1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | (西)松坂(8回) (近)パウエル(7回)−前川(1回)−吉田(1回) |
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西武 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | ||||
近鉄 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | × | 3 |
オリ−ロッテ | 広島−阪神 | 巨人−中日 | ヤク−横浜 | |
8−7 | 4−7 | 3−0 | 6−3 |
ミスをしたら負ける、それが野球です。前カードのオリックスもそうでした。 今日は守備の連携・走塁といった映像でないと分からないプレーが多かったので、 ラジオ観戦の私にはどうこう言うことはできません。 ただゲームの重苦しい雰囲気は伝わってきましたから、 きっちりとしたプレーをしていれば、防げたミスもあったことでしょう。 そこが今年のライオンズの弱さ。 細川・後藤・中島・大島選手(怪我の佐藤選手)と若手選手が出てきましたが、まだまだ経験不足。 今のライオンズの主力選手は東尾時代の選手達、大事な局面でギリギリの野球をしてきていません。 そこらの精神的若さがモロに出ているような気がします。 それじゃ精神的強さが何かと問われると困ってしまう所。プロ野球選手じゃないし。 まぁ、私が漠然と思うのは状況判断と思考力でしょうか。 今がどういう場面かを瞬時に捉え、要求されるプレー、相手が嫌がるプレー、 こうなったらこうするなどあらゆる思考パターンを備えていることだと思います。 要はワンプレーを考えているかどうか、漠然とやっていないかどうかです。 スポーツですから体が先と思いがちですが、パブロフの犬じゃないけど条件付けをしないと体は瞬時に動きません。 そういった条件付けを常にしているかどうか、これが精神的強さを生む要因だと思います。 多くのことを自分なりに捉え、それに対する答えを用意することが肝心です。 東尾監督を批判するわけではありませんが、 ややノビノビとし過ぎてワンプレーに対する厳しさを損なった面があると思います。 そこが肝心な所で勝てない、ミスをしてしまうというチーム体質を産んだのかもしれません。 もっとプレーに厳しさを持たないと。特に若手選手は常にきびっさを持って欲しいですね。 いきなりまとめに入った所で試合展開説明。
今日の松坂投手は体調不良だったらしく、吐き気を催していたそうです。 試合序盤に伊原監督が変に思い、問い詰めると試合前から体調が悪かったとのことです。 伊原監督は6回と早めに代えるつもりだったそうですが、本人が行くと言い張って続投となったとのこと。 私は映像で見ることができませんでしたが、3回の連続四球といい、かなりテンポ悪かった気がします。 近鉄打線が早打ちしているわりには、守りの時間が長い…そんな感じ。 なんか苦しんでいる、そんなピッチングをしていたように思います。 それでも要所を締めて8回まで投げ切ったのですから立派なもの。 味方のエラーや不運な失点がありながらも、集中力を切らさなかったのは見事だと思います。 一方の近鉄先発のパウエル投手はかなり調子が良かったようです。 コントロールが安定していて、ボールも走っていたとのこと。 ライオンズとしては早め早めに潰したかったですね。1回の無得点が悔やまれます。 ここらは若手の経験不足とかあるのかもしれませんね。 どうしても相手投手から下に見られてしまいますし… こればかりは実績を積んでくしかありませんね。 嘆くならば不甲斐ない中堅・ベテラン勢でしょうか。 敗因はエラーやミスでしょう。 守備でのミスは、4回裏のセンター・ライトの衝突落球エラー、7回裏のワイルドピッチ、 7回裏のポテンヒット&送球エラー、8回裏のカブレラ選手の送球エラーの4つです。 4回裏の小関・大島選手の衝突は小関選手が追い込みすぎたのが原因だそうです。 ここらはライトの大島選手の守備の不安などが影響していそうですね。連携をしっかりしないと。 7回裏のワイルドピッチは高めに抜けた球の模様、これは細川捕手がミットに当てて欲しい所。 7回裏の送球エラーは不運だったのかな? レフトの和田選手が飛び込むも捕球できず、センター小関選手が上手くカバーして良い送球をするも、 サードのマクレーン選手がベース上でボールを待ち過ぎ、 3塁に達したランナーに当たってボールが転々とする間にホームインという内容。 もしもタイミング3塁ランナーがアウトにできなかったならば、前に出て捕るべきだったのかもしれません。 8回裏の送球エラーはセカンドに任せるべきだったようです。たぶん微妙な所。 もう少し連携をしっかりしていれば防げたプレーがあったと思います。 外野手の連携、他ポジション選手の声の掛け合い等々。 細川捕手や大島選手、センターに不慣れな小関選手とやや開幕時と守備が違うだけに、 ここらの徹底ができていなかったのかもしれません。 若い選手を中心にこういった連携プレーの徹底を図って欲しいです。 攻撃のミスというと、8回表の1アウト1・2塁での高波選手の盗塁失敗ですね。 投げているのが左の前川投手ということで、足で崩そうという試みはいいと思います。 ただ確実に成功しなければ動いてはいけない場面、失敗は絶対にダメです。 1塁ランナーの細川選手が動いてませんでしたから、おそらく高波選手の判断でしょう。 その判断がどうだったか… どの程度データが入ってたか気になる所です。 昨年、足で前川投手を潰した試合の捕手は北川捕手、肩に不安があるから3盗も決められました。 でも今日は強肩の的山捕手、しかも打者は左の高木浩之選手で3塁送球時に打者が邪魔になりません。 高波選手は今年からの加入ですから、どこまでデータが入っていたのか怪しい所。 前川投手がライオンズ戦で登板したのは4〜5月頃だけでしょうし、 初めて見る投手に対して冒険をし過ぎてしまった感は否めません。 もしも高波選手が盗塁死になっていなければ、前川投手に対して相性の良い松井選手に打席が廻ってきました。 その場合は投手交代になったでしょうが、チャンスが広がった事は確かだと思います。 少なからず、あの盗塁死が攻撃に水を差してしまった感は否めません。 今日の試合の最大のミスでしたね… 今年のライオンズは若手の台頭が進んでいますが、裏を返せば中堅・ベテラン陣が奮起し切れていません。 それに大島・中島・後藤選手らが本当にレギュラー陣よりも、現時点の力が上かと言えば微妙な所。 まだ相手チームから厳しい攻めをされていないように思います。 