1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | (西)西口(2回)−石井一久(2回)−涌井(2回) −星野(1回)−グラマン(2回) (巨)内海(5回1/3)−西村(2/3) −越智(1回2/3)−豊田(1回1/3) (本)坂本1号ソロ(2回裏) ボカチカ1号ソロ(5回表) |
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西武 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 2 | 0 | 3 | ||||
巨人 | 1 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 |
「強いチームが勝つんじゃないんです、勝ったチームが強いんです」、まさにそんな試合でしたね。 やりました! ライオンズが日本一です! 正直信じられない気持ちです(*^^*) この日本シリーズでも、第5戦の細川・中島選手の故障による敗戦と、 中島選手の出場が絶望視されたことで、もうダメかなと一時は思いましたが、 第6戦に中島選手が強行出場し、岸投手の好リリーフもあっての勝利、 不死鳥のように甦っての勝利で、行けるかなと思いましたが、まさかこんなに上手く行くとは。 奇跡が起こった日本シリーズだと思いますね。 それにしても1年前の西武ライオンズといえば、26年ぶりのBクラス5位転落に沈み、 首脳陣が刷新され、ほとんどの1軍コーチが入れ替え、 渡辺監督の手腕がどうなのかとい疑問符とともに、 デーブ大久保打撃コーチ就任で完全な祭り(悪い意味で(^^;)になっていた頃でした。 まぁ、秋季キャンプで意外とまとも?と思え、多少可能性は感じていたんですが、 それでも和田選手がFAで抜け、カブレラ選手も自由契約にしてしまうなど、 春季キャンプ前はとても優勝・日本一できるような状況ではありませんでした。 それが秋季・春季キャンプの徹底的な練習と、 シーズンに入ってからも続けたアーリーワークといった豊富な練習量でチームを鍛え上げての勝利、 昨年の今頃は最下位も覚悟していただけに、今年の優勝・日本一は本当に夢のようです。 野球の奥深さを改めて感じたように思います。 その奥深さが全面に現れたのが、今年の日本シリーズだったと思います。 このシリーズのポイントになると見ていた「キャッチャーのリードの差」と「リリーフの疲労」、 それが今日の試合でモロに出ましたね。 とりわけリリーフの登板過多などはライオンズ側からコントロールできるわけもないので、 あくまで結果的にそうなった面もありますが、 ライオンズにとって有利な要素になったことは間違いありません。 土曜朝のラジオだったでしょうか、原監督は「一定の選手に固執する所がある」と言われてましたが、 今日の試合であれば越智投手に最後まで固執した原監督と、 一方で今年ほとんどマスクを被っていなかった野田捕手に試合後半を任せた渡辺監督、 その差が最終的に出たような印象を受けます。 ライオンズファンから見ると、8回に豊田投手が来ていたほうが嫌でした。 それだけこの日本シリーズの豊田投手は調子良かったですから。 逆に越智投手が疲れと焦りがあって、コントロールを乱し気味だったのでチャンスがあると思ってました。 渡辺監督もシーズン通しての片岡・栗山・中島・中村選手の固定や、 リリーフを登板させずに岸・涌井投手といった先発投手を積極的にリリーフに回すなど、 一部の選手に固執した使い方もしていますが、それは各選手の能力を把握してからこそ、 だから故障で主力を欠いても、しっかりとした戦い方ができたのだと思います。 控えの選手を信頼して積極的に動いた渡辺監督の勝利でした。 でも巨人の戦い方が間違っていたとも思いません。 阿部選手が故障でマスクを被れなかったことや、 小笠原選手が死球の影響で本来の打撃ができなかった等のマイナス要素はあったものの、 戦力的にはやはり巨人の方に分があったと思います。 どう考えても、ライオンズの方が打者に1枚、リリーフに1枚戦力が足りず、 普通に戦っていれば、それこそ1勝4敗であっさり負けていたように思います。 それを覆したのが「奇策」とまでは言わないまでも、「ライオンズの若さ=勇気」でしょうね。 その典型的なものが8回に同点に追いついた片岡選手の走塁です。 あれは巨人ではありえないでしょう。 1点差のノーアウト1塁で走るというのは余程自信がない限りは走るべきではありません。 送りバントがセオリー、むしろ後ろの打者に自信があるならば当然そうすべきです。 でも今のライオンズは3番中島選手が万全でなく、主軸もそう期待できる状況ではない。 盗塁を仕掛けたいけれども、失敗したらそれで終わり、反撃ムードも終わってしまいます。 そんな場面でスタートを切る勇気、そして盗塁を決める片岡選手の走塁、素晴らしいです。 そして何よりも驚いたのが中島選手のサードゴロでの本塁生還でしょう。 今日も一度同じようなことをやっています、そう初回です。 けれどもこの時は真正面過ぎたこともあり、三本間に挟まれてタッチアウト。 初回に先制点を奪えず、中盤までは非常に苦しい試合展開になっていました。 そんな失敗があっても、ギャンブルスタート、あの走塁が今年のライオンズを象徴していますよね。 『若さ若さって何だ〜♪』、そう、振り向かないことです(^^; 反省はすれども失敗は引きずらない、失敗を恐れなかったからこそ、 あれだけのギャンブルスタートを切ることができた、素晴らしい勇気と思い切りの良さですよ。 その勇気こそが戦力で上回る巨人に勝てた理由だと思います。 埼玉西武ライオンズの若い選手たちと首脳陣の勇気が日本一の栄冠を手繰り寄せたのだと思います。 そんなこんなで試合展開説明。今回は地上波中継と文化放送・結果より。
ちょっと序盤は感情が先走りすぎて、シリーズの総括を含めての話になっちゃいましたが、 ここからは冷静に今日の試合を見ていこうと思います。 今日の勝敗を分けたポイントとして挙げられるのは、「継投の差」でしょうね。 ライオンズの先発はベテランの西口投手でした。 立ち上がりの西口投手は休養十分ということもあり、ストレートの走り・スライダーのキレと文句なし、 非常に良い立ち上がりを見せるかなと思ったのですが、 今日の球審の方は低めに甘く、サイドに厳しいストライクゾーンを持っていたこともあり、 横の揺さぶりで勝負をかけようとしていた西口投手には完全に裏目、 際どいコースがボールとなり、四球でランナーを溜めて、 ワイルドピッチで失点するなど苦しい立ち上がりでした。 その西口投手をスパッと諦めて、石井一久投手に継投、 2イニング目、坂本選手にホームランを打たれた後の内容が良く、立ち直ると思われていただけに、 少々早い継投のように思えましたが、DH制がないことによる投手の打席が決断を促進させました。 その石井一久投手は2イニングをパーフェクト、 どこまで引っ張るのかなと思っていると、あっさり一回りで代打のボカチカ選手を起用、 そのボカチカ選手が突破口を開くソロホームランを放ち、1点差に迫るなど采配がズバズバ当たりました。 そして3番手は涌井投手が登板。 今シーズンは出番が少なかった野田捕手がマスクを被ったので心配していましたが、 今日は第1戦以上の気迫あるストレートを投げており、ストレート中心の配球が功を奏し2イニング完全。 7回に四球等でチャンスが出来上がったことで、好投の涌井投手を代えやすくなり、 代打の石井義人選手を起用、 結果的に0点に終わりましたが、この継投のタイミングも逆に良くなりました。 7回裏の打順は5番から、左打者が2人続くということで星野投手が登板してピシャリ。 打順の巡りからして、心配な巨人のクリーンアップに回ってくるのは9回裏、 つまり同点に追いつかない限り、存在しないイニングでした。 それ以外の打者は中継ぎ陣で十分抑えられる、 そういった計算と打順の巡りの良さが交代の決断を容易にしていたのだと思います。 そして勝ち越した直後の8回裏からはグラマン投手が登板して2イニングをピシャリ。 第1戦はストレートが高めに抜けるなど、非常に不安定だったグラマン投手でしたが、 休養十分だったこともあり、ストレートが高めに抜けることは一度もなく、 低めにしっかりとボールを集めることができていました。 絶対的守護神のグラマン投手が戻ってきてましたね。 昨日の試合でグラマン投手を使わなかったことで、今日の試合の2イニングリリーフも可能となりました。 昨日の岸投手の続投判断で抑えの信頼がとか言われましたが、 渡辺監督の中で全く揺らいでなかったのが今日の試合で証明されましたよね。 故障上がりで万全でなかったグラマン投手を温存し、今日に勝負をかけたことが功を奏しました。 もちろん、先発投手が早期降板するような勝ち試合にならなかったからこそではあるので、 こちらも巡り合わせの面も強いのですが、結果的に上手いこと回ってくれたなと思います。 今日の試合は投手の継投、そこでの代打起用がズバズバ当たる試合でしたね。 好調の先発投手をシーズン中一度も使ったことのないリリーフで起用した渡辺監督の勇気、 そして最後はリリーフを信じた渡辺監督の勇気、 それが今日の勝因であり、日本シリーズの勝因だったと言えますね。 先発投手陣も本当によく頑張りました。打線で勝ってきたチームを最後は投手陣が救いましたね。 