1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | (鳴)賀川(8回) (経)井上(7回)−松本(2回) |
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鳴門一 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 1 | ||||
千葉経大付 | 0 | 0 | 1 | 3 | 0 | 0 | 0 | 0 | × | 4 |
初出場同士の対決は千葉経大付が逃げ切る形で勝利しました。 試合の方は鳴門一の賀川投手と千葉経大の井上投手の投手戦。 千葉経大付の井上投手は序盤からキレの良いスライダーで鳴門一打線を抑えていきます。 一方の鳴門一の賀川投手は4回に集中打で3点を失ってしまったものの、 5回以降はパーフェクトに抑えるなど粘り強く投げていきました。 鳴門一打線は6回以降に徐々に反撃を始め、7回には3連打で1点を返して追い上げます。 その後出てきた松本投手を攻めるものの、あと一本が出ず。 結局、千葉経大付が逃げ切った形となりました。 簡単な得点経過です。
勝敗分けたのは何といっても4回の千葉経大付の走塁でしょう。 ノーアウト2塁という場面で、よく3塁コーチの香取コーチは腕を回しましたよ。 普通のコーチなら、無理をしてでもという場面ではないので止めていたことでしょう。 それを瞬時に行けると判断して迷わず腕を回す勇気、そして2塁走者からの高い信頼感、 その2つがなければできることではありません。 背番号17を付けた香取コーチの大ファインプレーですね。 まさに10人目の選手、素晴らしいアシストだったと思います。 甲子園のベンチ枠が18人に拡大された時に、試合を左右するような専門コーチが出てくると予想してましたが、 ついにそういう選手がでてきてくれましたね。 3塁コーチの判断が試合を決めたのはこの試合が初めてでしょう。 高校野球に新たな歴史が刻まれた瞬間です。 野球は試合に出ている選手9人だけのものではありません。ベンチにいる選手にも活躍の場があるのです。 負けた鳴門一は賀川投手がよく頑張りました。 4回はコントロールが甘くなって失点を重ねてしまいましたが、それ以外は低めのカーブがコントロール抜群。 安定感あるピッチングを見せてくれたと思います。 残念なのはチャンスで中軸が引っ張って凡退してしまったことでしょうか。 チャンスの時こそ、逆らわないバッティングをして欲しかったです。 4番キャッチャーの小林選手を始め、まだ2年生にいい選手がいます。 今日の試合の悔しさを胸に、来季甲子園に戻ってきてもらいたいです。 勝った千葉経大付は思い切った走塁が功を奏しました。 3塁コーチの好判断はもちろんのこと、松本選手が2塁まで達したのが大きかったと思います。 普段から走塁に対して高い意識を持っている証拠でしょう。 守備も安定していますから、投手力次第では上位を狙えると思います。 次の試合も頑張って欲しいですね。 この試合で目に付いた選手は鳴門一の賀川投手、千葉経大付の井上投手と松本選手です。 賀川投手はカーブが持ち味のサウスポー。 近鉄の岩隈投手のように利き手をぶらんと下げ、タメを作って投げる投球フォームです。 ストレートは125キロ前後、121〜126。 90キロ台のスローカーブと100キロ台の2種類のカーブのコンビネーションです。 コントロールは安定して低めにそれらのボールを集めることができます。コントロール乱れたのは4回だけでした。 5回からは110キロ台のスライダーも交えて、安定感抜群のピッチング。 結果は残念でしたが、この甲子園での好投を胸に今後の野球人生に生かしていって欲しいです。 千葉経大付の井上投手は135キロ近いボールを投げる本格派右腕です。 足を上げた時にクロスに後ろに引き、腰を落として投げる独特のピッチングです。 西武の豊田投手や大沼投手のようなフラミンゴ投法のような感じ。 やや体の開きが早いのが気がかり、グラブの使い方が良くなればそれは直るでしょう。 ストレートは130キロ前半、130〜135キロ。 変化球はカット気味にスッと曲がる125キロ前後の高速スライダー、110キロ台の縦スライダーを投げていました。 高速スライダーのキレが大変よく、あれを外角低めに投げられると厳しそうです。 課題は左投手へのピッチング。