2003年西武ライオンズ応援日記

6月4日 西武ライオンズ 4−5 千葉ロッテマリーンズ

(ロ)小野(1回)−薮田(4回1/3)−川井(1回1/3)−
 小林宏(1回1/3)−小林雅(1回)
(西)許(2回1/3)−帆足(5回2/3)−長田(1回)
(本)福浦9号、カブレラ14号、和田10号
ロッテ
西武

ダイ−オリ ハム−近鉄 広島−巨人 阪神−中日 横浜−ヤク
5−4 1−3 6−2 5−2 雨天中止

2回までに許・小野両先発にアクシデント! 2番手が踏ん張る好ゲームも一歩及ばず惜敗…
アクシデントで両先発が早々マウンドを降りるという展開は…珍しいですね。
しかも許・小野両投手ともに立ち上がりは良かったように思えました。
それだけに早期降板は両チームに大きなダメージを与えたことでしょう。

その問題である緊急降板後のピッチャー交代ですが、ロッテ側の方が吉と出たような気がします。
それはタイミングですよね。
ロッテは回の頭から薮田投手に交代したのに対し、
ライオンズは許投手が先頭の堀選手にヒットを打たれて小坂選手がサードファールフライで1アウト1塁となった場面でした。
できることなら回の頭から、もしくはランナーがいない状態で本来なら登板させてあげたいところ。
そこを1アウト1塁で上位打線に向かうというキツイ場面で代えざるを得なかったライオンズ側は難しかったと思います。
しかもその直後にセカンド高木浩之選手の送球エラーが出ちゃうわけですし…
この交代のタイミング、その直後のバックの守りのミスの分だけ帆足投手の失点に繋がったと思いますね。

で、試合展開の説明をする前に1つ今日の試合を見る上でのポイントを。
今日の試合、J−SKYで見ていた人と、文化放送で試合を聴いてた人とでは試合の見方が違うと思います。
それはライオンズの継投策です。
文化放送では試合前半に充四郎さんのリポートで「来週火曜ダイエー戦、帆足先発予定」の情報が入っていました。
けれど一方のJ−SKYでは試合後に情報が入るパターンでした。
つまり今日の継投を「来週先発なので調子良ければ長いイニング投げさせられる」と捉えるところが、
「帆足を引っ張りすぎ」と感じてしまう差が出てきます。
先発で行くなら、むしろ自分で作ったピンチは自分で処理する方が良い経験となると思えますし、
この情報の差は試合を見る上で大きな違いだったと思います。
まぁ、継投は紙一重ですし、文化は野手出身の山崎氏だったので攻撃面を中心に見ていたのかもしれませんけどね。
ただ試合を見る上では1つのポイントだと思ってます。



それでは試合解説です〜
1回表、許投手は先頭の小坂選手に低めカーブを上手く叩かれてレフト前ヒットを許します。
続く2番喜多選手にレフトフェンス手前のフライを打たれた所で、許投手がわき腹を少し痛めます(傍目では分からず)
3番福浦選手には真中付近の甘い球を投げてしまい、ライトフェンス手前のヒヤッとしますが、なんとか2アウト。
4番のフェルナンデス選手はフォーク(じゃなくてナックルらしい)で空振り三振、立ち上がりはぼちぼちでした。

1回裏、小野投手は三者凡退。コントロールも安定しており、上々の立ち上がりだと思いましたが、
小関選手の所で足の内転筋を痛めたらしく、2回の頭でマウンドを降りる事になりました。
その代わった薮田投手はコーナーを丁寧に突くピッチングで、カブレラ選手をショートゴロ、和田選手をライトフライ、
柴田選手にセンター前ヒットを打たれますが、マクレーン選手を三振と交代後の立ち上がりを上手く乗り切ります。

2回表は四球を出すも安定したピッチングを見せた許投手でしたが、3回表に堀選手にライト前ヒットを打たれ、
小坂選手をサードファールフライに打ち取ったところで痛みを我慢しきれずマウンドを降りてしまいます。
イニング途中、ランナー1塁という場面で緊急登板となったのは帆足投手。
続く喜多選手の辺りはセカンドゴロでしたが、高木浩之選手が逆を突かれるもなんとか追いつくのですが、
動きながらだったこともあってか送球が逸れてしまい一気にランナーは3塁へ、1アウト1・3塁となってしまいます。
ここで福浦選手が帆足投手のスライダーに少し泳ぎながらも片手一本でライトスタンドへ運ぶ3ランホームランを打ちます。
帆足投手の投げた球はそれほど悪い球ではありませんでした。少し高かった分、フェンスを超えたというところでしょうか。
とはいえ、並みの打者ならばファールのところ。福浦選手の業ありでしたね。
その後、サード:マクレーン選手の送球エラー(大成選手のショートバウンド捕球エラーのような感じも)がありましたが、
帆足投手が後続を打ち取って、なんとか3点止まりにします。