打線はジャイアンツ先発の内海投手に苦しみながらも、最後はよく逆転したと思います。 反撃の口火を切ったボカチカ選手のホームランはまさか、ですよね(^^; まぁ、昨日のヒットで今日はスタメン起用があるかもと思ってましたが、 まさか代打で出てきてホームランを打つとは。これがあるからこの選手は分かりません、良い意味で。 しかし9回のノーアウト3塁という絶好の追加点のチャンスでは空振り三振。 そうです、クライマックスシリーズ前の南郷キャンプで一悶着あった「ボカチカ、犠牲フライ」です(苦笑) あー、そうか、デーブ大久保コーチの方が正しかったんだろうなと思うシーンでしたよね(^^; 打てよ、犠牲フライ… これだからこの選手は分かりません、悪い意味で。 8回の逆転劇は、何と言っても、片岡選手の走塁。足で稼いだ1点でしょう。 私は試合を見ていて、栗山選手を迎えた所で山口投手を投入するものと思ってました。 巨人側は完全に走ると思ってなかったんでしょうね。走ると思ってれば代えていたかと。 まぁ、このシリーズで活躍している越智投手を信じたんでしょうけど… 疲れとプレッシャーで今までの越智投手ではありませんでしたよね。 ここらの決断力の弱さが、今日の試合の継投の差に出ていたように思います。 加えて、巨人バッテリーの最大のミスが中村選手を歩かせたこと。 確かに一発があるとすれば、あの場面ではあったのですが、あまりに簡単に歩かせすぎました。 野田選手の数字を見ての判断だったんでしょうが、 右打ちの上手い選手でバットに当てることはできますからね、そこが計算違いでした。 んー、2軍で対戦していたはずですから、知っていたと思うんですがねぇ… プレッシャーにやられたということでしょう。 中村選手を歩かせた意味がなくなる野田選手への四球が大きな痛手となりました。 そして試合を決めたのが平尾選手、シリーズ後半6・7戦のMVP男ですね。 今日の試合を決めるとすれば、平尾・片岡・中島選手、中村選手の一発しかないと思ってました。 その平尾選手にチャンスで打席が回り、1・2球目の変化球をしっかりと見送ったこと、 これがあの打席の勝因となりましたね。 それまでずっとカウントを悪くすると変化球、そこを狙ってのヒット、 最初は裏をかかれていたものの、あまりにもバッテリーは単調に行き過ぎましたね。 ベテラン平尾選手の観察眼が呼んだタイムリーヒットだったと思います。 やはりここ一番での集中力は凄い。シリーズ男です。 巨人の今日の敗因は、継投の決断が遅れたこと、バッテリーの不用意な作戦の2点なのですが、 そもそも、なんで上原投手をベンチ入りさせていなかったのか、そこが一番の疑問でした。 上原投手がリリーフで控えていれば、また違った継投もできたように思います。 確かに、ジャイアンツは戦力に勝るので、正攻法で戦って良い立場だったと思いますが、 逆にそれが正攻法で戦えば勝てると思いすぎていたような印象を受けました。 勝つために正攻法で行くのですが、正攻法で行けば勝てると思いすぎていた、それが戦術的敗因。 そうやって正攻法で行き過ぎたことが、簡単にライオンズの奇襲(先発投手継投・走塁)を許してしまい、 敗北に繋がってしまったと見ています。 最低でもライオンズの奇襲を防ぐ必要性、岸・石井・涌井投手のいずれか一人でも攻略していたら、 片岡選手の足をどこか一度でも防いでいたら、ジャイアンツが勝っていたことでしょう。 奇襲を成功させてしまったのなら、逆にやり返す必要があったかと。 上原投手の投入に踏み切っても良かったじゃないですか。 正攻法が守りに、消極さに繋がっていったのが巨人の戦術的敗因だと思ってます。 首脳陣は否定するでしょうが、5戦目終了時点で勝ちムードを出しすぎましたね。 それが試合後の選手・首脳陣はおろか、報道陣までも沈黙した理由でしょう。 三国志の官渡の戦いってこんな感じだったのかもしれませんねぇ。 短期決戦の戦術を考える上でも、大変興味深い日本シリーズだったように思います。 これで日本シリーズは4勝3敗で勝利、ライオンズが4年ぶりの日本一となりました。 4年前はシーズン2位通過でプレーオフを勝利しての日本一でしたので、 シーズン優勝しての日本一は1992年以来で16年ぶりとなります。 92年といえば、秋山・清原・デストラーデのAKD砲の西武黄金期全盛時代、 それ以来の正真正銘の日本一となると非常に感慨深いです。 そして、○●●○●○○という勝ち負けは83年の巨人との日本シリーズ以来、 前年に引き続きの日本一となり、西武黄金期の到来となったシリーズ以来です。 今年の日本シリーズもそれらの日本シリーズに負けないぐらいの接戦続き、 非常に見ごたえのあるもので、7試合連続ホームランというシリーズ記録を打ち立るなど、 今後のプロ野球史の1ページに刻まれるシリーズとなるのは間違いありません。 そんな内容と若いチーム故の可能性を感じる埼玉西武ライオンズの勝利は、 新しい黄金時代の到来を大いに予感させる内容のように思います。 ただ、それでもまだチームとしては発展途上、未完成ですので、 これに奢ることなく、さらなる高みを目指してもらいたいものです。 まずは当面の目標はアジアシリーズ、そして来季の連覇・連続日本一ですよね。 まぁ、でも今日ぐらいは喜びで終わっていいでしょう(*^^*) こういう喜びがあるからこそ、頑張れるわけですしね。 ホント今年の首脳陣・選手・スタッフの方々の頑張りには頭が下がる思いです。 何度も諦めかけましたが、応援し続けて良かったと思えます。 感動をありがとう、そう声を届けたいですね。 一方の負けたジャイアンツは日本一になれず悔しいでしょうが、 今年の日本シリーズがこれだけ熱い戦いになったのも、 ジャイアンツという強力な相手が存在してこそ、でした。 相手があってこその勝負、 そういう意味では熱い試合を見せてくれたジャイアンツの選手たちにも感謝の言葉を送りたいです。 来季以降も交流戦・日本シリーズで熱い戦いを繰り広げて行きたいですね。 というわけで、今日の最後の言葉は両チームに届けたいと思います。 熱い戦いをありがとう、感動をありがとう、ライオンズ・ジャイアンツ!! |
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | (西)帆足(3回1/3)−岸(5回2/3) (巨)高橋尚(2回)−東野(1回2/3)−西村(1回1/3) −久保(2回)−山口(2回) (本)平尾2号ソロ(5回表) |
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西武 | 3 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 4 | ||||
巨人 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 |
いやー、まさに手負いの獅子が意地を見せた試合でしたね。 私自身も一時は諦めが入りましたが、それは間違いでした。 試合前に大きな情報だったのは、中島選手がスタメンに名を連ねたことでしょう。 今日の打席で見ていてもフルスイングはできず、 コンパクトに一振りで当てることを念頭に置いたスイングをするなど、 とても万全とは言えない状況ながらも、中島選手は強行出場してくれました。 今後のことを考えれば無理をして欲しくないのですが、 それでも大事な1戦に出るという中島選手の心意気と我慢強さには頭が下がります。 ジャイアンツ側も万全でなかったことは分かっていたはずなのに、 初回に四球を与えるなど、警戒しての2四球。 中島選手の存在感、与えるプレッシャーが打線の流れを生んでいました。 中島選手が出場したからこそ、今日の試合を勝つ可能性が生まれたと思います。 もう一人の故障者・細川選手は残念ながら出場せず、ベンチ入りもしませんでした。 ただライオンズにはもう一人の捕手、炭谷銀仁朗選手がいます。 昨日・今日の試合でも分かるように、打撃の方はフォーム構築の真っ最中であるため、 完全な発展途上でバットに当たらないことの方が多いんですが、 守備面は細川選手に大きく劣ることなく、 守備のレベルは各チームのレギュラークラスと遜色ないと見ています。 肩がバカ強い細川選手には及びませんが、強肩の部類ではありますし、 リードも内角を有効に使った大胆なリードで投手の良さを引き出しています。 銀仁朗選手の守備評価の高さが、細川選手を安心して休めさせた理由でしょうね。 中島選手の代わりはいなくとも、細川選手の代わりには銀仁朗選手がいたということでしょう。 その銀仁朗選手の今日の守備に関してはまた後ほど語ると致しましょう。 そんな2人の選手のスタメン出場でチームは活気付き、 初回にはムードメーカーの平尾選手が3点タイムリー2ベースを放ち、いきなりの先制点を挙げました。 第5戦のクルーン投手からのホームランでこのシリーズの流れを掴みましたね。 ラッキーボーイと言うのには微妙な年齢で、元々勝負所で(しか)力を発揮する(×しない)タイプですが、 02年の巨人に惨敗した日本シリーズでも一人気を吐いていましたから、 元々こういった目立てる舞台では強いのかもしれませんね。 平尾選手の集中力と持ち前のパンチ力での勝利といったところでしょう。 レフトを守っていたのがラミレス選手だったというのも幸いしました。上手いレフトなら捕られてましたから。 そして何と言っても今日の試合の分かれ目は、4回の継投・守備交代でしょう。 