1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | (済)福井(9回) (経)松本(6回2/3)−井上(2回1/3) (本)鵜久森3号(済美・6回表・ソロ) |
||||
済美 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 2 | 1 | 1 | 5 | ||||
千葉経大付 | 0 | 1 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 |
済美が逆転勝利を収めて、センバツに引き続き決勝へとコマを進めました。 …うーん…おかしいなぁ… 済美の福井投手が炎上するかと思ったんですが。 私の勘も狂ってきたようです。もう歳だな(爆) 3回に福井投手はストレートが力強くなって立ち直ったように見えたんですが、 力強く投げることで腕の振りの差が歴然としてしまい、変化球とストレートがバレバレになっていました。 それは千葉経大付の方も分かっていたようで、4・5回の攻撃を見る限りでは、 ストレート・変化球と完全に的を絞ってスイングすることができていました。 それを見ていたら「試合は決まったな」と思って、鵜久森選手のホームラン以降はラジオ観戦だったんですが… んー、なんで抑えられたんでしょう? 途中で立ち直ったのでしょうか。 ただ7回の千葉経大付のチャンスを見た時は変わってなかったし、松本選手も変化球を捉えたはずですが… 野手の正面に飛んでしまったということなんかなぁ… よく投げましたわ。 試合の方は中盤に松本投手のコントロールが甘くなった所を、済美打線が突いて集中打で得点。 一方の千葉経大付は8安打に6四死球と毎回チャンスを作りながらも無得点。 勝負どころで一本出た済美の勝利でした。 終わって見れば、済美の4番鵜久森選手のホームランでムードが変わり、 一方の千葉経大付の4番松本選手は3打数ノーヒットで結果を残せず。 4番打者の差がチームの士気に影響してしまったように思います。 簡単な得点経過です。
なんだかんだで抑えている済美の福井投手は良いピッチャーなんですかねぇ… ストレートが140キロ近くで力があるのは分かるんですが…春に比べるとフォームが格段に落ちますし。 ランナーを出してからの精神力が凄まじいということなんでしょうか。 それにしても済美は福井投手に頼りすぎだよなぁ。こんなピッチングなんだから他を送ればええのに… 今の福井投手の欠点を整理しなおすと、腕の位置が下がってボールがシュート回転で抜けやすくなっていること。 速い球を投げようと思うと、腕を横からブレるように投げてしまうのでボールが抜けていきます。 右打者内角高め死球コースに抜けたり、左打者外角高めに大きく外れたり。立ち上がりはこの繰り返し。 回を追うごとに良いボールが増えてくるんですが、今度はストレートとスライダー・カーブの腕の振りに差が。 ストレートはリリース時に加速し、スライダー・カーブは減速してます。割とはっきり。 初戦の秋田商戦からその傾向はあったんですが、これまでは途中で直ったり直らなかったり。 とにかくピッチングがバラバラ。良かったり悪かったりの繰り返しです。 ここまで安定感がないのに抑えられるのは凄いです。よくもまぁ野放し状態に… ある程度相手チームもそれは分かっているので、捉えた打球が多いんですが、 その度に済美の守備陣がファインプレーを見せて助けています。 この大会の済美の強さは球際に強い守備陣のおかげだと言えます。 済美打線に関しては2番小松選手と4番鵜久森選手が大当たり。 試合の決定打はこの2人が放っています。 逆に打てていないのが3番水本選手。 決勝はある程度打ち合いを覚悟しないといけないので、水本選手がどう繋ぐかでしょう。 3番か… 3番だよなぁ… 3番… と感慨深げに言ってみます(苦笑) なんだかんだで誰もが思ってるでしょ。NHKの中継だって3番強調してますし。 負けた千葉経大付は投打にまとまりのある素晴らしいチームでした。 打者は狙い球を絞り、送りバントで確実にランナーを進める卒のない野球を見せてくれました。 守りでは極端なシフトを取ってそれが見事に的中するなど、チーム内の連携能力も高かったと思います。 初出場ながらここまでよく勝ち上がってきました。投打にまとまりのある素晴らしいチームでしたね。 勝った済美はこれで決勝戦進出。春夏連覇の夢が近づきました。 センバツと比べると投打で苦しんでいる感がありますが、 勝負強い打撃と球際に強い守備は素晴らしいです。 選手の集中力がホント高いんでしょうね。 決勝戦は駒大苫小牧が相手。 福井投手の状態が良くないだけに打線の勝負になってくると思います。 駒大苫小牧の3投手をいかに打つか、済美の連続優勝の鍵はそこだと思います。 幸い(?)にも、済美が第一試合で、駒大苫小牧は第二試合、 しかも東海大甲府の粘りによって主力3投手を使ってしまっています。 疲労の面を考えると福井投手の方に分があり。打線の力で元気付けてあげて欲しいですね。 