04夏の甲子園大会 16日目

決勝戦 駒大苫小牧(南北海道) 13−10 済美(愛媛)

(済)福井(5回0/3)−藤村(1回2/3)−福井(1回1/3)
(駒)岩田(1回2/3)−鈴木(7回1/3)
(本)小松(済美・6回表・ソロ)、糸屋(駒大苫小牧・6回裏・2ラン)
済美 10
駒大苫小牧 × 13

駒大苫小牧が乱打戦を制し、北海道勢初優勝を決めました!
深紅の大優勝旗は白川の関を超え、遥か北の大地へ。
ついに優勝旗が南北を縦断、高校野球において歴史的なことがまた一つ達成されましたね。

えー、試合の方は… 思い出したくねぇ(爆)
スコア書いている人は真っ赤になって大変だったでしょうに(苦笑)
両チームともに毎回のようにヒットが飛び出して済美が19安打、駒大苫小牧が20安打。
私はスコアは付けずに、ここで書くような試合展開メモだけを書いているんですが、
両チームの打者が積極的に初球から打ちに行くもんだからメモが追いつかない追いつかない。
NHKのリプレイ映像でヒットを振り返った直後にまたヒットが出るという展開で息つく間もなし。
正直言って大変な試合でした。
ある程度予想してましたが、ここまで激しい打ち合いになるとは…さすがに思ってませんでしたよ。

そんな打ち合いの試合で勝敗を決定付けたのは何といっても球場の大歓声でしょう。
駒大苫小牧、北海道勢初優勝を願う人々の声援が駒大苫小牧の選手達を支えたように思います。
アルプス席での駒大苫小牧の全校応援はもちろんのこと、
バックネット裏や内野席でもメガホンを打ち鳴らす北海道出身の方々の声援が響き渡り、
プロ野球の阪神戦のような観客と球場との一体感がありました。
そういう意味でも高校野球史に残る一戦でしたね。素晴らしい応援風景でした。

簡単…でもないけれど、試合経過です。
1回表 済美の攻撃
駒大苫小牧の先発は岩田投手。しかし緊張のためかボールがばらついて制球が定まりません。
先頭の1番甘い選手に外角高めストレートを打たれてライト前ヒット、送りバント・ワイルドピッチで3塁へ。
ここで今大会当たっていない3番水本選手にストレートの四球、1アウト1・3塁。
4番鵜久森選手は外角スクリューで空振り三振に取るも、
5番西田選手に外角ストレートが内側に入ったところを打たれるライトオーバー2点タイムリー2ベース。
済美高校が2点を先制します。

1回裏 駒大苫小牧の攻撃
済美の先発はエースの福井投手。こちらも千葉経大付戦同様にピッチングが不安定。制球に苦しみます。
先頭打者に死球を与えてしまい、バントで進められた後に
3番林選手が甘いスライダーを捉える右中間抜くタイムリー3ベースを浴びて失点。
4番原田選手にも四球を与えて1アウト1・3塁と傷口が広がるも、
5番糸屋選手の甘いスライダーを捉えた打球はサード正面のゴロに、併殺で1点止まり。

2回表 済美の攻撃
この回も岩田投手のコントロールは落ち着かず。
先頭打者に四球、送りバント・9番福井投手のヒット・四球で1アウト満塁。
ここで2番小松選手がライトへ犠牲フライを打ち上げて1得点。
さらに四球があって2アウト満塁。
4番鵜久森選手を迎えるところで駒大苫小牧は2番手の鈴木投手にスイッチ。
しかし鵜久森選手に押し出し四球、5番西田選手に押し出し死球と2点を失ってしまいます。
僅かヒット1本で3点を奪われる結果となりました。

2回裏 駒大苫小牧の攻撃
1アウトから7番桑島・8番鈴木投手の連打が出るも無得点。

3回表 済美の攻撃
1アウトから8番新立選手・1番甘い選手がヒットを放つも無得点。

3回裏 駒大苫小牧の攻撃
先頭の2番澤井選手がレフト前ヒットで出塁し、送りバントで2塁へ。
2アウトとなってから5番糸屋選手が緩いスライダーを打って右中間抜くタイムリー3ベース、
6番佐々木選手が内角高めストレートを振りぬくライトオーバータイムリー2ベースを放ち2点を返します。

