セリーグ | パリーグ | |
優勝予想 | ジャイアンツ | 西武 |
2位予想 | 阪神 | ダイエー |
3位予想 | ヤクルト | 日ハム |
4位予想 | 広島 | 近鉄 |
5位予想 | 中日 | オリックス |
6位予想 | 横浜 | ロッテ |
順位 | 前半戦 | チーム | 勝 | 敗 | 引 | 勝率 | 前半戦 | 打率 | 前半戦 | 防御率 | 前半戦 |
1 | 同 | 阪神 | 87 | 51 | 2 | .630 | .722 | .287 | .303 | 3.52 | 3.45 |
2 | 3 | 中日 | 73 | 66 | 1 | .525 | .506 | .268 | .273 | 3.79 | 4.38 |
3 | 4 | 巨人 | 71 | 66 | 3 | .518 | .494 | .262 | .265 | 4.42 | 4.78 |
3 | 2 | ヤクルト | 71 | 66 | 3 | .518 | .538 | .283 | .294 | 4.12 | 4.33 |
5 | 5 | 広島 | 67 | 71 | 2 | .486 | .466 | .259 | .267 | 4.42 | 4.73 |
6 | 6 | 横浜 | 45 | 94 | 1 | .324 | .275 | .258 | .258 | 4.79 | 5.10 |
順位 | 前半戦 | チーム | 勝 | 敗 | 引 | 勝率 | 前半戦 | 打率 | 前半戦 | 防御率 | 前半戦 |
1 | 同 | ダイエー | 82 | 55 | 3 | .599 | .600 | .297 | .286 | 3.94 | 3.52 |
2 | 3 | 西武 | 77 | 61 | 2 | .558 | .550 | .271 | .266 | 4.42 | 4.27 |
3 | 2 | 近鉄 | 74 | 64 | 2 | .536 | .580 | .274 | .277 | 4.29 | 4.13 |
4 | 4 | ロッテ | 68 | 69 | 3 | .496 | .434 | .271 | .256 | 4.37 | 4.30 |
5 | 5 | 日ハム | 62 | 74 | 4 | .456 | .463 | .269 | .273 | 4.87 | 4.53 |
6 | 同 | オリックス | 48 | 88 | 4 | .353 | .356 | .276 | .271 | 5.94 | 5.43 |
今年の順位予想をする上で、私は「ニューヒーロー誕生」を主眼に置きました。 松井秀喜選手という球界を代表する強打者が日本から去り、各チームの4番打者が入れ替わるなど、 チームの陣容が大きく変化したからです。 ただ終わってみれば、「ニューヒーロー」と呼べる存在は出てこず。 阪神が独走したことで、結果的に若返りをよぎなくされたと言った所です。 個人的には少しガッカリするペナントレースだった気がします。 ちなみにシーズン前の4番予想は… 巨人:高橋、阪神:濱中、ヤクルト:ラミレス、広島:新井、中日:アレックス、横浜:ウッズ。 蓋を開けてみると… 巨人:ペタジーニ、阪神:檜山、ヤクルト:ラミレス、広島:シーツ、中日:立浪、横浜:ウッズ。 上手く日本人の4番打者が育たなかった印象です。 やっぱりチームの軸となる選手を育成するのは難しいんですねぇ… 独走した阪神タイガースは金本・片岡・アリアス・伊良部・下柳選手らの移籍組が活躍する一方で、 懸案であったショートに藤本選手がレギュラーを取り、 大幅な入れ替えのあったリリーフ陣では安藤・久保田投手といった若い選手が出てきました。 