作戦的にもヒッティングのみ、中島選手に関しては思い切り振るだけ。 勝負所で使えば相手にプレッシャーを与えるでしょうが、 ランナーを出したい場面では十分な威力を発揮できない気がします。 今年のライオンズは若いチーム、経験が足りていません。 最後まで首位に立てないのは、ワンプレーの甘さ、1球に対する甘さがあるからでしょう。 今日の試合は今年のライオンズの弱点を露呈した結果だったと思います。 ただ裏を返せば、若手選手にとってこの厳しい戦いは財産になるはずです。 負けられない試合、ギリギリの土壇場での戦いを知るには最高の教材です。 1球の怖さ、ワンプレーの重要さ… そういったものを早い段階で考える事は将来の力になります。 こういうのは2軍の試合や消化試合での出場では分からないことです。 相手チームの厳しい攻めの中でどう対応していくか…それは優勝争いでしか分かりませんよ。 昨年後半に横浜ベイスターズが若手を大規模に登用しましたが、今年チームとしてその効果は全くできていません。 それは厳しさのない消化試合で自分の力を過信してしまい、チームのことを考えていないからだと思います。 厳しい試合だからこそ、自分の至らなさに気付くことができます。 今、ライオンズの若手選手が経験しているのは将来における大きな財産です。 厳しい中で一つでも多くの課題を見つけ、それを少しずつクリアしていく事で、 一回りも二回りも大きな選手になっていって欲しいですね。 はっきり言って、優勝の可能性はほとんどありません。 どんなに勝とうがダイエーが負けてくれないことには意味ないのですから。 優勝できたとしても棚ボタ的、実力で勝ち取るとは言えません<ダイエーには負け越し決定ですし だからといって諦めてしまったら消化試合…何の意味もない試合になってしまいます。 今の苦しいギリギリの試合の中で全力でプレーすることが、個々の選手・チームの成長に繋がることでしょう。 ここで諦めてしまったら、若手も良くも悪くも「そんなものか」と思ってしまいますよ。 どんな苦しい場面であってもしっかりとしたプレーを続けなければいけないということ分からせるためにも、 今のギリギリの戦いを続けていって欲しいです…ライオンズの将来の財産にしていくためにも! 明日からライオンズは3日間休み。次は土曜からのダイエー2連戦です。 1戦目は西口投手で決まり。 2戦目は松坂投手の予定ですが、体調を崩している事もあって様子を見てからとなりそうです。 個人的には無理をしないで欲しいかも… チームのことを考、自分の状態を見極めることもエースとしての責任ですから。 他の投手を信頼してマウンドを明け渡す事も必要でしょう。勇気ある決断を期待しています。 ライオンズは8月から厳しい戦いが続いていますが、この苦しい経験は必ず報われるはずです。 苦しくても最後まで戦い抜いて行きましょうや! 最後まで全力でガンバレ、ライオンズ!! |
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 計 | (西)張(7回)−森(1/3)−豊田(1回2/3)−帆足(1回) (近)バーン(7回)−小池(1/3)−愛敬(1回)−吉田(1回) (本)細川4号、川口9号、後藤10号、中村22号、ローズ44号 |
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西武 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 | 0 | 1 | 6 | ||||
近鉄 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 1 | 1 | 0 | 5 |
オリ−ロッテ | ||||
4−5 |
んまぁ…特に何もないです。勝ってよかった、それに尽きます。 序盤から張投手の苦しいピッチングが続き、打線もバーン投手の前に2点止まり。 苦しい試合を代打の後藤選手の3ランホームランで引っくり返すも、 森投手が中村選手に被弾、豊田投手がローズ選手に被弾して同点に。 最後は和田選手が嫌な流れを振り切るタイムリー3ベースを打って勝ち越し、最後は帆足投手が締めと。 首位ダイエーを追走する後のない2チームなわけですから、こういう熱戦は覚悟してしかるべき。 両チームが必死だからこそ、こういう厳しいゲームになり、勝利の意味が何倍にも膨らむわけです。 こういう試合を負けたチームはショックですよ。近鉄はローズ・中村のアベックアーチで負けたのですから。 苦しい試合を勝った事に意味があります。 死力を尽くした好ゲーム、ライオンズはよくぞ制しました!! そして同時に近鉄の健闘も称えようではありませんか!!
最後は判定ミス(?)があったようですが、審判がアウトと判定した以上はアウトです。 運がライオンズの方に向いていたとプラスに考えましょう。 試合の流れや雰囲気がライオンズにあったから、有利に判定が来たのだと思います。 ただ野球ファンとしては公平な判定を望みます。審判の方々は気をつけてください。 今日の勝因は8回の代打登場の後藤武敏選手の3ランホームラン、10回の和田選手のタイムリー3ベースでしょう。 …って、そのまんまですね。でもやっぱりこれを挙げざるを得ません。 後藤選手は昨日の日記にもあるように調子が良くありませんでした。 それでも今日は勝負所で甘い球を完璧に捉える逆転3ランホームラン! 数字に現われない勝負強さ・何かをやってくれる運気を持っていますね。 ここ数年、ライオンズには真の勝負所で打ってくれる選手がいませんでした。 チャンスで打席に立つと、「お、こいつ何かやってくれるぞ!」とワクワクさせるようなそんな選手が… 松井選手やカブレラ選手は確かに凄い選手ですが、それは全般的であって、 ここぞという勝負所で打ってくれるようなワクワク感はありませんでした。 それが後藤選手にはあります。先日活躍した中島選手も同じですね。 スターの素質と言いましょうか、勝ちを呼び込む独特の勝負強さを持っている選手だと思います。 そして最後決めた和田選手、お見事でした。 上田選手が3バント失敗した直後の一打、森・豊田投手が打たれてしまった延長戦、しかも送りバント失敗と嫌な展開… その全てのモヤモヤを選手会長の和田選手が振り切ってくれました。 まさにチームを救った一打! こういうミスをカバーするヒットが出る時はチームが強いですね。 打たれてしまった森・豊田投手は全力を尽くした上ですから、問題なしです。 特に豊田投手は8回裏1アウト満塁という絶体絶命のピンチをよく0点に抑えきりました。 あの場面で逆転されていたら、打順の関係上、9回に得点を取るのは難しかったと思います。 