05夏の甲子園大会 2日目

第1試合 東北(宮城) 7−2 別府青山(大分)

(青)米村(5回0/3)−大山(3回)
(東)高山(7回1/3)−三浦(2/3)−坂本(1回)
別府青山
東北 ×

中盤までは別府青山の米村投手の好投もあって接戦だったんですが、
最後は東北の総合力が上回って5回以降は毎回得点、
終わってみれば7−2で東北の快勝となりました。

勝敗を分けたのは中軸打者の力でしょうか。
別府青山はヒットを9本放つなど打線自体は悪くはなかったと思いますが、
連打がほとんどなく、8回の3連打のみ。
これでは得点に繋がってきません。
一方の東北は3番加藤政義・4番成田選手といった中軸打者を中心に、
打線の繋がりがありました。
チャンスでヒットがドドっと出る勝負強さがありましたね。
ここらが強豪校と初出場校との違いなのでしょうか。
野球の上手さがあった分、東北が勝利したように思います。

簡単な得点経過です。
1回裏 東北の攻撃
2アウトから3番加藤政義選手がピッチャー強襲内安打で出塁し、2塁への盗塁を決めた後、
4番成田選手の一二塁間抜くタイムリーヒットで先制。

4回表 別府青山の攻撃
先頭の2番下郡選手がヒットで出塁し、送りバントで2塁へ進めるも、後続が倒れて無得点。

5回裏 東北の攻撃
1アウトからサードのエラーでランナーが出塁し、
2アウトから1番加藤信吾選手がライトオーバーのタイムリー3ベースを放ち追加点。

6回裏 東北の攻撃
先頭の3番加藤政義選手がセンターオーバーの3ベースヒットで出塁。
ここで別府青山は2年生左腕・大山投手が登板。
しかし5番松山選手のタイムリー、7番山田選手のタイムリー2ベースで東北が2点を追加。

7回裏 東北の攻撃
9番高山投手が2ベースヒットで出塁し、4番成田選手のタイムリーで1点を追加。

8回表 別府青山の攻撃
1アウトから2番下郡選手・3番原田選手のヒットでチャンスを作り、
4番脇選手のタイムリー2ベースで2点を返す。

8回裏 東北の攻撃
8番竹原選手のヒットや死球で1アウト満塁とチャンスを作り、
1番加藤信吾選手のタイムリー2ベースで駄目押し点を奪う。

9回表 別府青山の攻撃。
東北の坂本投手が三者凡退に抑えて試合終了。
東北が7−2で別府青山を下しました。


勝った東北は昨年のチームのような豪華さはありませんが、
チームとしてのまとまりでは今年のチームも負けていないように思います。
3番加藤政義選手、4番成田選手といった強力な中軸打者がいますが、
かといって強力打線にありがちな振り回すようなバッティングをせずに、
シャープなスイングで後ろの打者に繋げてきます。
派手さこそありませんが、1点ずつ積み重ねていく嫌らしさという意味では
今年のチームの方が一枚上手でしょう。
守備も堅いですし、野球が上手いチームという印象を受けました。
こういったチームは意外とやるのではないかと。
昨年のチーム以上の成績を収められる可能性があると思います。

負けた別府青山は初出場チームとは思えない堂々としたプレーでした。
終盤こそ東北に力の差を見せられてしまいましたが、それまではほぼ互角。
エースの米村投手を中心に守備面では力を発揮できていたと思います。
強豪校に対してこれだけの試合ができたわけですし、
この経験を胸に新しい野球部の歴史を作っていって欲しいです。



第2試合 遊学館(石川) 8−6 秋田商(秋田)

(秋)佐藤(2回)−大友(6回)
(遊)曽根(8回)−番匠(1/3)−曽根(2/3)
秋田商
遊学館 ×

甲子園で勝つには何が必要か、それを改めて思い知らされた気がします。
確かに打線の力は重要でしょう。
連戦で投手が疲れてくれば、打線による援護は必要不可欠。
ただそれでも基本となるのは守り、いかに失点しないかです。
甲子園は一発勝負なので先制点を奪った方が有利、いかに点数を与えないかが重要です。
とりわけ初戦は自分達のペースで試合ができず、苦しむことが多いわけですから、
甲子園で勝っていくためには守備力の高さが第一です。
打てなくとも相手がミスをしてくれるかもしれませんからね。
試合の主導権を握るためにも、守備力というのは大事です。

それがたった1年でこうも変わってしまうとは…
昨年の秋田商では考えられない凡プレーの多さに呆れてしまいました。
確かに佐藤投手の故障というアクシデントはあったものの…
あまりにも余計な点数を上げすぎました。
守備の重要性が改めて分かったように思います。