特に遠山・伊藤投手ら阪神の財産であったリリーフ投手陣を捨て、 新しい投手陣を揃えることをできたのが大きかったと思います。 FAによる大幅な補強で野手陣を揃えることに成功したことで、 星野監督の上手な外国人投手の獲得がスムーズに行き、リガン・ウィリアムズ投手を揃える事ができました。 フロントと星野監督の手腕が見事に噛み合った選手入れ替えでしたね。 この投手陣の入れ替えが上手くいったことが優勝の一番の要因だと思ってます。 もちろんそれを支えたのが前半戦の打線の大活躍です。 今岡・赤星選手の急成長、フルイニング出場の3番金本選手が軸となり、 矢野・藤本選手が繋ぎの下位打線と機能し、脇を檜山・片岡・アリアス選手らが固めると、見事なバランスでした。 前半に高い得点力を誇ったことで、戦いながら投手陣を再建する事ができました。 言わばシーズンを通しての投打の噛みあいの良さが阪神独走の理由でしょうね。 見事な戦いぶりだったと思います。18年ぶりの優勝、おめでとうございました。 2位の中日は9月に山田監督解任といった憂き目があったものの、 終わってみれば阪神に勝ち越しての2位、この2位は価値あると思います。 なんというか開幕時から戦力を高く見積もられすぎてましたよ、このチームは。 オープン戦・開幕時の好調によって一躍優勝候補に名乗りを挙げるなどインフレ起こしていました。 その時を支えていたクルーズ選手は6月頃に戦力にならず、 アレックス選手も4番を任せられるほどではなく、平凡な成績に終わりました。 あまりない戦力に追い打ちをかけるように、 エースの川上投手の離脱、谷繁捕手の欠場など戦力が揃わなかったのにも関わらずの2位。 山田監督と佐々木ヘッドの体制でなければこれだけの成績を残すことはできなかったように思います。 まぁ、今年はよく頑張りましたよ。 来年、落合新監督の元、さらなる躍進となるか、それともフロントの無能ぶりを露呈するか… 来年の中日からはそういう意味で興味惹かれますね(爆) 3位は同率でジャイアンツとヤクルト。 ただ昨年の順位の関係で3位はジャイアンツということになりました。 ジャイアンツは昨年日本一でしたが、今年はボロボロの試合ないようで3位に甘んじる結果に。 特に9月の9連敗は大量失点に大量失点を重ねる散々な内容、 これでは「やる気あるのか!?」と責任を問われても仕方ありません。 勝つことを宿命とされたチームであるのなら、一つでも上の順位を目指していきませんと。 どうも最初から最後までチームが上手く噛みあわなかった印象を受けます。 チームの不振の原因はまず怪我人の続出ですね。 工藤・高橋尚投手、清水・清原・元木・阿部・ペタジーニ・高橋由選手ら挙げればキリがないほど。 怪我をしなかった選手でも不調で河原・桑田投手など結果を残せなかった選手がほとんどです。 1年間頑張ったのは上原・木佐貫・久保・前田投手、二岡選手ぐらいでしょう。 その他の選手はなんらかの理由で戦力にならず、活躍する事ができませんでした。 そういえばオープン戦の頃、某夕刊巨人報道機関紙が怪我人続出のヤクルトを指し、 「巨人のキャンプでの短時間練習が万全で開幕を迎えられる」とか言ってましたな〜 懐かしい(笑) やっぱりキャンプの過ごし方が拙かったんでしょう。 しっかり絞る所は絞り、鍛える所を鍛えておかないと。そういう積み重ねでしか1年間を戦えないのだと思います。 戦っているチームとしては認められないでしょうが、 少なからず余裕の日本一になったことが精神的緩みを招いた気がします。 そして1年間常に戦ってくれる戦力の欠如、松井選手がいなくなったことが大きく響いていきましたね。 独走した阪神に金本選手という常時出場選手がいるだけに、より一層それを感じさせます。 ペナントレースを安定して戦い抜くためには、やはり140試合フル出場してくれる選手が必要です。 