05夏の甲子園大会 4日目

第1試合 済美(愛媛) 6−0 旭川工(北北海道)

(旭)中山(7回0/3)−青木(1回)
(済)福井(8回)−藤村(1回)
旭川工
済美 ×

南北海道は駒大苫小牧・鵡川といった強豪校が集まり、
ついには昨年の駒大苫小牧の優勝となったわけですが、
北北海道は相変わらず1回戦の壁が高い…
初回の5点に目を瞑れば接戦だったわけですが… むしろ2回以降は旭川工が押していましたし。
まだ一歩力が足りないということでしょうか。
もっとも駒大苫小牧も優勝するまで長く険しい道のりを歩んできたわけですし、
北北海道のチームもまだこれからですね。
南北海道のチームと上手く競争しながら、一回戦の壁を突破してもらいたいです。

簡単な得点経過です。
1回裏 済美の攻撃
四球・送りバント内安打・死球でノーアウト満塁。
ここで4番沢良木選手が泳ぎながらも一二塁間抜く2点タイムリーヒットで済美が先制。
送りバントで1アウト2・3塁とし、6番谷本選手が右中間抜く2点タイムリー3ベース、
続く7番長谷川選手がセンターグラブに当てながらも一歩及ばずのタイムリー3ベースで計5得点。
済美が立ち上がりに大量リードを奪います。

3回表 旭川工の攻撃
先頭打者が死球で出塁するも、送りバントを打ち上げてしまって1アウト。
次の打者も三振に倒れて2アウトとなるも、1番石沢選手がヒット、
2番豊島選手がセンター前ヒットを放つも、ランナーが本塁突入時に躊躇してしまってタッチアウト。
得点はならず。

5回表 旭川工の攻撃
先頭の7番山本選手が2ベースヒットで出塁するも、二者凡退。
2アウトから1番石沢選手が三遊間抜くヒットを放つも、後続が倒れて無得点。

6回表 旭川工の攻撃
ヒット・エラー・四球などで2アウト満塁とするも、後続が倒れて無得点。

8回裏 済美の攻撃
先頭の4番沢良木選手がライト線への2ベースヒットで出塁し、
5番福井投手のレフト前ヒットでノーアウト1・3塁。
ここで旭川工は2番手の青木投手にスイッチ。
7番長谷川選手がセンター犠牲フライを打ち上げて1点追加。

9回表 旭川工の攻撃
この回から済美は藤村投手が登板。
三者凡退に打ち取って試合終了、済美が6−0で旭川工を下しました。


勝った済美は昨年のような力強さこそありませんが、チーム力自体はありそうです。
打線では2年生の4番沢良木選手を中心に長打力のある選手がいますし、
投手では福井・藤村投手と駒が揃っています。
福井投手はストレート140前後(143キロ)、カーブ・スライダーのコンビネーションで、
昨年よりも柔軟性が出てきたかなという感じがします。
ただストレートがシュート回転して甘くなる癖が抜けていないので、突如として連打を食らうことも。
けれどそこは経験でカバーできているようです。
大きな成長こそ感じませんが、投球の上手さはさすがかと。
済美の課題としては守備でしょうか。
中盤の6・7・8回とアウトにできる打球をポロポロこぼすなど少し雑になっていました。
なんでもないゴロを弾いてしまったり、併殺を取れるところで取れずに送球ミスをしてしまったり。
福井投手は打たせて取るタイプなだけに、内野守備の乱れは致命的です。
勝ち上がっていくためには内野陣が堅実に守ることが必要だと思います。

負けた旭川工業は… 惜しいといって良いのか分かりませんが、内容では負けていませんでした。
ただ甲子園での経験が浅かったせいか、なかなか思い切ったプレーができませんでした。
初回の中山投手の立ち上がり、3回のホーム突入の走塁と、
もっと思い切りプレーしていれば展開も違っていたと思います。
自分達のプレーをすること、まずはそこから徹底していってもらいたいです。



第2試合 清峰(長崎) 4−2 愛工大名電(愛知)

