1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | (西)石井貴(6回)−長田(1回)−松坂(1回)−豊田(1回) (中)ドミンゴ(2回2/3)−山井(1/3)−岡本(2回)− 平井(1回2/3)−高橋聡(1回1/3)−岩瀬(1回) (本)カブレラ3号2ラン、平尾1号ソロ |
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西武 | 0 | 0 | 5 | 0 | 0 | 1 | 1 | 0 | 0 | 7 | ||||
中日 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 2 |
いやー、まさか日本一になるとは。願ってはいましたが、本当に日本一になるとは。 まだ信じられない気持ちです。未だに夢見心地。 ビールかけのシーン見ないと信じられないです。 日本一になったんだなぁ、久しぶりに。12年ぶりか、長かったな。 優勝するのが当たり前の球団だったあの頃、 黄金時代が終わり、風当たりの辛い時期を過ごしてきたあの頃、 ダイエーに押され気味で苦しかった最近… 全てを乗り越えて日本一になったんですよね。 それもプレーオフ・日本シリーズと全て直接対決を制して。凄く感慨深いです。 ホント夢を見ているようだ。こんな理想的な展開があったとは。野球の神様も凄いです。 そんでもってシリーズMVPが石井貴投手ですよ? シーズンたった1勝に終わったピッチャーがMVPですよ? 短期決戦は別物といはいえ、ここまでシーズンとシリーズの結果が違うピッチャーがいるでしょうか。 ホント運気が一転したわ。不幸の中にいた男が、その分を含めて一気に幸福になった感じ。 投手陣のリーダーではあったものの、成績を残せず、怪我にも泣いて苦しいシーズンだったと思います。 それらを全て乗り越えてのシリーズMVP、カッコいいですわ。 強面だけどお調子者、年末の番組がある意味楽しみです(^^; ありがたかったのはナゴヤドームの中日ファンの方々ですね。 今日は敵地での最終戦、当然観客の大半は中日ファンでした。 ライオンズファンは左中間スタンドの一角、三塁側の一部のみ。他は全部中日ファンだったはず。 それにも関わらず、ライオンズが日本一になった時はそれを称えてくれる温かな拍手…本当にありがたかったです。 もしも中日ファンの方々の拍手がなければ、球場は気まずい雰囲気になっていたことでしょう。 シーズンペナントは2位、結果が出てからプレーオフに関して色々言われていただけに、 戦った中日ファンの方に認めてもらえたのは何よりも嬉しいです。 中日ファンの方々に本当にありがとうと言いたいです。 そしてプレーオフで激闘を繰り広げた日ハムの選手達、日ハムファンの方々、ありがとうございました。 札幌という新しい地で成功を収めて勢いのあった日ハム、プロ野球の可能性を見せてくれました。 最初に日ハムの勢いに向かい合えたことで、ライオンズも実力を出し切ることができました。ありがとうございます。 次にシーズン1位のダイエーホークスの選手達、ホークスファンの方々、ありがとうございました。 昨年の日本一チームで今のプロ野球界でNO1の実力を持つ強豪チーム、 ライバルとの激闘を制したことでライオンズは大きな自信を得ることができました。ありがとうございます。 最後に中日ドラゴンズの選手達、中日ファンの方々、ありがとうございました。 卒のない野球と堅い守備力でセリーグを制した総合力の高いチーム、 シリーズでは幾度となく窮地に追い込まれました。 勝敗を分けたのはちょっとした差だけだったと思います。最後まで熱い戦いをしてくれて、ありがとうございます。 今年の西武ライオンズの日本一は1球団だけのものではありませんでした。 良きライバルがいたことで、戦うごとに強くなり、緊迫する試合でも実力を発揮できたんです。 全てのパリーグチームに、そして中日ドラゴンズに感謝の意を表したいです。ありがとうございました! それでは日本一を飾った今日の試合です。映像はTVで、音声は文化放送という恒例のパターン。