4回表のライオンズは1アウトから大成選手がセンターフェンス直撃のヒットを放ち、
センターがクッションを誤る間に三塁を落とし入れる3ベースヒットでチャンスを作ります。
続くカブレラ選手はやや勝負を避けられた形で1アウト1・3塁。
和田選手はライトポール際をかすめる惜しいファールがあるも、ショート深くへのタイムリー内安打で1点を返します。
1アウト1・2塁のチャンスがありますが、柴田選手はセンターフライ、
マクレーン選手がレフトフライに倒れてしまい、1点止まりになってしまいます。
 (ここで柴田選手は内野ゴロも打てないのかという意見を見かけましたが、この場面はフォースプレーなので、
 併殺の可能性もあり、続く打者の調子・実力を考えればヒットを打つこと優先かなと。 
 だから和田選手の当たりも一瞬「あー、併殺」と思ったんですが、コースが良かった(^^;
 足を生かすならセーフティーがあったかもしれませんけど、前進守備でサインプレー、2塁カブレラを考えれば、
 調子のいい柴田選手に打たせた方が効率いいと思われます)

5回表、1アウトから高木浩之選手がライト前ヒットで出塁しますが、
松井選手が甘い真中付近の球を見逃した後にボール球を引っ掛けてのセカンドゴロ。
小関選手もストレート高めを見逃して、低めの球で空振り三振と好球必打ができないまま回を重ねていってしまいます。
 (他の打者も同じ。甘い球もあったと思うんですが、ロッテバッテリーに打ち気を逸らされてたのかも)

帆足投手は4回以降、いつも通りのナイスピッチングを見せます。
右打者へのインコースのストレート(スライダー回転)の食い込む球が有効的に決め、
低めにスライダーを投げて空振りを奪うなど、好調時のピッチングを持続しているようです。
バックもそのピッチングに応え、6回表にはピッチャー返しセンターへ抜けるかという緩い打球に対して、
ショートの松井選手が2塁ベース付近で追いつき、体がライト方向に流れながらも、体を捻ってのナイス送球!
松井選手の素晴らしい身体能力ならではのファインプレーでチームを、観客を盛り立てます。
 (週間ベースボールで黒江元ヘッドのコメントで捕ってから送球までが凄いとありましたが、まさにその通りのプレーでした)
帆足投手は4・5・6回とパーフェクト。三者凡退で反撃ムードを作っていきます。

すると6回裏、カブレラ選手が薮田投手の外角のスライダー、バッテリーの意図する所より少しだけ高く来た球を見逃さず、
ライトスタンドへライナーで運ぶ素晴らしいホームランで1点を返し、
興奮冷めやらぬうちに和田選手が高めに抜けた変化球を左中間へ運ぶホームランで同点とします。
ここでロッテは川井投手に交代します。
そして柴田選手のセンター前に抜けるかという打球、今度は小坂選手が負けじと見せてくれます。
松井選手が処理したものよりもややショート側でしたが、素早い足の運びで即座に追いつき、
その足の流れのまま一塁へ安定したスローイング、まさに小坂選手らしい華麗なファインプレーでした。

同点に追いついてもらった7回表、先頭の立川選手に詰まりながらもピッチャー返しセカンド内安打を打たれて走者を許します。
けれど続く代打に出てきた波留選手の送りバントがファーストフライとなって、1アウト1塁。
しかし堀選手に今日唯一といってもいい良い当たりのセンター前ヒットを打たれ、1アウト1・2塁となってしまいます。
続く小坂選手はセカンドゴロで2塁封殺のみ、2アウト1・3塁。
ここで代打の初芝選手が登場、ライオンズは帆足投手を続投させます。
1・2球ともにインコースストレートが外れてボール、3球目低めに落ちるボール球で空振り、
次のインコースストレート厳しいところを詰まらせながらも打球はライト線にポテンと落ちる2点タイムリーで再び2点を奪われます。
この場面、もし初芝選手がインコースを待っていたのなら業ありだったんですが、
ヒーローインタビューを聞く限りだと球種も分からなかったようで、打球方向もたまたまだったようです…
帆足投手は勝負に勝ちながらも…という所。
おそらくバッテリーは空振りした低めの球を振らせるために、ファールでカウントを稼ごうとしたのでしょうが…運がなかった…

しかしライオンズにもチャンスはありました。
7回裏、先頭の伊東選手がキャッチャーファールフライになるも橋本捕手が目測を誤って落球。
その後にボールが続いてフルカウントから甘く入った球を捉えてレフト前ヒット、ライオンズが反撃体制を取ります。
しかしここで高木浩之選手がバントの構えも、カーブ見逃しストライク、
送りバントするも形が悪くて当てただけラインを切ってファール、
追い込まれてヒッティングに切り替えるもショートゴロ併殺という最悪な形に終わってしまいます。
これでロッテは小林宏投手に交代し、松井選手をショートゴロ、ライオンズは良い形を作れません。