高速スライダーの効果が減ってしまうので、そこが今後の課題でしょう。 今日はコントロールも良く低めにボールが集まっていました。 5回まで15個のアウトのうち内野ゴロが10。見事な打たせて取るピッチングでしたね。 次の試合でも好投が期待できそう。楽しみな投手です。 注目の松本監督の息子松本選手は4番センターでスタメン出場。 3打数1安打1打点でチームの勝利に貢献しました。 打撃フォームはややオープン気味で胸ぐらいの位置にバットを起き、ホームベース側にバットを傾けて構えます。 少しスイング時のトップの位置が低いかな〜という印象。 内角高め・ストレートへどんな対応をするのか見てみたいです。 バットコントロールは上手そう。低めは強そうな選手です。 投手としてはやや不満。 体を沈み込んでサイド気味に投げるスリークォーター投手、ストレートは130前後、カーブとのコンビネーションが武器。 今日は変化球のコントロールが悪く、ストレート主体のピッチングでした。 印象としては熊本工業の岩見投手のスケールダウン版という感じ。 関東NO1左腕という話も聞いていたので、少なからず不満の残るピッチングでした。 ただ投げていくうちに少しずつ良くなっていったと思うので、 投球練習をして準備万端な時のピッチングを見てから判断したいです。 |
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | (佐)野口(1/3)−澤田(5回2/3)−堤(2回) (富)滝(合わせて9回)−二瀬(途中リリーフで0回) |
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佐賀学園 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 2 | 0 | 2 | 0 | 5 | ||||
富山商 | 4 | 0 | 3 | 0 | 0 | 3 | 0 | 0 | × | 10 |
富山県勢初となる3年連続甲子園出場の富山商が打ち勝ちました。 佐賀学園は後半に追い上げたんですが、序盤の失点が大きすぎて追いつかず。 甲子園経験の差が出た形となりました。 富山商は投手力が課題でしたが、終わってみれば2年生の背番号15・滝投手が完投勝利。 途中、佐賀学園の4番打者:堤選手限定でファーストの二瀬投手が登板したものの、 アウトを取れなかったので滝投手が完投したも同然でしょう。 エース永野投手をケガで欠いて苦しいピッチングスタッフでしたが、 ここに来て軸になれそうなピッチャーが出てきてくれましたね。 簡単な得点経過です。
こうやって試合を振り返ってみると、堤選手に対する二瀬投手のリリーフは効果あったんですね。 試合後のインタビューで「堤選手に打たせると相手チームが勢いづくから」とコメントしてましたが、 確かに8回表に堤選手の長打が飛び出すとそんな感じで押せ押せモードが漂っていました。 そう考えるとアウトは取れなかったにせよ、 二瀬投手を投入したことは佐賀学園の勢いを削ぐ効果をもたらしたのでしょう。 試合の流れを読んだ上手い継投でした。 もし1回表、滝投手を続投させていて堤選手のタイムリーが飛び出していたら… 逆の展開になっていたかもしれませんね。 負けた佐賀学園は投手陣の不出来が悔やまれます。 甲子園での登板で緊張したのか、コントロールが定まらず。苦しいピッチングになってしまいました。 ただ4番堤選手を中心に打撃陣が繋がりを見せるなど良いところもありました。 今日登板した2人の2年生左腕を中心に、甲子園で勝てるチームへと育っていって欲しいです。 勝った富山商は甲子園経験が生きましたね。 これまで富山県は特別に強いチームがなかったので、3年連続甲子園出場は見事です。 出場するだけでなく甲子園で勝てているのも富山県勢では珍しいことです。 今日の試合ではその経験が生きたのか、打線が地区大会の数字どおりの活躍を見せ、 バントや盗塁を絡めた多角的な攻めは素晴らしかったと思います。 やや中盤にバントミスがあるなど雑なプレーが見られましたから、 次の試合に向けて気を引き締め直して練習していって欲しいです。 あとは投手力次第。エースの永野投手の故障が治るか、滝投手が一本立ちするか。 次の試合までにしっかりと調整してもらいたいです。 目に付いた選手は富山商の2年生右腕:滝投手です。 滝投手はオーソドックスな右腕投手。130キロ前後のストレートとカーブで勝負するピッチャーです。 投球フォームはオーソドックスなバランス型。フォームが安定しているので、コントロールも大きく乱れません。 100キロ前後のカーブはかなり落差があり、緩急で勝負できるピッチャーです。 裏を返せばこれといった大きな特徴がありませんが、 全体的に良い形でまとまっている投手なので、これからの成長を期待したいです。 次回登板を期待しています。 |
