センバツ甲子園大会 3日目

第1試合 中京(岐阜) 8−5 延岡学園(宮崎)

(延)上田(2回1/3)−杉尾(5回2/3)
(中)榊原(9回)
延岡
中京 ×

昨秋の神宮大会(秋季大会各地区優勝チームが参加)の決勝カード再び。
試合内容までまったく同じだったらしく、中京が大量リードで延岡が追い上げる展開でした。

1回に中京の1番打者の城所選手のセンターフライを足がもつれて落球し、2ベースヒットに。
これがナインの堅さを呼んだのかエラー、エラー、見えないエラーなどで中京が7点の大量リード。
強力な延岡打線も榊原投手のスライダーにくるくる廻り三振の山。序盤は完全に中京ペースでした。
それが中盤、榊原投手のスライダーのキレが悪くなってストレートが多くなったのを見逃さずに集中打。
秋と同じ展開に動揺したのか中京にも守備の乱れが生じ、一気に点数が縮んでいきました。
けれど最後は榊原投手が粘り投げ、中京が逃げ切ったという試合でした。

この試合で特徴的だったのが序盤の中京の多彩な攻撃です。
まさに卒のない野球といいましょうか、貪欲に次の塁を狙う姿勢は素晴らしかったです。
最初の城所選手のセンターフライだって二塁まで行ってなければ大量点になっていないはずです。
常に次の塁を狙う徹底された走塁が相手チームにプレッシャーをかけていたと思いますね。
打撃では落ちる球の見極めが上手く、低めの変化球を打つのが上手いと感じました。
多彩な攻撃ができる素晴らしい打線です。
逆に問題点は本格派の球威ある投手をどう打つかでしょう。
東海地区は速球派投手が少ないので、それがこの先勝ちあがれるかどうかのカギとなってくると思います。

目立った選手は中京の榊原投手、城所・引本選手です。
榊原投手はオーソドックスな無理のないフォームから、
135キロ前後のストレートと2種類のスライダーを操る投手です。
スライダーに絶対的な自信を持っているのか、ストレートはボールでも良いという配球が素晴らしかったです。
スライダーは110キロ台の落ちる球と120キロ台のカットボールの2種類。変幻自在な投球でした。
後半はカットボール多用のせいか、スライダーのキレが落ちてしまい、ストレート中心になって打ち込まれました。
課題はスタミナ面といったところでしょうか。今後の活躍に期待。

今大会屈指の左打者として注目されているのが1番センターの城所外野手
打撃フォームが西岡(ロッテ:大阪桐蔭)、スイングが森岡(中日:明徳)という打撃フォームです。
タイプ的には中距離だと思うんですが、少し大きいのに意識が行き過ぎかなぁと思う面が。
バットが下から出てたのが気がかりです。
ただ森岡選手のようなバッティングができるかもしれないので、この先の試合も要チェック。
脚力や走塁技術は高いものがあるので外野手で面白い存在になりそうです。

他に目に付いたのは3番レフトの2年生、引本外野手です。
落ちる球を苦にせず、押し出すようにミートする技術はなかなか。
腰の据わった打撃もできるので、この先注目したい選手です。



第2試合 横浜(神奈川) 10−0 盛岡大附属(岩手)

(盛)山下(8回)
(横)成瀬(7回)−涌井(2回)
盛岡
横浜 × 10

甲子園初戦の初回って怖いです…まさにそんなゲームでした。

盛岡大附属は立ち上がりにエラーなどで乱れて5失点。
中盤までは山下投手がいい投球をしただけに勿体無かったです。
…あ、その前にも問題のシーンがありました。
1回表にヒット、バスターで一気に先制点の雰囲気を作りながら、バント失敗でバタバタ。
もしもここでバントが成功していて、先制点が入っていたなら試合は逆だったかもしれません。
横浜は10点挙げましたが、打線にはそれほど力は感じませんでした。
主軸の荒波選手もそれほどでしたし、打撃自体は目立ってなかったなぁと。
ただ走塁技術が素晴らしかったと思います。中京が積極走塁なら、横浜は卒のない走塁。
相手のミスを見逃さない素晴らしい走塁をしていたと思います。
相手投手に上手くプレッシャーをかけた横浜の足は今後の試合でも要チェックかと。

注目されていた荒波外野手と成瀬投手はそれほど…。
3番センターの荒波外野手は1年の頃に比べ一回り大きくなって力強さを感じました。
だけど逆にシャープさが物足りなくもあったり…打撃は次の試合にチェックです。
ただ走塁技術はピカイチ。守備範囲も広く、肩も強いようなので野球センスは素晴らしいものがありそうです。
左腕エースの成瀬投手は調子が上がりきらなかったらしく、判断は持ち越し。
今日の印象だとオーソドックスな左腕投手だなというしか。コントロールいいようなので、次回に注目したいです。

他に目立ったのは横浜の内野守備の上手さです。
特にショートの吉田選手とサードの西江選手
彼らの再三にわたるファインプレーがあったから成瀬投手が投げられたのでしょう。
高校生選手の上手いというレベルを超越しています。
なんであんなイレギュラーボールにも素早く対応できるのでしょう? ライオンズの松井選手だって、ああはいきません(爆)
素晴らしい反射神経に第一歩の速さ、堅実な守備…魅せる守備とはこのことを言うのでしょう。



