2003年西武ライオンズ応援日記

5月28日 西武ライオンズ 5−1 日本ハムファイターズ

(日)シールバック(7回)−清水(1/3)−立石(0回)−佐々木(2/3)
(西)許(7回1/3)−三井(2/3)−豊田(1回)
(本)クローマー4号、マクレーン13号、カブレラ12号
日ハム
西武 ×

近鉄−ダイ ロッテ−オリ 阪神−横浜 中日−巨人 ヤク−広島
6−4 5−2 10−9 4−5 4−3

許、粘りのピッチング。MCアベックホームランでライオンズ勝利!
前半は随分とまごついた展開だったんですが、終盤は良い形で勝ち越せました。
ホッと一安心。いやー、危ない危ない。
長期ロードの最終戦をなんとか飾りました(^^;
これで良い休みを取れますし、土曜からの近鉄戦に弾みがつきます。
この1勝は優勝戦線になんとか踏みとどまる1勝だったと思います。


1回表は両投手三者凡退という落ち着いた立ち上がり。
しかし2回表に許投手はクローマー選手にストレートをバックスクリーン付近に運ばれ1点を先制されます。
けれど中盤からは両チームともに併殺の山、両投手の粘りのピッチングとなっていきました。

2回裏、1アウトから和田選手が出塁しますが、エンドランのサインが出ていたこともあってか、
牽制球に引っかかってしまってアウト。

3回表、先頭の井出選手にヒットを打たれ、阿久根選手がエンドラン空振り三振も盗塁成功、
小笠原選手を敬遠し、昨日負傷したエチュバリア選手の代役4番の島田選手と勝負して三振に、
坪井選手を歩かせての満塁のピンチで、クローマー選手を三振に取ってピンチを脱します。

3回裏のライオンズは2アウトから高木浩之選手が2ベースヒットを放ち、松井選手が四球で歩きますが、
小関選手がショートゴロに倒れて無得点。

4回表、許投手は先頭の木元選手を四球で出しますが、実松選手をセカンドゴロ併殺打で打ち取ります。
4回裏、先頭の大島選手が三遊間の内安打を放つも、カブレラ選手がサードゴロ併殺打。
5回表、先頭の阿久根選手にヒットを打たれるも、小笠原選手をセカンドゴロ併殺打に打ち取ります。

そして5回裏、マクレーン選手がシールバック投手の真中に入ったカーブを捉えるホームランを放ち、
両チームの拙攻が続く中、一発で同点に追いつきます。
このホームランで許投手はピッチングが安定し、フォークボールを武器に日ハム打線を抑えていきます。

6回裏のライオンズは小関選手がカーブをセンター前に運ぶも、大島選手がサードゴロ併殺打に倒れ、
7回裏は2アウトから柴田選手がセンター前ヒットを放ち、マクレーン選手が四球で選んでチャンスを作りますが、
伊東選手がアウトコースに張った中でインサイドストレートを攻められてしまい見逃し三振。
許投手が立ち直る中、打線はなかなかチャンスを生かすことができません。

8回表、許投手は先頭の小笠原選手にピッチャー強襲内安打を打たれますが、
島田選手の送りバントピッチャーゴロを2塁へ送球アウト! 1塁へ転送されますが惜しくもセーフ。
ここでライオンズは左打者が続く事もあり、先発ローテの三井投手を起用します。
三井投手は坪井選手をファーストゴロセカンド封殺に取りますが、
クローマー選手に服を掠める死球を出し、木元選手に四球を出して満塁のピンチを作ってしまいます。
日ハムは代打の高橋信選手を起用し、打球はサードへ強いショートバウンドのゴロが!
これをマクレーン選手がしゃがみ込みながらキャッチ、2塁へ送球してアウト!
マクレーン選手のナイスプレーでピンチを脱します。

8回裏、日ハムはシールバック投手を諦め、2番手の清水投手を送ります。
そして先頭の高木浩之選手がしぶとい三遊間への内安打で出塁します。
続く松井選手はセーフティー気味にバントしに行きますが、打ち上げてしまうも、1塁の木元選手が捕れずファール。
バント失敗を見てエンドランに作戦を切り替えますが、今度は松井選手が空振り…
しかし高木浩之選手が途中で戻り、高橋信捕手の2塁への送球が逸れたこともあって、難を逃れます。
最後は松井選手が四球を選び、ミス2つありながらもノーアウトランナー1・2塁とチャンスを広げます。

ここでバッターは小関選手。どう考えてもバントというシーン、それだけに見応えがありました。
この場面は文化放送の特別解説:秋山幸二氏のコメントが分かりやすかったので、それで説明していきます。
まず初球のストライクボール、小関選手は日ハムのバント守備を見るために1球待ちます。
この時の日ハムは1塁の木元選手のみダッシュ。3塁方向に狙いを定めます。
次の2球ボールの間に、日ハムは3塁の小笠原選手もダッシュ。厳しいバントシフトを取ってきます。
これを見て作戦変更。バントからヒッティングに切り替えますが、打球はファール。
日ハムは2ストライクとなったので、バントシフトを止めたのをにらんで、作戦は3バント。
シフトのプレッシャーがなくなり、打球を転がす事に集中した小関選手のスリーバントはナイスバント。
しっかりと送って1アウト2・3塁とします。

このチャンスにライオンズは代打の平尾選手を送り、日ハムは立石投手に交代します。
平尾選手は立石投手に浮き上がるようなストレートで上手く攻められますが、
追い込まれてからはカット、カット、とにかくカット。
ストレートを続けた立石投手も最後は根負けしたのか、フルカウントから変化球を投げてボール。四球で満塁とします。

1アウト満塁というチャンスでバッターは西武ドームに戻ってきてから長打のないカブレラ選手を迎えます。
日ハムバッテリーの外角攻めに苦しんでいたこともあり、この場面も外角勝負。
そしてあの驚異的なホームランが飛び出します。
立石投手が外角低め良い所に投げたボール、これをカブレラ選手が切り払うように体勢を崩しながらスイング!
カットするように見えたそのバッティングも、最後まで振り切っていたこともあって、
打球はフェアゾーンをライナーでぐんぐん伸びて行き、最後はライトスタンドに突き刺さる満塁ホームラン!
カブレラ選手の信じられないようなホームランでライオンズが一気に4点勝ち越しとなりました。

9回表は豊田投手が3人で締めてゲームセット。
長期ロード連戦の最終戦を良い形で締めくくりました。



今日の勝因は8回のカブレラ選手に繋げるまでの打線の流れでしょうね。
松井選手がバントファール、エンドラン空振りなど拙いプレーをしてしまったのですが、
日ハムバッテリーのミスもあって助けられました。
大きかったのが小関選手の送りバント。厳しいバントシフトの中、地味ながらも見応えのある対決でした。
相手の様子を見ながら対処し、追い込まれてもしっかりと打球を転がす小関選手の巧さが光りました。
そして平尾選手の粘り。正直打てそうな感じはなかったんですが、最後までよく粘りました。
後ろに繋ごうという平尾選手の粘りがち。良い繋ぎでしたね。

こういうお膳立てがあったからこそ、カブレラ選手の満塁ホームランがあったのだと思います。
主砲カブレラ選手の驚異的な一発、そこに至るまでの繋ぎの野球。
ようやくライオンズらしい打線の流れで得点することができたように思います。

あとはマクレーン選手の活躍が光りますね。
同点ホームランに8回のチームを救うファインプレー。
勝負を左右する場面で良い打撃、良い守備を見せてくれます。
今年のライオンズはマクレーン選手の勝負強さが本当に光りますね。試合の鍵を握っている人物だと言えます。

投手陣では許投手が使える目処が立ったのが大きいかと。
ダイエー・近鉄戦が続いたことで、ノミの心臓(^^;の許投手の出番はありませんでしたが、
中盤まではコントロール悪いながらも内野ゴロで打ち取る粘りのピッチングを見せ、
終盤にかけてはフォークボールを決め球にテンポいい投球をしてくれました。
勝ち星こそ付きませんでしたが、終盤のようなピッチングをしていれば勝ててくるでしょう。
あとはダイエー・近鉄戦でも結果が残せれば… 
当たっている日ハム打線を抑えたのですから、実力的には抑えられると思うんですがねぇ…
精神的に負けないように、先発ローテを守っていってもらいたいです。

リリーフ登板をして5連勝以来の勝ち星が付いた三井投手ですが、先発ローテは変わらないようです。
土日の長野での近鉄戦に先発登板する模様です。
今日はなんとしても勝たなければいけない試合でしたから、左のリリーフとして緊急登板したのでしょう。
投球内容は2四死球を出すなどイマイチでしたが、結果的に勝ち星が付いたことは大きいです。
5連勝の後に3連敗。やや運気も調子も内容も落ちていただけに、この1勝で気分転換になれば幸いです。
昨年もリリーフでの1勝が立ち直るきっかけとなりましたから、次回の先発登板に上手く繋げてもらいたいです。