渡辺監督の思い切った決断が功を奏しました。 今日の帆足投手は細かいコントロールに欠け、ストレートの威力やパームの切れもいまひとつ、 前回以上に苦しい投球内容でした。 それでも先頭打者を出しつつも、なんとか1点で凌いでいたのですが、 李選手に与えた四球が一つ交代のタイミングとなりましたね。 イニングの途中だったので、まずは岡本投手なりリリーフ投手をマウンドに上げ、 5回の頭から岸投手をリリーフさせるのかと思いきや、1アウト1・3塁のピンチで岸投手をマウンドへ。 リリーフ経験のない投手をいきなりの勝負所で登板させた渡辺監督の決断は凄かったです。 勝負をかけた継投、大変勇気いる決断だったと思います。 加えて、守備も交代、岸投手の打席をなるべく後ろにするためだったんでしょうが、 5番起用の後藤武敏選手を交代させ、ライトにボカチカ選手、佐藤・栗山選手が左にずれる守備交代、 何気なかったこの守備交代もバッチリとはまりました。 1アウト1・3塁の場面で坂本選手を打ち取ったものの、打球はセンター手前のフライ、 これはひょっとして犠牲フライになっちゃうかなと思いましたが、 センターの佐藤友亮選手が素早いスローイングで中継のショートに送球、 3塁ランナーのラミレス選手は自重の判断をし、急遽3塁に戻ることとなって1点を防ぎました。 もしもこれが栗山選手だったら、肩がそんなに強くないということで突っ込んでいたかもしれません。 また、ボカチカ選手のように捕球体勢に入るまでの流れが悪ければ、スタートを切っていたかもしれません。 基本に忠実でお手本とも言える犠牲フライ性の打球の捕り方をし、そこから素早い送球、 その一連の流れがあったからこその3塁ランナーストップだったと思います。 もし仮に走っていたとしてもアウトだったでしょうがね。 それでも未然に防いだという意味では、素晴らしい佐藤友亮選手の守備でした。 そして以降は岸投手の独壇場でしたね。 初のリリーフ登板ということで、登板直後はどうかなと心配して見ていたんですが、 中2日ということで体に余計な力が入らず、体のしなりだけで投げられていて、 なんだかいつもより随分とコントロールが良かったように思います。 力感はないものの、ボールの切れもありますから、第4戦同様に打ちにくいボールだったことでしょう。 次の打席が回ってきた当たりで交代させるのかなと思いきや、そのまま続投、 9回はグラマン投手だろうと思いきや、そのまま続投、結局そのまま投げきっちゃいました(^^; 流れを変えたくなかったためだったようですが、それにしても渡辺監督もよく我慢し、 そして岸投手はその信頼によく応えましたよね。 ピンチを招いても全く動じることなく、フルカウントからでもボールになる変化球を投げきれる精神力、 今日の岸投手は細身ながらもマウンド上で逞しく見えました。 青き刃が巨人打線を貫いたという感じでしたね。素晴らしいピッチングでした。 これで明日の第7戦に勝利して、ライオンズが日本一となれば、間違いなく岸投手がMVPでしょう。 第4戦といい、今日の好投といい、シリーズの流れを大きく変えてくれるピッチングだったと思います。 そんなこんなで試合展開説明。今回は地上波中継と文化放送・結果より。
今日の打線の特徴に関して言えば、合計7四球を選んだように、ボール球に手を出さなかったことです。 中島選手が故障のため、フルスイングできず、よくボールを見ていたことがチームに伝播したのか、 いつもはボール球をひっかけがちな中村選手も低めの球をしっかりと我慢、 コントロールのいいはずの高橋投手の内角ストレートボール球と外角シンカーを見極めることにより、 その良さを完全に消し去っちゃいましたね。 本来の高橋投手ならばもっと外角低めにストレートを集める投球をしていたはず。 それが鶴岡捕手の弱点をつくリードに翻弄され、結果的に自分の投球ができなかったということでしょう。 これはクライマックスシリーズの日ハムも同じであり、昨日の上原投手も同じでした。 1・2戦終了後に指摘した「リードの差」がここに来て表面化してきましたね。 ボディブローのように効いてきたということでしょう。 もう一つボディブローのように効いているのが、ジャイアンツのリリーフ陣の登板過多です。 先発投手を中盤までに攻略することにより、リリーフ陣を何度となく引っ張り出すことができました。 越智投手は3試合連続登板で疲れ気味になり、 今の所は抑えられてはいるものの、攻略のチャンスはかなり出てきていると思います。 もう一人の右のセットアッパー西村投手は今日の内容でも分かるように完全に息切れしています。 山口投手も連投続きですし、余裕があるのは豊田投手ぐらい。 ここまで攻略できないまでも、その力を削ぐことに成功したのは大きな収穫です。 打線がシリーズ全体を見渡した攻撃をしているのが印象的ですよね。 中島選手が万全でなく、長打の可能性が少ないことが今日の試合で明らかになり、 今日よりも打線に対する警戒感は薄らいでしまうかもしれませんが、 今日の平尾選手が活躍したように、周りの選手が頑張れば得点は積み重なっていきます。 追加点こそ奪えませんでしたが、攻撃の仕方自体は良かったと思うので、 明日も繋ぎの野球で勝利を掴み取ってもらいたいですね。 守りのヒーローは岸投手を好リードした銀仁朗捕手でしょう。 日テレの中継では岸投手ばかりが褒められていましたが、 基本的にライオンズバッテリーの主導権は捕手が握っているので、 今日のピッチングの組み立ては銀仁朗捕手による所が多いと思います。 第5戦の反省をしっかりと生かし、カウントが悪くなっても、ピンチになっても、 カーブやチェンジアップといった緩い球をきっちりと組み合わせ、 最後まで緩急を付けた組み立てをしていたと思います。 リードで首をひねったのは4回の亀井選手のタイムリーぐらい、 内角得意の打者に内角ストレートの要求は失敗でした。 それ以外は完璧と言っていいほど、特に岸投手が疲れ始めた試合終盤は冴えまくりでしたね。 8回のラミレス選手に内角ストレートで勝負した勇気、 李選手には変化球で振らせて外角ストレートでズバッと勝負した勇気、 9回に木村・鈴木選手に対してカウントを悪くしながらも、ストレートを投げると見せかけての変化球攻め、 カーブを最後まで貫いて2者連続三振に取ったリードには感激しました。 もちろん、そこに投げきった岸投手も素晴らしかったんですが、 その岸投手の今日のコントロールを信じてサインを送った銀仁朗選手の勇気も素晴らしいと思いました。 リードだけでなく、キャッチングも今日は素晴らしく、 ワンバウンドするカーブをしっかりと止めたり、地面スレスレの球をキャッチして空振り三振にするなど、 キャッチングの方も惚れ惚れする素晴らしさでしたね。 打撃の方は送りバント以外、さっぱりでしたが、 守備だけで十分お釣りが来る活躍ぶりだったと思います。 明日の試合に臨む上でも、今日の銀仁朗捕手の好リードは好材料です。 緊急出場となった第5戦は巨人打線の特徴を掴めていないように思えましたが、 昨日1日考える時間が生まれ、今日の試合ではその反省がしっかりと生かされていたと思います。 細川選手と遜色ない狙い球を絞らせないリードをしたことは明日にも生きてくることでしょう。 ジャイアンツ打線を抑えるのに大切なのは緩急ということが分かりましたし、 今日の試合で岸投手と組んだことは明日の試合に生きてくることは間違いありません。 これで明日の試合も細川選手が欠場したとしても、全く問題はないですね。 これで3勝3敗のタイに、流れからすればライオンズの方が有利になってきましたが、 やはり戦力的にはジャイアンツの方が上、リリーフを疲労させてようやく5分というのが現状でしょう。 岸投手という切り札も使ってしまい、明日の登板はほぼ無理でしょうし、正攻法では勝てません。 やはり今日の試合のように、多少動いてでも勝利を掴みに行かないと勝てないと思います。 鍵を握るのは、やっぱり投手起用。今のチームは守り勝つことが第一です。 まずは先発投手に誰を起用するのか。 ローテ順通りに石井一久投手で行くのか、それともここまで登板のない西口投手で行くのか。 石井一久投手は前回寒い西武ドームで半袖で登板する暴挙を行っての序盤大量失点でしたから、 気候の影響のない東京ドームではしっかりとした投球をしてくれるのは間違いありません。 西口投手はまだ登板がないというのが不安材料ですが、 日本シリーズで勝ちたいという気持ちが強く、その気持ちを買うのも一つの手です。 いずれにしても継投になってくるでしょうが、どちらを先発に使い、どちらをリリーフに回すのか、 渡辺監督の起用法に注目したいです。 あとは涌井投手の投入時期ですよね。 今日の岸投手のような使い方を涌井投手にするのは間違いありません。 第5戦では逆転負けを喫しましたが、あれは1点もやれなくなったことで汲々となり、 ピッチングが単調になってしまったために打たれただけ、その信頼感は全く揺らいでいません。 涌井投手をいつ投入して勝負をかけるのか、そこが注目点ですね。 他にも延長戦を考慮して、今日先発の帆足投手をリリーフ待機させるのかにも注目。 帆足投手はリリーフの経験もありますから、連投は大丈夫でしょう。 岸投手は連投の経験がないだけに、例え今日の試合で球数が少なかったとしても、 登板には躊躇していたように思います。そういう意味では最後まで行ったのは正解かも。 でも名前があるだけでも巨人は嫌でしょうから、ベンチ入りさせておくのも手かもしれませんね。 まぁ、帆足投手がベンチ入りさせるだけで事足りることでしょう。 これでリリーフの弱さを補えますから、勝利にグッと近くなります。残るは継投のタイミングですね。 そういった継投に出るためには、今日の試合のように序盤でリードを奪うことが肝要です。 ジャイアンツの先発は内海投手でしょうから、序盤で攻略できるかどうか。 中島選手が万全でないのは痛いのですが、 平尾・佐藤友亮選手が当たっており、途中出場のボカチカ選手もヒットを放つなど、 下位打線が活発になってきています。 今日の試合のように打線を繋いでいけば、得点するチャンスが増えてくることでしょう。 日本一にむけては残り明日1試合のみ、全力を尽くして勝利をもぎ取って欲しいですね。 明日もこの調子でガンバレ、ライオンズ!! |