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | (西)藤村(3回1/3)−石田(4回2/3) (東)佐野(4回)−岩倉(5回) (本)坂井(西日本短大付・4回表・2ラン) |
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西日本短大付 | 2 | 2 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 6 | ||||
東海大甲府 | 2 | 0 | 4 | 3 | 1 | 0 | 0 | 1 | 0 | 11 |
こういう試合はやめて欲しい… 頑張ってるのは分かりますが… ただの打撃戦ならいいんですが、エラーが結構絡んでましたからねぇ… ちょっと壊れた試合になってしまいました。見ている方としては辛いっす。 そして何より、文章としてまとめるのが辛いんで嫌になります(爆) そんなわけでまとめません。時間ないので。 気が向いたらまとめておくということで(^^; 試合の方はまず東海大甲府の守備陣が乱れ始め、そこに西日本短大付の打線が爆発して4点先行。 しかし今度は西日本短大付にエラーが出始めて東海大甲府打線が爆発。逆転して一気に突き放しました。 中盤以降は2番手投手が頑張り、特に東海大甲府の岩倉投手が5イニングを0点に抑えたことにで試合を作り直し、 チームを勝利に導きました。 負けた西日本短大附属はクリーンアップを中心に活発な打撃が見られました。 ただ序盤こそしっかり守れていましたが、3回からミスが出始めて守備のリズムが崩れての大量失点。 残念というか勿体無い試合でした。 もう一度ディフェンス面を鍛え直し、再び甲子園に来てもらいたいです。 勝った東海大甲府は長打力を持った強力打線は素晴らしかったんですが、序盤のミスの多さが目に付きました。 ピッチャーを中心とした守りをしっかりさせないと2回戦以降は厳しくなってしまいます。 幸い2番手で好投した岩倉投手が守備のリズムを作り直しましたから、 次の戦いからはしっかりとした野球をやってくれることでしょう。 次の試合は期待しています。 |
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | (佐)金丸(6回1/3)−黒木優(2回2/3) (塚)岩下(8回)−安本(1回) |
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佐土原 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 3 | ||||
塚原青雲 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 1 |
1点を争う好ゲームは金丸−黒木優の投手リレーで佐土原が逃げ切りました。 試合の方は立ち上がり塚原青雲の岩下投手がコントロールに苦しんで2失点。 その後は粘りのピッチングを見せて再三のピンチを凌ぐも、 塚原青雲打線は金丸投手に抑えられて7回まで0行進。 8回に代わった黒木優投手からノーアウト満塁のチャンスを作るも1点止まり。 塚原青雲が畳み掛けることができずに佐土原が逃げ切った形となりました。 両チームともになかなかチャンスを生かすことができていませんでしたが、 それは両チームのピッチャーが要所で頑張っていたからでしょう。 今日登板した4人の投手はそれぞれ力を持っていましたと思います。 4人とも粘り強く投げる1点を争う好ゲームでした。 簡単な得点経過です。
