05センバツ甲子園大会 10日目

第1試合 羽黒(山形) 5−1 東邦(愛知)

(羽)片山マウリシオ(9回)
(東)木下(9回)
羽黒
東邦

羽黒の強力打線が東邦の好投手・木下投手を打ち崩し、
投げては片山マウリシオ投手が東邦打線を8安打1失点に抑える安定感抜ある投球を見せ、
山形県勢初のベスト4入りを決めました。

東邦の速球派右腕・木下投手は本来の投球ではありませんでした。
ストレートの回転が悪かったようで、コントロールがバラバラ。
中盤にはストレートを地面に叩きつけてワイルドピッチにしてしまうなど荒れていました。
立ち直りかける場面もあったにはあったんですが、
不運な形でヒットになってしまい、最後までズルズルいってしまいました。
昨日の愛工大名電・斉賀投手のように立ち直りのきっかけを掴むことができませんでしたね。

一方の片山投手は小柄ながらもストレートが130キロ中盤をマークし、
スライダー・チェンジアップが上手く決まるなど状態が良かったです。
序盤にリードを奪われたことで東邦打線に焦りがあったのか、
打撃が引っ張りがちになってしまい、片山投手の外角のボールを全て引っ掛けていました。
それはコントロールのいい片山投手にとって思うツボ、思惑通りのピッチングができました。
これだけ日程が詰まって連投が増えてくると、コントロールも甘くなるものですが…
3試合とも乱れない片山投手の制球力は素晴らしいです。
ピッチャーのコントロールの差が試合の勝敗を左右する結果となった気がします。

今日の試合の得点経過です。
1回表 羽黒の攻撃
1番中島選手がセカンドのエラーで出塁し、送りバント・ライトフライで3塁へ。
ここで4番佐藤選手が外角の球を強引に引っ張る3塁線抜くタイムリー2ベースを放ち、
羽黒が1点を先制します。

1回裏 東邦の攻撃
1番瀬戸川選手がレフト前ヒットで出塁し、
送りバントと3番末藤選手の三遊間抜くヒットで1アウト1・2塁。
ここで4番西村選手がファーストのグラブを弾いてライトへと抜ける当たりを打って、
2塁ランナーがホームイン、東邦がすぐに同点に追いつきます(記録はタイムリーエラー)
しかしこの後は二者連続三振に倒れ、勝ち越しはなりません。

2回裏 東邦の攻撃
先頭打者が死球で出塁し、送りバントで2塁へ。
9番丸山選手が甘いスライダーを捉えて左中間を抜くかという打球を放ちますが、
これにセンターの中島選手が追いついてキャッチアウト。
この後、1番瀬戸川選手がショートゴロ内安打で2アウト1・3塁としますが、
2番打者がセンターフライに倒れて得点できません。

3回表 羽黒の攻撃
1アウトから1番中島選手が切れながらもレフトフェンスに直撃する2ベースヒットで出塁し、
2番根村選手のライト後方のフライで3塁へ達し、
3番押切選手の左中間抜くタイムリー2ベースでホームイン。羽黒が勝ち越します。

4回表 羽黒の攻撃
先頭の5番吉野選手が高めカーブを打つ一二塁間抜くヒットで出塁するも、
二者連続三振・ディレードスチール失敗2塁タッチアウトとなって無得点。

5回表 羽黒の攻撃
先頭の8番金子選手がヒットで出塁し、四球・送りバントで1アウト2・3塁に。
スリーバントのセーフティスクイズは失敗して2アウト2・3塁となりますが、
3番押切選手の所で木下投手がワイルドピッチをしてしまって3塁ランナーホームイン、1点追加。
さらにもう1つワイルドピッチがあり、3塁ランナーがホームへ突っ込むも、
ボールの跳ね返りが強く、水野捕手がホームベースに飛び込んでタッチするナイスファイトを見せ、
東邦が最小失点でこのピンチを凌ぎます。