済美の決勝進出ですが、センバツ優勝校ということで順当に思えますが、その道は険しかったはずです。 4月に寮規則違反があり、6月に高野連に正式報告。部長辞任など不祥事がありました。 規則違反のレギュラー選手だけ出場選手登録を外れるという措置を取ったわけですが、 それによって4番鵜久森選手が徹底マークされてしまって極度の不振。 県大会も楽に勝ちあがったわけではないと思います。 エースの福井投手もセンバツほど安定感はありませんし、楽な道ではなかったはずです。 多くの学校からマークされ、不祥事という違った形のマークをされての決勝進出… 価値があります。 最後の一戦は多くのしがらみを捨てて、思い切って戦って欲しいですね。 注目選手ですが… とりあえず済美の福井投手にダメダメ烙印を押してコメントなし。 とりあえず駒大苫小牧打線は左打者が多いんで気をつけてくださいと。 済美の4番鵜久森選手はこれで今大会3本目のホームラン。センバツも合わせて5ホームランです。 これだけの長打力を見せてくれた選手は近年ではいません。素晴らしいパワーですね。 もうこのパワーには脱帽するしかなし。 外角低めに投げれば好きなところだけにボールでも振っちゃうんですが、 少し甘く入っただけで今日のようにホームランにされちゃうわけですからね。怖い打者です。 コントロールのあるピッチャーなら内角を際どく攻めて外角低めに変化球を落とす組み立てでしょうか。 そう考えると駒大苫小牧の岩田投手辺りが一番抑えられそう。 外角低めのスクリューボールにどう対応してくるのか。明日の試合の注目点ですね。 千葉経大付の選手で気になったのは、昨日死球交代になった6番ライトの細田選手ですね。 タイミングの取り方が上手いと思いました。フォームがいい感じなので、今後も野球を続けて欲しい所。 4番エースの松本選手ですが、今後投手で行くのか野手で行くのか悩むところ。 投手としてですが、足を高くすっと上げる投球フォームがいいですね。 体全体を上手く使って、力のあるストレートを投げています。 ただ目立った変化球がないんで、将来的に考えるとどうなのかなと。 打者としては低めに強く、バットコントロールが上手なだけにそちらで見たいような気も。 パワーがついてくれば西武の大島選手、阪神の金本選手のようになれる存在だと思います。 良い選手であることは間違いありませんが、大学経由の選手だと思います。 |
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | (東)岩倉(2回)−佐野(2回)−三井(1回)−穴水(3回) (駒)松橋(2回2/3)−鈴木(4回)−岩田(2回1/3) |
||||
東海大甲府 | 0 | 0 | 3 | 0 | 0 | 2 | 2 | 0 | 1 | 8 | ||||
駒大苫小牧 | 0 | 2 | 2 | 3 | 3 | 0 | 0 | 0 | × | 10 |
一つ気になることがあります。試合前のジャンケンで勝ったのはどちらだったんでしょうね? 駒大苫小牧が勝って裏の攻撃を取ったとすれば、よくやったな〜という試合ですよね。 先発は甲子園初登板の2年生右腕の松橋投手。 誰もが疑問に思う中、1回表が始まるといきなり140キロ超え、最速147キロストレートで度肝を抜く展開。 予想より早く交代となってしまいましたが、これで試合を掴んだことは間違いありません。 誰もが「秘密兵器か?」と思いますもんね。あんだけスピード出せば。 2イニングとはいえ、ダルビッシュ投手や涌井投手並みだし(汗) そして最終回、1アウト1・2塁で逆転サヨナラ3ランの清水選手とスラッガー4番仲澤選手に回った場面、 「おいおい、ひょっとしてサヨナラかよ」と思う中、冷静になると9回表、サヨナラ無理じゃんと(爆) もしもあれが9回裏だったなら、駒大苫小牧へのプレッシャーは段違いだったはずです。 表ならホームランが出て同点になっても裏の攻撃があると思えますが、 裏で追いつかれてしまうと心理的に負けたような気分になってしまいます。 駒大苫小牧は裏の攻撃で良かったですよ。 こう考えると表・裏の攻撃、どちらを選択するかというのも重要なんですね。 簡単な試合経過です。
うむ、結局、5回表以外全部書いてるし(汗) それだけ内容の濃かった試合ということです。 最後の9回表の四球判定ですが、死球ならボールデットで1塁しか進めませんが、 四球ならワイルドピッチで1塁ランナーは3塁も狙えます。 そういう意味でも審判は微妙な判定に対してジャッジをしなければいけないんですが… ちょっと見た目には分かりづらかったです。 今大会は審判のあやふやな判定が多いだけに、こういったことはないようにしてもらいたいです。 大まかな試合展開としては駒大苫小牧がリードし、東海大甲府が追い上げる展開。 おそらく駒大苫小牧はエースの岩田投手が疲れていたこともあって、温存したかったんでしょうが、 驚異的な粘り強さを誇る東海大甲府の前では逃げ切ることだけで必死でした。 