2003年西武ライオンズ応援日記

4月9日 西武ライオンズ 0−8 ダイエーホークス

(西)長田(5回2/3)−星野(1回1/3)−水尾(1回)
(ダ)和田(6回)−岡本(1回)−吉田(1回)−山田(1回)
(本)城島3号・4号、バルデス3号 
西武
ダイエー

ハム−オリ ロッテ−近鉄 ヤク−巨人 横浜−広島 阪神−中日
3−5 3−7 8−9 7−4 5−0

西武、拙攻の連続…和田にプロ初勝利を献上…
あまりコメントしたくない試合ですね(^^;
KBCのネット放送に繋いでたんだけど、止まりまくりで途中放棄。
結局はラジオ観戦のみ。ルーキーが多かったので試合見たかったんですがねぇ…
まぁ、試合が試合なのでいいや(苦笑)

試合展開はライオンズが拙攻の山。
1回表に1アウトから小関選手が牽制死、2回表にノーアウトからマクレーン選手が牽制で誘い出されてアウト、
6回表には1アウトから代走に出た柴田選手が牽制で誘い出されてアウト。
和田投手の絶妙な牽制に機動力が完全に抑えられ、作戦は全て失敗してしまいました。
チャンスであと1本出ませんでしたし、流れ的にはライオンズの自滅の試合でした。

ダイエーは好調な城島選手がホームランを2回・4回と2本放ち(北九州市民球場ならでは?)、
6回裏には川崎選手が内安打で出塁し、開幕からヒットを続けている井口選手もヒット、
松中選手がショートフライに倒れ、城島選手の所でダブルスチールかけるも落ち着いて処理して3塁タッチアウト。
これでピンチは潰えたかと思いきや、不調のバルデス選手に四球を与えてしまい、
大道選手にタイムリー、鳥越選手に押し出し四球、辻選手にタイムリーと計7失点、長田投手が取られてしまいます
8回にも水尾投手がバルデス選手にホームランを打たれて、0−8で敗戦となりました。

敗因は3度に渡る牽制死。これで流れが途切れましたし、チームの雰囲気も悪くなりました。
和田投手がマウンドを降りた後でも反撃体勢を取れなかったのはこのミスがあったからでしょう。
昨日の新垣投手は機動力を見せて、フィールディング面から崩して攻略しましたが、
逆に和田投手にはそれが裏目に出てしまい、完璧にやられてしまったという印象です。
くしくもプロの先発投手はフィールディングが大事と言った私の考えが証明されちゃった試合でした…

ライオンズのルーキー長田投手の評価はそれほど落ちないでしょう。
今日の結果を悔しく思い、バネにすればいいこと。内容的には気にする事はないと思います。
投球フォームがオーソドックスなため、打者からボールが見やすいようなので、
投球が単調にならないように気をつけることが大切となってくるでしょうね。
城島選手のホームランも6回の4失点もそこらが影響したのだと思います。
ボールが先行してストライクを取りに行く時などは配球を読まれる危険性が高いので、
常にストライクを先行しながらコースに投げていけば先発でも勝てるはずです。
どちらかというとボールのキレ、制球力を生かした配球で勝負する投手ですから経験を積めば勝てるはずです。
今回の結果でリリーフに戻すようですが、最初からリリーフ予定なので問題なし。
勝ちゲームの右リリーフですから、まずは経験をしっかり積んで欲しいですね。
短いイニングなら常に集中できるので好投できると思います。ガンバレ、長田投手!

ダイエーの和田投手は牽制が絶妙だったようですね。
それ以外にもランナーを釘付けにするなど、フィールディング面の良さが目立ちました。
投球ではコントロールがイマイチだったようですが、独特の投球フォームのおかげで、
ライオンズの打者がボールに差し込まれていた気がします。
たぶんライオンズの打者はミートしたと思っていても、ファールになったりフライになったことでしょう。
少し和田投手に慣れるまで時間がかかるかなぁと思います。
まずはじっくりと研究をして、勝負をしていってもらいたいですね。
驚くような変化球はないので、粘ってボールを投げさせることが和田投手対策には大切でしょう。
慣れればカモなピッチャー。元ダイエー(現ジャイアンツ)のペドラザ投手のイメージでいればいいと思います。

ライオンズの若手打者には良いところがありませんでした。とほほ…
6番ライトスタメンの高山選手は3の0、2三振1四球。
7番ファーストスタメンの後藤選手も4の0、2三振に終わってしまいました。
こういう日もあるさということで。
2人とも右方向へのバッティングを意識していれば結果が出ると思うので頑張って欲しいです。
2番手の星野投手は投球内容良いのですが…相変わらず1イニング目に四球を出すのがイタタ。
ただ順調に経験を積んできているようなので、今度は勝ちパターンで起用して欲しいですね。
成長が感じられるだけに、リリーフの一角として定着する事を期待しています。




4月8日 西武ライオンズ 6−4 ダイエーホークス

(西)三井(5回2/3)−潮崎(1回)−土肥(1/3)−
 森(1回)−豊田(1回)
(ダ)新垣(9回)
(本)平尾1号、バルデス2号
西武
ダイエー

ハム−オリ ロッテ−近鉄 ヤク−巨人 横浜−広島 阪神−中日
4−4 中止 中止 中止 4−6

細川、リードに打撃に活躍! 復帰の平尾、1号3ランホームラン!
どうしてもルーキー先発となると、そちらに目が行ってしまうんですよねぇ(^^;
残念ながら映像で試合を見れなかったので、まだ新垣投手を詳しく見てはいませんが、
スポーツニュースで見る限りは高校の頃から印象は全然変わってないです。
典型的な「球はいいんだろうけど…」というピッチャー。プロで先発は厳しい、リリーフがいいかなと思っています。
私が高校野球等でプロ向きか否かをチェックする時は3つの点に注目します。
1つが投球フォーム。球速が遅くても良いフォームならば、スピードは上がっていきます。
それにプロで最も怖いのは怪我と体力面ですから、無理のない投球フォームをしているかどうかをチェックします。
2つ目が変化球。1つでいいので絶対的に自信を持っている球があるかどうか。
どんなにストレートが良くても、球種が豊富でも、いつでもカウントが取れて、苦しい時に全てを託せる球がなければ難しい。
プロで早い段階で出てくる投手は必ず1つ良い球を持っているので、そこをチェックします。
3つ目がフィールディングです。
これはほとんど天性のもの。クイック等は練習で上手くなるでしょうが、バント処理等の投手守備はセンス。
先発ピッチャーは守備機会が多いですし、これをしっかりこなせるピッチャーでなければプロでは勝てません。
新垣投手は3つ目のフィールディングが欠けています。
フィールディングミスをすることで、自分を追い込んでしまい打たれる…そんな悪循環。
これ以上、上手くなると思えないので、リリーフで生きるのが良い道かなぁと思ってます。
投手は9人目の野手であることを忘れたくないです。