抑えの豊田投手は相変わらずの安定感。
オールスターファン投票を見て気付いたのですが、なんと現在4位です…
1位の小林雅英投手は分かるとしても、2位マック鈴木、3位伊達というのは… 格が違うのにこれは酷い有様…
今年小林雅英投手は結構打たれていて、防御率が3点台。
セパ両リーグの抑え投手が打たれている中で、防御率0点台中盤という成績は燦然と輝くものがあります。
1位は無理でもなんとか2位に…願わくば1位にできないものでしょうか?
今年のファン投票が明らかに「不正票」「組織票」という異常状況とはいえ、なんとかして欲しいです。
もう1日1000票の不正票でもいいですから、豊田投手に入れましょうや。
発端となった○ch、しっかりやれ(怒) あとライオンズファンは1日5票ノルマでね(^^;



なにはともあれ、先発投手の踏ん張り、打線の繋がり、主砲の一発で勝てたことは大きいです。
序盤の拙攻は反省材料ですが、終盤の戦い方が良かっただけに、木・金といい休養になるんじゃないですかね。
ここでしっかりと休むことで調子を整え、週末の近鉄2連戦、
ロッテ戦を挟んでの近鉄・ダイエー戦に臨んでいってもらいたいです。
この1勝は弾みのつく1勝だったと思います。




5月27日 西武ライオンズ 2−3 日本ハムファイターズ

(日)金村(5回)−芝草(1回2/3)−高橋憲(2/3)−
 立石(2/3)−伊達(1回)
(西)潮崎(3回)−帆足(5回)−森(1回)
(本)木元3号、伊東3号
日ハム
西武

近鉄−ダイ ロッテ−オリ 阪神−横浜 中日−巨人 ヤク−広島
2−6 3−2 4−3 10−5 中止

帆足、踏ん張るも、勢いの差か、打線一歩届かず…
うーん… 一歩届きませんでしたねぇ…
惜しい場面もありましたけど、全般的に打てなさ過ぎると思います。
状態がちょっと落ちてますね。ダイエーとの最終戦は復活したと思ったんですが…
家に帰ってきて逆にホッとしちゃって疲れが出ちゃったとか?
とりあえず明日1試合で2日の休みとなるので、気力を振り絞って戦って欲しいですね。


試合展開の説明です。
1回表の日ハムは先発:潮崎投手から奈良原・小笠原選手が連続ヒットを打ちますが、
エチュバリア選手がセンターフライ、
坪井選手の四球を挟んでクローマー選手の三振で立ち上がりのピンチを凌ぎます。

1回裏のライオンズは小関選手が1塁線を抜くヒットを放ちますが、
ライトの坪井選手が予めライト線に守っていたのかカバーが早く、シングルヒット止まり。
3番に入った大島選手は粘りますが、最後はフォークを良い所に落とされて空振り三振。
カブレラ選手はファーストフライに倒れて無得点で終わります。

2回表、潮崎投手が木元選手に高めストレートを捉えられ、左中間へのホームランで先制されます。
3回表は1アウトから小笠原選手に高めストレートを捉えられ、センターオーバーエンタイトル2ベース。
エチュバリア選手に対してボールが外れてしまってフォアボール(これが痛い)
そして坪井選手に抜けたボール(失投)を打たれ、右中間2点タイムリー2ベースで追加点を取られます。
クローマー選手をライトフライに打ち取った後、木元選手を敬遠して実松選手に勝負にいきますが死球。
2アウト満塁としてしまいますが、最後はショートゴロで3点止まりにします。

あとから潮崎選手の談話でもあったんですが、
スポーツニュースで木元・坪井選手の打球音を聞いたらもの凄い音してました(^^;
もう「グワキッン!」という感じでボールを叩き潰すような音…それだけ思い切り振れてるんでしょうね。
今日の西武ドームは「球音を楽しむ日」だったんですが、ライオンズにとっては不利に作用しちゃったかも…
日ハム打線は振れてるなぁと感じさせられる瞬間でしたね。

一方のライオンズは先制された直後、2回裏に先頭の和田選手が四球で出塁し、
続く佐藤選手は初球エンドランファール、バントファール、空振り三振となりますが、
最後の三振のボールがワイルドピッチとなり和田選手が2塁へ進塁。結果的に送りと同じになります。
しかしそんな貰ったミスも平尾選手がファーストゴロに倒れ、
伊東選手の三遊間への当たりは予め三遊間を狭めて守っていた小笠原選手に捕られるサードゴロ。
貰ったチャンスを生かすことができません。

4回表からライオンズは先発の潮崎投手を諦めて、2番手の帆足投手を送ります。
帆足投手は所々フォアボールを出しはしましたが、終始安定したピッチングを披露しました。
振れている日本ハム打線に対して内角のストレート、スライダーのコンビネーションで勝負し、
5イニングで4四球出しながらも1安打6奪三振の好投を見せて、ライオンズに流れを呼び込みます。

序盤は日ハムの金村投手の低めに制球されたストレート・フォークのコンビネーションにやられていましたが、
金村投手も4回頃から徐々に甘い球が増え出し、フォークの落ちも悪くなっていきました。
4回裏はカブレラ選手がセンター前ヒットで出塁するのですが、和田選手が擦った感じで打ち上げライトフライ、
佐藤選手の所で再びワイルドピッチが出てランナーを進めますが、叩き付けた打球はショートゴロ。

貰ったチャンスをなかなか生かせず、少し嫌な雰囲気が漂いかけたライオンズでしたが、
5回裏に伊東選手がフォークの落ちそこないのようなボールを逃さずに打つ、
レフトスタンドへのホームランが飛び出して反撃体勢を整えます。
しかし直後の浩之選手の打球をセンター石本選手がダイビング一回転のファインプレーが飛び出すなど、
日本ハム守備陣が投手陣を盛り立てます。

6回裏、先頭の小関選手が際どいファール判定の後に落ちないフォークを捉えての右中間2ベースヒットで出塁します。
続く大島選手はフォークを良く見て、フォアボールを選んで、ノーアウト1・2塁。
ここで日ハムは金村投手を諦め、芝草投手に代えます。
カブレラ選手は初球のシュートに詰まってライトフライに倒れますが、
和田選手がレフトフェンス直撃のタイムリー2ベースヒットで1点を返します。
 (ただ本人はホームランにできなかったのを悔いていた模様。ラインドライブかかって打球が上がらなかった)
そしてライオンズは代打の木大成選手を起用。
日ハムバッテリーは外野フライで同点という場面を逆手に取り、高めのストレートで勝負していきます。
新ストライクゾーンとボールゾーンの際どいコース、外野フライ打てそうなんだけど詰まるコースを打ってしまい、
日ハムバッテリー狙い通り、ショートフライに倒れてしまいます。
続く平尾選手にも同様の攻めで組み立て、外角高めストレートでライトフライに打ち取られてしまいます。

8回表、帆足投手は先頭の高橋信選手にストレートの四球を出す場面がありましたが、
金子選手のピッチャー前送りバントを躊躇なく2塁へ送球してフォースアウトとするファインプレーを見せます。
続く石本選手はセカンドゴロ、奈良原選手は三振に斬ってとり、好投のままマウンドを降ります。

8回裏のライオンズは左の高橋憲投手に対して、左の柴田選手を起用します。
柴田選手は見事期待に応え、一二塁間を抜くヒット…と思いきや、これをセカンドの奈良原選手が腕を伸ばして追いつき、
一回転しながらファーストへストライクの送球をするというファインプレーに阻まれてアウトになってしまいます。
右打者が続くこともあって日ハムは4番手の立石投手をマウンドに送り、
カブレラ選手をライトファールフライ、和田選手がライト前ヒットで出塁しますが、
代打登場のマクレーン選手が日ハムのパスボール2塁進塁エラー後、空振り三振に倒れてしまいます。
 (立石投手は外角攻めだったのですが、最後のボールが逆球シュート回転で入って難しいボールに)
正直言って外角一辺倒ならなんとかなっただけに、この逆球は不運でした…

9回表は森投手が登板しますが、1アウトからエチュバリア選手の負傷退場後にレフトに入った井出選手に四球を出し、
さらに坪井選手のピッチャーゴロ併殺の当たりを2塁へ空く送球してしまい、1アウト2・3塁のピンチを迎えてしまいます。
しかしここはクローマー・木元選手をフォーク・ストレートで三振に打ち取り、ミスを帳消しとします。

9回裏のライオンズは日ハム抑えの伊達投手から平尾選手が四球を選んで出塁します。
続く伊東選手はバスターエンドランでファーストゴロ進塁打を放ち、1アウト2塁とします。
さらに高木浩之選手の所で日ハムバッテリーにパスボールのエラーが出て、1アウト3塁と同点のチャンスを作ります。
そして高木浩之選手の打球はレフトライン際への浅いフライ〜〜〜〜〜
レフトの井出選手がキャッチすると同時に三塁ランナーがスタート!
けれどレフト−ショート−キャッチャーと中継が完璧に繋がって、クロスプレーならずにホームタッチアウト。
試合終了となってしまいました。



