも置いておくのは宝の持ち腐れ以外の何ものでもありません。 1軍で経験を積みながら、ステップアップさせる時期に来ているかと思います。 来シーズンの木村投手の成長に期待したいですね。 プロ初登板となった武隈投手は3回2/3を投げて、球数は70球、 被安打4、2四球、3奪三振で3失点、ぼちぼちの結果だったと思います。 打ち込まれたのは失点した4回だけで、5回・6回は三者凡退に抑えていますから、 予想以上にいいピッチングをしたと言えるのではないでしょうか。 力で押す木村投手とは対照的なピッチャーで、 しなやかなフォームから、130キロ後半のストレートを投げ、 変化球はスライダー・カーブ・チェンジアップでどの球でもストライクを取ることができる、 全体的にまとまった技巧派左腕といった感じです。 プロ初登板のわりにはマウンドでも堂々と投げ、 さすがに打ち込まれた4回は押し出し四球を与えるなど制球を乱しましたが、 5回・6回はテンポ良く投げるなど、実戦的なタイプのように思えました。 一番の得意球はスライダー、左投手特有のスラーブ気味のスライダーです。 カウントが不利になっても、このスライダーでストライクが取れるだけに、 計算できるピッチャーだと言えるでしょう。 カーブは100キロ台の大きなカーブで、タイミングを外すのに有効ですし、 右打者へのチェンジアップは予想以上に良かったです。 このチェンジアップがあれば、右打者にも苦労することはないでしょう。 使える変化球の豊富さやテンポの良さを考えると、 木村投手よりも先発投手として計算できるタイプだと思います。 まずはリリーフから出発するのかもしれませんが、 将来的には先発もできるタイプの投手かと思います。 チェンジアップは松永投手よりもいいので、 先発に回すなら武隈投手の方がいいかもしれません。 課題というか何というか、失点した原因ともいうものですが、 ストレートに怖さがないです。 イメージ的には高校の先輩の星野伸之氏のような感じですので、 打者から見て嫌らしいと思わせる何かが欲しいところです。 体ができてくれば、ボールのキレも増してくるでしょうから、 印象も変わってくると思いますが、現時点でのストレートはまだまだこれからかと。 それでも左打者の内角を攻める勇気を持っていたりと、伸びる要素は感じたので、 この秋とオフにしっかりと鍛錬を積めば、 来シーズンは1軍で活躍する機会も増えてくると思います。 この秋・オフは走って走って走りまくって、 さらに一回り大きなピッチャーになってもらいたいです。 将来の左腕エース候補、武隈投手の成長に注目です。 そんなこんなで試合展開説明。ネットの動画配信より。
打線は初回の3得点のみ、全体的に繋がりを欠いてしまいました。 特に、ここ2試合調子の良かった高山選手が4打数ノーヒットで大ブレーキ。 今日は全くタイミングが合っていませんでした。藤井投手の前に完全に構え遅れ。 ゆったりと構える打撃フォームなだけに、クイック気味に投げる投手が苦手のようです。 でもそれでは困るわけで… なんとか1打席で修正してもらいたかったです。 1軍定着を図るには、構え遅れをしない方法を掴むことが大事だと思います。 結果はノーヒットだったものの、良いイメージを残したのが星選手。 特に2打席目のセンターフライは完全に2ベースの当たりを追いつかれただけに、 ヒット1本損した感じでした。 他の左打者が藤井投手の内角ストレートや、外角のスライダーに苦しむ中で、 その外のスライダーをしっかりと打ち返すなど、 左投手を苦にしないバッティングを見せていたことは高く評価できます。 今日は強い打球を打ち返していましたし、 私個人としては一昨日・昨日のマルチ安打以上に評価できる打席だったと思います。 この秋・オフ・春でしっかりと練習に取り組み、 来季は1軍で活躍できることを期待したいですね。 楽しみな左打者が出てきました。 また、昨日同点タイムリーを放った大崎選手が3打数2安打1犠打と活躍。 大崎選手も左投手を全く苦にせず、強い打球を打ち返すなど、 バッティングセンスの高さを見せ付けてくれました。 しかしセンターの守備で変な送球を見せたのは何だったんでしょうか(^^; まぁ、慌てて送球の方向を変えようとすると、ボールが抜けちゃうこともありますが… 必死さ故なのか、時折、変なプレーをしちゃうんですよね。 