04夏の甲子園大会 6日目

第1試合 駒大苫小牧(南北海道) 7−3 佐世保実業(長崎)

(佐)当間(8回)
(苫)岩田(8回0/3)−鈴木(1回)
(本)村田(佐世保実・3回表・ソロ)、沢井(駒大苫小牧・3回裏・2ラン)
佐世保実
駒大苫小牧 ×

先に第4試合を書いてたら時間がなくなっちゃったんで簡潔に(^^;

駒大苫小牧が投打に渡って優位に試合を進め、食い下がる佐世保実業を振り切って勝利しました。
駒大苫小牧打線は変則左腕の佐世保実業:当間投手に対して、
センター方向へライナーで打ち返すバッティングを徹底し、
送りバントで確実に進めて1点を奪うなど卒のない攻撃で得点を小刻みに重ねていきました。
先発の岩田投手はコントロール良く投げて試合を作っていきます。
終盤には粘り強い佐世保実業打線に追い上げられ、9回ノーアウト1・2塁のピンチを迎えてしまいます。
ここで昨夏も好投した2番手:鈴木投手が登板。
四球を出してノーアウト満塁と絶体絶命のピンチをアシストするも、
三者連続三振を奪う好投を見せて劇的な形で試合を終わらせました。

ごく簡単な得点経過です。
3回表 佐世保実業の攻撃
1番村田選手(巨人:村田善則選手の実弟)が外角高めストレートを強振せずにコンパクトに弾き返す
センター右へのソロホームランを放ち、佐世保実業が先制します。

3回裏 駒大苫小牧の攻撃
9番五十嵐選手が2ベースヒットで出塁し、1番沢井選手が内角ストレートを捉えるレフトスタンドへの逆転2ラン。

4回表 佐世保実業の攻撃
四球・ワイルドピッチ・送りバント連携ミス内安打・ショートゴロで1アウト2・3塁とし、
6番竹原選手のセカンド左への打球の間に3塁ランナーがホームイン、同点。

4回裏 駒大苫小牧の攻撃
先頭打者が2ベースで出るも、送りバント失敗3塁フォースアウト。
ヒットが出た後、牽制悪送球があって1アウト2・3塁。
そして8番岩田投手のショートゴロの間に3塁ランナーホームイン。勝ち越し。

5回裏 駒大苫小牧の攻撃
先頭打者がヒットで出塁し、送りバントで2塁へ、セカンドゴロの間に3塁へ。
2アウト3塁から5番糸屋選手の左中間突破のタイムリー2ベースで追加点。

7回裏 駒大苫小牧の攻撃
5番糸屋選手の左中間突破のタイムリー2ベース、6番佐々木選手の左中間へのタイムリーで追加点。

8回表 佐世保実業の攻撃
2番山口選手のタイムリーヒットで1点を返します。

8回裏 駒大苫小牧の攻撃
4番原田選手のタイムリーヒットで1点を追加。

9回表 佐世保実業の攻撃
二者連続四球でノーアウト1・2塁のチャンス。
ここで駒大苫小牧は2番手の鈴木投手が登板。
四球を出してノーアウト満塁のピンチを迎えるも、
7番打者を外角141キロストレートで空振り三振、
8番打者を外角スライダーで空振り三振、9番打者を内角ストレート135キロで見逃し三振。
三者三振で締めて試合終了、駒大苫小牧が7−3で勝利しました。


負けた佐世保実業はまとまりのあるチームで粘り強かったですが、
エラーや牽制悪送球などミスが出てしまったのが悔やまれます。
3年生主体のチームですので、この経験を今後の野球人生に生かしていってもらいたいです。

勝った駒大苫小牧はセンター方向を中心とするコンパクトなバッティングが見事でした。
3番桑島・4番原田・5番糸屋選手と中軸は長打力も秘めているという強力打線です。
岩田投手はコントロール良い投手で、鈴木投手はスピード感のある投手。
左の強力な二枚看板を持っているバランスの取れたチームですから、
この初戦突破の結果に満足することなく、北海道旋風を巻き起こして欲しいですね。
なかなか力のあるチームです。