試合展開の方を簡単に解説しておきます。
1回表、松井選手がライト前ヒットで出て小関選手が送るも、宮地・マクレーン選手が連続三振で無得点。
1回裏、ダイエーは村松選手のレフトフライを和田選手が照明を目に入れてしまったのかエラー。
川崎選手の送りバントの後に、井口選手がライト前タイムリーで先制。
3回表、2アウトから松井選手がセンター前ヒットで出塁し、小関選手が高いバウンドになるラッキーな内安打。
これを宮地選手がスライダーに合わせてライト前タイムリーヒットを放ち、同点。
3回裏、先頭の本間選手がヒットで出塁し、村松選手の送りバントをサード石井選手の送球が逸れてオールセーフ。
ノーアウト1・3塁から盗塁を決めて、2・3塁。川崎選手のショートゴロの後に松中選手の犠牲フライで1点。
続いて当たっている城島選手でしたが、ここで細川捕手が2塁へ牽制を行いタッチアウト! 強肩でチームを救いました。

4回表、和田選手がセンター前ヒットを放ち、柴田選手が送りバント。
これを新垣投手が前進してくるも、なんとトンネル。グラブにボールが入らず、打球は後ろに逸れてオールセーフになります。
続く石井義選手はバント指示が出るも決められず、最後は三振…ライオンズでこれは厳しい…
けれど細川選手がまたチームを救ってくれました!
初球ストレートを狙い、レフトフェンス直撃のタイムリーヒット!
さらに平尾選手も初球打ち、得意の右打ちで狭い北九州市民球場のライトスタンドに入る3ランホームランが飛び出します。
一方のダイエーは6回裏に左キラーの大道選手がヒットを放ち、バルデス選手が失投を逃さずに2ランホームランを放ち、
1点差で試合の動向は分からなくなります。
けれどライオンズは潮崎−土肥−森投手と繋ぎ、リリーフ陣が踏ん張ります。

そして9回表、途中出場のルーキー後藤武敏選手がライト前ヒットを放ち、代走の赤田選手が出場。
細川選手のバスターもキャッチャーフライに倒れますが、赤田選手が盗塁を決めて、1アウト2塁。
さらにワイルドピッチがあり、キャッチャーが弾く間に赤田選手は3塁へ。
続く平尾選手の当たりは3塁後方へふらふらと上がるファールフライ。
これをサードの本間選手がやや体勢崩れてキャッチしたのを見て、タッチアップでホームへ!
ライオンズらしい卒のない野球で決定的な追加点を奪います。
最後は抑えの豊田投手が締めてゲームセット。ライオンズが勝利しました。



ライオンズ攻撃陣はまだミスが目に付くのですが、その後の打者・走者がそのミスをかばう活躍をしてくれています。
4回の石井選手のバントミスの後の細川選手のヒット。9回のバスター失敗の後の赤田選手の盗塁。
こういったチームのかばい合いが上手く作用していると思います。
今のライオンズは良い方にまとまってきていますね。

個々の選手レポは、細川選手、平尾選手、赤田選手、石井義人選手についてです。
細川選手は6回に新垣投手の抜けたスライダーが頭部に当たったのが気がかり。
試合には出ていましたが、大事無いことを祈ってます。これで細川選手が出られなくなると厳しすぎますから…
バッティングは2軍でもOP戦でもあまり良い数字でなかったので、誰も期待していなかったんですが、まさかの大活躍!
ヒットは全てタイムリーという勝負強さが光ります。
打撃フォームに無駄がなく、オーソドックスに振れる所と思い切りいける所が好結果に繋がってると思います。
リード面でもベンチの信頼を得てきているようで成長著しいです。この調子で経験を積んで行って欲しいですね。

平尾選手は腰痛で出遅れていたものの、高木浩之選手の足痛(週末復帰予定)によって昇格スタメンとなり、
3ランホームランに好守備と活躍を見せてくれました。
右打ちの上手さは素晴らしいものがありますから、心強い選手が帰ってきてくれました。
これでセカンドとサードの層が一気に増しましたね。

代走出場の赤田選手はここまで打撃で結果が出ていなかったものの、快足でチームに貢献をしました。
3塁後方のファールフライでのタッチアップは圧巻でした。
日々の走塁に対する強い意識が生んだプレーでしょう。これが打撃に繋がっていくといいですね。

気になるのがサードスタメンだった石井義人選手。
バッティングは確かに良いものはありますが、守備やチームプレイの面でボロが少々…
バントミスもありましたし、先日には走塁ミス。守備で送球が安定しないのが辛いところ。
これなら中島選手を降格ではなく、石井選手を落とした方が良かったのではないかと思うほど。
ただ現在は左の代打がいませんし、バッティングで良いものを見せてもらいたいですね。
チャンスはまだあるはず。頑張ってください!