こういうプレーがなくなってくると出番も増えるのですが。 タイプ的には繋ぎ役なだけに、1つ1つのプレーを大事にしてもらいたいです。 個人タイトル組では2安打ずつ。 中村剛也選手は初回に48号2ランホームランを放ち、ホームランと打点を上積み。 残念ながら長打記録と50号本塁打には届きませんでしたが、 成長を続ける中村選手のバッティングを考えれば、 来季にもまたチャンスは来ることでしょう。 これでホームラン王と打点王はほぼ確定的になりましたし、 4番打者で打撃2冠という結果は、チーム内のMVP的活躍だったと言えるでしょう。 本当に大きな打者になってくれました。 今年の中村選手の成長に驚くとともに、来季以降への期待が膨らみますよね。 中島選手は4打数2安打で今シーズンを終了。 安打数は173、2位の坂口選手と9本差で残り2試合ですから、 最多安打のタイトルはほぼ確定したと言ってもいいでしょう。 最高出塁率は鉄平選手との争いになりますが、 現時点で上を行っていますし、鉄平選手が欠場中ということもあり、 こちらも優位に立っていると言えると思います。 最後に今シーズンの総括といきましょう。 今シーズンの結果は、残念なことに大いに不満が残ります。 それでも、今シーズン何度となく諦めそうになっても、選手・首脳陣が頑張りを見せ、 最後まで優勝争い・Aクラス争いに絡んだ点は、高く評価したいです。 むしろ、不満なのは現場よりもフロントです。 昨年の優勝・日本一で驕ったのか、たいした補強もしないままシーズンに突入し、 ワズディン投手の不振や、シーズン序盤の打線の不振を受けても、なかなか補強せず、 最初に動いたのが藤田太陽投手を獲得するトレードであり、 7月末にベイリス投手を獲得するというギリギリの補強のみ、 もっと早くに左の外国人野手を獲得していたら、外国人投手を獲得していたら、 今シーズンはもっと違った展開になっていたはずです。 動きの鈍かったフロントが、今シーズンの最大の敗因であり、 大きな不満を感じさせた理由のように思えます。 連覇をするためには、現有戦力で良しではダメなんです。 優勝1年目以上の戦力を作らなければ勝てないんです。 常に補強は怠らないこと、それを肝に銘じ、球団フロントには動いてもらいたいです。 チームのことに話を戻しますと、 今年はピッチャーでは涌井投手や岸投手といった柱がより強固なものとなり、 中村選手が4番で大活躍したことにより、3番中島・4番中村という打線の軸が完成し、 投打の幹がしっかりと固まり、チームとしての成熟を感じさせてくれました。 ただ、一方で、リリーフ投手陣が伸び悩み、なかなか結果を残すことができず、 野手でも片岡・栗山選手の1・2番コンビが不振で、出塁率が伸びずに得点力減少と、 計算通りにいかなかったことも多かったです。 幹の周りの枝葉がどれだけ強固になるか、それが来季の課題でしょう。 この秋・オフ・春に若手の成長をしっかりと図るとともに、 外国人選手を中心とした補強をしっかりとして、 来シーズンは昨年以上の戦力が持てるように努めてもらいたいです。 そうすれば、来季は王者に返り咲くことができるでしょう。 まだまだ課題の多いチームではありますが、可能性を多く秘めているチームです。 来シーズン以降を素晴らしいものとするためにも、 明日からまた精進していってもらいたいです。 来年こそはガンバレ、ライオンズ!! |
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 計 | (西)許銘傑(2回)-小野寺(1回1/3) -土肥(1回2/3)-ベイリス(1回1/3) -藤田太陽(1回2/3)-西口(1回2/3) (日)糸数(7回)-金森(1回)-武田久(2回) -宮西(1/3)-江尻(2/3)-建山(1回) (本)金子誠14号2ラン(4回裏) |
||||
西武 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 1 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 4 | ||||
日ハム | 0 | 1 | 1 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1× | 5 |
