1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | (巨)杉内(6回)−マシソン(1回) −山口(1回)−西村(1回) (西)菊池雄星(4回)−岡本洋介(1回1/3) −岡本篤志(1回2/3)−小石(1回)−岩尾(1回) (本)阿部14号ソロ(3回表)、村田8号2ラン(5回表) |
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巨人 | 1 | 0 | 1 | 2 | 2 | 1 | 0 | 0 | 0 | 7 | ||||
西武 | 1 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 |
相変わらず、渡辺監督の継投は不可思議ですねぇ… 先発完投が基本線なのは分かるのですが、先発が早期降板した場合の継投がボロボロです。 全くもってリリーフの選別ができていない。何を基準に起用しているのかサッパリ分かりません。 実際、今のリリーフの順番はどうなってるんですか? 抑えのサファテ投手はいいとして、大石投手の投げる位置は? 涌井投手の投げる位置は? 勝ちパターンでさえも、明確に見えてこないのに、 ビハインドの展開のリリーフ起用も定まるわけがありません。 先発がKOしたら負けでいいってことですか? ふざけんじゃないよ。 先発の菊池雄星投手は前回130球を投げての中5日登板ということで、 かなり不安が大きかったのですが、結果としてはその不安通りの内容と結果でした。 体のキレがなく、持ち前のストレートを簡単に弾かれてしまい、 2回からは変化球を中心になんとか粘っていたものの、 逆転直後の4回表に粘りきれずに2失点して再逆転を許し、そのまま降板となりました。 何度も言っていますが、別に菊池雄星投手にこんな無理をさせる必要は全くなく、 交流戦開始直後から日曜日に先発ローテを固定できたはずでした。 それを先発投手の順番にこだわり、勝てる投手を後回しにして、負け続け、 交流戦後半に皺寄せが来るでは笑ってしまいます。負けるためだけにローテ回してるじゃん。 中5日で回すことが決まっているなら、120球程度で終わらせ、 負担をかけないよう配慮して欲しいです。 次回登板も中5日ということで、5回を待たずにスパッと代えたことだけは評価できます。 それで2番手に誰を持ってくるかと思ったら、岡本洋介投手で… 村田選手に2ランホームランを浴び、次の回は先頭の亀井選手に2ベースを打たれるなど、 1点差で逆転の見込みがある試合を完全にぶち壊してしまい、単なる敗戦処理登板と化しました。 私は岩尾投手が行くと思ってたんですがねぇ… 監督は岡本洋介投手の調子が良いと見ていたそうで。ブルペンではいいんです、ブルペンでは。 問題は試合でどういうピッチングをするかで、 交流戦当初から流れを持っている岩尾投手をもっと使ってもらいたいです。 最初にも書きましたが、リリーフの順番がさっぱり分かりません。 私の現時点の評価では、岡本洋介投手は敗戦処理です。1点差で出す投手ではありません。 渡辺監督は第2先発投手をどのように考えているのでしょうか? 交流戦ではDHが使えない試合もあるので、先発投手が好投していても代打を送る必要があり、 先発投手は少なめで済むわけですから、第二先発は非常に重要です。 リリーフに回した涌井投手をどこで使うのか。 勝ちパターンの8回のセットアッパーなのか、第二先発なのか。 次のカードからリリーフに回すであろう十亀投手をどこで使うのか? ちゃんと考えてるのでしょうか。 涌井投手の場合は先発に戻すことを意識しすぎて、戦力として使えていないように思います。 先発にこだわるなら、第二先発として使い、セットアッパーは別の投手、岩尾投手にすべきで、 リリーフとして使うのならセットアッパーを涌井投手、岩尾投手を第二先発へ、 実際にどういう配置転換をしたのか、サッパリ見えてこないです。 お客さんをブルペンに置いておいても仕方ないでしょう。 もっとリリーフ投手の起用法を明確に定めて欲しいです。 ロッテの伊東監督の采配を見ても、そこが大きな違いとなっており、 西武時代も守護神には苦労したものの、宮越投手が第二先発として機能するなど、 リリーフの役割配分は上手でした。 今後、優勝争いをしていくためには、そこを明確化していくことが必要でしょうね。 まずは最も中途半端な存在である涌井投手をどうするかですよ。 曖昧なままじゃ、先発でもリリーフでも活躍できません。