4月6日 西武ライオンズ 10−6 近鉄バファローズ

(近)前川(5回1/3)−三澤(2/3)−宮本(2回)
(西)西口(6回1/3)−土肥(2/3)−森(1回)−豊田(1回)
(本)ローズ1号、中村3号、大村1号、マクレーン3号、益田1号
近鉄
西武 × 10

ハム−ダイ オリ−ロッテ 広島−巨人 阪神−ヤク 中日−横浜
7−5 3−4 4−9 5−6 3−7

7番後藤武敏、4番マクレーン大爆発! 打線の力で近鉄アベック弾打ち砕く!
昨日の試合はお寒いものですが、今日は対称的に熱い試合を繰り広げてくれました。
今日球場に行ったライオンズファンは大満足じゃないですかね?
春休み最後ということで2万4000人入ったようですし、西武側としては最高のゲームだったと思います。
なお、近鉄側のローズ・中村選手のアベック弾の連勝記録が止まったそうです。
今のライオンズ打線の調子は悪くないと書いただけありますな。
別に近鉄投手陣が悪かったわけではありません。ライオンズが打ち勝った試合なのです。

それでは長いでしょうが、試合展開の説明をしていきます。
先発はライオンズが西口投手、近鉄が前川投手で始まりました。
立ち上がりの両投手ですが、持ち味を発揮していたと言っていいでしょう。
西口投手はストレート・スライダーのキレ・球威ともに十分で、調子はかなり良かったように思えます。
ストレートは空振りを取れていましたし、スライダーをきっちり落すことができていました。
前川投手は荒れ球でカウントを悪くしたり、四球でランナーを出すものの要所を締めるピッチングでした。
この要所を締めるところが嫌らしいです。
ストレートは右打者の内角にクロスファイヤーで食い込み、
スライダーとカーブを低めにストライクからボールになるように投げており、「本当にコントロール悪いのか?」と思うほど。
それぐらい打てないコースに投げていました。

試合が動いたのは4回表です。1アウトランナーなしでローズ選手を迎えた所で投球が乱れます。
どうも私には変に警戒してしまったように見えました。
今日の西口投手のボールならば普通に投げていれば抑えられたはずです。
 「現在は2連敗中で、今日負けたら同一カード3連敗。しかも相手は絶好調の近鉄。負けると独走しかねない。
 ローズ・中村には絶対に打たれないようにしなければ…」
そうやって意識するあまりにカウントを悪くして、ど真ん中スライダーという完璧な失投を投げてしまったように思います。
ローズ選手の当たりは完璧。打った瞬間のライトスタンド上段のホームランでした。
これで動揺したのか中村選手にはインハイストレートをレフトポール際に打たれ、
磯辺選手に四球を与えるなど精神的に追い詰められていました。
けれどここでベンチが一呼吸入れ、なんとか後続は立ち切りました。

ライオンズは4回裏、2アウトから7番スタメンの後藤武敏選手に廻ります。
後藤選手は2回にも前川投手の内角スライダーをライト前に運んでおり、タイミングが合っていました。
そしてこの2打席目はインローの苦しい所を上手く合わせてサード強襲のヒットを放ちます。
この日の前川投手の組み立ては右打者の内角ストレート、スライダー・カーブという組み立てだっただけに、
後藤選手のこの2本のヒットが与えたダメージは大きかったと思います。
どちらも失投ではありませんし、ルーキーにあれだけ完璧に打たれれば動揺もあるでしょう。
その後の細川選手にもインサイドの球をセンター前に運ばれ、
大村選手が前進するもキャッチできずに後ろに逸らして1点入るのですから余計にカリカリします。
この1点はただの1点ではなし。若手打者2人によるこの1点が今日の試合の流れを作ったと思います。

それが発揮されたのが5回裏です。
円陣を作ったライオンズは小関選手のセンター前ヒットでノーアウトでランナーを出します。
3番犬伏選手は粘るも最後は高めボール球に手を出してしまい、空振り三振。
けれどマクレーン選手がカーブを軽く押し出す感じで右中間へ上手く打ち、タイムリー2ベースヒット!
続く和田選手も左中間へタイムリー2ベースヒット!
赤田選手は三振に倒れますが、後藤選手が猛打賞となるライト線タイムリー2ベースを放ち、3点を取って逆転します。
前川投手のボールに対して逆らわず、センターから右方向を狙った見事な攻撃だったと思います。
4回裏の攻撃、そして後藤選手のバッティングがライオンズの逆転劇を呼び込みましたね。

さらに6回裏には高木浩之選手がセンター前ヒットを放ち、
松井選手がバントの構えするもサインは単独スチール、これを鈴木捕手が慌てて2塁送球できず。
松井選手は叩き付けるバッティングができず、セカンドフライに倒れますが、小関選手が粘って四球。
犬伏選手のショートゴロは飛んだ所が良く、セカンド小関選手もベースに着くのが速くオールセーフ。
満塁になった所で近鉄は三澤投手に交代し、バッターは4番のマクレーン選手。
インサイドのスライダーを右中間へ運ぶ満塁ホームラン! 素晴らしいバッティングでした。

一方守りの面で話を進めると、西口投手はホームラン2本を浴びた後は疑心暗鬼気味で甘い球が増えていました。
特に変化球が高めに入りがちに見えました。
だから5回表に大村選手にホームラン、7回表に益田選手に3ランホームランを浴びてしまったんだと思います。
ただ7回表は先頭打者が三振振り逃げなど、細川捕手にも責任があります。
たぶん細川捕手はストレートが良いと思ってたんでしょうが(実際にそうだったんだけど)、
西口投手は2本塁打でスライダー頼りになっていた気がします。
サインを首を振る場面が多かったですし、そこは細川捕手が耐える時でしょうね。
そこはもうピッチャーとの信頼関係を作っていくしかありません。
勝ち星がついてくれば、自ずとできてくるはず。投手への気配りができるリードを身につけましょう!

この後にライオンズは土肥−森−豊田投手と繋いでいくのですが、森投手の状態が不安です。
登板した8回表に磯辺選手がライト前ヒットを放ち、
吉岡選手は苦労しながら三振に打ち取りますが、1アウト1塁のピンチが続きます。
ここで川口選手の当たりは1・2塁間を抜くヒット!…と思いきや、セカンドに入った上田選手がダイビング!
打球をキャッチして、さらに座ったままファーストへナイス送球でアウト!
もうこれしかないという程の完璧な超美技でチームを救いました。
森投手はストレートが走らず、フォークのキレがイマイチだっただけに、このアウトは大きかったと思います。

そういう後には流れが来るもの。
2アウトからマクレーン選手が逆らわずにセンター前にヒットを打ち、柴田選手が代走に登場。
宮本−北川という経験の浅いバッテリーだったので、難なく盗塁成功!
和田選手は警戒されて四球で、2アウト1・2塁。
ここで途中守備から入っていた宮地選手が上手くミートしてライト前タイムリーヒット! 1点追加します。
続く後藤選手は四球。さらに細川選手も四球を選び、押し出しで1点を追加します。
そして9回表は守護神の豊田投手が登板。見事3人で打ち取り、ゲームセットとなりました。



