2003年西武ライオンズ応援日記

6月10日 西武ライオンズ 2−8 福岡ダイエーホークス

(ダ)和田(9回)
(西)帆足(6回2/3)−長田(0回)−大沼(2回1/3)
(本)バルデス11号、カブレラ17号
ダイエー
西武

近鉄−オリ ロッテ−ハム 中日−阪神 巨人−ヤク 広島−横浜
0−4 2−1 4−7 9−6 5−4

終盤もつれるも、ライオンズが継投で逃げ切り! 連戦の頭を取る。
つーか、アーミテージは戦争をベースボールに例えてたけど、あれはどうよ?
湾岸戦争はお金払ってみてただけって…戦争とベースボールって似て非なるものだよ。
まぁ、コルクバットとか勝つためになんでもありなメジャーの裏側という点では戦争なのかもしれないが…
ワケ分からん説明だよな…って、プロ野球と関係ないじゃん(爆)

ライオンズとしては今日の試合を取りたかったんですが、近鉄がオリックスに連敗したので五分という所。
とりあえずこれでダイエー・近鉄というカードの連戦はなくなったので、戦いやすくなったとは思います。
まぁ、問題は戦い方… 打撃がなぁ… 溜息は止まることありません(^^;
ピッチャーは帆足投手の好投で勇気付けられたものの… 怪我人多くもう一押し。
幸い、ダイエーも近鉄も波に乗れていないようなので、この6月の間にチームを再建して欲しいです。
昨年も犬伏選手の逆転サヨナラホームランで勢いを付けたことですし、
誰かが起爆剤となってチームを良い方向に導いてもらいたいです。
若手選手、もっとガンバレ!



試合展開説明〜 あっさり目に。
1回表、1アウトから出口選手にヒットを許し、井口選手に四球を与えるも、
松中選手を空振り三振、城島選手をサードゴロに打ち取って、立ち上がりを0点で凌ぎます。

1回裏、1アウトから佐藤選手が三遊間抜くヒットを放ち、松井選手が四球を選ぶものの、
カブレラ選手が粘るもインハイで空振り三振、
和田選手もショートフライト立ち上がり不安定な和田投手を攻め立てられません。

3回裏、先頭の平尾選手がサード内安打で出塁します。
(この時、サードのネルソン選手の暴投が平尾選手の首に当たって転倒。
 ベンチもファンもヒヤッとするも、「一応倒れてみた」が真相だったらしく(笑)、何事もなかったそうです。
 つーか、送球当たってなかったら2塁まで行けた… ダイエーが付いてた?)
続く佐藤選手が送りバントをしっかり決めて、1アウト2塁とします。
松井選手はインハイストレートでサードフライに倒れるも、
カウントを悪くしながらカブレラ選手を追い込んだことで欲が出たのか、インハイストレートが少し甘く入り、
これをカブレラ選手が力でレフト前へ運ぶタイムリーヒット!
ライオンズが先制します。

4回表、先頭の松中選手にヒットを許し、続く城島選手にもフォアボール、
大道選手の送りバントはピッチャー正面で三塁フォースアウト。
バルデス選手も2ストライクと追い込み、なんとか乗り切ると思ったのですが…
スライダーを続けてしまい、これをバルデス選手が狙い打ち、
やや高く入ったこともあり、打球は一気にライトスタンドへ…3ランホームランで逆転されてしまいます。

5回表、1アウトから出口選手の打球をショート平尾選手がエラー、
さらに井口選手もセンター前ヒットと嫌な雰囲気が漂いますが、
松中選手の良い当たりはショート正面、3塁ランナー(抜けてからスタート切るんじゃ?)が飛び出して併殺。

6回裏、先頭の佐藤選手がショート内安打で出塁してチャンスを作りますが、
松井選手の掬い上げた打球は一歩届かずにセンターフェンス手前のフライ、
カブレラ選手はセカンドフライ、和田選手が四球で歩くも高波選手が三振。
和田投手をなかなか崩す事ができません。

7回表、帆足投手はネルソン選手を詰まらせながらもセンター前に落とされるヒットでノーアウトのランナーを出します。
鳥越選手は送りバント、荒金選手はライトフライに打ち取るのですが、
2アウト2塁の場面でバッターはラッキーボーイ(ヒット・四球・エラー出塁)の出口選手を迎え、
打ち取った打球は三遊間の良い所に飛んでしまうヒット。
2アウト1・3塁となったところで帆足投手は降板、長田投手がマウンドに上がります。
井口選手に対して際どいコースを突くも悉くボール判定、結局フォアボールで満塁としてしまいます。
 (コース厳しすぎ。横が狭すぎ。明らかにストライクだったのもボールと言われたような…)
これで腕が少し振れなくなってしまったのか、松中選手には外れるボールが目立ち、押し出し…
さらに城島選手に高めに入ったスライダーを打たれ、レフトオーバーの3点タイムリー2ベース。勝敗が決します。
この後は本日昇格の大沼投手が良い当たりだったものの、大道選手をライトフライに打ち取ります。

8回表、大沼投手は先頭のバルデス選手をフォアボールで出す悪いパターン。
ネルソン選手をライトフライに打ち取った後、
鳥越選手に高めに抜けたスライダーを打たれ、センターオーバーのタイムリー2ベースを浴びてしまいます。
しかしその後はコントロール甘いながらも、力あるストレートで打ち取り、
9回は先頭打者を出しながら0点に抑えます。

ライオンズは中盤以降、和田投手を捉えられず。
9回裏にカブレラ選手が和田投手のインコースに投げるはずだったストレート、
逆球のアウトローをセンターバックスクリーン右に叩き込むホームランで1点を返し、
高波選手のヒット、野田選手のラッキーなヒット(ネルソン選手のエラー)があったものの、点数を上げられず。
3−8でダイエーに負けてしまいました。



今日の敗因ですが、和田投手を打てなかったこと、これに限ります。
和田投手は立ち上がりが不安定な投手なのですが、チャンスを作りながらカブレラ・和田選手が凡退してしまいました。
試合をコントロールできるタイプの投手だけに、チャンスは早々作れません。
立ち上がりの悪い所で点数を挙げられないと、和田投手相手には厳しいようです。
2回以降に関して言えば、和田投手はナイスピッチングだったと思います。
右打者にはインコースストレート、低めのスライダーで攻め、後半は外のストレート、チェンジアップ中心の組み立て、
左打者(浩之選手だけでしたが)には低めのスライダーを上手く見せた投球をしていました。
変則投法で腕の出所が分かりづらく、タイミングを狂わすフォームなだけに、
打者はタイミングが遅れてしまい、差し込まれてしまうケースが多かったです。
基本的にはコントロールの良い投手だとは思いますが、
実は逆球や外す球がストライクになるケースが多いピッチャー、コースは狙えるが失投も多いピッチャーでもあります。
その失投をライオンズの打者がファールにしてしまったために、捉える事ができなかったという印象ですね。

和田投手の攻略法ですが、惑わされないことだと思います。
よくベース上のキレがあるピッチャーと言われてますが、今日に関して言えば、それほどには見えませんでした。
 (あくまで今日の出来。最近は調子落ちてきているので)
それでも打てないのは投球フォームとコントロールがいいという先入観があるからでしょう。
タイミングの取り方を工夫すれば、打てると思うんですが… ペドラザ投手のように慣れですよ。
佐藤選手や後藤選手といった大学時代に対戦経験のある打者は比較的タイミングが合っていました。
早く打者一人一人が和田投手のフォームを掴む事が大切でしょう。
ただ慣れには時間かかるでしょうから、現時点での攻略法は右方向狙いでしょうか。
少し差し込まれることを計算に入れて、バットを押し込むように打つのがいいのかもしれません。
カブレラ選手のホームランはそんな感じでしたね。和田選手なら同じバッティングができると思います。
他の打者もセンターから右方向を狙い、ポイントを後ろにしてコンパクトに打つことが大事だと思います。

ただ和田投手は相手の打者が見えている感じがあるんですよね。
ランナーを出しても動じませんし、要所ではコントロール良くコースに決めてきます。
試合の作り方を知っている投手という感じでしょうか。
だからこそ失投を確実に捉えなければダメ、けれどフォームに惑わされて差し込まれる…がパターン。
やっぱり差し込まれることを計算した上で対処していくしかないのかもしれません。