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | (巨)上原(3回)−山口(1回2/3)−西村(1回1/3) −豊田(1回)−越智(1回)−クルーン(1回) (西)涌井(6回1/3)−小野寺(2/3) −三井(1回1/3)−谷中(2/3) (本)阿部1号ソロ(2回表) 平尾1号ソロ(9回裏) |
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巨人 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 4 | 0 | 2 | 7 | ||||
西武 | 1 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 3 |
今年の日本シリーズは本当に楽しめました。 若い選手たちが良い経験をしましたし、同時に悔しい思いをしていることでしょう。 ジャイアンツは強かったです。最後に野手の経験の差が出た感じがします。 今年の経験を来年へと繋げ、さらに強いチームを作っていってもらいたいです。 おめでとうございます、読売ジャイアンツさん。 そして、来年に向けてガンバレ、ライオンズ! … …… ………というフレーズが頭をよぎるぐらいに、終戦モードですよ、とほほ… 結果的に、細川選手と中島選手の途中交代が響きましたね… 細川選手は2回の打席でセーフティバントを試み、1塁へ走りこんだ際に転倒し、 右肩の違和感により3回の守備から交代となってしまいました。 幸い大事には至らず、第6戦には出場できるようですが、 今日のゲームの動向を決める交代となってしまいました。 中島選手は4回裏の打席で空振り三振に倒れた際、わき腹を痛めて交代した模様です。 少々の痛みなら出場する中島選手ですから、相当だったんでしょうね… わき腹の状況の詳細は分からないものの、残り試合の出場は厳しいでしょう。 チームリーダーとしてチームを引っ張ってきただけに、 中島選手の欠場は日本シリーズの流れを、事実上、決めてしまったとさえ言えます。 そんな今シリーズでチームを引っ張ってきた2選手の交代は、今日の試合に大きく響きました。 交代した銀仁朗選手は出場できる喜びもあって、良いリードを見せていたのですが、 自身が打席で凡退して追加点を取れず、他の打者もチャンスを作りながらも点数が取れず、 徐々に試合は1点勝負、中島選手のいない打線を考えると1点を守らなければいけない、 そういった雰囲気が強くなるにつれて、段々と余裕がなくなってきてしまいました。 7回表、小笠原選手に対しては外角の球で上手く打ち取り、 ラミレス選手に対しては外角の変化球を中心で攻める安全な投球で行ったものの、 追い込んでからファールで粘られ、フルカウントに。 この場面で内角シュートを攻め切れたらバッテリーは大したものだと思っていたものの、 やはりというか安全策で外角のスライダー、これを待っていたラミレス選手はセンター前へ、 不運にもベースに当たってライトへ転がり、 一か八かの走塁で2塁を陥れたラミレス選手の走塁で、一気に嫌な雰囲気になってしまいました。 1アウト2塁で阿部選手、ストレートが2球外れてノーツー。 勝負しないかという雰囲気もあったものの、基本は勝負だと見ていました。 でも際どい所を攻めるのが前提で。 それが外角の甘いチェンジアップ、これを見事に打たれてライト前タイムリー。 左の阿部選手ということで外野が下がっていたことが災いし、 2塁ランナーの生還を許してしまいました。 こうなると今日のライオンズには非常に厳しい展開、でも一呼吸置くことなく、次の打者へ。 切り替えがならないまま、亀井・脇谷・坂本選手と連続ヒットを許してしまい、合計4失点、 もしもショートに中島選手がいたら、もう少し間合いを取っていたように思います。 若いバッテリーの焦りが致命的な4失点を呼んでしまいましたね… 細川捕手であれば、このピンチでも慎重に攻めていたでしょうから、 違う展開になっていたと思います。 銀仁朗捕手も悪くは無いのですが、ちょっと焦ってセオリーどおりに行き過ぎて、 相手打者に狙い球を絞られてしまったかなと。 1点勝負の重苦しさに耐えられなくなってしまったということでしょう。 誰が悪いというものでもないのですが、 痛い主力2人の途中交代と不運なヒットによるピンチといった一連の悪い流れが、 今日の試合を決定付けてしまいました。 残念ながら、今日の試合ほど、中島・細川選手の存在感を感じたことはありませんでした。 今年の日本シリーズで選手は成長していますが、まだまだということなのでしょう。 2人に続く選手が育つことが、ライオンズをさらに強くしていくことになります。 切り札的存在だった涌井投手で試合を落とし、正直かなり厳しい局面ではありますが、 残りの選手でこの日本シリーズを戦い抜いて欲しいです。 中島選手抜きで1つ勝つだけでも、選手にとっては違うと思います。 さらに大きくなるため、第6戦を全力で戦っていってもらいたいです。 そんなこんなで試合展開説明。今回は地上波中継と文化放送・結果より。
先発の涌井投手はストレートの出来は前回ほどではなかったものの、 全体的にコントロールが安定していて、1戦目と遜色ない投球を見せていたように思います。 銀仁朗捕手に代わっても、リズムは全く乱れることなく、 ラミレス選手を併殺に取ったシュート、木村選手を見逃し三振に取ったストレートは、 配球の面も、投げたボールも、いずれも最高でしたね。 悔やまれるのは7回、野球を知っているだけに、 1点もやれないという気持ちが強く出すぎてしまいました。 涌井投手ならば、もう少し慎重に投げていけたんじゃないかと… 焦ったんですかね。 バッテリーの若さが出てしまった、7回のイニングでしたね。 まぁ、投球内容自体は良かったですから、今日の涌井投手のピッチングは称えたいです。 来季に繋がる日本シリーズの登板だったと思います。 あとは最後の詰めの甘さを修正し、絶対的エースとして大活躍してもらいたいです。 …残り試合の登板は… 第7戦まで行けばリリーフの可能性もありますが、 この流れだと無理させる必要はない感じがします、遺憾ながら… 他の投手の力で勝つ方が今のライオンズには意味があることでしょう。 リリーフ陣では小野寺投手が好投したのが収穫。 今後のことを考えれば、リリーフの中心には小野寺投手が来ないといけないだけに、 今日の好投はプラスになると思います。 残り試合もリリーフの中心として頑張ってもらいたいですね。 あとはまだ登板のない岩崎投手が見たいですね。 ジャイアンツの若いリリーフ陣を見ていると、 来季のライオンズは若返らないと、という気持ちに駆られます。 打線はチャンスを作るものの、あと一本が出ず。 チャンスで銀仁朗選手に回ってきたのが響きましたね。 リードで頭が一杯な現状では、開き直って打つことを期待するぐらいしか。 シーズン終盤に少し打撃も良くなったかなと思いましたが、 またタイミングが取れていないように見えました。 守備面では十分1軍で捕手を任せられるレベルに達しているものの、 正捕手の細川選手の守備レベルは相当高いので、守備だけでは抜くことができません。 打撃での成長も必要不可欠になってくるので、 まずは土台となる打撃フォームをしっかりと作って欲しいです。 リード面は経験でしょう。細川選手も一緒で、痛い目に合わなければ成長しませんよ。 今日の1点差ゲームでのリードは非常に良い勉強になったと思います。 相手に流れが行っている中で単調になったらやられる、それを肝に銘じ、 短期決戦ならではの細心のリードを身に着けてもらいたいです。 中島選手が抜けた打線を考えると、中村・後藤選手といった所が打たないと、迫力不足です。 今日の中村選手は打ち頃の球を打ち損じてのフライばかり、ミスショットが続いちゃいましたね。 そういう打者なので仕方ないんですが、期待をかけているだけに辛い気持ちになっちゃいます。 沈みかけているチームを今一度揺り動かすものとなると、中村選手のホームラン以外にありません。 第6戦以降はチームを活気付ける一発を期待したいですね。 片岡・栗山選手は中島選手の分も出塁し、他の選手はどんどん後ろへと繋いでいって欲しいです。 もうチーム一丸となって繋いでいくしかないでしょう。 これでライオンズは2勝3敗、後がなくなりました。 第6戦からは再び東京ドームへ、中島選手の出場も厳しいだけに、 2連勝するのは奇跡でも起こらない限り無理でしょう。 それでも今年のライオンズはその奇跡を起こしてきました。 