2003年西武ライオンズ応援日記


4月16日 西武ライオンズ 6−12 近鉄バファローズ

(西)張(2回)−長田(1回)−許(3回2/3)−土肥(1/3)−潮崎(1回)
(近)高村(4回)−宮本(1回)−小池(2/3)−三沢(2回1/3)−岡本(1回)
(本)カブレラ2号・3号、ローズ5号、的山2号、松井3号、川口1号
西武
近鉄 12

ロッテ−ダイ オリ−ハム 巨人−広島 ヤク−阪神 横浜−中日
0−2 試合なし 2−3 5−3 3−6

投手陣乱調…打線の奮起を促せず連敗。借金2
今日は1番小関、2番柴田、3番松井とライオンズは不動のオーダーを崩して臨みました。
これに関しては後述するとして、先に試合展開を振り返ります。

1回表は小関選手がセンター前ヒット、柴田選手がバントファール・エンドランファールの後に叩きつけて進塁打。
松井選手が1塁線を破るタイムリー2ベースで先制。さらにカブレラ選手が外角変化球をレフトへ2ランホームラン。
その後は和田選手が四球、マクレーン選手が詰まりながらヒットを放つも、
宮地選手のところでマクレーン選手が飛び出してしまい、和田選手がスタートを切ってタッチアウト。
走塁ミスでチャンスを潰し、宮地選手が三振をしてしまって流れを切らします。

今季初先発となった張投手は制球が定まらず、大村選手に四球を与えるも、牽制タッチアウト。
これで落ち着くと思いきや、水口選手に粘られてヒット。ローズ選手にホームランを浴びて2失点。

3回表にライオンズは先頭の柴田選手が四球で出塁するも、松井選手が送りバント失敗。
これをカブレラ選手がレフト前ヒットで繋ぐも、和田選手がレフトフライ、マクレーン選手が三振に終わって凡退。

一向に立ち直りの気配を見せない張投手。3回裏はローズ選手に2ベースを浴び、中村選手に四球を与えて降板。
独り相撲を取ったままマウンドを降りてしまいました。
続く2番手の長田投手は磯部選手の送りバントの後の吉岡選手の所でリズムを崩します。
低めに投げたストレートをなんと名捕手の伊東選手が後逸。
幸いにもボールがちょうど捕手に跳ね返ってきて事なきを得ましたが、これで長田投手が動揺したのかもしれません。
ストレートを低めに決めきれず、吉岡・川口選手にタイムリー。
前田選手に四球を与えてしまい、的山選手に満塁ホームランと完全にやられてしまいました。

ライオンズは4回表も三者凡退に終わりますが、小関選手の打球が立ち直った高村選手の足に直撃。
脛を痛そうにしてベンチに戻っていきました。
この時点では3−8と点差がついていましたが、勝機はあったはずです。
近鉄のリリーフ陣は安定感がなく、抑えも確立していません。
この時点では分かりませんでしたが、高村投手が交代するとなれば戦況も変わったでしょう。
もちろん、その最低条件はリリーフ陣が試合を作り直すということなんですが…
今のライオンズはこれができない。だから勝てないんでしょう。
許銘傑投手が2失点で試合を支えきれません。
5回以降、捕手が細川選手に交代してからは良くなりましたが、この2失点は痛すぎました。

5回表はその2失点を後悔するような攻撃。
負傷降板の高村投手の後を受けた宮本投手から、松井・カブレラ選手が連続ホームラン!
さらにマクレーン選手の2ベースの後に、宮地選手がタイムリーで計3点をあげます。
ライオンズは6回表に1アウトから小関選手がヒットを打ちますが、
柴田選手がピッチャーゴロに倒れ、松井選手が四球で繋ぐも、カブレラ選手がピッチャーゴロで0点。
これで試合は決着してしまったようなものですね。

7回には許投手が川口選手からホームランを浴び、
ピンチで登板した土肥投手がローズ選手にタイムリーを浴びてしまうなど、終わってみれば6−12。
近鉄打線に全員得点を許すという屈辱的な大差で敗れてしまいました。



