1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | (一)佐藤勇(1回1/3)−三浦(1回)−菅原(3回2/3)−佐藤勇(2回) (天)小倉(7回)−西田(1回)−藤井(1回) |
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一迫商 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | ||||
天理 | 0 | 9 | 3 | 0 | 0 | 4 | 3 | 0 | × | 19 |
昨日の4試合で疲れた体を天理が癒してくれました。 いやー、序盤に大量リードしてくれると、試合を見なくてもいいから助かります(爆) 終盤の8・9回はしっかり見ましたが、真中辺りは簡単にしか見ていません。 お休みサンクスということで。 しかしこれは打ち過ぎでしょう(^^; 柳ヶ浦の速球投手・山口投手は打ち崩すし、 コントロールのいい軟投派の佐藤勇投手も攻略するし…凄い打線です。 簡単な得点経過です。
勝敗を分けたのは低めのボールの見極めでしょうね。 天理打線は低めにボールを集める佐藤勇投手対策として、 低めのストライク・ボールの見極めを徹底していました。 ボール球には手を出さず、ストライクゾーンはフライを上げずに叩くことで野手の間を抜いていきました。 打線全体が試合前の作戦を徹底することで、打線の驚異的な繋がりとなりました。 一方の佐藤勇投手は強力打線の天理を意識しすぎたのか、低めにボールが外れることが多かったです。 過度に打線を意識することでボールが先行し、 天理打線の見極めも加わって本来のピッチングができませんでした。 もう少し大胆に攻めて行った方が好結果に繋がったかもしれません。 また試合がこれだけの大差の試合となった理由の1つに一迫商の守備陣形があったと思います。 一迫商は2回に9失点してしまったのにも関わらず、 その後も前進守備バックホーム体制を敷くなど、1点を惜しむ守りをしていました。 最後まで諦めないことは大切だと思うんですが、 結果的にそれが野手の頭を抜き、内野手が慌ててエラーをするなど、大量失点に繋がっていきました。 1点を惜しんで3〜4点を失った感じですね。 こういうのも何ですが、バカの1つ覚えのように前進守備を組むのもどうなんでしょうか… 試合の前半など状況によってはアウトを1つ確実に取った方が大量点にならずに、 最小失点で済む場合もあると思います。 一迫商はもちろんのこと、他のチームも状況に応じた守備陣形を考えてもらいたいです。 勝った天理は佐藤勇投手の低めの見極めが徹底されていました。 選球眼の良さ、低めのボールに対する対処の上手さが猛打に繋がったんだと思います。 小倉投手も打たせて取るピッチングで安定感がありましたし、 経験の少なかった西田・藤井投手を登板させるなど試すことができました。 序盤に大量得点しただけに、やや荒っぽい野球になりがちなんですが、 中盤に少し乱れかけたぐらいで、点差があっても送りバントでランナーを確実に進めて得点に繋げるなど、 全体としてはキッチリとした野球をすることができました。 天理にとっては良い戦い方ができたんじゃないですかね。 打撃陣の得点力が高く、投手陣にも安定感がありますから、 1回戦・今日の試合のように一戦一戦を大事に戦っていけば久々のセンバツ優勝も可能かもしれません。 相手の愛工大名電も投打にバランスがいいチームなだけに、 天理にとっては次の試合が大事になってきそうですね。 負けた一迫商は初戦のような伸び伸びプレーが見られませんでした。 佐藤勇投手は低めの意識が過剰に意識してしまい、窮屈なピッチングになってしまいました。 点差が空いてしまったせいか、守備の集中力がなく、エラーが多かったですし、 1回戦とは逆の戦い方になってしまいました。残念です。 この苦い経験を糧とし、常に自分達の野球ができるようにしてもらいたいです。 宮城には東北や仙台育英といった私立の強豪校がいますが、 優勝候補の修徳に勝ったわけですから十分勝機はあるはず。 自分達の野球をして、夏の甲子園に再び爽やかな風を送り込んできて欲しいですね。 目に付いた選手を簡単に。天理の選手中心ですが。 初戦で山口投手を打ち崩した3番の眞井選手は4打数1安打。 その1安打はホームラン性のライトフェンス直撃の3ベースヒットと見事なバッティングでした。 ただ今日はちょっと元気がなかった印象。 打席であまりバットを振っていませんでしたし、消極的な印象を受けました。 守備でも悪送球があるなどもう少し。次の試合での活躍を期待したいです。 4番の田中選手は6打数3安打3打点と今日も大暴れ。 バットを上に掲げて、腰の据わったフォームから、足を高く引き上げて打つ強打者で、 低めのボールをセンター方向を中心に弾き返していました。 今大会出場者の中で予選NO1の打率を残したことだけのことはあります。