試合のポイントは色々あるので、敗因は後回しに解説から入ります。
まずは6回裏の代打:木大成選手のショートフライ。
「外野フライぐらい打て〜」と思う場面なんですが、ここはその心理を逆手に取った日ハムバッテリーが一枚上手でした。
高めのストレートで勝負するのは勇気がいると思うんですよ。
少しでも甘くなれば外野フライ・ホームランになってしまいますから。
だけどこの場面で新ストライクゾーンとボールゾーンギリギリのコース、
かつ打者が手を出しそうな場面に芝草投手はしっかり投げきったんです。
正直言ってここは日ハムバッテリーに上手くやられたと思います。
続く平尾選手も好調時なら右中間破りそうな球をライトフライにしてましたから、
芝草投手のストレートは勢いがあったのでしょう。
逆に大成・平尾選手の状態がそれだけ落ちてしまっているのかもしれません。

うーん、私ならですが代打:大成選手に行く前に、控えスタートだったマクレーン選手を使っても良かったと思います。
三振が多い選手ではありますが、今日のフリーバッティングは良かったそうですし、
昨日高めストレートを苦にしていた大成選手よりは期待できたかもしれません。
…もっともマクレーン選手も高めストレートはカットが精一杯な感じもありますが(汗)
やっぱり上手く攻めた日ハムバッテリーの勝利でしょうね。

9回裏の高木浩之選手の浅いレフトフライに関しては勝負をかけた結果なので仕方ないと思います。
続くバッターが松井選手ですから自重してバットにかける選択もあったでしょうが… 考え方次第ですね。
2アウト3塁、逆転のランナーなので松井選手を出したくないと考えるかもしれませんが、
続くバッターが小関・柴田選手でホームランがない打者なので、際どい所を付いての勝負にしようと考えるはずです。
日によって当たりが全然違う松井選手、今日は結果が出ていない…
そうなると難しい球に手を出しての凡打になる可能性が高い、そう考える事ができます。

そんな時にレフト線へ浅いフライが飛びます。
直接バックホームしない限り、中継を通すにはレフト−ショート(三遊間)と繋ぎますから、
レフトからの送球は捕った位置よりも(ホームから見て)右にずれます。
そして中継に入ったショートが右にずれた位置から左へと送球をする形になります。
つまり本来ならレフトからキャッチャーへ一直線にラインで並ぶところを、
中継が入ることにより右左と一直線上に繋ぐことができなくなるわけです。
中継プレーの原則は「ホームから見て一直線上に並ぶ事」です。
よって一直線でない中継プレーは送球が逸れやすく、ミスが起こりやすいと考えられます。
このタッチアップにはそういうからくりがあったわけです。
守備に重点を置く伊原監督らしい着眼点というか、抜け目のなさというか…
私もプレイ中はそこまで思いつかず、試合後の「捕った位置がライン上だった」というコメントでようやく気付きました。
いやー、実に勉強になるなぁと改めて思った次第です…失敗したけどね(苦笑)

ただもし中継プレーの1つが乱れていたなら、
レフトが意表を付かれて送球を躊躇したなら、セーフになっていたかもしれません。
マンガですが『ドカベン』で同じような浅いフライでのバックホームシーンがあり、チームメイトが暴走だなと囃し立てる中、
岩鬼が「外野手の送球」「中継プレー」「捕手のブロック」どれか1つでも乱れればホームイン、
突っ込ませない方がおかしいということを言っていた場面がありました。
全くその通りだと思います。
近年の野球はあまりリスクの高い走塁をしなくなったため、こういう虚を付く走塁が少なくなりました。
成功した時は好走塁と言われ、失敗すれば暴走と言われます。暴走を恐れてなかなか冒険をしようとしません。
それを承知で果敢に突っ込んだ平尾選手、突っ込ませた伊原監督、それでいいと私は思います。
先日のイチロー選手のタッチアップの捕殺のように、両チームのリスキーな対決が観客を熱くします。
日本のプロ野球を盛り上げるには、こういうリスキーなプレーがもっと増えてもいいと思いますけどね。
勝敗以上に野球の面白さを感じさせられる場面でした。

…あら? 映像粗くて分からなかったけど、ノーカットだったんでしょうか?
位置的にカットに入ったように見えたんだけど… 日刊のライブだと金子選手がカットに入ってますね。
表示だと一直線に並んでますけど、実際はそうでもなかったと思います。
えーっと、合ってるよな、この解説で。一瞬、自信なくなりかけました(汗)

とはいえ、勝敗重視の観点からだと、松井・小関・柴田選手に期待するのも1つの考え。
ただ結果が出てないから、あの走塁は暴走だったと言えるわけで、結局はどうだったか分かりません。
重要なのは指揮官が複数ある作戦から瞬時に1つを選択して、実行した事です。
そこに迷いがなかったのですから、この作戦は良い挑戦だったと私は思います。
ミスと呼べるものではありませんし、それほどこだわることもないでしょう。
失敗に終わってしまいましたが、その挑戦を楽しむのも一興でしょう。野球人として。

判断ミスというか、日ハムにとってラッキーだったのはレフトのエチュバリア選手が負傷交代していて、
肩の強い井出選手がレフトに入っていたことでしょうね。
もしも負傷交代していなければ、1点差でそのままエチュバリア選手が守っていたでしょう。
それに私は交代のアナウンスを聞いた時に、守備範囲の広い井出選手をセンターにするのかと思ってたんですが、
石本選手をそのままセンターで起用し、井出選手をレフトに入れました。
このことが最後のナイス送球に繋がったと思います。
バッテリーエラーが目立った日ハムですが、坪井・小笠原選手のポジション取りの良さ、
石本・奈良原選手のファインプレーなどバックの守りは随所で光るものがありました。
打撃好調で精神的に優位に立っていることで、守りでも良いプレーが出るんでしょう。
少なからず両チームの勢いの差を感じさせられる場面でした。



そんなわけで今日の敗因は「勢いの差」です。
日ハムの随所で見られた守備での好プレーに負けたという感じでしょう。
今のライオンズにはそれを弾き返すだけのバッティングの勢いがないのが辛い所です。
なんとか貰ったチャンスを確実にものにする勝負強さを取り戻してもらいたいです。

収穫としては「帆足投手の好投」「小関選手の復調気配」が挙げられます。
帆足投手は右打者インコースのストレート、
ブーメラン気味に曲がるスライダーを駆使して日ハム打線を抑えていきました。
前から言ってますが、変則投法のわりにコントロールが良く、持っているボールには力がある投手です。
今日はストレートのキレが良かったのが好投に繋がりましたね。
四球が4つとやや多めですが、これはインコースの際どい所を付くからなので気にする事はないと思います。
振れている日ハム打線に対して少しボールが中に入っても抑えていましたから、
自分の球に自信を持っていけば、不利なカウントでも大胆に勝負できると思うので、四球も減ることでしょう。
投球の組み立ては三井投手みたいな感じだと思ってくれれば。
ただ持っているボールの力は三井投手より上かもしれません。
全体のコントロールはいいですし、これからが楽しみなピッチャーです。
これで次回先発登板の目が出てきたかな?

打線では小関選手に復調気配があります。
文化放送で本人談「何かを掴んだ」とのこと。昨日の試合後に。
それほど大きな変化は見られませんでしたが、外の落ちるボールをカットするなど、
昨年の日本シリーズ以来の欠点はなくなってきているようにも見えました。
インコースは上手く打てる打者ですから、外角のボールを三遊間へ流し打ち、
苦手とする外角の落ちる球をしっかりと対処していけば昨年以上のものになるでしょう。
というか、そう思いたい(^^;  そんなわけで外角球への対応は要チェックです。

他に打者では大島選手の内容が良かったです。
今日のイースタンでホームランを打ったことで状態を買われての3番起用でしたが、
その調子の良さを伺わせる打撃内容だったと思います。
落ちる球の見極めができていますし、外角の際どい変化球をカットしていました。
状態的には良くなってると思いますね。
結果は残りませんでしたが、今日みたいな形で打っていけば大丈夫だと思います。

打線で心配なのはカブレラ選手、大成選手、平尾選手。
カブレラ選手は単打が出てますが、外角変化球を引っ掛けるようにセンターから右に持っていく打球ばかり。
右中間を抜くヒットやホームランがほとんどありません。
まだ体が突っ込んでいるのかも… なかなか状態が良くならないのが心配です。
大成選手は高めを攻められて苦しんでいる感じがします。
元々ローボールヒッターですが、カットして甘い球を待てるだけの技術があります。
好調時はそれができていたんですが、最近は外角球のカットや高めのカットが満足にできていないように思います。
悪い時はこれが凡フライになってしまうので、早い段階で修正してもらいたいです。
平尾選手は右中間への打球の伸びがないのが… 腰痛で欠場していた影響があったのかもしれません。
勝負強い選手なので、早く状態が良くなって欲しいです。