一方、ライオンズのピッチャーサイドに関しても少々詳しく。
先発の帆足投手ですが十分合格点でしょう。
左右の打者問わずにインコースのストレートを攻めきれますし、
スライダー、パームボール(スライダーと同じ軌道もブレーキがかって縦に強めに落ちるスラーブ系)が効果的。
今日は立ち上がりのストレートが少し抜けていたせいか、変化球主体のピッチングでした。
特に追い込んでからのパームは低めにしっかりと決まり、ダイエーの打者がくるくる廻っていました。
4回のバルデス選手のホームランは… 正直言って、リードミスかなと。
もう少しインサイドのストレートを使った方が良かったと思いますし、
あそこで変化球を投げるならパームの方が良かったかなと。
パームとスライダーの見極め付き難いので分かりませんが、パームの方がキレもコントロールも良かったように見えました。
スライダーを2球続けるよりも、パームを低めに落とした方が効果的だったんじゃないですかね?
5回以降はインサイドのストレートを有効的に使い、ダイエー打線を抑えただけに、
ちょっとリードが勿体無かったかなと思います。
帆足投手の生命線は変化球ではなく、「インサイドのストレート」、特に「スライダー回転するストレート」です。
この球を有効的に使うことが大事でしょう。

もちろん、あの場面でスライダーを甘く投げてしまった帆足投手も悪かったですけどね。
スタミナを不安視してましたが、それは大丈夫みたいです。
スタミナはあります。問題は試合でのスタミナ、抜き所をわきまえつつ、要所で力を出せるか、でしょう。
全体的にいつも全力投球という印象、デビュー仕立ての頃の三井投手を思い浮かべてくれればいいです。
はっきり言って、和田投手よりも帆足投手の球の方が格段に良かったと思います。
どうしてこういう結果になったかと言えば、和田投手は試合中にメリハリを付けて投球を組み立てられ、
要所でしっかりと投げ込んで抑えるという投球術を持っているからです。
まぁ、これは経験と自信でしょうね。
和田投手はアマチュア時代から打者駆け引きが上手い投手でしたが、
プロの世界で実績を残したことで、投球術がより強固になったのだと思います。
ピッチング内容からすればルーキーではなく中堅所のような感じがしました。
帆足投手も経験を積んでくれば大丈夫だと思います。
三井投手と同じように使いながら自信をつけていくことが大切でしょう。
持っているコントロールは良い方ですから、わりと早く結果を残してくれることでしょう。
次回のピッチングをお楽しみに。しばらく先発ローテでいってほしいです。

2番手の長田投手に関しても同じ事が言えると思います。
今日失点した原因は審判との戦い、際どいコースを悉くボールと言われたのが始まりでした。
まぁ、審判は絶対ですから…ストライクでもボールと言われればボールなんですよね(^^;
で、長田投手の悪いところはここから切り替えられず、厳しい所を突きながらボール先行にしてしまう所です。
もう少しパリーグのイケイケ野球らしく、大胆にいってもいいんじゃないかと思うほど。
カウント悪くても、コースへ、コースへと投げていくんですよね。
おそらく先発した時に大量失点したこと、前回の近鉄戦で磯部選手にサヨナラホームラン打たれた影響なのでしょう。
自分のストレートに対する力を信じ切れていない部分があると思います。
「ちょっと甘くなれば打たれる、だからコースを突いていこう」、正しいんですが結果的に投球の幅を狭めてるように思います。
見た感じだと球筋は良いピッチャー、球威自体はある方。
ただ投球フォームが素直だから打者にとってタイミングが合いやすいのでしょうね。
課題なのはむしろ変化球の方、変化球で自在にカウントを取れないからストレートを狙い打たれると。
森投手のように相手を意識させる球があれば、ストレートは倍の効果を発揮します。
長田投手の持ち球はスライダー・カットボール・チェンジアップ。一番いいのはスライダーかな?
ちょっと際どく行き過ぎて外れてますし、カウント球をして有効に使うことが大事だと思います。
他の変化球はちょっとコントロール甘い感じです。高めに浮くのが怖いっす。
今持っている変化球の精度を増すか、新しく武器となる球(フォーク・シュート)を習得するかすれば、活躍できるはずです。
ストレートの球威・制球を考えれば、豊田投手に次ぐものを持っています。
普通に凄いんだから、自分の首を絞めるような投球だけはしてほしくないです。
しばらく結果を気にせず、大胆に放り込んでみるのもいいかもしれませんよ?
今の長田投手も自信を付けることが大切だと思います。ストレートに対する自信をもっと持て!

3番手の大沼投手はもう一回見てみないとわかんにゃい…
コントロールはドキドキもの。特に高めに抜けた変化球は心臓に悪すぎます(^^;
今日打たれたのはそういう球ばかりだったと思いますし。フォークやスライダーの抜け球、これに注意して欲しいです。
ストレートの球威自体はあるようなので、少々甘くても痛打されることはなさそう。
変化球が低めに決まれば、先発でもリリーフでも活躍できると思います。
良い投手であることは間違いないです。



チームの方はなかなか連勝できませんねぇ。
ピッチャーは上記のように我慢強く使えば芽が出そうな選手がいるだけに楽しみな面がありますが、
打線の方はなかなか上手く行きませんね(^^;
カブレラ選手の状態はいいのですが、松井選手や和田選手の調子が落ち気味。
和田選手は結果をある程度残していますが、右方向に打球が伸びる「らしい」バッティングが見れないのが残念。
6月になってマクレーン選手の調子も落ちているようですし、打線の組み替えも必要かもしれません。
小関選手も一向に良くなりませんし… 
こちらも若手を大胆に登用し、起爆剤となる選手を探さなければならないと思います。
昨年の犬伏・宮地・平尾・エバンス選手のようなチームに勢いをもたらす活躍が今こそ望まれます。
チームの調子が悪く、レギュラー入れ替えのチャンスなんですから、
若手選手には目の色を変えてレギュラー奪取に臨んでもらいたいです。
まだまだこれから、ガンバレ、ライオンズ!!




6月9日 西武ライオンズ 7−3 福岡ダイエーホークス

(ダ)杉内(7回)−吉武(1/3)−吉田(1/3)−山田(1/3)
(西)松坂(7回2/3)−森(0回)−豊田(1回1/3)
(本)平尾6号、カブレラ16号
ダイエー
西武 ×

近鉄−オリ ロッテ−ハム
1−2 1−0

終盤もつれるも、ライオンズが継投で逃げ切り! 連戦の頭を取る。
−−−−−−−−−再戦宣言−−−−−−−−−

近鉄がオリックス2連戦の初戦を落とすとは正直思ってませんでした。
先日のダイエー戦然り、金田&三輪バッテリーが上位キラーになってる…要警戒。
近鉄がこうやって足踏みしてくれると、ライオンズにはありがたい限り。
明日のダイエー戦を勝てば、近鉄が勝ったとしても3.5差、連戦前より1ゲーム差が縮むので、
今後の戦い方次第ですが、チームは上向いてくるかなと。
なにはともあれ、明日ですわ。



今日の試合はほとんど文化放送ライオンズナイターでのチェックだけ。
重要な場面はネット観戦したんですが…
ドラフト情報(早稲田:鳥谷)、2軍情報を2chとかで漁ってたので、えー加減ですわ(苦笑)

まぁ、今日は松坂投手が先発だったので、負けるわけないと思ってましたし…
…つーか、もはやそこまで思わせてくれる松坂投手って、凄いよ。
マウンドに上がったのを見て、「あ、もう勝ちだ」と思うのは、12球団でも松坂・豊田投手ぐらい。
去年の小林雅投手ならそう思ったかもしれませんが、今年はあまり良くないようなので外し。
セリーグは絶対的な投手がいなくなりましたし、こんなところかなと。
そんなわけで今日も松坂投手は期待に応えてくれましたと。
ただ今日は少し見た感じでは良くなかったかなと思います。
抜け球が多かったのもそうなんですが、変化球にキレがなかったというか、コントロール悪かったような。
序盤はカットボールのおかげで三振を奪えてましたが、終盤は見極められていたようですし、
チェンジアップ・スライダーなど変化球のコントロールが悪かったせいで、カットに頼りすぎて握力落としたのかも。
でも悪いなりに自責1に抑える辺りは「負けないピッチャー」、抜群の安定感です、はい。

そんなこんなで試合を振り返るにはヤフー掲示板実況トピがオススメ。簡単な経過のみ記しておきます。

1回裏 1番ショートに抜擢された平尾選手が真中高めストレートをライトスタンドへ運ぶ先頭打者ホームランで先制!