まぁ、楽天が先に負けちゃっていたので、日ハムの胴上げは既に決まっていましたから、 結果はどうでもいいといえばどうでも良かったんですが… 勝負事はやっぱり勝ちたいですよねぇ… 残念。 目の前で胴上げを見ることで、来年こそはという気持ちで頑張ってもらいたいです。 クライマックスシリーズにも参加できないオフというのは長いですからね… 何はともあれ、明日が今年最後の試合。 最後に大暴れして、クライマックスシリーズに参加できない不満を発散してもらいたいです。 そんなこんなで試合展開説明。ネットの動画配信より。
今日の打線はあまり良いところがありませんでした。 中軸の中島選手が4打数ノーヒットで最後の打席に辛うじて1四球で出塁、 中村選手は4打数1安打1四球で長打・打点ともになし。 そんな中で4点取ったのはある意味では奇跡かと。 ヒットも7本ですしね。 今日は相手からもらったワンチャンスをものにした形です。 得点の内訳は、四球で溜めたランナーを片岡選手の2点タイムリーで返し、 星・銀仁朗選手の連続安打と原選手のバントで進めた後、 片岡選手の内野ゴロの間に1点、 そして最終回にヒットで出た星選手を代打の大崎選手が返して1点、という形でした。 片岡選手は3打点だったものの、6打数1安打。 最初の1・2打席目はさっぱりでしたし、あまり良い状態ではありませんでしたね。 走れるチャンスがあっても走りませんでしたし、ちょっと消極的だった印象も。 それでもチャンスでしぶとく打ったのはさすがといったところでしょうか。 土壇場でタイムリーヒットを放った大崎選手は何かをやってくれる選手ですね。 チョンボも多く、攻撃・走塁・守備で何かしらやらかしてしまうので、 あと一歩の所まで行きながらもレギュラーを取ることはできませんでしたが、 ガッツあるプレーと巧みなバットコントロール、食らいつく打撃は高く評価できます。 相手の優勝が決まるというところで打つんですから、その気持ちの強さは買えますよね。 赤田・佐藤選手に続く次代のキャプテン候補と言えるんじゃないでしょうか。 来シーズンはポカをなくし、ヒットを量産して1・2番を自分の力で奪ってもらいたいです。 今日の試合でも評価を上げたのは高山選手でしょうかね。 結果は4打数1安打1四球のみでしたが、 日ハムバッテリー・首脳陣が中島・中村選手に次いで警戒してたのが高山選手でした。 1打席目のヒットは内角のストレートをレフト前へ、 その後もコースに逆らわずに右に左に打ち分けており、無理がなかったです。 広角に打てるのは高山選手の持ち味ですし、 それをきっちりとできたことは高く評価できるのではないでしょうか。 また、星選手は5打数2安打の好結果。 ただ星選手がどういった選手を目指しているのか、よく分からない面があります。 ここ2試合の打撃を見ていると、 石井義人選手や大崎選手のようなタイプに見えるのですが… 個人的にはもう少し強く振って欲しいかなという気もします。 結果欲しさにコンパクトになりすぎている面がなくはないかなと。 そういう打者を目指すのならばそれでいいかもしれませんが、 チームの意図としてはちょっと違うんじゃないかなという気がしないでもなし。 明日もチャンスは来るでしょうが、ランナーがいない時は思い切って振って欲しいです。 ランナーがいる時や先頭打者の場合はコンパクトでいいと思いますけどね。 外野守備の方は悪くないけれども、まだ不慣れな感じも見受けられました。 球際での飛び込みの仕方とか、まだ少し不自然な所がありますよね。 それでも外野転向2年目とは思えない反応を見せていますし、 今後の成長に期待したいです。 先発の許銘傑投手はエラー絡みではあったものの、 4回4失点と結果を残せませんでした。 それでも一気に崩れることなく、耐えたことは今までとの違いを感じさせてくれます。 今日は変化球に頼りすぎましたね。それが甘くなってやられたという印象。 これはバッテリーの問題ではありますが、 もう少しストレートやシュートを有効に使った方が良かったかも。 今日は低めにストライクゾーンがやたら広かったですからね。勿体無かったです。 でも今日のようなピッチングだと、先発ローテを任せるまではいきませんよねぇ… まだせいぜい谷間の先発程度しか… 外国人枠の争いがあるだけに、好アピールとはいきませんでした。 来シーズンこそは復活できるように頑張って欲しいです。 