4回表 済美の攻撃
鈴木投手が4番鵜久森選手を外角ストレートで見逃し三振に取るなど三者凡退に抑えて無得点。

4回裏 駒大苫小牧の攻撃
先頭の9番五十嵐選手が初球内角ストレートを捉えるライトオーバーの3ベースヒットで出塁し、
1アウトとなって2番澤井選手が初球スライダー甘め捉えてレフト左へタイムリー2ベースを放ち得点。
3番林選手がストレートの四球、4番原田選手が四球で1アウト満塁となった所で、
5番糸屋選手の三遊間抜くかと思われた打球は2塁ランナーのスパイクに当たってランナーアウト。
これで流れが途切れるかと思われましたが、
6番佐々木選手がシュート回転ストレートを捕らえるセンター前2点タイムリーヒットを放ち、逆転します。

5回表 済美の攻撃
1アウトから7番田坂選手がショート左への内安打で出塁し、スリーバント成功で2アウト2塁に。
ここで9番福井投手が外角高めストレートを打つライト右へのタイムリーヒットを放ち、同点に。
さらに1番甘井選手がスライダーを上手く打つ三遊間抜くヒットを放ち、
2塁ランナーが本塁へ突入するも中継が上手くいってキャッチャーブロック、タッチアウト!
駒大苫小牧の懸命な守備が済美の勝ち越しを阻みます。

5回裏 駒大苫小牧の攻撃
2アウトから2本のラッキーな内安打があるも、後続が倒れて無得点。

6回表 済美の攻撃
駒大苫小牧の鈴木投手は疲れからか、ボールが高めに行きがちの危険な状態に。
先頭の2番小松選手が低めスライダーを捉えるレフトへのソロホームランが飛び出して勝ち越し。
さらに3番水本選手が外角ストレートを打ってセンター前ヒット、
4番鵜久森選手が外角高めストレートを捉えるレフト左への痛烈なヒットで2・3塁とし、
5番西田選手が初球甘いストレートを捉えるセンター前タイムリーヒットで1点追加、
しかし2塁ランナーはセンターからの好返球でホームタッチアウト!
けれどこの後、7番田坂選手が高めストレートを打つレフトオーバータイムリー2ベースでもう1点を追加。
9−6と済美高校が3点を勝ち越します。

6回裏 駒大苫小牧の攻撃
済美の福井投手は完全にダメ。全く腕が振れず、ストライクを取れないピッチングになってしまいます。
先頭の4番原田選手が四球で出塁した後、
5番糸屋選手が甘いストレートを完璧に捉えるレフトスタンドへの2ランホームランを放ち1点差に。
そして6番佐々木選手に四球を出したところで、済美は2番手の藤村投手にスイッチ。
2アウト2塁としますが、9番五十嵐選手がフルカウントからファールで粘っての12球目、
外角高めストレートを捉えるレフト前タイムリーヒットを放って同点に追いつきます。

7回表 済美の攻撃
先頭の9番福井投手がヒットで出塁するも、後続が倒れて無得点。

7回裏 駒大苫小牧の攻撃
先頭の3番林選手のセカンドゴロを前にこぼして送球できないエラー。
ここまで堅守を誇っていた済美にミスが出ます。
送りバント等で2アウト2塁となるも、
6番佐々木選手が外角高めストレートを打つレフトオーバータイムリー2ベースを放ち勝ち越し。
さらに7番桑島選手が外角やや甘いスライダーを捉える左中間へのタイムリー2ベース、
8番鈴木投手が2塁ランナー盗塁の高め甘いスライダーを打つレフト前タイムリーヒットで3点目。
9番五十嵐選手がピッチャー返しでグラブを弾く内安打で2アウト1・2塁となると、
再び済美高校は福井投手がマウンドに上がります。
1番桑原選手は高めスライダーを捉えるもレフトライナー。3点止まりに。

8回表 済美の攻撃
先頭の4番鵜久森選手が外角低めストレートを打つレフト前ヒットで出塁し、
5番西田選手もレフト前ヒットで繋いでノーアウト1・2塁。
ここで6番野間選手は3塁線にナイス送りバント、間に合わないと見た鈴木投手は打球を見送りますが、
フェアグラウンド内に収まって内安打、ノーアウト満塁に。
7番田坂選手がセンターへ大きな犠牲フライを放って1点を返すも、
8番新立選手の所で、キャッチャーの2塁けん制が悪送球に。
センターがバックアップしていたのにも関わらず、2塁ランナーは3塁へ。
今日も好返球を見せているセンター桑原選手が落ち着いて3塁へ送球してタッチアウト!
済美高校が冷静さを失った暴走でチャンスを潰してしまいます。