来季以降のジャイアンツの課題はそこでしょうね。 毎試合顔を見せる選手なくしてスターは語れません。球界を引っ張るためにも常時出場の野手が必要ですね。 ヤクルトは少し失速しましたね。うーん、あまり見てなかったからよく分からんのですが(爆) まぁ、戦力がない中でよく頑張ったと思います。 エースの藤井投手が離脱し、昨年最多勝のホッジス投手が戦力にならず。 そんな中で石川投手を軸に、高井・鎌田・館山・石堂投手らの若手を上手くやり繰りしていました。 やや高齢化が目立つ野手陣が不安ですが、それ以外は良い感じで戦ってるんじゃないでしょうか? …まぁ、本来なら先に野手が育ってこないとダメなわけですが… 来年は岩村選手を中心に野手の若返りを進め、球界の手本となる戦いぶりを披露して欲しいです。 広島はちょっと分かりません。毎年同じような戦いになってますから… 戦力が揃ってるんだけれど勝てない… やっぱりリリーフ投手陣が問題なんでしょうね。 今年はリリーフに天野投手、抑えに永川投手といった戦力が加わりましたが、 結果的にこの2人が登板過多になってしまっています。 言わば選手層の薄さによる主力選手への負担が大きすぎるんでしょうね。 もっとバックアップの選手が出てきませんと。 1・2軍一丸となったチーム力の底上げが求められます。 横浜は弱いですね。 飛躍が期待された古木選手は22本塁打打ったものの、打率は.207。 ルーキーの村田選手は25本塁打打ったものの、打率は.224。 弱いチームの典型といいますかね… 投手陣がボロボロで噛み合いが取れないから、チームバッティングではなく個人の結果重視と。 そうなることで勝利に見放され、より負けが込んでボロボロに…そんな悪循環。 若い芽が育ってるんですが、その芽を積みかねないチーム状況にあります。 抜本的なチーム改革をしていきませんと最下位争いを抜け出せませんよ、このチーム。 来年は危機感を持って戦いに望んで欲しいものです。 セリーグは「ニューヒーロー」と呼べる存在は出てきませんでしたが、 投手陣に松坂世代を中心とする勢いある投手が多く見られました。 久保田・木佐貫・久保・館山・高井・永川・天野・加藤投手などなど。 彼らの活躍を励みに、新たなる世代の躍進を期待したいものです。 |
「ニューヒーロー」という枠組みで語ると大袈裟かもしれませんが、その息吹が感じられる年ではありました。 たぶんパリーグファンとセリーグファン、パリーグファンと西武ファンでは感じ方が違うと思いますが、 私は投打にわたって可能性が伺えた1年だった気がします。 まずセリーグファンでも分かるのはパリーグのエース級投手の若返りでしょう。 今までのパリーグはエース級は外国人投手が多く、勢いのある良い投手はあまりいませんでした。 しかし今年はダイエーの斉藤和己投手を筆頭に、西武の松坂投手、近鉄の岩隈投手、ロッテの清水投手など、 チームを引っ張り挙げるエースの活躍をし、成績を残すことやオールスターに出ることで一気に知名度を上げました。 パリーグでこれだけ「各チームのエース」が揃うのも珍しいこと。 この4人で一番上が清水投手の28歳、斉藤投手が26歳、松坂投手が23歳、岩隈投手が22歳… どの投手もまだ若いだけに、今後のパリーグを引っ張ってくれることが期待できます。 ようやくパリーグも投手陣の戦力が揃ってきたな、そういう印象を受ける一年でした。 パリーグファン、とりわけ西武ファンしか分からないであろうことは、西武の野手陣の若返りでしょう。 ここ数年の野球を見ていれば分かると思いますが、野手の若返りというのは思った以上に時間がかかります。 1年で一人、レギュラー級が出てくればいい方。 けれど今年の西武は5人、6人と次々と松坂世代前後の若い選手が1軍で活躍していきました。 