主力選手は欠場しても、他の選手が穴を埋めることでリーグ優勝を遂げたわけです。 今一度、チームが結束し、残り試合を戦って行って欲しいですね。 中島・ブラゼル・GG佐藤選手という開幕時のクリーンアップを欠いていますが、 半レギュラーだった選手にはチャンスだと思うので、大暴れしてもらいたいです。 平尾選手の最後のホームランで、まだ俺達がいるんだという気持ちを強くして、 第6戦を戦っていってもらいたいです。 とはいっても、正直厳しいですけどね… 大島選手を使いたいんですが、左の高橋・内海投手が来るのでスタメン出場は無理。 今日のメンバーで戦わざるを得ないということでしょう。 でもできれば来季以降のことも考えて、松坂健太選手に出番を与えて欲しいし、 優勝の場面に戦えなかったGG佐藤選手の姿を試合の中で見てみたいです。 中島選手の出場が無理だった場合、誰を使うのかにも注目したいです。 誰かが起爆剤になるような活躍をすれば… 僅かながらに可能性は出てくることでしょう。 投手の方では西口投手の日本シリーズ初勝利に対する意欲にかけたい所。 帆足投手でもいいんですが、この流れを変える可能性があるとすれば、 ランナーを出しながらも抑える帆足投手よりも、ベテランの西口投手のメンタルにかけるべきかと。 最後の第7戦に繋げるために、ベテランの思いを買いたいですね。 この文章の最後に終戦宣言をしたものの、 文章を書いているうちにやはりこのままでは終わりたくない気持ちが強くなってきました。 厳しい局面ではありますが、まだまだ最後まで戦い抜いていきましょう! パリーグの代表として恥じない戦いを! 最後までガンバレ、ライオンズ!! |
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | (巨)グライシンガー(5回0/3)−山口(1回) −東野(1回)−豊田(1回) (西)岸(9回) (本)中村剛也2号2ラン(4回裏)・3号2ラン(6回裏) |
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巨人 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | ||||
西武 | 1 | 0 | 0 | 2 | 0 | 2 | 0 | 0 | × | 5 |
今日は完全なワンサイドゲームになりましたね〜 ライオンズの完勝です。 岸投手は日本シリーズ初登板で初完封勝利、しかも毎回奪三振のおまけ付き、 良い流れで来ていたジャイアンツ打線を見事にキリキリ舞いさせてくれました。 そして、4番中村剛也選手が2打席連続ホームランを放つ「おかわり」を見せてくれ、 7安打ながらも5得点という効率のいい攻めを見せるなど、 攻撃面でも目を見張るところが多かったです。 最後ちょっと片岡選手の走塁ミスがありましたが、 それ以外は完璧なゲーム運びだったと思います。 ライオンズファンにとっては最高のナイスゲームでしたね。 今日のヒーローは、何と言っても、岸投手でしょう。 今日はストレートの球速にしても140前半止まり、 必ずしも絶好調というわけではありませんでしたが、 総じてコントロールが安定しており、 カーブ・チェンジアップの変化も良かったと思います。 課題の立ち上がりをストレート中心の配球で乗り切ったのが良かったんじゃないでしょうか。 細川捕手に言わせると、岸投手は一番リードに気を使うピッチャーだそうで、 その日の立ち上がりをどう組み立てるかは捕手にとって非常に重要です。 クライマックスシリーズでは内角を攻めきれずに打たれたことを反省したのか、 今日はストレート中心に両サイドを攻めていくという組み立てでした。 これこそが岸投手の基本線のピッチング、 カーブの変化、チェンジアップの精度など色々と武器がありますが、 岸投手の一番の武器は切れのいいストレート、それを中心に持ってきたのが大正解だったと思います。 ジャイアンツ打線も球速表示以上にスピード感のあるストレートに戸惑い、 なかなか自分のバッティングができていませんでしたもんね。 それに加えて変化の大きいカーブ、フォークのように落ちるチェンジアップ、 球速差と縦の変化を付け、最後まで危なげないピッチングを見せてくれました。 ここまではシーズン中にでもよく見られた岸投手のピッチングなんですが、 今日の試合で感心したのは、クライマックスシリーズのように粘り負けることなく、 最後まで根気良く投げ抜けたことです。 正直言って、今日のストライクゾーンは酷かったと思います。 全体としてはいいんですが、打者有利・平行カウントではボールだったり、 投手不利のカウントになるとストライクになったりと、ゾーンが一定していませんでした。 今までの岸投手ならば、それをきっかけに四球でランナーを抱えることになりかねないのですが、 今日はフルカウントまで行くことが多かった割には、四球はわずかに1個のみ。 判定に惑わされずに根気良く投げていく精神力を今日のピッチングから感じました。 エースとしての条件、精神の強さを今日の試合で見せてくれたように思いますね。 TV放送のゲスト解説である工藤投手に精神の強い投手だと思わせたわけですから、 今日のピッチングは岸投手にとっても自信になることでしょう。 涌井投手同様に、一皮剥けたというか、 一段階上に行けたかなと感じさせる今日のピッチングだったと思います。 そして何よりも嬉しいことは、今日の好投で岸投手の名前が広まってくれることですよね。 昨年は東北楽天・田中投手の影に隠れる形となり、 チーム内でも同じ右腕投手の涌井投手に微妙に隠れる形、 本人も朴訥として口数が多い方ではないだけに、実力の割りに名前があまり出てきませんでした。 オールスターや北京五輪のメンバー候補として名前が挙がるぐらいはしてもいい投手なのに、 最初に発表された代表候補60人(でしたっけ?)でも名前がなく、 「なんでなんだろうなぁ」と思うことが多々ありました。 セリーグ球団のファンの方で、交流戦で岸投手のピッチングを見た人(特に阪神ファン)以外では、 涌井投手の名前は知っていても、岸投手の名前は知らないという人もいたと思います。 でも今日のピッチングでその名前も広まったと思います。 知名度も上がったことですし、 涌井投手とともにライオンズのダブルエースとして活躍し続けて欲しいですね。 こうやってチームの軸というものは育っていくんでしょうな。 つくづく日本シリーズという舞台は大きいです。 それも相手が巨人というのがライオンズにとっては非常に良い経験になっています。 そんなこんなで試合展開説明。今回は地上波中継と文化放送・結果より。
今日の打線は上位打線が非常に良い繋がりを見せてくれました。 まずは初回、先頭の片岡選手が初球打ちのライト前ヒットで出塁し、 巨人バッテリーが1球を投げるまでに多大な時間を浪費するほどに警戒される中、 片岡選手が2塁への盗塁を成功させ、 栗山選手が1塁線を突破するタイムリー2ベースを放ち、 攻撃的な1・2番コンビの活躍で幸先よく先制点を奪うことに成功しました。 その後のチャンスは生かせなかったものの、4回裏に先頭の中島選手が死球。 この時に中島選手がグライシンガー投手を睨みつけ、 グライシンガー投手はその挑発に乗るかのように近づいて口論となるなど一食触発ムード、 双方とも手を出すことはなかったので、乱闘劇には至りませんでしたが、 一瞬物々しい雰囲気になりかけました。 中島選手は内角のボールが来ても避けないだけに死球が多い打者で、 (それでも上手く避けるので、最近は怪我に繋がっていない) ぶつけた相手投手を睨むことはそれなりにあります。 ただ、そこから一食触発ムードになりかけることはごく稀です。 あれだけ今日の試合で怒って見せたのは、次を打つ中村選手のための演技だったのでしょう。 少しでも内角を投げにくくするために、失投を呼び込むために、わざと挑発したのだと思います。 そういった視野を持てるようになったのが、チームリーダーとしての中島選手の成長でしょうね。 打者としての成長も素晴らしいですが、今年は中心選手としての自覚も前面に出てきています。 黄金時代の石毛氏以降、ライオンズはなかなか「チームリーダー」とはっきり言える選手がおらず、 (田辺・伊東・高木浩之・和田・赤田選手などがそれぞれ中心となったものの、 はっきりとチームリーダーとして言い切れる存在感まではありませんでした) 長らくチームリーダー不在によるここ一番での弱さをずっと感じてきました。 それが今年の中島選手の打者としての存在感は言うまでも無く、 チーム内でも若手のリーダーとして、チームを引っ張り続けています。 勿論、首脳陣のムード作りの上手さが若手が伸び伸びプレーできている主な理由ではありますが、 そこに中島選手という若くて力もある選手が手本になることで、 より若手が伸び伸び活躍できる環境を生み出してきているように思えます。 今日の死球のシーンにそれが凝縮されていたように思いますね。 自分のことだけではなく、チームを考えた上での行為に、今年のライオンズの強さを感じます。 黄金時代には選手一人一人が監督だとよく言われましたが、 好リードでピッチャーを支える細川選手しかり、野手陣を引っ張る中島選手しかり、 監督のように自分で考えて野球をする選手が増えてきたことは非常に心強いです。 そして、その死球を生かしたのが中村剛也選手。 