8回表、帆足投手は福浦選手にストレートの四球、
フェルナンデス選手にレフト前ヒットを打たれて1アウト1・3塁のピンチを迎えます。
しかしここはショート選手をサードゴロに、清水選手をフォアボールで歩かせ(結果論だったようですが、これで○)、
立川選手をインフィールドフライ、波留選手をライトフライに打ち取ってピンチを切り抜けます。
 (清水選手の所はスクイズがあるので、1アウト満塁の方が併殺など守りやすいから)

8回裏のライオンズは、先頭の小関選手が3塁線を破る2ベースヒットで出塁し、チャンスを作ります。
続く大成選手は粘りますが、最後は良い所にフォークを落とされて空振り三振。
カブレラ選手の所で、清水捕手がフォークを一塁前方に少しボールを転がす一瞬の隙を突いて小関選手が三塁へ行く好走塁、
そしてワイルドピッチがあって足で1点をもぎ取ります。
しかしカブレラ選手もフォークを良い所に落とされて空振り三振、
和田選手は打球を捉えますがファーストの福浦選手がジャンプキャッチするファーストライナーで追いつくことはできません。

最終回は小林雅投手が出てきて、ライオンズも捕手がいなくなるにも関わらず、代打の大島選手を送るなどしますが三者凡退。
1点差でロッテに競り負けてしまいました。



今日の敗因ですが、私は7回裏の高木浩之選手の送りバント失敗、ショートゴロ併殺打だと思います。
1球目の見逃しは仕方ないとしても、2球目のバントファールはいただけません。
ランナー一塁の場面ですから、それほど緊張するところでもないはず。
それを失敗して併殺打ですから…ベンチもベンチで空振りが少ない浩之選手ですからエンドランも…カウント悪かったからなぁ…
昨日の大成選手のようになんとか粘ってスターと切れるカウントまで運んで欲しかったです。それができる選手ですしね。

他には継投の問題がありますけど…私はこれでよかったと思いますし、裏目にもなっていないと思います。
初芝選手のタイムリーも完全に勝っていましたし、運がなかっただけ。狙い打たれたわけでもなんでもないわけですからね。
見ていた感じだと、福浦選手のホームランを除けば堀選手のヒットぐらいでした、まともな当たりは。
あとは詰まりながらという感じ。投球内容自体は良かったと見ています。
そういう内容でしたし、来週先発予定と長いイニングを投げられる状況、この調子で代えるわけにもいかないでしょう。
今後先発でやっていくためにもピンチを乗り切るピッチングが必要ですし、続投の判断は妥当だったと思います。
7回表は残念でしたが、8回表は自らの四球で招いたピンチを0点で乗り切りました。
そういった点からも帆足投手のピッチングは上々だったと言えるでしょうね。

あと打線がもう少し早く薮田投手を捉えていたならという気持ちもあります。
4回裏のチャンスで1点止まりだったこともありますし、5回に甘い球を見逃してボール球を手を出し凡退という場面もありました。
確かに薮田投手はコーナーを上手く突く投球をしていましたが、ライオンズ打線が少し絞りきれてなかった面もあります。
もう少し早く反撃体勢を整えて欲しかったです。

ただ今日の試合はそれほど大きな差異はありませんし、3回にエラーでバタバタした分だけ運が逃げてしまったと思います。
ミスをすれば負けると。そう思って引き締めなおして貰いたいです。



帆足投手に関してですが、インコースのストレート、低めのスライダーを投球内容は良かったと思います。
特に右打者へのインサイドを上手につけるので、詰まって内野ゴロ・フライというパターンが目立ちました。
課題としては外角へ投げるボールでしょう。やや内角一辺倒になりがちなので、外で自由にカウントの取れる球が欲しいです。
パームはカーブのような軌道を描いてますし… ちょっと一球種必要かなと。
左打者のインサイドも突けますし、パームが有効的なので問題はないと思われます。
次回の先発登板が楽しみですね。

その他は明日以降に〜 今日は遅いのでこれにて閉め。




6月3日 西武ライオンズ 3−0 千葉ロッテマリーンズ

(ロ)ミンチー(7回)−シコースキー(1/3)−川井(2/3)
(西)松坂(8回)−豊田(1回)
(本)カブレラ13号
ロッテ
西武 ×

ダイ−オリ ハム−近鉄 広島−巨人 阪神−中日 横浜−ヤク
5−7 2−6 1−2 10−5 8−5

松坂11奪三振のナイスピッチング! カブレラ3ランで勝ち越し、豊田で締めての快勝!
今日は時間がないので、あっさりめに(^^;

松坂・ミンチー両投手の白熱する投手戦は、
球数の関係上、交代登板となったシコースキー投手を攻め立てたライオンズの勝利で幕を下ろしました。
両チームともに7回までチャンスを作ったんですが、なかなかランナーを進められず。
今日は両投手ともにコントロールの良さが際立っていたと思います。
松坂投手は150キロを越すストレートにスライダー、良いコースにバシバシ決まっていました。
ミンチー投手もコーナーに投げ分けるストレート、低めに落とすカーブを軸に安定したピッチングでしたね。