2回表 城島選手に抜けたストレートが腕に当たる死球…あ、やな感じ。
     ただこの回はコントロール乱れるも、なんとか0点に抑える。

3回裏 先頭の平尾選手がヒットで出塁し、小関選手がキャッチャー前に送りバント。
     打球が弱かったために城島選手が二塁へ送球、アウトかと思われるも判定はセーフ。
     (ランナーの平尾選手もアウトと思ってた模様。ベースカバーのリタッチが早かった?)
     しかし松井・カブ・和田選手と杉内投手のカットボールに苦しみ、追加点を取れず。

4回表 2アウトから城島選手にヒットを打たれ、大道選手を追い込みながら高めストレート甘い球を投げてしまい、
     ライトフェンス直撃のタイムリー2ベースで同点に追いつかれる。

6回裏 先頭のカブレラ選手が杉内投手のカーブを擦りながらもセンターバックスクリーン右へのホームランで勝ち越し!
     和田選手も大きい当たりを打つも、これはセンターフェンス手前のフライ。
     しかし途中守備から入った高波選手がセンター前ヒットで出塁し、さらに盗塁成功!
     ただマクレーン選手はレフト後方の大きなフライ、野田選手は粘るも三振に倒れる。

7回表 先頭のバルデス選手にヒットを打たれ、代打で出てきた川崎選手はバントの構えを見せるも、
     エンドランも混ぜられながらカウントを悪くし、最後はフォアボールでノーアウト1・2塁のピンチを作ります。
     けれど鳥越選手を三振、村松選手をレフトファールフライ、柴原選手をサードライナーに打ち取り無得点。

7回裏 先頭の高木浩之選手がヒットで出塁し、平尾選手が送りバントを決め、小関選手も四球を選びチャンスを作ります。
     松井選手はライトフライで2塁ランナーが3塁タッチアップ、カブレラ選手は勝負を避けられ、2アウト満塁。
     ここで和田選手はサードゴロに打ち取られるも、サードに入った川崎選手が送球エラー。
     2アウトだったために、2塁ランナーも生還し、2点の追加点が入ります。

8回表 松坂投手は2アウトを取るも、城島・大道選手に連続ヒットを浴びて、2アウト1・2塁としてしまいます。
     ここで伊原監督はピッチャー交代。
     どうやら今日の松坂投手はボールがシュート回転して制球が甘かったらしく、
     左のバルデス選手だと真中に入ってホームランにされかねないと判断した模様です。
     2番手の森投手はバルデス選手を平凡なセカンドゴロに打ち取ったのですが、
     高木浩之選手がバウンドに合わずこれをエラー、1点返されてしまいます。
     川崎選手を四球で歩かせてしまった後、代打の本間選手も打ち取ったのですが、
     一二塁間の微妙なところに飛んだため、これがファースト内安打、もう1点返されてしまい、1点差となります。
     たまらずライオンズは豊田投手を起用し、村松選手をショートライナーで打ち取り、難を逃れます。

8回裏 ダイエーは2番手の吉武投手が登板します。
     1アウトから今季初スタメンの野田選手が猛打賞となるヒットを放ち、浩之選手がエンドラン内安打で出塁、
     さらに平尾選手が四球を選び、1アウト満塁のチャンス。
     ここでダイエーは3番手に吉田投手を送り、ライオンズは代打の後藤武敏選手を送ります。
     最近は試合だけでなく、打撃練習でも精細を欠くほどだったらしく、
     本人も調子が悪いと思っていたようで、出番も必然的に減っていたのですが、
     2ストライクと追い込まれてからコンパクトな打撃をし、後藤選手らしい右打ち!
     ライトへライナー性の打球が飛び、これを柴原選手がワンバウンドで取れず後逸、2点タイムリー2ベースとなります。
     さらに松井選手のセカンドゴロ後、カブレラ選手が敬遠されて、
     代わった山田投手から和田選手が四球を選び、押し出しで1点追加。駄目押しとなります。

9回表 豊田投手が3人で締めて終了。イニングをまたいだ影響を感じさせないピッチング。
     これでライオンズがダイエー2連戦の頭を取りました。



今日の勝因はスタメンオーダーが上手く機能したことでしょう。
1番ショートスタメンの平尾選手がホームランを含む3打数2安打1四球1犠打の活躍を見せれば、
今季初スタメンマスクの8番野田選手が4打数3安打の大当たり、
また昨日の1番から9番に戻った高木浩之選手は4打数2安打で上位と下位を上手く繋ぎました。
松井選手のケガによって変更を余儀なくされた打線を上手く組んだと思います。
特に高木浩之選手を9番に戻したのはさすが。
ちょっと上位だと持ち味が消える選手なんですよね。
2番当たりを任せたくなる選手なんですが、そうするとケースバッティングに縛られ、
持ち前の粘りが発揮されないように思います。
マクレーン選手が下位で気楽に打てるのと同様に、高木浩之選手は下位でこそ生きるのかもしれません。
平尾選手の攻撃的な1番も成功しましたし、今日のオーダーが見事に当たりましたね。

今季初めてスタメンマスクを被った野田選手は上々だったと思います。
リードでは投手陣に首を振られることが少なかったようですから、安定したリードをしていたのでしょう。
打撃では昨年の好調時よりもタイミングの取り方が上手くなった感じがします。
バッティングスタイルとしては犬伏・細川選手らと同じ。左投手を得意にしそうな打ち方をしていますね。
左足を浮かせながら引き付けるので、空振りも多そうですが、タイミングが合えばヒットになりやすいかなと。
細川選手も良い選手ですが、安定性という点では野田選手が上かなと。
社会人時代の国際舞台での経験が生きているように思います。

カブレラ選手は風邪引いてから、無理にボールを追っかけに行かなくなったのがホームラン量産に繋がってますね。
体調が悪かったことで、一球で仕留める集中力が出てきたような感じがします。
ボール球を追っかけなければ超一流。これは松井稼頭央選手にも言えることですが(^^;
ここの所の打撃内容はいいだけに、今の形を持続して行って欲しいです。

采配で不満があるのは、森・豊田投手の投入でしょうか。
ただ松坂投手の状態は良くなかったですし、
「予めバルデス選手まで廻ったら交代する」と通告済みだったので仕方なかったかもしれません。
明日の試合のことを考えれば、勝つためには森・豊田投手の投入は不可欠です。
豊田投手が1イニング以上投げることになったのは大きな誤算でしょうね。
これさえなければ今日の試合は文句なしだったんですが…
まぁ、明日終われば、また2日空くので、森・豊田投手はそこでじっくり休んでいただきましょう(^^;



明日はライオンズが帆足投手、ダイエーが和田投手の先発です。
名前だけ見るとダイエー有利に思えますが、和田投手は立ち上がりの失点が目立つだけに、
帆足投手が立ち上がりを無難に抑えていけばピッチャーを繋いでの勝利が見えてくることでしょう。
まぁ、普通に投げれば帆足投手は5回まで大丈夫だと思います。
疲れが見え、勝ちを意識する5回を超えられるかが勝負でしょうね。

問題はライオンズ打線が和田投手を打ち崩す事ができるかどうか。
今シーズンは2度対戦していますが、割と抑えられてしまっています。
そろそろデータも集まっていることでしょうから、ここらで和田投手を攻略したいところですね。
コントロール良さそうなピッチャーですが、意外と逆球や失投も多かったりします。
そこを逃さずに打っていけば攻略も可能でしょう。調子を上げているカブレラ選手に期待したいですね。

明日勝ってこそ、ライオンズはこの上位決戦での利が生まれます。
帆足投手が先発勝利投手となれば大きな戦力となりますし、
和田投手を攻略となれば今後のダイエーとの戦いも有利に運べます。
今のダイエーはリリーフ投手陣が崩れてますから、早め早めに打ちこんで行って欲しいですね。
明日も勝利で飾り、ゲーム差を縮めていきましょう! ガンバレ、ライオンズ!!


