2005年西武ライオンズ応援日記

10月9日 西武ライオンズ 1−3 千葉ロッテマリーンズ

(西)西口(5回2/3)−星野(1/3)−山岸(1回)−森(1回)
(ロ)小林宏之(7回2/3)−藤田(1/3)−小林雅英(1回)
(本)中村(8回表・1号ソロ)
西武
ロッテ ×

打線が元気なく4安打… ホームランによる得点のみでプレーオフを終わる…
ペナントレースでは5割を割ってしまい、2位のロッテと大差が付いていただけに、
最初から勝てるとは思っていませんでしたが…
こうもあっさり敗れてしまうともの悲しいもので(苦笑)
昨年のプレーオフの日ハムのように全くロッテを苦しめることができませんでした。
今回は立場が違うので、ロッテ側からすれば苦しんだ可能性もあるかもしれませんが…
やっぱ苦しんでないだろうなぁと(苦笑)
完敗、あっさり負けすぎです。
今シーズンのゲーム差がそのまま現れた形、全くダメでしたね。

この2試合の感想を述べれば、ロッテが昨年までの西武になっていて、
西武が新しい時代の過渡期にあるように思えました。
ロッテは西岡・今江選手に代表される若手が目立ちますが、
投手陣の中心は中堅選手で固められており、打者ではサブロー・里崎・橋本選手ら、
ベテラン勢ではショートの小坂選手やセカンドの堀選手ら、
外国人ではメジャーでの経験があるベニー・フランコ選手と上手く世代が噛みあっています。
昨年のライオンズも若い力が目立ちましたが、
それにカブレラ・フェルナンデス・和田選手といった中軸の力が加わり、
石井貴投手のようなベテラン投手が頑張ったからこそプレーオフ優勝・日本一になれたわけです。
今年のライオンズはどうも中堅選手の活躍がもう少しで、
このプレーオフでもベテラン勢がパッとせずと若いだけのチームになってしまいました。
栗山・中村選手のホームランと将来性は感じさせてくれるものの、
ショートの中島選手の打球処理のミス、チャンスで1本出ない勝負弱さといい、
若いゆえの荒っぽさが目立ってしまいました。
ロッテは世代間の噛み合いが一番いい時期に来ており、
ライオンズは若手への世代交代の過渡期になってしまった、そんなように思えます。

ライオンズは主力の和田選手や豊田投手らがまだ30代前半と老け込む年ではありませんが、
今後のことを考えれば、新しい若手のリーダーに切り替えていく時期に来ていると思います。
開幕時から言っているように、赤田選手なり、中島選手らが不動のレギュラーとなり、
栗山・中村選手を始め、次代を担う選手達を引っ張っていかなければ。
昨年の快勝で短期決戦に強い気持ちになっているのかもしれませんが、
それまでは日本シリーズでも惨敗続きで、必ずしも短期決戦に強いとは言えないかと。
石毛氏が移籍してから長らく言われているリーダー不在、
それを解決していかなければならないと考えます。
ロッテが第一次バレンタイン政権時に堀・初芝選手や小宮山投手が育ち、
今年ベテランとしてチームを牽引していることを考えれば、
ライオンズもそういったリーダー役を育成していく必要があるでしょう。
若い選手達の新しいライオンズを作っていって欲しいです。
自分達がリーダーになるんだという強い自覚を持って、秋季キャンプに臨んでもらいたいです。

そんなこんなで今日の試合展開説明。文化放送より。
1(右)栗山、2(中)佐藤、3(一)貝塚、4(左)和田、5(指)フェルナンデス、
6(二)石井義人、7(遊)中島、8(三)中村、9(捕)細川

1回表 ロッテ先発:小林宏之投手
先頭の栗山選手が空振り三振、佐藤選手がサードゴロ、貝塚選手がショートゴロで三者凡退。

1回裏 ライオンズ先発:西口投手
先頭の小坂選手に低めスライダー打たれる3ベースヒットを許し、
堀選手のセンター犠牲フライで1失点。

福浦選手はセカンドゴロ、サブロー選手は外角低めスライダーで空振り三振!