直接的な敗因は1回表のマクレーン選手の走塁ミスと張投手のピッチングでしょう。
それにもう1つ付け加えるならば、4回裏の2失点などリリーフ陣が試合を作り直せなかったことでしょう。
ただ試合全体を見ていくと、間接的な敗因に打線の組み替え、張投手の先発起用が浮かんできます。
直接的な敗因に関しては上でも説明しているので省かせていただきます。
ここでは打線組み換えを軸に語っていきたいと思います。

まず考えなければいけないのは、「なぜ伊原監督があんなにこだわっていた1番松井を崩したか」についてです。
これは3番打者が定まらないからというよりも、松井選手の状態にあったと私は思います。
今日までの松井選手は第一打席にヒット・四球による出塁がほとんどなく、1番打者の役目を十分に果たせていませんでした。
それに付け加えての盗塁成功率の悪さ。
ここは核弾頭で使うよりも、カブレラ選手の前を打たせることで、バッティングの状態をよくしようと思ったんじゃないでしょうか?
2番の小関選手もバントなどの小技がほとんどできていませんでした。
成績は残っていませんでしたが、バッティングの状態・打球の勢い自体はあったので、
制約なく打たすことができる1番打者に起用したのだと私は見ます。

結果的には1回にこの打順は成功したのですが、3回・6回とクリーンアップの前にチャンスを作りながら無得点でした。
3回は松井選手の送りバント失敗、6回は柴田選手のあわや併殺というピッチャーゴロ。
結局いくら打線を入れ替えても小技・繋ぐバッティングは重要になるわけですから、
それが出来ない限りはいつまで経っても「点」であり「線」にはなりえないわけです。
むしろ打順をしっかりと固定し、もう一度チームバッティングを見直してもらいたいです。
…もっともそれができない故の、気分転換だったとは思いますが…
それだけチームバッティングが危機に瀕しているのかもしれません。
早い段階で1番松井、2番小関が機能しなければ、打線は辛い状態に追い込まれるでしょうね。

張投手に関してはストレートの抑えが効かず、コントロールがバラバラだったようです。
まだ1軍に上げるには早かったと言わざるをえないでしょう。
相性で選ぶのもいいですが、選手の状態を見極めないとこういうことになっちゃいます。
相性は悪いですが、許投手の方が先発に適していたと思いますね。ちょっとこの采配にも難がありました。

近鉄との3連戦は勝てる試合だっただけに勿体無かったですね。
ただカブレラ選手の状態が良いなど明るい材料もあります。
あと少しチームの歯車が合えば、上手く回っていくだけに、首脳陣の舵取りに期待したいところです。
まだまだシーズンは始まったばかり。ガンバレ、ライオンズ!!




4月15日 西武ライオンズ 0−2 近鉄バファローズ

(西)後藤(8回2/3)−土肥(1/3)
(近)バーン(9回)
(本)大村2号、中村4号
西武
近鉄

ロッテ−ダイ オリ−ハム 巨人−広島 ヤク−阪神 横浜−中日
1−4 4−6 9−8 7−1 3−4

後藤、粘投報われず…バーンに来日初完封許す
おかしいなぁ…偽者ですか?(爆)
変だよなぁ…うーん、ライオンズの打線が悪かったように思えないし…変だなぁ…
近鉄のバーン投手が今までと別人のような投球をしていたようです。
今まではコントロール乱して一気に崩れる投球が続いていたはずですが。
ここまで好投するとは思いもよりませんでした。
文化放送の解説:渡辺久信氏によれば、松井選手に盗塁を許した時にかなりカッカ来ていたそうですが。
挑発的な態度もあったし、ランナー居ると崩れる投手だと思ったんですけど…分からないもんです。

ライオンズの先発、後藤投手の父親が昨晩亡くなられたそうです。
それだけに勝ち星をあげたかったんでしょうが…試合後はベンチも別の意味で静まっていたそうな…残念。
出来としては立ち上がりは不安定でした。
ボールが高めに浮きがちで、チェンジアップの腕の振りが緩かったようです。
けど3回以降は立ち直って粘りの投球を見せ、近鉄打線を抑え込みました。