第3試合 広陵(広島) 8−1 旭川実業(北海道・希望枠)

(広)西村(8回1/3)−下瀬(2/3)
(旭)富田(7回1/3)−今村(1回2/3)
広陵
旭実

すいません、序盤を見ただけで寝てしまいました(爆)
旭川も攻めていたんですが…あと1本が出ない試合…だったと思います(^^;

注目の右腕、広陵の西村投手は本調子とはほど遠い内容だったようです。
ちょっと自分がやらねばという気持ちが強過ぎたんでしょうかね? リリースが安定せず、球速も上がりませんでした。
それもで要所を締める辺りは悪いなりに試合を作れる証拠か。次の試合に期待です。

目立った選手は旭川実業の1番ショートの山下選手
155センチと小柄なんですが、シャープなスイングは目を引くものがありました。
足も速いようですから小兵の1番打者として頑張っていって欲しいです。



第4試合 遊学館(石川) 5−5(ノーゲーム) 近大附属(大阪)

初からあれだけ雨降ってるのだから中止にすればいいのになぁ…
ああいう所で強行してしまうのが高野連の悪いところでして、日程消化しか頭にないとか言われるんですよ。
遠くから旅費出して来ている応援団のことを考えれば、なるべく試合をやった方がいいんでしょうが、
それで選手にアクシデントが出てしまったり、応援団が風邪をひいたら元も子もないわけでして、
もう少し判断を迅速にして欲しいです。
それにしても甲子園大会は7回で試合成立だったとは知りませんでした。
てっきり5回試合成立とばかり…初めて知って驚き桃の木20世紀(^^;

試合内容の方は降りしきる雨もあって制球が定まらない近大附属の中村投手に遊学館打線が襲いかかる展開でした。
けれど再三の満塁のピンチを中村投手が最少失点で乗り切り、試合は6回裏に。
それまで雨の中でも無四球でコントロール良く投げていた小嶋投手が味方のエラーで徐々に狂い始め、
失点すると同時に緊張が切れたのか長打を食らって最後はワイルドピッチで同点。
さらに無死1・2塁のピンチという所でグラウンド状態が悪くなり、ゲームセット、ノーゲームとなりました。
もしもそのまま続けていたなら打線に力があり、投手が複数人いる近大附属が勝ったでしょうね。
悪天候下で1人の投手が投げ切るのはあまりに過酷だと思いますから。
ただそれで勝ったとしても面白くないですからねぇ…
負けたら終わりの夏ならまだしも、春は先があるのですから結果的にノーゲームで良かったと思います。

目立った選手は遊学館の小嶋投手に、門前・中山・行田選手。近大附属では永松選手です。
小嶋投手は今大会のNo1左腕でしょうね。私は浦和の須永投手よりも上だと思います。
まず投球フォームが体が開かないで腕が遅れて出てくることです。投球フォームは理想的だと言えます。
またコントロールが抜群ですし、悪天候でも乱さない精神力はさすがです。
今日は130キロ前後のストレートでしたが、コースにズバッと決まるストレートはため息漏れます。
まだまだ体もこれからだと思うので、基礎体力向上が課題だと思います。
山本監督の指導はユニークな所があるので、この基礎体力がどこまで上がるかが未知数。技術は最高なんですがね。
北信越地方の逸材を中日ドラゴンズは全て獲得するらしいので、1位指名は決まり?

遊学館の打者では1番センターの門前選手の足の速さが目に付きました。
165センチと小柄ですがミート力があり、塁に出ればリードを大きく取るなど投手を撹乱します。
打撃がどの程度か見極めつかなかったので再試合で注目してみたいです。
あとは3番サードの2年生、中山選手もなかなか。
バットを手首で余すように揺らすフォームが気がかりなんですけど、たぶんスイング時に余計な力が入りやすいんでしょうね。
自分も同じだったのでなんとなく分かります。
今日のレフト(反対)方向への鋭い打球はお見事! 振り切って反対方向に鋭い打球がいく技術は要チェックです。
昨夏は大会1000号ホームランを打つなど長打力を発揮した4番ファーストの行田選手も健在。
今日はパワーだけでなく、柔らかさがあることを第一打席で見せてくれました。
軸がぶれずに、キッチリ反対方向へ鋭い打球が打てる柔軟さは並のパワーヒッターじゃありませんね。

近大附属では1番センターの永松選手の足に注目です。
1回にショートゴロが内安打になったり、
6回には反撃を生むナイス走塁(2塁時に野手が1塁送球を見て一気に三塁へ)をするなど
走塁技術や脚力には素晴らしいものを持っているようです。
また2回にも快足を飛ばしてダイビングキャッチするなど守備範囲の広さも見せてくれました。
強打の近大附属打線を支えている打者といっていいと思います。

ノーゲーム再試合となって選手や応援団の方々は大変だと思いますが、
この2チームが再び見られるというのは楽しみです。
近大附属打線も小嶋投手に慣れてきたでしょうから、素晴らしい好ゲームを期待しています。




センバツTV観戦日記のTOPへ戻る

〔FTcomのindexへ〕