今日勝敗を分けた点は、平常心で戦えたか否かでしょう。 本当のところはどうか分かりませんが、初回の守備を見ていて中日側に硬さを感じました。 その硬さが3回のボーク、ドミンゴ投手の判断ミス、井端選手の送球ミスに繋がってしまったのでしょう。 3回表は本来なら1点で済んでいる所。上手く佐藤選手を抑えていれば、0点で終わっていたかもしれません。 そこで一気にライオンズは畳み掛けて5得点、逆にドラゴンズは大量5失点。 気持ちの差がこの回に出てしまったように思います。 逆に9回裏はライオンズに硬さがありましたよね。 豊田投手がコントロール悪くて真中付近にボールが集まってしまい、 和田・赤田選手も打球処理をミスするなどらしくありませんでした。 やはりプロでも気持ちの持ち方というのがなによりも重要なようです。 先発の石井貴投手は第1戦ほどよくなく、シーズン通りのピッチングだったと思いますが、 丁寧にコースを突いていこうという気持ちが出ていました。 それなりのピッチングではありましたが、中日打線を6回3安打無失点で抑えたのはお見事です。 第1戦・7戦と先発して13イニング無失点ですか。緊張する一番最初と最後を務めてこの成績、凄すぎます。 技術云々ではなく、石井貴投手の強い気持ち、それが全てに打ち勝ったのでしょう。 気迫溢れる石井貴投手のピッチングが中日打線を抑え込み、味方を鼓舞しました。 シーズン1勝だったものの、シリーズMVPに相応しい成績でしたね。 石井貴投手がシリーズでこれだけ活躍できた理由は気持ち以外にも「飛ばないボール」の効果があったと思います。 元々、石井貴投手は球威でねじ伏せるピッチャーです。 ストレートは空振りを奪うものではなく、両サイドに決めてフライを打たせるタイプの投手でした。 それが近年の「飛ぶボール」の導入で、力でねじ伏せていたものがみんな長打に、 球威型のピッチャーがなかなか成績を残せず、キレで勝負するピッチャーが勝つという傾向になっていました。 ストライクゾーンも狭いため、石井貴投手のような両サイドの投げ分けで打たせて取る投手は辛かったわけです。 それがセリーグの広いストライクゾーンと飛ばないボールによって本来の持ち味を出すことができたのでしょう。 もし西武ドームで登板していて、球審がパリーグの人だったらここまで好投できていなかったかもしれません。 第1戦・7戦に登板したという巡り合わせも活躍できた理由でしょうね。 3番手の松坂投手の登板には正直驚かされました。 数日前のスポーツ紙で豊田投手の前に投げるようなことが書かれてましたが、 まさか昨日の熱投の翌日にそんなことはないだろうと思っていたんですが。 登板があるとすればプレーオフ最終戦のように豊田投手が打たれた時、 石井貴投手が登板したように延長戦といった緊急時と思っていただけに驚きましたよ。 どうやら荒木コーチの要望と松坂投手の意思とが合致した結果のようです。 馬力はさすが、連投でも関係なし。ただ細かいコントロールはさすがに無理。 微妙にボールが外れてしまうことが多かったです。 それでも無失点に抑える辺りはさすがエース。 最後の試合に投げたことで、大舞台に弱いという不名誉な称号を完全に振り切りましたね。 抑えの豊田投手はコントロールが甘く、外野守備の拙さもあって2失点してしまったものの、 2004年西武ライオンズの日本一を見事に飾りました。 先発投手から抑えに転向して4年目。 1年目から活躍したものの、8月に疲れが見えてまさかの3試合連続サヨナラ負け… その苦渋をバネにして02年は素晴らしい活躍を見せて優勝したものの、シリーズは4連敗で出番はほとんどなし。 03年も活躍しましたが終盤にクーラーボックスを叩き割って怪我… そして今年は腰痛や肘痛など怪我に苦しんで1年間戦い抜くことができませんでした。 0点台・1点台の防御率が表しているほど順調な野球人生というわけではなかったはず。 それでも精神的重圧のかかる大事な場面で登場してきっちり抑える、すごく存在感のある投手です。 コントロール抜群で真面目、一見すると冷静なタイプに見られがちですが、 その中身は激しく燃え、リリーフ失敗すると己の不甲斐なさに激怒する激情タイプ。 それだけにマウンドに上がって気持ちを整える、それが豊田清投手、ライオンズを代表するストッパーです。 打線の方は1〜7番まで満遍なく打ちましたね。 各打者が失投を逃さず、打球を捉えることができていました。文句なしです。 