2003年プロ野球5月の結果報告


今月に入ってのトレード、1件だけですよね?
(西武)
高波文一 外野手 阪神から金銭トレードで獲得(5月上旬)

6月は新外国人選手補強が再び行われるかもしれません。
まだまだ各チームともに万全な状態ではあらず。チームを活性化させる戦力補強をしてもらいたいですね。



では6月5日現在のチーム順位を見てみましょう。
(あら、気がつけば5月終わってこんなに経ってたのね(^^;)

〔セリーグ〕
順位 先月 チーム 勝率 先月 打率 先月 防御率 先月
阪神 37 17 .685 .629 .292 .288 3.68 4.03
巨人 28 24 .538 .541 .267 .288 4.42 4.68
中日 27 27 .500 .535 .270 .252 4.67 4.75
ヤクルト 26 26 .500 .555 .289 .300 4.05 3.87
広島 21 26 .446 .521 .249 .244 4.40 4.61
横浜 16 35 .313 .200 .260 .248 4.71 4.52

順位は大きく変わっていません。
阪神が貯金20で独走し、続いて巨人・中日・ヤクルト・広島と来て、横浜が最下位という形です。
先月までは巨人やヤクルトなどがなんとか阪神に食らい着いていたのですが、ここで一気に離されてしまいました。
うーん、これだけ1位が独走し、2位以下がダンゴとなると追いかけるのもままならないです。
なんとか阪神にこれ以上の貯金を許さないようにし、1チームが追いかける体勢を取らないことには、
セリーグの火は完全に消えてしまうでしょうね。
なんとか阪神以外の5チームの奮起を期待したいところです。

阪神は吉野・安藤・ウィリアムス投手といったリリーフ陣が安定したことによって、チーム防御率が上がり、
終盤の逆転勝利が増えるなどして勝ち星を順調に伸ばしていきました。
打線も日替わりヒーローで繋がりのある打線が○。
個々の選手の調子に左右されず、ここまで来ているように思います。
今更阪神の強さが本物かどうかなんて語る必要ないでしょう。強いです、阪神は(他がだらしないこともあるけど)
昨年のジャイアンツよりは劣ると思いますが、現在のセリーグではダントツの強さを誇っています。
死角があるとすれば、チームの主力がベテランということでしょう。
ベテラン選手は経験があるのでペナント全体で力配分をするものですが、勢いで飛ばしすぎかなという気もします。
ケガによる長期離脱の可能性もありますし、体調管理がポイントだと思います。
 (今年はかなり気を配っているようですが、それでも気合入りすぎてるかなと)
夏場には今休んでいる若手・中堅選手の力が必要となるでしょうから、
今の控え選手がどれだけやれるかもポイントでしょうね。
リリーフ陣の疲れも気がかり。レギュラーだけでなく、全員で支えていくことが好調阪神の条件です。

巨人は怪我人が少しずつ帰ってきていますが、万全な状態ではなく、勝ち星を積み重ねられません。
深刻な問題はリリーフ陣ですよね… 抑えの河原投手が崩れ、代わるストッパーがいない状態。
主力選手の怪我再発の懸念もありますし、まだまだ課題は多いようです。
今はなんとか耐え忍び、リリーフ陣を整備して2位をキープする事が大切だと思います。
これ以上、阪神に離されないようにしながら、7月以降、追撃して行って欲しいです。
まだまだチャンスはあるはず。チームの立て直しが願われます。

中日はエースの川上投手、若手先発の朝倉投手の離脱が痛いですね。
投手のチームだけに、ピッチャーで苦労するようだと反撃体制は整えられません。
朝倉投手は今季復帰は難しいだけに、川上投手がいつ戻ってこれるかが反撃のポイントだと思います。
打線は大西選手を始め、ある程度の結果を残しているだけにエースの復帰が待ち望まれます。

