1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | (翔)川口(6回0/3)−本木(1回)−金谷(1回) (中)小椋(9回) |
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東海大翔洋 | 1 | 0 | 0 | 1 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 3 | ||||
中京大中京 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 3 | 1 | 1 | × | 7 |
初回に4番キャッチャーというチームの要である東海大翔洋:斉藤選手が右肘に投球を受けて打撲、 1回裏から途中交代というアクシデント発生、 緊急的にマスクを被ったキャプテン垂水選手など頑張ったものの、 後半になるにつれてバッテリーの呼吸が合わなくなってミス連発、 打線の方でもぽっかりと空いた4番にチャンスが回ってしまうなど、 東海大翔洋にとっては痛い負傷交代となってしまいました。 一方の中京大中京としてはエースの小椋投手のコントロールが良くなく、 チームとしては苦しかっただけに助かったという感じですね。 良くも悪くも1回の交代劇が勝敗を分けてしまったように思います。 1つ気になるのはその場面での審判のジャッジ。 4番斉藤選手が右肘に投球を受けるんですが、打ちに行ったので避けていない、よって判定はファール、 その後も打たせて内角ストレートにどん詰まりのピッチャーゴロという流れでした。 負傷は死球の影響だと思いますが、もし死球を宣告していて、打たせず歩かせていたら、 臨時代走を送るなりで治療する時間が稼げ、交代せずに済んだかもしれません。 どうも死球判定に対して厳しすぎると思います。 わざと当たる死球が多かったり、避けずに当たる選手がいるので、死球判定を厳しくしているのでしょうが、 打ちに行って避けられなかったものまで取らないのはおかしいでしょう? それも右肘に当たっているのですから、そんな場所で当たりに行く人間は余程の決死の覚悟ですよ。 明らかに故意に当たりに行ったわけでもなく、ストライクゾーンの球に当たったわけでもなし、 ただ打ちに行ったから避けられなかっただけなのに死球を取らないとは… はっきり言って呆れます。 それじゃ内角の球は打ちに行くなとでも言うのですか? 振りにいけませんよ、こんなのでは。 もう少し柔軟な判定ができないものでしょうか? 怪我を悪化させかねない判定をした審判団に怒りを感じます。 正面から見ている2塁塁審に聞くなり、何らかの対処法をして欲しい所。 簡単な得点経過です。
負けた東海大翔洋は4番斉藤選手の負傷交代が悔やまれます。 ここまでコントロールよく投げてきた川口投手が7四死球と大荒れ。 キャッチャー交代の影響がなかったとは言えないと思います。 試合中盤にはバッテリーエラーが多く見られ、それにつられるように内野手もエラーを連発して失点。 四死球にエラーが絡むという拙い形で失点を重ねてしまいました。 打線の方では8番垂水選手が気を吐いたものの、終盤のチャンスで4番打者に回ってきてしまって得点できず。 東海大翔洋としては流れを掴むことができませんでした。 今回の苦い経験で控え選手の重要性が身に染みたことでしょう。 来期以降は控え選手も充実させながら、強いチームを作り上げていって欲しいと思います。 一方の中京大中京は勝ったものの、自分たちの野球をやりきれませんでした。 先発の小倉投手はコントロールが甘く、痛打されてしまう場面が目立ち、 攻撃陣は毎回のチャンスを生かすことができず、相手のエラー等による失点ばかりでした。 その中でもバント内安打など卒のなさを見せられたのは一つの収穫でしょうか。 次の試合までにしっかりと修正してもらいたいです。 この試合で目に付いたのは東海大翔洋の川口投手のバッティングです。 今大会の投手の中でもバッティングセンスはかなり高い方だと私は見ています。 ややオープン気味でシャープな構えで、上手くひきつけて打つことができるバッター。 スイング後も体を残すことができるので、崩されたボールに対しても対応できそうな能力を持っています。 完全な二枚腰ではありませんが、それができそうな選手です。 打者として川口投手は面白いと思ってます。 他には中京大中京の2年生打者が目に付きました。 4番レフトの中村選手は清原選手のような打撃フォームでパワフルな感じを受けました。 5番ショートの磯村選手はバント内安打を見せるなど素晴らしい活躍を見せてくれています。 今後もこの2年生2人には大注目ですね。 (追加) 東海大翔洋の2年生右腕の金谷投手にも注目。 腕を追って投げる投球フォームで、ストレートは130キロ台中盤(130〜138)をマーク。 なかなか力強い球を投げるピッチャーという印象です。 ただ変化球(スライダー)のコントロールがイマイチ、今後の成長は変化球しだいだと言えます。 フォームが悪くないだけに面白いピッチャーだと思います。 |