死球後ということで、グライシンガー投手も多少熱くなっていたでしょうから、 本来のボールではなかったと思いますが、それでも打った球は内角の厳しいコース、 クライマックスシリーズ・日本シリーズと攻められまくった内角のストレート系のボール、 その球をレフトポール際へ運ぶホームランですからね。最高の一発でしたよ。 正直言って、あの球がホームランになるとは思っていませんでした(^^; これまでの3戦でもヒットにはなるだろうなと思っていたものの、 ホームランにするにはそれよりも低く来ないとダメかなと思ってましたからね。 あの難しい球をホームランにしたことは非常に大きいです。 相手投手はあそこを投げておけば安心と思っていたでしょうからね。 正直まぐれの要素が全く無いとは言いませんので、変わらずそこを攻めてくるでしょうが、 それでも少しでも甘くなったらホームラン、そうでないにしてもヒットにされるかもと思わせるだけでも、 今後の打席には優位になってくることでしょう。 シリーズの流れを左右しかねない非常に大きな一発となりましたね。 2本目のホームランはもう完璧、中村選手らしい一発でした。 完全に吹っ切れたんだなと思わせてくれる2本目のホームランでしたよね。 この後のシリーズでの中村選手のバッティングに大注目です。 7回の片岡選手の走塁ミスは完全なボーンヘッド。 なんか凡退した打者のように随分とゆっくり戻ってるなぁと見てたら、ベース踏んでないし… 昔のファミスタだと次塁のベースを踏んじゃうともう帰塁できないんですから、気をつけてくださいよ(笑) まぁ、今日の試合では笑い話で済みましたけれど、 接戦だと流れを変えかねないだけに集中力を持ってやってもらいたいです。 ただ守備では良いところが多かったですけどね。大変素晴らしい集中力でした。 あ〜ぁ、ゴールデングラブ賞の決定が日本シリーズ後だったらなぁ… 絶対結果は逆転していたよね? コレ。 これで日本シリーズは2勝2敗のタイです。 今日の試合ではライオンズが圧勝しましたから、ライオンズ有利と言いたい所ですが、 リリーフ陣はジャイアンツの方が安定しており、 今日は越智・西村投手が休め、山口・東野投手という初登板の投手も不安定ながらも無失点で凌げ、 豊田投手も昨日までの越智・西村投手に負けない素晴らしい投球を見せただけに、 越智・西村・豊田投手といったセットアッパー陣を打つのはちょっと大変かなぁと。 短期決戦となると、投手が結果を残しているチームの方が有利なだけに、 ジャイアンツのリリーフ陣が好調なことは、まだジャイアンツが有利な証拠だと言えます。 ただ、先発投手の出来はライオンズの方が良いです。 涌井・岸投手がジャイアンツ打線を完璧に抑えたのはもちろん、 帆足投手は打たれながらも試合をまとめていますし、 石井一久投手も負けはしたものの序盤の失点に泣いただけ。 先発投手はライオンズの方が結果を残しています。 そうなってくると、残りの3戦、ライオンズは先発投手をどう使うかが鍵となってきます。 涌井投手がもう1試合先発するのは確かですが、 それが明日の第5戦なのか、それとも第6戦なのか。 まだ登板のないベテラン・西口投手を明日投げさせるのか、第6戦に回すのか、リリーフ待機なのか。 そして第7戦の投手起用をどうするのか。 帆足投手なのか、中4日で石井一久投手なのか、中3日で岸投手が先発するのか。 それとも岸投手は先発させずにリリーフ待機させるのか。 今日の岸投手の好投で色々な選択肢が出てきたように思います。 最近の日本シリーズは分業体制がしっかりしていて、先発投手がリリーフに回ることは稀ですが、 渡辺監督は現役時代に先発・リリーフと形を変えての登板を経験しているだけに、 先発投手の登板感覚を狭めることや、リリーフでの登板には躊躇がないと思います。 あとは実際にどういった決断をするのか。 できることなら、正攻法で戦いたいところですが、 そう言っていたら戦力のあるジャイアンツには勝てないだけに、 今後の先発投手陣の起用法が勝敗を分けるように思います。 第5戦は今日の試合前に先発が決まっていたと思うので、 最悪負けていた可能性を考えると後がないだけに、涌井投手が先発ですかね。 西口投手は第6戦かなぁ。6・7戦と帆足投手はリリーフ待機かと。 第7戦は石井一久投手が先発で、早い段階で岸投手にスイッチ、涌井投手を経由してグラマン投手へ、 こういった投手起用になるんじゃなかと予想しています。 でも予想も難しいところですね。明日の先発投手さえ分からないんだから(^^; いずれにせよ、ライオンズの投手起用がこのシリーズの行方を握っているように思います。 その第1弾として明日の先発投手です。 巨人は東野投手が登板したため、上原投手の先発が有力視されています。 西口投手がいくのか、涌井投手がいくのか、どちらであっても試合を作ってくれると思うので、 打線が早めの援護点を取って、試合を優位に進めたいところです。 明日もガンバレ、ライオンズ!! |
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | (巨)内海(5回1/3)−西村(2/3)−越智(2回)−クルーン(1回) (西)石井一久(6回)−小野寺(1回1/3)−星野1回)−谷中(2回) (本)鈴木1号3ラン(2回表)、ラミレス2号ソロ(6回表)、 小笠原1号ソロ(8回表) 中村剛也1号3ラン(6回裏) |
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巨人 | 1 | 3 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 1 | 0 | 6 | ||||
西武 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 4 | 0 | 0 | 0 | 4 |
今日の敗因は「半袖」ですね… orz 石井一久投手ももう年なんですし、無理せず長袖着ればいいのにと(苦笑) 本人の中で違和感があるから止めたんでしょうが、11月の西武ドームではいかんともし難く、 腕が縮こまっている間に初回3球で1点を失い、 2回には連携ミスによる内安打から始まり、痛い鶴岡選手への四球、 そして鈴木選手に打たれた3ランホームランと、序盤2回で試合の大勢を決めてしまいました。 3回以降は本来のストレートの威力を取り戻し、 ラミレス選手のホームランによる1点に抑えただけに、非常に勿体無かったです。 立ち上がりから全力で行けるように準備していれば… 今日は珍しいベテランの判断のミスが敗戦を呼んでしまったように思います。 次回登板があるとすれば、東京ドームですから、今度はそういったことはないでしょう。 その序盤の失点の中でも痛かったのが、鶴岡選手に対する四球でしょう。 3戦目のライオンズ打線のポイントとして、 DH制になったことによる下位打線から上位打線への繋がりを挙げましたが、 それを相手の巨人にやられてしまいました。 本来なら、坂本・鶴岡選手の所で打線を寸断させるはずだったんですが… それができなかったことが今日の主要な敗因でしょう。 明日以降はジャイアンツの下位打線をしっかりと抑え、上位と下位を寸断してもらいたいです。 そんなこんなで試合展開説明。今回は地上波中継と文化放送・結果より。
敗戦の中でも好材料だったのは、6回裏の4得点でしょう。 始まりは1アウトから1番片岡選手がヒットで出塁し、 すかさず今シリーズ初盗塁を決めて1アウト2塁。 ここでそれまでタイミングが全く合ってなかった栗山選手がシリーズ初ヒットで繋ぎ、 好調の3番中島選手がそれまで手を焼いていた内海投手のスライダーを打つタイムリー。 これで内海投手をマウンドから引き摺り下ろし、 2番手の西村投手の甘く入った外角シュートを捉えて中村剛也選手が3ランホームラン! ようやくライオンズらしく上位打線が繋がった瞬間でした。 栗山・中村選手はようやくのシリーズ初ヒット、本来の打撃がようやくできました。 負けはしたものの、これでようやく打線が本来の形に戻ってきたという感じがします。 明日は石井義人選手がスタメンに戻るでしょうし、打線の繋がりは良くなっていくはず。 敗戦の中の光明は打線が力を取り戻しつつあることですよね。 投手陣は先発投手次第という感じですかね。 小野寺投手が打たれた一発は痛いですが、 小笠原選手にあそこは投げちゃいけないだろうというコース、 次回間違わなければ問題ないです。 しかしほとんど片手一本で運ぶ小笠原選手の技術と精神力には頭が下がりますね。さすがガッツ。 今日の敗戦はライオンズにとって痛く、巨人にとっては非常に大きいです。 巨人は明日のグライシンガー投手がどういう投球をするのか不安だったために4戦目の先発となり、 5戦目の先発投手がまだ見えてきません(おそらく東野投手でしょうが)。 先発投手に不安があるだけに、今日の試合を取ってリードしたことはその不安を埋めることになるでしょう。 ただライオンズはリードを許したとはいえ、中村選手が一発を放ち、 片岡選手が初盗塁、栗山選手が初ヒットを放つなど、各打者の持ち味が出始めています。 明日・明後日の試合で打線が爆発する可能性が出てきました。 各試合を見ていても分かるように、先発投手が鍵を握っているだけに、 明日の岸投手のピッチングに期待をかけたいですね。 得意のストレートで内角を攻め、ジャイアンツ打線をキリキリ舞いさせてもらいたいです。 明日こそはガンバレ、ライオンズ!! |