今日の勝因をマクレーン選手の満塁ホームランと言うのは残念ながらモグリ(笑)
7番後藤選手の前川投手からの3安打です。これが前川投手を追い込み、逆転劇を演出しました。
私は今日のお立ち台は絶対に後藤選手だと思ってたんですが…(^^;
やっぱり満塁ホームラン打たれると取られちゃいますね。良い意味でとほほ〜
作戦面では下手に動かなかったことが巧を奏したように思います。
バッターをバッティングに集中させたことが打線爆発を呼んだ気がします。
8回は盗塁を絡めましたが、確実に決まる場面だったのでOK。
これからも確実性を考慮しながら作戦を実行して欲しいです。
今の打線は悪くないですよ。
個々の選手の能力は確実に伸びていますし、カブレラ・伊東選手がいなくても大丈夫です。

収穫面は上の勝因分析を参照。個々の選手に関しては下でまとめておきます。
反省材料としては西口・森投手のピッチング内容、バッテリーの問題、チームバッティングです。
今日はピッチャーが首を振る場面が多く、バッテリーの呼吸が合っていませんでした。
ただこうやっていくことで双方の意思を確認できるわけですから、今の細川捕手にはプラスだと思います。
若い捕手は首を振られてナンボです。ピッチャーの考えを知り、自分の考えと照らし合わせて欲しいですね。
西口投手は少しホームランに警戒しすぎていたところがありました。
もう少し自分のピッチングを信じて、ローズ・中村選手に挑んで欲しかったです。
マイペースで投げていれば完封できる内容だったはず。次回の反省材料として欲しいです。
森投手はストレートの速さ・威力が出てきません。
フォークの落ちも悪いですし、このピッチングが続くと正直苦しいです。
キャンプ中に球数を増やすためにツーシームなどの新球に挑戦していたようですが、
それで今までの持ち球の威力が落ちては元も子もありません。
ちょっとストレートが調整不足。もっとストレートを投げ込んで威力を増してもらいたいです。
そんなことではメジャーとか言ってる場合じゃないですよ〜 (つか、西武はポスティング認めないっすよ〜)
打線の問題としては繋ぎのバッティングができていません。
1回の小関選手の送りバント失敗、6回の松井選手のセカンドフライなど後ろに繋ぐ形が不十分です。
進塁打を打つ時はしっかりやって欲しいですね。
勿論、相手チームもそれを阻止しようとしてくるでしょうが、それを決めるのが西武緻密野球です。
もう一度基本を確認して、チームバッティングの徹底をしてもらいたいです。

最後に個々の選手に関して少々。打者中心です。
4番のマクレーン選手はかなり状態が良くなってますね。
今日見せてくれたような右方向への強い打球が目立ちます。
悪い時には外角の変化球にくるくる回ってしまうのですが、
今のマクレーン選手はそれを右方向、もしくはセンター返しできるだけの対応力があります。
例えタイミングを崩されても腕1本で打球を運べるだけの柔軟さを持っていますし、
この状態が続けば本塁打だけでなく、打率も良い数字を残せると思います。
6番センタースタメンの赤田選手は3打数0安打…残念ながら結果が残りませんでした。
投球パターンを見ているとインサイドに食い込むボールで打ち取られています
左打席の方が内角球への対応は良く、右打席の方が少し逃げがちに見えます。
いかに差し込まれないように打つか、それがレギュラー定着の課題でしょう。
攻められているのは内角ばかりなので、それだけクリアできれば良い活躍をしてくれると思います。

7番ファーストスタメンの後藤武敏選手は4打数3安打1打点1四球の大活躍!
何が良くなったかと言えば、タイミングの取り方が良くなっています。
昨日見せたような腰が入っていない手打ちはありませんでしたし、腰からシャープなスイングができていました。
若手打者が苦戦しがちな内角球を右方向に運べる技術は大きなアドバンテージです。
今日は第2打席にインローボール気味の難しい球を腕だけでサード強襲ヒットにしましたから、
この先は右方向への打球だけでなく左方向への打球も増えてくると思います。
残念ながら最後の打席、右投手の宮本投手との対戦は四球で見極められませんでしたが、
タイミング自体は合っていたと思うので、右だろうが左だろうが苦にせず打てそうです。
この調子でいけばライオンズの救世主になる可能性あり!
フォークボールへの対応は分かりませんが、
第3打席のタイムリーは追い込まれてからの縦カーブを右方向へ打つなど縦の揺さぶりも気にならないので、
今の打撃フォームが崩れなければ3割近く打てると思います。

あとは代走で出場し、1打席だけ廻ってきた中島裕之選手に大注目です。
今日はバットが折れてのショートゴロでしたが、タイミング自体はバッチリでした。
スイングの力強さがあるので、近いうちに1発ホームラン出るんじゃないですかね?
課題を上げるならば上体と下半身の力配分に気を付けろと言うぐらい。
タイミングは合ってきたので、上体に力を入れ過ぎることがなければ打てますよ(所謂、力みが出ないように)
下半身からスイングすれば打球は飛んでいくと思います。
率が後藤選手なら、長打は中島選手。
開幕数試合で若手打者2人の目処が立ったことは大きいです。
これに細川捕手も含め、若手3人は日に日に育ってきています。目を離さないでいきたいですね。




4月5日 西武ライオンズ 2−10 近鉄バファローズ

(近)岩隈(9回)
(西)後藤(6回)−土肥(1回)−前田(2回)
(本)マクレーン2号
近鉄 10
西武

ハム−ダイ オリ−ロッテ 広島−巨人 阪神−ヤク 中日−横浜
4−6 4−7 0−1 12−5 3−2

継投・走塁ミス…今季初の連敗…
まぁ…なんというかねぇ…近鉄・ダイエーのカードで3勝2敗なら御の字でしたが、
ここ2戦の戦い方がマズイのでこの数字も厳しいかなぁと不安になってきます。
若手育成もあるので、当面は5割目標で1勝2敗の哲学でリラックスして行きましょうか(^^;
そんなわけで明日はなんとか勝利を収め、同一カード3連敗だけは避けたいところです。