1番の佐藤選手はセンターから右を意識したしぶとい打撃でチームを引っ張りました。 2番の赤田選手は繋ぎのバッティングを身につけ、佐藤選手同様チームを引っ張りました。 松井稼頭央選手の移籍、小関選手の不調・怪我などでライオンズの1・2番コンビは定まらなかったんですが、 シーズン終盤にこの1・2番に固定することができ、プレーオフ・日本シリーズと戦うごとに成長していきました。 若い1・2番コンビの成功がライオンズ打線を勢いづけましたね。 そして強力クリーンアップ、3番フェルナンデス選手。 ロッテから移籍し、カブレラ選手が不在の中で長打力を発揮して和田選手とともに打線を牽引。 プレーオフ・日本シリーズと短期決戦に大活躍し、近年のライオンズの弱さを払拭してくれました。 4番カブレラ選手はオープン戦で右腕を骨折。6月まで出場できず、出場試合は半分に留まりました。 それでも復活してからはカブレラ選手らしいホームランを見せ、50本ペースの25本をマーク。 日本シリーズでも印象的なホームランを放ち、相手に威圧感を与え続けました。 5番和田選手は選手会長として、チームリーダーとして、チームの主軸として大活躍しました。 前半戦はカブレラ選手不在の中で4番を務めて打線を引っ張り、 若手が働きやすいようにチームの雰囲気にも気を配るなどチームを引っ張りました。 後半戦は五輪・選手会長として球界再編に対応するなど多忙な日々が続きましたが、 それに負けることなく打ち続けました。 もう完全に西武ライオンズの顔、誰もが認めるチームリーダーです。 6番平尾選手は持病の腰痛で苦しんだものの、日本シリーズに間に合って活躍。 右方向へのバッティングで中日バッテリーのリズムを崩しました。 02年のシリーズでも活躍した平尾選手、大舞台での強さが光りましたね。 7番中島選手は松井稼頭央選手が抜けたショートを引き継ぎ、 かつて清原選手らがつけていた背番号3を継承するなど新しいライオンズの顔として売り出されました。 そんな中でどれだけの成績を残すのか、期待半分不安半分だったんですが、 終わっていれば全試合フルイニング出場、.287 27本 90打点 18盗塁の大活躍! ショートで90打点をマークしたのはパリーグで3人目、 実質1年目だったものの素晴らしい活躍を見せてチームを勢いづけました。 8番細川選手は伊東監督が去った後のホームベースをよく守りました。 開幕時には野田選手との正捕手争いに敗れ、控えに甘んじていましたが、 野田選手の怪我でチャンスを掴み、1勝5敗と最下位に甘んじていたチームを救いました。 4月にはサイクルヒットを記録するなどバッティングの面でも活躍、チームを勢いづけましたね。 その後、守備面などで厳しい注文を付けられ、野田選手との争いが激化していきましたが、 この日本シリーズで再びチャンスを掴み、冷静なリードで中日打線を封じました。 色々と苦労したものの、終わってみれば細川選手がチームの流れを変えた、そういってもいいと思います。 不在だった正捕手の座を今掴もうとしていますね。 他にもシーズン中に活躍した貝塚選手、高木浩之選手、石井義人選手、小関選手、野田選手、田原選手、 中村剛也選手、上田選手、柴田選手、高波選手、大島選手、犬伏選手、GG佐藤選手。 投手では中堅・ベテランの西口投手、森投手。 若手の張誌家投手、小野寺投手、長田投手、星野投手、帆足投手、大沼投手、山崎投手、岡本投手、東投手。 多くの選手達の頑張りが、何度となく訪れたチームの危機を救いました。 松井稼頭央選手の移籍、伊東監督の引退、カブレラ選手の骨折長期離脱、豊田投手の再三にわたる腰痛、 6月には松坂投手も肘や臀部の痛みなどで離脱、 8月には五輪期間で和田選手と松坂投手が抜けました。 チームとしては万全に戦えたのは数えるほど。 本当の意味でベストで戦えたのは、最後の最後、日本シリーズだけでしょうね。 他は何かしら問題を抱えてきました。それを乗り越えてのプレーオフ優勝、日本一ですから価値があります。 全ての選手達の活躍を称えたいですね。 これで今年のプロ野球は全て終わりました。 結果は西武ライオンズの日本一、12球団一若い主力選手達、12球団一若い首脳陣が勝利を掴んだのです。 新しい時代の到来を感じずにはいられません。 「育てながら勝つ」、どんな名将であっても両方を成し遂げることができたのはほんの一握りのみ。 