夏の高校野球 甲子園大会 9日目

第1試合 光星学院(青森) 3−1 木更津総合(千葉)

(光)桑鶴(9回)
(木)小泉(9回)
光星
木更津

この試合は運転中でラジオで聴いただけでメモできず。
そんなわけで、大まかな内容のみ。

試合は光星学院がワンチャンスをものにして勝利しました。
先発の桑鶴投手はバックの守りにも助けられながら、粘りのピッチングを見せ、
終盤の木更津総合の追い上げを上手く交わしていったようです。
今年の光星学院には例年のようなスター選手・長打力こそありませんが、
後ろに繋ぐというチーム意識は高いようです。
今後勝ち残るには桑鶴投手のピッチング次第、
失点を少なくしながら着実に1点ずつ積み重ねていきたい所でしょう。




第2試合 倉敷工業 4−3 今治西(愛媛)

(倉)陶山(9回)
(今)豊嶋(6回)−山田(3回)
倉敷工
今治西

この試合もラジオで聴いたのみ。映像では見ることができませんでした。とほほ…


こういうケチの付け方は気に入りませんが、倉敷工業はどうにかなりませんか?
倉敷工業そのものというよりも陶山投手。正直、早くマウンドを降りて欲しいです。
この今治西戦で頭部への死球が2つ(4番秋月・6番曽我)もありました。
1回戦の駒大苫小牧戦でも頭部死球があったはず。印象深かったので覚えています。
確かストレートが抜けずにシュート回転で頭部に直撃したと記憶しています。
今回の頭部死球がどういったものかは分かりませんが、これだけ続くと制球力の問題云々ではありません!
制球力がない投手なら我慢できますが、陶山投手はそういう投手ではないと見ています。
インコースを攻めることは良い事ですが、これだけ頭部死球が続くなら考えなければダメでしょう。

だって頭部死球を受けた選手は臨時代走で一時退き、診断の如何で無理矢理交代させられるわけですよ?
それでいて投手にペナルティがないのはおかしいです。
未熟な高校生がすることと侮っていては大事件になってしまいます。
頭部死球には厳しく対処するべきでしょう。

この試合においては2つめの死球で倉敷工業の監督は投手交代するべき。
一発勝負の高校野球といえども、モラルを保ってこその勝負です。
相手チームを害するようなプレーが合った場合、選手に反省を促すのも監督の責務。
次の対戦でも頭部死球があった場合、問題にせざるをえませんね。
それだけ反省してもらいたい。勝利後のコメントにも配慮がなかったので、さすがに呆れてしまいました…
大会関係者・倉敷工業のチームには頭部死球に関してしっかりと考えて欲しいです。




第3試合 岩国(山口) 12−7 広陵(広島)

(岩)大伴(9回)
(広)西村(8回1/3)−北村(2/3)
岩国 12
広陵

試合を見たのは5回以降なので、そこに絞ってコメントします。

6回まで下位打線〜1番上本選手への繋ぎで得点し、7−4とリードしていた広陵ですが、
7回表岩国にヒットなどで1アウト1・3塁とされ、4番大伴選手の当たりは平凡なセンター犠牲フライと思いきや、
バックホームを焦ったセンター安井選手が落球、タイムリーエラーで1アウト1・3塁と続いていきます。
エラーでの失点ということで西村投手は力を入れて投げますが、そこを岩国打線がストレート狙い撃ち!
5番村重選手のセンター前タイムリー、6番津山選手の右中間3点タイムリー3ベースで岩国が逆転し、
さらに7番中柴選手のセカンドゴロをバックホームするもタッチを焦った白浜捕手が落球してしまい、1点献上。
その後も岩国は2番手の北村投手を攻めて、3点を奪って勝負を決めます。
一方の岩国先発の大伴投手はカーブが高めに入るなどコントロールが甘かったものの、
粘りのピッチングを見せて、終盤の広陵打線の反撃を抑え、12−7で逆転勝利しました。

この試合は広陵の弱点を露呈する結果となった気がします。
西村投手は確かにストレートのキレ・コントロールともに素晴らしいピッチャーです。
ですが、ボールに少しキレがなかった場合に立て直す球がありません。
つまりは変化球が足りません。スライダー・カーブを持っていますが、信頼して投げ込める球ではないわけです。
そこを上手く岩国打線に付け込まれたという所でしょう。
また打線においても4番白浜選手、5番藤川選手と上位で得点できなかったのが痛いですね。
1番の上本選手は抑えるのが難しい、だから岩国は後ろを上手く抑えていきました。
2番片山選手、3番藤田選手ら好打者を抑え、4・5番には要所で弱点を突く投球をしていったわけです。
本来働くべき上位打線が作用しなかったことが広陵の敗因だと言えます。