ヤクルトは途中加入のベバリン投手が頑張っているのが印象的です。
ただベバリン・石川投手に続く安定感ある先発がいないので、連勝することができません。
なんとか安定感ある先発投手を作り、リリーフの石井投手の復帰とともに勝ち星を稼ぎたいところです。
岩村選手の復帰はいつ頃なんでしょう? そろそろ復帰してもらいたいところですが…

広島は…あまり野球を見る機会がないので、迂闊なこと言うと拙いのでコメント略(爆)

横浜は若手選手が頑張っているのでいいんじゃないでしょうか。
エースの三浦投手が復帰し、コックス選手も復活、
チームリーダーの石井啄選手を降格させることでチーム内の競争意識が高まってるように思います。
底は抜けたと思いますし、若手選手に経験を積ませながら、上位イジメといってほしいですね。
これからのチームですから、先を楽しみにしておきましょう。


とにかくセリーグは阪神を追いかけるチームが出てこなければ盛り上がりません。
戦力的にそれが可能なのはやっぱりジャイアンツしかないでしょう。
この2チームが白熱した戦いをすればプロ野球全体が盛り上がります。
セリーグの火を消さないためにも、ジャイアンツの奮起、そして他の4球団の阪神イジメを期待したいです。




〔パリーグ〕
順位 先月 チーム 勝率 先月 打率 先月 防御率 先月
ダイエー 32 21 .603 .592 .279 .279 3.47 3.07
近鉄 32 22 .592 .518 .278 .259 4.22 4.82
西武 28 25 .528 .500 .271 .269 4.07 4.03
日ハム 24 28 .461 .480 .271 .261 4.31 4.42
ロッテ 23 28 .450 .480 .250 .237 4.38 4.21
オリックス 17 32 .346 .416 .268 .286 4.68 4.12

順位は変わっていません。
4月はダイエーの独走体勢でしたが、近鉄がここに来て追い上げています。
昨年優勝の西武は好不調の波が激しく、なかなか勝ち星を積み重ねられていません。
ダイエー相手に5分以上戦うのですが、近鉄に分を悪くしていたので、こういうゲーム差になったのでしょう。
ダイエーが最下位のオリックスに5分と勝ち星を稼げてないことが、独走できない1つの要因かもしれません。

ダイエーは若い先発投手陣がなんとか持っています。
5月中盤に崩れかけたんですが、そこを安定感増してきたリリーフ陣が支えました。
ただ5月終盤からリリーフ陣が崩れ始めましたし…やや調子は落ち気味といったところ。
先発で安定感あるのは、やっぱり斉藤投手と寺原投手と経験を積んでいるピッチャーです。
和田投手は投球自体はいいのですが立ち上がりの失点が目立ちますし、新垣・杉内投手は日替わり。
リリーフ陣では抑えのスクルメタ投手に安定感ないのが一番の痛手です。
三者凡退がほとんどなく、抑えたとしてもピンチの連続でドキドキもの。
ちょっと投手陣に翳りが見えてきたように思います。
ここからは昨年まで実績を残していた田之上・星野・永井・水田投手らの奮起次第、投手陣再編も有り得ます。
打線はぼちぼち。井口・城島選手に4月の好調はなくなりましたが、松中選手の調子が上がったのが○。
ただダイエー打線は好不調の波が激しいので、課題といえば課題かもしれません。
首位にはいますが、意外と死角が多くあります。
そこらが最下位オリックスから貯金を稼げない一因でしょう(好不調の波が激しいため)

近鉄は中村選手をケガでスタメンから欠いたものの、ローズ選手が打ちまくり、
北川・星野・永池選手ら移籍組が頑張ったこともあり、得点力は4月以上のものがあります。
また岩隈・パウエル投手が安定感あり、加藤・門倉投手らも良い結果を残し、先発陣が揃ってきました。
課題は抑え。バーン投手が勤めていますが、事実上、日替わり状態になっています。
ただチーム状態としてはダイエーよりも良くなっているだけに、今後のペナントの中心になると思われます。