ドラフト情報・ファーム情報編
ここらの情報は自分で確認する術がなく、ネットで探すしかないのが辛いところ(^^;
最近はあまり確認してなかったんですが、久々に2chなどを見ながら情報を漁ってみました。
収穫としてはかなり多かったかなと。
いやはや、自分の野球観の至らなさを感じます(^^;
まだまだ不勉強、情報収集はちゃんとしないとダメですね。
今年ヤフー掲示板実況トピで実況やらないのはそこらが理由だったり。
単純に情報が整理しきれてなかったり。新戦力が多いですからなぁ…今年は展開が読みにくいし大変ですわ。

そんなわけで、一部仕入れた情報に関する私見を簡単に掲載。
今年のドラフトでの野手の目玉、早稲田の鳥谷選手の動向が騒がれている昨今、
ダイエーやら、巨人やら、無難にヤクルトやらと情報が錯綜しているのですが、
ライオンズという説が有力情報として出てきているようです。
情報元が高校時代同僚だったという大学野球部員から聞いた話ということなので、
人伝という怪しい感じもありますが、その人物名が割れてしまっていることなどから、有力情報(?)になってきています。
また高校時代、ドラフト時に西武か指名の連絡があった話は有名で、その件に関する詳しい話も出てました。
西武が指名する形で内定していたそうですが、聖望野球部監督が土壇場で早稲田に鳥谷選手を売ったとか…
これに怒った西武側が抗議し、早稲田卒業後の逆指名を確約した…との話です。
この話がどこまで本当かは分かりませんが、もし本当だとすれば最近慶応指名が多かった西武もチャンスあるかなと。
もちろん本人の気持ちが変わっていることもあるでしょうから、これからどうなるか。
神宮大会終了時になんらかのアクションがあるようなので、落ち着いて情報を待ちたいですね。
…とはいっても、これだけ信憑性ありそうな情報出てくると気になって眠れないかも(爆)
ちなみに他に西武がドラフトで狙ってるのは、
山崎(平成国際大:150キロ左腕投手)、田中(近大:俊足捕手、PL出身)、田井(北照高校:140キロ左腕投手)、
この3人の名前が出ているようです。
他球団の動向次第ですが、戦力的にも山崎投手は決まり? 指名順位が微妙そうだけど。
やっぱり左腕は評価が1上がる傾向にあるので、自由枠じゃないと無理かも。

ファームの情報ですが、今は投手不足で大変らしいです。
なんでもまともに投げられる投手が7人ほどとか。
先発で大沼・星野・鳥谷部・眞山投手らが廻り、水尾・竹下・福井投手がリリーフという状態。
あとの投手はケガなりで登板できない模様…先日は鳥谷部投手が中3日で8回180球…あぅ、こんなんじゃ潰れそう…
一軍戦力も西口・石井・許・青木投手とケガで欠いていますし… 苦しいですな、両方とも。
これじゃ入れ替えのしようがない。「仕入れできない」という意味はこういう意味だったんですね(涙)
ちなみに常磐大出身のルーキー、小野寺投手は打球が当たって骨折していたそうです。
最近、松葉杖が外れたらしく、練習復帰してるのでしょうかね? シーズン終盤にでも1軍で顔を見れると嬉しいです。
今のメンバーでは大沼・眞山投手辺りが出てくるといいんですがね。
とりあえず入れ替え可能にするためにも、怪我人の早期復帰を願います。

それと2軍の若手選手が1軍に昇格しても結果を出せない理由に、説得力ある説が出てました。
2軍のライオンズは明るくて自由奔放な雰囲気のようです。他球団に例えると、のびのび野球の近鉄?
けれど1軍は緊張感ある中、細かな1プレーを重視する野球、
その緊張感のギャップで2軍と同じ活躍ができていないのではないかという話です。
確かにこれは近鉄と西武を比べてみた時に、私も感じたことです。
近鉄で打者が育ちやすい理由の1つに、制約を与えず、自由に打たせているというのがあると思います。
細かいプレーで型にはまらず、自分の長所を打者が表現できるという点で近鉄は打者が育ちやすいのかもしれません。
若い選手は長所を伸ばすことが大事でしょうから、2軍で伸び伸び育成させているのは良いことだと思います。
ただその選手を1軍昇格とした時に、ライオンズの緻密な野球に対応できるかといえば微妙なところ。
緊張感の中で良いプレーができるようにならなければ、1軍での活躍は難しいのかもしれません。
またチャンスは数試合、その中で結果を出さないとダメなわけですから、
1軍の雰囲気に慣れないまま再び2軍へ落ちるというケースもあるのかもしれません。
ライオンズの野球を作り上げるのは、1軍の緊張感ある雰囲気も大切ですし、2軍の伸び伸びやる野球も大切。
問題はその間のパイプをどう繋ぐかでしょう。
例えばジャイアンツだと清原選手がケガで二軍落ちし、若手選手に刺激を与えたような記事がありました。
そういう1軍の厳しさを知っている選手が二軍で励む姿を見せる必要があるのかもしれませんね。
ライオンズだと…石井投手が兄貴分でそんな感じかな?
野手だと伊東選手がいれば引き締まりまくりなんですが、1軍に必要な戦力だからなぁ(^^;
まぁ、なんにせよ、2軍は若い選手が多いだけに、
1軍を経験した中堅・ベテラン選手が上手く指導して行って上げて欲しいです。
そう考えると、つくづくチームリーダー不在が痛い(^^; 黄金時代の石毛・辻選手のような選手がいればいいのですが。

と、ファームのそういう雰囲気を聞くと、細川選手が2軍でポロポロやってるのは納得かも。
今まで伊原監督・伊東コーチの厳しい監視下の中でやっていただけに、常に緊張感と隣り合わせだったことでしょう。
それが急になくなったことで… ちょっと緩みすぎちゃったのかも。
1軍では詰め込めるだけ詰めていたでしょうから、まだ整理し切れてない部分があることでしょう。
2軍にいる間にそれらの技術・知識・ノウハウを整理し、自分のものとして1軍に返ってきて欲しいですね。
他の選手も同じ、頑張って1軍の壁を破ってきてもたいらいです。
2軍もガンバレ、ライオンズ!!




6月8日 西武ライオンズ 5−9 近鉄バファローズ

(西)三井(6回1/3)−前田(2/3)−潮崎(1回)
(近)パウエル(7回)−吉田(2/3)−三澤(1/3)−岡本(1回)
(本)北川5号
西武
近鉄 ×

ハム−ダイ オリ−ロッテ ヤク−阪神 横浜−巨人 中日−広島
0−3 3−10 4−3 2−6 10−0

終盤に反撃するも、リリーフ陣が失点…近鉄戦で手痛い連敗…
−−−−−−−−−終戦宣言−−−−−−−−−

…いやぁ、こりゃもう一度終わったと思うべきでしょう。
正直普通に勝っていって追い上げられる状態ではないかなと。
少なくとも前半戦で首位に立つのは難しくなったと思います。
ゲーム差としては4.5なんですが、西武の貯金は2でダイエーとの対決、
近鉄はお客さんのオリックスとの対決…状況としては芳しくないなと。
早めに追い上げていくよりも、チームの再構築を図って、両チームが落ちてくるのを待つのが懸命でしょう。
西口・石井というベテラン投手はいませんが、打線などはほぼベストメンバー。
近鉄は中村選手を欠いていますし、ダイエーは小久保選手の穴を埋めるために外国人選手獲得となってます。
両チームがさらに力を付けようとしている中で、このまま追っていっても追い上げは利かないことでしょう。

私としてはダイエーよりも近鉄が怖い。
今年は関西で色々な出来事が起きてるんですよね。なんとなくそちらに運が回ってるのかなぁと。
中村選手という軸がいなくなったのにも関わらず、北川・星野選手らの阪神移籍勢が頑張り、
移籍組の永池選手や加藤・高村両ベテラン投手が活躍するなど良い傾向にあります。
高木・宮本・松本投手ら若手組が怪我で戦線離脱してるから層が薄いのであって、
復活時期によっては投手力が安定してくるでしょうから…間違いなく一番手強い相手。
なんか中村選手が怪我したことで、チームが良い方向に向いたように思いますねぇ。誤算だ(苦笑)
昨年のFA騒動でごねたからチーム不和になるかと思いましたが…これが本当の怪我の功名か?

で、その近鉄相手に5勝9敗…5分ぐらいの戦いをしないとキツイっす。
ここで勝ち越せば少しは縮んだはずだったんですが…負け越したのは痛すぎます。
ホームゲームの勝率が低いのも気がかり。劇的な勝利がないと優勝条件にならないですし…キツイやね。
現状の戦力で優勝するのは無理。
かといって、トレードも有効な手だとは思えません。
ここは選手の入れ替えを行いながら、競争意識を高め、戦力の上積みを図るしかないでしょう。
幸い、春先からどん底だったファームも最近では上向きのようですし、
1・2軍の入れ替えを実施していくことが重要でしょう。



その話は後にして、先に試合解説をしておきます。
とはいっても、今日は情報媒体が全くナシ。結果だけを書いておこうと思います。

ライオンズは昨日、松井選手が自打球で右足首打撲。
そのためスタメンオーダーを入れかえることになりました。
 1番(二)高木浩之、2番(中)小関竜也、3番(指)松井、4番(一)カブ、5番(左)和田、
 6番(右)大島、7番(三)マック、8番(遊)平尾、9番(捕)伊東
好調の高木浩之選手を1番に持ってきて、松井選手を足の負担が少ない3番に。
昨日はマクレーン選手が敬遠されて伊東選手凡退という場面が多かったので、8番に平尾選手を入れる形となりました。

1回表、2アウトから松井選手が2ベースヒットを放つも、カブレラ選手がライトフライで無得点。
1回裏、三井投手が1アウトから水口選手にフォアボール。
ローズ選手はセカンドゴロに打ち取りますが、4番に入った北川選手に2ランホームランを浴びて先制されます。