8回裏 駒大苫小牧の攻撃
1アウトから3番林選手が四球で出塁し、4番原田選手が送りバントで2塁へ進めた後、
5番糸屋選手が外角低めストレートを上手く打つセンター前タイムリーヒットを放ちダメ押し。

9回表 済美の攻撃
先頭の9番福井投手が外角ストレートを打つ右中間への2ベースヒットで出塁すると、
1番甘井選手が高めストレートを叩く三遊間抜くヒットでノーアウト1・2塁。
2番小松選手がショートゴロ併殺に倒れるも、
途中からライトに入った3番坂本選手が四球を選んで2アウト1・3塁。
一発出れば同点という場面で4番鵜久森選手がバッターボックスに。
しかし初球高めストレートを打ち上げてしまってショート後方のフライ。
試合終了、13−10で駒大苫小牧が勝利し、北海道是初優勝を飾りました!


打撃戦になったのは確かですが、昨日の試合予想とは大きく異なる展開になってしまいました。
駒大苫小牧の先発:岩田投手は緊張なのか疲れなのか、コントロールを大きく乱して四球連発。
これまでの試合はコントロール良くコーナーを攻めていただけに、別人のようなピッチングでした。
鵜久森選手にスクリューが効果的だったんですが…2回途中で四死球絡みでKO。
昨日4イニング投げた鈴木投手が思いのほか早くマウンドに上がってしまい、
疲れの見えた6回に失点を重ねてしまいました。
 (ただその後は気迫溢れるピッチングを見せ、気持ちで投げきりました)
一方の済美の先発:福井投手は大事な一戦で良いピッチングをしてきたんですが。
既に限界を超えていたようで、6回には腕が全く振れずにストライクが入らず、
まるで右腕を故障してしまったかのようなピッチングになるほどでした。
両先発投手の出来の悪さがここまでの乱打戦にしてしまいましたね。

それでも両チームの打線はスイングが鋭く、
無理に引っ張らずコンパクトに弾き返すシャープなバッティングが徹底されているなど素晴らしかったです。
両校の打撃の素晴らしさが存分に発揮された試合でしたね。
昨日注目していた好調打者の間の選手も上手く繋ぎましたしね。
済美の3番水本選手は2四球に1安打、
駒大苫小牧の4番原選手は3四死球に2犠打とチャンスのお膳立てをしていました。
両チームの打線が繋がったことも、これだけのスコアになった要因でしょう。

そんな互角の戦いの中で、勝敗を決したのはやはりミスでした。
ここまでファインプレーで投手陣を盛り立ててきた済美野手陣でしたが、
7回裏はセカンドのエラーで始まって3点の勝ち越しを許す結果となりました。
さらに8回表の攻撃ではノーアウト満塁から1点を返して盛り上がる中、
キャッチャーの2塁けん制悪送球でセンターがカバーに入っていたのにも関わらず、
3塁に走ってしまう暴走でアウトとなり、反撃に水を差してしまいました。
 (もう一度映像で確認しましたが、
 ヘッドスライディングで2塁に戻った時にはもうセンターが送球に追いついていた)
この済美高校の2つのミスが勝利を遠ざけましたね。

逆に駒大苫小牧はミスを上手くカバーしていました。
4回裏1アウト満塁で糸屋選手の打球は三遊間を抜くかと思われましたが、
2塁ランナーの後ろ足のスパイクの当たって守備妨害ランナーアウトとなってしまい、
二者生還となっていた所が2アウト満塁となってしまう場面がありました。
しかしここで6番キャプテン佐々木選手が2点タイムリー、後続の打者がミスをカバーしました。
今までの済美はこういうピンチの場面で野手のファインプレーがあったり、
ミートした打球が野手の正面を突くなどの運があったので、得点できていなければ完全な済美ペースでした。
そうさせなかった佐々木選手の一打は見事でした。
そしてその一打を呼び込んだのは球場で駒大苫小牧を応援する人達のムード、
私にはそう感じられましたね。
本当に試合を決めたのはこの一打だったような気がします。