目立った選手は駒大苫小牧の岩田投手と鈴木投手です。
岩田投手はゆったりとしたワインドアップのフォームからキレのいいストレートを投げる左腕投手です。
ストレートは130キロ前後(〜133キロ)
120キロ前後のスライド回転ストレート、100キロ台のカーブという組み立。
本来はカーブ投手のようですが、今日はそれほどでもなかったようでストレート主体のピッチング。
そのストレートの切れがあったようで、奪三振は11。緩急を付けたピッチングが見事でした。
2番手の鈴木投手は昨夏も甲子園で登板して奪三振の多さで注目となった投手です。
故障などもあり、エースではありませんが、そのストレートは相変わらず素晴らしく、
140キロをマークするなどその成長ぶりを披露してくれました。
バランスのいい投球フォームから鋭い腕の振りで投げられるストレートは秀逸。
コンスタントに130キロ代後半、140キロ(141)を投げられるピッチャーです。
変化球はスライダー。ピンチでも動じない精神力を持っているようです。
今後も先発を岩田投手、リリーフを鈴木投手というパターンで来るでしょうから、
この二枚看板は相手チームの脅威になることでしょう。

打者では駒大苫小牧の4番原田選手と5番糸屋選手に注目しています。
原田選手は左打者でオープン気味のフォーム、強く引きつけて打つバッターで力強さを感じました。
糸屋選手はよく引きつけて打つ強打者スタイルでスイングの力強さを感じました。
今日は2人とも2安打ずつと結果を残しました。次の試合でもバッティングに注目しています。

佐世保実業ではホームランを打った村田選手が目立ちました。
ホームランそのものというよりもショートの守備ですね。
かなり軽快で際どいコースに飛んでもしっかりと追い付き、ナイススローイングを見せていました。
村田選手のショート守備が佐世保実業の失点を少なくしたのは間違いないでしょう。



第2試合 修徳(東東京) 1−0 鹿児島実業(鹿児島) 

(鹿)村中(8回)
(修)斉藤(9回)
鹿児島実
修徳 ×

修徳の2年生(実質)エースの斉藤投手が粘り強いピッチングで完封勝利を収めました。
鹿児島実業打線は7安打を放つものの、チャンスで高めストレートを空振り・ポップフライに終わって得点できず。
一方の修徳打線は村中投手の前に5安打に封じられるも、
5回に長野選手のタイムリーが飛び出して1点勝ち越し。
斉藤投手が最後までその1点を守りきりました。

修徳は東東京大会決勝で一度見ていたんですが、
その中心である斉藤投手が甲子園での検査で怪我が発覚したということで心配していました。
退院して先発できたようですが、病み上がりの体で何処まで投げられるのか…
そう思っているうちに完封勝利ですからね。これはもう脱帽モノです。
今日は斉藤投手様様でしょう。


負けた鹿児島実業は村中投手を中心によく守ったんですが…
攻撃陣が肝心な所でポップフライを打ち上げて得点できませんでした。
チャンスでランナーを返すバッティングができなかったのが悔いですね。
今回の経験を生かし、鹿児島実業には甲子園常連復活となるよう期待しています。

勝った修徳は1・2年生中心ながらも、なかなかに完成度の高いチームです。
エースの斉藤投手を中心にしっかりと守れたのが収穫ですね。
逆に打線は本来の力を発揮できなかったようなので、次の試合での爆発に期待したいです。




第3試合 酒田南(山形) 11−6 中部商(沖縄)

(中)金城宰之左(4回2/3)−金城雄二(1/3)−
 新崎(2回2/3)−久銘次(1/3)
(酒)金本(9回)
(本)金本(酒田南・5回裏・2ラン)、仲里(中部商・6回表・満塁)
中部商
酒田南 × 11

酒田南の強力打線が火を吹き、追いすがる中部商を振り切りました。
酒田南は主力選手が2年生という若いチームですが、試合運びが上手く、
安定感のある強いチームという印象を受けました。
14安打放った打線の力強さはもちろんのこと、
エースの金本投手の安定感抜群のピッチングと堅い守備力、バランスが取れていますね。
今年の北海道・東北勢は力のあるチームが多いです。
今大会、どこまで旋風を起こせるのか楽しみです。