10 11 12 13 (清)古川(13回)
(名)斉賀(6回)−十亀(7回)
清峰
名電

今日は長崎に原爆が投下された日です。
試合開始時間は10時50分になっていますが、本当に試合が始まった時間、
第一球が投げられたのは11時2分頃。
長崎の平和の鐘が高らかに鳴り響いた時間です。
その時に甲子園のグラウンドに立っていたのが長崎代表の清峰高校。
この偶然の一致に何か特別なものを感じました。
…まさかこんな番狂わせがあろうとは。試合開始前までは全く予想していませんでした。
高校野球は一発勝負、何が起こるか分かりませんね。

簡単な得点経過です。
1回裏 愛工大名電の攻撃
先頭打者が四球で出塁し、送りバント2つで2アウト3塁。
4番堂上選手は四球で2アウト1・3塁となるも、後続が倒れて無得点。

2回表 清峰の攻撃
先頭打者が四球で出塁し、送りバントで2塁へ進めるも、後続が倒れて無得点。

4回表 愛工大名電の攻撃
堂上選手との対決、古川投手は130キロ後半のストレートとキレあるスライダーで攻め込むも、
堂上選手が内角ストレートを捉えて勢いを増しながらもセンター前に落ちるヒットで出塁。
送りバントでランナーを進めた後、ライトの頭を越えるかという打球が飛ぶも、
清峰の佐々木選手が追い付いてアウト。

5回表 清峰の攻撃
2アウトを取ってから斉賀投手が突如乱れて三者連続四球で満塁に。
続く打者をショートゴロに打ち取るも、ややバウンドが高くなり、
なんとグラブにも体にも当たらずに、ボールはショート柴田選手のユニフォームの中へ。
慌てて2塁へ駆け込もうとするも、さすがに距離があり過ぎて間に合わず。
ユニフォームからボールを取り出した時は既に遅し。3塁ランナーホームイン。
清峰がラッキーな先制点を奪います。

5回裏 愛工大名電の攻撃
1アウトから井坂選手が死球で出塁(臨時代走の花山選手)
2塁盗塁を決めた後に、9番石黒選手が三遊間抜くヒットで繋いで1アウト1・3塁。
ここで1番佐々木選手がスクイズを決めて同点に追いつきます。

6回表 清峰の攻撃
突如停電。よく分からないけれど、内野ゴロの送球間に3塁ランナーが突っ込んで勝ち越し。

7回表 清峰の攻撃
この回から愛工大名電は2番手の十亀投手にスイッチ。
140前後のストレートとスライダー・シンカーで清峰打線を0点に抑えていきます。

7回裏 愛工大名電の攻撃
四球・送りバント・四球・送りバント・敬遠で2アウト満塁。
2番柴田選手はカーブに泳がされるも、当たりが弱くてセカンドタイムリー内安打に。
愛工大名電が同点に追いつきます。

10回表 清峰の攻撃
先頭の1番広滝選手がヒットで出塁し、送りバントで2塁へ。
ここで3番大石選手を敬遠して4番打者をサードゴロ併殺に取って無失点。

10回裏 愛工大名電の攻撃
2アウトから3番小島、4番堂上選手の連続ヒットでチャンスを作るも、後続が倒れて無得点。

12回表 清峰の攻撃
1アウトから四球・ヒット・死球で満塁とするも、後続が倒れて無得点。

12回裏 愛工大名電の攻撃
2アウトから小島・堂上選手の連続ヒットでチャンスを作るも、後続が倒れて無得点。

13回表 清峰の攻撃
先頭の5番木原選手がヒットで出塁し、犠打野選でチャンスを広げるも、バント失敗併殺に。
しかし四球・盗塁で2アウト2・3塁とし、
9番古川投手がストレートを弾き返す2点タイムリーヒットを放ち、清峰が勝ち越します。

