1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | (旭)中山(7回0/3)−青木(1回) (済)福井(8回)−藤村(1回) |
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旭川工 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | ||||
済美 | 5 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | × | 6 |
南北海道は駒大苫小牧・鵡川といった強豪校が集まり、 ついには昨年の駒大苫小牧の優勝となったわけですが、 北北海道は相変わらず1回戦の壁が高い… 初回の5点に目を瞑れば接戦だったわけですが… むしろ2回以降は旭川工が押していましたし。 まだ一歩力が足りないということでしょうか。 もっとも駒大苫小牧も優勝するまで長く険しい道のりを歩んできたわけですし、 北北海道のチームもまだこれからですね。 南北海道のチームと上手く競争しながら、一回戦の壁を突破してもらいたいです。 簡単な得点経過です。
勝った済美は昨年のような力強さこそありませんが、チーム力自体はありそうです。 打線では2年生の4番沢良木選手を中心に長打力のある選手がいますし、 投手では福井・藤村投手と駒が揃っています。 福井投手はストレート140前後(143キロ)、カーブ・スライダーのコンビネーションで、 昨年よりも柔軟性が出てきたかなという感じがします。 ただストレートがシュート回転して甘くなる癖が抜けていないので、突如として連打を食らうことも。 けれどそこは経験でカバーできているようです。 大きな成長こそ感じませんが、投球の上手さはさすがかと。 済美の課題としては守備でしょうか。 中盤の6・7・8回とアウトにできる打球をポロポロこぼすなど少し雑になっていました。 なんでもないゴロを弾いてしまったり、併殺を取れるところで取れずに送球ミスをしてしまったり。 福井投手は打たせて取るタイプなだけに、内野守備の乱れは致命的です。 勝ち上がっていくためには内野陣が堅実に守ることが必要だと思います。 負けた旭川工業は… 惜しいといって良いのか分かりませんが、内容では負けていませんでした。 ただ甲子園での経験が浅かったせいか、なかなか思い切ったプレーができませんでした。 初回の中山投手の立ち上がり、3回のホーム突入の走塁と、 もっと思い切りプレーしていれば展開も違っていたと思います。 自分達のプレーをすること、まずはそこから徹底していってもらいたいです。 |
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 計 | (清)古川(13回) (名)斉賀(6回)−十亀(7回) |
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清峰 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 5 | ||||
名電 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 6 |
今日は長崎に原爆が投下された日です。 試合開始時間は10時50分になっていますが、本当に試合が始まった時間、 第一球が投げられたのは11時2分頃。 長崎の平和の鐘が高らかに鳴り響いた時間です。 その時に甲子園のグラウンドに立っていたのが長崎代表の清峰高校。 この偶然の一致に何か特別なものを感じました。 …まさかこんな番狂わせがあろうとは。試合開始前までは全く予想していませんでした。 高校野球は一発勝負、何が起こるか分かりませんね。 簡単な得点経過です。
勝った清峰はエースの古川投手を中心に安定した守備力を持っていました。 冒頭で番狂わせと書きましたが、ディフェンス力だけなら今大会のトップクラスの実力を持っているかと。 古川投手は安定したフォームから135キロ前後(141キロ)のストレートで攻め込む速球派左腕。 120キロ前後のスライダーは変化が良く、100キロ台のカーブは相手打者のタイミングを外します。 6つの四死球とややコントロールを乱す場面もありましたが、 全般的には良い高さにボールが集まっていました。 大阪桐蔭の辻内投手のように派手な速球はないものの、 投球の安定感・変化球のキレ等は古川投手の方が上かと。 愛工大名電の強力打線を抑えただけはあります。それだけの投手です、古川投手は。 また忘れてはいけないのは内野守備陣の動きの良さ。 愛工大名電のバント攻撃を完全に防ぎ、セーフティバントを1つの決めさせませんでした。 普通なら慌てて処理を誤りそうな所も、最後まで落ち着いてプレーしていましたね。 古川投手の頑張りだけでなく、守備陣の反応の良さも光りました。 打線の方は中軸が当たりを欠いたものの、十亀投手も良かったのでまずまずかと。 次の試合は古川投手を楽にしてもらいたいです。 負けた愛工大名電は春夏連覇を狙える戦力を持っていたはずですが… 結果的に堂上選手の後、5番打者が響いてしまった形です。 堂上選手はマークされながらも痛烈な当たりを飛ばすなど5打数3安打、 センバツ大会同様素晴らしいバッティングを見せていたんですが… 5番打者がブレーキになってしまいました。 7回以降は十亀投手を5番に入れてしまいましたし、やや軽率だったかなという気がしないでもないです。 古川投手をある程度打てると予想していたのか… ちょっと打線の組み方を失敗してしまいましたね。 投手陣では先発の斉賀投手がコントロール定まらずにさっぱり。 ストレートは130キロ後半をマークしていたんですが威力はイマイチ、スライダーのキレももう少し。 特に何が悪いということはなかったんですが、結果が伴いませんでした。ちょっと心配。 2番手の十亀投手は右サイドから常時140キロ前後のストレート(142キロ)、 スライダー・シンカーを投げるなど力強いピッチングを見せていました。 最後はばててしまいましたが、全般的には素晴らしいピッチングだったと思います。 コントロールはアバウトですが、12回のピンチで踏ん張りきるなどまとまりも出てきた印象。 斉賀投手の影に隠れる形でしたが、上のレベルでエースとなれるよう頑張って欲しいです。 |