負けた済美高校はよくここまで戦いましたよ。
エースの福井投手が本調子でないながらも粘り強く投げていましたし、
守備陣もファインプレーでよく守っていました。
打線も鵜久森選手を中心に破壊力抜群で、下位まで切れ目がない素晴らしい打線でした。
正直ここまで勝ち残れるとは思っていませんでした。
それぐらい福井投手のピッチングは悪かったですし、いつ炎上してもおかしくない内容。
思えば秋田商の試合からして、センバツ・地方予選と疲労がピークだったのかもしれません。
よくここまで頑張りましたよ。
あと一歩及ばなかったのは3番打者と2番手投手不在の2つ、
センバツの東北戦で逆転サヨナラ3ランを放った高橋選手がいなかったこと、
福井投手に頼りすぎてしまったことが敗因でしょう…

心配なのは福井投手。
もう一度マウンドに戻ってきた時は6回ほど酷くありませんでしたが…
しばらく投げない方がいいと思います。
アジアAAA選手権の代表に選ばれているようですが、正直辞退した方が…
140キロを越す力強いストレートとスライダーを持っている素質ある投手だからこそ、
未来を大事にして欲しいです。
センバツ一人で投げぬいただけではなく、夏の大会も一人で投げ抜いているんですよ? 休ませてやってよと。
スリークォーター投手ということもあり、疲れから腕の位置の無意識のうちに下がってきて、
投球フォームが完全に崩れてしまっています。
一度休養をしっかりとって、来年の夏の大会に備えたほうがいいですよ。
正直言って熱中症にも関わらず完投させたのには憤りを感じています。もう少し選手を大事にしてくれと。
不祥事の時の対応といい、済美の対応は不信感を拭い切れません。
高校野球は教育のためのものであり、学校の名前を売るためのものではないはず。
もっと選手を、生徒を大切にしてもらいたいです。私が心配しすぎなのかもしれませんがね…
チームの勝利も大切ですが、自身の体を、選手のことを大切にしてもらいたいです。



勝った駒大苫小牧は岩田・鈴木・松橋投手というエース級投手を3枚も揃え、
打線も下位まで切れ目がなく、スイングスピードも速くて強烈、それでいてシャープ。
涌井投手の145キロ前後のストレートにも振り遅れていなかっただけはあります。
引っ張りだけでなく、センター・右方向とただ流すのではなく打ち返せるだけの技術とパワーがありました。
最後までしっかりとスイングをして振り切ることができるので、
多少詰まっていてもヒットになる、基礎の徹底した積み重ねが駒大苫小牧打線に感じました。
送りバントも上手く、守備も堅いチーム。隙がありませんでした。
試合後の監督のインタビューでは何もしてなさそうなコメントをしていましたが…実際はどうだったんでしょうね?
普段の練習が試合で上手く発揮されていたと思います。
まさに「練習は嘘をつかない」ですね。雪の多い北海道でよく頑張っています。

正直、駒大苫小牧が優勝するとは思っていませんでした。
ただ昨年の駒大苫小牧、今春の鵡川といい、良い選手が揃っていたので、
北海道旋風を起こしてくれるだろうという期待ぐらいはありましたが… まさか優勝するなんて(^^;
横浜高校を倒した辺りから「優勝あるぞ」と思いましたが、それまでは東北・横浜のどちらかだと見ていました。
…うーむ、改めて初戦の佐世保実業戦のレポートを見ていますが… 微妙ですな(苦笑)
>「なかなか力のあるチームです」<なかなか所ではありませんでしたね(汗)
今回の優勝は偶然ではなく、北海道勢が積み上げてきた結果であることは間違いありません。
駒大苫小牧には2年生の松橋投手、サイクルの林選手、粘り強い打撃の五十嵐選手などがおり、
道内にも多くの有望選手達がいます。
来年以降の活躍も期待できると思います。
もう北海道は野球後進地ではなし。全国レベルの激戦区です。