小野寺投手は昨日ほどではなかったものの、 同じようにストレートを軸に組み立てられていたので問題なし。ナイスピッチング。 土肥投手はもう少しコーナーを厳しく攻めて欲しいかなと。特に左打者に対して。 右打者への投球は良かったと思います。 ベイリス投手はいまだによく分からない。 藤田投手はそんなに良くなかったものの、ストレートの力で封じた感じ。 西口投手はコントロールが甘くなってやられた印象。 来季もリリーフではなく、先発投手として期待でしょう。 無失点で抑えることを期待するようなタイプでもないですし。 明日は今シーズンの最終戦です。 先発は木村投手。 若い投手の中で、最も期待されている投手なだけに、 明日はしっかりとした結果を残してもらいたいですね。 ストレートは素晴らしいものを持っていますから、あとは変化球の使い方次第。 前回登板ではフォークやチェンジアップを使えてましたから、 落ちる球を有効に使えるかどうか、明日は注目して見ていきたいです。 あとは勝敗を度外視して、武隈投手の登板を是非とも。 せっかく1軍登録され、しかも地元の北海道での試合ということですから、 プロ初登板なしで終えてしまうのはあまりにも可哀想です。 来シーズンは左の中継ぎとして期待したい投手ですし、 明日はプロ初登板を期待したい所です。 さびしいけれども、明日が今季の最終戦です。 来シーズンへの期待感を抱かせるような試合を期待したいですね。 来シーズンの優勝を目指して、ガンバレ、ライオンズ!! |
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | (西)山岸(3回)-小野寺(3回) -ベイリス(1回0/3)-土肥(2/3)-藤田(1回1/3) (日)スウィーニー(5回)-江尻(0/3)-林(2/3) -坂元(2回1/3)-菊池(1回) (本)高山1号2ラン(4回表)、中村剛也47号2ラン(7回表) |
||||
西武 | 1 | 0 | 0 | 2 | 0 | 2 | 2 | 0 | 3 | 10 | ||||
日ハム | 1 | 0 | 3 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 5 |
野手陣の競争はホント激しいですよね。 栗山選手が新型インフルエンザに感染して登録抹消、 後藤武敏選手も同様の症状でひとまず隔離と野手が2人欠ける中、 登録された高山選手がホームランと犠牲フライの3打数1安打1犠打1犠飛3打点と活躍し、 星選手もプロ初ヒットを含む3打数2安打1犠打と好結果を残し、 チーム内で年長者になりつつある赤田選手が3安打の猛打賞、 途中出場の佐藤友亮選手も2打数2安打2打点と活躍、 来季の1軍を目指し若手が頑張り、再びレギュラーを掴む為に中堅が奮起し、 タイトル争いをする中島・中村選手がランナーを返した結果が14安打10得点の快勝。 まぁ、なんつーか、ウチはこれでいいということでしょうか。 黄金時代の秋山・清原選手のような存在感ある3・4番がいるだけに、 周りの選手が自分なりの打撃をすればチームとして繋がってくるということでしょう。 経験のある佐藤友亮選手や赤田選手が若手とレギュラーの間を繋ぐ、 そんな理想的な攻撃が今日はできたと思います。 そんなこんなで試合展開説明。ネットの動画配信より。
今日は選手個人の論評を中心にいきます。まずは野手編。 タイトル争いをしている野手3人のうち、 今日は中村選手が昨年を上回る47号本塁打を放ち、3打点をマーク、 もうこれでホームラン王だけでなく、打点王もほぼ確定の範囲まで持ってきたと言えるでしょう。 でも、今年は昨年よりもホームランの本数は減るだろうなと予想していたのですが、 故障で出場できない試合がありながらも、それを超えてきたわけですからね。 2年連続45本塁打以上もスゴイことですが、47本塁打という数字はとてつもないです。 風貌を見ていると、全くそんな感じはしないのですが、この数字は凄いですよね。 残り3発で50本塁打、残り2試合では難しいかもしれませんが、 貪欲に狙っていってもらいたいです。 今や押しも押されぬライオンズの4番であり、ライオンズの顔になりましたよね。 中島選手は先制タイムリーの4打数1安打1四球。 ライバルの楽天・鉄平選手も同じ数字でしたから、今日はまあまあといった所でしょう。 