普通、野球ゲームをやる時に昨年のデータを利用する場合、2〜3人追加すればチームは出来上がります。 しかし今年の西武の場合は6〜7人を追加しなければゲームでラインナップを再現することさえできません。 西武野手陣が大きく底上げなされたのは間違いないでしょう。 ルーキー開幕4番の後藤武敏選手を始め、対右投手時のレギュラーに定着した大島選手、細川・野田の両捕手、 他にも佐藤友亮・赤田将吾・中島裕之・中村剛也選手らが1軍で活躍していきました。 投手だけでなく、野手においても新しい時代の息吹が感じられたのが、セリーグとパリーグの違いだと思ってます。 残念なのは野手で主力級がまだ育ってないことですね。 本塁打上位はローズ・カブレラ選手といった両外国人が50本塁打以上で独走。 それに続くのが城島選手の34本、松井選手の33本。 30本塁打以上の日本人選手は小笠原・松中・和田選手と5人のみ(セリーグは福留選手の34本一人ですが) 日本人の長距離砲の不在が残念です。 中村選手の怪我もあったでしょうが、高いレベルで本塁打争いができる日本人打者が育ってきて欲しいです。 優勝した福岡ダイエーホークスは若い投手陣への切り替えが上手く行きましたね。 一昨年のドラフトで獲得した寺原・杉内投手、昨年のドラフトで獲得した和田・新垣投手が先発ローテ入りし、 球に勢いのあるレベル高い先発投手陣が形成されました。 そこに昨年の後半戦からブレイクしていた斉藤和己投手がエースとしてどっかり座ったことで、 ダイエーが長年成し遂げる事ができなかった充実した先発投手陣が完成しました。 ダイエー誕生時の小久保・井口・松中・城島選手といった主力野手も完熟し、 投打に渡って戦力が充実する1年となったと思います。 昨年までは主力野手以外はやや見劣りする感があったんですが、小久保選手という主砲がいなくなったことで、 村松・川崎・柴原選手など機動力の使える選手が一皮向け、一気に層が厚くなりました。 ダイエーというと一発長打のチーム、力強さとともに粗さ・脆さが同居するチームだったんですが、 今年は送る所はしっかりと送り、後ろに繋ぐ打撃が徹底されるなど攻守に隙のない繋ぎのチームに生まれ変わりました。 井口・松中・城島・バルデス選手らの100打点カルテットが注目されますが、 それよりも村松・川崎・柴原選手+井口選手の繋ぐバッティングがダイエー打線を支えていたように思います。 投手陣はリリーフ陣が安定しない中、よく最後まで持ったというのが感想です。 絶対に8月頃に失速すると思ったんですが… よく9月後半まで持ちましたよ。 その投手陣を支えたのは斉藤・和田の両投手。 この2人は崩れそうで崩れない粘り強いピッチャー、投球術に長けたピッチャーです。 2人ともベストの期間はそう長くなかったと思います。和田投手は前半戦だけ、斉藤投手も5〜6月頃までぐらい。 調子が悪い中で粘り強く投げるだけの精神力・投球術があったことが2人の勝ち星に反映されていますね。 まだ21年負け越していた苦手の西武に対し、この2人が5勝以上するなど勝ち星を稼いだことが大きかったです。 苦手払拭がされたのはこの2投手のおかげ。ダイエーの優勝は斉藤・和田投手を抜きに語れませんね。 今年のダイエーの戦力・戦いぶりはお見事の一言。 ダイエーが球団を持ってからの集大成が今のチーム。 西武ファンとしては悔しいですが、心からおめでとうございますと言いたいです。 西武は若手に切り替えながら、よく優勝争いの2位になれましたねぇ… 昨年からの戦力は松坂・森・豊田投手、松井・小関・和田・カブレラ・高木浩之選手ぐらい。 他はほとんど総とっかえの状況、特に野手陣は。 最初に挙げたように後藤・大島・細川・野田・佐藤・赤田・中島・中村選手… スタメンで活躍した野手がこれだけいます。 