2回表
先頭の和田選手のヒット性の打球を小坂選手に処理されてアウト。
フェルナンデス・石井選手は二者連続三振で三者凡退。

2回裏
フランコ選手をレフトフライ、ベニー選手をライトフライ、
李選手をキャッチャーファールフライに打ち取って三者凡退。

3回表
先頭の中島選手の打球を今江選手がナイスプレーで処理してアウトに。
中村選手はサードファールフライ、細川選手もサードゴロで三者凡退。

3回裏
先頭の今江選手に高めストレートを打たれるレフト前ヒットを許すも、
橋本選手をセンターフライ、小坂選手をライトフライ、
堀選手をセンターフライに打ち取って3アウトチェンジ。

4回表
先頭の栗山選手がレフトへの2ベースヒットで出塁し、
佐藤選手のセカンドゴロの間にランナー3塁へ。
しかし貝塚・和田選手と二者連続三振に倒れて無得点に。

4回裏
1アウトからサブロー選手にヒットを許すも後続を打ち取って無失点。

5回表
三者凡退。

5回裏
先頭の李選手に2ベースヒットを許し、今江選手の送りバントで3塁へ進められるも、
橋本選手をキャッチャーファールフライ、
小坂選手に死球を与えるも堀選手をショートゴロ。

6回表 この回からショートに西岡選手。
中村・細川選手が二者連続三振に倒れるなど三者凡退。

6回裏
先頭の福浦選手を見逃し三振に取るも、サブロー選手にヒットを許し、1アウト1塁。
フランコ選手のセカンドゴロの間に2塁へ進められ、
ベニー選手にセンター前タイムリーを許してしまい、1失点。
さらに李選手のヒットで2アウト1・3塁となり、
今江選手にセンター前タイムリーを打たれて2失点目。

ここでライオンズは投手交代、星野投手が登板。
橋本選手を外角高めストレートで空振り三振に取って3アウトチェンジ。

7回表
1アウトから貝塚選手がレフト前ヒットで出塁するも、
和田選手がサードゴロ、フェルナンデス選手がライトフライに倒れて無得点。

7回裏 この回から山岸投手が登板。
1アウトから堀選手にヒットを許すも、後続を打ち取って無失点。

8回表
2アウトから中村選手がソロホームランを放ち、1点を返す。
さらに細川選手がヒットを放つも、
代わった藤田投手に対して代打の後藤選手が空振り三振に倒れて無得点。

8回裏 この回から森投手が登板。
三者凡退。

9回表 この回から小林雅英投手が登板。
三者凡退。試合終了、1−3で終戦…


試合を実際に見ていないので、細かいことは分かりませんが、
今シーズン全体を通して考えてみると、全体的に野球が荒っぽかったです。
昨年もプレーオフ・シリーズでは緻密な野球ができただけで、
シーズン全体を見れば荒っぽかったわけですが、今年は最後までそれが直らなかったように思います。
なんでもない打球をエラーしたり、野手の連携が悪く併殺が取れなかったり、
外野手が交錯・お見合いしてしまうといった信じられないプレーもありました。
攻撃面でもバントが決められないだけでなく、エンドランが決まらない。
終いには采配の面でもエンドランが少なくなり、打たせるだけになってしまったり。
継投の面でも先のことを考えてしまい、思い切った投手交代ができなかったりと、
とにかく選手・ベンチに迷いがある戦い方だったように思います。
もっと一つ一つのプレーを思いっきりやって欲しいです。
野手のエラーなんて大体は余裕がある時のもの。一生懸命やった上でのエラーは仕方ありません。
だけど目立つエラーは慎重に行こうとしてボールを握り損ねたり、お手玉したりとそんなんばっかり。
下手に余裕があるから、変に考えてしまうところがあった気がします。
もう一回原点に帰って、一つ一つのプレーの大切さを学んで欲しいです。

バッティング面ではセンターから逆方向の打撃に課題があったように思います。
チャンスで引っ張ろう引っ張ろうとするから、相手の思う壺で凡打の山に。
昨年の貝塚選手も、今年の前半の石井選手も、勝負強い中島選手も、
チャンスでタイムリーを放つ時はいつも逆方向に良い当たりを飛ばしていました。
若いチームなのでイケイケドンドンでも構いませんが、
もう少し状況に応じたバッティングができるようになって欲しいです。
大砲として大きく育てたい中村選手にしても、将来的に率を残すためには、
逆方向に打ち返していかなければならないはず。
もうワンランク上の打撃を身につけていって欲しいです。

えー、今シーズンの文句はこれぐらいですかね(^^;
まぁ、悪い時はこんなものですよ。投打の噛み合いも悪いし、思い切ったプレーもできないもんです。
問題はそれをどう捉えて、好不調の波を小さくするかです。
緻密な野球を徹底し、安定して強い王者西武の復活を目指してもらいたいです。
ワンプレーの大切さをもう一度確認し、来シーズン以降へ繋げていって欲しいです。

勝ったロッテさんに対してはホークス相手に頑張ってくれと言いたいです。
今年のロッテはベンチもファンも非常に良い雰囲気だと思いますから、
プレーオフを制し、是非とも日本一の栄冠に輝いてもらいたいです。
今シーズンのロッテはその資格があるチームだと私は思ってます。
負けたライオンズの分まで頑張ってください。応援しています!