打線は6回からのチャンスを生かせなかったのが痛かったです。
6回は先頭の高木浩之選手がセンター前ヒットで出塁するも松井選手がショートゴロ併殺崩れ。
松井選手が盗塁するも小関選手がセンターフライ、平尾選手がキャッチャーフライに倒れる。
7回はカブレラ選手が死球で出るも、和田選手がショートゴロ併殺打。
マクレーン選手がレフト線へ2ベースヒットを打って、代打の後藤選手が10球以上粘るもライトフライ。
8回は高木浩之選手がヒットで出塁し、代走の柴田選手が出るも盗塁失敗。
9回は小関選手がヒットで出塁するも、平尾選手がライトフライ、カブレラ選手がショートゴロ併殺打で試合終了。
あと1つ攻め切れなかった試合でした。

今日はもう諦めるしかないでしょう。
予想以上に良かったバーン投手に負けました。
次回対戦時はなんとかランナーを出して、楽なピッチングを心がけるだけでしょう。
チームとしては気分を入れ替えて、明日の試合に臨んでもらいたいですね。
明日は今季初登板の張誌家投手。
ファームの登板で徐々に良くなっていったようなので、好投を期待したいです。




4月14日 西武ライオンズ 13−1 近鉄バファローズ

(西)松坂(8回)−森(1回)
(近)前川(1/3)−山村(5回2/3)−宮本(1回)−
   三沢(1回)−島田(1回)
(本)伊東1号、和田6・7号、カブレラ1号
西武 13
近鉄

ロッテ−ダイ オリ−ハム
0−6 4−3

役者が揃ったライオンズ。先発全員安打で大勝!
松坂投手、カブレラ選手、伊東捕手と役者が帰ってきました!
今季初のベストオーダー(に近い)が組めたこの試合、序盤から打線爆発でした。
(1番松井、2番小関、3番後藤、4番カブレラ、5番和田、6番マック、7番平尾、8番伊東、9番赤田)
1回は松井選手が三振で倒れるも、小関選手が四球、
そして前川キラーになりつつある3番後藤武敏選手がセンターオーバータイムリー3ベースで1点。
続くカブレラ選手はどん詰まりと近鉄の深めの守備が幸いしたポテンタイムリーヒットで1点。
和田選手がセンター前ヒットで繋ぎ、マクレーン選手が四球。平尾選手が押し出し四球を選び、1点。
8番の伊東選手が初球を振ってレフトへ満塁ホームラン!
一気に7点をあげて前川投手をノックアウトします。

2回には和田選手のホームランで追加点。
3回は赤田選手が左打席で左中間にヒットを放ち、盗塁成功。
続く松井選手のライト線タイムリー2ベースで追加点。
4回はカブレラ選手のライト前ヒットの後に、和田選手が2打席連続となる2ランホームランで加点。
6回は途中出場の上田選手のタイムリー、
8回にはカブレラ選手が外角の変化球をライトスタンドに運ぶ今季初ホームランで点数をあげます。
投げては松坂投手が155キロ(スピードガン怪しかったようだけど)を計測するなど、
終始落ち着いたピッチングを披露し、8回のアンラッキーな当たりの1点だけに抑えました。

もう今日は語ることないです。この結果だけでいいじゃないのと(笑)
やっぱりカブレラ選手が4番に入ると打線に厚みが出ます。
今年比較的状態が良いマクレーン選手を6番に置けるのだから、これは大きいです。
これで9番に高木浩之選手が入れば最高の打線ですよね。
 (もっとも後藤・平尾・高木浩選手からの2人選ぶ事になりますが)
ただ今日は前川投手の乱調もあったので、大味にならないよう明日以降戦って欲しいです。
カブレラ選手のバッティングが無理ないようだし、今日1本出たので良くなるんじゃないですかね。
明日以降も期待がかかります。



今日はラジオ観戦だけだったので、詳しい事は分からず。
ニュースで見た映像からコメントできるのは…カブレラ選手だけですね(^^;
実戦復帰となったカブレラ選手ですが、久々にしては良い状態にあると思います。
1・2打席目はやや詰まった感じがありましたが、3打席目以降は外角の球を無理せず右に運びましたし、
8回のホームランも変化球に体勢崩れずにライト深くへホームランですから内容が良いです。
今日の試合展開からすればホームラン欲しさに無理に引っ張りそうな気もしてましたが、
粗いバッティングにならなかったのは今後の活躍を予感させてくれます。
明日以降もバッティングが楽しみですね。守備がちょっと不安ではありますが(^^;