簡単な得点経過です。
2回裏 酒田南の攻撃
中部商の金城宰之左投手が三者連続三振を奪う好投。
1回の2三振を合わせて、5奪三振。快調な滑り出し見せます。

3回裏 酒田南の攻撃
7番福岡選手がセンターオーバーの2ベースヒットで出塁し、送りバントで3塁へ進め、
9番庄司選手が犠牲フライを放って先制。

4回裏 酒田南の攻撃
2番打者が四球で出塁した後、4番佐藤選手が内よりストレートを掬い上げる
レフトオーバーのタイムリー2ベースヒットを放ち、追加点を奪います。

5回裏 酒田南の攻撃
ヒットと四球で2アウト1・2塁とし、2番西山選手がセンター前へヒット。
バックホームするも間に合わないと見て途中でカット、3塁へボールを送るもこれが大暴投。
打者走者までがホームインして3点を追加します。
この後、3番北田選手に四球を出した所で金城雄二投手にスイッチ。
4番佐藤選手は外角変化球を捉えるセンター右へのタイムリー2ベースを放って追加点を奪い、
5番金本投手は低めストレートを捉えるレフトスタンドへの2ランホームランを放って突き放します。

6回表 中部商の攻撃
ヒット・ヒット・死球で1アウト満塁のチャンスを作り、
3番仲里選手が甘いスライダーを完璧に捉えるレフトスタンドへの満塁ホームランを放ち、4点を返します。

8回表 中部商の攻撃
1アウトから連打で2・3塁とし、3番仲里選手が高めボール球を合わせる左中間へのタイムリーを放ち1点。
その後もチャンスはあったものの、後続が倒れて1点止まり。

8回裏 酒田南の攻撃
6回から登板した新崎投手にここまで抑えられてきたものの、2アウトから7・8番の連続ヒットで2・3塁とし
9番庄司選手の高いバウンドでセカンドの頭を超えるラッキーな2点タイムリーが飛び出してダメ押し点。
さらに代わった久銘次投手から2番西山選手がタイムリーを放ってもう1点を追加。

9回表 中部商の攻撃
代打の久場選手がヒットで出塁し、サードファールフライがあって1アウト1塁、
ここでショートゴロ併殺コースに打球が飛ぶも大事に捕ろうとしたショートがトンネル1・2塁に。
その後もセカンドゴロ併殺コースに飛ぶもセカンドが焦って落球、1塁送球アウトのみ、2アウト2・3塁。
チャンスを広げたものの最後はファーストゴロ。
試合終了、11−6で酒田南が勝利しました。


負けた中部商は思い切りのいいスイングと最後まで諦めない野球が見事でした。
終盤の攻撃には球場全体を盛り上げるような勢いがあったように思います。
ただ全体的にバッティングも守備も粗く、大味な野球になってしまった感があります。
甲子園で勝利するためには大味すぎてもダメなので、もう少し卒のない野球をして欲しかったです。
それでも良い野球を見せてくれました。健闘を称えたいですね。

勝った酒田南はバランスの取れた良いチームに思えました。
エースの金本投手は低めにボールを集めるピッチングで大崩れせず、安定感があります。
打線もセンターから右方向に打ち返すことができ、ランナーを確実に進める野球ができていました。
2アウトから集中打で点数を取った集中力も素晴らしかったです。
課題としては苦しい時の対応でしょうか。
最終回の守備では2つエラーのようなものがありました。
2年生主体の若いチームということで、苦しい場面でいつものプレーができるかどうか注目です。
接戦になった時にミスしないよう、今から準備しておいて欲しいですね。



目立った選手は酒田南の金本投手、中部商の金城宰投手、酒田南の北田選手・佐藤選手です。
酒田南の2年生エース金本投手は低めにボールを集める右腕投手。
135キロ前後(132〜138)のストレートで、変化球は緩いカーブと縦スライダー、シュート。
ストレートも変化球も低めにコントロールされており、安定感のある投手です。
オーソドックスな右腕なので甘く入ると長打を打たれてしまいますが、
コントロールさえ間違わなければ打たれない投手。
2年生ながら総合力で勝負できるバランスの取れたピッチャーですね。