育成に重点を置けば成績が伴わず(広島等)、 勝利を優先すれば育成が上手くいかない(巨人等)と両方を達成するのはとてむ難しいことです。 それを1年目にして成し遂げることができた伊東監督、名将といっていいでしょう。 もちろんそれは根本・廣岡・森監督らがチームの伝統を作り、 東尾監督が強力投手陣を作り、伊原監督が野手陣を育ててきたからでもあります。 現場・フロントが一体化し、伝統的に行ってきた結果が今年のチームだと思います。 ライオンズの歴史を作ってきたチーム、そして新しいライオンズを作っていくチーム、それが今の西武ライオンズです。 この1年間、ライオンズの戦いを見てきて思ったのは、ライバルがいる素晴らしさです。 今年、若手選手が大きく成長し、戦うごとに強くなっていったのはライバルがいたからこそです。 オリックスは伊原元監督が、近鉄は岩隈投手が西武キラーとして、 ロッテはバレンタイン監督が、日ハムは新庄選手など北海道日本ハムという新たなチームとして、 ダイエーは昨年の日本一・今年のペナント1位チームと王者として、ライオンズの前に立ちはだかりました。 ペナントレース、プレーオフと実力伯仲する中で激闘を繰り広げたことが、チームを一戦一戦強くしていきました。 やはりスポーツは相手がいてこそ、ライバルがいてこそです。 来年以降も良い形でペナント・プレーオフと戦っていきたいものです。 日本一、おめでとう、西武ライオンズ! そしてやりましたよ、パリーグファンのみなさん。今年もパリーグにチャンピオンフラッグを持ち帰りました! 球界再編でパリーグが激震に見舞われていますが、この調子で来年以降も盛り上げいきたいものです。 来年もガンバレ、ライオンズ! 来年もガンバレ、パリーグ! ガンバレ、日本プロ野球!! |
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | (西)松坂(8回)−豊田(1回) (中)山本昌(5回0/3)−岡本(1回)−バルデス(1回)− 落合(1回)−朝倉(1回) (本)和田3号2ラン・4号ソロ |
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西武 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 1 | 0 | 4 | ||||
中日 | 0 | 1 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 |
いや、まさか7戦まで行くとは。当初予想していなかっただけに驚きです。 4・5戦と中日ペースの試合をやられてしまい、どうなることかと思いましたが、 今日は一転してライオンズペースの試合となりました。 初回に佐藤選手が出塁し、赤田選手がバントで進め、カブレラ選手のタイムリーで先制。 立ち上がりもう少しだった松坂投手は尻上がりに良くなるピッチングを見せ、 和田選手のホームランで逆転、最後は豊田投手が締めるという理想の展開、 ライオンズらしい野球を見せて3勝3敗と追いつきました。 勝負は第7戦へ… さぁ、勝利の女神はどちらに微笑みますか。 今日の試合を見ていて思ったのは、ライオンズの選手の顔つきが違ったことです。 私が気づいたのは赤田選手とカブレラ選手、和田選手の3人。 赤田選手は文化放送の「暴れん坊将吾」で良いコメントをしていたというのもあるんでしょうが、 何か打席で落ち着きが感じられました。 カブレラ選手は6回の打席に悟り済ましたような表情を、 和田選手は同じく6回の打席での目の輝きと先日までとの試合と違う何かを感じました。 追い詰められたことで逆に何かすっきりしたというか、憑き物が落ちたというか、 そんな無の境地が垣間見られました。 22日の分で書いたような野球に対するひたむきさが感じ取られましたね。 良い表情になってきました。 明日の結果は分かりませんが、プレーオフ第1・第2ステージのような熱い展開が期待できそうです。 今日の試合展開説明。映像はTV、解説は文化放送。