試合が動いたのは6回表、先頭の清水選手がヒットで出塁し、小坂選手が送りバントで1アウト2塁。
ここで松坂投手は堀選手に頭部付近への死球を与えてしまいます。
 (もし当たってなかったらワイルドピッチ、助かったような、助かってないような…)
死球を出すとリズムが崩れるのは相変わらずのようで、今日も突如としてボールがばらつき始め、
福浦選手に四球を出してしまい、1アウト満塁に。
そしてフェルナンデス選手はセンター前に…落ちる所を和田選手がダイビングキャッチ!
回転しながらもボールをしっかりと送球し、タッチアップの隙を与えませんでした。
これで松坂投手は立ち直り、ショート選手を空振り三振。以降もナイスピッチングを続けていきます。

8回裏、ミンチー投手の球数が多かった事もあって、ロッテは継投策に出ます。シコースキー投手が登板。
その代わり端を小関選手が粘ってライト前ヒットで出塁、
続く大成選手が初球バントファール、早々に追い込まれますがそこから粘り、最後は四球を選ぶ大殊勲。
そしてカブレラ選手がシコースキー投手の外角低めスライダーを読み勝ち、レフトスタンド上段への3ランホームランとなりました。
その痕も和田選手がヒット、代走の高波選手が盗塁後、柴田選手の浅いライトフライでタッチアップ3塁に行き、
マクレーン選手も四球を選ぶなどチャンスを作りましたが、
川井投手の前に代打の代打、後藤選手がショートゴロ併殺で凡退となりました。

最終回は豊田投手が3人で締めてゲームセット。白熱の投手戦はライオンズがものにしました。



今日の勝因は2つ。松坂投手の好投、カブレラ選手のホームランは当然として、和田選手のファインプレー、大成選手の粘りです。
和田選手は今年からセンターを守っているのですが、まだ慣れていないようです。
だけど大事なところで勇気を持って突っ込むダイビングキャッチ! ファイトあるプレーでチームを救いましたね。
もう1つは大成選手の粘り。もしも送りバントが決まっていたなら、カブレラ選手は敬遠されていたことでしょう。
凡打になるとチャンスが少なくなりますし…あの場面で最高の結果を残したと思います。
大成選手が粘れるのは調子のいい証拠、3番として良い繋ぎ役をしてくれました。

今回のロッテ戦も2連戦、それだけに頭を取ったのは大きいです。
それも1点を争う好ゲームを役者が決めての勝利ですからね。良い勝ち方をしました。
明日も勝利して、近鉄とダイエーとの直接対決に備えましょう!
明日も勝利を、ガンバレ、ライオンズ!!




6月1日 西武ライオンズ 6−1 近鉄バファローズ

(近)高村(6回)−小池(1/3)−愛敬(2/3)−バーン(1回)
(西)三井(6回2/3)−森(1回1/3)−豊田(1回)
(本)ローズ20号、松井11号
近鉄
西武 ×

ロッテ−ダイ オリ−ハム 巨人−阪神 ヤク−中日 広島−横浜
雨天中止 0−8 4−3 4−3 3−5

三井好投でライオンズが快勝! 長野シリーズを1勝1敗で終える
いやー、昨日の時点ではここに「終了宣言」と載るかと思いましたが(苦笑)
今年は土壇場で踏みとどまっていますね。昨年優勝したことで、ずるずる行かない粘りがあるようです。
スタメンを見た時に4番DH中村という名前を見てギョッとしましたが、
やっぱり万全な状態でなかったのか三井投手がしっかり抑えましたね。
この前のリリーフでの勝ち星と、ローズ・中村選手が万全でなかったことが良い方に作用したようです。
これで三井投手は近鉄戦に対する苦手意識は払拭できたでしょうし、
今後の戦う上でも大きな1勝だったと思います。


試合展開の説明〜
1回表、大村選手が2ベースヒットで出て、水口選手が送りバントで進めるも、
ローズ選手にストレート攻めで空振り三振、同じくストレートを軸にして中村選手を上がっただけのレフトフライで無得点。

1回裏、松井選手が四球で出塁し、小関選手の所でエンドラン、低めの落ちる球をなんとか当ててファーストゴロ進塁打。
続く大成選手が四球で歩き、風邪で欠場のカブレラ選手に代わって4番に入ったマクレーン選手が変化球を捉えるも、
レフトのローズ選手が懸命に腕を伸ばすナイスキャッチ!(右利きならレフトオーバー)
和田選手はボール球を振ってしまい空振り三振。近鉄と同じくチャンスを逸します。

三井投手は2回・3回とランナーを出しますが、どちらも内野ゴロ併殺打に打ち取って無得点。
ライオンズも3回裏に高木浩之選手がヒットで出るも、小関選手がセカンドゴロ併殺打で無得点。