中部商の金城宰投手は187センチの長身左腕。
腕の稼動域を上手く使った状態中心の投球フォームで、
130キロ前半(129〜134)のストレートを中心にカーブを交えて投げるピッチャーです。
コントロールが課題と本人も自覚しているのか、今日はセットポジションでの投球。
その甲斐もあってか常にストライク先行、2回までに5奪三振をの好投を見せて周囲をあっと言わせました。
ただ3回に打球を左足爪先に受けてしまった影響からか、コントロールが甘くなってしまって痛打される結果に。
まだまだ荒削りですが、上背があるので楽しみな投手ですね。

打者では酒田南の3番センターの北田選手に注目。
シャープな構えでイチロー選手のようなしなやかさを感じる打撃フォームです。
今日はその構えと裏腹に4打数ノーヒット3三振と散々な内容。
次の試合ではコンパクトなスイングを見てみたいです。
今日活躍した選手では4番レフトの佐藤選手に注目。
トップ付近に最初から構える隙のない打撃フォームで、ボールを引きつけて強く打てるバッターです。
今日は4打数2安打3打点と大活躍! チームの勝利に大きく貢献しました。
次の試合でも活躍を期待したいですね。




第4試合 済美(愛媛) 11−8 秋田商業(秋田)

(秋)佐藤(8回)
(済)福井(9回)
(本)鵜久森(済美・4回裏・2ラン)
秋田商
済美 × 11

センバツを見ていた高校野球ファンにとっては「なんで?」の連続な試合でしたなぁ…
センバツので活躍したあの選手がいなければ、
秋田商の佐藤剛投手が火だるま、
済美の福井投手が打撃がそれほど良くなかった秋田商打線に捕まるというまさかの展開。
にわかには信じられないゲームでした。これが春と夏の違いなんですかねぇ…恐ろしい。

私は噂は信じないんで、済美のあの選手については知りません。
ただ確かなことは、6月に済美に寮規則違反の不祥事が発覚し(携帯所持・部外者侵入)、
部長が監督ミスで引責辞任、当該選手を登録から外したということだけです(コレ
主力選手で出てないのはあの選手だけなので、必然的にそうだと分かっちゃいます。
………名前隠す意味ねー(苦笑)
今まで連帯責任を取ってきたのはそういう意味もあったと思うんですけどね。
違反の責任を取らなければいけないとはいえ、これだけ全国に知れ渡るものは他にないのだから、
あまりにも重い十字架を背負わされてしまったような気がします。
他の対処法もあったのではないでしょうか?
今回の対応では誰もが変に勘繰ってしまう。色々な噂が飛び交ってしまいますよ。
まぁ、こうやって蒸し返している私もアレですけどね。それでも疑問に思わずにはいられないっすよ…
あー、でもここで書いてアップしておくとずっと残るからなぁ。
忘れた時に思い出すと面倒なんで伏字にしておこう(修正中…)
でも他の対処法を考えると出場辞退しかないんですよね。他の選手のことを考えればなぁ…
ただケガなり表向きの理由は作れたと思うんですが。
何の煙幕もなかったことがどうしても変な気分にさせられてしまいます。
臭いものに蓋をしてしまったかのようで。一個人だけに責任を押し付けたかのようで。
どうしても釈然としないものが残ります。

気を取り直して試合の方に。
センバツで好投した2投手が打ち込まれてしまうという予想外の展開。
確かに秋田商の佐藤投手VS済美打線というのは1つの注目点でしたが…
ここまで点数を取られてしまうとは誰も予想しなかったでしょう。
投球結果を見ると、秋田商:佐藤投手が8回被安打14与四死球7の11失点(奪三振8)
済美の福井投手が9回被安打15与四死球7の8失点(奪三振6)。
実に賑やかな内容となってしまいました。
んー、あまりにもなぁ… 両投手の調子が悪すぎました。
本来の調子から程遠いであろう最悪なピッチングの部類だったと思います。
投手戦を期待していた自分にとっては残念な気持ちで一杯です。
一番悔しいのは本来の力を出せなかった本人達でしょうがね。
この悔しさを胸に福井投手は次の試合で、秋田商の佐藤投手には次の舞台で頑張って欲しいです。