8回裏のピンチを凌いだからこそ、延長まで行く事ができました。そういう意味では最低限の仕事を果たしています。 疲れからか調子の落ちている2人ですが、ライオンズは彼らの腕に託すより他にありません。 失点はローズ・中村選手という主力だったわけですし、明日以降も変わらず投げてもらうのが一番。 明日登板する機会があれば、必ずや抑えてくれることでしょう。 私達ファンはそれを信じるしか他にありません。。彼らの活躍はそれだけの価値があるのですから。 最後10回を締めた帆足投手はお見事。 2アウトからヒットを許しましたが、最後の的山選手の当たり同様、打ち取ったものですから問題なしです。 結果的に8月8日の試合の登板がここにきて生きましたね。 あの試合は途中登板で勝ち越してもらった2イニング目でしたが、最後を締めた事に変わりはありませんから。 これでプロ入り初セーブ。帆足投手がチームに欠かせない存在になっています。 あと最後までマスクを被り続けた細川捕手にも注目。 今日はラジオ観戦だったのでリード面は分かりませんが、聞く所に寄れば張投手をよくリードしていたそうです。 この苦しい試合の中、最後までピッチャーをリードして勝利した事は大きな経験になることでしょう。 また一つリードの面で大きな成長を見せています。 打撃でも反撃の狼煙となる4号ホームランを放ちました。 よく細川選手の打撃を批判する人がいますが、打撃の素質は高いものがありますよ。 今日のようにパワーがありますし、右方向にも強い打球を打てます。 打撃フォームさえ安定すれば、全盛時の伊東選手並には打てるはずです。 ここに来て大きく成長し、そして自信をつけている細川選手、これからの活躍に注目です。 明日は松坂投手が先発です。 前回のダイエー戦は不甲斐ない投球でしたが、 チームはあれから勝ち星を積み重ねてダイエーとの戦闘態勢を着々と整えています。 そして明日の試合を勝利で飾れば、土日のダイエーとの直接対決の挑戦権を得られます! そう、まだ松坂投手には悔しさを晴らす舞台があるのです。 その第一ステージが明日の試合。ここを勝利して、ダイエーへのリベンジと行きましょう! 明日は松坂投手の意地のピッチング、精神的な強さを見せて欲しいですね! 明日も勝利に向けてガンバレ、ライオンズ!! |
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | (オ)小林(6回)−加藤(2回) (西)後藤(9回) (本)和田27号 |
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オリ | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | ||||
西武 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 1 | × | 4 |
ロッテ−ダイ | 近鉄−日ハム | 阪神−ヤク | 広島−巨人 | 中日−横浜 |
3−2 | 3−1 | 4−0 | 10−4 | 3−0 |
今日は後藤投手と細川捕手のバッテリーに尽きますね。 松坂投手以外で完投勝利というのも久々な感じが… 完封となるといつまで遡るんでしょう(^^; 久々に良いものを見せてもらったという感じですね。 先発ローテ1巡で一人、こういうピッチングをしてくれれば楽なんですが。 これで後藤投手の株が少し上がりました。これからも先発で頑張ってください! でも今日の後藤投手ですが調子自体は良くなかったようです。 ストレートの走りがイマイチで、チェンジアップもあまり抜けていなかったように思います。 立ち上がりの1〜3回はピンチの連続で、 オリックスの拙攻と味方野手のファインプレーに助けられるというものでした。 ただ中盤以降、後藤投手は立ち直って行きます。その立役者が細川捕手のリードでした。 今日の細川捕手はチェンジアップがイマイチだと見ると、スライダーを効果的に使いながら、 ストレートを要所で強気に要求するなど、打者の裏をかくようなリードをしていました。 良い所でストレートを使うことにより、立ち上がり走りが悪かったストレートもキレを増して行き、 終盤にはコントロールが少々甘くなってもポップフライで打ち取るなど回を追うごとに良くなりました。 今日の後藤投手の完封勝利を呼び込んだのは、やっぱり細川捕手のリードでしょうね。 今までの細川捕手はピッチャーの状態を見てのリードをすることはできませんでした。 いつもピッチャーの好調時を想定した安全型なリード、投手の状態を見ながらというリードはありませんでした。 ですが今日はあまり調子の良くない後藤投手を強気のリードで引っ張り、 スライダーを決め球に使うなど投手の能力を引き出すリードをしていました。 まさに「リード」、ようやく捕手としての仕事を1試合全うしたような気がします。 今日のように投手の状態を見極めながらのリードができれば、必ず正捕手になれます。 細川選手がピッチャーを本当の意味でリードした最初の試合ですね。 細川選手も日々、進化しています。
特に悪いシーンはなかったですね。 敢えて挙げるならば、カブレラ・後藤選手、マクレーン・細川選手の所でチャンスを逸していたことぐらいでしょうか。 終盤まではチャンスが生かせていなかっただけに、7・8回の攻撃はお見事。 もう少し早く追加点を取ってあげたいところでしたが、その分、後藤投手のピッチングが目立ったので良しとしますか(笑) 今日の勝因は2回表の葛城選手の空振り三振のシーンでしょう。 内角低めのスライダーでカウントを稼ぎ、最後は外角にストレートをズバッと突いて三振に打ち取るというものでした。 このシーンは今日の後藤−細川のバッテリーの狙いがはっきりとしたシーンだったと思います。 3回以降はこのリードが主となっていきます。 (スライダーでカウントを取り、効果的にストレートを決めていくorその逆という組み立て) そういう意味では今日のピッチングの組み立てが定まった決定的なシーンだったと言えます。 攻撃の面では中盤の拙攻が目立ったものの、終盤は送りバント・ヒットエンドラン等で効果的に得点を奪えました。 特に7回裏の攻撃、松井選手のヒットエンドランのシーンがライオンズらしかったですね。 ランナー1塁で松井選手、外角低めのスライダーややボール気味の難しい球を上手く流し打つレフト線の2ベースヒット、 スタートを切っていた1塁ランナーの上田選手が一気にホームインという場面です。 ヒットエンドランをかけていなければ上田選手はホームインできませんでしたし、 そもそも松井選手があの難しい球には手を出さなかったことでしょう。 