残り2試合タイトルを確実にするためにも、複数安打を期待したい所です。 片岡選手は2度出塁するも、牽制タッチアウトで走れず… まぁ、こちらは余裕でしょう。 若手では高山選手がホームランを含む3打数1安打3打点1犠打1犠飛と活躍。 まぁ、でも年齢的には中堅に差し掛かっているんですよね。 高山選手よりも年齢が若い選手がレギュラーになっていますし、 正直もう後がない状況でもあります。 今日のホームランにも象徴されるように広角に打てる打撃は魅力的ですし、 打撃センスの高さと守備の安定感はまだまだ評価が高いはず。 来季は右の代打等で活躍できるようアピールを続けてもらいたいです。 星選手はプロ初ヒットを含む3打数2安打1犠打と活躍。 ようやくの初ヒット、本人もホッとしたことでしょう。 1軍は左の主軸が不在なだけに、持ち前のパワーをアピールしてもらいたいです。 まだパワーが十分打撃に生かしきれていない面もあるかと思います。 今日は上手さを見せてくれただけに、あとはパワーを発揮してもらいたいですね。 来年は大島選手や坂田選手と争いながら、左のスラッガーへと成長して欲しいです。 中堅の赤田選手は5打数3安打の猛打賞、 佐藤友亮選手は途中出場で2打数2安打2打点と勝負強さを発揮してくれました。 2人とも若手の台頭によりスタメン出場の機会は少なくなってしまったものの、 起用された所で結果を残し、1軍戦力として必要なことを示してくれています。 江藤選手と清水選手が現役引退となったことで、野手の最年長は平尾選手に。 その次となると、野田選手、石井義人選手・GG佐藤選手・佐藤友亮選手、 そして赤田選手となってくるだけに、 若い頃から1軍を経験している佐藤選手や赤田選手は、 年齢的には中堅に差し掛かるかどうかですが、 今の若いチーム内ではベテラン的存在になりつつあると言えるでしょう。 赤田選手や佐藤選手がベンチにいることで、チーム内が引き締まりますし、 試合で登場すると何とかしてくれる期待感が沸いてきます。 若い選手を活躍させ、2人が繋ぐことでチームを一体化させていく、 そういった役回りを来年以降も期待したいです。 今年の後半戦ぐらいから2人の存在感がチーム内で非常に大きくなってきたと思います。 来年は赤田選手と佐藤選手が精神的主柱となってチームをまとめ、 優勝・日本一の奪回へと歩んでいってもらいたいです。 先発の山岸投手は良い所と悪い所がはっきり出ちゃいました。 良かったのはカーブ・チェンジアップの落差。 打者のタイミングを狂わし、全体的に低めに集まるなど、序盤は非常に良かったです。 ストレートがやや甘く入ることはあったものの、内角を突けていましたし、 スピードも140前後出てましたから、緩急がかなり効いていたと思います。 しかし、3回になると変化球がはっきりしたボールになり始め、 遅いクイックを突かれて走られ、稲葉選手に得意のチェンジアップを打たれてしまいと、 ピッチングが崩れていってしまいました。 ストレートの球速も130キロ中盤に落ちてましたし、こうなると厳しいことに… 残念ながら、先発投手としては失格と言わざるを得ないでしょう。 先発するにはクイック可能なフォームに代える必要がありますし、 カーブやチェンジアップがボールになった時にどう立て直すのか、 カットボールやシュートのような速い変化球を身につけることも必要かもしれません。 でもカーブやチェンジアップといったタイミングを外す球はかなりのものがあるだけに、 打者が大振りになっている時なんかは非常に効果的になりそうです。 現状では先発が早期KOした時のロング可能なリリーフが最適のように思えます。 なんとかそこからもう一皮剥けてもらいたいのですが… 先発を目指すのか、リリーフで行くのか、早めに決めて課題を克服していくべきかと思います。 個人的にはストレートを磨いてリリーフで行くべきかなと。 先発を考えるとすれば、その後でしょう。 2番手の小野寺投手は神でしたね。危なげなかったです。 カウントが不利になっても、ストレートで押す自信があるから、全くあたふたしない。 四球を怖がる素振りが全くありませんでした。 登録抹消前はシュート回転気味の暴れ球ストレートという感じだったんですが、 今は綺麗な回転でコースにズバッと決まるストレートといった印象で乱れがないです。 