05夏の甲子園大会 9日目

第1試合 清峰(長崎) 9−4 済美(愛媛)

(清)古川(9回)
(済)福井(1回2/3)−藤村(4回2/3)−福井(0回)−藤村(2回2/3)
(本)山田1号(5回裏・済美・ソロ)、森1号(7回表・清峰・ソロ)
清峰
済美

1回戦でセンバツ優勝の愛工大名電を下した長崎・清峰が、
昨春優勝・昨夏準優勝の済美を下しました。
清峰はやりますね。
左腕から140キロのストレートとキレあるスライダーを投げる古川投手の存在は勿論ですが。
キャッチャー森選手のバッティングと肩、
チャンスで畳み掛ける打線の勝負強さと投打がガッチリ噛み合っています。
これは偶然の勝利ではありません。清峰の実力は本物です。

簡単な得点経過です。
2回表 清峰の攻撃
1アウトから四球でランナーが出塁し、
送りバント・死球・ワイルドピッチ・四球で2アウト満塁に。
ここで9番古川投手が叩きつける一二塁間抜くタイムリーヒットを放ち先制。
続く1番広滝選手が左中間フェンスまで到達するタイムリー3ベースを放ち、3点追加。
ここで済美は投手交代、藤村投手にスイッチ。
2番大石将選手がショート深くのタイムリー内安打でこの回合計5点を奪います。

3回表 清峰の攻撃
先頭の4番森選手がヒットで出塁するも、バント空振り三振で進められず。
その後、バント成功送球エラー・四球で1アウト満塁とするも、
エンドラン空振りで3塁ランナーが挟まれてタッチアウト。無得点に。

5回裏 済美の攻撃
7番長谷川選手が三振振り逃げでランナーが出塁し、
8番山田選手が高めストレートを捉えるレフトスタンドへの2ランホームランで2点を返します。

7回表 清峰の攻撃
1アウトからセカンドのエラーでランナーが出塁し、
3番大石剛選手がしぶとく三遊間抜くヒットで出塁して1アウト1・2塁に。
ここで済美はエースの福井投手を再びマウンドへ。
そして4番森選手が低めやや甘いスライダーを捉えてセンターへ運ぶ3ランホームランを放ち、
3点を追加します。
その後、済美は再び藤村投手をマウンドに送ります。

7回裏 済美の攻撃
先頭の6番藤村投手がヒットで出塁し、エンドランファーストゴロ・パスボールで3塁へ。
2アウトとなるも9番渡部選手が三遊間抜くタイムリーヒットを放ち、1点を返します。

8回裏 済美の攻撃
1アウトから3番藤田選手がヒットで出塁するも、
4番沢良木・5番藤井選手が連続三振に倒れて無得点。

9回表 清峰の攻撃
先頭の5番木原選手が2ベースヒットで出塁し、送りバントで3塁へ。
ここで6番佐々木優選手がスクイズを決めて1点を追加します。

9回裏 済美の攻撃
1アウトから7番長谷川選手が三遊間抜くヒットで出塁し、
8番西田選手のショート内安打で1アウト1・2塁。に。
ここで9番渡部選手が高いバウンドでセカンドの頭を越すタイムリーヒットで1点を返します。
ただ1塁ランナーが3塁を狙うもタッチアウト。
その後、四球・2番高市選手のヒットで2アウト満塁となるも、
3番藤田選手の良い当たりは惜しくもレフトライナー。
試合終了、清峰が9−4で済美を下しました。


勝った清峰はエースの古川投手が安定感抜群です。
タメを作った綺麗な投球フォームから130キロ後半のストレート(142キロ)、
キレのあるスライダー・カーブを低めにコントロールするなど総合力の高い投手です。
昨日の辻内投手のスピードも素晴らしかったですが、
古川投手のキレ・コントロールも甲乙付けがたいですね。
今大会を代表する左腕投手の一人であることは間違いないかと。
次の対戦は大阪桐蔭。
古川投手を中心とする清峰がどう立ち向かっていくのか、注目ですね。

負けた済美はエラー・四死球で余計なランナーを出しすぎました。
エースの福井投手はシュート回転してボールが外れてしまう悪癖が顔を出してしまい、
コントロールが定まりませんでした。
スライダーの切れもイマイチでしたし… 早期降板は仕方ない内容だったと思います。
2番手の藤村投手は右スリークォーターからキレあるスライダーを中心に、
130キロ後半(142)のストレートを交えながら、清峰打線を抑えてはいたんですが、
勝負所で甘く入った変化球を清峰打線に捉えられてしまいました。
2人とも力があっただけに、勿体無いピッチングでしたね。
ただ昨年も福井投手は四死球を出しまくりでしたから、
それ以上に痛かったのが野手のエラーかと。
結果、歯止めがきかずにズルズルと行ってしまいました。
やはり野球の基本はストライクを取ること、しっかり守ること。
もう一度基本に返ってチームを作っていって欲しいです。



第2試合 宇部商(山口) 4−0 静清工(静岡)

(宇)好永(9回)
(静)前川(6回2/3)−伊藤(2回1/3)
宇部商
静清工

これで東海甲信越ブロックは全滅… あぁ、弱小地区再び(涙)
試合内容はほぼ互角だったんですがね。
静清工の前川・伊藤投手はコントロール良かったですし、
キャッチャーの河原崎選手は何度となく相手の盗塁を刺しましたし。
宇部商の好永投手の好投などもあって非常に締まったゲームでした。
まぁ、勝敗を分けたのは先頭打者を出したかどうかですかね。
宇部商は2回から7回まで毎回ノーアウトのランナーを出していました。
逆に静清工はランナーが出ても1アウトから。ようやくノーアウトのランナーが出たのが5回から。
バントの関係上、先頭打者が出るかどうかは高校野球にとって大きいです。
静清工もよく粘ったんですが… ダメでしたね。