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | (宇)好永(9回) (明)須貝(5回1/3)−大崎(3回2/3) |
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宇部商 | 0 | 3 | 1 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 1 | 7 | ||||
新潟明訓 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | 4 |
宇部商打線が20安打を放ち快勝。 7得点だったので効率が悪いと言えば悪いんですが、 終始試合の主導権を握り続けていましたから、あまり気になりませんでしたね。 エースの好永投手はコントロールが甘かったものの、 粘り強く投げ続けて相手の勝ち越しを許しませんでした。 投打において宇部商の力が一枚上手だったということでしょう。 簡単な得点経過です。
勝った宇部商は投打の軸である好永投手を中心に、総合力の高いチームとなりました。 センバツの時はやや非力かなと思わせる面もあったんですが、 今日の試合では長打を含む20安打を放つなど見違えるようになっていました。 今日の好永投手はややコントロールが甘く、集中打を食らう場面もありましたが、 それでも4点に抑えている辺りは立派です。 投打の噛み合いがよくなってきましたし、センバツ時よりも上を目指して欲しいですね。 負けた新潟明訓は投打に渡って宇部商に力負けしてしまいました。 よく追い上げたとは思うんですが、もう1つ決め手に欠けていましたね。 ここ最近、新潟県勢は敗退が続いているだけに、 全国相手でも勝てるようなチームを県全体で育てていって欲しいです。 |
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | (静)前川(5回)−伊藤(4回) (江)山口(5回)−中井(2回)−小林(2回) |
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静清工 | 1 | 0 | 4 | 0 | 2 | 1 | 0 | 0 | 0 | 8 | ||||
江の川 | 0 | 3 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 1 | 0 | 5 |
まぁ、しかし静清工は派手さこそないものの、抜け目のないチームですよね。 ランナーに出るとちょこまか動くし、バントは確実でコーナーを狙ってくる、 低めのボール球には手を出さずに見極めてきますし、ホント攻撃が嫌らしいです。 派手さはないものの、総合力は平均して高い、そんなチームですね。 静岡代表はボチボチな成績で止まっているので、なんとか上位進出を狙って欲しいです。 簡単な得点経過です。
勝った静清工は前川・伊藤投手という2人の投手を中心とした守りのチームです。 前川投手は140キロ前後のストレートとスライダーを投げる本格派右腕、 伊藤投手は125キロ前後のストレートとスライダー・シンカーで両コーナーに投げ分ける技巧派サイド、 タイプが違うものの、2人ともコントロールが安定しており、今日も四死球は0。 この投球リズムの良さが静清工の強さの秘密でしょうね。 特に伊藤投手はただのサイドスローではなく、やや遊びのあるフォーム、 楽天の川尻投手のように間があるだけに、スピード表示以上の速さが感じられます。 県大会で見た時は130以上出てると思っていただけに、今日の数字を見てびっくり。 技巧派と書きましたが空振りを奪える球なのでサイドの本格派といっても差し支えないかと。 右打者外角のスライダーの出し入れ、内角のストレートでの体の起こし方と、 ピッチングの組立が非凡です。 面白いサイドスロー投手が出てきたように思います。 打線の方は派手さこそありませんが、バントを卒なく決め、走塁は積極的と抜け目がありません。 大量点を奪えるような打線ではありませんが、守備同様に攻撃のリズムが良いだけに、 相手投手としては嫌な攻撃パターンでしょう。 基本に忠実でありながらも、相手に嫌がられるチーム、それが今年の静清工だと思います。 負けた江の川は1番小田選手、4番大堂選手など中軸打者の打撃は良かったんですが、 序盤の失点が痛すぎました。 ちょっと継投のタイミングを誤ったのではないかと思ったり。 自分が見た限りでは3番手に登板した2年生右腕の小林投手が一番良かったように思います。 バランスの良い投球フォームから120キロ後半のストレート、110キロ前後のスラーブ、 100キロ前後のドロンとしたカーブを低めに制球するなど安定感がありました。 印象としては巨人の桑田投手のようなタイプかと。 もう少しスピードが出てくれば、面白い投手になれると思います。 2年生に良いピッチャーがいるわけですから、今日の経験を新チームへと活かして行って欲しいです。 |