個人的見解を言えば、もう涌井投手は先発を断念し、リリーフ一本で行くべきだと思います。 現状では先発で復活する見込みはなく、長いイニングはもう任せられません。 おそらく不調の原因は下半身の衰えでしょうね。これを修正するには一朝一夕には行きません。 本人の意思次第でしょうが、長くかかってもいいのなら、2軍でひたすら練習、 1軍の戦力として働きたいのならば、リリーフ転向を決断することでしょう。 リリーフ転向の場合は、7回大石・8回涌井・9回サファテ投手で綺麗に収まります。 先発にこだわるなら、ウィリアムス投手が復帰したら、大石投手と7・8回で定めない方針で、 それまでは岩尾投手に任せる形になると思います。 ルーキーの増田投手がようやく2軍戦で投げるようになったので、 後半戦からは8回のセットアッパー起用もあるかもしれません。 (抑え)サファテ (8回)涌井、ウィリアムス、岩尾、増田 (7回)大石 (6回)岡本篤志または長田 (第二)岩尾 (敗戦)その他 打線は特にありませんが、スピリー選手が限界かなぁという感じで… もはや6番以降がノーチャンス。まだオーティズ選手を下位打線に置いておいた方がマシ。 こうなったらアブレイユ選手を支配下登録して使ってみた方がいいんじゃないでしょうか? 外国人選手に関してはそろそろタイムリミットを迎えつつあるように思います。 今の成績のままなら、若い選手に経験を積ませた方がマシですよ。 明日は移動日で水曜からは阪神との2連戦です。 屋外球場ということで天気が心配ではありますが、来週はなんとか試合ができそうです。 先発は牧田投手と野上投手で、いずれも5月は好投しながら勝ち星に恵まれなかっただけに、 今度こそ白星を挙げて、良い6月のスタートとして欲しいですね。 水曜からはガンバレ、ライオンズ!! |
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | (巨)内海(4回2/3)−笠原(2回) −青木(1/3)−香月(1回) (西)十亀(9回) |
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巨人 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 1 | ||||
西武 | 0 | 0 | 2 | 0 | 1 | 0 | 0 | 2 | × | 5 |
今日の試合前にファームディレクター補佐育成担当の相馬勝也氏が亡くなったことが発表されました。 ここでは敢えて相馬コーチと呼ばせていただきますが、ライオンズでは長らく2軍のブルペン捕手やコーチを勤め、 渡辺監督就任後は1軍バッテリーコーチとしても働き、ライオンズのブルペン・捕手陣を作ってきた人で、 2010年のキャンプ前に体調不良でチームに合流できなくなり、以降は第一線を離れていましたが… まさか、こんなにも早く亡くなってしまうとは… 炭谷選手を始め、現在の1軍選手の多くがお世話になった人だっただけに、 首脳陣・選手の衝撃も大きかったことでしょう。 そういう意味でも、今日は何としても勝たなければいけない試合でした。 ただ、連敗中とはいえ、交流戦の相性の悪いジャイアンツが相手で、 しかも、交流戦・日本シリーズとほとんど打った記憶がない内海投手が相手ということで、 そう簡単には勝たせてもらえない試合ではありました。 それでも、選手の気持ち・集中力が勝った形で、5回裏の浅村選手のタイムリーは本来なら苦手ゾーンの、 外角低めに落ちるチェンジアップでしたが、それを上手く拾ってタイムリーヒットにするなど、各打者の集中力が違い、 また、先発の十亀投手も全体的にボールが高く、球速も145キロ前後で絶好調ではありませんでしたが、 高低は甘くとも両サイドを丹念に攻めるなど、炭谷捕手とのコンビネーションが見事に冴え渡り、 ピンチらしいピンチは8回表の1イニングだけで、1失点完投で試合を締めたのは見事でした。 思いのほか上手く試合が進んでいったと言いますか、相馬コーチに捧げる1勝であったはずなのに、 なんとなく相馬コーチに勝たせてもらった1勝だったようにも思えました。 苦手の巨人・内海投手を見事に克服し、相馬勝也氏に勝利を届けることができましたね。 謹んでご冥福を祈るとともに、先人に恥じないライオンズを作り上げていきたいものです。