先発の松坂投手は良かったと思います。 立ち上がりは上位打線がストレート狙いで来ているということで変化球でかわす投球が続き、 スライダーのコントロールが安定せずにあまり良い状態とは思えませんでしたが、 2回の1アウト1・3塁のピンチからストレートを使い出してピッチングが安定していきました。 フジテレビでも文化放送でも解説者の方々は不安に見ていたようですが、私は安心しきってました。 確かにスライダーのコントロールがバラバラでフォーク・チェンジアップもイマイチだったんですが、 ストレートのリリースは第2戦と違ってバッチリで、カットボールの制球が安定してたので大丈夫だろうと。 そういう意味では良い球と悪い球の判別が早い段階でできたのは大きかったと思います。 3回以降はカーブでカウントを稼いでストレート・カットボールで打ち取る組み立て、 5回辺りからスライダーのコントロールも落ち着いてきて投球の幅が増していきました。 結構ピンチもありましたが、焦る場面はほとんどありませんでした。 唯一焦ったのは6回裏の谷繁選手のレフトフライ、あれは打った瞬間行ったかと。 ナゴヤドームの「飛ばないボール」に助けられましたね(汗) 今日のピッチングは安定感抜群、チームに勝利をもたらすエースの投球でした。 特に終盤は躍動感があり、キャッチャーの構えた所にバシバシ決まるコントロール、素晴らしかったです。 チームに魂を込めるようなピッチングでしたね。 「大舞台に弱い」、もうそんな言葉は言わせません。 しかし普段パリーグを見ていない解説者の松坂投手評は面白い… 威圧感がない云々とか… デビュー当時の松坂投手の面影で見ている人が多いです。 荒削りで抑えられるならそれでいいですけどね。 それじゃ無理だからフォームを変えるなりしてきたんでしょうに。 リリースポイントを打者寄りになるよう工夫し、全力で150キロ投げるのではなく、 軽く150キロを投げられるよう努力してきたのが今の松坂投手。 それを頭に入れておいてもらいたいです。だから終盤でも平気で150キロ以上出るんですよ。 荒々しければ良いというものじゃないでしょうに。 えーっと、話を試合の方に戻して…と。 ここの所、中日投手陣の外角攻めに抑えられていた打者陣ですが、 今日は左の山本昌投手ということもあってか上手く対応できていたと思います。 山本昌投手は立ち上がりこそボールが走らずに不安定でしたが、 2回以降両サイドに上手くボールを散らしていてなかなか打つのは難しい状況でした。 そんな中で5回に赤田選手が外角低めのストレートを捉える2ベースヒットを放ち、 6回にはカブレラ選手が外角スクリューを右中間へ運ぶ2ベースを運ぶなど外角攻めにしっかりと対応していきました。 そして和田選手はファールで粘った末の失投を捉える逆転2ラン。素晴らしかったですね。 その後は平尾選手がライトオーバー、和田選手がセンター右へホームランを放つなど打撃内容もなかなか。 中日投手陣の外角攻めを上手く攻略したと思います。 もっともそれは球審のストライクゾーンも影響していそうです。 今日の球審はパリーグの中村氏。ストライクゾーンがセリーグのものよりも狭くなっていました。 そのおかげで外角低めの際どいコースをボールに取ってくれ、対応しやすくなった気がします。 明日の試合も引き続き外角攻めをされると思いますから、ストライクゾーンに関係なく打てるよう頑張って欲しいです。 それには今日の和田選手のバッティングがヒントになるはず。 ボールに食らいついて失投を逃さずに捉える姿勢、これを大事にして欲しいです。 赤田選手の2ベースもファールで粘った末でしたしね。 どんなにコントロールのいい投手でも、ファールで粘れば甘い球は来るもの。 打撃にしぶとさが出てきているのが良いですね。 2本ホームランを放った和田選手のバッティングはさすがの一言。 6回表の逆転2ランはノーアウト2塁という場面。カウント2−1からの山本昌投手との攻防は見所満点でした。 和田選手は右方向へ進塁打を放とうとするので大振りしないしぶといバッティング、 山本昌投手は長打を食らわないようコーナーコーナーを突く丁寧なピッチング、 2人の根競べはフルカウントの10球目まで行きます。 ここで山本昌投手が高めに失投を投げてしまい、和田選手がこの1球を見逃さずに捉えてホームラン! 痺れました。 ファールで粘るしぶとさ、1球の失投を見逃さない集中力、そしてそれを仕留めるだけの技術・パワー。 どれも素晴らしい惚れ惚れする一発でしたね。 8回表のソロホームランもお見事。 