若手では後藤選手が初のタイムリー3ベースを放つなど、3打数1安打と活躍。
右方向への打球が光ります。
同期の横浜、村田選手がホームランを量産してますが、タイプ違いますし、マイペースにやって欲しいです。
野手の間を抜く中距離打者を目指せ! 左右相性関係なく、3番定着を目指してください。

赤田選手は左打席でヒット1本、盗塁を決めるなど5打数1安打。
解説の東尾氏が言ってましたが、左打席で出塁することや走塁は良くなったので、
今度はランナーを返すバッティングができるかどうかでしょうね。
経験を積みながら頑張って欲しいです。守備も安定感出てきましたし、センター定着を目指せ!

代打で出てきて3打席たった高山選手はヒットなし…ちょっと1軍残留がきつくなりました。
技術的に悪いところは見当たらないと思うんですがねぇ。
やっぱり結果残さないとという気持ちから堅いバッティングになっているのでしょうか。
明日チャンスがあれば、柔らかいバッティングを見せて1軍残留といって欲しいです。
大島選手とともにそろそろ一皮剥けて欲しい選手。ガンバレ、高山選手!

あと松坂投手は心配するだけ無駄というか、同い年として凄いの一言です。
ヒーローインタビューの受け答えもしっかりしてますし、
考えて投球しているんだなということを伺わせてくれます。
周りはまだヤンチャ坊主みたいに見ている所ありますが、今年の松坂投手は精神的に大きくなっていると思います。
野球界だけでなく、あらゆる分野の昭和55年生まれのトップに立つという言葉は嘘じゃないですね。
今の松坂投手は大きく見えます。もっと評価しても損はないでしょう。

心配なリリーフ陣ですが森投手がまたしても…球の走りは悪いし、コントロールも定まらない。
ちょっと1点差ゲームでは怖くて使えませんね。
今のメンバーでは長田投手を勝ちパターン8回に持ってこざるを得ない気がします。
前回の先発登板で悔しい思いをしましたが、その分をリリーフで晴らして欲しいですね。
なにはともあれ、明日以降の試合が楽しみです。注目して見ていきたいです。


さてさて「松坂世代」ですが、良い選手多いですよね。
 ジャイアンツ 木佐貫、久保
 広島      永川
 横浜      古木、村田
 西武     長田、後藤、赤田
 ダイエー   新垣、和田、杉内
 日ハム    森本
 オリックス  加藤大輔

見落としあると思いますが、印象的なのはこんなところでしょうか。
横浜の村田選手はまだプロに入ってから見ていない…次回巨人戦でチェックしたいと思います。
飛距離は非凡なものありましたけど、ここまで量産して率も残すとは…正直、驚いてます。
日ハムの森本選手は足のスペシャリストという印象が強かったのですが、
最近はホームランも出てきているようで飛躍が楽しみな選手。
開幕戦の時点では長打という印象を受ける選手ではなかったので、この選手も要チェックです。

投手では勝ち星ついてませんが、木佐貫投手が良いですね。
ボールがシュート回転する癖があるから勝てないのだと思いますが、それ以外は素晴らしいです。
フォークボールもいいし、ストレートにもキレがある。今後が楽しみな投手です。
ダイエーの和田投手は牽制など頭脳的なピッチングが持ち味。
相手チームとしては慣れるまで厄介でしょうね。
2年目の杉内投手はカットボールで投球の幅が増したようです。
ただ時折崩れるところがあるので、粘りの投球ができれば順調に勝てると思います。

ライオンズでは長田投手がコントロールに安定感があり、今後が楽しみ。
決め球をしっかり投げられれば活躍するでしょう。リリーフなら全力でいけるので○。
後藤選手は右方向への打球に非凡なものあり。試合で成長してるので、今後が楽しみです。
スイッチ2年目の赤田選手は飛躍の年。
ライオンズはセンターが空いているので、なんとか割って入って欲しいです。
身体能力はトップクラスですから、技術を磨いてレギュラー入りを!