先発の十亀投手は絶好調ではないながらも、巨人打線を封じて1失点完投できたことは自信になると思います。 必ずしも狙ったところにピンポイントで投げる必要はなく、十亀投手ほどの球威がある投手ならば、 高低もしくはコース、どちらかを意識して投げれば、大崩れせずに抑えられるということです。 投球テンポが良ければ、今日の試合のように相手の早打ちで助けられることもありますし、 十亀投手の今日のピッチングは今後先発ローテとして活躍する上で、大きなヒントを得たように思います。 また先発投手として一皮剥けた感じがしますね。 残りの交流戦は日程的に余裕があることで、先発投手は4人で足りることになり、 残念ながら十亀投手は中継ぎに回ることが濃厚だと思われますが、 第2先発やセットアッパーとして残りの試合も活躍し、リーグ戦復帰後は再び先発として頑張って欲しいです。 打線は栗山選手が先制タイムリーと好守で勝利に貢献し、 浅村選手がタイムリーヒットに3ベースと3打数3安打1四球と全打席出塁を果たし、 ヘルマン選手が2本のタイムリーを含む3安打猛打賞と、クリーンナップがそろい踏みした形です。 今年のライオンズは4番打者に苦労していたこともあって、 クリーンナップ3人が繋がるのは今季初めてではないでしょうか。 ようやく打線の芯がしっかりしたように思えますね。 また、9番スタメン起用の熊代選手が4打数2安打とアピール。 開幕当初は対左投手にスタメン起用されたものの、結果が残らず、 そのうちに坂田選手が左右関係なく使われるようになり、 最近はあまり左投手の先発する試合がなかった上に、木村選手が代打でアピールしていましたから、 熊代選手は専ら守備固めという形で、なかなかアピールするチャンスがありませんでしたが、 5月に入ってからは途中出場でヒットを放ったり、最近もスタメン起用できっちりヒットを放つなど、 打撃面でもシュアな活躍を見せるようになってきています。 先日、阪神に移籍した高山選手がホームランを放ったようですが、 元々は熊代選手が攻守に安定した活躍を見せたからこそ、高山選手の出番がなくなったわけで、 ようやく熊代選手本来の力が発揮されてきたように思います。 あとは何度も言っているように走塁ですね。 大きいのを打つタイプではないだけに、俊足を生かした盗塁の成功率を上げて欲しいです。 明日は菊池雄星投手が先発です。 今一番安定している投手ですから、期待感は高いのですが、前回130球以上投げての中5日は不安があります。 なんで、わざわざ負担をかけるローテを組むのだろうと不思議な気持ちになります。 日曜固定にしとけば、次回も中5日で回る必要もないはずなのに… 何度もしつこくすいません。 ただ、まだ菊池投手は若いですから、間隔を狭めたとしてもやってくれることでしょう。 以前は120球以上を投げての中5日も普通でしたし、 菊池投手が目指すメジャーも100球とはいえ中4日で回るわけですから、変わらぬ好投を期待したいですね。 一方のジャイアンツ先発は杉内投手。 ソフトバンク時代は苦手にしていた投手ですが、今年は調子がいまひとつのようなので、 十分付け入る隙はあると思います。 今日の内海投手を攻略したように、センター中心の打撃で後ろへと繋いでいってもらいたいですね。 明日もガンバレ、ライオンズ!! |
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 計 | (ヤ)小川(8回)−山本(1回)−バーネット(1/3) (西)岸(9回)−サファテ(1回) (本)炭谷2号ソロ(3回裏) バレンティン15号ソロ(9回表) |
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ヤクルト | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 | 0 | 2 | ||||
西武 | 0 | 0 | 1 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1× | 3 |