打ったのは外角低めのフォーク。ストライクゾーンだったものの、簡単な球ではありませんでした。 4・5戦目だったら打ち取られていたような球、中日が対和田選手として攻めていたボールです。 それを和田選手はセンター右へライナーで完璧に運んだわけです。 和田選手の右方向への長打、それが発揮された瞬間でしたね。 和田選手の怖さはこの右方向へも長打が打てる点、外角も苦にせず打てることです。 1回表のライト前ヒットも外角低めでしたし、中日の攻めに完璧に対応してきたといっていいと思います。 谷繁選手のリードを破壊する見事なバッティングでした。明日も期待しています。 今日のライオンズの勝利で3勝3敗のタイに。勝負は第7戦、最終戦に突入しました。 ここまで来ると予想云々、データ云々じゃないです。 「勝ちたい気持ちの強い方が勝つ」、理屈じゃない最後の激闘となってきます。 どんな結末を迎えるのか全く予想できない展開、明日はそんな試合になってくることでしょう。 明日の先発はライオンズが石井貴投手、中日はドミンゴ投手が有力視されています。 ただ明日はピッチャー総動員でしょうから、先発というよりも1番手投手という感じでしょうかね。 3〜5回を目処に交代を考え、どんどんピッチャーを次ぎ込んでくるでしょうね。 中日は第4戦に好投した山井投手、そしてエースの川上投手と大胆に使ってくることでしょう。 一方のライオンズも帆足投手、場合によっては西口投手、そして松坂投手をも投入してくるかもしれません。 ピッチャーをどう繋いでいくのか、監督の采配に注目したいですね。 一つ気になるのは明日の主審。 この日本シリーズでは前日のライト線審が主審をやるようですが… となると、セリーグの友寄氏かパリーグの東氏のどちらか。順番で行くとセリーグの友寄氏? そうなるとストライクゾーンは広め。低めのボールをよく取ることになるので、投手戦になるんでしょうかね。 投手戦だと本当に継投が難しくなってくるなぁ。 明日は9回で勝負がつかないかもしれない。延長覚悟の試合になることも考えられますね。 ポイントはやはり中盤の継投。5〜8回をどう繋いでいくかでしょうね。 中日は序盤からピンチになった時点で山井投手にスイッチとなるでしょうから、 おそらくこの大事な中盤を任せられるのはエースの川上投手でしょう。 ライオンズ打線が川上投手を打ち崩せるかどうか、そこに注目したいです。 逆にライオンズの継投はさっぱり読めません。 石井貴投手の先発は間違いないでしょうし、帆足・松坂投手もベンチ入りするんでしょうが…西口投手がどうなるか。 ライオンズの継投のポイントは帆足投手の使い方。 後ろが計算できているのなら、早い段階で帆足投手を投入し、ロングリリーフをさせることができます。 ただ小野寺投手が打たれてしまい、松坂投手も連投と不安要素が多くなってくると豊田投手の前ということも。 おそらく松坂投手はプレーオフ第2ステージ最終戦のように有事の際の登板でしょう。 延長の石井貴投手登板のような感じか。 理想としては石井貴投手に5回投げてもらい、6・7・8回と帆足投手、9回に豊田投手なんですがね。 そう簡単に上手くも行くまいて。 ライオンズはどういった継投をしていくのか、帆足投手の使い方がポイントとなってきそうです。 明日の試合は帆足投手VS川上投手となってくるような気がしています。 まぁ、結果はどうあれ、明日で全てが決まります。 今年のプロ野球の最終戦を飾る素晴らしいゲームにしてもらいたいですね。 明日もライオンズらしい野球を見せましょう! 最後まで、ガンバレ、ライオンズ!! |
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | (中)川上(8回)−岩瀬(1回) (西)西口(6回2/3)−長田(1回1/3)−小野寺(1回) (本)立浪2号2ラン、アレックス2号ソロ |
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中日 | 0 | 0 | 1 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 | 6 | ||||
西武 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 |