ストレートでいつでもストライクを投げられ、力で押し勝てる、そういう印象を抱かせましたね。 ストレートがそれだけいいから、ワンバウンドのフォークにも手を出すわけで、 ピッチングに余裕があるようにもなってきました。 フォークの代わりに多用しているスライダーも使える目処が立ったように思いますし、 今の状態なら、抑えを任せてもいいんじゃないでしょうか。 今後は今のストレートを維持していってもらいたいですね。 最後に登板してセーブを挙げた藤田太陽投手は途中加入で大活躍ですね。 トレードで獲得したときはここまで活躍するとは思っていませんでした。 スライダーのキレがいいのは勿論ですが、 テンポよくストレートでストライクを取れるのが藤田投手の長所ですよね。 元々が先発投手だっただけに、ストライク先行にできるのが、 今のライオンズのリリーフ投手陣とは違っていることで、 ベンチから信頼される理由となった点でしょう。 ただ、絶対的な力はないだけに、抑えを任せるようなタイプではありませんし、 来年以降、研究されてくるとどうだか分からない面もあります。 今年の活躍に驕ることなく、さらに一段上のピッチャーを目指してもらいたいですね。 もっとスピードは出ると思いますし、スライダーも良くなっていくはず、 成長の可能性を残しているだけに、来季に向けても期待の投手です。 明日は許銘傑投手が先発です。 残留はほぼ決定的と見られていますが、 オフに外国人投手の補強がなされるでしょうから、 このままではその煽りを受けて再び2軍で燻るなんてことも考えられます。 そうはならないためにも、来季こそ1軍で先発するためにも、 明日は1軍首脳陣にしっかりとアピールしてもらいたいですね。 来シーズンは計算できるという所を明日は見せてもらいたいです。 前回は負け投手になりましたが、初回の4失点だけにまとめましたし、 悪いなりに好投したという評価でいいと思います。 今度は好投してローテを守れることをアピールして欲しいですね。 残り2試合も全力で戦い、それぞれの目標を達成していきましょう! 明日も来シーズンに向けてガンバレ、ライオンズ!! |
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | (西)涌井(9回) (楽)ラズナー(5回0/3)-長谷部(2回1/3) -川岸(0/3)-有銘(1回2/3) (本)中村剛也46号2ラン(1回表)、中島22号2ラン(6回表) 山崎武司39号ソロ(8回裏) |
||||
西武 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 2 | 0 | 6 | ||||
楽天 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 2 |
と書きましたが、ソフトバンク・杉内投手次第でしょうね。 杉内投手は現在15勝で193奪三振、 おそらく火曜日のオリックス戦に先発で勝つかどうか。 そして中4日で楽天戦にもう一度登板するのか、それともCSのために温存するのか。 秋山監督の決断次第でしょうが、まだまだ予断は許しません。 最多勝争いは楽天・田中投手も可能性を残していますし、 月曜・火曜の結果次第では、 水曜日の最終戦にリリーフで勝ち星を付けさせることも必要かもしれません。 そんな感じで、涌井投手の最多勝・最多奪三振のタイトルは依然として微妙ですが、 何らかのタイトルを取りさえすれば、沢村賞は確実でしょう。 25試合以上(27試合)、完投10以上(11)、15勝以上(16勝)、 勝率6割以上(7割2分)、200イニング(211)、150奪三振以上(199)、 防御率2.50以下(2.30)と資格を全て満たしています。 中でも200イニングと10完投は両リーグを通じて涌井投手1人。 タイトルを取っていないと心象的に微妙な面もあるかもしれませんが、 どれか一つでも取っていれば沢村賞は決まりだと思います。 今シーズンの涌井投手はエースとして素晴らしい活躍だったと言えるでしょうね。 そんなこんなで試合展開説明。ネットの動画配信より。