2戦連続のサヨナラ勝ちは嬉しいものの、2戦連続で9回2アウトから同点に追いつかれてるわけで… 詰めの甘さが気になりますねぇ… 先発の岸投手は前回の中日戦同様にストレート・カーブ・チェンジアップと精度が高く、 9イニング毎回の12三振を奪うなど、素晴らしいピッチングを見せていました。 7回辺りから少しボールが高くなり、8回に連打を許し、 代打・宮本選手のショートゴロの間に1点を失ったものの、その後のピンチを凌ぎ、 9回は低めにボールが来ていて、バレンティン選手も2ストライク1ボールと追い込み、 あと1球というところまで行っていたんですが… 2球カーブで決められなかった後、ストレート勝負に行ってホームラン… 甘すぎました… ちょっと気持ちが入りすぎていたというか、打者勝負に集中しすぎていた感があります。 冷静に考えれば、最悪四球でもいいわけで、ボール球を振らせる配球ができたはずですが、 結果的に真っ向勝負に行き過ぎました。 気持ちは分かりますが、打たせてはいけない場面だっただけに、詰めが甘かったと言わざるを得ません。 エースとして活躍するためには、そんな詰めの甘さは認められません。 最後の詰めの甘さを猛反省し、真のライオンズのエースになってもらいたいです。 ただ、投球内容としては岸投手が完全復活したことは間違いなく、今後の登板も期待できるでしょう。 エースとして活躍するためには、最後の詰めの甘さを解消すること、 そういう意味では良い勉強になった試合だったと言えましょう。
打線は相手のルーキー・小川投手から2点を取ったものの、ヒットは3本に抑えられており、 特に2点目を取った後の、6回・7回は淡白に三者凡退に打ち取られるなど、 やや攻撃に停滞感があったことは事実です。 今日の岸投手の調子もあって、2点目を取って満足してしまったわけではないでしょうが、 もう少し最後まで集中力を持って攻撃して欲しかったと思います。 最後のダメ押し点を取れていたら、岸投手が追いつかれることもなかっただけに、 打線に関しても詰めの甘さがあったと言わざるを得ません。 ただ、同点に追いつかれた後、ズルズル行かずに切り替えられたことは評価したいです。 途中出場の熊代選手がヒットを放ったり、山崎浩司選手が先頭打者として四球で出塁したりと、 同点に追いつかれて再びチームがまとまった感じがしました。 最後を決めた栗山選手は4月は打ちまくって3・4月の月間MVPを獲得したものの、 5月は2割台前半と打率が低迷、このままでは3割を切ってしまいそうな雰囲気もあっただけに、 最後の最後にキャプテンとして仕事を果たしてくれたことは大きかったです。 おそらく、相手のバーネット投手は昨日の浅村選手のサヨナラホームランを強烈に意識していたでしょうし、 ボール先行で苦しんでいましたから、浅村選手が打たせた一打だったとも言えます。 最近は秋山選手と浅村選手、木村選手といった若手選手ばかりが目立っていましたが、 先制ホームランを含む2打点と活躍した炭谷選手を含めて、 実績ある選手が結果を残していかないと打線も繋がってきませんから、 キャプテンとして栗山選手の一打が復調のきっかけになってくれればと思います。 正直言って、意外な活躍を見せたのがスピリー選手ですね。 昨日の試合でもストライクゾーンが合わず、調子が上がってこないなぁと見ていましたが、 今日の試合では右中間を真っ二つに破る3ベースヒットを放ち、 炭谷選手の浅い外野フライでホームを陥れるなど、走塁面でも素晴らしい活躍を見せてくれました。 スピリー選手の獲得の決め手となったのが、今日の試合で見せた逆方向への長打でしたから、 こういう打球が増えてくると、非常に楽しみになってきます。 まだ打てるコースが限られている感じはありますが、対応範囲を広げていって欲しいですね。 明日からは読売ジャイアンツとの2連戦です。 これまで巨人との交流戦の相性は悪く、今年も善戦しながらも2連敗しており、 今度こそ巨人を叩き、リーグ優勝・CSの先にある日本シリーズへ弾みが付けられるように、 きっちりとした戦いで勝利したいところです。 明日の先発は十亀投手。 前回は好投しながらも試合中盤に粘りきれなかっただけに、 上手くボールを両サイドに散らしながら、持ち前のテンポの良さを発揮して欲しいですね。 一方のジャイアンツ先発は内海投手。 交流戦・日本シリーズともに、ほとんど打った記憶がなく、苦手にしている投手ですが、 内海投手は巨人のエースであることは間違いなく、この先を考えれば苦手と言っていられないだけに、 チーム一丸となって内海投手を攻略して欲しいですね。 明日もガンバレ、ライオンズ!! |