西武は好不調の波が激しすぎます。
長期ロード(札幌ホームゲーム含む)16試合(21日間)の日程の煽りを受けてしまった形ですね。
んー、誰が日程考えたんでしょう? 阪神の死のロードみたいな日程ですな…
その長期ロードはビジターが多かったこともあり、打ち込みが出来ず、調子が落ち込んでしまったようです。
本来ならそれを投手陣が支えなければならないのですが、西口投手が成績不振・首痛で戦線を離脱、
石井投手も右肩痛と先発投手陣の台所状態が苦しくなり、支えるどころではありませんでした。
それでも最低限、踏ん張らなければいけない所で勝ち星を取れるのは昨年優勝した経験でしょうか。
戦力的には厚みが出てきているので、6月以降の盛り返しが期待されます。
日程的にも5連戦止まりと余裕があるので、この期間にしっかりとリズムを取り戻すことが巻き返しの条件です。

日ハムは小笠原・エチュバリア選手の調子が上がったことで、打線全体が好調に。
5月序盤〜中盤の黒星を5月後半に白星で返済していきました。
5月中盤まで勝ち星を稼げなかったのは昨年頑張った金村・正田投手の不調。
それも後半には関根投手の先発定着、リリーフ陣の安定によって投手力が増しました。
まだ勝ち星を確実に稼ぐ安定感はありませんが、ヒルマン監督の下、一戦一戦、力を付けているだけに、
今後のペナントレースを左右する存在になってくると思います。
上位3強に割って入ることができるか、6月の日ハムの戦い方に注目です。

ロッテはぼちぼち。打線はフェルナンデス選手が4番に入ったことで、復調気配となってきました。
一時の貧打というイメージはありません。軸が決まり、まとまりが出てきましたね。
ただ上位球団に比べれば、打線はまだまだなので戦力の底上げが必要だと思います。
自慢の投手陣ですが、先発が揃わないのが辛い所です。
リリーフから川井・シコースキー投手らが先発に廻るなど、若干コマ不足の感があります。
黒木・加藤投手など実績ある投手の復調を待ち、反撃といきたいところです。

オリックスは… 監督解任はなんだったんですかねぇ…
オリックスフロントは「優勝を狙える戦力を整えた」とか言ってましたし、
解任劇の時は「巻き返し可能」とか寝言ほざいてましたが…完全に寝言でしたね(嘲笑)
先月よりも勝率が落ちてますよ〜 オーティズ選手はタイムリーエラー連発ですよ〜
吉井投手は先発失格、リリーフ転向ですよ〜 マック鈴木投手は先発しても突然崩れますよ〜
全く働いていない山崎選手は問題外。新戦力でまともに働いているのはブラウン選手ぐらい。
正直言って末期状態です。オリックスフロントは。誰かオリックスをプロ野球界から解任しろや(爆)
チームとして見た場合、後藤・竜太郎選手ら近年獲得した戦力が活躍してるのが好材料でしょうか。
とはいえ、他のチームを見れば正直まだまだかなと。んー、苦しい、褒める要素ないなぁ…


パリーグはセリーグと比べれば、まだまだ混戦模様です。
ダイエーに独走する力はありませんし、近鉄・西武らが戦力の底上げをしっかりしているので、
この3強を中心とした熱い戦いが繰り広げられるように思います。
あとはここに日本ハムが加われるかどうか。
開幕時から見れば着実にチームとして成長しているだけに、日ハムの活躍が楽しみ。
パリーグはまだまだこれから。6月もしっかりと応援していきたいものです。





≪5月のMy最優秀選手≫

MY最優秀投手 MY最優秀野手
セリーグ ウィリアムス
(阪神タイガース)
矢野輝弘
(阪神タイガース)
パリーグ 岩隈久志
(近鉄バファローズ)
星野修
(近鉄バファローズ)



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