2回裏も三井投手は先頭の阿部選手にヒットを許し、送りバント・フォアボールでピンチを作りますが、
的山選手をライトファールフライ、大村選手の四球を挟んで、水口選手のショートゴロで難を逃れます。

4回裏、先頭の阿部選手を四球で出してしまい、続く下山選手にヒットを浴び、
ピッチャー犠打エラー(またか?)もあってノーアウト満塁のピンチを作ってしまいます。
的山選手に犠牲フライで1点を取られますが、大村・水口選手を外野フライでなんとか踏み止まります。

ライオンズは2回〜5回までチャンスを全く作れず。パウエル投手の前に松井選手のヒット1本に抑えられてしまいます。
6回表、先頭の平尾選手がヒットを放ち、久々のランナーが出ます。
けれど伊東選手が三振、高木浩之選手がショートゴロ併殺打とランナーを進められないまま、0点で終わります。

パウエル投手に苦戦していたライオンズですが、7回表に反撃を見せ、
2アウトからカブレラ・和田・大島選手の3連続単打で1点を返します。
ただマクレーン選手は続けず、ショートゴロで同点に追い付くことはできません。

1点を返したライオンズでしたが、7回裏、三井投手が先頭の大村選手に2ベースヒットを打たれ、
水口選手を三振に打ち取るのですが、ローズ選手に四球を出して降板となります。
続いて登板した前田投手は勢いを止めることができず、
北川・吉岡選手に連続タイムリーを浴びて、1−6と再び突き放されてしまいます。

それでもライオンズは負けるわけにいかない1戦、打線が粘りを見せます。
先頭の平尾選手がヒットで出塁し、代打の柴田選手もヒットで続き、ノーアウト1・2塁のチャンスを作ります。
これで先発のパウエル投手が降板、2番手の吉田投手がマウンドに上がります。
ライオンズは浩之・小関選手と凡退してしまいますが、松井選手が2点タイムリーヒットを放ち、
さらにカブレラ・和田選手の連続ヒットでもう1点を奪い、4−6と追い上げ体制を作ります。

しかし今日はリリーフ投手が踏ん張れません。
8回裏は3番手の潮崎投手がマウンドに上がりますが、フォアボールで先頭打者を出してしまい、
ローズ選手の犠牲フライ、北川・益田選手の連続タイムリーで4−9と再び引き離されてしまいます。

9回表、ライオンズは岡本投手から平尾・柴田選手の連続ヒットでチャンスを作りますが、
高木浩之選手のファーストゴロの間の1点が精一杯。
5−9で敗戦となってしまいました。



今日の敗因はリリーフ投手陣でしょう。
一昨日・昨日と長田・森・豊田投手ら勝ちパターンリリーフを投入してしまったため、
点差があった関係上、前田投手や潮崎投手といった負けパターンリリーフを使わざるを得ませんでした。
そのリリーフピッチャーが点を貰った後に踏ん張り切れずに失点する悪いパターン。
近鉄は抑えの切り札が定まっていないだけに、追い上げも可能だったはず。
野手が点数を取っても追い上げられないとなると…ダメですね。
前田投手は三井投手のピンチをリリーフしたので仕方ないとしても、潮崎投手はフォアボールから始まってますし…
これでは追い上げになりません。余計な失点が今日の敗因だったと思います。

今日はどうだったのか分かりませんが、松井選手がショートを守っていないというのも痛いと思います。
一昨日・昨日と近鉄の失点を防いでいたのは松井選手の肩、
これによって外野を抜く当たりでも中継の松井選手がカットに入ることでランナーが自重していました。
平尾選手や上田選手、セカンドの高木浩之選手も守備自体は良いでしょうが、
肩となると相手チームを警戒させる武器にはなりません。
松井選手がどれぐらいで良くなるのか分かりませんが、もし長くなるようだと… 失点が増える可能性がありますね。
ライオンズは外野を抜く当たりは全てショート松井選手のカットなので、この強肩を欠くのは痛いですね…
うーん、松井選手のFA流出があったとして、埋めようがないのが守備での肩…これがなぁ…
平尾選手では埋められない、ファーム育成中の中島選手でしか補えない部分です。
もし長引くようなら、育成の意味を込めて中島選手をショートで起用するのも1つの手かもしれません。
 (普通に守備でのエラーで失点増えるかもしれませんが(^^; 短期間なら堅実にいった方がいいか?)

打線は序盤パウエル投手が良かったと判断して、後半の連打での得点は見事だったと思います。
こういう形で点数が取れていくと、状態も上がっていくことでしょう。
ただそう言いながら良くならないので、刺激策で入れ替えを行うことも必要。
伊東選手は昨年のような勝負強さがないので、マクレーン選手が敬遠されてしまいますし…
一部分は繋がったとしても全体としての機能は為してこない気がします。
夏場に向けて選手層を厚くするためにも、若手選手を我慢強く使って勢いを付けるのも1つの手だと思います。
メンバー的には後藤・大成選手以外、変わっていないだけに、
若い起爆剤となる選手を生み出すことも今後の課題でしょうね。
どこかでチームに勢いを付けないと、打線の噛み合わせは直らないと思います。
逆に一度噛めば昨年のように流れが良くなり、連勝が増えてくることでしょう。
ダイエー2連戦の結果次第では大胆な入れ替えを考えることも必要だと私は考えます。

投手陣も同じかなぁと。
怪我人による先発投手のコマ不足もさることながら、負けパターンリリーフも考える必要がありそうです。
というか、先発投手が6回ぐらいでKOするパターンが多いので、リリーフの出番が多くなってるのが問題。
完投を期待できるピッチャーが松坂投手だけでは…
もう1人、完投できる投手がいなければ上位チームとの連戦がキツクなってしまいます。
…って、もうないのか、ダイエー・近鉄という連戦カードは(^^;
幸いといえば幸いですが、ハム・近鉄が1カード、ダイエー・ハムが2カードあるので、そこを警戒かな?
まぁ、少し投手陣の再編を考えてもいいかと。
今度のダイエー戦の帆足投手の結果次第ですが、登板機会が増えれば成績を残す選手もいます。
ファームで眠っている投手を1軍という場所で鍛えて戦力とすることも必要な時期だと思います。
「冷蔵庫に材料がない」と言わずに、材料となる仕入先からいいものを持ってきて使ってください(^^;
大沼・眞山投手辺りはそろそろ使えませんかね?
春先はイマイチだったようですが、最近は好投してきてるようなので、もう少しか? 
特に眞山投手は昨年末がかなり良かったようなので、その勢いを取り戻して1軍に顔を出して欲しいです。



なにはともあれ、明日からのダイエー2連戦が山場。
西武にとっての一番の敵は近鉄ですが、ダイエーも若手投手陣に勢いが付くと手強い存在になります。
ダイエーは普通に杉内・和田投手で来るのでしょうか? それとも2戦目は斉藤投手が中5日で来るのか?
どちらにせよ、先発投手陣の軸となっている投手が来るでしょうから、
ここでしっかり叩いて、追い上げ体制を作っていけば悲観するほどの展開にはならないと思います。
今日の負けを返すためにはダイエー戦2連勝が不可欠。
1戦目を松坂投手の完封勝利で飾り、2戦目を帆足投手の先発一本立ち、勝ちパターン継投で勝利を収めましょう!
近鉄相手には負けてしまいましたが、本拠地でのダイエー戦でライオンズの意地を見せましょう!
まだまだ負けずに、ガンバレ、ライオンズ!!