思い切って動いてきたベンチ、そして難しい球を軽打するチームバッティングを見せた松井選手、良く走った上田選手と、 ベンチワークが完璧に噛み合ったシーンでしたね。 その後の小関選手の送りバントも見事でした。 思えばこの3塁へ送るバントの失敗が前半苦戦の原因、そして小関選手が2軍へ落ちた理由でした。 その送りバントを完璧に決めた辺りは小関選手の完全復活を印象付けてくれました。 小関選手のナイスバントが和田選手のタイムリーヒットを呼び込んだように思います。 先発の後藤投手の調子は前述の通り。 ストレートの走りはイマイチ、チェンジアップの抜け具合もイマイチだったと思います。 ただその分丁寧に投げていたことが好結果に繋がったんだと思います。 キレのあるスライダーとコーナーをズバッと突くストレートが見事でした。 尻上がりに調子も良くなっていき、ポップフライなど簡単に打ち取るようになっていきました。 9回はやや疲れからかコントロールが甘くなっていましたが、それ以外はほぼ完璧。 細川捕手のリードに支えられながら、丁寧に投げ込めていましたね。 テンポの良さも好結果に繋がったのかもしれません。 調子が悪いなりに好結果を残せた事は後藤投手にとって自信になることでしょう。 今日の試合で先発ローテーション投手として一回り大きくなったような気がします。 これからの後藤投手のピッチングに注目が集まります。 ホント今までの不振が嘘のようです… 今まで打たれてたのは細川捕手の勉強タイムだったのかな?(苦笑) 打者では和田・大島・高木浩之選手らの活躍が光りました。 和田選手は先制ホームランと7回のタイムリーヒットの4打数2安打2打点の活躍を見せてくれました。 ホームランは高めのボール球、和田選手らしい豪快な高め打ちでしたね(^^; タイムリーは内角高目を上手くレフト前に弾き返すヒット、どちらも和田選手らしさが出た打球でした。 この8月の好調を9月にも繋いでいって欲しいものです。 高木浩之選手は足を痛めていたものの強攻出場、3打数2安打と結果を残しました。 守備でのスローイング時の踏ん張り、代走を出されたことから、足の状態は完全ではないようです。 それでも平尾選手の腰痛で抹消となった穴を埋めるべく、出場をしてくれています。 ただ出るだけでなく、2安打・ファインプレーなど結果を残す所が浩之選手の凄い所、精神的強さなのでしょう。 怪我前の不調が嘘のようです。このまま調子を上げていきそうな雰囲気がしますね。 大島選手は4打数3安打にプロ初盗塁のオマケつき! 足は速くない選手なんですが、相手ピッチャーの隙を突く見事な盗塁でした。スタートがかなり早かったようですけど(汗) 打撃の方は低目を丁寧に突く小林投手から2安打、いずれも内角低めのボール、左打者の泣き所とも言える部分です。 そこを打ち返せる辺りが大島選手の非凡な所ですね。低めには絶対的な強さを持っています。 最終打席は加藤投手から真中高めのストレートを打って、レフト線を抜く2ベースヒットを放ちました。 ただ流し打つのではなく、強く反対方向に打ち返している感じです。 大島選手は高めが弱点ですが、そこをしっかりと打ち返せるのは好調の証拠です。 打った球も加藤投手の146キロストレートですから価値がありますね。 心配なのは後藤武敏選手。<3打数ノーヒット いわゆる「手打ち状態」、ただバットに当てているだけという感じがしました。 好調時よりも構えた時のバットの位置が微妙に低く、バックスイングが取りきれていない印象があります。 もう少しバックスイングを取らないと、腰の入ったスイングもできないと思います。 おそらく今の状態が大学4年時の不調時の打撃なんでしょうね。 タイミングを取るのが上手く、バットに当てる技術を持っている分だけ損をしている感じ。 器用貧乏でただバットに当てているだけなんですよね。腰を入れて打てていません。 まだ思い切りの良いスイングで空振りした方がマシ。 練習して感触を掴むのもいいでしょうが、もう一度、好調時の打撃フォームを思い出して欲しいです。 個人的に今日一番の活躍をしてくれたのが細川選手ですね。 8回のタイムリー2ベースはオマケみたいなもん(爆)<アッパー気味なスイングが甘い変化球とぶつかった 今日褒めたいのは前述の通りで守備面です。 なんかつい先日まで指摘した悪い点を悉くクリアされちゃいました(笑) いやー、ここまで変わってくれるとは批判した甲斐があるってもんですな(^^; まずキャッチングでは下手な誤魔化しをやめ、際どいゾーンはミットを動かさないなど審判の判定を待つ形にしていました。 今日はその分、審判に対しての心象が良かったのか、際どいコースもストライクに取ってもらえていた気がします。 リード面は決め球の多投を避け、要所をストレートで大胆に突くなど、今までにない強気な姿勢が伺えました。 それは2回の葛城選手の打席だけでなく、 6回のブラウン選手の打席、2ストライクと追い込んだ後に高めに一球外した後のリードにも現われています。 今までならこの後に落ちる球というお決まりパターンだったんですが、 今日は内角ストレートをズバッと突くなど(判定はボール、その後にスライダーでセカンドゴロ)、 今までにはなかった打者の裏をかくリード・大胆な配球が見られるなど成長の跡が伺えました。 ベンチでも後藤投手と相談するなど、投手の状態把握に努めていましたし、 キャッチャーボックスでは打者の仕草・3塁コーチのサインを見るなど、視野の広いリードをしていた感じです。 今日のリードならば十分に正捕手、レギュラーですよ。それだけ今日の細川選手のリードは良かったと思います。 自慢の肩の方も発揮され、3回には平野選手の盗塁を刺して後藤投手を助けていました。 細川選手らしい弾丸ライナー送球ではありませんでしたが、 捕球後から送球するまでの速さ・コントロールは良かったと思います。 視野が広い故に送球も落ち着いていたんでしょうね。 やっぱり素材としては今までに見てきたどの捕手よりも光るものがある選手、今日のプレーで確信しました。 ライオンズの不動の正捕手となる日もそう遠くはないでしょう。 あとは後藤投手以外のピッチャーの状態把握方法を覚える事ですね。 特に西口・松坂。張投手といった主力級のリードを覚えれば、活躍の場はグッと広がるでしょうから。 今日、ダイエーが負けてマジックが消滅。もっとも対象は近鉄なわけですが(直接対決を多く残している関係上) ダイエーも村松選手を怪我で欠いた影響がここで出てきたのか、やや調子を落としている感じがします。 場合によっては、5割ペースと失速する可能性があるかもしれません。 そうなればライオンズの逆転優勝の目は十分出てきます。 まぁ、でも相手が負けてくれないと意味ないので、ライオンズは一戦必勝で戦っていくのみ。 相性にいいオリックス・ロッテに取りこぼしがないようにし、他のチームから安定して勝ち星を稼いで行きたいものです。 先日の日ハム・ダイエー戦を除けば、8月中盤からのライオンズの戦い方は格段に良くなっています。 昨年のようなキッチリした野球ができています。 先発投手が普通に投げれば、十分勝ちが見込める状態。 やや不甲斐なさが目立っている先発陣ですが、残り試合で汚名返上、巻き返すことも十二分に可能です。 残り試合、死力を尽くして戦って行って欲しいですね。 しかしこの3日間でここまでムードが変わるとはね…野球ってのは分かりませんなぁ… ダイエー有利ながらも、パリーグはまだまだ分かりません。 若い力と中堅・ベテランの力を上手く噛み合わせて、戦って行って欲しいものです。 明日からもガンバレ、ライオンズ!! |