今シーズンはあまり良い思いをできませんでしたが、
それだけに昨年の日本一で隠れてしまったチームの課題がはっきりと見えてきました。
秋季キャンプやオフシーズンにチーム・各自の課題を一つ一つ克服していき、
来シーズンの今頃は笑っていられるよう頑張って欲しいです。
もう一度謙虚な気持ちで新しいチームを作っていきましょう!
来年こそはガンバレ、ライオンズ!!




10月8日 西武ライオンズ 1−2 千葉ロッテマリーンズ

(西)松坂(7回)−三井(1/3)−正津(2/3)
(ロ)渡辺俊(7回)−薮田(1回)−小林雅英(1回)
(本)栗山(1回表・1号ソロ)
西武
ロッテ ×

あと一本が出ずにロッテに惜敗… プレーオフ、初戦を落とす…
んー… 初回の攻撃時は一気に畳み掛けられると思ったんですが…
結局は栗山選手のプレイボールホームランによる1点のみ。
プレーオフのような短期決戦は緊迫した試合展開が多いので、
取れる時に点数を取っておかなければいけないわけなんですが… それができませんでした。
終盤も含めて何度もチャンスを作るも、あと一本が出ず。
逆にロッテは松坂投手の降板後に上手く攻めて勝ち越し点。
守備の面でもロッテはショートの西岡選手がナイスプレーを連発するなど堅かったですし、
逆にライオンズはショートの中島選手のミスからピンチが始まるなど対照的な試合となってしまいました。
今年のチームの完成度の差が出てしまいましたね。
緊迫した1点を争うナイスゲームでしたが、
この小さな1点は今年のロッテと西武のゲーム差を象徴するような大きな1点だったように思います。
カブレラ選手がいる・いないではなく、根本的に一歩及びませんでした。
明日の試合ではなんとか雪辱を晴らしてもらいたいものです。

そんなこんなで今日の試合展開説明。文化放送より。
1(右)栗山、2(中)佐藤、3(一)貝塚、4(左)和田、5(指)フェルナンデス、
6(二)石井義人、7(遊)中島、8(三)中村、9(捕)細川

1回表 ロッテ先発:渡辺俊介投手
栗山選手、初球内角ストレートを捉えてライトポール際へライナーで運ぶソロホームラン!
佐藤選手、フルカウントから外角シンカーを捉えて一二塁間抜くヒット!
貝塚選手、内角高めスライダー打って一二塁間抜くヒット!
 ノーアウト1・2塁。
和田選手、バントの構えを見せるも空振りでキャッチャーファールフライ。1アウト1・2塁。
フェルナンデス選手、外角シンカーにセカンドゴロ併殺。


1回裏 ライオンズ先発:松坂投手
西岡選手は外角チェンジアップで空振り三振!
堀選手も外角低めスライダーで空振り三振!

福浦選手にライトへの2ベースヒットを許すも、サブロー選手をショートライナーに打ち取り無失点。

2回表
石井選手はレフトフライ、中島選手はサードゴロ、中村選手はショートフライ。三者凡退。

2回裏
フランコ選手はサードゴロ。
ベニー選手に四球を与えるも、李選手をサードファールフライ、
今江選手をライトファールフライに打ち取って無失点。

3回表
細川選手はショートフライ。
栗山選手はショートゴロ、際どいタイミングでヘッドスライディングを見せるも一歩及ばずアウト。
佐藤選手はファーストゴロ。

3回裏
橋本選手を内角高めカットで空振り三振!
西岡選手に四球を与えるも、堀選手をセカンドゴロに打ち取って2塁アウト。
福浦選手を外角カットボールで見逃し三振! 無失点。

4回表
貝塚選手はショートゴロ。
和田選手が2ベースヒットを放つも、フェルナンデス選手はショートライナー、
石井選手のファースト内安打で2アウト1・3塁となるも、
中島選手がシンカーにショートゴロに倒れて無得点。

4回裏
サブロー選手は外角カットでセンターフライ。フランコ選手は外角カットでファーストゴロ。
ベニー選手に甘いストレートを打たれるレフトオーバーの2ベースヒットを許すも、
李選手をセンターフライに打ち取って無失点。