オリックスにまたしても解任劇が… 今度は中尾ヘッドコーチが解任されたようです。
あぅ、またライオンズに縁がある首脳陣が飛ばされちょる…
次は立花バッティングコーチが解任されるんでしょうか? いやはや、なんなんだ、こりゃ(^^;

5月の結果報告でも書きましたが、レオン監督になって良くなる所が悪化傾向。
結局、補強戦力のダメっぷりを示しただけの1ヶ月、これでも補強に失敗はなかったと言えるんですかね?
ホント、オリックスフロント、解任にならんもんかねぇ(苦笑)
ファンが解任しちゃえばいいのに。
こんなことじゃ強くならんてよ、マジで…
球場の試みとかは好感持てる球団なんですが… どうも試合の方ではゴタゴタ続き。
なんだかなぁ… パリーグのお荷物球団になりつつあるなぁと。
責任の擦り付け合いでダメだこりゃ… しっかりしてください、オリックスさん…




6月7日 西武ライオンズ 6−7 近鉄バファローズ

10 11 (西)張(5回1/3)−潮崎(1/3)−土肥(1回1/3)−
 森(2回)−豊田(1回)−長田(1/3)
(近)高村(2回)−小池(2回1/3)−愛敬(1回2/3)−
 三澤(2回)−吉田(2回)−岡本(1回)
(本)和田11号、カブレラ15号、磯部7号
西武
近鉄 1×

ハム−ダイ オリ−ロッテ ヤク−阪神 横浜−巨人 中日−広島
11−10 5−6 2−0 1−4 7−0

カブレラ満塁弾が飛び出すも延長サヨナラ負け…
うーん…泣きそう(涙)
ごめんなさい、昨日書いたことが裏目になってしまったようです。
張投手は完投能力ないし、長田投手が安定感増したと思いきやサヨナラホームラン…自信なくなったよ(苦笑)
今日の敗戦は正直痛いです。
明日は三井投手で勝たなければいけない上、森投手が連投で1イニング以上投げてますし、
豊田投手も連投で今日はコントロールがイマイチ。
勝ち試合とはいえ、この2投手を使いにくい展開というのは苦しいです。
月曜が松坂投手で完投が期待できるとはいえ… できるだけ温存しておきたいところ。

と、明日の試合を語る前に、ざっと振り返っておきます。
移動時間が挟まったため、7回から10回の状況は知りません。
7回まではラジオで、11回からは雑音と戦いながら聞いてたのでさっぱり分からぬゆえ、得点経過のみチェック。

1回表、松井選手がヒットで出て、小関選手が送るも、大成・カブレラ選手が倒れて無得点。
1回裏、近鉄打線が張投手にいきなりの猛攻。
阿部選手の2ベースに始まり、ローズ選手が四球、北川選手のタイムリー2ベース、
磯辺選手が詰まりながらセンター前に落す2点タイムリー、川口選手がヒットで続き、
星野選手が痛烈なセカンドゴロ凡退後、永池選手が2点タイムリー2ベースを放ち、計5失点となってしまいます。

いきなり点差を付けられたライオンズは、その直後の2回表、和田選手のホームランで1点を返します。
さらに3回表、先頭の松井選手がヒットで出塁し、
小関選手の所でエンドラン、叩き付けた当たりはバント前進気味のサード頭上を超えるヒットで1・3塁。
大成選手がフォアボールを選び、カブレラ選手がレフトへ満塁ホームランを放ち、一気に同点に追い付きます。
さらに和田選手が左中間を破る3ベースヒットを放って、先発の高村選手をKO。
代わった小池投手から代打の高波選手がレフト浅目ながらも犠牲フライを放ち、1点勝ち越しに成功します。

その後は張投手が先頭打者をフォアボールで出したりするものの、
要所を締めるピッチングで近鉄打線を抑えていきます。
追加点を取りたかった打線も和田選手の併殺打や高波選手の盗塁失敗などチャンスを生かせませんでした。

6回裏、球数が100球を超えて疲れが見えた張投手は1アウトから川口選手に四球、
さらに星野選手に2ベースヒットを打たれて1アウト2・3塁としてしまったところで降板。
潮崎・土肥投手と繋いで、このピンチを乗り切ります。

その後の展開はよく分からないのですが、7回は土肥投手が抑えたようですが、
8回に連投となる森投手が川口選手にヒットを打たれ、星野選手を打ち取った後、
代打:水口選手のタイムリーヒットを浴びて同点に追い付かれてしまったようです。

10回表、和田選手がフォアボールで出塁し、
高波選手が送ってマクレーン選手が敬遠され2アウト1・2塁となったところで、代打の平尾選手が登場。
フルカウントまで粘るのですが、最後は平凡なライトフライに倒れて、勝ち越すことができません。

10回裏、ライオンズは豊田投手をマウンドに送りますが、
今日はフォークをカットされたり、コントロールが甘かったりと内容が良くなかったようで、
3本のヒットで2アウト満塁でローズ選手という場面を迎えますが、最後は三振に取って難を逃れます。

けれど11回裏に登板した長田投手が磯辺選手にサヨナラホームランを打たれて試合終了。
残念ながら敗戦となってしまいました…



今日の敗因は、張投手を引っ張れなかったこと、打線が追加点を取れなかったことでしょう。
張投手は立ち上がりの5失点で試合を壊しかけましたが、その後はなんとか0に抑えたので良しとしたいのですが、
昨日の試合、明日の試合のことを考えれば、できるだけ長いイニングを投げて欲しかったです。
豊田投手は昨日1イニングだけだったのでまだしも、
森投手は1イニング以上投げていたので、できるなら使いたくありませんでした。
そういう展開にしてしまった時点で、ライオンズは不利になってしまったように思います。
張投手には7回ぐらいまで投げて欲しかったです。
ライオンズで完投を期待できる投手は松坂投手だけなので、もう少し長いイニングを安定した内容で放ってもらいたいです。
それだけのポテンシャルを持っている投手ですし、首脳陣からも期待されている投手だと思います。
自分がエースになるんだぐらいの強い気持ちで、先発投手をリードしていって欲しいですね。

あとは打線が3回以降、点数を取れなかったのが痛手でした。
比較的リリーフ陣が弱い近鉄にこれでは… ちょっと先が思いやられます。
ラジオを聴く限りだと、淡白というか、あっさり終わった印象があっただけに、
追加点を挙げられなかったことが残念でなりません。
どうもライオンズはビッグイニングを作った後、点数が入らない感じがあるんですよね。
点差は付いていないのですから、貪欲に点数を上げていって欲しいです。

…あー、今日は愚痴が多いなぁ…それだけ今日の敗戦は心理的に辛かったと思ってくれれば。
ダイエーの結果はまだ分かりませんが、一気にゲーム差を縮めるためにも、
明日の試合をなんとしても勝ち、月曜からのダイエー2連戦を連勝していきたいものです。
今日の敗戦を消すには明日の勝利しかありません!
できることなら三井投手が完封・完投する勢いで、もしくは打線が大差で引き離して展開を楽にするか、
この2つのシナリオで勝利を収めてもらいたいものです。
今年のライオンズは調子良くありませんが、追い詰められた土壇場では勝利を収めています。
明日はこの5連戦の正念場ですから、見事勝利で飾ってダイエー戦へ繋げていきましょう!
明日もガンバレ、ライオンズ!!




6月6日 西武ライオンズ 1−0 近鉄バファローズ

10 (西)後藤(6回1/3)−森(1回2/3)−長田(1回)−豊田(1回)
(近)岩隈(10回)
西武
近鉄

ハム−ダイ オリ−ロッテ ヤク−阪神 横浜−巨人 中日−広島
5−3 4−11 4−7 12−7 4−3

白熱した投手戦は高木浩之のセーフティースクイズで決着! 3連戦の頭を取る!
いやー、勝ちましたね〜
立ち上がりに点を奪えなかったものだから、どうなることかと思いましたが…
後藤投手を始めとする投手陣が粘り、小技で1点をもぎ取りました。
しかし岩隈投手は敵ながら良い投球をしますなぁ… 
もっと早く点数を挙げて、後藤投手に勝ち星をプレゼントして欲しかったのですが、
中盤以降は付け入る隙を見せてくれませんでした。敵ながらあっぱれ。

1回表、先頭の松井選手が初球打ちセンター前ヒットで出塁し、先制点のチャンスを作ります。
が、小関選手が送りバントを失敗してしまい、キャッチャーゴロ(小フライワンバウンド捕球)、
ここでファーストの北川選手がベースタッチを優先したために併殺とはなりませんでしたが、
続く木大成選手がセカンドゴロ併殺打に打ち取られてしまい、先制点のチャンスを潰してしまいます。

後藤投手は初回から三者凡退と良い立ち上がりを見せます。
登板間隔が空いたこともあり、走り込みをするなどミニキャンプを実施していたようです。
今日はラジオ観戦だったので球筋は見ていませんでしたが、全体的にボールが低めに集まってましたし、
これまでのような失投らしい失投はほとんどなかったように思います。
低めにボールを集めることで内野ゴロが増え、投球内容が安定していったようです。

一方の岩隈投手も立ち上がりはピンチを作ったものの、低めに集める投球は前回同様。
ストレート・縦スライダーを低め、低目へと投げていたようです。
右打者には外角中心で、左打者には縦スライダーで追い込んでいってました。
またストライクが常に先行するものですから、打者も早めに打たざるを得ず、
10回を投げたわりに球数が132球と9回完投分と打たせて取るピッチングをしていたようです。

4回表、ライオンズは1アウトから大成・カブレラ選手と連続四球で出塁してチャンスを作ります。
しかし和田選手がタイミング合わずに空振り三振、柴田選手がレフトフライで貰ったチャンスも生かせません。