具体的にどこが悪かったかというと… 素人なんで正直の所分かりません。
ただセンバツの映像を見比べると、2人とも腕の位置が心持ち下がってるかなと。
なんか最近のピッチャーはスライダーの投げすぎか知りませんが、肘の位置が下がってる投手が多い気がします。
佐藤投手も福井投手も少しそういった影響があったのではないでしょうか。
あと佐藤投手に関しては「タメ」がありませんでした。初回から投げ急いでしまった印象。
センバツの時は足を上げてから着地するまでの間合いが長かったんですが、
今日は足を上げるとすぐに着地してしまったように思います。
下半身の粘りで投げられなかったので、腕が振り切れずにコントロールが荒れまくり、
ストレートも球速表示のような威力を持たなかったのではないかと私は見ています。
これは私の主観なので何とも言えませんが、そんなことを思いました。
やっぱりピッチャーは下半身と腕の位置っすよ、と個人的に思っております。
(そう思って見ているから、そう見えるだけなのかもしれません)

簡単な得点経過です。
1回表 秋田商の攻撃
四死球でチャンスを作り、4番吉田選手がスライダー連投後の甘いスライダーを叩く
三遊間抜くタイムリーヒットを放ち、秋田商が先制します。
その後、牽制悪送球や四球で満塁のチャンスを作るも、
後続の打者が外角低めスライダー空振り三振に倒れて2点目はなりません。

1回裏 済美の攻撃
2アウトから死球でランナーが出ると、4番鵜久森選手に対して秋田商は外野がフェンス手前までバックする極端なシフト。
鵜久森選手は133キロストレートに詰まってセンターやや手前ぐらいの平凡なフライ、
しかしこれはフェンス際に守っていたセンターにとっては厳しい打球でセンター前にポトリ、
1塁ランナーが一気にホームを狙うも、これはセンターが好返球を見せてタッチアウト!

2回表 秋田商の攻撃
先頭打者が四球で出塁し、2アウト3塁から2番泉谷選手は高いバウンドのピッチャーゴロ、
これを福井投手がグラブ弾いてしまい、ショートカバーするも間に合わず。
グラブに触れてなかったらショートゴロだったかもしれない、ラッキーなショートタイムリー内安打で同点に追いつきます。

3回裏 済美の攻撃
先頭の9番福井投手に対して佐藤投手が何を思ったのが腕の振りがゆるい甘〜いカーブを投げて、左中間への2ベースヒット。
今度は1番甘井選手のピッチャー左への送りバントに対して、
これまた何を思ったのか1塁へゆる〜い送球をしてしまってオールセーフ、ノーアウト1・2塁。
ここで2番小松選手がバットの先でスライダーを打って打球はレフトへ。
捕れそうかな〜と思いきや、レフトが目測を誤ったのか前に突っ込まずワンバウンドで待ってキャッチ。
レフト前タイムリーヒットとなって得点を挙げます。
3番打者が送りバントを決めたところで、秋田商はレフトの守備を交代させます。
ここで4番鵜久森選手、高め144キロストレートを打ち上げてセンターへの犠牲フライで2点目。
なおも2アウト3塁という場面で5番西田選手が外角シュート回転140キロストレートを打って1塁線突破のタイムリー2ベース。
この後、死球・パスボールなどで2アウト2・3塁となり、
7番田坂選手が外角136キロストレートを弾き返すセンター前2点タイムリーで逆転します。
この回一挙5得点。済美が5−2とリードします。

4回表 秋田商の攻撃
8番鈴木選手が3ベースヒットで出塁し、9番大高選手のタイムリーヒットで1点を返します。

4回裏 済美の攻撃
先頭の1番甘井選手がヒットで出塁し、
4番鵜久森選手が内角132キロ甘いストレートを捉えて打った瞬間のレフトスタンドへ2ランホームラン。
(コースは内角の厳しい所。けれどボールの勢いがなく、高さがベルト付近。投げた瞬間「あっ」というボール)