13回裏 愛工大名電の攻撃
二者連続三振を奪うなど三者凡退。
試合終了、清峰が延長の末、4−2で愛工大名電を下しました。


勝った清峰はエースの古川投手を中心に安定した守備力を持っていました。
冒頭で番狂わせと書きましたが、ディフェンス力だけなら今大会のトップクラスの実力を持っているかと。
古川投手は安定したフォームから135キロ前後(141キロ)のストレートで攻め込む速球派左腕。
120キロ前後のスライダーは変化が良く、100キロ台のカーブは相手打者のタイミングを外します。
6つの四死球とややコントロールを乱す場面もありましたが、
全般的には良い高さにボールが集まっていました。
大阪桐蔭の辻内投手のように派手な速球はないものの、
投球の安定感・変化球のキレ等は古川投手の方が上かと。
愛工大名電の強力打線を抑えただけはあります。それだけの投手です、古川投手は。
また忘れてはいけないのは内野守備陣の動きの良さ。
愛工大名電のバント攻撃を完全に防ぎ、セーフティバントを1つの決めさせませんでした。
普通なら慌てて処理を誤りそうな所も、最後まで落ち着いてプレーしていましたね。
古川投手の頑張りだけでなく、守備陣の反応の良さも光りました。
打線の方は中軸が当たりを欠いたものの、十亀投手も良かったのでまずまずかと。
次の試合は古川投手を楽にしてもらいたいです。

負けた愛工大名電は春夏連覇を狙える戦力を持っていたはずですが…
結果的に堂上選手の後、5番打者が響いてしまった形です。
堂上選手はマークされながらも痛烈な当たりを飛ばすなど5打数3安打、
センバツ大会同様素晴らしいバッティングを見せていたんですが…
5番打者がブレーキになってしまいました。
7回以降は十亀投手を5番に入れてしまいましたし、やや軽率だったかなという気がしないでもないです。
古川投手をある程度打てると予想していたのか… ちょっと打線の組み方を失敗してしまいましたね。
投手陣では先発の斉賀投手がコントロール定まらずにさっぱり。
ストレートは130キロ後半をマークしていたんですが威力はイマイチ、スライダーのキレももう少し。
特に何が悪いということはなかったんですが、結果が伴いませんでした。ちょっと心配。
2番手の十亀投手は右サイドから常時140キロ前後のストレート(142キロ)、
スライダー・シンカーを投げるなど力強いピッチングを見せていました。
最後はばててしまいましたが、全般的には素晴らしいピッチングだったと思います。
コントロールはアバウトですが、12回のピンチで踏ん張りきるなどまとまりも出てきた印象。
斉賀投手の影に隠れる形でしたが、上のレベルでエースとなれるよう頑張って欲しいです。



第3試合 宇部商(山口) 7−4 新潟明訓(新潟)

(宇)好永(9回)
(明)須貝(5回1/3)−大崎(3回2/3)
宇部商
新潟明訓

宇部商打線が20安打を放ち快勝。
7得点だったので効率が悪いと言えば悪いんですが、
終始試合の主導権を握り続けていましたから、あまり気になりませんでしたね。
エースの好永投手はコントロールが甘かったものの、
粘り強く投げ続けて相手の勝ち越しを許しませんでした。
投打において宇部商の力が一枚上手だったということでしょう。

簡単な得点経過です。
1回裏 新潟明訓の攻撃
先頭の五十嵐選手がセンター前ヒットで出塁するも、送りバントが正面で2塁アウト、
しかし1塁への送球が逸れて打者走者は2塁へ。
2アウトから4番大島選手が四球で出塁するも、後続が倒れて無得点。

2回表 宇部商の攻撃
先頭の4番好永投手が外の球を流すレフト線へのヒットで出塁し、
5番江本選手がレフトオーバーの2ベースを放ち、
好永投手が一気にホームを突く好走塁で先制、打者走者も3塁に達します。
さらに6番山野選手もタイムリーヒット、送りバントを挟んで、
8番豊田選手がタイムリーヒットを放ち、合計3点を奪います。

2回裏 新潟明訓の攻撃
6番須貝投手のヒット、8番竹内選手の2ベースで1アウト2・3塁。
ここでスクイズを決めて1点を返し、
さらに1番五十嵐選手が三遊間抜くタイムリーヒットを放ち、2点を返します。