…で、今日ニュースで見たオリックスの加藤投手が結構良さそうです。
あのナックルですよね。正真正銘のナックル。
最近はパチモン多かったけど、加藤投手の球は揺れて縦に落ちるナックルです。
これでストレートが150キロ前後出るんですよね? これは脅威でしょう。
あのナックルをヒットに出来るのかなと。それぐらい良い球に見えました。
今後オリックスの加藤大輔投手は要チェックです。




4月13日 西武ライオンズ 2−9 千葉ロッテマリーンズ

(ロ)ミンチー(7回)−シコースキー(1回)−小林雅(1回)
(西)石井(7回2/3)−土肥(1/3)−潮崎(1回)
(本)メイ4号、和田5号
ロッテ
西武

ダイ−オリ 近鉄−ハム 巨人−阪神 中日−広島 横浜−ヤク
3−2 9−3 3−7 0−9 1−6

継投が裏目…取れるゲームを逃し、今季初の三連敗
流れ的には6回終わった時点で勝ちゲームだったんですが…
好調の石井投手を代えたことが裏目に出てしまいました。
まぁ、結果論でしかないんですがね…最悪の結果になってしまっただけに、そう思わずにはいられません。
この試合を落としたことは大きいです。

試合展開は2回裏に先頭のマクレーン選手が外角落ちる変化球を上手く合わせたレフト前ヒットで出塁し、
和田選手がサード強襲の当たりで2塁へ進塁。
宮地選手が倒れるも、平尾選手がインサイドの球を引っ張って3塁線を破るタイムリー2ベースで先制!
4回裏は和田選手がピッチャー返しのセンター前ヒットで出塁し、
宮地選手にエンドランをかけるも良い当たりのライトライナー、和田選手が間一髪で1塁へ帰塁。
続く平尾選手のところで和田選手が盗塁を決めて、三遊間を抜くヒット!
和田選手が一気に本塁へ突っ込み間一髪でセーフ! 好走塁を見せます。

5回裏にライオンズは高木浩之選手が出塁しますが、牽制でタッチアウト。
その後に松井選手がライト前ヒットで出塁しますが、小関選手のエンドランは不運にもファーストライナー併殺。
これで流れが変わるかと思われましたが、井上選手にレフトフェンス直撃2ベースを打たれた後は
福浦選手をショートゴロ、メイ選手をレフトフライ、ショート選手をサードゴロに打ち取って石井投手が踏ん張ります。
本来ならこの時点でライオンズの勝利は決まりのはずだったんですが…

8回表、2アウトから井上選手にセンター前ヒットを打たれた所で投手交代。
土肥投手に代わり、捕手も伊東選手が怪我以来のマスクをかぶります。
そして福浦選手にライナー性のライト前ヒット、
メイ選手に投げた内角のボールが中に入ってしまい3ランホームランを浴びてしまいます。
9回表にも潮崎投手がサブロー選手にタイムリーを浴びて1失点。
ライオンズは小林雅秀投手から和田選手がホームランを打ちますが、それだけで終わりゲームセット。
敗戦となってしまいました。

やっぱり鍵となるのは8回表の継投でしょう。
今日の石井投手は調子良かったように見えました。
スライダーが低めに決まっていましたし、終始落ち着いていました。
若干コントロールを乱す場面もありましたが、全体的には良かったと思います。
球数も100球前後… 普通に考えれば続投です。
ならば、なぜ交代したかと言えば、左バッターが続いたためでしょう。
福浦選手はそれまでノーヒットだったとはいえ、前日もポイントで活躍するなど好調を維持しています。
メイ選手に対しては石井投手が相性悪く、今日も1本ヒットを打たれていました。
そして何より、近年の石井投手は左バッターによく打たれている傾向があります。
右打者にはシュートを上手く使えるのですが、左打者にはスライダーが甘くなり、痛打されることが多かったです。
そういうった諸々のデータ・イメージが合わさっての交代だったのだと思います。
…もっとも今日の内容と状況で交代するかは判断の難しいところ。
前回登板は引っ張りすぎてダメと言われましたし、交代は妥当だったかもしれません。
ただ嗅覚というか、ピッチャーならではの感覚なら打たれることはないと判断する状況だった気がします。
そこらへんが投手の監督と野手の監督の差なのかもしれません。
どちらにせよ、難しい交代だったことは間違いありません。
攻めるに攻められない複雑なところですね…