5回表 秋田商の攻撃
先頭打者が死球で出るも、セカンドゴロ併殺。連打でチャンスを作るも凡退して得点できず。
ちぐはぐな攻撃で反撃することができません。

6回裏 済美の攻撃
先頭の1番甘井選手が四球で出塁し、ワイルドピッチ等で1アウト2塁に。
ここで3番水本選手が低め140キロシュート回転ストレートをおっつけて一二塁間抜くタイムリーヒットを放ち、追加点。
4番鵜久森選手が低めスライダーバットの先のレフトフェンス手前のフライに倒れた後、
5番西田選手が三遊間抜くタイムリーヒット(キャッチャーの走塁妨害(ベース塞ぐ)でランナーホームイン)などで加点します。

7回表 秋田商の攻撃
先頭打者が死球で出塁し、4番吉田選手が詰まりながらもセンター前に落ちるヒットを放ちノーアウト1・2塁とし、
6番佐藤投手の一二塁間抜くヒットなどで1アウト満塁。
ここで代打の佐々木洋樹選手が外角シュート気味ストレートを打つ3塁線突破の2点タイムリー2ベースで反撃!
ショートゴロ併殺崩れで2アウト1・3塁となった所で9番大高選手が一二塁間抜くタイムリーヒット!
秋田商が3点を返して、6−9と追い上げます。

7回裏 済美の攻撃
先頭の8番新立選手がヒットで出塁し、9番福井投手の送りバントは併殺コース、
けれどこれを佐藤投手がボールを掴み損ねて2塁に投げられず、1塁へ送球するも大暴投。
しかしこの時、打者走者がライン内側を走っていたとされて走塁妨害アウト、1アウト1塁から再開。
ただこの後も済美は攻め続け、盗塁の後に2番小松・3番水本選手の連続タイムリー2ベースが跳び出して突き放します。

8回表 秋田商の攻撃
2アウトからサードのエラーで出塁し、5番伊藤選手の左中間突破のタイムリー2ベースを放ち反撃、
さらに6番佐藤投手がスライダーを2球続けられた後の3球目を狙い打つセンター前タイムリーヒットで2点を返します。

8回裏 済美の攻撃
佐藤投手が三者凡退に抑えます。最後は146キロストレートで空振り三振。

9回表 秋田商の攻撃
8番鈴木・9番大高選手の連続ヒットでノーアウト2・3塁のチャンスを作るものの、
1番打者がピッチャーゴロ、2番打者がセンターフライで3塁ランナータッチアップ、
センターから好返球が帰ってきてホームタッチアウトで3アウト。
試合終了、済美が11−8で勝利しました。


こう見てみると両チームともにエラーや四死球から失点しているわけで、
防ごうと思えば防げた点数も数多くあったはずです。
夏の初戦ということで堅くなってしまったのか、普段の野球ができないままに試合が終わったという感じがします。
ただ随所で光るプレーもあったんで、展開の割には良いゲームだったと言えます。


負けた秋田商業ですが、佐藤投手の乱調、並びに守備の乱れが悔やまれます。
記録的にはノーエラーですが、バッテリーエラーや判断ミスなど隠れたミスが数多くありました。
3回の大量5失点は不用意な失投・バント処理ミス・判断誤りで始まっていますから、
ミスが致命傷になったのは言うまでもないでしょう。
堅い守備力でセンバツ・夏の地区大会を勝ち抜いてきただけに、このミスは秋田商にとって痛すぎました。
ただ打線の方は高い集中力を見せて最後まで食らい付いていました。
センター方向を中心に打ち返していくバッティングが徹底されていたように思います。
負けてしまったものの、センバツで好成績を収めただけのことはある素晴らしいチームでした。
負けたことを悔やまずに、胸を張って故郷へ帰ってもらいたいものです。

勝った済美は打線が凄まじいですね。
佐藤投手のコントロールが甘かったとはいえ、140キロのストレートに振り負けずに打ち返すのは見事。
普段から打撃練習にどれだけ力を入れているのかが分かります。
打ち合いなら負けないという雰囲気が済美にはありますね。
課題はディフェンス面。福井投手が大乱調で8失点、守備陣にもエラーが飛び出すなど不安を露呈してしまいました。
福井投手がテンポ良く投げて行き、野手陣がしっかりと守るという野球を徹底して欲しいです。