投手でも西口・石井投手といったベテラン投手の離脱、張・許投手の台湾コンビの不調と苦しい中で、 帆足投手が先発リリーフに大活躍、長田投手がリリーフで、鳥谷部投手が9月から先発ローテで頑張りました。 19歳〜25歳までの若い世代が一気に吹き出てきた感じがしますね。 開幕前の予想以上の若返りができたように思います。 唯一計算外だったのは張投手の不調です。 西口投手の衰えは分かってましたし、石井投手が怪我がちも覚悟はできてましたので、 問題なしとは言いませんが、ある程度は想定されていた事態です。 けれどさすがに23歳と若い張投手の不調は予想できませんでした… 昨年の途中入団で10勝ですから、キャンプ時からしっかりと育成すれば二桁確実、 松坂投手とともに両エースになると思ってたんですが… キャンプするも何も、自主トレを全くしてこず、キャンプを棒に振るなど話にならない状況になってしまい…散々な成績… よく松坂投手が大事な試合で勝てないとか言われてますが、実はその前に止めをさしてたのが張投手でした(苦笑) 本来ならダイエー・近鉄といった上位球団に対抗できる主力投手が一転して負け頭ですからね〜 それじゃ勝てねーよ。 もし彼が防御率3点台12勝以上(4.98 7勝7敗)していれば、西武が優勝していたと思います。 世代交代が上手くいっていた西武にとっての唯一の計算外、それが張投手でしたね。 彼にとって今年の不振は良い薬になったことでしょうし、今後の飛躍に期待しましょう。 大物の器を感じる中島・中村選手といった良い選手がいますし、これからの西武はとても楽しみです。 来年の戦い方次第では、新たなる黄金時代も夢ではなし。 球界の期待を背負う注目のチームとなってきてます。 近鉄は岩隈投手がエースに成長するなど、近年ではないほどの投手陣が充実してたんですがねぇ… 大塚選手が抜けた穴を最後まで埋めることができず、 さらに打の中心であった中村選手を膝の故障で欠くなど苦しい試合が続きました。 なかなか投打のバランスを整えるのは難しいもんですねぇ… 結果的に言えば、中途半端に中村選手を出していたことが却ってチームに迷惑をかけたようにも思えました。 昨年のFA騒動に引き続き、近鉄は中村選手に引っ掻き回されてしまいましたね… まずは打の中心である中村選手が怪我を完治させ、打の中心にどっしりと腰を下ろすのが第一。 その次に大塚投手に変わる抑えの確立、これが求められます。 ローズ選手の去就次第では一気に転落しかねないだけに、来季はしっかりとした戦いをしていって欲しいものです。 ロッテはどうして後半戦だけこんなにも強いんでしょう? とりわけ9月中盤以降の強さは神がかり的なものがありました。 その時期はちょうどダイエーとの対戦が終わった後、2位の西武の対戦前に急激に強くなりました。 ここらの運もパリーグの優勝を左右したと言えるかもしれませんね(苦笑) 後半戦の強さは打線の好調にあります。 途中入団のフェルナンデス選手に当たりが出てきて、4番堀選手が勝負強い打撃を見せることで、 得点力が一気に上がって行きました。 9月中盤以降の打線の繋がりは、今年の阪神・ダイエーに勝る勢いがあった気がします。 投手陣では小林宏之投手の先発転向が成功し、アンダースローの渡辺俊介投手がブレイクするなど、 厚みが一気に増して行ったように思います。 もはや投手陣には黒木投手の不在が感じられず、打線でもローズ選手の穴は感じられませんでしたね。 ただこの強さを前半戦に見せられないのがロッテの残念なところ。 リズムに乗ると強いんですが、乗らないとさっぱりですもんねー(苦笑) 来季はバレンタイン氏が監督をするようなので、ロッテの選手を上手く乗せてくれるでしょうから、 今までとは違うロッテを見せてくれるかもしれません。 チームの若返りとともに、来季の飛躍を期待したいものです。 