この試合の勝敗を大きく左右すると思われた佐土原の7回裏の継投ですが、 結果的には継投成功となりました。 塚原青雲としては2番手の黒木優投手の方がタイミング取れていたんですがね。 チャンスで力んでしまったのか、外角の140キロ近いボール気味ストレートにバットが回ってしまいました。 まぁ、それだけ黒木優投手のストレートが走っていたということにもなるわけですが。ね 死球を受けての故障明けながらも、力強い投球を見せてもらいました。 負けた塚原青雲ですが、7・8回のチャンスであと一本が出なかったのが悔やまれます。 県予選の成績通り、打線は力強く、黒木投手の速いストレートにも降り負けていなかったんですが、 要所で厳しく投げ込んでくる金丸・黒木投手の前に抑えられてしまいました。 先発の岩下投手は7四死球を出すなど荒れたピッチングでしたが、 バックがしっかり守ったおかげで最少失点の3点で済みました。 ノーエラーだった守備の良さは評価してあげたいですね。 塚原青雲の全校生徒が僅か50人。 今回の甲子園出場で再び塚原青雲で野球をやりたいと願う生徒が集まってくればいいですね。 勝った佐土原は初出場ながらもピッチャー中心とした守りの野球が光りました。 攻撃では送りバントと機動力を生かす卒のない攻めを見せていましたし、抜け目ないなという印象です。 宮崎というと日南学園のような豪快なイメージがありましたが、佐土原の野球は少し今までと違いましたね。 特に光ったのは3回のトリックプレー。 サードが前に飛び出してショートが3塁ベースカバーに入るというプロ顔負けのサインプレーが光りました。 なかなかこういうプレーはできないんですがね。 ピッチャーのコントロールの良さ、キャッチャー・内野手の機転が利いたことで初めて上手くいくプレーです。 滅多に見られない素晴らしいプレーを見せていただきました。 次の試合、どういうプレーを見せてくれるのか、楽しみですね。 この試合で目に付いたのは塚原青雲の岩下投手と安本投手、佐土原の金丸投手と黒木投手です。 塚原青雲の岩下投手は荒削りな素材型投手。 186センチの長身から投げ下ろすストレートが武器のピッチャーです。 腕を折って投げる投球フォームですが、猫背気味で腕の張りが弱くリリースが一定せず。 そのためどうしてもコントロールが悪くなってしまい、ボールを置きに行かざるを得ませんでした。 立ち上がりのストレートのスピードは135〜140キロ。 中盤以降はセットポジションで130キロ前後のストレートというピッチング。 カーブを交えた緩急で勝負するピッチャーのようです。 あの投球フォームから140キロ投げられるわけですから、身体的能力はあるはず。 もう少し体重を後ろにかけ、左腕のグラブを使ってか腕を張るなどして上体の力を使って投げていけば、 コントロールも良くなるでしょうし、ストレートのスピードも上がってくるはずです。 荒削りながらも将来性のある面白いピッチャー。今後の成長に期待したいです。 2番手の安本投手は1イニングだけの登板でしたが、 右スリークォーターから133〜134キロのキレあるストレートを投げ込んでいたのが目に付きました。 振りかぶってからのバランスが良く、岩下投手とは反対にフォームの安定感がありました。 コントロールの良さはそこらからきていたのでしょう。もう少し見てみたかった投手です。 塚原青雲には多くのピッチャーがベンチ入りしていたようですから、他にも良い投手がいたかも…ちょっと残念。 佐土原の先発左腕:金丸投手は低めに130キロ中盤のストレートとスライダーを集める投球が身上。 体を大きく使う投球フォームで、一本足で立った時のバランスがいい投手ですね。 ストレートは130キロ中盤ぐらい、130〜134キロ。11−キロ台のスライダーがなかなか良かったです。 立ち上がりこそ甘い球が多かったんですが、3回以降は内外角のストレートと低めのスライダーとコントロール抜群。 厳しいコースをガンガン突くなど安定感抜群の投球内容でした。 これといった大きな特徴がない投手ですが、このコントロールの良さが際立っていますね。 次の試合のピッチングも期待しています。 2番手の黒木優也投手は140キロのストレートを投げる本格派右腕。 ストレートは140キロ前後、135〜140キロ。変化球は120キロ台の縦スライダーを投げていました。 それらのボールを低めに集めるピッチングが身上のようで、コントロールは安定しているピッチャーのように思えました。 今日は久々の実践登板ということもあったのか、 立ち上がりは低目を意識するあまりにボール球になってしまって制球を乱すケースがありましたが、 それ以降は低めにストレートを思い切り投げ込むピッチングで塚原青雲打線を抑え込みました。 なかなか良いボールを持っているようなので、次の試合のピッチングにも注目です。 |