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | (オ)川越(6回2/3)−加藤(1回1/3) (西)許(7回)−森(1回)−豊田(1回) |
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オリ | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | ||||
西武 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | × | 2 |
ロッテ−ダイ | 近鉄−日ハム | 阪神−ヤク | 広島−巨人 | 中日−横浜 |
2−6 | 0−6 | 9−3 | 雨天中止 | 3−6 |
まぁ…儲け物? オリックスの負ける理由を明らかにする試合でした。 11本のヒットを放ちながらも、得点は1点だけ。 1番塩谷・3番谷選手は当たっているものの、ランナーを置いてのブラウン選手以降がさっぱり。 初回に先頭の塩谷選手が出塁するも、大島選手が送りバントを決められず。 守備ではレフトのブラウン選手が打球処理を誤るわ、ショートの後藤選手が簡単にエラーするわ… これだけミスをしていれば、相手に勝ってくださいと言わんばかりですよね… ただ残念な事に前半戦のライオンズもオリックスと似たようなことをやっていたわけです。 送りバントでランナーを進められない、エラーでピンチを招いてしまう… やはり当たり前にできるプレーを当たり前にやらなければ、勝利はやってきませんね。 野球とはそういうスポーツなのだと思います。卒のない野球が勝利に一番近いのです。
今日のオリックス先発の川越投手は昨年までと別人の投球をしていました。 まるでルーキー時の調子を取り戻してきたような印象さえ受けました。 145キロ前後のストレートのキレがあり、ドロップ気味に落ちるカーブとの緩急がお見事。 コントロールも安定していたので、ライオンズ打線といえども打ち崩すのは難しかったように思います。 まだルーキー時のような抜群のコントロールはないので全快とは言えませんが、 先発ローテーションで使えるぐらいには復活してきたと言っていいでしょうね。 低迷するオリックスにとっては明るい材料ができたような気がします。 その川越投手に対して、ライオンズは僅か3安打。 けれど3回には四球などややコントロールを乱した川越投手の隙を付き、 田原選手が送りバントで進めた後に松井選手が失投のフォークを捉えるタイムリー2ベースで先制点を挙げ、 7回には2アウトからエラーで高波選手が出塁した後に盗塁を決め、マクレーン選手が敬遠された後に、 代打の中島選手が甘いカーブを捉えるセンター前タイムリーで勝ち越すなど、数少ないチャンスを生かして得点しました。 ライオンズ先発の許投手は甘い球もありながらも、要所は大胆な内角攻めやスライダー・ナックル等の変化球で締め、 オリックス打線を1点に抑え込みました。 森・豊田投手も万全でないながらも、しっかりと仕事を果たして勝利。 しっかりとした野球をやったライオンズが勝利しました。 勝因は7回のオリックスのエラーに付け込めたことでしょう。 川越投手の前に簡単に2アウト取られたものの、高波選手の平凡なショートゴロを後藤選手がエラー。 三遊間そんなに深い当たりでもなく、十分正面に入れたのにも関わらず、 バックハンドで捕りに行ったのが仇となったようです。 これで1塁ランナーの高波選手が2塁へ盗塁を決め、 今日ボールを上手く見極めていたマクレーン選手を歩かせて2アウト1・2塁とし、 代打の中島選手が初球から豪快なスイングで振っていき、最後はカーブを捉えてレフト前タイムリーヒット、勝ち越しと。 流れるような感じで得点できたのが良かったですね。 高波選手の盗塁も良かったのですが、代打に中島選手を起用したことが好結果を生んだように思います。 普通ならば代打で後藤武敏選手が使われる場面、 中島選手は長らくノーヒットが続いていましたし、通常ならば使いづらい場面です。 そこで敢えて中島選手を起用した辺りが伊原監督の凄いところだと思います。 それだけ伊原監督は中島選手の思い切りの良さ、醸し出す雰囲気・大物性を買っているということでしょう。 将来のためにスタメンで使うのも良いですが、ここ一番で結果を残させて良いイメージを残させるのも良い手です。 若手選手を自然とチームの中に溶けこまさせている辺りは選手起用の妙技だと思います。 守りの面では4回の佐藤選手のナイスキャッチが大きかったと思います。 打った瞬間に抜けると思った痛烈な当たり、フェンスを怖がらずによくキャッチに行きました。 もし抜けていれば1塁ランナーがホームインしてしまったかもしれません。 佐藤選手の果敢なプレーが許投手を始め、チームメイトに勇気を与えたように思います。 ただその佐藤選手は左足首捻挫、担架で運ばれるなど怪我の程度はかなり心配なものです… 最近は打撃でしっかりとした成績を残し、センターのレギュラーを獲得していただけに残念でなりません… まぁ、なんといいますか、守備の一歩目のスタートの遅さが致命傷になってしまったのかもしれません。 もう少し早くフェンスについていたならば、怪我をせずにキャッチできていたのかも…とも思います。 怪我が治ったなら、守備の一歩目に磨きをかけて欲しいです。 ただ今は傷を癒すことだけを考えてくださいね… 選手レポは中島選手と許投手、細川捕手に関して補足しておきます。 中島選手は代打で登場し、決勝打となるレフト前タイムリーヒットを放ちました。 中島選手の良さは思い切りの良さ、バッターボックスでの投手に向ける鋭い視線です。 打撃フォームも大上段で大きな構えをしていますから、 「何かやってくれるんじゃないか!?」