簡単な得点経過です。
1回裏 遊学館の攻撃
エラー・送りバント・エラーでチャンスを作り、
4番鈴木選手のライト前ヒットを逸らしてしまうタイムリー2ベース、
5番伊原選手にもタイムリーが飛び出して遊学館が3点を先行。
秋田商の拙い守備で先取点を与えてしまいます。

3回表 秋田商の攻撃
1アウトから9番佐藤投手がセンター前ヒットを放つも、
この時にセンターの鈴木選手がファーストへダイレクト送球!
セーフだったものの、評判通りの強肩を見せます。
その後、セカンドゴロ併殺処理時にショートの送球が
ランナーとして走りこんだ佐藤投手の頭に当たるアクシデント発生。
その裏のマウンドには上がれず、急遽、大友投手が登板することとなります。
(佐藤投手は大事なかった模様)

5回裏 遊学館の攻撃
再び秋田商の守備が乱れてしまい、2点を失ってしまう。
4番の鈴木選手が2盗・3盗を決める。

7回表 秋田商の攻撃
2アウトから三振振り逃げでチャンスをもらい、9番大友投手がヒットで続き、
1番石田選手がタイムリーヒットを放ち、1点を返す。

7回裏 遊学館の攻撃
1番寺田・2番岡田選手の連続ヒットの後、
3番江川選手のタイムリーヒット、4番鈴木選手のタイムリーヒットなどで2点を追加。

8回表 秋田商の攻撃
8番工藤選手の2点タイムリーヒットなどで2点を返す。

9回表 秋田商の攻撃
代わった番匠投手を攻め立ててチャンスを作り、
再びマウンドに登った曽根投手から押し出し四球、犠牲フライで2点差まで追い上げるも、
最後は9番大友投手か空振り三振に倒れて試合終了。
遊学館が8−6で秋田商を下しました。


勝った遊学館は3番江川選手、4番鈴木選手と東北同様に中軸打者がしっかりしていました。
特に4番鈴木選手は2盗・3盗を決めるなど計4盗塁、
守備でも素晴らしい強肩を披露してくれるなど走攻守と大活躍でした。
バッティングの方ではやや力みがちだったものの、それでもタイムリーを含む4打数2安打。
評判どおりの活躍を見せてくれました。
守備の方も堅く、よく鍛えられているなという印象を受けました。
ピッチャーが良くなれば、上も見えてくるかと。
今日好投した曽根投手が自信を付けてくれば大きいでしょうね。

負けた秋田商は守備力に課題を残しました。
初回から守備が乱れてましたし、あれではリズムに乗れませんよ。
終盤に追い上げるなど打線強化の成果はあったと思いますが、反撃が遅すぎました。
もう一度守備を鍛え直し、甲子園でも勝てるチームを作ってきてもらいたいです。



第3試合 桐光学園(神奈川) 9−8 近江(滋賀)

(近)西田(4回2/3)−榎田(2回1/3)−松岡(1回)
(桐)山室(1回0/3)−石渡(8回)
近江
桐光 ×

初回が終わった時には近江の勝ちかと思いましたが…
桐光学園の打線が予想以上でしたね。
さすがに激戦区の神奈川で何度となく逆転勝ちを収めてきただけはあります。
5回の打線の繋がりなんて驚異的、上位・下位関係なく打ちまくりです。
5点のビハインドをものともせず。
第二試合の所で野球は守備だと書きましたが、
これだけの破壊力があるとまた違ってくるということでしょうか(^^;

簡単な得点経過です。
1回表 近江の攻撃
2アウトから4者連続四球で1点を先制し、
7番堀選手・8番西田投手の連続タイムリー・桐光の守備の乱れもあって5点を先制。

2回表 近江の攻撃
先頭打者にヒットを打たれた所で先発の山室投手は降板。
石渡投手が登板し、近江打線を0点に抑え、試合の流れを作り直します。

2回裏 桐光学園の攻撃
犠牲フライで1点を返す。

3回表 近江の攻撃
7番堀選手のタイムリーで1点を追加。

3回裏 桐光学園の攻撃
4番岡山選手の三遊間抜くタイムリーで1点を返す。

4回裏 桐光学園の攻撃
2番増田選手のタイムリーヒットで1点を返す。

5回裏 桐光学園の攻撃
4連続安打で同点に追いつき、先発の西田投手をKO。
さらに2番手の榎田投手から3番村山選手が勝ち越しタイムリー、
4番岡山選手のセンター前タイムリーで試合をひっくり返します。