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | (ヤ)石川(7回)−石山(1回)−バーネット(2/3) (西)牧田(8回)−サファテ(1回) (本)浅村6号ソロ(8回裏)・7号サヨナラ3ラン(9回裏) |
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ヤクルト | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 | ||||
西武 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 3× | 4 |
今日の試合は中盤までは呆れ帰るほどの拙攻の連続でしたね… その原因を作ったのが、初回の1アウト1・3塁のチャンスで凡退した4番浅村選手で、 犠牲フライも打てずにファーストライナーで凡退してしまい、 以降は2回を除いて毎回のように得点圏までランナーを進めるものの、 あと一本が出ない展開が続き、浅村選手も2・3打席目と2アウト2塁のチャンスを生かせませんでした。 それでも、そんなもどかしい試合を動かしたのも浅村選手で、 8回に先頭打者として打席に立つと、代わった石山投手のストレートを捉えて、 センターバックスクリーン左へ運ぶ勝ち越しホームランを放ち、前半の凡退を帳消しにし、 さらに同点に追いつかれた後の、9回裏2アウト1・3塁の場面で、 内角低めストレートを捉えるレフトスタンドへの3ランホームランを放ち、 チームを今季初のサヨナラ勝ちに導いてくれました。 拙攻の原因ともなった打者ですが、同時にチームを救ってくれた打者でもあり、 今日は浅村選手のための試合だった、という感じがしますね。 まぁ、ただ、こういうところが浅村選手のスター性でしょうね。 展開が行き詰ってきて、こうなると一発でしかないという状況でホームランを放ち、 ファンがサヨナラ勝ちを望む場面でサヨナラホームランを放つ、期待に応えてくれるのがスターです。 プロ2年目から1軍の試合に出場していますが、当時から光るものがあり、 長打力はなかったものの実戦的な打撃をする選手で、2軍の数字が当てにならないタイプで、 1軍定着後は徐々に長打力も付けてきており、 今ではセンターから逆方向へも長打を打てるようになりました。 性格は基本的に真面目ですが、野球に対しては柔軟な思考をしており、 プレッシャーに押しつぶされるタイプではなく、 逆に集中力を欠くプレーもあって、ショートでは悪送球、打撃でも淡白な打撃で凡退したりするだけに、 適度な緊張感があった方がプレーが冴えるタイプの選手です。 そういう意味では、今日の試合のような試合を決める場面、4番打者という打順は、 浅村選手の才能を目覚めさせる可能性がありますよね。 個人的には今後のライオンズを引っ張っていくのは浅村選手だと思っているので、 ライオンズの新しい顔としてチームを引っ張っていって欲しいです。 しかし、反省すべきところはしっかりと反省しないといけません(^^; 1打席目・2打席目で打っていたら、もっと楽に試合を進められていただけに、そこは反省しませんと。 あまり自分が決めるという気持ちが強すぎると、ボール球に手を出して凡退してしまうだけに、 あくまで「繋ぎの4番」「暫定4番打者」ということを忘れずに、 後ろへ繋ぐスタイルは変えないでもらいたいです。 大阪桐蔭の先輩である中村剛也選手が帰ってきたら、どんなに好成績でも4番から動くことになり、 5番辺りを打つことになるでしょうから、そこは柔軟に考えて欲しいですね。 1番の秋山選手も4打数4安打1犠打、3本の2ベースと、大活躍を見せましたし、 しばらくは1番秋山・2番片岡・3番栗山・4番浅村選手の流れで固定できそうです。 個人的に描いていた開幕当初のプランの一つで、この打順固定は悪くないと思います。