6回表 羽黒の攻撃
1アウトから4番佐藤選手の打球はレフトフライと思いきや、
レフトが変な形でバックして逆シングルで捕りにいって落球するという3ベースヒットが飛び出します。
そして5番吉野選手がライト右へのタイムリー2ベースを放ち、1点を追加。
ワイルドピッチでランナーが3塁へ進んだ後、
2アウトから7番吉田選手がセカンドタイムリー内安打を放ち、もう1点を追加します。
この後、1塁ランナーが2塁への盗塁を試みるも、水野捕手が刺してアウトに。

6回裏 東邦の攻撃
先頭の3番末藤選手がセンター前ヒットで出塁するも、4番打者が外角スライダーに空振り三振。
5番水野選手は外角低めスライダーをなんとか当てるラッキーなセカンド内安打で繋ぐも、
6番打者はセンター後方のフライ、
7番伊藤選手の三遊間深くのゴロはショートが上手く処理して、
タイミングは微妙だったものの判定はアウト。東邦は得点することができません。

7回表 羽黒の攻撃
先頭の8番金子選手がヒットで出塁し、送りバントで2塁へ進むも、
1番中島選手のセンター後方のフライで2塁ランナーが飛び出してしまってタッチアウト。
走塁ミスで併殺となってしまいます。

8回裏 東邦の攻撃
先頭の2番奥村選手がセカンドが処理を誤る内安打で出塁し、
3番末藤選手がチェンジアップを流し打つレフト前ヒットを放ち、ノーアウト1・2塁のチャンス。
しかし4番打者はセカンドゴロ、5番打者の引っ掛けたサードゴロで本塁へ突入するもこれはタッチアウト。
6番打者もピッチャーゴロに倒れて得点を挙げることができません。

9回表 羽黒の攻撃
先頭の6番松井選手が低めシュート回転ストレートを打つレフト左への2ベースヒットで出塁するも、
後続の打者が倒れて無得点。

9回裏 東邦の攻撃
2アウトから代打の西選手が右中間への2ベースヒットで出塁するも、反撃はここまで。
最後の打者がセンターフライに倒れて試合終了。5−1で羽黒高校が勝利しました。


勝敗を分けたのはピッチャーのコントロール、、
それとそれに付随する守りのリズムの差が大きかったように思います。
片山投手は立ち上がりこそ失点したり、ピンチを招きましたが、
味方のナイスプレーに支えらたこともあって立ち直り、
中盤以降は投球のテンポが早くなって守りの時間が短くなりました。
守備のリズムが良いことで羽黒は守備に攻撃に集中することができ、
拙攻気味な攻撃で嫌な感じではありましたが、守りにそれを持ち込むことがありませんでした。
片山投手のテンポ良いピッチングが光りましたね。
逆に木下投手はコントロールが悪かったことで、常にランナーを背負ってしまい、
牽制が多くなって守りの時間が長くなったり、ワイルドピッチなど独り相撲を取ってしまったりで、
2回以外は三者凡退で終わることがなく、東邦は攻撃への切り替えができませんでした。
守りのリズムが悪かったことで、攻撃も淡白になってしまい、片山投手に打たされてしまったように思います。

勝った羽黒は片山投手のテンポの良いピッチングが光りました。
特に右打者に対する外角のコントロールがよく、
引っ掛けて内野ゴロで打ち取るなど持ち味を発揮していました。
守備陣も幾つか拙いプレーはありましたが、要所ではナイスプレーを見せて片山投手を盛り立てていましたし、
非常に守りのリズムが良かったと思います。
攻撃は木下投手のベルト付近に来た甘い球を逃さずに打ち、11安打を放ちました。
ただスクイズ失敗・盗塁失敗など攻撃のミスも多く、効率は悪かったです。
今日は守備の方に悪い影響をもたらさなかったから良いんですけど…
これからはそれが命取りになるだけに、気を引き締めなおしてもらいたいです。
これで山形県勢初のベスト4です。
一昨年・昨年と果たせなかった東北勢の優勝まであと2勝。
厳しい戦いだとは思いますが、このチャンスを逃さずに頑張って欲しいです。