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | (横)涌井(9回) (明)松下(7回2/3)−鶴川(1回1/3) (本)橋本(横浜・1回表・2ラン)、中田(明徳・4回裏・ソロ) |
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横浜 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 | 1 | 2 | 7 | ||||
明徳義塾 | 3 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 5 |
横浜高校と明徳義塾の3度目の対決は今回も横浜が勝利しました。これで3連勝。 いずれの試合も明徳義塾が試合を優勢に進めながらも、試合終盤に逆転されて敗戦という展開ばかり。 松坂投手の80回大会での対戦が尾を引いてるのではないかと思ってしまうほどです。 明徳義塾にそういった苦手意識があるかどうか分かりませんが、 横浜の渡辺監督には終盤に逆転できるという自信があったようです(試合後のインタビュー) そういった過去の対戦経験による自信が横浜の勝利に繋がったような気がします。 伝統校の歴史というのは強いですね。 試合展開としては雨の影響で立ち上がり慎重だった両投手を攻めて得点、2−3と明徳がリードします。 その後は両投手が好投するものの、明徳・中田選手の上手い一発が飛び出して明徳が2−4と差を広げ、 試合を決めたかと思われました。 しかし横浜は疲れの見えた松下投手を攻めて、終盤の集中打で得点。 見事な逆転勝利で横浜が勝利しました。、 簡単な得点経過です。
負けた明徳義塾は涌井投手の立ち上がりを上手く攻めて得点したんですがね。 残念ながら後半はほとんどの選手がストレートに振り負けてしまい、手も足も出ませんでした。 松下投手が打たせて取るピッチングを見せ、バックも好守備を見せるなどよく頑張ったものの、 最後は粘りきれずに横浜に逆転負け。 ピッチャーの粘り強さが足りませんでした。最終的な投手力の差が勝敗に繋がった気がします。 勝った横浜は涌井投手のピッチングが光りました。 立ち上がりに3失点してしまったものの、その後はほぼ完璧の内容。 ストレートの走りがよく、強打の明徳打線が振り遅れてばかり、完全に勝っていました。 中田選手のホームランは金属バットでなければ微妙な所なので気にすることもなし。 2回以降は甘い球を打たれた長打2本(+ホームラン)という素晴らしいピッチングでした。 打線の方はバントミスが2度あったものの、後続の打者がミスをカバーし、 集中打で試合をひっくり返すことができました。 この集中力と粘り強さが素晴らしいですね。 激戦区の神奈川を勝ち抜いただけあります。苦しい展開でも慌てない強さがあります。 この勝利で横浜は勢いに乗っていくことでしょう。 今や優勝候補最有力。頂点目指して頑張っていって欲しいです。 横浜の涌井投手に関してですが、5失点という結果ながらも内容は素晴らしかったです。 雨が降っていたこともあり、慎重にいこうと思いすぎたのか足の踏み出しが弱く、立ち上がりに3失点してしまいましたが、 2回以降は体重が前に乗っていき、躍動感あるピッチングを披露してくれました。 今まではスライダー・カーブ・チェンジアップ・シンカー・カットボールと多彩な変化球のコンビネーションで勝負していたものの、 今日は140キロ前後〜140キロ中盤のストレートを主体に押し切るピッチング、力強さを感じました。 ストレートの切れ味が素晴らしく、明徳打線のどの打者も振り遅れ。 空振りを奪ったり、ファールになったりとまともに前に飛ぶ打球は少なかったように思います。 ランナーを出してからも投げ急がず、ゆったりとしたピッチングを見せてくれ、 雨降りという悪天候の中で安定感あるピッチングができていました。 スピードは最後まで落ちず、9回には常時ストレート145キロ前後(144〜146)をマーク。 本当に素晴らしいピッチングでした。涌井投手のストレートの威力は間違いなく本物ですね。 今大会はダルビッシュ投手に注目が集まっていますが、 私は現段階の能力としては涌井投手の方が上だと思っています。 このストレートのキレ、変化球の安定性、フィールディングの良さ、マウンド度胸、 そして野球エリートでありながらもここまで幾度となく辛酸を舐めてきたハングリーさ、 そういったものが大きな魅力として感じられます。 最大のライバルである東北高校が負けましたから、 横浜高校の涌井投手にはこの後の大会をしょって立つような快投を期待したいです。 この他には横浜高校の石川選手、橋本選手、明徳義塾の中田選手らが目立ちました。 石川選手はバットコントロールの上手さ、2年生4番の橋本選手は打撃センスの良さ、 2年生の中田選手は巨漢ながらも柔らかいバットコントロールが目に付きました。 両チームともに素晴らしい選手が多く、来年以降も楽しみな選手が揃っています。 横浜高校には今後の戦いに期待し、明徳には来年以降の戦いを楽しみにしたいです。 |