4回裏、1アウトからマクレーン選手がストレートの四球で歩き、
続く和田選手の高く打ち上げた打球は平凡なセカンドフライ…と思いきや強風に煽られてセンター手前に落ちるヒット。
天候に助けられるラッキーなヒットで1アウト1・2塁とします。
柴田選手はサード前のゴロで2アウト2・3塁として、勝負強い平尾選手が三遊間抜く2点タイムリーを打って、
ライオンズが先制します。

先制した直後の5回表、三井投手は先頭の吉岡選手を四球で歩かせてしまいますが、
磯部選手をセカンドゴロ二塁封殺に打ち取り、永池選手をショートゴロ(松井選手のナイスプレー)、
阿部選手をライトフライに打ち取って、このピンチを何とか乗り切ります。

5回裏、先頭の高木浩之選手がショート深くへの内安打で出塁します。
ここで松井選手が初球セーフティーを試みるもファール、送りバントの構えでいくもファール、
最後は低めの変化球を上手く落とされて空振り三振、ランナーを進める事ができません。
しかし続く小関選手が一二塁間を鋭く抜くヒットを放ち、1アウト1・2塁とカバーします。
ここで大成選手が外角高めの球をレフト前へタイムリーヒットを放ち、追加点をあげます。
さらにマクレーン選手がライトポール付近へのフライを打ち、タッチアップで2・3塁とし、
和田選手の打席でワイルドピッチがあって1点追加、
和田選手は四球で歩き、柴田選手が上手く合わせるもショート阿部選手がジャンプ一番好捕で畳み掛ける事はできません。

7回表、粘りの投球を見せていた三井投手がインコースストレート中に入った球をローズ選手にホームランを打たれ、
1アウトから吉岡選手にセンターオーバー2ベース、磯部選手に三振、永池選手に四球を出してピッチャー交代。
このピンチは2番手の森投手が阿部選手を空振り三振に打ち取ってピンチを脱します。

7回裏、近鉄は小池投手に交代。
1アウトから大成選手に四球を出し、代わった愛敬選手がライト前ヒットを打って1アウト1・2塁のチャンスを作ります。
しかし和田選手は初球打ちのファーストファールフライ、守備から入った高波選手が三振で追加点はなりません。

8回裏、近鉄は4番手バーン投手がマウンドに上がります。
二者連続三振後、2アウトから高木浩之選手が4安打目となるセンター前ヒットで出塁し、
松井選手が高めストレートを捉え、左中間スタンドに入る2ランホームランでダメ押し点を上げます。

9回表は豊田投手が三人で抑えてゲームセット。ライオンズが快勝しました。



今日の勝因は…なんだろ(^^;
和田選手のラッキーヒットで作ったチャンスを生かした平尾選手のタイムリーヒットでしょうかね。
カブレラ選手が風邪をこじらせての緊急帰郷となり、4番にマクレーン選手が入り、
平尾選手が7番サードに入るという緊急オーダーが見事に生きました。
高木浩之選手の登録抹消で連続スタメンが続いたせいか、持病の腰痛に影響が出ていて、
調子を落としていた平尾選手ですが、ここ一番の集中力は素晴らしいものがありますね。
平尾選手らしい体が反応して打つ三遊間抜くヒット、こういう当たりが出てくれば安心ですね<他は3三振でしたが(^^;
もしも平尾選手が凡退していたなら、「カブレラ選手の穴が…」と思ってしまうだけにこの一打は大きかったと思います。
試合終わる頃にはカブレラ選手がいなかったことなんて忘れていたぐらいですから。
平尾選手の勝負強い打撃が主砲の欠場を救いました。

今日の三井投手はストレートが140キロを越えるなど、力ある球を投げていたように思います。
変化球が入らずにフォアボールを出す場面もありましたが、持ち前の粘りのピッチングで凌いでいきました。
当たっている永池・阿部選手らの下位打線をしっかり抑えたことも大きかったですね。
あとは次回のピッチングに向けて調子を持続することですね。
今日みたいにストレートに力があればランナー出しても安心できますが、
そうでない時は冷や冷やもの、悪い時は悪いなりに締めるピッチングをお願いしたいです。
前回のリリーフ登板での1勝、先発の1勝、これで完全に吹っ切れた事でしょう。
先発の勝ち頭として今後も勝利を積み重ねていくことを期待したいです。