という雰囲気を漂わせてくれます。 大物感、スケール感としては若手選手の中でもトップクラスじゃないでしょうか? そういった雰囲気を買って伊原監督も起用したんだと思います。 昨日との違いはそんなに感じませんでしたが、膝を使えていたので低めに対する意識が強くあったのだと思います。 だから今日は好結果に繋がったのでしょう。ここらの読み・修正能力は素晴らしいですね。 課題はやはり内角の捌き、抜き方。 全体的に柔軟性のある打撃フォームなのですが、内角だけが少し堅い印象があります。 まぁ、私としては大丈夫だと思いますけどね。力まない打者ですし、しっかりと対応してくれる事でしょう。 ハムの小笠原選手のように追い込まれるまでは豪快に、 追い込まれたらヒット狙いというように対処法を柔軟にしていけば内角高めも苦にならないと思います。 (頑なにフルスイングで行くと厳しいかもしれませんが…) それだけの柔らかさを内在している選手ですから、今後の成長次第で一気に大成しそうです。 先発の許投手は良かったり悪かったり。 基本的にはコントロール良いんですけど、急にボールが甘くなってしまうことがあります。 今日は谷選手の打席で悉く甘くなってましたね…意識しすぎるとダメなのでしょうか? ただそれ以外は内角を大胆に突くなど強気なピッチングをしていました。 今日はシュートよりもスライダーの割合が多く、切れ味も良かったように思います。 ナックルとともに低目へしっかりとコントロールされてましたし、これなら大崩れすることはないでしょうね。 許投手の課題は左投手だったのですが、今日の組み立てならば左打者相手でもしっかりとした投球ができそうです。 許投手はスタミナも結構あるので、安定した成績が残せれば大きな戦力となることでしょう。 あとは今日のピッチングを続けること、特にダイエー・近鉄などの強力打線を相手にした時、 ハムの小笠原選手など強力な左打者と対戦する時に投球を乱さないようにすることがポイントですね。 精神以外は一流ですからね〜 いやはや、勿体無い。早く一皮向けて欲しいです。 細川捕手のリードに関してですが、どうもその投手の決め球を多く要求する所があります。 松坂投手ならばカットボール、森・豊田投手ならばフォークボールと。 安全なリードをしようとするあまりに、ピッチャーの負担を大きくしてしまってるような印象があります。 もう少しストレートの使い方を工夫するなどしなければ、先発投手を長いイニングリードできませんね。 打たれた所をもう一度突くなど、大胆さが欠けている印象、もう少し視野の広いリードを心がけて欲しいです。 …実質1年目のようなものですから、色々とやることがあって大変なんでしょうけど… 敢えて多くのものを要求したいと思います。 そういう意味では今日の森投手に対するリードは及第点です。 今日は森投手のフォークボールの落ちが悪く、オリックスの打者に当てられていて、 塩谷選手にはそのフォークをカットされてフルカウントまで行くなど苦しい投球が続いていました。 最後の球は何を要求するのかと見ていたら、外角低めのストレートをズバッと行きました。 こういうように勝負所でストレートが使えていけば、ピッチャーも気合が入るでしょうし、 リードの組み立ての幅が増していくように思います。 今日のように毎日少しずつ勉強して行って欲しいですね。 今日は佐藤・平尾選手の怪我など不安要素の方が大きい試合となってしまいました。 怪我をしてしまった以上はしっかりと体を休め、治してもらう以外に方法はありません。 チームとしては他の選手がここぞとばかりに猛アピールしてもらう事を期待するしかありませんね。 平尾選手は様子見で抹消予定はないそうですが、佐藤選手は抹消で赤田選手が昇格となるそうです。 赤田選手は松坂世代で今年23歳、スイッチ転向2年目とはいえ、そろそろ1軍定着を図って欲しい所です。 前回は打撃でそれなりにアピールしていましたから、 今回はそれなりにでなく、周囲をあっと言わせるほどに打ちまくって欲しいですね。 赤田選手の打撃センスは高いものがあると思ってます。それを発揮すれば大丈夫、1軍でもやれるはず。 他の選手も含め、残り試合、必死にアピールしていって欲しいです。 佐藤選手の今日の気迫あるプレーに負けるな! 明日はライオンズが後藤投手、オリックスが小林投手が先発です。 オリックスの小林投手はここの所、好調なだけに油断できない相手です。元々、相性はあまり良くないですし。 ただ今日の試合のようにオリックスにはミスが付き物ですから、そこを付いていけば大量点もあると思います。 何はともあれ、後藤投手の出来次第。 8月になってからは良いピッチングがないので、しっかりとアピールして欲しいですね。 ここで結果を残さなければ降格もありうるぐらいの危機感を持って投げて欲しいです。 明日も勝利を目指して、ガンバレ、ライオンズ!! |
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | (オ)牧野(3回)−本柳(3回)−萩原(1回)−北川(1回) (西)鳥谷部(5回)−三井(2回)−土肥(1回)− 前田(2/3)−豊田(1/3) (本)佐藤2号、マクレーン23号 |
||||
オリ | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 2 | 3 | ||||
西武 | 1 | 1 | 1 | 0 | 0 | 0 | 4 | 0 | × | 7 |
ロッテ−ダイ | 近鉄−日ハム | 阪神−ヤク | 広島−巨人 | 中日−横浜 |
10−4 | 8−3 | 8−0 | 2−5 | 2−4 |
優勝の可能性が限りなく少なくなったのにも関わらず、こんなに賑やかで良いのでしょうか(笑) 終戦宣言で暗かった水曜の晩・木曜も全てが吹き飛んでしまったほどです。 再出発にしては華々しい旅立ちになりましたね。 この調子で良い野球ができれば、優勝は無理でも何かが残るはず。 気持ちを切らさずに緊張感を持ってやっていきたいですね。 その方が若手選手も学ぶものが大きいでしょう。 緊張感ない中でやったらファームの試合と変わりません。 昨年の横浜ベイスターズの若手と同じ。それではダメ。 厳しい戦いの中で活躍してこそ本物。そういう戦いを続ける事が大事なんでしょうね。 可能性として優勝は難しいとしても、優勝目指して緊張感持って戦って行きましょう! おそらく伊原監督もそういうことが言いたかったんじゃないでしょうか?<先日の報道 今日の試合に関してはまず鳥谷部投手でしょう! 千葉の柏陵高校時代から騒がれた剛速球投手、その風貌はまさに背番号41、渡辺久信! 鳥谷部投手も尊敬する投手は渡辺久信と公言していたエース候補でした。 ただ肘を怪我して手術をしてからは、持ち前の剛速球が形を潜め、苦しい時代が続いていました… 昨年春にはオープン戦で結果を残し、開幕1軍を迎えるも体調不良で2軍落ち。 半年ほど投げられない時期が続いていきました… 再アピールとなった今年の春はダイナミックなフォームにしたことで制球力をなくしてしまい、 結果は散々な事に…今日まで1軍に姿を見せることはありませんでした… そうやって苦労して迎えた今日! 鳥谷部投手は6年目にしてプロ入り初先発で初勝利を遂げたのです! こう来るものがありますね… 回り道をした投手が結果を残すのはとても嬉しい事です。 完成度はまだだと思いますが、ダイエーの斉藤和己投手に被るような感じがします。 長身、怪我で苦労、カーブ投手、速いストレート… 鳥谷部投手も斉藤投手に倣って、飛躍して行って欲しいです! 技術論等は後回し、先に試合経過をまとめておきます。