3回表 宇部商の攻撃
先頭の3番工藤選手が右中間突破の3ベースヒットで出塁し、
4番好永投手が外角ストレートを叩いて三遊間抜くタイムリーヒットを放ち1点追加。

6回表 宇部商の攻撃
先頭の5番江本選手が2ベースヒットで出塁するも、送りバント失敗3塁アウト。
けれど7番高橋選手がヒットを放ち、1アウト1・2塁。
ここで新潟明訓は2番手の大崎投手にスイッチ。
8番豊田選手にセーフティバントを決められて1アウト満塁となるも、
後続の打者をキャッチャーゴロ併殺に取って無失点。

7回表 宇部商の攻撃
先頭の1番井田選手がヒットで出塁し、2番上村選手も続いてノーアウト2・3塁。
ここで3番工藤選手が2点タイムリーヒットを放ち、追加点。
ただ後続は倒れて駄目押しとはなりません。

7回裏 新潟明訓の攻撃
先頭の9番清水選手が3ベースヒットで出塁し、
2番小飯塚選手の詰りながらレフト前に落とすタイムリーヒット、
4番大島選手のレフトオーバータイムリー2ベースで2点を返します。

9回表 宇部商の攻撃
6番山の選手のショートタイムリー内安打で1点を追加。

9回裏 新潟明訓の攻撃
三者凡退無得点。
試合終了、宇部商が7−4で新潟明訓を下しました。


勝った宇部商は投打の軸である好永投手を中心に、総合力の高いチームとなりました。
センバツの時はやや非力かなと思わせる面もあったんですが、
今日の試合では長打を含む20安打を放つなど見違えるようになっていました。
今日の好永投手はややコントロールが甘く、集中打を食らう場面もありましたが、
それでも4点に抑えている辺りは立派です。
投打の噛み合いがよくなってきましたし、センバツ時よりも上を目指して欲しいですね。

負けた新潟明訓は投打に渡って宇部商に力負けしてしまいました。
よく追い上げたとは思うんですが、もう1つ決め手に欠けていましたね。
ここ最近、新潟県勢は敗退が続いているだけに、
全国相手でも勝てるようなチームを県全体で育てていって欲しいです。



第4試合 静清工(静岡) 8−5 江の川(島根)

(静)前川(5回)−伊藤(4回)
(江)山口(5回)−中井(2回)−小林(2回)
静清工
江の川

まぁ、しかし静清工は派手さこそないものの、抜け目のないチームですよね。
ランナーに出るとちょこまか動くし、バントは確実でコーナーを狙ってくる、
低めのボール球には手を出さずに見極めてきますし、ホント攻撃が嫌らしいです。
派手さはないものの、総合力は平均して高い、そんなチームですね。
静岡代表はボチボチな成績で止まっているので、なんとか上位進出を狙って欲しいです。

簡単な得点経過です。
1回表 静清工の攻撃
1番忠内選手がヒットで出塁し、死球・送りバント内安打でノーアウト満塁。
4番鈴木選手のセカンドゴロの間に3塁ランナーホームイン、1点を先制します。
この後、5番上林選手の当たりは痛烈だったもののセカンドライナー。1点止まりに。

1回裏 江の川の攻撃
1番小田選手がヒットで出塁し、送りバントで2塁へ。
2アウトから4番大堂選手がヒットを放つも、後続が倒れて無得点。

2回裏 江の川の攻撃
先頭の6番奥川選手がラッキーなファースト内安打で出塁し、送りバントで2塁へ。
ここで8番山田選手がタイムリーヒットを放ち、同点に。
さらに送りバントでランナーを進めた後に、
1番小田選手がセンターオーバータイムリー3ベースを放ち、勝ち越し。
続く2番白橋選手がレフト前に落とすタイムリーヒットを放ち、3点目を取ります。