今日は松井・小関・大成・マクレーン選手が1安打ずつ。
凡退した打席が多かったものの、ヒットの内容は良かったと思います。
松井選手は高めのボールを左中間スタンドへ運ぶパワーを見せましたし、
小関選手は一二塁間を鋭く抜く完璧な当たりのヒットを放ちましたし、大成選手は外角高めの球を左中間方向へ運べました。
マクレーン選手も1回のローズ選手の好捕は低め変化球を上手く捉えていましたし、
ライトポール際へのフライやライト前ヒットなど打球方向が良くなっています。
長野シリーズ以前には見られなかった打撃が見られたので、上位打線の調子は上がってきていると思います。
特に木大成選手の打撃内容がいいです。
一軍昇格時の好調が長期ロード中になくなり、悪い時恒例のポップフライが見られましたが、
長野シリーズではポップフライせずに外角のボールを左中間方向へ運んでいたので、状態はかなり良くなってると思います。
難しいボールをカットして粘る事もできていますし、勝負強い打撃を期待したいものです。

心配なのが和田選手です。
話によると練習時から首が少し痛いと言っていたらしく、試合中に首を傾ける場面が目立ちました。
さらに4回裏の平尾選手の打席では、牽制で野手と頭部がぶつかったり、
タイムリーでの本塁突入時に的山選手と交錯したりと首筋をさらに痛めるようなプレーが続いたのでかなり心配です。
最近は打撃の調子も落ち気味、この首筋の痛みが影響しているのでしょうか?
カブレラ選手も体調不良なだけに、何事もないことを祈りたいです。



今日の勝利で再び首位と4.5ゲーム差、なんとか踏みとどまった感じですね。
これなら火・水のロッテ戦、金曜からの近鉄3連戦・ダイエー2連戦で挽回できます。
6月は休みが多いので調整をしっかりしながら、上位とのゲーム差を詰めていって欲しいものです。
月が代わっての最初の試合、不利な状況ながら、良い形で勝てたことは好材料ですね。
6月攻勢で一気に波に乗っていきましょう! 優勝目指してガンバレ、ライオンズ!!


巨人−阪神戦、どうなることかと思いましたがジャイアンツがサヨナラ勝ちしましたね(^^;
もし阪神が勝ち越していたら、セリーグの火が消えてしまっただけに、良かった、良かったです。
だけど阪神は巨人戦といえど先発ローテを崩していませんから、余裕と言えば余裕ですね。
短期で決めるのではなく、先を見据えた采配ができているのは強みでしょう。
ただ中継ぎ投手陣の弱さが気がかり。
今日も結果を残していた吉野・安藤投手といった所が粘り切れませんでしたし、
このままでは今日のように抑えのウィリアムス投手に負担が行き過ぎます。
早くリリーフエースとなるピッチャーが出てこないと…ゲーム差が縮まると厳しくなると思います。
…が、追撃するチームが見当たらないのが… 他のセリーグ球団、がんばれ!

にしても阪神の久保田投手はナイスピッチングでしたね。
半トルネードから145キロ前後のストレート、フォーク、カットボールとコントロール良く投げていました。
勝負どころでフォークを低めに投げていたのは痺れました。いやー、お見事、お見事。

でも久保田投手の活躍を見る度に、小野寺投手のことが気になります(^^;
常盤大学の二枚看板、安定感では小野寺投手が上で、順調に伸びていただけに現在どうなのかなと。
結果だけを見ると防御率が8点台ですが、状態はどうなんでしょうかね? 最近、登板してませんが。
まぁ、最初から1年体を作って、来年から先発ローテに挑戦と思ってたので、ここは我慢。
同僚だった久保田投手が巨人戦という舞台でナイスピッチングをしたのですから、
打倒巨人に燃える小野寺投手に刺激にならないことはないはず。
夏場からシーズン終盤にかけての昇格を目指して頑張って欲しいです。
同僚の活躍は刺激だけでなく自信にもなるでしょう。ガンバレ、小野寺投手!




5月31日 西武ライオンズ 3−6 近鉄バファローズ

(近)岩隈(9回)
(西)張(5回1/3)−帆足(1回2/3)−
 前田(1回)−長田(1回)
(本)松井10号
近鉄
西武

ロッテ−ダイ オリ−ハム 巨人−阪神 ヤク−中日 広島−横浜
1−3 3−6 5−13 雨天中止 雨天中止

張、四球・悪送球で自滅…尻上がりに良くなる岩隈に完投勝利を許す
なんかさ…ライオンズファンながらも岩隈投手を応援している自分がいるんですが(爆)
入団前は西武ファンだったという話ですし、奥さんが広橋打撃コーチの娘さんでしょ?
それでいて落ち着きある好青年風、美形でも嫌みがない氷川きよし風だしさぁ… 応援しちゃうよなぁ(笑)
もういい。ライオンズ戦に投げないで〜
広橋コーチだけでなく、見ているファンも複雑な気分になりますから(^^;
あー、将来FAでライオンズに来てくれませんかねぇ…(今はFA人的保障が痛いから、FA獲得は無理ですが)
いいよなぁ、岩隈投手。もしもどの球団からも自由に戦力を呼べるとしたら、岩隈投手を呼びたいですね。
そんな欲しい欲しい病にかかった今日の試合です(爆)
いや、だってさ。投球スタイルだけで判断したら、張が近鉄で、岩隈が西武みたいな感じじゃないですか。
そう思っちゃうのも無理もないのです(きっと) 予告先発の時点でなんか負けたかもしんない(笑)