先発の牧田投手はストレートを軸に6回途中までパーフェクト投球を見せるなど、 8回無失点と素晴らしいピッチングを見せてくれました。 立ち上がりは前回足に打球を当てた影響や中8日と間隔が空いた影響を心配していましたが、 逆に良い休養になったようで、ストレートの威力は今季一番とも言える球で、 タイミングを外して打ち取るというよりも、浮き上がるストレートで押し勝ったという内容でしたね。 130球とやや球数が多くなってしまったことで、9回のマウンドを明け渡すこととなり、 結果的に白星は付きませんでしたが、味方の拙攻にもめげない素晴らしい投球でした。 今日の試合の真の立役者は牧田投手であることは間違いないでしょうね。 同点に追いつかれた抑えのサファテ投手は不安を露呈した形となってしまいました。 先頭打者にフォークが完全なワンバウンドとなって三振振り逃げになった後は、 ほぼストレート一辺倒のピッチングで、カウントが優位ならば、コースをきっちり投げて打ち取れますが、 ボール先行になってしまうと、アバウトにストライクを取りに行って打たれてしまいます。 2アウト2塁で同点打を許した畠山選手の場面は、 カウントが1−3で仮にストライクを取れてもフルカウント、2塁走者が自動スタートとなるだけに、 無理して勝負するよりは後ろのミレッジ選手と勝負しても良かっただけに、 バカ正直にストレートを投げてしまったのは明らかな失敗だったと思います。 そういうところの割り切りが必要でしょうね。あとは変化球の精度をもっと上げませんと。 ただ、現時点で抑えを外す必要はなく、ランナーに走られる可能性を考えれば、 抑えの方がランナーを気にする必要性が低いですし、今のポジションのままでいいかと思います。 内容をもう少し充実させて欲しいですね。 打線は8回まで10安打で本塁打による1点のみでしたから、 機能したと言い難いものの、形は見えつつあります。 1番に入った秋山選手が慣れない1番に苦労していましたが、 4打数4安打と大当たりを見せ、これで吹っ切れた感がありますね。 1番打者として考えることはそう多くなく、まず1打席目に見逃し三振だけはしないこと、 次に剛球タイプならば初球から打ちに行かず、ボールをよく見ていくことを心がけること、 逆に技巧派タイプならば初球からガンガン打っていくこと、これだけ覚えておけば十分です。 見逃し三振をしてはいけないのは、士気に関わるからで、相手投手の気分もよくなってしまいます。 空振り三振は致し方ありませんが、簡単に見逃し三振してしまうのはダメです。 剛球タイプに「待ち」の理由は、エース級でも立ち上がりの制球は不安定で、四球の可能性がありますし、 スタミナ十分で力もあるだけに、真ん中でも球威に負けて凡打というケースが高いからです。 逆に技巧派タイプは、ストレートを含めて、変化球の精度を確かめたくなるので、 色々な球を投げてくる可能性が高く、そこに精度の低い球も必ず含まれますから、 甘い球を積極的に捉えていくべきです。 そこだけ頭に入れておけば、1番打者は基本的にフリーに打っていいかと思われます。 無理に引っ張りの打球を要求される2番打者よりは断然楽ですよ。 広角に打つ秋山選手にとっては2番よりも打ちやすいはずです。 問題は外国人打者で… スピリー選手は1安打放ったものの、真ん中以外はノーチャンス。 甘い球が来てくれることを祈る状態では使えませんね… もう少しコースに来る球を広角に打ってくれないと、期待感が持てません。 それならば、勢いに乗る木村文紀選手を使った方が断然いいです。 明日は右腕の小川投手が先発ですから、大崎選手がスタメン起用され、 問題は7番打者がどうなるかですが、今のスピリー選手よりは木村選手を買いたいですね。 DHを使うなら、上本選手という可能性もあるかもしれません。 1(中)秋山、2(二)片岡、3(左)栗山、4(一)浅村、5(三)ヘルマン、 6(右)大崎、7(指)上本・木村、8(捕)炭谷、9(遊)鬼崎 明日は岸投手が先発です。 前回は完全復活を印象付ける完封勝利を挙げてくれましたから、 明日も素晴らしいピッチングでチームを勝利に導き、新しきエースの座を射止めて欲しいですね。 一方のヤクルト先発はルーキーの小川投手。 イメージとしては投げっぷりの良さが目立っており、積極的に勝負してくるタイプなので、 ライオンズも負けじと積極的な攻撃で真剣勝負と行きたいですね。 ただ、強引になってしまうといけないので、 機動力を絡めながら、センター中心の打撃を心がけて欲しいです。 明日からもガンバレ、ライオンズ!! |
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 計 | (西)野上(7回1/3)−サファテ(2/3) −涌井(1回)−大石(1回) (横)鄭(5回)−小林寛(2回) −山口(1回)−ソーサ(2回) |
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西武 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 2 | ||||