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | (西)帆足(5回)−大沼(1回)−星野(2/3) −小野寺(1回1/3)−岡本真也(1/3) (巨)高橋尚成(5回1/3)−西村(1回2/3)−越智(2回) (本)中島2号2ラン(4回表) ラミレス1号ソロ(9回裏) |
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西武 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | ||||
巨人 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 1× | 3 |
いやー、2戦目も好ゲームになったんですが… そう簡単には行きませんよね。 今日は打線も僅か3安打、中盤以降はピンチの連続でなんとか1失点で凌いでいたものの、 最後の最後で一発を食らってしまってゲームセット。 よく粘ったんですが、それだけの試合になってしまいました。 打線で機能しているのが1〜3番のみで、 なかなかチャンスらしいチャンスを作りきれなかったのが今日の敗因でしょうかね。 明日1日空くことですし、各打者は気持ちを入れ替えて、3戦目以降に臨んでもらいたいです。 そんなこんなで試合展開説明。今回は地上波中継と結果より。
投手陣はよく粘りましたが、最終的には持ちこたえられませんでしたね。 先発の帆足投手はストレートの走りがもう一つで、おまけにコントロールが荒れ気味、 序盤からパームに頼らざるを得ない苦しい投球になってしまいました。 それでもパームが低めに集まっていて、カット気味のストレートで詰まらせていた分、 大怪我には繋がりませんでした。 2回の失点は四球による自滅、そういう投手ではないだけに勿体無いイニングでした。 ただそれでも5回1失点にまとめ、試合を作ったことを評価したいですね。 本人としても不完全燃焼だったと思いますし、次回はもっとビシッとした投球をして欲しいです。 2番手の大沼投手は先頭打者にカウントを悪くしたのが全て。 坂本選手にノースリーとしてしまったのが誤算でしたね。ここから継投が狂いました。 本当は楽な下位打線で入り、大沼投手のロングリリーフを考えていたんでしょうが、 その先頭打者にいきなりノースリー、 若い打者に対して直球を続けざるを得なくなり、最終的にはライト前ヒット。 それが失点に繋がった原因でしょう。先頭打者に対して攻め込む気持ちが足りなかったのが残念。 次回登板ではしっかりと修正してもらいたいです。 3番手の星野投手と4番手の小野寺投手はまあまあといった結果。 星野投手は小笠原選手への死球が勿体無かったですね。 先頭打者で追い込んでいただけに星野投手にとっても痛い死球となりました。 それでもラミレス選手が当たっていなかった分、助かりましたね。 その後の李選手をきっちり抑え、一応の仕事はしてくれたと思います。 小野寺投手は今日登板した投手の中では一番良かったかも。 ややストレートが上ずってシュート気味になる所はあったものの、 力があるんで、その球でも十分打ち取れますよね。 あとはシーズンではなかなかカウントを稼げていなかったスラーブでストライクを取れましたし、 そこが安定して投げられた理由でしょうか。 次回登板では左打者にしっかりとしたストレートを投げられるよう精神をコントロールして欲しいです。 今の状態なら、8回を任せる可能性がありますからね。 サヨナラホームランを喫した岡本真也投手は悪くはなかったんですが、 病気が出ちゃったという感じでしょうかね。 一番危ない球がスライダーが甘く入った時と思っていましたが、ものの見事にその球を投げて… そこまで慎重すぎるほど慎重に攻めていたライオンズバッテリーが、 初めて隙を見せてしまった瞬間でした。 右の長距離砲にあのスライダーは怖いです。 カウントを稼げる球なんだけれども、打ち急いでるラミレス選手にあれは… フォークで攻めるべきだったと思いますが、結果論ですかね。勿体無かった… 今後も登板機会があると思うので、次回は慎重に投げて行って欲しいです。 リリーフ陣は打たれはしたものの、それなりに仕事をこなしているので、 そんなに心配する必要はないかもしれません。 余計な四球、不用意な一球に気をつけることでしょうね。 各投手、球威では勝っている面が強かったので、次回登板での好投を期待したいです。 打線は中島選手の2ランで活気付いたものの、3安打では勝てません。 機能しているのは1〜3番のみ。 昨日・今日と1安打ずつ放っている1番の片岡選手、 まだシリーズノーヒットではあるものの、粘って四球を勝ち取るなど繋いでいる2番栗山選手、 ポイントゲッターとして大活躍の3番中島選手、ここまでなんですよね。 中村選手は内角の球を打ち上げることが多いし、今日は5番以下も封じられてしまいました。 中村選手がややはまりかけているのが気がかりです。 3戦目は打線を少し弄ってくるのか注目したいです。 ライオンズにとってありがたいのは、1日空くのに加えて、3・4・5戦とDHを使えることですよね。 勿論、これは巨人にも当てはまることなんですが、 とりわけライオンズは1・2・3番が良い流れなだけに、 DHなしでは不可能だった下位打線からの繋がりを見せることができます。 下位で使われるであろう、赤田・佐藤・ボカチカ選手らがどういった働きをするのか、 そこが3戦目以降の一つのポイントだと思います。 赤田・佐藤選手らはランナーに出れば走ることもできますし、 今日の試合とは違った攻め方もできると思います。 機動力を使った攻撃でチャンスをどんどん広げていってもらいたいですね。 日本シリーズ1・2戦はいずれも投手戦を中心とした接戦続き、 一進一退攻防が多く、見所の多い試合となっていますね。 こうなってくると思い出されるのが04年の中日との日本シリーズ、 キャッチャーのリードが一つ明暗を分けたシリーズでもありました。 巨人の鶴岡選手はインサイドを中心とした大胆な攻めの組み立て、 ただそれが甘くなった時に一発を食らい、ここまで失点している形です。 逆にライオンズの細川選手は両サイドを広く使いながら、 相手に狙い球を絞らせない慎重に慎重を期したリードをし、 一方的にカウントを悪くしてしまった時に若干危うさを見せています。 この両キャッチャーのリードが今後どうなっていくのか。 ライオンズ打線が鶴岡選手のインサイド攻めに対応してくるのか、 一方の細川選手は最後まで慎重に攻めることができるのか、そこが一つのポイントでしょうね。 ここまで、今日のラミレス選手の一発以外は、慎重に攻められていると思うので、 細川選手は今のリードを貫いていってもらいたいです。 そしてライオンズ打線はそろそろ内角攻めに対応をしていってもらいたいですね。 3戦目は巨人・内海投手、ライオンズは石井一久投手の先発が有力視されています。 石井一久投手は短期決戦に強いだけに、ナイスピッチングを披露してくれることでしょう。 問題は内海投手を打線がどう打つか。 今年の交流戦ではほぼ完璧に抑えられ、今季最初の完封負けを喫した相手だと記憶しています。 カーブに手を焼くとは思いますが、コントロールに自信がある投手ではないので、 今日の高橋投手とは違い、失投が必ず来るはずです。 インコースを攻め切れなかったボールを確実に捉え、一気に攻略したいところですね。 粋のいい巨人若手リリーフ陣も登板が続けば球威が落ちてくるはず、 先発投手を早めに引き摺り下ろし、リリーフ陣にどんどん投げさせる展開にしたい所です。 それがまたシリーズの後半に生きてくることでしょう。 3戦目以降はガンバレ、ライオンズ!! |
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | (西)涌井(8回)−グラマン(1回) (巨)上原(7回)−越智(1回)−西村(1回) (本)後藤武敏1号ソロ(5回表)、中島1号ソロ(6回表) |
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西武 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 | 0 | 0 | 0 | 2 | ||||
巨人 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 |