5回表
中村選手はショートゴロ。細川選手はファーストゴロ。
栗山選手はフルカウントからボールを選んで四球。
佐藤選手はサードゴロに倒れて無得点。

5回裏
先頭の今江選手のショートゴロを中島選手が握り損ねてしまってショート内安打に。
橋本選手は強行でセンター前ヒット、ノーアウト1・2塁。
西岡選手は送りバント、松坂投手がやや処理を誤り、1塁ベースカバーの石井選手もボールを弾いてセーフ、
記録は松坂投手のエラーでノーアウト満塁。

ここで堀選手にレフトへ大きな犠牲フライを許して1失点。1アウト1・2塁。
しかし福浦選手をフルカウントから内角チェンジアップで空振り三振!
サブロー選手を外角スライダーでセンターフライに取って1失点止まりに。


6回表
ショート西岡選手の3連続ナイスプレーに阻まれ、三者凡退。

6回裏
1アウトからベニー選手にストレートの四球を与えてしまい、
李選手にもノースリーとカウントを乱すも立て直してセカンドゴロ併殺。無失点。

7回表
石井選手、三塁線突破の2ベースヒットで出塁!
中島選手の送りバントで1アウト3塁。
しかし中村選手がサードゴロ、細川選手がセカンドゴロに倒れて無得点…

7回裏
1アウトから橋本選手にヒットを許すも、西岡選手をキャッチャーファールフライ、
堀選手を内角高めカットボールで空振り三振に取って無失点。

8回表 この回から薮田投手が登板。
先頭の栗山選手が四球で出塁し、代走の赤田選手を起用。
佐藤選手の送りバントで2塁へ進め、貝塚選手のセンター後方のフライで3塁へ。
しかし和田選手が敬遠され、フェルナンデス選手がレフトフライに倒れて無得点。

8回裏 この回から三井投手が登板。センターに赤田選手、ライトに佐藤選手。
先頭の福浦選手に右中間への2ベースヒットを許し、サブロー選手のヒットでノーアウト1・3塁。
ここでフランコ選手にセンター前タイムリーを許して失点。
代走の諸積選手を起用。
ベニー選手をファーストフライに打ち取った所で代打の里崎選手を起用。
ライオンズは3番手の正津投手にスイッチ。
里崎・今江選手と外角低めスライダーで二者連続三振に取って1失点止まりに。

9回表 この回から小林雅英投手が登板。センター大塚・レフト諸積・ショート小坂・セカンド西岡選手。
先頭の石井選手が倒れるも、中島選手がセンターへのヒットで出塁!
続く中村選手もヒットを放ち、1アウト1・2塁のチャンス。

しかし代打の平尾選手がショートゴロ併殺に倒れてしまって試合終了。
1−2で敗戦…


やっぱり初回の攻撃が…
栗山選手のプレイボールホームランで若い力で行けると思ったんですが、
佐藤・貝塚選手の作ったチャンスを昨年プレーオフ・シリーズで大活躍の和田・フェルナンデス選手が生かせず。
その後もクリーンアップや中島・中村選手の所にチャンスで回ってきたんですが、あと一本が出ず。
今年のライオンズの苦しさが現れてしまいました。
まぁ、こういう緊迫した試合展開ですから、無理もないんですぴが。
ただ同じ条件でロッテは犠牲フライ・タイムリーで2点を取ることができた、
ライオンズはホームランの1点でしか点が入らなかった、そのはっきりとした差が勝敗を決めました。
小さいようで大きな1点でした…

継投に関しては仕方ないと思います。
松坂投手は苦心のピッチングでなんとか持っていたという感じだったようですし、球数も140球超え。
三井投手ではなく星野投手の投入の手もあったでしょうが、
星野投手はシーズン終盤にやや調子を落としていて、森投手も紅白戦の登板を回避するなどベストではあらず。
勇気を持って投手を継ぎこめたロッテと、慎重にならざるを得なかったライオンズの差が出てしまいました。
んー、しかしこう見てみると、今日は紙一重の試合だったものの、そこにある差は大きいですね。
今シーズンの結果を象徴する大きな大きな差のように思えます。



これでライオンズは後がなくなりました。
仮にプレーオフ第2ステージのことを考えれば、日本シリーズ出場はかなり厳しくなったと言えます。
それでも可能性はあるわけですし、開き直って自分達の力を発揮してもらいたいです。
若い力の勢いで奇跡の逆転勝利を飾っていきましょう!
明日こそはガンバレ、ライオンズ!!





応援日記一覧に戻る

〔FTcomのindexへ〕