その他の情報では細川捕手が抹消となり、野田捕手が登録となりました。
話によると細川捕手は「周りが見えていないから」とのこと。うーん、捕手らしい表現で凡人にはちと分かりません(^^;
ただ良いタイミングで降格させたと思います。
ベテランの西口投手が再調整で2軍へ、石井投手が右肩痛で抹消されているこのタイミングでの降格はチャンスでしょう。
細川捕手は西口・石井投手にサインを首振られる場面を多く見かけましたから、
この機会に色々と話し合い、ピッチャーの考え方、経験による裏付けなどを学んでもらいたいです。
それによってリードに幅ができますし、ピッチャーへの気配りも良くなることでしょう。
この降格は細川捕手にとってチャンスです。
西口・石井投手から多くのことを学んでもらいたいですね。
そして2人のベテラン投手の昇格時には、大きくなって帰ってくることを期待しています。



とりあえず明日勝って、同一カード3連敗だけは阻止しないといけません。
遠征が終わった後のホームでの連戦ということで疲れがピークに来ているのでしょうが、
明日の試合を戦えば木曜・金曜と2日間の休みとなります。
日曜のダイエー戦のように気力を振り絞って戦って欲しいです。
そして土曜からの長野での連戦に勢いをつけましょう!
ガンバレ、ライオンズ!!




5月26日 西武ライオンズ 1−10 日本ハムファイターズ

(日)関根(5回)−芝草(1回)−高橋憲(1回)−立石(1回)−清水(1回)
(西)後藤(4回1/3)−前田(2回2/3)−長田(1回)−芝崎(1回)
(本)エチュバリア13号・14号、クローマー3号、小笠原11号、高橋信6号
日ハム 10
西武

近鉄−ダイ ロッテ−オリ
5−7 3−0

本拠地戻るもライオンズ良いところなし。日ハム、4試合連続二桁得点のプロ野球タイ記録!
ごめんなさい、甘く見てました…今の日ハム打線は本物です。
恐すぎます、ダイエー・近鉄目じゃないぞ、それ以上の恐さもってます。
実績残してるのが小笠原選手だけという点で辛うじて劣るというぐらい。
若さによる勢いなどを加味すれば、日ハム打線の破壊力はもの凄いようです。
まぁ、穴ははっきりしてるんですが…
今はチーム状態がいいせいか、ホームランゾーンにピッチャーが吸い寄せられるように投げちゃってますね。
うーむ、どこかで勢いを削がないと。
そういう点では2番手の前田投手のピッチングが参考になるでしょうね。


試合展開の説明です。
1回表の日ハムは石本選手がレフト前ヒットで出塁しますが、阿久根選手が三振ゲッツー(盗塁死)
小笠原選手を四球で歩かせてしまいますが、エチュバリア選手をサードゴロに打ち取り、
後藤投手は立ち上がりを無得点で凌ぎます。

1回裏のライオンズは、先頭の松井選手がフォークを上手く流して三遊間を抜くヒットで出塁します。
小関選手が送りバントで2塁に送りますが、大成選手が外野フライを打ち上げてしまい、
カブレラ選手が甘い外角のホームランボールをファールにしてしまい、続くインコースのボールで空振り三振。
先制点のチャンスを逃してしまいます。

2回表、先頭の坪井選手がレフト前にヒットを打ち、これを柴田選手が突っ込んで捕ろうとしますが一歩及ばず、
このボールを後ろに後逸してしまうという悪いプレー、これでノーアウト3塁としてしまいます(3ベースヒット)
クローマー選手を三振、木元選手をサードハーフライナーに打ちとってホッとしてしまったのか、
続く高橋選手に変化球が甘く入ってしまい、センターフェンス直撃のタイムリー2ベースを浴びてしまいます。

2回裏のライオンズは柴田選手が四球で出塁するも、関根選手のとんでもなく長い間合いに焦らされ、
マクレーン選手がフルカウントから空振り三振、
この時に柴田選手は盗塁成功で捕手からの送球が悪送球で3塁へ。
しかし伊東選手がファーストファールフライに倒れて無得点に終わってしまいます。

ここで今日の後藤投手の出来に触れておこうと思います。正直、私は良い方だと見ていました。
ストレートのキレ・球速もありましたし、コントロールも良かったと思います。
チェンジアップとスライダーはそれほどでしたが、フォークが低めに決まっていて大崩れする様相はありませんでした。
それがねぇ… うーん… あれだけ失投をホームランゾーンに投げてしまった後藤投手も後藤投手ですが…
それを見逃さない日ハムの打者が凄いと言うべきでしょう。なんであれだけ振れて、スタンド一直線なんだろ(^^;

そんなわけで3回表、小笠原選手が高めチェンジアップを捉え、ライトフェンス直撃のヒット。
続くエチュバリア選手が外角のストレート(インコースに投げようとした球)を捉えて、センターオーバー2ランホームラン。

4回表にはクローマー選手が高めチェンジアップを打ってホームラン。
5回表には石本選手が高めに抜けた変化球を捉え、右中間抜く3ベースヒット。
そして小笠原選手が左中間へ2ランホームラン。

8回表は3番手長田投手から木元選手がレフト線へ打つ2ベースヒットで出塁し、
高橋信選手がアウトローのストレート(逆球だったがコース○)を捉えて2ランホームラン。
9回表は4番手芝崎投手が石本選手のセンター前ヒットの後に、
エチュバリア選手に高めスライダーを捉えられての2ランホームランで計10失点。
4試合連続二桁得点というプロ野球タイ記録をプレゼントしてしまいました。

ライオンズ打線の方は5回表に高木浩之選手が四球で出塁した後、
松井選手が関根投手のインコースストレートを捉え、
あわやホームランというライトフェンス直撃タイムリー3ベースで1点返しますがそれっきり。
四球でランナーを出すものの、松井選手以外ヒットが出ず、日ハム投手陣に抑えられてしまいました。



今日の敗因ですが、敢えて手も足も出なかった打線を挙げておきましょうか。
今日の関根投手はコントロールがそれほど良いとは思えませんでした。
ストレートは高めに浮くし、フォークボールはワンバウンド。
甘いボールも多かったですし、手も足も出ないようには思えなかったんですが…
話によればストレートのキレがかなり良かったようです。
あとは高めに浮いたストレートが新ストライクゾーンに入っていたおかげで、
ライオンズの打者が高めに対して意識過剰になってしまったのかもしれません。
今日はストレート一本で絞れただけに、早い段階で打ち崩して欲しかったです。
特に日ハムは調子に乗っているだけに、先制点を取ることが大事だったんですが…
そんなわけで打線が関根投手を捉えられなかった事を敗因とさせていただきます。

日本ハム打線に関してですが、むちゃくちゃ振れてます。迷いが微塵も感じられません。
確かにエチュバリア選手の2本、クローマー選手のホームラン等は甘いボールだったんですが、
それを見逃さずにスタンドまで運べるというのは、打席で集中している証拠ですし、振れているということでしょう。
ライオンズの打者が関根投手の甘いボールを悉くファール、見逃してたのとは大違いです。
あとは小笠原選手、高橋信選手のホームランのように、ヘッドを残して打てているのが印象的でした。
所謂「バットに乗せて打つ」みたいな打ち方です。低めのボールを上手くバットを残して運ぶ打ち方ができています。
それもスタメンの打者全員。これだけ全員好調だと困りますなぁ…とにかく今が最盛期。ライオンズ、ぴんち!?

ただライオンズ投手陣の攻め方自体は間違ってないと思います。
エチュバリア選手にはインコースのストレートを投げ込み、外角の落ちる球を引っ掛けさせれば安全です。
クローマー選手は高めにさえ投げなければ大丈夫、落ちる球や外に流れる球に手を出してしまいます。
それが今日は甘いところに行ってしまった…それだけのことです。
とはいえ、悉くホームランにされると上のように言わざるを得ないんですが(^^;

ただ活路も見出す事ができました。
2番手の前田投手は大きな縦カーブとストレートのコンビネーションで投げ、日ハムの打者を引っ掛けさせていました。
緩急を使ったピッチングならば、多少コントロール甘くても打ち取れるかもしれません。
また緩い球を打たせることによって、打撃フォームが前に傾きがちになって、崩れる可能性もあります。
若い打者が多いですから、緩急を使ったピッチングはかなり有効的だと思われます。
そういう点から言えば、明日の潮崎投手には緩いシンカーを有効に使って攻めてもらいましょう。
そうすれば狙い通り打ち取れると思います。
私は許投手が先かなと思ってましたが、緩急という点では潮崎投手の方が上なので、
この先発ローテの順番はライオンズにとってタイムリーとなるかもしれません。
日ハム打線を抑えるには明日の潮崎投手次第。
ベテランのシンカーで日ハム打線をキリキリ舞いさせて欲しいですね。

打線の方は気分を入れ替えて。
日ハム打線を各自が見習って、今の自分にないものを盗むしかありません(^^;
狙い球をしっかりと絞り、自分のポイントで待つこと、バットのヘッドを残して打つこと。頑張ってください(←無責任)
収穫としては松井選手の状態が上がっていることでしょう。
今日の2本のヒットは良い内容でしたから、今後の活躍が期待できそうです。
日ハムに負けじと点数を上げてもらいたいですね。
明日は西武ドームでライオンズの打者の花火大会で盛り上がりましょう! ガンバレ、ライオンズ!!