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 計 | (経)松本(7回)−井上(1/3)−松本(2回2/3) (東)ダルビッシュ(9回2/3)−真壁(1/3) |
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千葉経大付 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 2 | 3 | ||||
東北 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 |
雨の中で行われた壮絶な投手戦は千葉経済大付が勝利しました。 ダルビッシュ投手は足場の悪さのせいか、球数が多くなってしまい、 最後は力尽いて甘い球を打たれて失点、勝ち越しを許してしまいます。 直後に登板した2番手の真壁投手も打たれて2点差となってしまい、 最後は千葉経済大付の松本投手が気迫のピッチングで三者三振で締めて試合終了。 東北が春同様逆転負けを喫し、東北勢悲願の初優勝は遠のきました。 (福島の聖光学院が残っています) 優勝候補最有力の東北の敗戦に関しては… 雨の影響がなかったとは言えないでしょう。 9回表のサード横田選手の送球エラーは地面のぬかるみが影響していたでしょうし、 10回を始め、8回以降にヒットを許したのは疲れと足元のぬかるみで高めにボールが行きがちになり、 甘い球が多くなってしまったからだと思われます。 あとは若生監督の継投。不可思議な継投する人ですが…今回のはさすがに… 1点勝ち越しを許し、166球を投げていたとはいえ、2アウトを取っていただけに交代は不可思議でした。 これだけ投げさせているなら、士気を下げないためにもダルビッシュ投手に最後まで下駄を預けるべきでしょう。 あの投手交代の間が試合のリズムを壊し、2失点目が反撃意欲を削いだように思います。 失礼ですが10回の1失点で試合を諦めたとしか思えない。真壁投手の「思い出登板」としか考えられません。 意図はどうあれ、最終回の継投が試合を決めてしまった感は否めません。 簡単な得点経過です。
負けた東北は千葉経大付の松本投手を打てなかったのが悔やまれます。 甘い球もあったはずなんですが、最後まで捉えきれず。 序盤にリードを奪えず、接戦になってしまったことで試合にほころびが生まれましたね。 今大会は優勝候補に挙げられるだけの選手を揃えていながら敗退… 大勝を繰り返してきただけに接戦の弱さ・逆境を撥ね返す力が足りなかったように思います。 順調すぎたことで逆にハングリーさを欠いてしまった印象。惜しいチームでした… 勝った千葉経大付は松本投手の好投が光りました。 細かいコントロールやボールそのものの威力というよりも、気迫で上回ったという印象。 特に最終回の鬼気迫るピッチングは見事でした。 「野球はメンタルなスポーツ」ということなのでしょう。気持ちで負けなかった、上回ったことが勝因だと思います。 打線はダルビッシュ投手という名前に負けず、しっかりとスイングをし、 甘いスライダー・ストレートを確実に捉えていました。 試合終盤で追い付き、勝ち越せたのは徹底した狙い球の絞りがあったからでしょう。 上手く交わされずに対処できました。まとまりのある素晴らしいチームですね。 注目の東北ダルビッシュ投手ですが、 今日は雨で足場が悪かったせいかボール球が多く、終盤には高めに浮く失投が数多くありました。 スタミナ切れか雨にやられたか… いずれにせよ、苦しいピッチングだったことは間違いありません。 ストレートは140前後(〜147)とスピードがあったものの、ややスライダーの腕が緩い時があり、 試合終盤にはストレート・スライダーともに高めに上ずりがちでした。 中盤まではピンチを作りながらも粘り強く投げるなど要所を締めるピッチングをしていましたが、 エラーによる不運な失点があったとはいえ、終盤の制球の乱れを修正できなかったように思います。 今大会を通じてのダルビッシュ投手の印象ですが、あまりピピッと来るようなものはありませんでした。 ストレートは147キロマークし、腕を振った時はかなりのスピード感あり。 スライダー・シンカーのキレもよく変化球も一級品。 コントロールも安定と文句の付けようがないはずなんですが、どこか物足りなさを感じるマウンドでした。 それが何か具体的には分かりませんがね。 良く言えば要所を締める「大人のピッチング」なんですが、悪く言うと「手抜きのピッチング」。 長身であるせいか、最後まで気だるい印象が付きまとっていました。 器用で才能があるからある程度でも抑えられるんですが、逆にそれが詰めの甘さになってしまっている、 そういった印象が最後まで抜け切りませんでした。 将来性豊かな素晴らしいピッチャーだと思うので、今後も練習を続けていき、 大投手への道を歩んでいって欲しいです。 ダルビッシュ投手が成功するか否かは今後の努力次第だと思ってます。 |