横浜 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 1 |
私としては8回の頭から継投に出るものと思っていたのですが… 何で引っ張ったんですかね? 今日の野上投手は立ち上がりこそ変化球の制球が甘かったものの、 2回のノーアウト1・2塁のピンチからコントロールが安定し、 140キロ前半のストレートとスライダー・チェンジアップ・カーブを織り交ぜ、 非常に投球内容が安定していました。 それでも、中5日の影響があったのか、後半に少し乱れ始め、 6回裏は先頭打者にヒットを許して1アウト2塁でクリーンナップというピンチを凌ぎ、 7回表は先頭の大崎選手がヒットで出塁したことで、代打起用も検討されるも、結局そのまま打席へ、 7回裏も続投するも1アウトから死球でランナーを出してしまい、 代打のラミレス選手やベンチにいるブランコ選手を警戒しながら勝負して無失点に抑えるも、 この時点で球数は97球、継投が十分考えられる場面でした。 それでも続投させたのは、それだけ今日の野上投手のピッチングが良かったことの裏返しで、 渡辺監督も試合後にいつもは手厳しい野上投手を褒め称えるなど、 調子の良さが逆に継投の遅れを生んでしまったようです。 実際に8回にマウンドに上がってみると、ボールは真ん中付近に集まってくるわ、 ストレートは垂れ気味になっているわで、明らかに限界を迎えていました。 ベンチに判断の遅れが、野上投手に白星が付かないという展開にしてしまったように思えます。 ベンチも1アウト3塁で早々にサファテ投手を投入するなど、1点を守りに行き、 実際にショートゴロに打ち取り、バックホームで本塁アウトのタイミングだったものの、 炭谷捕手と3塁走者の内村選手が交錯して、ボールをこぼしてしまってのホームインに。 このプレーで炭谷捕手は目を痛めたようで、そのまま交代して病院へ、 場所が場所だけに影響が心配されます。 ニュースでプレーを見た感じでは、ちょっと分からないプレーでしたが、 印象としては炭谷捕手にしては軽率なプレーだったようにも見えました。 余裕があったからか、身体でぶつかりに行かず、ミットだけでタッチしに行った感があり、 そこがミットを蹴られる原因になってしまったようにも思えます。 油断していると何が起こるか分からないポジションなだけに、常に最善のプレーを行い、 アウトを確実に取り、自身も怪我をしないように努めて欲しいです。 まぁ、でも勝って本当に良かったです。これで交流戦5割でターンすることができました。 10回の鬼崎選手の3ベースヒットはまさに伏兵の一打で、 渡辺監督も代打を考えていたそうですが、光山コーチのストップでそのまま打席に送ったそうです。 私も代打が出ると思っていただけに、この3ベースという結果には驚かされました。 昨日・今日とヒットを放っていたので、期待する気持ちも分かりますが、 終盤の大事な場面でも選手を信じた光山コーチの勇気を褒め称えたいですね。 鬼崎選手もよく打ってくれました。 ショートはレギュラーが決まっていないだけに、打撃面でアピールすればチャンスがあります。 永江選手ほどではないものの、鬼崎選手の守備も悪くはないですし、競争に加わってきそうですね。 そして、最後に決めたのは片岡選手、まさに気持ちの一打でしょう。 ノーアウト3塁が2アウト3塁となってしまっていただけに、片岡選手の一打は大きかったです。 やっぱり2番片岡選手はしっくり来ますね。 後ろの栗山選手との兼ね合いも考えても、打線の繋ぎを考えても、非常に重要です。
驚かされたのは、スタメンではなく、オーティズ選手の登録抹消ですね。 スタメンから外すとは思っていましたが、まさかそのまま登録抹消するとまでは思いませんでした。 守備を考えると、DHが使えない試合では難しい面がありますが、 DHが使える場合はスタメンで使う可能性もあるだけに、これには驚かされました。 スピリー選手の方が状態が良いと見たのか、木村選手をスタメンで使ってみたくなったのか。 それは次の試合で分かることですが、思い切ったことをしたのは間違いありません。 ただ、代打起用された上本選手にしても、スピリー選手もオーティズ選手にしても、 不調で抹消された後、2軍では4割前後打って結果を残しているものの、 1軍では満足いく成績を残せないでおり、そこの違いは何なんだろうと思ったりもします。 