5月25日 西武ライオンズ 7−1 ダイエーホークス

(西)張(7回)−森(1回)−長田(1回)
(ダ)杉内(5回2/3)−佐藤(2/3)−渡辺(2/3)−山田(2回)
(本)ネルソン3号
西武
ダイエー

オリ−近鉄 ハム−ロッテ 横浜−巨人 広島−中日 ヤク−阪神
6−10 19−1 5−11 4−6 4−6

ライオンズ打線、繋がりを取り戻す! 今年初、連打のみの快勝!
なんとか風邪を押して観戦。といっても、KBCのインターネット放送聴いただけですが。
7回まで聴いた時点で勝利を確信したので、永眠しました(爆)

それにしてもKBCの放送は酷いというか、なんというか。
地方特定チーム応援局はあんな感じなんですね(^^; 文化放送ばかりなので知らなかったです。
文化はライオンズ応援を鮮明にしているものの、解説陣は全国区の方ですから情報は偏らないのが良いです。
パリーグ情報ならやっぱり文化放送〜♪

一応誤解があるといけないので、放送にあった2点をチェック。
「足の速い高木浩之が〜」
 見た目ほど速くないっす。それ言うならカブレラ選手も俊足と紹介してくれ(笑)<小関と同等
 あと和田選手の足が意外と遅いと思われてるようで。
 文化放送新解説のとまぴょん弟(苫篠賢治)氏も誤解していたようで。
 入団時の触れ込みは俊足強打の捕手だったはず。
1回裏 井口選手への胸元のボールに対しての一言 「2アウトだから1球見せておこうということでしょう」
 いや、まぁ、そうなんですけど(^^;
 インコースボール球を見せるつもりではあるでしょうが、こう言うと故意四球みたいじゃないですか。
 インコース見せるボールが外れたのが正確な所。
 アホな荒らしの方々がこういうの鵜呑みにしちゃうじゃないか。野球無知な人達がねェ(苦笑)

以上が気になった点です。他にもツッコミ所ありましたが、ここでは割愛。
死球に関しては横浜−巨人戦でも見かけたので後述します。

あ、そういえば有力な情報が1つだけあったかな。
スタンドに占めるダイエーファンですが、福岡を始め、札幌・東京ドーム、そしてヤフーBBとファンが多いらしいです。
唯一の例外が西武ドームらしく。なんとなく「よし!」と感じた今日この頃(笑)



試合展開の説明〜
1回表は小関選手がヒットを打つも、後藤・カブレラ選手が倒れて無得点。
1回裏は2アウトから井口・松中選手の連続ヒットが出ますが、大道選手がショートゴロに倒れて無得点。

2回裏のダイエーは城島選手がヒットを打つもアウト(?:トイレ行ってて不明)、
その直後にネルソン選手がホームラン。
これはKBCのダイエー解説陣も驚き桃の木20世紀。まぐれに盛りあがってました。
張投手の悪い癖、手抜きですな(笑) 抜き所を知ってるといえば聞こえはいいんですけど(^^;

3回表のライオンズは足が速いと誤解されがちの高木浩之選手が1アウトからセンター前ヒットで出塁。
松井選手もレフト前ヒットで続き、小関選手がセンターへの浅いフライに倒れますが、
後藤選手がレフト前ヒットで1アウト満塁の大チャンス!
ここでカブレラ選手がバットを折りながらもレフト前にポテンと落す2点タイムリーで逆転。
 (レフト定位置少し前。カブレラ選手だったので長打警戒だったのかも。西武なら前進守備?)
続く和田選手もセンター前タイムリー、佐藤選手もセンター前タイムリーを放つなど、
2連打の後、4連打で4点を奪って逆転します。
杉内投手は好投するんですけど、打たれ弱いというか…連打されると甘くなるのが悪い癖。
大抵ビッグイニングを作って負けちゃいますね。

3回裏のダイエーは2アウトから井口選手に2ベースヒットを打たれ、松中選手を四球で歩かせますが、
大道選手を右中間深くへのライトフライ(小関選手の守備範囲)に打ち取ります。

5回表のライオンズはあわやホームランという右中間2ベースヒットを放ち、
続く佐藤選手があわやホームランというライトポール際へのファールを放ちますが、最後は三振。とほほ。

6回表のライオンズは、2アウトから高木浩之選手がセンター前ヒットで出塁した所で、
ダイエーサイドは左の杉内投手から右の佐藤投手に交代。
普通ならスイッチとはいえ、松井選手には左投手をぶつけるんですが、今は右打席の方が状態いいので。
で、松井選手の所でヒットエンドランを敢行し、これが成功。左打席も復調してきたかな?
しかし最後は小関選手が三振に倒れて追加点はなりません。

6回裏のダイエーは先頭の松中選手がピッチャーに当たる内安打で出塁し、
続くレフトオーバーのヒットでノーアウト1・3塁のピンチを迎えますが、
張投手がバルデス選手をファーストフライに打ち取り、
城島選手のサードへの当たりはマクレーン選手が長い腕を伸ばし、体制を崩しながらのナイス送球を見せて、
サードゴロ併殺打、チーム一丸となってピンチを凌ぎます。

するとライオンズは7回表、先頭の後藤選手が左中間へ2ベースヒットを放ち、
カブレラ選手の敬遠後に和田選手がタイムリーヒットで追加点を挙げます。
佐藤選手は三振に倒れますが、マクレーン選手が敬遠されて満塁となったところで、
伊東選手が三遊間を抜くタイムリーヒットを放ち、もう1点奪います。

9回表には山田投手から伊東・高木浩之選手の連続ヒットでチャンスを作り、
松井選手が犠牲フライで1点を挙げるなど渋い野球でダメ押し点を挙げます。

張投手は勝ち越してもらった3回以降は制球力を取り戻し、7回8奪三振のナイスピッチング。
森投手もしっかり抑え、長田投手はピンチを作りましたが無得点に抑えてゲームセット。
ライオンズの快勝となりました。



今日の試合は文句なしです。
今シーズンずっと課題に上げ続けていた「連打」で何度もチャンスを作り、点数を挙げることに成功しました。
今年初めてホームランなし、タイムリー・犠牲フライでの勝利となり、ライオンズらしさを取り戻した試合だと言えますね。
これで札幌で作った負の遺産は完全に払拭されました。
松井・カブレラ・和田選手といった主力選手がヒット・四球での出塁が増えてきましたから、
この調子で順調に得点力が増えていくと思います。
心配なのは後藤選手と大成選手の併用ぐらい。
大成選手は毎試合ヒット1本打ってるんですが、ここぞの1本が減っているので、もう少し状態上げて欲しいです。
後藤選手は出番が少なく、試合経験を積めないのが残念。
ここのところ左投手との対戦が減っているので、スタメンが4試合に1回あるかないか。
代打の1打席のみで結果を残すのは難しいですから、できるだけ出番を作ってあげて経験させて欲しいです。
来年には左右関係なくスタメンに名前を連ねる主力打者になるでしょうしね。

得点方法として評価したいのは3回のカブレラ選手のタイムリー後の、和田・佐藤選手の連続タイムリー。
浮き足立つ杉内投手を立て続けに攻めたことが大きいです。
悪い時はこの1点で終わってしまったんですが、連打で点数を上げられたことは「打線」としての復調を印象付けます。
あとは最終回の犠牲フライ。こういう嫌らしい形で追加点を取れると相手チームにダメージを与えられます。
タイムリーで先制点、ホームラン・犠牲フライで追加点を。これが理想ですね。
同じく打線の復調ぶりを現す犠牲フライでした。

投手陣に関してはボールのキレを取り戻した張誌家投手がナイスピッチング。
球速も出ているようですし、立ち上がりの荒れ球が少なくなれば連続イニング奪三振取った時のようになるでしょう。
3回まではチェンジアップが低めにいかなかったようですが、3回以降は低めで三振を取れたのも○。
長田投手は良いのか、悪いのか(^^;
まぁ、ルーキーにとってはこの時期が1番疲れる頃合なので無理もないですが。
打たれながらも抑える技術を覚えてくれればOK、OK。経験を積んで、さらなる上を目指して欲しいです。

