西武ライオンズ応援日記 03年オフシーズン

10月8日
伊東新体制発足! 堤オーナーが長期政権を示唆!!
まさに異例とも言える「長期政権約束」となりました。
以前からオーナーが西武生え抜き監督の誕生を待ち望んでいたのは知ってましたが、ここまでとは(^^;
近年の監督は「優勝」することが第一に掲げられ、3年契約がスタンダードですが、
長期政権となれば5年以上は確実、チームの建て直しの期間があります。
オーナー側が気長に結果を待ってくれるのは心強いですね。

もちろん「常勝西武」ですから、常に優勝争いをすることは求められると思います。
ただもしV逸となったとしても、伊東監督自身が責任を取らされることはないでしょうし、
優勝できなかった理由は戦力不足となり、補強にも力が廻ることでしょう。
今まで西武の監督は「中間管理職」的な立場で、常にオーナーの顔を伺っていた感がありましたが、
伊東監督の場合はオーナーの信任がありますから、自分の野球をおもいっきりできると思います。
球団代表も若い黒岩氏になることですし、伊東監督の意向が全面的に汲まれる体制であることは確か。
監督の権限が強まることで西武球団がどう変わっていくのか、今後が楽しみです。

伊東監督の野球スタイルですが、伊原前監督や黄金時代西武のような「卒のない野球」が基本線でしょう。
奇策をてらう伊原氏よりもオーソドックス、森氏に近い野球になると思います。
ただ伊東選手は入団時に球界を代表するような大ベテラン選手を見ており、
東尾政権時にはベンチを温めさせられるなど干された経験を持っています。
そういった経験から「選手の気持ちを大切にする」指導者になっていくと思われます。
そういう意味では気配り方の原前巨人監督の指導スタイルに近いかもしれません。
原氏と違うのは現役を退いたばかりなので、厳しさが前面に出てくることです。
選手と対話をする一方で厳しい指導・対応をしていく、そんな形になると予想しています。
「知将」というイメージがありますが、性格的には「熱血型」、
両方を兼ね備えた伊東監督がどんな野球をするのか注目ですね。


注目の首脳陣ですが、ほぼ新聞報道の通りだそうです。
03年の陣容で球団を去ることが決まっていたのは、伊原監督・広橋打撃コーチ・松沼両投手コーチの4人。
これまでの報道からすると若いコーチは残留の方向ですから、今年のスタッフと比べると大幅に人数が増えるのかも?
まぁ、近年が少なかっただけかもしれませんが。2軍は常に人で不足だったそうですし。
首脳陣の力の入れ具合からも、伊東政権に対する球団の強いバックアップが感じられます。
ヘッド 土井正博(59)
打撃 立花義家(44)、石井浩郎(39)、田辺徳雄(37)
投手 荒木大輔(39)、渡辺久信(38)、石井丈裕(38)、森山良二(40)
守備走塁 笘篠誠治(39)、清水雅治(39)、河田雄祐(36)
バッテリー 植田幸弘(39)
1・2軍のポストは分かりませんが、重要所はこんな感じだと思います。
2軍監督は鈴木葉留彦氏の続投なのかな?
荒木氏や石井氏など球団サイドからの積極的な外部招聘が目に付きます。
今までは西武OBで固めたがってたんですがね。監督が伊東氏だから、こだわる必要がなくなったということかもしれません。
首脳陣はほぼ40歳前後、土井ヘッド以外は伊東監督よりも年下となります。
打撃コーチや投手コーチに指導経験の少ない人が多いので、やや不安の残る面があります。
良くも悪くもこれからのコーチ、伊東監督を支えるというよりも、伊東監督と一緒に育っていく形ですね。
渡辺氏や石井丈氏は現役時に伊東監督から怒られてたでしょうし、監督・コーチの上下関係という面では大丈夫だと思います。
理論型・情熱型コーチが多い印象、まだ若いせいか選手の兄貴分的イメージが強いかも。
誰が選手にとっての悪役(憎まれ所)をやるかが気になるところ。



球団編成の方では「マクレーン選手の残留」、「川相選手の獲得を検討」というのがここまでのニュースです。
マクレーン選手の残留は正直意外でした。
おそらく来シーズンは若手を積極的に使っていくためだと思います。
戦力としてよりも、どちらかといえばバックアップ的な側面が強いような気がします。
新外国人選手を獲得すると、どうしても開幕から2〜3ヶ月は様子を見ないと分かりませんからね。
力量が分かっている方が使いやすく、若手選手とも競走させやすいのでしょう。
来季のサードはマクレーン・後藤・中島選手らの競争になると思います。

川相選手の獲得は良いと思います。
ここ数年、ライオンズのバント技術が低下してきています。
犠打が一番多い小関選手もバント成功率は決して高くはありません。
今のライオンズでバントが上手いのは小関選手を含めて5人ぐらい。高木浩之・佐藤・水田・野田選手…他は少し…
もう一度バント技術を見直すためにも川相選手のような生きた手本は必要です。
職人的な守備もありますし、守りの意識を強めるためにも若手選手には良いと思ってます。
ただ戦力的にどうかというと微妙な所。役回り的には控えとなり、上田選手のようになるでしょうから。
バント世界記録を持っている選手に対して、出場機会を保証できないのが辛い所です。
もし松井選手がFAで流出となれば、ショートが中島選手のみとなり、
バックアップの人員が不足するので、その場合は出場機会もあるでしょうが…
川相選手がライオンズでの待遇に納得するかどうかが心配です。
できることなら獲得してもらいたい選手の一人です。





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