4回裏、後藤投手は1アウトから中村選手に四球を与え、磯部選手をファーストゴロ二塁封殺として2アウト1塁の場面、
北川選手に右中間フェンス直撃の2ベースヒットを打たれるのですが、
ここでショートの松井選手がカットに入ったのを見て、近鉄は3塁ストップ。
続く川口選手をセカンドゴロに打ち取って、この回のピンチを無得点で切り抜けます。
 (普通ならば右方向なのでカットはセカンドなのですが、西武は全て強肩:松井経由の形を取っています。
 それが発揮された良い例でしたね。並みのショートなら1点入っていたのかもしれません)

そして5回表、先頭のマクレーン選手が左中間方向へヒットを放ち、伊東選手の送りバントで1アウト2塁のチャンスを作ります。
9番高木浩之選手はしぶとくレフト前に持っていくのですが、これをローズ選手が前進してギリギリの所でキャッチ。
2塁ランナーのマクレーン選手は既に3塁を廻っていたので、併殺となり点数に結びつきません。
 (ラジオを聞いた限りだと打球判断は正しく、ローズ選手のファインプレーということでした)

一方のライオンズも5回裏に小関選手がライトの頭上を越えるかという打球をジャンプキャッチするなど、
試合は一進一退、息詰まる投手戦のまま試合は後半戦へと繋がっていきます。

7回表、後藤投手は先頭の北川選手にコントロールが甘くなった真中ストレートを打たれ、ノーアウト1塁となります。
続く川口選手も強攻策でライト線へ2ベースヒット、この場面も4回同様で松井選手がカットに入ったのを見て、無理せず自重。
点数は入らなかったものの、ノーアウト2・3塁と絶体絶命のピンチを迎えてしまいます。
まず阿部選手は詰まらせてセンターへの浅いフライ、ランナー動けず1アウト2・3塁。
そして近鉄は代打の益田選手を起用、ライオンズは塁を埋めて守りやすくするために1アウト満塁とします。
ここでライオンズベンチはピッチャー交代。
後藤投手が気迫のピッチングをしていたので、代えるかどうか迷っていたようですが、2番手に森投手を送ることを決めます。
この場面は大村・星野・ローズ選手と左が続く場面でしたが、上がったばかりの土肥投手よりも、
安定感があり、かつ、三振を奪える森投手を選択したという形だったようです。
そして見事、森投手はその起用に応え、大村選手をフルカウントからフォークボールで空振り三振、
星野選手もフォークボールで空振り三振と二者連続三振に打ち取って、本日最大のピンチを凌ぎきります。

8回裏も森投手がマウンドに上がり、なんとローズ・中村・磯辺選手を三者連続三振を奪うナイスピッチング!
マウンドに上がってから5者連続三振を奪い、味方の点数を待つことになります。

9回表、1番の松井選手から始まる好打順も三振、ファーストゴロで2アウト。
しかし3番の木大成選手がセンター前ヒットを放ち、2アウト1塁。
ここでカブレラ選手が右中間方向へヒット!
1塁ランナーは一気に3塁へ向かい、ホームを狙おうとしますが3塁コーチの清水コーチはストップの指示。
続く和田選手に期待をかけますが、岩隈投手の前にタイミング合わずに空振り三振、点数は入りませんでした。
 (映像で見れなかったので分かりませんが、文化放送解説の小川亨氏の話では突っ込ませても良かったとのことです。
 今日は和田選手が岩隈投手にタイミング合ってなかったようですし、
 タイミング的にはアウトでも調子のいい岩隈投手から点数を奪うには勝負をかけても良かったようです。
 普通に判断すればアウトだったそうですが、中継へのボールが少し乱れてたこともあり、ホームインできていたかもと。
 打ったカブレラ選手はどうしてホームを突かないのかと愚痴をこぼしていたようです(^^;
 ここらの微妙な判断が経験浅い清水3塁コーチの難しいところでしょうか。
 状況に応じた一瞬の決断は積極策ではなく、安全策を取ってしまったようです。嗚呼、ミーティングが恐い(苦笑)

9回裏は長田投手が登板。
川口選手の飛んだ所がいいショート内安打と阿部選手のヒットでピンチを招きますが、
145〜147キロの威力あるボールでセンターフライ・ショートフライに打ち取って、点数を与えません。

10回表、7回の守備から入った高波選手がそのまま打席に入ります。
正直、ここまで打撃内容は良くなかったので期待してなかったんですが、三遊間を抜くヒットを放ち、チャンスを作ります。
 (侮ってごめんなさい、高波選手…)
するとマクレーン選手の所でピンチバンター上田選手を起用し、送りバントをしっかり決めて1アウト2塁。
伊東選手の所で代打の平尾選手を起用しますが、打球はサードゴロ。
2塁ランナーの高波選手が3塁を狙って走りこんで来たのを見て、中村選手がタッチに行きますが、
高波選手はタッチを交わして3塁へ到達し、オールセーフで1アウト1・3塁とチャンスを広げます。
このジャッジに中村選手が抗議し、監督や選手も3塁審判の所に集まりますが、抗議は受け入れられず、試合再開となります。
 (おそらく高波選手の3フィートラインオーバーを抗議したと思われます。
 ニュースで見た感じでも、それほど外れてなかったように見えるので妥当なジャッジだったのでしょう。
 それにしても高波選手の走塁は良かったのか? サードの送球の間に行くなら分かるけど、そんな危険な走塁…
 ちょっとしたミスが幸運を運んだのかもしれません。これが阪神の力か<違う)
その混乱の際、伊原監督が高木浩之選手に耳打ちの指示、
プレイ再開後の初球、1塁線へ見事なセーフティースクイズを決めてライオンズが1点をもぎ取ります。

こういう展開になれば、12球団唯一の防御率0点台の抑え、「豊田清」「豊田清」「豊田…」<くどい
その成績にも関わらず、オールスターファン投票では小林雅英投手だけでなく、
もう抑えなんてやっていないマック鈴木投手、
ランナー出しながらノラリクラリな伊達投手に負けて3位という豊田清投手
がマウンドに上がります。
ローズ選手にカブレラ選手のエラー気味なライト前ヒットを許しますが、
続く中村選手をサードゴロ併殺打に打ち取って、今日も三者凡退。
実力からすれば(精神面除く(爆)、12球団1のストッパーである豊田投手が抑えて、ライオンズが勝利しました。



今日の勝因は、7回裏の森投手の連続三振、10回表の初球スクイズでしょう。

森投手の連続三振は試合解説にある通り。
最近はストレートが走ってきているだけに、フォークも生きてきます。今日も良い仕事をしてくれました。
またそうやって早めに勝負をかけられる要因の1つに、長田投手の安定感が挙げられます。
今年は松坂投手の完投数が多いこともありますが、長田投手がリリーフで一枚加わったことによって、
森投手一人に集まっていた負担が随分と和らいでいるように思います。
同点・僅差で負けている場合、2〜3点差で勝っている場合など、回の頭から長田投手を投げさせることができ、
森投手はここ一番のピンチで投入することが可能となりました。
ビハインドでも僅差なら7〜8回は森投手という形でなくなったことが今年の特徴だと思います。
長田投手はヒット打たれたりするのですが、最後はしっかり抑えることもあり、リリーフ3番手に定着しつつありますね。
 (森・豊田投手のような決め球がないだけにイニング途中は難しい。やはり回の頭からが基本線だと思います)
その長田投手もストレートに力が出てきましたから、期待していいと思います。
気になるのは警戒しすぎてカウントを悪くしちゃう所ですよね…
基本的にコントロール良い投手なんですが、まだ完全にプロの水に慣れていないのか、慎重すぎる時があるようです。
ストライク先行で投げられるようになれば、セットアッパーとして一人前になると思います。

10回表のスクイズは作戦勝ち。
冷静に考えればスクイズを仕掛けてくる場面なんですが、直前の混乱(近鉄側の抗議)もあってか、
警戒が疎かになっていたようです。
ただもし外したとしてもセーフティースクイズでしたから、作戦変更可能だったんですがね。
最近は高校野球でもセーフティースクイズが多用されますが、
リスクが少ないものの打者のバント技術、走者の打球判断など技術的には高度なものです。
それをしっかりと抜け目なく決めた辺りはさすがといったところでしょう。
ライオンズらしい渋い得点の取り方でした。

先発の後藤投手は勝ち星こそ付きませんでしたが、価値に相当する投球内容を見せてくれました。
7回のピンチを作るまでは低め、低目へとコントロールされていましたし、後藤投手らしくなってきたように思います。
今日はストレートも140キロ前後出ていたようですし、本調子の後藤投手が戻ってきたなという感じですね。
ここまで負けが先行していますが、今後は勝ち星を積んでくることでしょう。
後藤投手に安定感出てきたことが大きな収穫だと思います。