最悪やな、失点の仕方が。 試合終了時にライオンズファンがメガホンを投げ入れていたそうですが、気持ちは分かります。 3回表の先制点を許したときの守備は何ですか。 荒木選手の左中間フェンス直撃の2ベースヒット、ここまではいいです。 和田選手も深追いせずに的確に回り込みました。 けれどその後にボールをジャックルしただけでなく、ショートの中島選手に緩いワンバウンドの返球をするとは。 その中島選手も荒木選手の走塁に全く気づかず、慌てて投げてもセーフ。3塁打にしてしまったわけです。 本来なら西武がやらなければいけない野球を中日にやられてるんですよ? 緩慢な守備で次の塁を許してしまうなんて、集中力を欠いていると言われても仕方ありません。 きっちりした試合で負ければファンも納得するでしょうが、こんな体たらくで負けてしまっては怒るのも当然です。 やる気あるのかと怒りの意思表示をしたくなりますよ。 ただ敗戦の怒りをぶつけただけではないんです。選手の方々にはそれを心に留めてもらいたいです。 …と理由はどうあれ、球場に物を投げ入れちゃダメですけどね、やっぱり(^^; そういう意味で昨日は捕手の差で負けた試合、今日は守備で負けた試合だと言えます。 その後の中島選手のバックホーム悪送球(記録はフィルダースチョイス)にしてもそう、 大事なところでミスをしてしまっています。荒木選手の打球処理なんて論外。 逆に中日は6回裏の小関選手の右中間フェンス直撃の当たりで中継をしっかりと繋ぎ、 1塁ランナー高木浩之選手の生還を許さずにホームタッチアウト。 もしもホームインしていれば2−3と1点差、さらに2アウト2塁でフェルナンデス選手と同点のチャンスになっていました。 1点差なら俄然雰囲気も変わったでしょうし、この中日の守備は大きなものでした。 この守備の集中力の差、確実性の差が勝敗を分けたように思います。 これでシリーズの流れは完全に中日です。 2試合連続で中日の試合をさせてしまったのは痛すぎます。 しかも最後に勝ちリリーフの小野寺投手まで打たれてしまったわけですから…有利な材料はなくなってしまいました。 打線も中日バッテリーの外角攻めに対応できていませんし…参ってしまいます。 もうあとは粘り強さで食らい付いていくしかないです。 6戦の松坂投手、7戦の石井貴・帆足投手と先発投手陣の奮起に期待し、 集中したしぶとい試合をやっていかなければ。 とはいっても、悲壮感たっぷりで追い込まれるとダメでしょうから、 挑戦者の気持ちでガンとぶつかっていきませんと。 失うものは何もなし、全力プレーで戦っていってもらいたいです。 今日のようなプレーだけは二度としないように。全力プレーを約束して欲しいです。 今日の試合展開説明。TV中心です。
今日のライオンズの収穫としては細川捕手のリードですね。 つーか、ここまで到達するのにここまで時間がかかってしまうとは(汗) 第3戦開始時までに到達して欲しかった所。色々と考えすぎちゃいましたね。 第4戦の7回以降にマスクを被った時同様、細川捕手は内角を効果的に攻めるリードをしていました。 内角のスライダーで際どく攻めてカウントを稼いだり、内角ストレートでポップフライに取ったり。 低めの落ちる変化球を効果的に使うなど、対中日のリードができていたように思います。 荒木選手に打たれたのは失投でしたし、井上選手に打たれたタイムリーは打者が上手かっただけ。 リードミスはほとんどなかったと思います。ほぼ完璧なリード。これで良いんです。 逆に野田捕手はまだ混乱しているかなと。 立浪選手に内角を攻めるのは正解だと思うんですが、冷静に場面を考えないと。 2アウト1塁でアウトになってもいい場面、立浪選手はホームランを狙って思いっきり決め打ちしてきます。 立浪選手が一番ホームランにできるのは内角のベルト付近のストレート。 そこに投げちゃいけないのに初球から投げてしまってドカーンですよ。状況が読めてないとしか… ちょっと頭が混乱しちゃってますね。シーズン中は細川捕手と立場が逆だったんですが。 (立浪選手への球は外角に構えた逆球だった模様。それでもストレートという選択は失敗だったか) ここまでライオンズバッテリーが混乱してきたのは、この中日の「決め打ち」のせいなんでしょう。 