3回表 静清工の攻撃
先頭の1番忠内選手がヒットで出塁し、送りバント・四球で1アウト1・2塁。
ここで4番鈴木選手が高めストレートに詰りながらレフト前に落ちるタイムリーヒットを放ち、
ワイルドピッチの後に5番上林選手がレフト前タイムリーを放ち同点に。
さらに四球で1アウト満塁として7番又平アンドリュー選手がレフト前2点タイムリーを放ち逆転します。

5回表 静清工の攻撃
1アウトから6番杉山選手がセーフティ内安打で出塁し、バッテリーミスで2塁へ。
ここで7番又平アンドリュー選手がタイムリーヒット、
送りバントでランナーを進めた後に9番前川投手がタイムリーヒットを放ち追加点。

5回裏 江の川の攻撃
先頭の1番小田選手が内安打で出塁し、
2アウトから4番大堂選手の三遊間抜くタイムリーヒットで1点を返します。

6回表 静清工の攻撃
江の川はこの回から中井投手にスイッチ。
2アウトから4番鈴木選手がレフト左抜く2ベースヒットで出塁し、
5番上林選手がサード右抜くタイムリー2ベースを放ち追加点。

6回裏 江の川の攻撃
静清工はこの回から伊藤投手にスイッチ。
二者連続三振を奪うなど三者凡退。

7回裏 江の川の攻撃
1アウトから1番小田選手がレフト前ヒットで出塁し、中継が乱れる間に2塁へ。
しかし伊藤投手の絶妙な牽制球に刺されてタッチアウト。
結果的に3人で終わってしまいます。

8回表 静清工の攻撃
この回から江の川は2年生右腕の小林投手が登板。
三者凡退に抑えます。

8回裏 江の川の攻撃
6番奥川選手のタイムリー2ベースで1点を返します。

9回裏 江の川の攻撃
2アウトから1番小田選手のヒット、2番白橋選手のヒットで1・3塁のチャンスを作るも、
最後はセカンドゴロに倒れて無得点。
試合終了、静清工が8−5で江の川を下しました。


勝った静清工は前川・伊藤投手という2人の投手を中心とした守りのチームです。
前川投手は140キロ前後のストレートとスライダーを投げる本格派右腕、
伊藤投手は125キロ前後のストレートとスライダー・シンカーで両コーナーに投げ分ける技巧派サイド、
タイプが違うものの、2人ともコントロールが安定しており、今日も四死球は0。
この投球リズムの良さが静清工の強さの秘密でしょうね。
特に伊藤投手はただのサイドスローではなく、やや遊びのあるフォーム、
楽天の川尻投手のように間があるだけに、スピード表示以上の速さが感じられます。
県大会で見た時は130以上出てると思っていただけに、今日の数字を見てびっくり。
技巧派と書きましたが空振りを奪える球なのでサイドの本格派といっても差し支えないかと。
右打者外角のスライダーの出し入れ、内角のストレートでの体の起こし方と、
ピッチングの組立が非凡です。
面白いサイドスロー投手が出てきたように思います。
打線の方は派手さこそありませんが、バントを卒なく決め、走塁は積極的と抜け目がありません。
大量点を奪えるような打線ではありませんが、守備同様に攻撃のリズムが良いだけに、
相手投手としては嫌な攻撃パターンでしょう。
基本に忠実でありながらも、相手に嫌がられるチーム、それが今年の静清工だと思います。

負けた江の川は1番小田選手、4番大堂選手など中軸打者の打撃は良かったんですが、
序盤の失点が痛すぎました。
ちょっと継投のタイミングを誤ったのではないかと思ったり。
自分が見た限りでは3番手に登板した2年生右腕の小林投手が一番良かったように思います。
バランスの良い投球フォームから120キロ後半のストレート、110キロ前後のスラーブ、
100キロ前後のドロンとしたカーブを低めに制球するなど安定感がありました。
印象としては巨人の桑田投手のようなタイプかと。
もう少しスピードが出てくれば、面白い投手になれると思います。
2年生に良いピッチャーがいるわけですから、今日の経験を新チームへと活かして行って欲しいです。



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