あ、そうそう、小関選手が久々のスタメンで2安打放ちましたね。
まだ全快ではないようですが、右投手からもヒットを打ったのは大きいと思います。
悪い時は左投手からしか打てないですから(^^;
守備の安定度は外野でNO1ですから、早く復活してもらいたいです。



今日の勝利で首位とのゲーム差を3としたのは大きいですね。
負けていれば5ゲーム差。これはさすがに辛いものがあります。
ここで踏み止まれたのは今後のペナントレースの上でも重要となってくるでしょう。
あとは札幌で始まった打線不調を、福岡で打線復活としました。ライオンズファンもこれで一安心です。
先発ローテが少し崩れかかっていますが、そこはファームからの底上げを始め、
若い投手を試すなどして乗り切ってもらいたいです。
日程的に空いてきますからね、6月は。

明日からは長期ロードを終えての西武ドーム、日本ハム戦です。
日本ハムは3試合連続で10得点を奪うなど打線が好調みたいですけど、私としてはそれほど怖くはないです。
日ハム好調の要因は2つ、小笠原・坪井選手の好調、クローマー選手の復調です。
そのうちの1つ、クローマー選手に関しては完全無効化できるので心配はないと思います。
小笠原・坪井選手を上手く避けながらいけば、抑えられることでしょう。
西武ドームに戻ることですし、カブレラ選手のホームランなど賑やかな試合にしたいですね。
一気にいきましょう、ガンバレ、ライオンズ!!


(ちょっとコラム? 死球に関して)
大阪ドーム:近鉄−西武戦のローズ選手の暴行の原因となった中村選手への「死球」、
昨日もヤフー掲示板でアホが暴れてたようですが、井口・村松選手への「死球」、
そして横浜−巨人戦での清原選手に対する3つの「死球」。
これに対する見解を述べておこうと思います。

まぁ、普通に考えて「死球」は好ましくありませんよね。
受けた方は怪我してしまう可能性がありますし、
与えた方もたった1球の失投で塁を与えてしまうなど損失は大きいです。
もちろん死球を出すにこしたことはありませんが、
死球を出すぐらいの気持ちで内角を攻めなければ抑えられないのも事実です。

今日の横浜−巨人戦が良い例です。
若いファームの星、東投手が清原選手に2つの死球を与えてしまった後の第3打席。
第2打席の死球では清原選手が怒りを見せ、あわや乱闘という一触即発の場面がありました。
そのせいか、東投手は外角のスライダー、ストレートのみの投球。
これを完全に見切った清原選手が踏み込んでセンター前タイムリーを放ちました。

私は清原選手のファンですけど、昔からこの人は避けるのが下手です(苦笑)
内角が弱点だから執拗に攻められていることもあるでしょうが、それ以上に避けるのが下手。
打ちにいって当たるから死球も増えるし、怪我も増えていってしまうんです。
少しぐらい避けろと思うんですが。
もはや「番長」という異名でそんな攻めすら許さない清原選手、そんな清原選手が嫌いです(笑)

つまりこの場面、2打席目に避けもせず当たった死球で一方的に威嚇し、
3打席目に清原選手は脅して横浜バッテリーに外角に投げさせていたと言えます。
それもベテランならではの技術なんでしょうが… ローズのアホは論外っすね(苦笑)
暴力振るってまで、後からの殺人未遂を犯してまで内角を攻めさせないようにしたいかと。
内角を投げさせたくないから「怒る」、避けるのが下手なのに「怒る」場面をよく見かけます。

「死球」は投手の失投であり、コントロールの悪さが原因なのは間違いありません。
けれどもう1つの要素である「打者が避けるのが下手」ということも忘れてはいけません。
プロ野球は死球に対してのルールはかなり甘くなっています。
高校野球では避けていないので「ボール」判定の所も、「死球」でワンベース与えられます。
死球は避けていなければ死球ではありません。ただのボールです。
見る方も解説する方も選手も、それを忘れないで欲しいです。
当たっただけじゃ死球にならないんですよ?


ここでライオンズの松井稼頭央選手のエピソードを紹介しておきます。
スイッチヒッターに挑戦する時、何の練習を1番最初にしたかといえば「死球への対処法」だそうです。
松井選手は右投げ、左打席に立つと右腕が前に来ます。
だから死球の当たり所が悪ければ長期欠場となってしまい、戦力として見込めません。
それを防止するために「死球の避け方」、「当たり方」を練習したそうです。
まぁ、なんというか東尾監督らしい着眼点ですね(笑)

でもこの練習、実はかなり有効なことじゃないでしょうか?
最近は主力打者の故障が目立ちます。その原因には死球があります。
投球スタイルが外角スライダー・外へのフォークの攻めが主流になったことで、
バッターはボックスギリギリに立つことが増え、中には覆い被さるように構える選手もいます。
そんな中でインコースを攻めれば、当たらない方が不思議というものでしょう。
バッターは当てられて文句を言うよりも先に、いかに逃げるかを練習する必要があると思います。
一見役に立たない技術ですが、試合に出つづけるためには重要な練習です。
こういった地味な練習をもっとしていって欲しいです。文句言うのはそれからにしましょう(笑)

そうえいばライオンズは怪我に繋がる死球が少ないですね。
カブレラ選手は良く当たりますけど、影響ほとんどありませんし…
東尾氏が前監督だったし、昨年までは死球で有名な金森打撃コーチがいたから徹底されてるのかな(^^;


あとアホがよく口にする「故意死球」ですが、これは無理です。
そりゃ報復の意味で「当てる」だけならできるでしょうが… 怪我させるために「当てる」のは不可能です。
まずピッチャーは狙った所にコントロールできるのは1試合でもわずか数球です。
TBSの某番組の的当てを見れば明らかでしょ? 思ってるほどコントロールが良いわけじゃありません。
しかも怪我に繋がる箇所をピンポイントに狙わねばなりませんし、
さらに打者の逃げる動きも完全に予想して投げなければなりません。
そんなことできる投手がこの世にいますか? そんな投手いたら全て完全試合でしょう(笑)
相手に怪我させようと死球狙いで投げていけば、死球の山で試合を潰しちゃいますよ。
近年は頭部への死球が厳しくなりましたし、手が滑ったら大惨事です。
昔と違って今は怪我をさせるための「故意四球」は不可能です。


はい、総括です。
「死球」は投手の失投ですが、「避けるのが下手な打者」という点も忘れてはいけません。
打者は怪我するの嫌だったら避けましょう。上手な当たり方をしましょう。
それができないならバッターボックスで離れて立ってください。
そんな努力を怠りながら、怒って投手に暴行を加えたり、味方チームの投手に当てろとごねるのは筋違いです。
「避けられない打者が下手糞」、これは的を得た言葉だと思います。
だからといってピッチャーは遠慮なく死球出して良いとはなりませんが(^^;
塁を無条件に与えるのですから、出さないにこしたことはありません。ただそれを恐れるな、と。

今日の横浜の先発、東投手。シュートがいいんですから、恐れずにインコースを攻めましょう。
当てても避けられない打者が下手なんですよ。特に清原選手は避けてませんし(^^;
遠慮なくインコースを攻めてください。そうでないと投球の幅が狭まりますからね。
ピッチャーは死球を負い目に感じることなく、投げていってもらいたいです。
近年の打者は被害者意識強過ぎますよ(苦笑)

民事に例えれば死球は車の運転のようなもの。
公園からボールが転がってきた場合、「子供が飛び出してくるかも」と考えて警戒しなければなりません。
もしもそのまま減速せずに引いてしまったら運転者の注意ミスになってしまいます。
つまりある場面で想定しうる危険に対処する責務を人は持っているわけです。
死球はルールで確定していますし、打者も想定していなければならない危険です。
投手側が悪いとはいえ、それに対処する責務は打者も持っているでしょう。
…だから想定していない危険、一塁ランナーであるローズ選手の青木投手へのタックルは許せないんですよ。
まぁ、そんなこんなで「死球」に関するえとせとらでした(^^;




5月24日 西武ライオンズ 4−9 ダイエーホークス

(西)三井(3回2/3)−前田(1回1/3)−芝崎(1回)−帆足(2回)
(ダ)斉藤(6回)−吉田(1回)−岡本(1回2/3)−渡辺(1/3)
(本)松中8号、マクレーン12号、ネルソン2号
西武
ダイエー ×

オリ−近鉄 ハム−ロッテ 横浜−巨人 広島−中日 ヤク−阪神
1−9 13−5 2−4 2−3 5−3

三井が大乱調…打線の追い上げも及ばず…
今日は具合が悪かったので5回表と最終回までしか知りません…
あー、まともな反撃できなかったんですね…残念。
左腕エースの三井投手が序盤4回でこれだけ失点すると正直キツイです。
三井投手の出来が全ての試合だったと思います。