乱打戦なスコアながら、両チームとも守備がしっかりしていて、 ファインプレーを見せるなど実に引き締まった試合でした。 勝敗を分けたのはピッチャーの継投でしょうね。 駒大苫小牧は良いタイミングでピッチャーを代え、その度に東海大甲府の反撃を最小失点に食い止めました。 一方の東海大甲府は打たれてから代えるパターンになってしまいました。 最後に登板した穴水投手が好投して反撃ムードを作りまはしましたが、前半の失点が大きすぎましたね。 負けた東海大甲府は最後まで粘り強い打撃で、驚異的な追い上げを見せてくれました。 5回終わって10−3というスコアになっても、「このままでは終わらないな」という雰囲気があり、 最後まで目の離せない展開にしてくれましたね。 守備では野手が気迫溢れるプレーを見せ、 打たれはしたもののエースの佐野投手は2年生の穴水投手を捕手としてリードするなど素晴らしい総力戦でした。 持てる力の全てを尽くせたでしょうから、胸を張って母校に帰ってもらいたいですね。 今日の戦いは東海大甲府の山梨県勢の新しい歴史となるはずです。 次は優勝を狙えるよう頑張って欲しいです。 勝った駒大苫小牧は投打に戦力が充実している素晴らしいチームです。 打線はコースに逆らわないしっかりと打ち返すバッティングができていますし、 送りバントといった小技もでき、今日は積極的な走塁も見られました。 守備ではここまでエラーがほとんど見られません。総合力の高いいいチームですね。 惜しむべきは3人の投手を注ぎ込むことになったことでしょうか。 岩田投手を温存できれば決勝も楽だったんでしょうが… 勝たなければ決勝がないので仕方ありませんね。 明日は総力戦で戦って行ってもらいましょう! 今回の駒大苫小牧の躍進についてですが、偶然や一過性のものではないと思ってます。 駒大苫小牧の躍進は同地区内のライバル・鵡川高校の存在が大きいと思います。 21世紀枠選出を機に一気にチーム力を上げてきており、 今年のセンバツでも1回戦八幡浜に勝利、2回戦でベスト4の社と延長14回の激闘を繰り広げています。 北海道地区はこれまで強豪校が少なかった、もしくは一極集中でしかありませんでしたが、 鵡川が伸びてきたことにより、北海道内だけで全国レベルの相手と戦えるようになってきました。 鵡川と切磋琢磨してきたことが、今年の駒大苫小牧が躍進している理由だと思います。 ここ数年の両校の選手はプロを意識できるような実力のある選手がいましたからね。 ここ4〜5年の積み重ねが生きてきたのでしょう。 駒大苫小牧の決勝進出は偶然ではなく必然だと言えます。 この試合で目立った選手はなんといっても駒大苫小牧の2年生右腕松橋投手でしょう。 北海道大会の決勝で1度先発していたそうですが…全くのノーマーク。 右本格派投手でストレートは常時140キロ前後、MAXは147キロをマークし、 ストレートのスピードだけならダルビッシュ投手と涌井投手と変わりません。 投球フォームはゆったりと振りかぶって投げるオーソドックスなオーバーハンド、 リリース時に体が傾いて顔が地面の方を向いてしまうのでコントロールはアバウトといった印象。 まだまだ荒削りな投手だと思います。 変化球は120キロ台スライダーがありました。なかなかのボールですが、ストレート中心の配球でした。 課題としては3回のセットからのピッチング。 セットから変化球でカウントが取れず、ストレートは球威が落ちてしまって捉えられていました。 ランナーを出してからどういうピッチングをしていくのか、今後の課題ですね。 ランナーがいない状態でのショートリリーフぐらいなら、ストレートで押し切って乗り切れそうですし、 明日の登板もあるかもしれませんね。 荒削りながら速いストレートを投げるので楽しみな存在です。 2番手の鈴木投手は疲れからかコントロール定まらず、ストレートもいつものキレがありませんでした。 ちょっと心配な状態。今日長いイニングを投げてしまいましたし… うーん… ただ気持ちが強く、今日のように悪いながらも投げていけるピッチャーなので、登板したら活躍してくれると思います。 キレのあるストレートを大胆に投げ込んでいって欲しいですね。 3番手の岩田投手ですが、そんなに疲れているようには見えませんでした。 ピッチング自体は素晴らしかったです。 ストレートは130キロ前半で135キロマーク、カーブとスクリューのコンビネーションでした。 今日はスクリューで打者を翻弄していましたね。 ゆったりしたモーションから投げられるストレートはキレがあり、ボールのキレでは今日の3人の中で一番でした。 済美の4番鵜久森選手に通用するのはこの岩田投手だと思うので、明日はおそらく先発でしょう。 ナイスピッチングを期待したいですね。 東海大甲府では4番手の2年生右腕・穴水投手に注目です。 長身から腕振って投げるカーブは落差があり、分かっていても打てないような球です。 130キロ台前半のストレートとのコンビネーションで勝負するピッチャー。 もう少しコントロールが安定してくれば、面白い存在ですね。 天理の柴田投手のように成長してくれることを期待しています。 |