負けた東邦は打線の強引さが目立った気がします。
外角のコントロールがいい片山投手に対し、
右打者が引っ張りにかかってしまって内野ゴロと淡白な攻撃になってしまいました。
特に4番打者以下に当たりが出ず、チャンスを生かすことができませんでした。
木下投手は調子悪いなりに、水野捕手の好送球などでなんとか粘っていたんですが…
6回にボールに力が出てきて立ち直りかけたんですが、
不運な3ベースヒットが飛び出したことで力んでしまい、ガタガタと崩れてしまいました。
羽黒のように守備のいいプレーが出ていればまた変わったんでしょうが…残念です。
夏に向けてセンター方向を中心とした打撃の強化、木下投手のスタミナ強化を図り、
ライバルの愛工大名電らに負けないよう頑張って欲しいです。



第2試合 神村学園(鹿児島) 3−2 沖縄尚学(沖縄)

(神)野上(9回)
(尚)前嵩(8回)−當真(1回)
神村学園
沖縄尚学

神村学園の野上投手が沖縄尚学打線を6安打2失点に抑える好投を見せ、
昨年の済美に引き続き、創部3年目の初出場でのベスト4入りを果たしました。

神村学園にとっては厳しい試合でした。
試合の前半に2点を先行したものの、先頭打者を出しながらも得点は奪えず。
これまで上手く機能していた3番椎葉・4番天王寺谷・5番寺田選手といった中軸を
沖縄尚学の前嵩投手に完全に抑えられてしまい、打線の繋がりが良くありませんでした。
それでも1番に入った橋野選手や野上投手が頑張って最終回を迎えたんですが、
その野上投手が9回裏の2アウトから左足に打球を受けてしまうというアクシデントが発生。
1点差で2アウト1塁という厳しい場面でしたが、ベンチでの治療後にマウンドに上がって、
内角を大胆に攻めるピッチングで最後はレフトフライ。
野上投手の強気なピッチング・執念が勝利を呼び寄せましたね。

この試合の得点経過です。
1回表 神村学園の攻撃
1番橋野選手が広く開いた3塁線を抜く2ベースヒットで出塁し、送りバントで3塁へ。
3番椎葉選手はファーストゴロに倒れるも、3塁ランナーがホームを狙ったため、
ファーストがバックホーム、しかしこの送球が悪送球となってランナーホームイン、1点を先制します。
この後、1アウト2塁で4番天王寺谷選手に打席が回りますが、
低めのシュート系の球に詰まってショートゴロ。
5番打者も倒れて追加点はなりません。

1回裏 沖縄尚学の攻撃
1番赤嶺選手の高めストレートを捉えた打球をサード寺田選手がナイス反応・送球を見せてアウト!
これで気を良くしたのか、野上投手がセカンドゴロ2つで上々の立ち上がりを見せます。

2回裏 沖縄尚学の攻撃
2アウトから6番小泉選手が内寄りストレートを打つライト右への3ベースヒットを放つも、
後続が倒れて無得点。

3回表 神村学園の攻撃
先頭の1番橋野選手が3塁手前へのセーフティバントを見せ、ヘッドスライディングでセーフ!
送りバントで2塁へ進めるも、3番椎葉選手は内角低めスライダーに空振り三振、
4番天王寺谷選手は内外角で揺さぶられてファーストゴロ。追加点を奪えません。

4回表 神村学園の攻撃
先頭の5番寺田選手がショート左の打球を放ち、
深い守備位置から送球するもバウンドで逸れてしまい、ランナーは2塁へ(記録は内安打+エラー)
6番馬沢選手は送りバントで3塁・投手の間に上手く転がって送球できず。
オールセーフでノーアウト1・3塁のチャンスを作ります。
7番打者の所でスクイズの構え見送りで、2塁への盗塁を試みるもナイス送球でタッチアウト。
ファーストゴロでランナーを返せずに2アウト3塁となりますが、
8番野上投手がスライダーを捕らえるショート強襲のタイムリー内安打を放ち、1点を追加します。