いやー、初戦から見所の多い熱い試合でしたね〜 立ち上がりに上原投手がリズムに乗り切れていなかったので、 一気に崩せるかなと思ったものの、粘られてしまい先制点を奪えず。 一方の涌井投手はクライマックスシリーズの好調を持続するナイスピッチング。 上原投手も2回以降はリズムを取り戻し、インコースを攻める強気の投球を見せ、 第1戦は日本シリーズらしい両エースの投げ合いとなりました。 試合が動いたのは、所謂「一瞬の隙」、 4回裏に先頭打者の鈴木選手の打球をサード中村選手がエラー。 強い打球ではあったものの、正面に近かっただけにアウトにして欲しい打球でした。 ミスが先に出てしまっただけに、嫌なイニングとなったわけですが、 涌井投手はそれでも変わらない好投を見せ、小笠原選手を空振り三振、 ラミレス選手に対しても良い形で攻めていたものの、 唯一攻めた内角のストレートを詰まりながらもライト前に運ばれ、 ライトのボカチカ選手もあと一歩で追いつくところが僅かに届かず、 タイムリー2ベースとなって1点を失ってしまいました。 それでも涌井投手は崩れず、李選手に対して慎重に攻め、 歩かせた後の亀井選手を三振に取って1点止まりに。 今日の涌井投手も勝負どころで崩れない集中力がありましたよね。 日本シリーズの一般的な流れからすると、 こういったミスによる失点で試合が決まってしまうのですが、 そのミスをミスだと思わずに、バットで取り返す力が今年のライオンズにはあります。 1点先行された直後、先頭の後藤武敏選手がセンターへホームランを放ち、すかさず同点! さらに6回には中島選手が右中間スタンドへ運び、1点勝ち越しで逆転! 4回に中島選手に死球を与えた頃から、上原投手コントロールが甘くなりつつあり、 それまでなかった失投を確実に捉えての2ホームランでした。 これで主導権を奪ったライオンズ、 しかし6回裏に涌井投手が木村選手に死球を与えてしまい、再びクリーンアップへ。 小笠原選手に対して慎重に攻めるものの四球。 続くラミレス選手は外のスライダーを簡単に打ってくれてピッチャーゴロ併殺、 今日の試合の流れはこれで出来上がりましたよね。 9回もマウンドに上がるかと思いきや、渡辺監督は抑えのグラマン投手にスイッチ。 ただシーズン終盤に痛めた膝の影響でまだ本調子でないグラマン投手、 ストライク・ボールがはっきりする苦しい投球で、 先頭の木村選手を内安打で出塁させてしまうものの、 続く小笠原選手の同じような内安打性の打球を片岡選手が飛びついて捕って2塁トスアウト! 併殺はならなかったものの、ナイスプレーで再び流れを取り戻し、 ラミレス選手をこの日2つ目の併殺打に取って試合終了。 エース対決らしい投手戦ながらも、一進一退の攻防となった第1戦はライオンズが勝利しました。 試合のポイントは色々とあるでしょうが、 涌井投手のピッチングと、初回の攻撃でしょうね。 エース涌井投手は8回1安打3四死球8奪三振1失点と素晴らしいピッチングを見せました。 失点した4回はエラーのランナーだったので自責は0、 ラミレス選手の打球もアウトにできたかもしれなかったので、 ほぼ完璧と言っていいピッチングだったと思います。 ストレートは148キロを計測するなど、クライマックスシリーズ5戦と同様によく走っていました。 変化球はスライダー・スラーブ・カットボール・チェンジアップ・フォークと多彩に攻め、 ジャイアンツ打線に狙い球を絞らせませんでした。 意図的なのか、そうでないのか、ストレートで攻めたのは1回りだけ、 ストレートが走っているというイメージを植えつけた後は変化球中心のピッチングで、 カウントが苦しくなると、緩いスラーブで簡単にカウントを整えたりと、 変幻自在のピッチングを見せました。 ゲスト解説のダルビッシュ投手が言ったように、もっとストレートで押しても良かったんですが、 やや抜ける球もあったせいなのか、中盤以降は見せ球に近い使い方になってましたね。 ジャイアンツ打線はストレートに対しても全く合ってなかったわけですが。 上手くバッテリーが外しながら投げた、ということなんでしょうか。 その涌井投手のじらす投球が、ラミレス選手を始め、ボール気味の球を振らせることに繋がり、 9回のグラマン投手にも良い影響を与えていたように思えました。 強力なジャイアンツ打線を封じたという意味で、涌井投手の好投が今日の最大の勝因でしょうね。 攻撃の面では、結果的に失敗ではあったものの、初回の攻撃が中盤に生きてきたと思います。 先頭の片岡選手がヒットで出塁し、早速機動力を使えるぞと思いきや、 しつこいしつこい牽制に合い、もう来ないだろうと思った連続3回目に戻りきれずにタッチアウト。 これだけだと「失敗」としか言えないんですが、上原投手はその打席の栗山選手にストレートの四球。 そして、再び1塁ランナーの栗山選手にしつこい牽制。 それは4回に中島選手がランナーに出た時も、 7回に石井義人選手がランナーに出た時も同様でした。 どうも今日の試合は巨人バッテリーがライオンズの足を警戒しすぎていたように思えました。 過剰なほどの警戒、それが立ち上がり、上原投手がリズムを掴めていなかった理由でしょう。 加えて、日ハムバッテリーの攻め方を参考にした予想通りの内角攻め。 普段とは違う投球をしたことで、上原投手は普段以上に疲れを感じていたと思います。 そういった足と長打に対する警戒が、中盤の疲労に繋がり、失投を生んだように思えました。 勿論、ホームランにした後藤武敏選手、中島選手の打撃が素晴らしかったわけですが、 あの失投は足と長打を兼ね備えたライオンズ打線のプレッシャーが効いた結果のように思います。 そういう意味でも、初回の走る姿勢を見せたことは、 今日の試合を取った大きな理由の1つだと思っています。 今後も走らないまでも、走る姿勢を見せておくだけで、 相手に対してプレッシャーをかけられることでしょう。 地味ながらも意味のある攻撃となりました。 そんなこんなで試合展開説明。今回は地上波中継と結果より。
先発の涌井投手は文句なしのピッチングでした。さすがエースです。 やっぱりストレートが走っているというのは大きいですね。 ジャイアンツ打線が振り遅れていましたもん。 そしてそのストレートを意識するあまり、今度は変化球にタイミングが合わない。 中盤からはもうストレートを隠しながら、その影だけで打ち取っていったという感じでした。 ピッチングの引き出しの多さでの勝利、といった感じでしたね。 次回登板が中4日での第5戦なのか、休養十分の第6戦になるのか、正直分かりませんが、 あらゆる意味で余力を残して勝ったというのは今後のシリーズに生きてくるように思います。 次回はストレートをもっと使ってくるでしょうし、 今日右打者に対してほとんど投げなかったシュートも混ぜてくることでしょう。 次回もその引き出しの多さで相手打線を手玉に取ってもらいたいですね。 全国放送で良いアピールにもなったし、今日は最高に嬉しい一日でしたね。 フィールディングでダルビッシュ投手に非常に素晴らしいと言ってもらったのも嬉しかったし。 さすがはライオンズファン以上の涌井ファン(笑) 2人は友人であり、ライバルであり、力を認め合ってるからこその関係ということが伝わってきて、 微笑ましい気持ちになりました。 涌井投手はこのシリーズでMVPを取って箔を付け、 来季またダルビッシュ投手と投手タイトル・沢村賞を取り合うよう切磋琢磨していって貰いたいですね。 心配していたグラマン投手は多少良くなって入るものの、まだ万全じゃないですね。 ただ幸か不幸か、ストライク・ボールがはっきりしていたことが逆に良かった気がします。 今、グラマン投手が投げるボールで一番心配なのは体重が乗り切っていないストレート、 この球が一番危険です。 今日はそれがボールになって、チェンジアップ中心に組み立てることになったのが、 結果的には良かったのかなぁと。 今後もストレートをある程度見せ球として使いながら、 カットボール・チェンジアップで打ち取っていく投球になるんじゃないですかね。 その方が火傷をしないように思います。 不安要素はあるものの、ある程度は目処が立ったかなという手ごたえ。 まぁ、それもこれも涌井投手の好投と、片岡選手の好守備のおかげなんですけどね。 あーぁ、ゴールデングラブ賞の発表が日本シリーズ後にあればなぁ… 絶対結果は違っていたと思う(苦笑) 打撃面は弱点である内角をかなり攻められていますが、 足によるプレッシャーで上手く突破口を開きましたよね。 今日は実際に盗塁・エンドランを決めることはできませんでしたが、 走る姿勢を見せ続けたことは意味があったと思います。 こういった攻め方を続けていれば、相手先発投手は中盤までに崩せそうです。 一番厄介だったのが上原投手でしたからね。 左投手のインコースは対応できますし、グライシンガー投手は外の投手、 今日の試合ほど苦しくなることはないと思います。 バット自体は各選手ともに振れていますし、ブランクの影響は全くないようです。 むしろ問題なのは、後半勝負になった時に、相手リリーフをどう打ち崩すかですよね。 今日投げた越智投手も西村投手も、一筋縄ではいかないなぁという印象を受けました。 絶対的なコントロールはないだけに、失投を捉える方向しかないと思うんですが、 ボールが速くて力があるだけに、短いイニングでの攻略はなかなかに難しそうです。 それでも今日の試合の中で、実際にボールを見れたというのは明日以降に生きてくると思います。 そうそう攻略法は立てられないでしょうが、実際に見てる・見てないとでは違うと思いますし、 今日の終盤2イニングはプレスの方向で考えていきたいですね。 今日の勝利はライオンズにとって非常に大きな1勝となりました。 先勝しただけでなく、涌井投手の次回登板に対しても期待感が膨らみますし、 攻撃の方向性も今日の試合で掴めたように思います。 明日からの試合でも勇気を持って臨んでいけますね。 ただこれで有利になったとまでは行きません。 経験豊富な野手がいて、粋のいいリリーフ投手陣のいる巨人、 一度打線が目覚めれば、そう簡単には勝てません。 明日の第2戦も全力で戦い、良い形で西武ドームに戻りたいところです。 明日の先発はおそらく帆足投手、相手は高橋投手の先発が有力視されています。 今日の勝利を帆足投手が繋いで、一気に波に乗って行きたいところです! 明日もガンバレ、ライオンズ!! |