簡単な得点経過です。
1回裏 静清工の攻撃
1アウトから四球でランナーが出塁し、
3番具志選手がヒットを放ち、1アウト1・2塁とするも、
セカンドゴロ併殺に倒れて無得点。

2回表 宇部商の攻撃
先頭の4番好永選手がレフト前ヒットで出塁し、ボークで2塁へ。
5番江本選手の三遊間抜くヒットでノーアウト2・3塁とするも、
三振・ピッチャーゴロなどで2アウト1・3塁。
しかし8番豊田選手の打球をセカンドが弾くタイムリーエラーとなって、宇部商が1点を先制します。

3回表以降 宇部商の攻撃
3〜6回まで全てノーアウトでランナーを出すも、盗塁失敗などもあって得点できません。

5回裏 静清工の攻撃
初めて先頭打者が出塁するも、送りバントで進めた後、あと1本が出ずに無得点。
6回・8回も同種のパターン。

7回表 宇部商の攻撃
この回も先頭打者がヒットで出塁し、
2アウト3塁から9番星山選手がタイムリーヒットを放ち、1点を追加します。

9回表 宇部商の攻撃
1アウトから8番豊田選手がヒットで出塁し、送りバント内安打・バントで2アウト2・3塁に。
ここで2番植村選手が叩きつけてサードの頭を越す2点タイムリーヒットを放ち、追加点を奪います。

9回裏 静清工の攻撃
先頭の5番上林選手がヒットで出塁するも、
続く打者の左中間抜くかという打球を宇部商のレフト・井田選手が追いつくナイスプレー!
さらに1塁へ好返球を返してランナー戻りきれず。併殺に。
静清工の反撃はここまで、試合終了。
宇部商が4−0で静清工を下しました。


勝った宇部商はエースの好永投手の低めのコントロールが冴え渡り、安定感抜群でした。
前回はややコントロールが甘いところがありましたが、
今日はセンバツ大会のように丹念にコースを攻められていました。
スライダーとのコンビネーションで上手く緩急が付いていたのも好投の要因でしょうね。
9回の井田選手の超ファインプレーといい、守備がいいのも宇部商の特色です。
派手さはないものの、総合力の高い良いチームですね。

負けた静清工は攻撃面の不安が出てしまいました。
もっと揺さぶっても良かったんじゃないかと。
これまでの静清工はランナーが出ると、
リードを多めに取るなど相手投手の打者への集中力を削ぐようなプレーをしていたんですが、
今日は慎重に行きすぎて思い切った走塁ができませんでした。
バントの上手さはさすがでしたが、足でかき回すことができなかったのが痛かったですね。
負けたのは残念ですが、締まった好ゲームを見せてくれました。
県代表としてお疲れ様と言いたいです。



第3試合 酒田南(山形) 4−2 沖縄尚学(沖縄)

(酒)金本(9回)
(尚)前嵩(9回)
(本)佐藤良輔1号(4回表・酒田南・2ラン)
酒田南
尚学

途中で寝てしまったのでよく分からず(^^;
酒田南の金本投手が楽なピッチングをしていたな〜というぐらい。
前回は序盤から飛ばしていたという感じでしたが、
今日は全体的に抑え気味に入り、要所で140キロを超えるストレートを見せるなど、
メリハリの付いた投球をしていました。
強打の沖縄尚学打線に付け入る隙を与えなかったのは見事でしたね。

簡単な得点経過です。
4回表 酒田南の攻撃
先頭の4番佐藤勇選手がヒットで出塁し、送りバントなどで2アウト2塁として、
7番佐藤良選手がライトポールを巻く2ランホームランを放ち、2点を先制します。

5回表 酒田南の攻撃
1アウトから2番遠山選手が2ベースヒットで出塁し、
3番金本投手のタイムリー2ベース、4番佐藤勇選手のタイムリーヒットで2点を追加します。

5回裏 沖縄尚学の攻撃
4番松田選手がヒットで出塁し、送りバントで2塁へ進めた後に、6番小泉選手がヒット。
しかし後続がセカンドゴロ併殺に倒れて無得点。

6回裏 沖縄尚学の攻撃
バントヒット・四球などで満塁として、相手のパスボールで1点を返します。

9回裏 沖縄尚学の攻撃
四球で出したランナーを6番小泉選手のレフト線へのタイムリー2ベースで返し、
7番赤嶺選手のセカンド内安打・四球で1アウト満塁のチャンス。
しかし後続が倒れてしまい、1点止まり。
試合終了、酒田南が4−2で沖縄尚学を下しました。


勝った酒田南は金本投手がペースを落としての投球。
大体7〜8割の力でしょうか。あとは外角に集めて引っ掛けてくれるのを待つだけ。
今日みたいな省エネピッチングだと、連投になっても可能でしょうね。
今後戦っていく上で手ごたえを感じるようなピッチングだったと思います。
打線の方は相変わらず活気があります。
特に上位・下位関係なく長打力があるのが魅力ですね。
チームのバランスがいいだけに上位進出・優勝も夢ではなし。
この調子で東北県勢初優勝を目指して欲しいです。

負けた沖縄尚学はエースの前嵩投手が成長の跡を見せてくれましたが、
野手陣がセンバツに比べるとややちぐはぐな感じがしました。
もう少し効率よく攻められていたと思うんですが…
野手の試合勘がなかなか戻らなかったのかもしれません。残念。
ただセンバツ・夏と豪快さと緻密さを兼ね備える新しい沖縄のチームを見せてくれましたし、
この調子で沖縄の野球レベルを上げていってもらいたいです。



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