攻めるとすれば9回表の潮崎投手の1失点でしょうか。
小林雅秀投手が控えているとはいえ、1点ならまだ分かりません。現に和田選手が打ったわけですし。
ここで登板間隔が空いている森投手を投入して、諦めていないことを示すべきだったと私は思います。
潮崎投手もベテランなのですから、こういう接戦はしっかりと抑えてもらいたいです。
試合の勝敗を決した1失点でしたね。余計な点数は与えない、野球の鉄則でしょう。
こういう所をキッチリやれなかったことが敗戦に繋がった気がします。
1点差なら逆転していたかもしれませんよ?
今年の小林雅投手は昨年ほどの脅威は感じませんし。
それだけに痛い失点・戦意喪失に繋がる1点だったと言えると思います。



目立った選手は松井・和田・平尾選手ですね。
松井選手は4打数1安打でしたが、内角低めのボールを打つなど上昇の気配があります。
明日からの近鉄戦に期待したいです。
和田選手はホームランを含む、4打数2安打で好調を維持しているようです。
最終打席の小林雅英投手からのホームランは真中高めボール気味の球。
あれを少し詰まりながらも運べる辺りは凄いですよね。
平尾選手は2本のタイムリーを打つなど左右に柔軟なバッティングができています。
昨年の良い時の状態に近づきつつあるので、今後の試合でも注目です。

逆に不安材料は宮地選手と土肥投手。
宮地選手はちょっと打撃が粗くなってる感じがあるようです。
開幕時は好調でしたが、ここに来て調子が下がっているように見えます。
守備でも昨日1回にバウンドが合わず打球を弾く場面もありましたし、やや精彩を欠いているところが。
センターは赤田選手が結果出ていませんし…どちらかに好調を維持してもらいたいです。
今年の土肥投手はコントロールがばらつきある気がします。
どちらかというと球威で抑える投手ですが、例年に増してコントロールがよくない。
外のスライダーも外れ気味ですし、今日のようにインコースのボールが真中に入ることも…ちょっと不安ですね。
リリーフ陣がやや調子上がってこないのが心配です。早く立ち直ってもらいたいです。

若手では後藤選手が3番ファーストスタメンでしたが、4打数0安打。
1・2打席目はそれほどではなかったと思いますが、3打席目以降は合わせるだけで打たされていたような気がします。
もっと腰を入れて打たなければ強い打球はいかないはず。
バットに当てる技術は高いものがあると思うので、腰からのスイングをもっと意識して欲しいです。
タイミング自体は合ってきています。もう少しだ、ガンバレ!
高山選手は代打で登場もショートゴロ。まだ堅いかなという印象。しばらくじっくり打たせてあげて欲しいです。
レギュラーは与えられるものでなく、奪うものだと言いますが…多少は与える事も必要かもしれません。
横浜の村田選手はスタメンで使い続けたこともあり、結果を残しています。
そうやって1軍クラスの選手の中で馴らすことも大事だと思います。
「これだ!」と思った選手はもっと使っていってもらいたいです。
もちろん打撃フォームが崩れてしまっているなら話は別ですよ。
今の高山選手はフォームを崩してないと思うので、我慢して使って欲しいです。4番の素質はあるのですから。

明日からカブレラ選手と松坂投手が復活です。
ややチームが調子を下げているだけに、活気をもたらして欲しいですね。ガンバレ、ライオンズ〜!!




4月12日 西武ライオンズ 2−9 千葉ロッテマリーンズ

(ロ)清水直(8回)−小林宏(1回)
(西)西口(5回2/3)−星野(1回1/3)−水尾(2回)
(本)ショート3号、松井2号、福浦1号
ロッテ
西武

ダイ−オリ 近鉄−ハム 巨人−阪神 中日−広島 横浜−ヤク
4−9 2−6 2−9 6−9 10−6

ライオンズ投打が噛み合わず連敗…良いところほとんどなし
うーん…試合の流れも何も、終始ロッテペースで反撃の糸口はなかった気がします。
いきなり西口投手がショート選手に3ランホームランを浴びて、3回には押し出し四球で序盤に4失点。
打線の方は5回にロッテのミスも絡んでチャンスを作りますが、最後は小関・宮地選手が凡退。
6回の2失点で完全に勝敗が決する形となってしまいました。