1回裏 柴原ヒット、井口四球、松中3ランホームラン
2回表 カブレラヒット、和田ショートゴロ併殺打
2回裏 城島・ネルソン連続ヒット、川崎送りバント、村松死球、柴原犠牲フライ
4回裏 川崎・村松連続ヒット、柴原ショート内安打、松中2点タイムリー。ここで前田投手に交代。
     大道タイムリーヒット
5回表 和田・佐藤連続ヒット、マクレーン3ランホームラン。
5回裏 ネルソンホームラン
6回表 2アウトから大成・カブレラ連続ヒット、和田四球、佐藤ショート内安打タイムリー
     マクレーン三振。
6回裏 芝崎投手が登板。井口・松中連続フォアボール。大道送りバント。
     バルデスセカンドゴロで1点
7回表 細川2ベース、浩之四球。ここで吉田投手に交代。
     松井三振、柴田ピッチャーゴロ、平尾三振。
9回表 2アウトから浩之・松井連続ヒットも代打後藤がセンターフライ。

大量失点した後の回、5回に3点返したのは良かったんですが、その後に点を取られるのはいただけません。
6回もしかりで1点返したら1点取られる、これでは追い上げられませんよ。
昨日の試合との違いはこの点でしょうね。0に抑えていれば逆転できたかもしれません。

収穫としてはカブレラ選手が良い働きをしていること、帆足投手が7・8回とパーフェクトに抑えたことでしょう。
松井選手は最終打席のヒット1本だけでしたが、カブレラ選手は2安打と復調ぶりをアピールしました。
あとは先日先発した帆足投手の好投ですよね。
先発しながら中2日でこの好投、いやはや、お見事です。
個人的には先発で使って欲しいかなと思いますけど(^^;
しばらくはリリーフでアピールし、許・潮崎投手の状態如何ではもう一度先発させて欲しいです。

とりあえず今日の敗戦は忘れて、明日勝たなければ。
ダイエーは勝ちパターンのリリーフの連投が続いているだけに、明日は勝てる公算が大きいはず。
打線は復調気配ですから、先発投手の踏ん張りが鍵でしょうね。
明日は張誌家投手。先発投手の軸となることを期待しています。
ガンバレ、張投手! ガンバレ、ライオンズ!!




5月23日 西武ライオンズ 8−7 ダイエーホークス

(西)松坂(8回)−豊田(1回)
(ダ)寺原(5回)−渡辺(2/3)−吉武(2/3)−
 吉田(1/3)−岡本(2回1/3)
(本)井口8号、松井9号、カブレラ11号
西武
ダイエー

オリ−近鉄 ハム−ロッテ 横浜−巨人 広島−中日
1−7 10−4 14−10 6−2

松坂まさかの乱調も、打線爆発でライオンズ勝利!
いや…ライオンズ:松坂、ダイエー:寺原、それに加えロッテ:清水直行…
誰が試合前にここまで点数が入ると思ったことでしょう?
特に松坂・清水投手は防御率1点台の投手ですよ?
それが7失点(自責6)、10失点とは…驚きを通り越して唖然気味です。好調だったのは岩隈投手だけですか。

しかし本当に勝って良かった…今年の松坂投手で落とすのは1敗以上の意味を持ちますからね。
それに今日はここ数試合当たってなかった松井・カブレラ選手がホームランを放ち、
松井選手が5の3の猛打賞、カブレラ選手が5の2、
和田選手が3の1で2四球ですから勝たないわけにいかないっしょ。
打線復活の良い契機となりましたし、今日の勝利はホッとしています。



試合展開説明。今日もラジオのみだったので簡潔に。
1回表 松井選手が四球で出て柴田選手が送りバントを決めるも、
     大成選手がショートゴロ、カブレラ選手が見逃し三振に倒れて初回のチャンスを生かせません。
     (三振したのは高めに抜けた変化球。ボールと思ったか)

1回裏 立ち上がりストレートで押す松坂投手は井口選手に152・153・154キロと押していくもファール。
     その後に投げたカーブがやや高めに入る失投で先制ホームランを浴びてしまいます。

2回表 立ち上がりから制球定まらない寺原投手をライオンズが攻めます。
     和田選手が四球で出て、佐藤選手が送りバント。
     マクレーン選手はショートゴロに倒れますが、
     寺原投手に相性がいい伊東選手がライト線へタイムリー2ベース。同点に追いつきます。
     その後も高木浩之選手が四球で歩いてチャンスがありましたが、松井選手が三振で勝ち越せません。
     (チェンジアップが落ちなかったから?)

3回表 先頭の柴田選手がサードネルソン選手のエラーで出塁しますが、クリーンアップが倒れて無得点。

4回表 先頭の佐藤選手がライトへ2ベースヒットを放ち、マクレーン選手のサードゴロの後、
     伊東選手がレフト前ヒットを放ち、1アウト1・3塁とチャンスを広げます。
     高木浩之選手はセカンドゴロに倒れますが、松井選手は右中間へ3ランホームランを放ち、
     ライオンズが松坂投手に3点という大きなプレゼントをします。(正直、ここで勝ったと思いました(^^;)

4回裏 松坂投手は先頭の井口投手の腕に死球を与えてしまって、リズムを崩します。
     (井口選手はここで交代、本間選手が代走。骨には異常なく、打撲の模様)
     松中選手に四球を与えてしまい、ノーアウト1・2塁のピンチを迎えます。
     ここで大道選手をバントファールにした末、三振に打ち取り立ち直るかと思いましたが、
     バルデス選手に四球を与えてしまい、クロスプレーで手首痛めていた城島選手にレフト前タイムリー。
     ネルソン選手を空振り三振に打ち取りますが、
     川崎選手にセンターオーバー(フェンス前)3点タイムリー3ベースを浴びて逆転されてしまいます。
     (打たれたのは高めボール球ストレート。川崎選手にあそこまで飛ばされるとは…)

5回表 まさかの松坂投手6失点で嫌な雰囲気が漂いましたが、
     カブレラ選手が寺原投手の高め変化球の失投を見逃さずに打ち、
     寺原投手からの初安打が、実に久しぶりの11号ホームランとなって1点差とします。
     カブレラ選手の一発は久しくなかっただけに、これでチームが良い雰囲気でまとまっていきましたね。
     2アウトから佐藤・マクレーン選手が連続ヒットを打つも伊東選手が倒れてしまいますが、
     少しずつライオンズ打線にリズムが戻っていきます。

6回表 ダイエーは寺原投手を諦め、7連勝中を支えた好調の中継ぎ投手陣を投入します。
     しかし代わった渡辺投手が2アウトから柴田選手にフォアボール。
     代打の後藤武敏選手が出てきたところで、ダイエーは吉武投手にスイッチ。
     その吉武投手は後藤選手に四球を出してしまい、カブレラ選手に廻してしまいます。
     するとカブレラ選手が右中間を破るタイムリー2ベースを放ち、同点に追いつきます。
     続く和田選手は敬遠され、佐藤選手がセカンドゴロに倒れますが、ライオンズペースとなってきます。

7回表 先頭のマクレーン選手が左中間へ2ベースヒットを放ち、ノーアウト2塁のチャンスを作ります。
     ところがベテラン伊東選手がダイエーのバントシフトを破れず、
     極端に前に出ていたファースト松中選手の前にバントを転がしてしまい、サードフォースアウト。
     ここでダイエーは慎重策に出て吉田投手に交代しますが、
     その吉田投手が高木浩之選手に四球を出し、1アウト1・2塁としてしまいます。
     この場面でなんと松井選手がセーフティーバント! 三塁ライン上に素晴らしいバント決め、満塁とします。
     左対左で代打が出るかと思いましたが、柴田選手がそのまま打席に。
     見事柴田選手が期待に応え、センター前2点タイムリーヒットで勝ち越しに成功します。

8回表 先頭の和田選手が岡本投手から3ベースヒットを放ち、ノーアウト3塁としますが、
     佐藤選手の所でサイン食い違いが合ったのか、
     3塁ランナー和田選手がスタートを切って三本間に挟まれてタッチアウトという拙いプレーが出ます。
     (おそらく佐藤選手のスクイズのサイン見落とし?)