城島2世と評判高い白浜選手ですが、打撃の粗が大きいと思います。
タイミングの取り方はすり足で、膝を一時的に折ったりすることで合わせているようです。
ただ傍目から見ると窮屈そうで、インサイドのボールが厳しいように見えます。
手が長いので外角のボールには届くでしょうが、本家の城島選手のように腕を畳めるとは思えません。
肩が強く、リード面に定評はありますが、打撃がもう少しというのが私の評価です。

西村投手は投球フォーム・ストレートのキレ・ハートの強さなど一級品です。
それだけに2年時から勝負球となる変化球の成長が見られなかったのが残念な限り。
1つの球種でいいので、ストレートに困った時に投げ込める変化球を身につけて欲しいです。
今後、プロに行くのか、大学に行くのか分かりませんが、成功の如何はそれにかかってると思います。

2年生の上本選手の打撃は素晴らしいの一言。
センバツでも5割以上の打率を残し、今夏も6打数6安打1ホームラン4四球を大活躍でした。
バッティングは巧打者スタイル、腕を肩口に巻きつけるフォームでボールを長く見ることができるのが長所でしょう。
リードオフマンタイプとして来年も甲子園を沸かせて欲しいです。




第4試合 福井商(福井) 4−2 PL学園(大阪)

(福)稗田(9回)
(P)木村(6回1/3)−田村(2回2/3)
福井商
PL

ワンチャンスをものにしてPL学園が1点を先制しましたが、
7回表に福井商が6番木村選手の右中間2ベースヒットでチャンスを作り、
送りバント・四球で1・3塁としたところで、PLバッテリーがパスボールをしてしまい、同点に。
さらにこの時に1塁ランナーの稗田選手が一気に3塁を落としいれ、
9番松ヶ谷選手のセーフティースクイズをPLの木村投手がグラブトスで渡すも捕手が落球してしまうなど、
ミスが重なったPL学園が福井商にリードを許してしまいます。
その裏に1番小窪選手がレフトフェンス直撃のタイムリー2ベースを放つも、後続が倒れて同点止まり。
9回表に代打の山田選手の初球打ちセンター前タイムリー、ショートのセカンド悪送球で2点を福井商が勝ち越し、
PL学園も2アウト2・3塁と同点のチャンスを作るも、4番松本選手が本日4つめとなる三振で試合終了。
福井商が4−2で逆転勝ちしました。

試合自体は1点を争う好ゲームでした。
木村投手は福井商にヒットを許すものの、粘りの投球でこれを断ち、
稗田投手は四死球を出すものの、PL打線をヒット5本に抑える快投を見せて封じ込めていました。
勝敗の差となったのは守備の乱れでしょうね。これが致命的となった試合だと思います。



福井商の稗田投手は9四死球と大荒れでしたが、
サイドから130キロ前後の力あるストレートを投げ込み、スライダーやシュートでPL打線を翻弄していました。
時折、スリークォーターから投げ込むストレートも威力ありましたね。
PL打線を力で抑え込んだというピッチングを見せてくれました。
1回戦、2回戦ともに荒れ球ですから、次回登板では落ち着いた投球を見せて欲しいです。

負けたPL学園は4番松本選手のブレーキが痛手でした。
どうやらサイドハンドの投手は打ちづらいようで、ストレート・スライダーともにタイミング合わず。
特に外角のボールにはさっぱりでした。ボールが見えていないかのようなスイング…まだ課題は多そうですね。
この試合の悔しさを胸に、今後頑張って欲しいです。
先発した木村投手はオーバーから130キロ後半のボールを強い腕の振りで投げ下ろしていましたが、
ランナーを背負ってセットポジションになった時に、
投げ急いでいるためか体重が前に乗り切っていないように見えました。
今後の課題はそこらでしょう。全体的なバランスの良い投手なので、今後の成長に期待しています。

PL学園で一番光ったのは1番キャプテンの小窪選手でしょう。
今日も3打数2安打2死球と暴れまくりでした。通算でも8打数6安打と当たっていましたね。
巧打者風の小さな打撃フォームですが、ボールを良く引き付けることができ、鋭い腰の回転で打てています。
リードオフマンタイプの良い選手になりうる存在ですね。将来が楽しみです。




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