打線は岩隈投手相手なので分からず。
やっぱり岩隈投手を攻めるには立ち上がり。初回の松井選手のヒットを生かせなかったことが痛手でした。
小関選手はしっかりとバントを決めなければ。これではライオンズらしい野球はできません。
チームの士気も下がってしまいますし、堅実なプレーをしてもらいたいです。
打率を少しでも上げたい気持ちは分かりますが…大事に大事に行きましょう。
その他にも結果的に良かったものの高波選手の打球判断、
それとスクイズ後の2塁走者の平尾選手の飛び出し捕手牽制アウトといった走塁のミスもありました。
こういうプレーは野球の流れを損ないかねないので、1点を争う首位決戦では徹底してもらいたいです。
今日打てなかった分は明日以降に返すとしましょう(^^;
この5連戦で一番手強いと目されていた岩隈投手から勝ちをもぎ取ったのですから、それだけで今日の勝利は意義深いです。



前述のように岩隈投手から勝ちをもぎ取ったことは意義深いです。
パウエル・高村投手はわりと打っていますし、ライオンズとしては対戦しやすいでしょう。
打てなくて頭を抱えていた岩隈投手から初戦を奪ったことは今後の戦いを楽にしたと言えます。
ただ今日は抑えの3投手を使ってしまっただけに、後のダイエー戦のことも考えれば、できるだけ消耗せずに戦いたい所です。
それには先発投手の頑張りが大切となります。
3戦目の三井投手の後は松坂投手ですから完封を期待するとして、明日の張投手ですよね。
本来は完投能力を持った投手ですから、ナイスピッチングを期待したいところです。
あまり力まずに、余裕あるピッチングをして欲しいですね。

まだ近鉄・ダイエー5連戦は始まったばかり、明日からも気を引き締めて応援しましょう!
明日からもガンバレ、ライオンズ!!




6月5日
昨日の帆足投手の続投の件で、結構こだわってる人、いらっしゃいますね。
…まぁ、西武のリリーフ陣は仕事をしっかりするから、継投の認識が薄いのかもしれません。
基本的には投手交代は1つの賭け。
ピッチャーはマウンドに上がらないと調子は分かりませんし、額面どおりの活躍をしてくれるとは限りません。
なるべくなら調子の良いピッチャーに投げさせたままにするのが一番いいわけです。
ただ日程のこともあり、先発投手はスタミナ温存で間隔を短くして投げさせたりしますし、
リリーフは連投があるかもしれないので長いイニングを引っ張る事はできません。
だからピッチャーがコロコロ代わってしまうわけで、本来ならば2〜3人で1試合乗り切るのが理想だと思います。
ピッチャーは「続投がベスト」であるということを、再確認した方がいいでしょうね。特に今年は。

今年はプロ野球全体でこの継投ミスが多いような気がします。
調子のいいピッチャーを代えた途端に連打連打で大逆転勝利されるなど、そんなケースばかり。
前のピッチャーが良いだけに、それを上回るピッチングをしないとリリーフは抑えられないということでしょうね。
今年の失点の多さはここらが理由だと思います。先発とリリーフで少し差が出てきてるのかなと。
その理由は高齢化でもありますし、短いイニングで単調な投球が多く、研究されやすいこともあるでしょう。
それだけにピッチャー交代は細心の注意が必要でしょうし、
調子の良いピッチャーにできるだけ頑張って貰うことが大事だと思います。



『広島−ジャイアンツ戦』、ちょこっとだけTVで見ました。
高橋建投手の退場劇、なんだったんでしょうなぁ… 
確かにピッチャーに不利な判定が多かったようですが…被害妄想でしょうか? だったらしっかりジャッジしろ(苦笑)
場面は8回に江藤選手の3ランホームランが飛び出した後のピッチャー交代の箇所です。
高橋投手がフェンス方向にボールを投げた行為が審判の侮辱行為に当たるとの理由で降板後に退場となりました。
けどそんな腹立たしげに投げていたように見えませんでしたし、
普通にフェンス方向にいたボールボーイに球を投げただけだったと思うんだけど…
…うーん… それじゃボール投げちゃダメですね。全て手渡しか地面をコロコロ転がすか。
イニングの合間のキャッチボールが終わった後も誤解されないように、地面を這うゴロで投げ返しましょう!
…アホらしいな、なんか(爆) やっぱ被害妄想でしょ。
どうも今年の審判は変なミス多いですね。代打コールしてないのに代打告げなかったり、ホームラン取り消したり。
ちょっと判定に神経質になっちゃいます。
ただ私達も「審判はミスなく判定して当然」と思っているからこそ、少しのミスがやたら大きく見える面もありますけどね。
多少のミスには目を瞑らなければダメでしょう。審判も人間なのですから。
それにしちゃオリックスの代打や今日の退場劇は早とちりというか、お粗末な気もしますけど…
一瞬の判断が必要とされるストライク・ボールやセーフ・アウトの判定はまだしも、
起用や退場には気を使って欲しいと思います。
9回の新井選手のは手を出してるから明らかにアウトだと思いますが。高橋投手のは不可解でした。



さて、ライオンズの話ですが、明日から近鉄3連戦・ダイエー2連戦と上位との直接対決が続きます。
今のチーム状態は普通かなと。一進一退を繰り広げているといった所でしょうか。
先日の試合でカブレラ・和田選手にホームランが出たので、一気に乗っていける可能性があります。
大成選手や高木浩之選手、柴田選手らも調子が良さそうなので上位の繋がりが出てくると思います。
問題の1・2番、松井・小関選手は良かったり、悪かったり。
好球を見逃して、ボール球に手を出しているのが痛いですね。そうじゃない日は結果を残しているかと。
ボールの見極めをしっかりし、狙い球が来るまでカットする気持ちで打席に立って欲しいです。
打線は5月中盤の首位決戦みたいなことはないでしょう。
下がり傾向から復調傾向に入っているので、期待していいと思います。
あとは要所でのバント・エンドランをしっかり決めることが、ライオンズでは一番大事。
まだポイントでのミスが目に付くので、チームプレイの徹底をしてもらいたいです。

投手陣はケガが目立ちますねぇ… 西口・石井投手に続き、許投手もですか。ちと不甲斐ない感じも…
ただ森・豊田投手らリリーフ陣は春先に比べて安定感出てきてますし、
長田投手も力あるストレートが戻ってきました。
明日登録予定の土肥投手の調子次第では昨年並み、もしくはそれ以上の力が出てくると思います。
先発では三井投手の復調が○、張投手もまだ完全ではありませんが上昇ムードあり、
後藤投手は粘りの投球、松坂投手は文句付けようがなくOK…全体としてはまあまあ。
三井投手が2戦連続で近鉄戦で勝てれば、先発陣は問題ないと思います。
あとは帆足投手ですよね。
スタミナ面が若干不安ではありますが、投球内容自体はいいので、活躍してくれることを期待したいです。
今年の初先発時も試合自体は作りましたから、5回0点を目標に投げて欲しいです。


それと先日のロッテ戦からの伊原監督ベンチ、3塁清水コーチですが、まだ一長一短かなと。
西武側としては選手起用がスムーズになるのが利点でしょうね。
欠点は守備位置・カウントによってサインが変えられなくなったこと。
これで意表を突くセーフティー・走塁は難しくなりました。ただ小技失敗のケースが多いので、安全に行くのも手。
清水コーチが慣れてきて、咄嗟にサイン変えるぐらいになれば伊原監督と遜色なくなりますが(^^;
逆に相手側としては戦いやすくなるように思います。
やっぱり3塁という投手の目線の先に癖盗みの達人がいるのは、それだけでプレッシャーですから、
伊原3塁コーチというブランドがなくなっただけでも気は楽になると思われます。

ただ清水コーチも走塁や癖盗みに定評ありましたし、伊原監督の技を受け継いでいる人物の一人。
伊原監督の中では3塁コーチの後継者は清水コーチだったのでしょう。
シーズン当初から禅譲は決まってたのかもしれません(笘篠コーチが2軍という人事からして)
タイミング的には早かったような気はしますが…
伊原監督のサインの癖を見破られていたり、ピッチャーの癖盗みなど様々な事情もあったのでしょう。
ベストではないでしょうが、ベターな決断だったと思います。
早く清水3塁コーチが定着し、相手チームからも恐れられるような好走塁を生み出してほしいですね。
ガンバレ、清水3塁コーチ!!


明日からの近鉄戦はライオンズが後藤・張・三井投手が先発予定。
近鉄は岩隈・パウエル・高村投手と表ローテをぶつけてくることでしょう。
ここで勝ち越せばゲーム差を一気に縮められるかもしれません(近鉄がその後、オリックスなのが残念ですが)
ここが前半戦の1つの山場、5月に遅れた分、しっかりとお返しをしてやりましょう!
明日からもガンバレ、ライオンズ!!





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