他にタイトル争いをしているのは、片岡・中島・中村選手の3人。 中村選手がホームラン王と打点王、 中島選手が最多安打と最高出塁率、 片岡選手が盗塁王を争っています。 中村選手のホームラン王はほぼ確定、46本塁打で2位の山崎武司選手と7本差、 打点王は117打点で10打点差、こちらも有利ではありますが、微妙な面はありますね。 中島選手は現在170安打でトップ、 残り試合数を考えると、161安打の鉄平選手と田中賢介選手がライバルでしょう。 最高出塁率も鉄平選手との争い、こちらは試合数を残した方が有利ですが、 最多安打や2位争いがあることを考えると、タイトル争いは分かりませんね。 片岡選手の盗塁王はほぼ確実でしょう。 追っている川崎・本多選手の方が残り試合が少ないですし、7個差は大きいです。 残り3試合しかありませんが、中村選手と中島選手には、 個人タイトル獲得のために頑張ってもらいたいです。 中島選手が出塁して、中村選手が打点を挙げるのが理想ですね。 一方で、Bクラス決定ということで、 石井一久投手と帆足投手、GG佐藤選手が登録抹消となりました。 GG佐藤選手はまだしも、石井投手と帆足投手はともに9勝なだけに、 もう一度チャンスを上げても良かったのかなぁとも思います。 帆足投手は日程的に無理をする必要がありますが、 石井投手はローテ通りなら先発の機会があったわけですし。 9勝と10勝では評価が違ってくるだけに、チャンスがなかったことは残念です。 まぁ、本人達も了承済みなんでしょうね、当然。 明日からは札幌ドームでの日ハム3連戦です。 日ハムは優勝マジック1、目の前で胴上げを見せられることが濃厚です… せめて日ハムに気持ちよく胴上げされないように、 最後を3連勝で飾り、来シーズンへと繋げてもらいたいです。 初戦の先発は山岸投手。 緩急あるピッチングで相手打線を封じてもらいたいですね。 結果次第では来シーズンの先発入りも可能になってくるはず、 山岸投手のピッチングに期待したいです。 明日も来シーズンに向けて、ガンバレ、ライオンズ!! |
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | (西)帆足(4回1/3)-長田(2/3) -小野寺(1回)-木村(2回) (楽)青山(9回) (本)鉄平11号3ラン(1回裏)・12号3ラン(6回裏)、 草野6号ソロ(1回裏)、山崎武38号3ラン(5回裏)、 リンデン12号2ラン(8回裏) 細川4号2ラン(5回表)、GG佐藤25号ソロ(9回表)、 上本4号ソロ(9回表) |
||||
西武 | 0 | 0 | 0 | 1 | 2 | 0 | 0 | 0 | 2 | 5 | ||||
楽天 | 4 | 0 | 0 | 0 | 4 | 3 | 0 | 3 | × | 14 |
今シーズンの戦いが終了しました… 楽天はクライマックスシリーズ出場が決定、 昨年日本一のライオンズはBクラスの4位が決まりました… はぁ…覚悟はできていたとはいえ… やはりこの結果は辛いですなぁ… しかも大敗ですからね。全く意地を見せられなかったのは残念でなりません。 日ハムは優勝マジック3ですか。 この調子だと月曜からの日ハム3連戦で胴上げを見せ付けられちゃいそうですね… 今年の惨憺たる結果を受け止めるためにも、その方がいいのかもしれません。 残り試合は辛いものとなりそうですなぁ… そんなこんなで試合展開説明。ネットの動画配信より。
今シーズンの敗因は、細川選手や後藤武敏選手、中村剛也選手など、 故障者が出たことが一つではありますが、 やっぱり昨シーズンオフに満足な戦力補強をしなかったことにあると思います。 何だかんだでチームの成績は外国人選手次第というところがあるんですよ。 2004年に優勝した時はロッテから移籍のフェルナンデス選手が活躍し、 グラマン投手とギッセル投手の1年目でそれなりに活躍した結果、2位からの優勝。 昨年は新加入のブラゼル選手とボカチカ選手が前半戦を引っ張って優勝に貢献。 それにも関わらず、ブラゼル選手を自由契約にし、 補強したのはワズディン投手一人だけ、そして全く使えず。 慌ててベイリス投手を獲得し、それなりに結果は残したものの、 十分な信頼感を得ているとまでは言えず。 2年目のボカチカ選手は4月だけでしたから、これだけ外国人が外れるとダメでしょう。 日本人選手の補強も、清水選手と土肥投手を獲得したぐらい、 シーズン中に藤田太陽投手をトレードで獲得したのは当たりましたが、 いずれもシーズンオフの間にしておかなければならなかったこと、 昨年オフに補強を怠ったことがチームの成績不振に拍車をかけたように思います。 