この試合で目立ったのは秋田商の佐藤剛投手と済美の福井投手です。
というか、あまりにも内容が悪すぎて、この2人の乱調ぶりしかチェックできませんでした。
鵜久森選手の豪快なホームランも印象深かったんですが、投げた球が甘かったんで…
でも内角も上手く捌けるんだなということが分かりました。穴の少ない素晴らしい打者ですね。
というわけで投手編に(^^;<次の試合でバッティングはチェックします、すいません

秋田商の佐藤剛投手の出来は最悪。
試合中にどこか怪我をしているのかと心配するほどでした。
バント処理の時の緩慢な送球なんかはもう何ていっていいのか。「無理して投げてない?」としか思えず。
実際はなんだったんでしょうなぁ… どうもらしくないというか、西武の伊東監督風に言う「覇気がない」状態でした。
 (本当に覇気がないのではなく、ピッチングがしっかりとせずに投球の意図が見えてこない)
3回の集中打を食らっていた時は集中力が完全に途切れていたように見えました。
私としてはよく最後まで持ったなと。一度切れた気持ちを再び繋ぎとめることができたことを褒めたいです。
悪かった点に関しては前述の通り。
肘の位置が下がったor遠回りしていることによって、腕がシャープに振れない状態になり、
センバツでは低めにコントロールされていたボールが大きくばらついてしまいました。
また投げ急いでタメが作れていなかったことで、相手打者が合わせやすく、長打を食らってしまう結果となりました。
フォームの乱れがそのまま結果に繋がったのだと私は見ています。
投球内容も酷く、球速的には最速146キロ、コンスタントに140キロ前後出していたものの、
シュート回転しまくりで中盤以降は全てのボールが真中に集まっていました。
コントロールはもう見てられないぐらい最悪な状況。
スライダーやカーブといった変化球で立て直せれば良かったものの、残念ながら軸にできるようなボールではないので、
ストレートに頼らざるを得ず(ストレートが生きていると素晴らしい変化球なんですが)
結局、ストレート主体でシュート回転の甘い球ばかりになって大量失点に繋がりました。
ストレートが悪い時にどう立ち直るか、ここが佐藤投手の1つの課題でしょうね。
涌井投手はスライダー、ダルビッシュ投手はスライダー・シンカーといった軸にできる別の球があります。
将来的には佐藤投手もそういった困った時に確実にカウントを稼げる球を身につける必要がありそうです。

修正の余地があるかどうかですが、これは本人次第というしかありません。
肘の位置が下がってシュート回転する癖は簡単に直る投手もいれば、直らない投手もいます。
このままフォームを崩して…とならないことを祈るばかり。
ドラフト1巡候補に名前が挙がるほどの素晴らしい投手なのですから、
ここで腐らずに今一度自分のピッチングを見つめなおしてもらいたいです。
まだ時間はあります。大事なのはここからどう過ごしていくか。
このままの実力でドラフトを迎えるのか、さらに大きくなってプロで活躍できる選手になってドラフトを迎えるのか、
それは佐藤投手次第。
光るものを持っているのですから、小さなことにこだわらず、思い切って投げていって欲しいです。

済美の2年生エース福井投手もイマイチ。
試合中盤で指の皮が破けるなどのアクシデントがあったそうですが、それを差し引いても…
こちらもストレートがシュート回転気味。
130キロ台後半〜141キロのキレのいいストレートを投げていましたが、
ストレートがシュート回転して甘く入ってしまうケースがちらほら。
センバツの頃からそういった傾向はありましたが、今日はかなり目立った気がします。
腕の位置が低いからか体の開きが早いからか分かりませんけど、ストレートや変化球は右方向に抜けまくるし。
コントロールがどうしようもない、ボールの威力も失ってしまうと修正が効きませんでした。
次の試合までにどれだけ修正できるか、済美が春夏連覇を遂げるためには福井投手の復活が必要不可欠。
今日の試合をしっかりと反省してもらいたいですね。




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