今日に限らず、毎週土曜は忙しいので、本格的な試合チェックはできません。
夕方から移動時間になるため、今日のように2時開始だと全部見ることできないんですよね…
幸い今日はNHKで放送があったのでビデオ録画しましたが、(イラク関連ニュースに食われた?)
毎週そうはいかないのでご容赦ください_(._.)_
今日は6回までは見れましたが、それ以降はまだ見ていません。
見なくて良かったか? いやいや、負けにも色々な要素あり。見れなかったのはやはり残念です。

今日は西武ドームに限らず、全国的に寒かったですね〜
西武ドームは4〜5度ぐらいだったらしく、雨風もあってか体感温度はさらに下だったことでしょう。
3月始めのオープン戦並の気候で試合が行われたようです。
風が吹き込んでくるパチモンドームとか言われるけど、西武球場は自然環境が売りだったんですからOK。
つーか、やっぱり屋根外しませんか?(爆)←試合見てないこともあり、雑談混じりですいません。

立ち上がりは両投手ともに寒さにやられて、コントロールがバラバラでした。
ストライク・ボールがはっきりしていて、ボールが甘く入りがちに見えました。
近鉄はローズ・中村選手の連続四球の後に、磯辺選手がセンターオーバータイムリー3ベースで2点。
ライオンズは松井選手が2ベースで出塁し、マクレーン選手のレフトポール際の技ありホームランで2点。
近鉄は2回にも大村選手のタイムリーで1点を奪うなどリードを奪っていきます。
先に立ち直ったのは岩隈投手でした。
3回、いや4回辺りからコントロールが安定していったように思います。
それからはストレート・スライダーともにキレが良く、突け込む隙は少なかった気がします。
一方の後藤投手は逆球続きであっぷあっぷ投球が続きました。
高めに外す球が甘く入ったりするなど、冷や冷やもの。よく3点で済んだなというのが率直な感想です。
良くなったのは3回表、1アウト2・3塁のピンチで星野選手をショートゴロに打ち取ったことで、
後藤投手も自信が戻ったのか本来のピッチングができていたと思います。
5回表に右足を攣るアクシデントがあったので、それだけが気がかり。
ただNHK解説の大野氏が言っていたように、攣った後の方が良い時の後藤投手に近かったので、
全体的に力み過ぎているところがあるのかなと思っています。
おそらくストレートが本来のスピード出ていないせいでしょうが、
ここは焦らず7〜8分目でコースを突く本来の投球を見せてもらいたいです。
温かくなれば、腕が振れてくれば自然とスピードは付いて行きますよ。

土肥・前田投手に関しては見ていないので分かりません。
一つだけ言えるのは余計な四球を与えてはダメだ、ということでしょうか。
試合終盤では1つの四球が試合を大きく左右するだけに、リリーフ投手には注意してもらいたいです。
なお、昨日話題に出した潮崎投手は状態90%で、
先発欠員時の補充、ロングリリーフどちらでもいけるようにスタンバイしているそうです。
少しリリーフ陣が崩れ気味なので、ここはベテランに上手くまとめてもらいたいですね。

打線の方はバッティングそのものよりも攻撃に問題があります。
岩隈投手には昨年までも抑えられながらも勝ち星を上げているのですから、
1チャンスをものにしなければいけません。
そのチャンスがあったのが4回裏と5回裏の攻撃です。
ただしどちらも走塁ミスによってライオンズはチャンスを潰しているんですよね…

4回裏は移籍後初スタメンの石井義人選手がレフト前へ上手く合わせるヒットを放ち、
細川選手のバットが折れるピッチャーゴロで2塁へ進塁、さらに高木浩選手がファースト内安打となり、
2アウト1・3塁のチャンスで1番の松井選手を迎えます。
その場面で岩隈投手がワイルドピッチ、キャッチャーが前方に大きく弾くのを見て高木浩選手が2塁へ。
ボールを拾った的山捕手は2塁へ投げると見せかけて3塁へ送球。帰塁が遅れてタッチアウトとなってしまいます。
どんな指示が出ていたのか分かりませんが、松井選手の打席なので無理する必要はなかったと思います。
たぶん石井義選手の判断ミスだとは思うのですが、もし2塁送球と同時にスタートを切る指示が出ていたとするなら、
昨日も書いたように打者に対する信頼感が弱いと思わざるをえません。
もちろん常に次の塁を狙う姿勢は大事ですし、機動力をちらつかせることで作戦の幅は大きく広がります。
けれどそこにはリスクが付きまとうわけで、試合の中でいかに効果的に決めるかが重要だと思います。
最近の試合を見ていると、やや動き過ぎではないかと感じています。
カブレラ選手不在によって、昨年までと比較されたり、その穴の大きさを指摘されますが、
今のメンバーで組む打線だって悪くはないですよ。
チームバッティングができるという点ではむしろ今の打線の方が上です。
ヒルマン日ハムのように粘っこい攻めをしていけば、勝機は十分過ぎるほどあると思います。
機動力野球も西武緻密野球の一つですが、粘っこいチームバッティングも西武緻密野球の一端のはず。
昨年の成果で派手な機動力ばかりクローズアップされましたが、
今こそ地味ながら確実な西武緻密野球を実践してもらいたいです。
今朝のヤンキースの試合などを見ていて、そんなことを思いました。
少々報道に対して神経過敏というか、焦り過ぎです。ここはじっくりと攻めていってもらいたいです。

ちなみに5回裏は小関選手がセンター前ヒットを放つも、岩隈投手の牽制でタッチアウトでした。
良い牽制だったと思いますが、小関選手なのでここは敢えて槍玉に上げておきます。

今日の試合に関してはこんな所ですね。
細川捕手は引き続き近鉄打線の傾向と対策、投手の調子によるリードの工夫を勉強してください。
後半戦ではチームを引っ張っていくぐらいの成長を期待しています。
今のうちにしっかりと勉強して行ってくださいね。
あとは監督・チームが地に足が付いていないプレーが多いので注意されたし。
少々大雑把なプレーや采配が多いです。もう一度地味ながらも確実なプレーを再確認して欲しいです。
イージーミスは絶対に阻止です。
あとは特になし。打線は試合展開が悪いせいで湿りがちですが、まだまだ大丈夫だと思ってます。
若手の中島選手も内安打ながら1本出たので、これで波に乗っていって欲しいですね。

今日の結論として勝つためには「動くな」ってことです。
たまにはバントやエンドラン、盗塁を使わないチームプレイで攻撃組み立てるのも良いかもしれませんよ?
明日は西武ライオンズらしい「地味な」野球を期待しています!