試合展開の説明〜
立ち上がりは張投手が力みなく落ち着いた立ち上がり、岩隈投手は制球定まらずという感じでした。
1回裏、松井選手が真中低めのストレートを左中間スタンドへ運ぶ先頭打者アーチでライオンズが先制。
さらに小関選手が高め変化球をレフト前に運び、レフトのローズ選手がバウンド合わずに頭を抜かれて3ベース。
3番に復帰した木大成選手が低めのフォークを上手く捉えて、一二塁間を抜くタイムリーヒットで2点目を挙げます。
しかしカブレラ選手は粘るもセンターフライ、和田選手はショートゴロ併殺と畳み掛ける事はできません。

3回表、張投手は1アウトから中村選手の欠場でサードに入っている永池選手に粘られ、四球を出してしまいます。
さらに的山選手にもフォアボール、大村選手はレフトライナーに打ち取りますが、星野選手にも四球で満塁。
そして磯部選手にインコース詰まりながらライト前に運ばれる2点タイムリーを打たれ、同点に追いつかれます。
この後、ローズ選手にも四球を出してしまいますが、吉岡選手はライトフライに打ち取ります。

3回裏のライオンズは先頭の高木浩之選手が四球を選び、松井選手は高いバウンドのセカンド内安打。
これでノーアウト1・2塁とするのですが、小関選手がバント空振り・バントファールで追い込まれてしまいます。
ヒッティングに切り替えた打球はピッチャーの頭を超えてセンター前に行く当たりだったものの、
これをショートの阿部選手が追いつくナイスプレー、セカンド封殺で1アウト1・3塁となります。
そして1打席目打っている大成選手が低めをすくっての大きなセンター犠牲フライで勝ち越しに成功します。
 (風が逆風だったので入らず。ワーニングゾーン手前だったので、場合によっては入ったかも)

5回表は張投手が1アウトから星野選手を四球で出し、
さらに磯部選手の打球をセカンド高木浩之選手が弾くエラーが出て、1アウト1・2塁と嫌な場面を迎えます。
しかし張投手はローズ・吉岡選手を空振り三振に打ち取って、見事にこのピンチを凌ぎます。

6回表、張投手は先頭の益田選手にヒットを打たれ、ノーアウト1塁のピンチを迎えます。
バッターは阿部選手、ここで拙いプレーが飛び出します。
阿部選手の送りバントはピッチャー正面に、これを張投手がセカンドに投げますが、センター前まで飛んでいく大暴投。
自らのミスでノーアウト1・2塁としたところで、追い込んでから永池選手に対してど真中ストレートの失投を投げてしまい、
右中間への2点タイムリー3ベースヒットを打たれて逆転を許してしまいます。
続く的山選手はファーストゴロに打ち取りますが、大村選手にはライト線タイムリー3ベースを打たれて降板。
代わった帆足投手が代打の中村選手に三遊間抜くタイムリーヒットを打たれて、この回4失点目。
3−6と逆転されてしまいます。

この後は岩隈投手の独壇場でした。
鋭いスライダーを決め球に、ストレート・フォークを低めに集める丁寧なピッチング。
ライオンズは7回以降、出塁することもできずにゲームセットとなってしまいました。



今日の敗因は張投手の悪送球なんですが、勝敗を分けたのは阿部選手の活躍だと思います。
あの悪送球は阿部選手が呼び込んだんじゃないかと思うほど。それほど今日は良い活躍を見せていました。
打撃結果では3打数1安打2三振1犠打ですが、随所で流れを変えるプレーを披露していました。
まずは3回裏の小関選手の打球ですよね。
ピッチャーの頭を超えた瞬間は抜けると思ったのですが、よく阿部選手が追いつきました。
抜けていればノーアウト満塁というチャンスだっただけに、攻撃の流れを止めたプレーだといえます。
そして6回表のバント、ピッチャー前の悪いバントだったのですが、中途半端な強さだっただけに張投手を焦らせました。
コース的にはセカンドに投げたくなるんですが、バウンドが高くなって思った以上に捕球まで時間がかかりました。
しっかりと送球されていてもアウトになったかどうか…少し際どかったように思います。
さらに守備でもう1つ好プレーがありました。
8回裏の松井選手の一二塁間の当たりなのですが、これも抜けると思ったのにセカンドに廻った阿部選手が追いついてアウト。
今日乗っていた松井選手だけに抜けていれば展開も違った事でしょう。
ライオンズの反撃を完全に断ち切ったナイスプレーでした。