4回裏 沖縄尚学の攻撃
先頭打者がサードのエラーで出塁するも(ヒットでもいいと思ったが)、
ヒットエンドランがショートゴロ併殺となってチャンスを広げられず。
直後に4番松田選手が甘いスライダーを捉えるセンターオーバー3ベースヒットを放つも、
5番打者が内角低め膝元のストレートに空振り三振、得点を入れることができません。

5回表 神村学園の攻撃
先頭の1番橋野選手が再び3塁手前へセーフティバントを決めてノーアウト1塁。
送りバントで2塁へ進めますが、
3番椎葉選手は内角低めフォークに空振り三振、4番天王寺谷選手は四球を選ぶものの、
5番寺田選手は外角低めスライダーに空振り三振。
機能していたはずのクリーンアップが前嵩投手に上手く攻められ、ランナーを返せません。

6回表 神村学園の攻撃
先頭の6番馬沢選手がレフト線への2ベースヒットで出塁し、送りバントで3塁へ進むも、
後続が倒れて得点ならず。

7回裏 沖縄尚学の攻撃
先頭の3番山内選手が初球の甘いスライダーを捉える左中間真っ二つの2ベースヒットで出塁するも、
4番打者が外角低めいっぱいのストレートに見逃し三振、
5番打者は低めスライダーでライトフライ、
6番小泉選手は四球を選ぶも、7番打者がショートゴロに倒れて得点ならず。

9回表 神村学園の攻撃
沖縄尚学は8回裏に前嵩投手に代打を送った関係で、2番手の當真投手にスイッチ。
その初球に死球を与えてしまい、8番野上投手にエンドラン・盗塁を決められてノーアウト2・3塁。
1アウトは取るものの、パスボールがあって3塁ランナーホームイン。
神村学園が貴重な1点を貰います。
しかし當真投手は後続を打ち取って1点止まりに。

9回裏 沖縄尚学の攻撃
先頭打者にノーツーとした所で神村学園はタイム、守りのタイムを取ります。
先頭打者をピッチャーゴロ、野上投手のナイス反応アウトにして1アウトを取るも、
3番山内選手にライト前ヒットを打たれてランナーを許します。
4番松田選手には早々と追い込むも、簡単に勝負に行かずにじっくりと攻め、
低めの変化球でレフトフライに打ち取り2アウトとします。
しかし5番比嘉選手に外角スライダーを上手く当てられ、
ライト左抜くタイムリー3ベースで1点を失ってしまいます。

神村学園はここで3回目のタイムを取りますが、
直後の6番小泉選手の打球はピッチャー強襲の当たりで野上投手の左足に当たるタイムリー内安打に。
沖縄尚学が2点を返し、なおも2アウト1塁という場面を迎えます。
打球の当たった野上投手はすぐには立てず、足を引きずった感じでベンチに下がりますが、
数分の治療後に再びマウンドに上がり、7番打者に対して内角へとストレートを3球続けてレフトフライに。
野上投手の執念が勝り、3−2で神村学園が逃げ切りました。


勝敗を分けたのは9回の攻防でしょうね。
結果的に9回表の1点が勝敗を決めてしまいました。
沖縄尚学は8回裏に代打攻勢をかけたのですが、
野上投手のシュート回転ストレート・スライダーを1打席で捉えるのは難しく相次いで凡退。
神村学園の主軸打者を抑えるなど好投していた前嵩投手に代打を送ってまでの効果は出ませんでした。
そして9回表に甲子園初登板となった當真投手が死球・パスボールと得点を挙げてしまう形になりました。
ここまでの2試合とも野上投手は9回にピンチを招いていただけに…
ちょっと仕掛けが早かったかなという気がします。
神村学園はそれを見越していたのか、守りのタイムを最後まで取っておき、
9回の大事な場面で2回タイムを使いました。
打球が当たるというアクシデントこそありましたが、タイムは効果的に作用していたと思います。
神村学園のベンチの作戦勝ち、打球直撃後の野上投手の執念が勝ったといった所でしょう。