(ビデオ視聴後)
試合の感想は変わりませんでしたが、若手選手の技術面に関して少々触れておきます。
まずは代打に出てきて詰まりながら内安打を放った中島選手から。
打撃フォームは腕をトップの位置に置いてバットを揺らしながら構え、
投手のバックスイングと同時に腰から左足を後方に引き付け、バットと一緒にバーンと前にぶつけるフォームです。
この日の試合ではかなり引き付けられていましたし、これを継続していけば大丈夫だと思います。
タイミング自体は悪くなかったと思うので、あとは力配分でしょう。
上半身がムキムキっぽいので、余計な力が入ると引っ掛けちゃうと。
下半身を意識してスイングできれば長打も出てくるし、打球速度も速くなるでしょうね。
タイプ的にはポイントを後に持つタイプ。
カブレラ選手や和田選手、そして入団会見で豪語したバリー・ボンズ選手のタイプ。この言葉は伊達じゃないなぁと。
足もそれなりにあるようなので、30本30盗塁、50本50盗塁と大きく行って欲しいです。

同じく代打に出てきた後藤武敏選手はセンターフライでした。
タイミングは合ってましたが、腰が入ってなければ意味ないですよ〜(苦笑) 手打ちな感じでした。
下半身の動き・タイミングの合わせ方は良くなったと思うので、これで腰からスイングできれば大丈夫でしょう。
もう少し我慢すれば若手選手の中で1番早く結果出しそうです。頼みますよ、後藤選手!




4月4日 西武ライオンズ 1−5 近鉄バファローズ

(近)パウエル(7回)−吉田(1回)−岡本(1回)
(西)松坂(2回)−長田(3回)−土肥(1回)−
 前田(2/3)−森(1/3)−星野(2回)
(本)中村2号
近鉄
西武

ハム−ダイ オリ−ロッテ 広島−巨人 阪神−ヤク 中日−横浜
1−5 中止 中止 3−2 11−3

松坂投手、2回で右足痛でまさかの降板…課題多き試練の試合…
…うーん…わりと、いや、かなり腹立つ試合でした…
8回まではいいんですよ。打たれた分はまだ諦めがつきます。
8回表のダブルスチールによる失点で白けました…なんかあれでもう暗くなったんですよね。
球場にいたら物投げ入れてたかも…それほど胸くそ悪い失点パターンでした。

先にさっと試合展開を振り返っていきましょう。
先発はライオンズが松坂投手、近鉄がパウエル投手で始まり、両投手ともに落ち着いた立ち上がりでした。
けれど2回表に2アウトを取ってから松坂投手のコントロールが悪くなり、3連続四球。
追い込むまでは行くのですが、決め球のスライダーがことごとく外れてしまう苦しいピッチング。
しかしこのピンチは的山選手を三振に斬り、ピンチを凌ぎます。
そして3回表から長田投手に交代。
投球の合間にアキレス腱を伸ばす仕草をしていて変だとは思っていましたが…
話によると試合前から違和感があり、1回表ローズ選手の所で右足ふくらはぎと膝の裏を痛めたとか。
無理をせずに降板したという話なので大事無ければいいですが…ちょっと心配です。
しかし痛めていて152キロのスピードボールかぁ…
変化球は正直イマイチでしたが、速球は走ってたように見えたので、とても怪我とは思えませんでした。
持っているポテンシャルは素晴らしいので、それを存分に発揮できるよう期待しています。

ライオンズはアクシデント早期降板だったため、準備ができないまま3回表から長田投手が登板します。
本人談では腕があまり振れてなかったとのことですが、あまりそうは見えませんでした。
水口選手に外角ストレートを上手く打たれましたが、他は良かったと思います。
腕が振れてなかったとするなら、ランナー出してからの近鉄側のボーク抗議でしょうか?
ローズ選手がまず抗議し、センターフライで打ち取られた後に梨田監督が、
中村選手もバッターボックスで抗議し、近鉄ベンチからはボークボークと言われまくっていたようです。
そのこともあって腕がやや縮こまり、コントロールを乱していた感じがありました。
でも最後は磯部選手をセンターフライに打ち取るなど、0点に抑えたのは立派でしょう。
昨日はヤクルトのホッジス投手が2段モーションで審判に注意を受けてナーバスになって7失点しましたから、
ルーキーで球界一貫禄あるローズ・中村選手の抗議に耐えたのはお見事です。
ちなみに抗議を受けていたのはセットポジション時の静止のようです。
確かに早い感じはしましたが、審判が一度それを取らなければOK。
気にすることなく投げればいいと思います。注意受けたなら、その時改善ということでいいでしょう。

一方のライオンズは2回裏に和田選手がパウエル投手の得意球カーブを右中間深くまで運んだり、
柴田選手が少し高めに入るカーブをレフト前に運ぶなど序盤の打撃内容はかなり良かったです。
5回裏には柴田選手が四球で出塁し、
中島選手が強攻でセカンドゴロ併殺と思いきやパウエル投手が割って入り、これを弾き進塁打で救われ、
細川選手がカーブを思い切り良くスイングして、レフト浅めの頭を越すレフトオーバータイムリー2ベースで先制します。
ただこれ以降はほとんどチャンスを作ることができませんでした。
7回裏には和田選手が内安打で出塁しますが、続く柴田選手がキャッチャーファールフライで生かせませんし、
9回裏は和田選手が四球、柴田選手がレフト前ヒットで1アウト1・2塁ですが、上田選手がセカンドハーフライナーで併殺。
序盤の攻撃を見た時にはもっと点数が入ると思っていたんですが…パウエル投手の調子も良くは見えませんでしたし…
どこかで絞り球を間違えるなど、歯車が狂った可能性があります。
私は守り・走塁面でのミスがそれを呼び込んだ気がしています。