攻撃ではライオンズは序盤3回に牧野投手から1点ずつを加点、2番手の本柳投手には抑えられたものの、 萩原投手に佐藤・マクレーン選手の連続アーチなど集中打を食らわせて合計7点を奪う効率よい攻撃を見せ、 守りでは鳥谷部投手が四死球でランナーを出しながらも谷選手の2安打に押さえ込み、 三井・土肥投手とやや危ないながらも繋いでいくも、9回に前田投手が捕まって一打同点のピンチを迎えてしまい、 豊田投手が1球リリーフで100セーブ目を挙げる…そんな試合でした。 まぁ、リリーフ陣の不安は相変わらずでしたが、 良い感じで自作自演して豊田投手の100セーブ目を演出できたので、良しとしましょうか(笑) ライオンズとしては理想的な試合運びだったように思います。 勝因としては2回裏の2アウトからの1点ですよね。 1回裏は先制点を挙げたものの、2アウト満塁でマクレーン選手がサードゴロに倒れるなど、もっと加点できました。 1点で試合が進行していたなら、鳥谷部投手も精神的にきつかったように思います。 そこを2アウトからの連打で簡単に2点目を取れた…これが大きな点数となりました。 松井選手のヒットにしても和田選手のタイムリーにしても、ショートの後藤選手が捕れたかもしれない打球、 それをこぼしてしまってのヒットだったわけですから、オリックスにはダメージ大きかった事でしょう。 まさに試合の流れを決めた得点でした(オリックスの弱さはこういう所にある) 守りの面では5回表、2アウト1・2塁の場面で4番ブラウン選手が打ち損じてくれた事です。 この回の鳥谷部投手は下半身が疲れていたこともあり、カーブの切れ、球速も格段に落ちていました。 しかもその直前では谷選手の1塁線への強い打球の連携が上手く行きませんでした。 (ただかなり打球処理としては難しい。鳥谷部投手も捕りに行く所ですし、カバーリングが遅れるのはやむを得ない) ですから鳥谷部投手が肉体的にも精神的にもきつかった場面、 そこをノースリーから打ち上げてくれたのですから楽なこと、この上ないですよ。 (それまで内角攻めでブラウン選手をイライラさせたという伏線が功を奏したのかも) これでライオンズの勝利は決まったと言っても過言ではないでしょう。 個々の選手レポは面倒くさいなぁ… そんなわけで野手陣は簡単に。 高木浩之選手の怪我の程度は右足打撲、3〜4試合は休ませるとのことです。 後半戦になってから調子を落としていましたし、これが良い休養となれば幸いですね。 松井選手は4打数2安打1盗塁と活躍したものの、熱中症のような症状で点滴を打っていたこともあり、 途中で中島選手と交代になりました。万全でなくとも結果を残すのがスターですな。 小関選手は3打数1安打1犠打、地味ながらもしっかりと働いています。 1軍復帰後の打率は.341だとか。ここに来て、小関選手の本来の良さ=積極性が戻った感じです。 この調子で不動の2番打者として残り試合、来季と繋いで行って欲しいです。 和田選手は5打数3安打2打点と好調をキープ。内角の捌きが上手いのが好調の秘訣か。 無理に狙い打っているのではなく、体が勝手に反応している感じに見えます。好調ですね! マクレーン選手は4打数2安打1ホームラン。 1打席目は2アウト満塁で凡打に倒れましたが、しっかりと汚名返上してくれました。 ファンの中では不要論など厳しい意見を聞かれますが、ツボにはまった時の飛距離・放物線はホームランアーティスト。 「配球の読み」を磨いていけば、もっと良い成績を残せると思うのですが… 今年の残り試合でどれだけアピールできるか、それで残留は決まってきそうです。 田原選手はノーヒットながらもセカンドゴロ併殺崩れでプロ初打点を記録しました! 今日はリードで鳥谷部投手を引っ張るなど、守備面が光りましたね。 ファームでの経験は伊達ではないということでしょう。 ただキャッチング面やスローイングは若干不安あり。 正捕手という点ではまだまだですが、戦力としては十分見込めますね。細川捕手も負けじとガンバレ! 佐藤選手は2打数2安打1ホームラン2打点1四球1犠打と多種多様な活躍を見せました。 自分のポイントに引きつけて打てる打者で、弓を引くような形で腕を使いますから、意外とパワーが出てきます。 右方向への打球の伸びもさることながら、思い切り振った時の飛距離もなかなか。 最近は「飛ぶボール」が騒がれてますけど、その影響だけではないです。打撃フォームの良さがパワーを生んでいます。 将来的に2番は勿体無い感じ。バッティングが良いだけに、打たすことのできる打順がいいかも。 1番や繋ぎの6番、9番などが良いかもしれません。チーム編成次第では強打の2番もありですが。 問題は守備、外野の一歩目が少し遅い感じがあります(いつもあと一歩で追いつかない) 肩の強さ・コントロールは良いだけに勿体無い…もう少し守備の第一歩を磨いて欲しいです。 セカンドの守備はどうなんでしょうね? できることなら、セカンドでも構わないと思いますが。 大島選手は3打数1安打、センターへの犠牲フライで打点を1上げました。 最近は結果が出ずに心配していましたが… まぁ、大丈夫そうですね。 変な言い方ですが、結果が残っていなかったのは結果を求めていたからのようです。 結果が欲しい余り、腕に力が入りすぎてしまい、高めの球に振り遅れ、ポップフライとなり、 得意の低目を打ちに行けばボール球に手を出して内野ゴロ…そういう悪循環に陥ってたのだと思います。 今日の1・2打席目はそんな感じがしました。 ただヒットが出た3打席目、犠牲フライを打った4打席目は腕の力が程よく抜け、 高めのボールを流し打ったり、ファールにするなど、しっかりと対応ができていました。 大島選手の場合はバックスイング時に腕に力が入りすぎると、高めの球に対応できなくなるのが欠点でしょうね。 