7回表 近江の攻撃
4番伊奈選手の鋭い当たりのライト線へのタイムリーヒットで1点を返す。

8回裏 桐光学園の攻撃
押し出し四球で1点を追加。

9回表 近江の攻撃
3番一円選手のセカンドゴロの間に1点を返すも、
最後は4番伊奈選手が空振り三振に倒れて試合終了。
桐光学園が9−8で逆転勝ちを収めました。


勝った桐光学園は4番岡山選手を中心に打線の切れ目がありません。
全般的にスイングスピードが速いです。
初回に5失点してしまい、前半は拙攻気味な所がありましたが、
それでも慌てずに中盤以降に畳み掛けてくる所は見事です。
バッティングにはかなり自信があるんでしょうね。
先発の山室投手はリリースが一定せずに突如コントロールを乱すなど散々でしたが、
2番手の石渡投手は力強いストレートに変化球と安定感抜群のピッチングでした。
序盤にリードを奪われながらも試合を立て直すことができたのは、
石渡投手のおかげでしょうね。
安心して試合を任せられる投手がいるからこそ、焦らずに攻めることができるんだと思います。
これで山室投手の調子が上がってくれば鬼に金棒。
山室投手の復活が鍵になってきそうですね。

負けた近江は序盤に大量リードを奪ったものの…2番手の石渡投手を攻めきれませんでした。
ピッチャーの継投も後手後手に回ってしまいましたし、
試合としては残念な結果だったように思います。
ただエースの西田投手、4番の伊奈選手と投打の軸が2年生ですから、
今年の経験を来年に活かせるよう頑張って欲しいです。
特に4番の伊奈選手は西武の中島選手のような豪快な打撃フォームをしており、
将来が楽しみです。
中学時代は砲丸投げの選手だったらしく、野球経験はまだ浅い。
それであれだけの力を見せられるわけですから、来年はさらに大きな打者になっていることでしょう。
要チェックですね。



第4試合 聖光学院(福島) 11−0 佐賀商(佐賀)

(聖)舟田(9回)
(佐)江口(4回)−吉田(4回)−大隈(1回)
聖光 11
佐賀商

この試合は聖光学院の圧勝でした。
まず守備ですよねぇ… やはり守備が悪いとリズムに乗れません。
エラー絡みで失点を積み重ね続け、打線は最後までリズムに乗れず。
9回1アウトまでノーヒットノーランをやられてしまい、
なんとか1安打は放ったものの、試合は0−11の大敗。
守備の大切さをまた思い知らされたように思います。

簡単な得点経過です。
1回表 聖光学院の攻撃
先頭打者がエラーで出塁し、送りバントで2塁へ進めた後、
3番舟田投手が痛烈なレフトオーバーのタイムリー2ベースを放ち先制。
さらに5番川戸選手がセンター右へタイムリーヒットを放ち、2点目。

4回表 聖光学院の攻撃
5番川戸選手のヒット、送りバント、7番佐々木選手のヒットで1アウト1・3塁とした所で、
セーフティスクイズを試みるも3塁ランナーが挟まれてしまう。
しかし佐賀商が挟殺プレーで仕留めきることができず、後ろのランナーを挟んだ時に
送球がランナーに当たってしまいランナーホームインに。
さらにショートの本塁悪送球で2失点。
3番舟田選手のタイムリーヒットもあり、聖光学院が5点を追加します。

5回表 聖光学院の攻撃
この回から1年生の吉田投手が登板。
しかしフィールディングが上手く行かずに内安打絡みで2失点。

6回表 聖光学院の攻撃
犠牲フライなどで2点を追加。

9回裏 佐賀商業の攻撃
9回1アウトまでノーヒットに抑えられていた佐賀商業、
1番中山選手がレフト線への2ベースヒットを放ち、ノーヒットノーランは阻止します。
続く打者もサードのエラーで出塁してチャンスを作るも、後続が倒れて無得点。
試合終了、聖光学院が11−0で佐賀商業を下しました。


勝った聖光学院は投打に圧倒した形ですね。
なんといってもこの試合は舟田投手の活躍でしょう。
投げてはあわやノーヒットノーランという素晴らしい1安打完封劇を見せてくれました。
格別速い球を投げるとか、素晴らしい変化球を投げるというわけじゃないんですが、
ピッチングの上手さがありましたね。
内外角の投げ分け、緩い90キロ台のカーブで上手く打ち気を外すなど幅広い投球でした。
打っては先制タイムリーを含む4打数4安打。
バッティングの方でもチームを引っ張っていました。
この調子で上位を狙っていって欲しいですね。

負けた佐賀商業は守備の乱れなどで持ち味を出すことができませんでした。
今日の試合は不本意な結果だったことでしょう。
この悔しさを胸に、新チームの励みとしてもらいたいです。



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