少し納得いかないのが3回裏の攻撃。
松井選手が内安打で出塁し、小関選手がライトフェンス直撃の2ベースで2アウト1・3塁のチャンスを作った場面です。
3番宮地選手の所でダブルスチールを仕掛けるんですよね。
これを近鉄側が無難に処理して、3塁ランナーの松井選手はタッチアウトになります。
ダブルスチールは相手の隙を、意表を突かなければならないわけで、
先日の日本ハムとの開幕戦でやった以上は相手チームも警戒しているはず。
そこで一か八かの策を敢行するのは釈然としないものがあります。
結果から言えば今日も宮地選手は3打数ノーヒットで、ダブルスチールは分からなくないですが、
宮地選手はフライが多いものの、思い切り良く、かつミートできるバッティングができ、
今シーズンはいい活躍をしているのですから打たせてよかったと思います。
あまり動き過ぎると打者のバッティングを信用していない印象を与えてしまいます。
リスクの高い作戦はタイミングを考えて使って欲しいと思います。
そうれないと失敗した方は意気消沈、防いだ方は勢いに乗ってしまうなど、野球の流れを変えてしまうものですから。

あとはリリーフ投入の時期ですよね。
6回表が左の磯辺選手から始まるので土肥投手投入は分かりますが、
それだと森・豊田投手の前に1人挟まなければいけなくなります。
それが右のセットアップの期待がかかる前田投手。
前の投球を見た限りでは1点差だと怖いなぁと思ってましたが…下位打線ということで前田投手に期待しすぎたようです。
7回表に前田投手が登板し、星野選手を打ち取りますが、
的山・大村選手と連続ヒットを浴び、水口選手ファーストゴロもフルカウントでスタートを切られてアウトは1つ。
ここで耐えられなくなって森投手を前倒し登板。
ローズ選手を追い込みながら高めの外すボールを打たれてしまい、1塁線の2点タイムリー2ベース。
さらに追い込みながら中村選手にもインハイストレートをレフトスタンドへ2ランホームランを打たれてしまいます。
けっして悪い球には見えなかったので、森投手の状態が悪かったのか、
ローズ・中村選手の調子がよほど良かったのか…後者かなという感じがします。
中村選手に対するボールは分かりませんが、ローズ選手に打たれた球は外す釣り球ボールだったので、
気持ちが入っていなかったのかもしれません。
少なからず前倒し登板が影響してしまったのではないかと思えました。

でもそう言いつつも今日の試合の中で継投を工夫することは難しかった気もします。
長田投手は豊田・森・土肥投手に継ぐセットアッパーになりつつありますから、
3イニング以上伸ばしては今カードの近鉄・ダイエー戦で支障を来たします。
本来ならば先発投手が最低でも5回を投げて、6・7回に土肥・長田投手というのが基本線でしょうからね。
前田投手を勝ちゲームに回さざるを状況を作ってしまったことが逆転された原因だと思います。
つまりは松坂投手の早期降板。そういう時に試合を作れるリリーフの枚数が少ないことも辛い所。

怒り心頭の8回表は思い出すのも嫌。
この回から勝ち越されたことで星野投手が登板します。
その星野投手が先頭打者にいきなりの四球。これはいけません。
しかも続く川口選手のバントをサード上田選手が痛恨のフィルダースチョイス。ノーアウト1・2塁のピンチを作ってしまいます。
続く代打の前田選手のバントは星野投手が三塁で刺すフィールディングを見せますが、
2アウト1・3塁の場面で近鉄がダブルスチールを敢行、
細川捕手が2塁へ中途半端なボールを投げてしまい、クロスプレーにもならないで点を取られてしまいます。
直前でサインプレーの確認等はしていたようですが…
ピッチャーがカットにいくのか、ショートがカットにいくのか分からないような送球をしてしまいました。
ピッチャーの星野投手はカットに行くには緩慢な動きに見えましたから、ショートカットだった気がします。
そうなるとショートへの送球を逸らしてしまった細川捕手が悪いのでしょうね。
経験不足とはいえ、しっかり練習していることなので、きっちりやって欲しいです。
…しかしホームスチールって、やられる方は本当に嫌な気分になるもんですねぇ(苦笑)

そんなこんなで試合は1−5で敗戦。後味悪い敗戦となってしまいました。



今日の反省材料はバッテリーとリリーフ陣の問題です。
まず細川捕手…ではなくピッチャー陣、今日の場合だと経験豊富なのは森投手ぐらいなので彼を代表に。
まだキャッチャーの方が相手打者の特徴を掴めていないわけですし、遠慮なく首を振ればいいと思います。
そうすることでキャッチャーも冷静に考え直せますし、投手心理も分かり、リードに幅が出てきます。
ピッチャーが首を振ることは大いに結構。
そうすることでバッテリーは育っていきます。伊東捕手に依存していては先が思いやられますよ…
経験の浅い細川捕手は日々勉強。
今日の試合内容では伊東兼任コーチを始め、色々と言われるでしょうがそれは期待の裏返しでもあります。
週間ベースボールの江夏氏の記事に出ていた若い頃の伊東捕手の描写には、
試合に出るのが嫌だと一度だけロッカールームで愚痴をこぼしたことがあるそうです。
そうやって大変な思いをしながら超一流のキャッチャーへと育ったのですから、
こういう逆転負けを糧として大きなキャッチャーに育っていって欲しいですね。
まだまだこれからです。ガンバレ、細川捕手!