日ハムはヒルマン監督の野球が浸透しきらなかった印象があります。 「ヒルマン野球って何?」と聞かれるとまた困りますが(苦笑) たぶん黄金時代の西武のような卒のない野球、機動力野球を目指しているんだと思います。 采配はわりとオーソドックス、バントよりもエンドラン、打ってランナーを進める(進塁打)のような野球かな? ヒルマン監督のやりたかった野球がそれであるとすれば、今年の日ハムはその期待に応えられなかったと思います。 先発投手陣がなかなか固定されることがなく、年間活躍できたのはミラバル投手のみ。 リリーフ陣の入れ替えも多く、投手陣は最後まで安定することがありませんでした。 打者陣でも機動力野球が進展せず、結局は中長距離打者を揃える結果となってしまいました。 まだチームの方が望むべく方向を向いていない印象を私は受けています。 来シーズン、投手陣が安定し、ヒルマン監督が望む野球ができるか否か… 札幌移転元年ということもありますし、新しい野球を日本ハムに期待したいものです。 オリックスは4月に石毛監督を解任、レオン監督を後任に据えたものの、成績はさっぱりでした。 石毛監督は組織重視で黄金時代西武のような卒のない繋ぎの野球を目指すものの選手に浸透せず、 もしくは浸透しかけた時に電撃解任。 後任のレオン監督は逆に選手に自由にやらせるオーソドックスな野球をすることによって、 ブラウン・オーティズ選手の両外国人選手を中心に打線に活力が生まれましたが、 それに伴ってセカンド・レフト(両外国人)の守備がボロボロ、エラー連発で守備が完全に崩れました。 守備でリズムができないから投手陣も精神的に切れてしまい、失点に次ぐ失点。 結果的に石毛監督がやろうとしていた「守りの野球」の大切さに気づかされる事となってしまいました。 その反省を受けたのが中村GMの就任、伊原監督の招聘なんでしょうね。 問題はどこまで反省できているか… そこが問題ですな。 今は否定した石毛監督の野球を再び認めるという逆転現象が起こっている段階なので、 どれだけチームが結束し直せるかがポイント。 選手軽視のフロントの姿が直らない限り、どんな人材を呼んでもこのチームの浮上はありません。 中村GM就任でどれだけオリックスという球団自体が変わるのか、注目したい所です。 根本氏がダイエー球団を作り上げた集大成が今年のダイエー。 ダイエーの歴史が現われたペナンとレースだったと思います。 西武の黄金時代が終わり、パリーグを引っ張ってきたのは、何と言ってもダイエー。 そのダイエーが見せる野球がかつての西武と似ていたことがそれを痛感させます。 この10年はダイエーの年だった、それを思わせる1年でした。 ではそのダイエーが天下が続くかといえば、そうとは思えません。 もちろんダイエーの戦力からすれば、これからも上位に名を連ねることでしょう。 ただパリーグは新たな時代に突入していくような気がします。 西武ライオンズは伊東新監督の元、新たなチームの作成に取り掛かっています。 Bクラスの日ハムはヒルマン監督に、ロッテはバレンタイン新監督に、 オリックスは中村GMと伊原新監督とチームの抜本的な改革に入っています。 来季の戦い方次第では一気にパリーグの勢力図が入れ替わる、そういう時代になってきた気がします。 来年、パリーグにプレーオフが導入されるのはパリーグが変わる一つの契機。 ダイエーが3位以内に入るでしょうが、他は横一線、どうなるか分かりません。 西武黄金時代、ダイエー台頭時代と来たパリーグは新たな時代を迎えようとしている気がします。 |
MY最優秀投手 | MY最優秀野手 | |
セリーグ | 安藤優也 (阪神タイガース) |
金本智憲 (阪神タイガース) |
パリーグ | 斉藤和己 (福岡ダイエーホークス) |
井口資仁 (福岡ダイエーホークス) |