良い打者ですね。 ただ眞井選手が171センチ、田中選手が173センチと決して大きくないのが残念。 もう5センチ身長があればプロも狙えるんですが… ただ野球は身長じゃないですし、頑張って欲しいです。 先発の小倉投手は前回ほどスピードはありませんでしたが、コントロールは安定していました。 打たれながらも勝負どころで変化球を上手く振らせることができたのが収穫ですね。 んー、まだ120キロ前後のストレート系の球が何なのかが分かりません。 今日の軌道からするとカットボールみたいな感じですが… 相手打者を惑わす良い球です。 2番手の西田投手はオーソドックスな右腕で、ストレートは130キロ前後、最高135キロを計測してました。 ボールの威力自体は小倉投手よりもあると思うので、この調子なら出番があっても使えそうですね。 3番手の2年生右腕の藤井投手は135キロ前後のストレート(Max137)、 120キロ前後のスライダー、100キロ台のカーブとボール自体は良いですね。 ただ体の開きが早いフォームをしているのが気がかり。 身長183センチと体格がいいだけに、今後の成長を期待したいです。 |
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | (宇)好永(8回) (名)斉賀(9回) |
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宇部商 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | ||||
名電 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 1 | 0 | 0 | × | 2 |
愛工大名電がワンチャンスをものにして得点、 投げては斉賀投手がストレートを軸にして4安打6奪三振で2試合連続完封と、 投打がガッチリと噛み合って快勝しました。 宇部商打線は最後まで斉賀投手を掴まえることができませんでした。 高めに浮いてくる変化球を狙っていたようですが、 今日の斉賀投手はストレートの走りが良く、 序盤からストレート中心にピッチングをして宇部商打線を困惑させていました。 ストレートが良かったことで低めの変化球も生き、付け入る隙が少なかったです。 そんな少ないチャンスも2度の牽制死で潰してしまい、 得点するチャンスが全くありませんでした。 愛工大名電も好永投手の変化球に苦しめられ、5安打と抑えられましたが、 4回には堂上選手が2ベースヒットで出塁し、 小島選手がランエンドヒットでセンター前へヒットを放ち先制点を奪うなど、 ワンチャンスを確実にものにしていました。 圧巻だったのは6回。 2番柴田選手がレフト線に落ちるヒットで2塁を突く好走塁を見せ、 送りバントで3塁へ進んだ後、堂上選手の平凡なセカンドゴロでスタート、 スライディングでタッチをかいくぐってセーフというにわかには信じられないプレーで得点を挙げました。 予想以上の足の速さ、高校生ではトップレベルなんでしょうね。 8回にも足で内安打を稼いでいますし、柴田選手の足は素晴らしいです。 今年の愛工大名電の最大の武器ですね。 得点経過です。
勝敗を分けたのは6回の愛工大名電の2点目でしょうね。 7回には拙攻となってしまいましたが一応2安打しましたし、 1点差ならば宇部商も得点できたかもしれません。 けれど2点目が普通とは違う形で入ったので、予想以上に重い1点となってしまいました。 別に一二塁間深くに飛んだわけではありません。セカンド定位置ぐらいの平凡なゴロですよ? それにスタートを切って、ミスなしだったのにも関わらずセーフなんですから… もう驚きです。 柴田選手の驚異的な足が愛工大名電の勝利を決定付けたと思います。 勝った愛工大名電はワンチャンスをものにした機動力が光りました。 4回はクリーンアップの連打で得点したわけですが、2塁ランナーがスタートを切っていましたし、 6回は足で稼いだ1点ですから機動力でものにしたと言えます。 中軸がしっかりしていて、俊足のランナーが揃っている… 多彩な攻撃のできる打線です。 投げては斉賀投手が2試合連続の完封勝利。 ピッチャーが良いだけに攻撃の方も思い切っていけますよね。 守備陣は今日も堅守、サードの堂上選手は再三のファインプレーを見せました。 攻守に隙のない素晴らしいチームです。 次の対戦は強打の天理打線。 投手戦になるのか、打撃線になるのか、どんな試合展開になるのか予想できないだけに楽しみな試合です。 負けた宇部商は2度の牽制でタッチアウトになるなど、ランナーを出しても突破口が開けませんでした。 ヒット自体が少なかったので、それで何か変わったかどうかは分かりませんが、 斉賀投手にプレッシャーをかけることはできたはずです。 エースの好永投手が安定感あるだけに、打線の得点力向上が今後の課題ですね。 目に付いた選手は愛工大名電の斉賀投手、柴田選手、堂上選手、宇部商の好永選手です。 