ライオンズとしては張投手の3回のピッチングが悔やまれます。
下位打線から始まりながら、四球3つ、ヒット1本で2点ですから。これほど勿体無いことはありません。
そんな大きな変化はなかったと思うのですが、少し球速が気になりました。
それまでは130〜135キロ前後でコントロール重視ながらも、ノビある球で空振りを取っていたのですが、
永池選手への投球ぐらいから急に140キロ台前半へとスピードアップしました。
一発がない打者だと判断し、コントロールよりも勢いでいったのでしょうが、これが結果的にマイナスだったかと。
張投手に関して言えば、全力投球しない方がいいと思います。
昨年も連続イニング奪三振記録更新だった最後の試合、
記録を意識したせいかそれまで140キロ台前半で制球重視だったものが148キロをマークするなど、
明らかに「力み」が生じていました。
それからです、張投手のコントロールが悪くなったのは。
張投手はゆったりした投球フォームからノビあるストレートを投げられるのが長所なのですから、
スピードを意識せずに、丁寧なピッチングを心がけて欲しいです。
松坂投手同様に少し抜くぐらいが調度いいピッチャーじゃないでしょうか。
コントロールまで抜かれると困りますけど<6回の永池選手の逆転打のど真ん中ストレート

収穫としては1時間の打ち込みをした松井選手が3安打猛打賞と活躍したことでしょう。
左中間へのホームランは実に上手く打った当たりでした。低めのボールを逆らわずに左中間へ。
打球もよく伸びていましたし、本人も納得の一発じゃないですかね。
最後の打席も阿部選手のファインプレーに阻まれた形ですし、4打数4安打と同じ価値…
あ、ラッキーな内安打あったから、4の3かな、やっぱり(^^;
なんにせよ、左打席で手応えのある内容を見せてくれました。上昇気配が漂います。

他には小関・大成選手に1本ずつヒットが出たことが大きいです。
完全復調はまだまだでしょうが、きっかけになるヒットだったとは思います。ここから状態を良くして行って欲しいですね。
ピッチャー陣では帆足・長田投手がヒットを打たれはしたものの、内容は無難にまとめています。
帆足投手は右打者へのインコースのコントロールが良く、打球を詰まらせていましたし、
スライダーやパームボールも効果的に決まっていました。
長田投手は定評あるストレートのコントロールが良かっただけでなく、ストレートに力がありました。
フォアボールは外角のスライダーを3球続けて投げてボールになるという不思議なリードだったので考慮せず。
ま、変化球のコントロールがもう少し欲しいと思うのは相変わらずですが。
低めに確実に決まる変化球が欲しいです。スライダーは日によって差があるだけに。



今日は張投手の自滅という形で終わってしまいました…正直この一敗は痛いです。
明日は近鉄戦との相性があまりよくない三井投手が先発ですし、今回は2連戦ですから頭を取った方が心理的に有利。
1勝1敗で御の字、2連勝なら儲けですからね。
ライオンズはゲーム差が広がりつつあるだけに2連敗となると取り返すのが難しくなります。
なんとか明日の試合を勝利し、来週末からの近鉄・ダイエー戦で巻き返したいものです。

相性悪い三井投手にとっての好材料は、中村選手の欠場、ローズ選手の状態の悪さですね。
特に中村選手には打たれまくってるだけに、ここ数試合代打の1打席のみなのは不幸中の幸いです。
また今日見た感じではローズ選手もボール球に手を出すなど、良い状態とは言えません。
調子のいい脇役、星野(左だから水口?)・永池・阿部選手らを抑えれば、勝利は見えてくると思います。
打線は復調気配の1〜3番、少しずつは良くなっているカブレラ選手で点を取りたいものです。
明日は必ずや勝利を! ガンバレ、ライオンズ!!




5月29日
5月27日の西武−日ハム戦の9回1アウト3塁での高木浩之選手、
レフトフライタッチアップアウトに関する記事の補足をするのを忘れていました。
私はショートの金子選手がカットに入ったと思ったんですが、翌日のスポーツ紙を見ると、
井出選手からダイレクト送球ワンバウンドだったようですね。
そんなわけでこの件に関する補足をしておきます。

試合後の伊原監督の「レフトライン際からは投げにくい」というのがタッチアップの判断理由だったようです。
どういうことかと言えば、レフトライン近くになると送球相手であるキャッチャーがランナーと重なる形になります。
すると送球先が分からずにコントロールが悪くなりますし、最悪ランナーに送球が当たってしまう可能性もあります。
ですからレフトライン付近のフライは送球しづらいということになります。
もしレフトがタッチアップをすると思っていなかったり、ランナーに当たるような悪送球を恐れた場合、
ショートのカットを使うことになり、先日書いたようなジグザク形になってしまうわけです。
今回は井出選手が強肩でかつ、タッチアップを待っていたから失敗していましたが、
他の野手なら成功していた可能性は高いように思います。
タッチアップ1つとっても、守備位置と状況によってスタート切る・切らないは変化します。
そういった走塁・守備の面白さが現われたシーンじゃないでしょうか。
最近はこういうスリリングな場面が少ないので、野球の良い勉強になりましたね。





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