何で、左の強打者を補強しなかったのか。 ピッチャーをもう一人獲得しておかなかったのか。 開幕前から懸念していたことだっただけに、フロントの罪は大きいでしょう。 ちゃんとした外国人選手を獲得しましょうよ… 今年いる外国人選手では、ボカチカ選手とワズディン投手は今季限りでしょう。 許銘傑投手は終盤の好投で契約となりそうですし、 故障のグラマン投手は引き続き、ベイリス投手は一応の結果を残したので残留か。 それでも来年、残留の3投手がどれだけできるかは未知数であり、 個人的には3人のうち一人ぐらいしか使えないような気もするので、 最低でも速球派投手を1人、左の長距離砲を1人は獲得してもらいたいです。 もう長身の技巧派は要らないっす… 投手陣は層の薄さが目立ちます。 涌井・岸・帆足投手らにかかる負担が大きすぎました。 それが最後の最後で息切れしちゃった理由でしょう。 リリーフ陣を中心に、もう少し負担を分散させられていたならば、 全く別の結果になっていたことでしょう。 近年の若手投手の伸び悩みが直撃している形です。 来季の先発陣は、涌井・岸・帆足投手の3人は決まりでしょう。 現在は、右の先発投手として、ベテランの西口投手や許銘傑投手がいて、 左の先発投手は石井一久投手。 ここに右の先発投手として、野上投手や平野投手が加わり、 左の先発投手として、松永投手が加わってくれることを期待したいです。 課題のリリーフ陣はとにかく競争。 現状では抑えは外国人投手の争いでしょう。 復帰を目指すグラマン投手と、途中加入のベイリス投手、 もう1人速球派の外国人投手を獲得し、来季は抑えに外れがないようにしたいところ。 右のセットアッパーは小野寺投手と大沼投手の争い、 右サイドとして藤田太陽投手と岩崎投手の争い、 若手期待株として山本淳投手と木村投手の争いといった感じか。 左のセットアッパーは星野投手と土肥投手の争い、 若手期待株として武隈投手と宮田投手の争い。 ロング可能なリリーフとして、山岸投手と上原投手、藤原投手らの争い。 来季は積極的に競わせて、高いレベルの1軍争いとしたい所です。 現状ではやっぱり左投手と即戦力が足りない。 ドラフトの上位氏名はやはり投手中心となりそうですね。 打線は左の強打者不在に泣きました。 シーズン後半は石井義人選手が5番で頑張ったものの、 シーズン全体を通してみると、やっぱり迫力不足だった感は否めません。 今シーズンは左の杉内投手や長谷部投手、山本省吾投手といった 右打者の内角と外角のチェンジアップを得意とする投手に何度もやられ、 右投手でもラズナー投手など他球団は打っている投手を打てなかったりと散々。 同じ投手に何度もやられた理由として、 同タイプの右の強打者が多いことが挙げられると思います。 5番を打てるような強打者を獲得することが打線の最優先事項でしょう。 候補は新外国人選手となりますが、 他にもルーキーの坂田選手が2軍で結果出していますし、 オリックスから古木選手と木元選手が自由契約となったので、 どちらかを獲得して開花させるというのも手かもしれません。 あとは1・2番の出塁率の悪さが気になりますね。 今年は片岡選手も栗山選手も好不調の波が大きく、 なかなか1・2番の出塁率が安定しませんでした。 今年は中村剛也選手が大きく一本立ちし、4番にどっかり座り、 GG佐藤選手も6番打者として存在感が際立ち始めましたので、 残りは1・2番と5番のみ。 仮に5番打者が決まらなかった場合、 栗山選手を5番にして、1・2番候補として原選手や大崎選手を入れるのも手かも。 守備面も考えて、原選手が1・2番に入れるぐらいに打撃が成長してくれれば、 チームとして安定感が出てくるように思います。 対左投手は打数こそ少ないものの、17打席で14打数6安打の好成績ですから、 左右関係なく使える打者という意味では、大崎選手や石井義人選手よりも上かと。 原選手の成長に期待したい所です。 明日からの4試合は消化試合ですか。 それでも個人タイトルなど、個人の目標もあるでしょうし、 チームの建て直しを図るためにも打線の入れ替えなど色々なことを試したい所。 来年こそは常勝西武が復活できるように、若手の底上げを図ってもらいたいです。 来年こそはこの悔しさを晴らすために、ガンバレ、ライオンズ!! |