今日の斉賀投手はストレートの威力がありました。 投球フォーム的に球が上ずりやすく、宇部商打線もそこを狙おうとしていたんですが、 今日はストレートのコントロールが抜群で、序盤からストレートを軸に組み立てて宇部商打線を翻弄していました。 球速的には130キロ台後半、9回に142キロを計測するなど最後まで勢いは衰えませんでした。 少し高い変化球もあったんですが、ストレートが良かったことで上手く誤魔化せました。 低めのスライダーは落差があり、上手く空振りを誘えていましたし、今日は安定感抜群でしたね。 2番ショートの柴田選手は快足をアピールしていました。 6回のセカンドゴロでのホームインは素晴らしいの一言ですね。 送球前にどれぐらいリードオフを取っていたかは分からないんですが、 セカンドはしっかりとランナーの動きを見ていましたし、セーフになるタイミングではなかったと思うんですが… それだけ柴田選手の足が速く、スライディングが上手かったということでしょう。 8回の内安打もトップスピードになるまでが速かったですし、 この柴田選手の足は大きな武器ですね。 4番サードの堂上選手はバッティングだけでなく、守備の方でも見せてくれました。 ジャンピングスローなどスローイングの強肩はさすがですが、 サード手前の小フライをナイスキャッチするなど動きの良さも目立ちました。 本職のバッティングでも内角の球を腰の回転で打つなど打撃の柔らかさがありました。 ポイントはかなり前ですが、これだけ打撃が柔らければ心配することはなさそうですね。 センス溢れる素晴らしい打者です。来年の目玉選手の一人ですね。 愛工大名電で心配なのは1番センターの佐々木選手でしょうか。 昨年はホームランを打つなど良い打撃を見せていたんですが…ここまでノーヒット。なかなか出塁できません。 切り込み隊長を任されているだけに、佐々木選手が当たってこないと大量点とはならなそう。 勝ち上がっていくには佐々木選手の復調が必要不可欠だと思います。 宇部商では好永投手の好投が光りました。 130キロ前半のストレートとカーブ・スライダーを低めに集め、上手く緩急をつけていました。 今日は左打者に対するスライダーが効果的だったようで、良いコースに決まっていたと思います。 夏の大会でも安定感あるピッチングを見せ、チームを甲子園へと導いて欲しいです。 |
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | (羽)片山マウリシオ(9回) (如)政岡(7回)−山根(1回)−水野(1回) |
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羽黒 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 6 | 0 | 0 | 0 | 8 | ||||
如水館 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 2 |
羽黒が6回に集中打を見せて、如水館に勝利しました。 昨年の東海大山形に続き、山形県勢2年連続のベスト8入りを決めました。 この試合は羽黒が伸び伸びとプレーしていたと思います。 初回から早いカウントで打って2点を先制し、 その後もランナーが出ると盗塁を試みるなど積極的な攻撃を仕掛け、6回の6点に繋げました。 投げては片山投手が低めにボールを集めるなど持ち味を発揮し、 アンラッキーなヒットによる2失点のみに抑えこみました。 1回戦で苦しい試合を戦い抜いたことで、チーム全体に自信が生まれたのでしょう。 羽黒の快勝でしたね。 得点経過です。
勝敗を分けたのは4回裏の攻防でしょうか。 1アウト2・3塁というチャンスで1回戦で勝負強い打撃を見せた政岡選手に打席が回ってきたのですが、 ショートゴロ、それは仕方ないとしてもあの打球でホームを突くのはどうかと… 後ろが下位打線ですし、守備の乱れを誘おうとしたのかもしれませんが…ちょっと無謀でした。 如水館の打撃陣の弱さが響いた形です。 勝った羽黒は積極的な攻撃が光りました。 1回の2点、5回の6点と早いカウントから打っており、 テンポの早いピッチングをする政岡投手のリズムを崩した形となりました。 また積極的に次の塁を狙ったり、盗塁を仕掛けたりととにかく攻撃でした。 この攻撃的な姿勢が得点に繋がった気がします。 投げては片山投手が2試合連続のナイスピッチング。 低めに集める自分のピッチングができているのが大きいですね。 今日はストレートが135キロを計測するなどスピードもありました。 次の試合での好投も期待したいですね。 負けた如水館は守備が堅かったものの、打線の弱さが響きました。 夏に向けて打線強化が課題ですね。 投手陣では政岡投手が打ち込まれたものの、 2年生の両投手がなかなか良いピッチングを見せたのが収穫でしょう。 今後の成長を期待したいですね。 |