程よく腕の力を抜く事ができれば、3割以上の安定した打率を残せるはずです。 ま、今日の打撃内容からすれば、再び調子を上げていくことでしょう。 細川選手に関してですが、打撃は今まで語ってきた通り。 試行錯誤中なので様子見。改善点としては中島選手のようにトップの位置を高くして欲しいということぐらい。 バットが遠回りするので、どうしても高めのボールにはバットがアッパースイングで出てきてしまいます。 それを改善するために、トップの位置に持ってくるよう努力した方がいいかと。 リード面は次回語るとして、今日はキャッチング面です。 ワンバウンドの捕球といった「ボールを体で止める」ということはできるようになったと思います。 おそらく今の西武捕手陣ではNO1、伊東捕手よりも上のように思います(最近、ミス多いので<伊東) ただ気になるのはミットの動かし方です。 実は細川選手がマスクを被っていると、際どい球が悉く「ボール」と判定されるんですよね。少し不思議なぐらい。 おそらく審判に信用されてないというのが一番の理由でしょう。 よくやる手なんですが、捕球後にミットをストライクゾーンに見せるために微妙に動かすじゃないですか? あれが悉く仇になってるような気がしてなりません。 だってミットの動く幅が大きいんだもん(苦笑) 審判に誤魔化しているのがバレバレです。 むしろ際どいコースはミットを動かさずに待つぐらいの方がいいと思います。 ちょっとストライク損してるな〜というのが私の見解です。 捕球の仕方について、もう少し工夫した方がいいと思います。リードはそれからでしょ。 今は自分で自分の首を絞めている感あり。気をつけましょう。 中島選手は守備からの出場で、1打席立ち、ポップフライに倒れました。 真っ当な守備機会はほとんどなかったので、ショートの守備力に関しては分かりませんが、 噂を聞く限りでは上達しているそうです。 松井選手のFA流出など最悪の事態が来てしまった場合でも、レギュラーの心配はないような感じです。 打撃に関してはJ−SKYの実況の方が適切な表現を言ってましたね。 「フォームが石井浩郎みたい」と。まさにそんな感じ。腕を巻きつけるようにして打つ姿は似ています。 ただ中島選手にまだないのは内角の捌き方。腕の抜き方が甘いようです。 元々、細川選手のようにバットが遠回り気味でしたから、内角の対応に甘い所がりますね。 大島選手のように腕の抜き方、畳み方を覚えていけば、対応範囲の広い長距離打者になれることでしょう。 あと調子崩している理由として下半身の使い方を挙げておこうと思います。 もう少し膝を折らないと低めのボールに対応できない気がします。 最近は低目をポップフライにしたり、引っ掛けてしまったり。膝の使い方に気をつけた方が良いと思います。 最後は鳥谷部投手に関してです。 投球フォームは渡辺久信投手を大人しくした感じだと思ってください(爆) 本格派オーバースローなんですが、テイクバック(バックスイングとの区別が分からないのでゴメン(爆)が小さい感じ。 190センチを超える巨体ながら、腕を振る時だけ小さい印象のある投球フォームです。 これだけ聞くとダメっぽい感じですが、それは違います。小さいから良いんです! 投球フォームだけを見ると速いボールが来るように見えません。 だけど持ち前の馬力・腕のフォローの強さがあるために、140キロ中盤の球威ある球が投げられていきます。 だから打者は見た目以上にボールが速く見え、ボールの力に押されるわけです。 オリックスの打者は何てことないストレートに振り遅れたり、バットを折られたりしていました。 それはたぶん投球フォームにおける錯覚でしょう。それが鳥谷部投手の最大の武器です。 あとは縦のドロンとしたカーブ、これがいいですね。萌えます(笑) 日本人の右のカーブ投手はほぼ壊滅的な状態。そんな中で鳥谷部投手は縦にドロンと落ちるカーブを投げるわけです。 昔で言うドロップですか? そんな感じのカーブ。 190センチの長身から縦に落ちるカーブを投げるわけですから、打者は打ちづらいことでしょう。 タイミングを完全に狂わせ、ストレートの緩急を付けることができる素晴らしい球です。 このカーブでストライクが取れる限り、鳥谷部投手は大崩れしないでしょうね。 他に変化球はスライダーがある模様。これは普通という感じですね、勝負球にはなりませんが、カウント球にはなりそう。 これでフォークボールがあれば最強なんですが。 まぁ、長く現役をやってもらいたいので、個人的にはカーブに磨きをかけていって欲しいです。 欠点としてはコントロールでしょうかね〜 2アウトからフォアボールを出すなど、勿体無いと思われる場面が何度かありました。 ボール先行のピッチングが多く、球数も5回で95球とかなりの球数になってしまいました。 今後はどれだけストライク先行で行けるかが鍵でしょうね。 4・5回辺りはストライク先行のテンポ良いピッチングが続いていたので、慣れてくれば大丈夫だと思います。 ストライクが先行すれば後は大丈夫という印象、カーブの切れ・コントロールに注意するぐらい。 縦のカーブといえども低めに集めなければ意味がありません。高めに行けばホームランボール。それだけは注意したい所。 ストレートのコントロールはアバウトではありますが、内角を大胆に突けるところが良いですね。 外国人のブラウン選手に対して内角をしつこく攻めるなど、精神的強さはありそうです。 カーブ・ストレートの2種類のボールが主ですが、投球の組み立てとしては幅広くできそうです。 かねがね噂を聞いていた投手ですが、まさかこれほどの投手とは思っていませんでした。 相手がオリックスとはいえ、今日のピッチング内容は十分自信を持っていいかと。 それだけストレートの球威・カーブのキレは良かったです。 最近はスライダーやフォークが全盛な時代だけに、こういうピッチャーの出現は楽しみになってきます。 ストレートとカーブで勝負する本格派投手、見ている人をワクワクさせてくれることでしょう! それだけ見ていて興奮し、私達ファンを楽しませてくれました。 ルックスも渡辺久信氏に似ていますし、人気出てくるんじゃないでしょうか? この先が楽しみです♪ なんとなく一気に先発ローテーションが明るくなった感じがします。 まあ、こんな感じで一気に明るくなった今日この頃。 優勝の可能性は依然として難しいものの、望みは0でもなし。ダイエーがこけたら分からないのが現状です。 緊張感ある戦いの中で新しい戦力を育てていき、逆転優勝後のシリーズ、来季へと繋ぎたいものです。 絶望の中で一筋、いや、幾兆もの光明を見出したり! しっかりとした野球をしていって欲しいものです。明日もガンバレ、ライオンズ!! |