勝った神村学園は追加点が取れそうで取れないという苦しい試合でした。
1番橋野選手など沖縄尚学の守備シフトの弱点を突くバッティング・バントでチャンスは作ったんですが、
主軸の天王寺谷選手らが完璧に抑えられてしまい、これまでの打線の繋がりがありませんでした。
これまでの試合は野上投手が終盤に失点していただけに、ベンチも嫌な感じがしていたと思います。
ただ9回にエンドランを成功させるなど欲しかった1点が取れたことで、かなり楽になった気がします。
野上投手は9回に2失点したものの、最後まで内角を攻め抜きました。
最終回のタイムのタイミングといい、神村学園の作戦勝ちでしたね。
今日の勝利で済美に続く創部3年目での初出場初優勝の快挙が見えてきました。
勝ち方こそ違いますが、主軸が強力でエースが力投するというチームカラーは非常に似ています。
打球を受けた野上投手の状態が気がかりですが、十分チャンスはあると思います。
ここまで来たなら頂点を目指して頑張って欲しいですね。

負けた沖縄尚学は守備の乱れによる失点が響きました。
1回はバックホームの送球が逸れて、4回はショートの悪送球・強い当たりを捕れず、
9回はパスボールと全てミスが絡んでのものでした。
エースの前嵩投手が神村学園のクリーンアップを完璧に抑えていただけに、
このミスによる失点は痛かったですね。
また独特の守備シフト(サードが三遊間寄り、ショートが2塁ベース寄りで深めに守る)が裏目に出てしまい、
1番橋野選手に3塁線突破・セーフティ2つを決められるなど完璧にやられてしまいました。
チーム内で「やられたら仕方ない」という意思疎通ができていれば問題はありませんが…
外から見ている人間には「勿体無い」と思ってしまうので、考える余地があると思います。
打線は野上投手のシュート回転のストレートとスライダーで内角を攻められ、繋がりを欠いてしまいました。
失投を長打にしたり、9回に2点を奪うなど強力打線の意地は見せたんですが…
結果的には上手くやられてしまったという印象です。
夏に向けて打線・守備の甘さを修正し、接戦でも勝てるチームになっていってもらいたいです。


最後に今日の両投手のピッチングについて簡単にまとめておきます。
神村学園の野上投手は1回戦に近い投球内容でコントロールが安定していました。
ストレートは130キロ台後半でシュート回転がかかっており、
これを右打者の懐、左打者の外角に投げることでピッチングの幅を広げていました。
時折、真中付近に入って長打を食らうことがありましたが、
それを恐れずに最後まで投げきった辺りは見事だと思います。強気なピッチャーですね。
内角を効果的に攻めることで得意のスライダーも生き、
左打者に対しても内角低めの膝元に投げ切れるなど非常に良い攻め方だったと思います。
これだけ強気に内角を攻めながらも四死球が僅かに1つというのが何よりも立派です。
カウントを悪くすることはあったんですが、
その度に低めのストレート・スライダーが良い所に決まり、制球を乱す雰囲気がありませんでした。
課題だった9回のピッチングも悪くなかったと思います。
2失点はしましたが、打者との勝負を焦っていませんでしたし、心理的には余裕があったと思います。
足に打球を受けたことも逆に気合に変えるなど非常に良いピッチングでした。
9回に失点をしてしまったので満点とはいいませんが、それに近い投球内容だったと思います。
問題は明日の登板ですよね…
監督さんのコメントではありませんが、雨で順延となればいいんですが…
左足の回復具合が神村学園の勝敗を決めそうです。

沖縄尚学の前嵩投手は130キロ前後のストレート、スライダー・シュートとボールに力がありました。
今日も低目へのコントロールが安定してピッチングとしては悪くなかったと思います。
とりわけ神村学園の強力クリーンアップに対するピッチングは完璧といっていいほど。
内外角の低め際どい所を丹念に攻め、
最後は左打者の膝元にスライダー・フォークを投げて空振り、
右打者の外角低めのスライダーで空振りを奪うなど完璧な攻め方だったと思います。
ピッチング内容は悪くありませんでしたから、
この甲子園での経験を今後に繋げてもらいたいです。



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