それとリリーフ陣ですよね…勤続疲労が気がかりではありますが、豊田・森・土肥投手は計算できます。
問題はその次に来るピッチャーがいないこと。勝ちゲームで使えそうな投手がなかなか出てきてくれません。
先日勝ちゲームで長田投手が投げていますし、今日も好投したので彼が定着すれば安定するのですが、
逆に今日のピッチングで先発としての素養も見せたので難しい面が出てきました。
ファームには状態未だ最悪なまま先発候補の張投手がいますから、
余程のことがない限りは先発に廻さないでしょうが、万が一そうなった時のリリーフ陣が不安になってきます。
リリーフ補強の適任はベテランの潮崎投手なのですが、そろそろ若手投手に定着して欲しい所です。
そうなると今日投げた左の星野投手が有力なのですが…
なんでしょうねぇ…9回のピッチングはローズ・中村選手といった強打者を迎えながら完璧なピッチング。
9回の投球を見ていると打たれる気配は全くありませんでした。
カーブもスライダーも打者を翻弄していましたし、ストレートもコースに決まるなど文句なし。
昨年もそうでしたが、2イニング目はいいピッチングをする印象があるんですよ…まだ1軍慣れしてないんでしょうか?
なんとかその投球を1イニング目からできればリリーフ問題は解決するんですがね…
星野投手は長いイニングも投げられますし、適任だと思っているのですが。
早い段階で一皮向けることを期待したいです。余計な四球だけなくせば十分やれるはず!
他にとなると難しい所です。2軍にいる投手は結果出ていませんし…青木投手はもう大丈夫なんでしょうか?
昨年好投した帆足投手や、1軍定着の期待がかかる鳥谷部投手、トモキ投手、眞山投手辺りが出てきてくれないと苦しい。
新人の小野寺投手がどれぐらい投げられるか分かりませんが…後半戦に出てくることを期待したいです。
今見た感じでは少し層が薄くなってるかなと思います。
なんとかリリーフの厚みを増し、投手陣で勝つパターンを再構築して欲しいですね。
それには先発投手が頑張らないといけないわけですが…頼むぞ、松坂投手!

逆に収穫としては長田投手の好投、小関選手の復調が挙げられます。
長田投手は近鉄打線相手にも好投しましたから、新人としてでなく、戦力として十分いけると思います。
コントロールが良くて、ストレートでも変化球でもカウントを自在に取れる辺りが非凡なものがあります。
キレのいいストレートをコースに決められるのは西武投手陣でも豊田投手の次ぐらいかもしれません。
当面の課題は決め球でしょうね。
見てる人間にはカットボールがどの程度効いているのか分からないのが辛いところ(^^;
この球で三振、もしくは内野ゴロを打ち取れるようならOK。
今日は追い込んでから少し苦労していた印象があるので、そこを簡単にいけるようになればパーフェクトでしょう。
あとは小関選手が相性の良いパウエル投手からヒットを放ち、左の吉田投手からも1本打ちました。
このことが良い方に作用して調子を上げて行ってくれればいいですね。
今日は和田選手の1安打だけでしたが、クリーンアップの調子は上向きだと思うので、
1・2番の出塁が多ければ得点力は増していくことでしょう。

ライオンズの若手打者に関しては…日に日に追いやられていく悲しさよ(苦笑)
今日もスタメンサードの中島選手は2の0、1三振と内野ゴロ進塁打。
その内野ゴロ進塁打も送りバント空振りで、こりゃ無理だということで強攻に切り替えられて、
かつパウエル投手がグラブに当ててくれたおかげの進塁打なので評価できません(当ててなければ併殺打)
ファームでは2番打者も勤めていましたから、ケースバッティングやバントもやっていたと思うんですがね…
カーブを天と地の差でバント空振りしたのは正直ガッカリしました(^^; 要特訓ということで。
バッティングはまだ私には掴めません。良いのか、悪いのか…どっちなんでしょうね?
フォームは初めからトップの位置にバットを持ってきて、上から振り抜いていくようです。
たぶんこれはドアスイングにならないようにするためだと思います。ただこれだとタイミングが取りづらい。
けど足でタイミング取ってるように見えませんし…タイミングをどう取ってるのかが分かりません。
分かってる人がいれば教えてください(爆) 早く1本出て欲しいんですがね…
代打の赤田選手は映像で見れなかったので分からず(結果、三振)
ただ配球からすると左投手の内角攻めのようです。
右も左も食い込んでくる内角球をどう打つかが成功の鍵だと思ってます。レギュラー奪取目指してガンバレ!
同じく代打に出てきた後藤選手ですが、結果はピッチャーゴロだったものの、内容はあったと思います。
以前指摘したタイミングの取り方が早まっていたので、あれならば1軍投手も十分打てるでしょう。
今日は吉田投手だったので、むしろ早く取りすぎたかなという気がしないでもなかったですが。
まぁ、明るい兆候だとは思います。今度の打席が楽しみ。

ライオンズは若手の底上げが優勝に繋がるのだとは思いますが、イマイチ内容も結果も出てこないですよね。
まだ開幕したばかりなので、そう言い切るのは時期尚早ではありますが、打者はカブレラ選手がいない今がチャンス!
結果が出なければ中堅・ベテランを使うことになってしまいますから、手にしたチャンスは確実にものにして欲しいです。

それにしてもカブレラ選手はどうなってるんでしょう?
右肩の炎症で抹消となりましたが、今朝のスポーツ紙だと打撃練習再開の目処も立ってないとか。
そんなに不安があるのならば、帰国でも何でもして治療に専念して欲しいですよ。
下手にいるとどうしても頼っちゃうし、引き合いに出されてしまいます。
そこらをはっきりして欲しいと思いますね。
この調子だと今年1年、良くて前半戦は戦力外と考えた方がいいのかもしれません。
伊原監督との不仲説やメジャー復帰熱望の話もありましたから、全くもって頭の痛いところですわ。


他球団の話題ではヤクルト。
あー、順位予想で3位に上げるんじゃなかった(爆)
まさか岩村選手が戦線離脱するほど悪いとは思っていませんでしたし、
藤井投手が左肘靭帯断裂で手術が必要になるなんて想像できません…
打線もラミレス選手が調子いいようですが、他の選手はあまりのようですし…
早い段階で岩村選手が復帰しないと厳しい戦いになっちゃうでしょうね。
期待をかけていただけに頑張って欲しいです。

一方わざと順位予想を下げた中日は予想通り(?)に絶好調ですなぁ。
やっぱり私が下位に予想すると上位に行って、上位に予想すると下位にいくのでしょうか(爆)
ただ先発投手陣が若干崩れ気味だっただけに、そこをどう立て直すかでしょうね。
投手のやりくりは上手い監督なので大丈夫だと思いますが。
あとは打線は水物というので、下降期に入ったらどうなるかにも注目したいです。





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