今日の西口投手はコントロールがバラバラ。
特にスライダーが高めに浮きまくりで冷や冷やする場面の連続でした。
ストレートも先日ほどの威力はありませんでしたし、リードする細川捕手も大変だったことでしょう。
今のチーム状態を考えれば4点差以上離されると正直辛いです。
機動力をちらつかせながら繋いでいかないといけないので、大差がついていると相手チームが慌てないため、
なかなか点数を上げることができなくなってしまいます。
もちろん西口投手もそのことは分かっていたはずなんですが…エースがこのピッチングは…残念です。

一方の打線に関してですが、ヒットは出ているも点数が取れない状況にあります。
その答えは簡単で1・2番の出塁が少ないからです。
ここ数試合のライオンズは4・5・6番がチャンスを作り、7・8番で返すという野球になっています。
去年のベストオーダーならこの形も機能したでしょうが、今は8番に細川選手が入っています。
思い切りの良いバッティングで結果を残していますが、今はリードに集中して欲しいというのが本音です。
だから8番で点数を稼ぐという形ではダメなんです。
得点力を上げるには7・8・9番が出塁して1・2番で返す野球、
または1・2番がチャンスを作り、3・4・5番で返す野球をしていかなければなりません。
ともかく松井・小関選手の1・2番コンビの出来! これが今の打線の全てでしょうね。
今日のように1・2番でチャンスを作れなかったり、下位打線が作ったチャンスを生かせないのでは点数は入りません。
2人が早く本調子になることを祈りたいですね。
幸いにも松井選手のホームランは調子が図れる良いホームランだったので、これから調子を上げていく事でしょう。
ガンバレ、松井選手! ガンバレ、小関選手!

注目の若手選手では後藤・高山選手が代打で1打席ずつ登場しました。
後藤選手は甘い球を見逃さずにセンター返しのヒットを放ちました。
ボールに逆らわないバッティングは見事です。だからといってコツコツ当てにくるでもない。
しっかりとスイングした上で、良いバットコントロールをしているので内容的にかなりいいと思います。
これからの活躍に期待したいです。
一方の高山選手はボール球に手を出しての空振り三振。
こちらは思いっきり振ろうという気持ちが強すぎて、気持ちがレフト方向引っ張りになっています。
そうなるとボールの見極めも早くなってしまい、外の球に引っかかってしまうと。
もっと後藤選手のように逆らわないバッティングをしてもらいたいです。
外のボールを右中間へ打つ気持ちがあれば結果は出てくるはず。
それができるバッティングフォームをしていますから、気持ちをしっかり持って臨んで欲しいです。
ガンバレ、高山選手!


他球団の話では金曜日の巨人−阪神戦が印象的でしたね。
9回2アウトからのまさかの逆転劇。信じられない思いでした。
試合展開からすれば、すんなり阪神が勝つペースだったんですが…
ホームランの恐ろしさというか、ジャイアンツ打線の怖さを改めて感じさせられました。

あとはヤクルトの鈴木健選手。
技術的なことは東尾氏のHPの解説が分かりやすいので、そちらを参照のこと。
私もTVで木曜日のヤクルト戦を見ましたが、
第3打席のフェンス直撃のヒットは西武ドームではフライアウトだと思いますね。
ここ数年の鈴木健選手の打球は良い当たりでもフェンス手前で失速アウト、そんなのばかり。
それが狭いセリーグの球場、神宮や広島ではフェンス直撃のヒットになるのですから大きいですよ。
元々バットコントロールは天才的ですから、この調子で頑張ってもらいたいです。
対戦チームはどう攻めればいいかというと、やっぱりインコースのストレートでしょうか。
東尾.comではベースの立つ位置を変えたことでカバーしてるとありますが…
それでも内角を意識させ、外の落ちるボールで攻めるのがベターでしょう。
何はともあれ、ライオンズOBで清原選手のFA後を支えた大選手ですから、新天地での活躍を祈りたいです。
ガンバレ、鈴木健選手!





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