8回裏 150球超えながら152キロというスピードを出す松坂投手。
     それでも疲れはあったのか、犠牲フライで1点を取られます。
     けれど4回裏の5失点以降は完全に立ち直り、見事なピッチングを披露しました。

最後は豊田投手が3人で締めてゲームセット。
ライオンズが乱打戦を制し、ダイエー3連戦の頭を取りました。



今日の勝因は5回表のカブレラ選手のホームランでしょう。
あの一発でチームのムードが変わったと思いますし、拙攻続きだった打線に繋がりが出てきました。
それを象徴するのが7回表の松井選手のセーフティバントですよね。
サインか自分の判断なのかは分かりませんが、これは見事な作戦です。
次の打者が左の柴田選手ということですから誰もセーフティーは想定していません。
「自分で決めたくなる場面でも後ろに繋ぐことを心がける」、
この精神が柴田選手に伝わり、タイムリーとなったんだと思います。
ここの所見かけなかった打線の繋がり、それが復活した瞬間でした。
そしてそれを呼び込んだのがカブレラ選手の一発。
やっぱりライオンズ打線は松井・カブレラ選手が打つことで盛り上がりますね^-^;

今日は松坂投手もダイエー投手陣もコントロールが悪かったようです。
ちょっとスピードガンが早めに設定されてたんでしょうか? おそらく数字ほどの威力はなかったのでしょう。
一球甘いボールが行ったり、一球で動揺したりと忙しい試合でしたね。
ダイエーのリリーフ陣は投入を早め早めにしたのが裏目に出たのか、交代直後のフォアボールが目立ちました。
もちろんこれはライオンズ打線が失投を見逃さずに打ち、積極的に動いていたからですけどね。
今日はライオンズが上手くダイエーリリーフ陣を引っ張り出しました。

そんな中でも中盤以降、コントロール重視で立ち直った松坂投手はさすが。
試合の中で修正できる辺りは素晴らしいと思います。
今日の勝利も中盤の松坂投手の踏ん張りなくては語れません。大量失点しながらもよく踏ん張りました。
今後の課題はやっぱり「死球」でしょうか。死球といえば、秋山選手の現役時代に与えた死球が思い出されます。
 (ダイエー優勝時、秋山選手がこの死球でアメフトのヘルメットを被っていた年です)
そのせいもあってか、ケガに繋がりそうな死球に動揺してしまう所があるのかもしれません。
そこら辺の精神的切り替えが今後の課題なのかもしれません。
今年は四球を出しても動揺しませんから、大丈夫だとは思いますが… 次回登板はやってくれることでしょう。



今日はダイエーのリリーフ陣を打ち砕いたこともあり、大きな1勝となりました。
札幌のダイエー戦で沈黙した打線が、福岡のダイエー戦で復活を遂げました。
明日に繋がる1勝になったと思います。
今日のように後ろに繋ぐ精神でいき、連打連打で点数を取ってもらいたいですね。
明日の試合も打線の力で勝ちましょう! ガンバレ、ライオンズ!!




5月22日
ローズ選手の処分は連盟から2試合の出場停止、球団から罰金(金額忘れ)のようです。
うーん…甘くないですか? これしきのことで告訴取り消すな、アホ(爆)
まぁ、あんまり遺恨残すのもなんですし、これぐらいで済んで良かったかもしれませんけど…

どうなんでしょう? 私はやっぱりローズ選手の行為は納得いきませんし、人として許せません。
もしもあのタックルが正面からだったら妥当と思うでしょうが… 後ろからじゃないですか。
人として後頭部にダメージを与えるような暴力は何があっても奮ってはいけません。
伊原監督が「闇討ち」「外道」と言ったのは怒りからではなく、非常に的を得ていると思います。
球場内という限られた範囲とはいえ、通り魔的犯行みたいなものでしょう。
後ろからいきなりプッスリ刺されるのと同じ。
少年達の憧れであるプロ野球選手がこういう暴力を奮うのは許せませんよ、理由はどうあれ。

近鉄サイドからすれば8点差という中で執拗なインコース攻め、
そこに左膝負傷の中村選手に死球となれば怒らない方が無理というものでしょう。
もちろんぶつけるのは論外ですけど、インコース攻めるなとはいきませんからねぇ…
中村選手は膝を折れないでしょうから今はインコース苦にしてますし、ローズ選手はインコースが弱点。
好調の近鉄打線を止めるにはインコースを攻めるしかありませんし、
今年はビッグイニングが多く、得てして大量得点の後には失点があって試合が分からなくなるものです。
あのイニング内は一刻も早く攻守交替しようとするのが野球というもの。
もしもあのイニングに試合を諦めていたなら試合放棄ですよ… それこそ時間の無駄。
あの5回のビッグイニングでの出来事であり、ビッグイニング以降の出来事ではないのがミソ。
元々ライオンズはどんなに点差があっても、最少失点に抑えるスタイルですからね。
ランナー3塁なら常にバックホーム体勢、「打って返せばいいや」という野球とは違います。
当然と言えば当然の攻め方でしょうね。
 (ただこのバックホーム体勢は一長一短ですがね。ま、考え方の違いでしょう)

実際告訴したらどうなったかを考えると、西武側が勝訴したんじゃないですかね。
死球は野球のルールにありますが、乱闘はルールにない(よね?)と思いますし。
もしルールにあったとしても「危険を予知できたかどうか」で判決は決まると思います。
そうなると死球は想定されますが、乱闘時に直接関係しない走者のタックルは想定されませんから…
ましてや死角、青木投手は気付くそぶりがなかったので、ローズ選手の方が不利でしょう。
もっともタックルする時に「いてまうぞ、コラぁ〜 後ろ見やがれ!」とか叫んでたら別でしょうが(^^;

そんなこんなで、今回の処罰は少し軽かったかなと思います。
おそらく選手同士のことだったので2試合で済んだのでしょう。
これに関連して思い浮かぶのは審判への暴力ですよね。こちらの処罰も少し考える必要があるかと。
ちょっと日本のプロ野球は暴力に対する処罰が甘いと思います。
場合によっては一年以上の球界追放も考えるべきかと。
暴力はスポーツでも何でもありませんからねぇ。面白くも何ともないですよ。
試合が中断して退屈するだけ。
抗議は今後のためになりますが、暴力は得るものが一切ないので止めてもらいたいです。


で、西武サイドとしての今後ですが、遠慮なくインコース攻めまくりましょう。
特にローズ選手にはインコース中心で。
「またかよ」と神経過敏気味になりますから、逆に攻めた方がいいです。逃げては絶対ダメ。
当たったら当たったということで。下手くそでゴメンなさい(笑)
インコース攻めるのは勇気いるんですよ、今回みたいな事になるかもしれないし、
甘くなれば打ち頃のボールになっちゃいますし…
より強い気持ちでインコースを攻めることが西武投手陣に、青木投手に求められます。
それこそ「当たる方が下手糞」ぐらいな気持ちで攻めていってください<OB某H氏みたいに(笑)



ニュースステーションのスポーツニュースで「阪神2軍VS野村シダックス」が少し出てました。
シダックスの野間口投手は一球しか映らなかったのが残念(涙)<NHKは皆無
その一球だけですが投球フォームが豪快になりましたね。
関西創価高校時代はフォークボール中心で変にまとまった投手で物足りなかったんですが、
あれだけフォームに力感が出てきてストレートの威力が増したとなれば要注目の逸材ですね〜
創価大学中退、シダックス入りに付き、野間口投手は来年のドラフト候補となります。
来年はダルビッシュ投手など高校生の逸材に野間口投手…自由枠をどう選択するかが鍵みたいです。
阪神側が野間口投手の登板を希望したようですから、阪神は来年狙うんでしょうか?
高校時代は西武の噂もあったけど… 気が早いながらも、来年が楽しみな投手です。



同じくニュースステーションで「ビッグイニングの理由」が紹介されてましたね。
「狭いストライクゾーン」「飛ぶボール」「軽いバット」「バントよりヒッティング」が挙げられてました。
飛ぶボール採用に関してはどうなんでしょう?
テロップに出てましたが、ボールは定期的に診断しているはず。
球場ごとに違うということがあるんでしょうか? 
飛ぶメーカー製ボールの話はよく聞きますが、実際の所どうなのか確認してもらいたいです。

あと「バントよりヒッティング」に関しても少々疑問が残ります。
当然ビッグイニングにするためにはバントでアウトカウント費やすよりも打たなければダメなんですが…
だからといってバントよりもヒッティングということにはならないと思うんですよ。
大学野球のデータに関する話は私も聞いてます。
けどおそらく六大学の話でしょう?
六大学は投高打低の傾向にありますし、大学野球ではピッチャーが断然有利です(打者:木製バット過渡期)
だからランナーが進んでもピッチャーにプレッシャーかかりにくいんじゃないですかね。
高校野球見てて思いますけど、ランナー2塁でヒット1本で帰ってこれないですから。
プロならランナーの判断次第で帰ってくるので、守り方もピッチャーへのプレッシャーも変わって来ます。
私は一概にヒッティングの方が得点できるとは言えないと思います。

なら、今年のビッグイニング現象をどう説明するかというと、軽いバットとストライクゾーンは当たってます。
あとは世代交代の過渡期ということでしょう。
抑えピッチャーの高齢化が進み、リリーフ陣が全体的に苦しい状態になってきてると思います。
それに加えて打者の若返りが進み、勢いに乗って打つバッターが増えているのでしょう。
というか、バントさせられない打者が増えているというのが現実でしょうか。
リリーフピッチャーの高齢化と若手打者が上手くぶつかった結果がビッグイニングだと思います。
逆を言えばそれ以外は点数取れてないんですから。そこが若さといったところでしょう。





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