狙い球を極端に絞ってくるから、一度弱点だと思ってもそこを打たれて誤解してしまう。 それを繰り返した結果、ここまで攻め方が固まらなかったのでしょう。 うーん、素直なんかねぇ。上手く騙され取るっつーか、若いんかねぇ。 中日打線には落合監督の現役時代の「読み」が備わっているのに、 ライオンズバッテリーには伊東監督の「慎重さ」が備わっていない。 その差がシリーズで出ちゃってます。残り試合でなんとか修正してください。 久々の先発となった西口投手は良かったと思います。 立ち上がりは腕が振れてなかったのでドキドキものでしたが、3回ぐらいから普通になり、 5回辺りは躍動感溢れるピッチングを披露していました。 スライダーがフォークのように縦にスッと落ちれば絶好調、その縦スライダーが今日は見られました。 よく腕が振れていてナイスピッチングだったと思います。 荒れ球というイメージのせいか、内角の球がやたら厳しく、 四球が多くなる結果になりましたが、そんなコントロールに苦しんだというわけでもありません。 西口投手らしいのらりくらりのピッチングができたのではないでしょうか。 うーん、万全ならなぁ… セリーグに対して効果的に使えたのに。ちょっと残念。 7戦までもつれた場合にリリーフ登板は… 無理かなぁ… 2番手の長田投手はストレート自体の力はそれほどだったものの、腕が振れていたので問題なし。 3番手の小野寺投手はストレートの力が足りなかった印象。 フォークも高めに浮いてしまってたので、ストレートに頼らざるをえなかったんですかね。 打たれたからではないですが、今日のピッチングはダメでした。 打線は川上投手を打てず。情けない。 中盤以降の気迫溢れる川上投手を打てないのは分かります。コントロールも抜群に良かったですし。 けれど立ち上がりの川上投手はそんなに良かったかなぁと。むしろ悪かったと思うんですが。 昨日の山井投手同様、ピッチングは外角主体というか外角ばかり。 カットボールとフォークを外角低めに集め、時折内角のシュート、カーブという組み立て。ストレートは見せ球でした。 昨日の谷繁選手のリードを考えれば、外角攻めは分かりきっていることなのに対応できないとは… シーズン中に日ハムの江尻投手にやられたのと全く同じです。外角に来ると分かっているのに打てない。 一朝一夕に打てないのは仕方ないとしても、ストライク・ボールの見極めぐらい徹底できないんでしょうか。 昨日から全くストライク・ボールの見極めができていません。見逃し三振が多すぎ。 それだけ川上投手が際どい球を投げていたということもあるんですが、 そこに来ると分かってるんですからバットぐらい動かして欲しいです。 もうあまりに情けなくて試合中にガッカリしてしまいました。 いい加減、外角低めのストライク・ボールの見極めをしっかりとしてください。本当に。 この調子では6戦、7戦も抑えられてしまいますよ。 チーム全体で外角の球に対する意識を変えていく必要があると思います。 あとは…高木浩之選手のセカンド守備が冴え渡っているぐらいですかね。 毎試合ファインプレーを見せてくれます。全国に名手っぷりを披露。 時折、ポカもやらかしてしまうだけに、これで一気に守備のイメージが良くなったはず(^^; この調子でチームを引っ張って言ってもらいたいですね。 (独り言) すぽるとで平松氏が松坂投手に関してコメント。 「シーズン中は足をゆったりと上げない」って嘘八百をもっともらしく言わないでください。 シーズン中もゆったりと上げてます。まぁ、前回はできるだけ間合いを取ろうとしてたのは事実でしょうが。 どちらかというとリリースポイントの問題じゃないんすか。 これで2勝3敗。当たり前のように後がなくなりました。 完全に中日ペースなので逆転するのは正直難しいと思います。 けれどまだ2連勝すれば日本一になれる可能性を残しているのですから、最後まで全力でぶつかっていって欲しいです。 今日のライオンズファンの怒りを真摯に受け止め、 挑戦者としてのプライドを持ち、全力プレーで戦っていってもらいたいです。 最後まで諦めない野球を、今年ライオンズが一年かけてやってきた野球を今こそ見せてもらいたいです。 明日は移動日で休みですから、ゆっくりとこの一年を振り返り、 悔いのないように残り2戦を戦っていってもらいたいです。 明後日からガンバレ、ライオンズ!! |