駒大苫小牧の野球で一つ再確認させてくれたことがあります。
それは「送りバントはアウトを与えるものではない」ということです。
今日の試合だと3回裏の攻撃ですね。
1−5というスコアでノーアウト1塁、バッターは今大会当たっている3番林選手。
皆さんならどうしますか? 駒大苫小牧はこういう場面でも躊躇なくバントをしてきました。
そしてそれが見事得点に結びついています。
昨日のオリンピック予選、日本−台湾戦の中村紀洋選手の送りバント、
中村選手は送りバントを決めた後、ホームランを打ったかのように喜んでベンチに戻り、
ナインの暖かい握手攻めにあっていました。
この2つは同じことを現しています。
「送りバント」というのはアウトを1つ与えるものではなく、後ろを信じて点を取りに行くものだということです。
後ろの打者を信じれるからこそ、バントができる。
送りバントはアウトを与えてしまう後ろ向きなイメージがありますが、
本当はアウトを一つやってでも得点を取る自信があるという凄く攻撃的な野球なのかもしれません。
今大会は4点差以上の点差が付いた時に強攻策を行って失敗してきた例が何度となくありました。
逆に東海大甲府や駒大苫小牧のように点差があっても送りバントを行ってランナーを進めた方が、
結果的にビッグイニングになって大量得点へとなっていきました。
おそらくバントを決めることで攻撃にリズムが生まれ、
後ろの打者が「やってやろう!」とプラスの気持ちになれるからでしょう。
私達はバントに対して考え方を改めるべきです。
送りバントというのは攻撃のリズムには欠かせないもので、ベンチと選手が一体となる攻撃的なものなのだと。
野球の奥深さを改めて知ったような気分です。



注目選手に関してはもういいかな? これまでの試合で言い尽くしていますし。
駒大苫小牧の打者では3年生の原田・糸屋選手、2年生では林選手と五十嵐選手に注目。
林選手はグリップの位置が高くシャープな構え。無理がないのがいいと思います。
五十嵐選手は横浜戦の時に目に付いて粘り強いセンスある打者だと感じました。
今日はあわやホームランという外野の頭を越す3ベースヒットですからね。
小柄でやせている選手ですが、スイングが鋭くパワーもあるようです。

今日の投手の出来ですが…
駒大苫小牧の岩田投手はコントロールバラバラと最悪。おそらく精神的なもの。
いつもはゆったりしているのに、今日は投げ急いでいたようでストレートのキレがありませんでした。
カーブもあまり見かけず、投げてもストライク入りませんでしたし、かなり切羽詰っていたと思われます。
鈴木投手はややコントロールに苦しんだものの、昨日とは違ってストレートのキレがあったのが救い。
済美高校にストレートを狙われて失点してしまいましたが、
最後まで気力でキレのあるストレートを投げ込んでいました。
もう少し使える変化球があれば楽だったんですがね。この先のことを考えるとそれが今後の課題でしょう。

済美の福井投手はダメダメ。投げない方がいいです。正確には休んだ方がいい。
今のまま投げ続けていけば肩を痛めてダメになるだけ。末期的な腕の振りになっています。
おそらくこんな悪循環ではないかと妄想しています。
センバツを一人で投げ抜いて疲れる→調子を崩す→夏になっても調子が上がってこない
→慌ててペースを上げたら腕の位置が下がって楽をしたフォームに→シュート回転で思った所にボールがいなかない
→小手先だけでコントロールしようとしてフォームがぶれる→変化球が大きく抜け出す
→四死球連発でコントロール付かないので、ボールを置きにいく→痛打される
→ムキになって投げてさらに腕の位置が安定しなくなる………みたいな感じと勝手に妄想(爆)
これはあくまで私の妄想ですが、
それでも今日の6回のピッチングが全く腕が振れていないボールを置きにいくピッチングだったことは確か。
ホームランにされて当然の球でした。
もう疲労が蓄積しすぎています。ここは休養をしっかり取り、フォームを作り直すべきだと思ってます。

2番手の2年生右腕の藤村投手は何ていったらいいのか… コメントに窮する投球フォームです。
体を完全に開いて砲丸投げのように押し出すようなスリークォーターというのが適切なのか…
自分がピッチャーを考える上で一番最悪な組み合わせのピッチャーでした(苦笑)
体を開いていながらも、腕を折って投げてきますから、ボールが来ないので変則的といえば変則的ですが…
ストレートは130キロ前後(133)、縦のスライダーを投げていましたが…あのフォームでいいのかなぁ…
もう体が開きまくりなんでストレートはストレートじゃないし。シュート回転酷いんでシュートでしょう。
ロッテの小林正英投手が体を開いてモーションに入りますが…一応一度閉じるし。
こういうのもありなのかなぁ? そのフォームで投げるにしても、少し工夫する必要があると思います。
いや、具体的な修正方法は思いつきませんけど…

今日の試合ではこんな所でしょうか。
ここで名前が挙がらなかった選手もスイングスピードが速くて、両校には良い打者がたくさんいました。
決勝戦に相応しい両チームでしたね。




夏の甲子園TV観戦日記のTOPへ戻る

〔FTcomのindexへ〕