浅村選手の4番起用は開幕時に考えてましたが、このタイミングは意外でした。 何で4番に推さなかったかと言えば、交流戦の巨人戦以降、 右投手の外の変化球に苦しんでいたからです。 かなり相手からのマークが厳しくなり、外角低めの変化球を徹底的に攻められることになり、 ボール気味の球も追っかけてしまうなど、打撃の内容があまりよくありませんでした。 今は積極的に打ちに行くよりも、ボールをじっくると見るべきと考えていたので、 打ちに行かなければならない4番打者の起用は正直意外でした。 それでも、昨日の途中交代のこともあって、逆に4番起用を粋に感じたことで、 浅村選手のモチベーションが上がり、2本の2ベースを放つなど、 復調へのきっかけを掴めたことは大きかったと思います。 今のライオンズで外野フライを一番簡単に打てるのは浅村選手なので、 そういう意味では繋ぎの4番打者に向いていると思います。 打撃が強引になると調子も落ちるだけに、気をつけるのはそこだけでしょうね。 ただ、今度は逆に1番に起用している秋山選手がパッとせず、 惜しい当たりもあったものの、5打数ノーヒットと結果を残せませんでした。 決して向いていないとは思わないのですが、まだ2試合目で不慣れな感はありますね。 もう少し様子を見るでしょうが、あまり機能しないのであれば、 浅村選手との再度の打順入れ替えの可能性もあるかもしれません。 攻撃に関して言えば、9安打2点は非効率的でした。 4回・7回と先頭打者が出たものの、ヒッティングが裏目に出て併殺になったのが痛かったです。 まぁ、悪かったのは結果であって、過程自体に問題はありませんでしたから諦めるしかないですね。 ただ、6回表の栗山選手の走塁はどうだったんでしょうか? 浅村選手の打球が思いのほか伸びての2ベースだっただけに、 帰塁を考えながらで、思い切ったスタートが切れなかったことは分かるのですが、 それならそれで3塁でストップした方が良かったように思えます。 2アウトなら文句なしにゴーで、セーフになっていた可能性は高かったと思いますが、 1アウトなら1・3塁でストップし、ヘルマン選手に期待しても良かったように思います。 ちょっと焦り過ぎたというか、強引だった印象はありましたね。勿体無かったです。 打順は2番片岡選手の固定以外は、様子を見ながらということになるでしょう。 次はDHが使えますので、スピリー選手や木村選手を使う展開になるかと思われます。 1(中)秋山、2(二)片岡、3(指)栗山、4(一)浅村、5(三)ヘルマン、 6(左)大崎、7(右)木村、8(捕)炭谷、9(遊)鬼崎 やはり個人的には木村選手の勢いを買いたいです。 明日は移動日で、金曜からは西武ドームでヤクルト・巨人との4連戦です。 牧田投手が先発復帰し、ヤクルトとの初戦で先発する予定のようですが、 土曜日の岸投手、日曜日の十亀投手は分かるものの、月曜日の先発投手が谷間になります。 菊池雄星投手の中5日は少し考えづらいですし、リリーフの岩尾投手が行くのか、 ベテランの西口投手や石井一久投手が行くのか、 それとも牧田投手の登板日をずらしたりするのか、まだそこら辺がはっきりしないところです。 いずれにせよ、打線がもう少し点数を取らないといけませんし、 最近は打たされてしまっている感があるだけに、じっくりとボールを選びながら、 自分の打てる範囲のボールを確実に打っていって欲しいですね。 金曜からもガンバレ、ライオンズ!! |
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | (西)菊池雄星(7回)−大石(1/3) −涌井(2/3)−サファテ(1回) (横)三浦(7回1/3)−菊地(2/3)−高崎(1回) (本)木村文紀1号ソロ(代打・8回表) |
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西武 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 3 | 0 | 4 | ||||
横浜 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 2 |
いやー、相変わらず綱渡りの采配です(苦笑) 今日の試合も語ることが多いですが、まずは試合を決めた両者から語りましょう。 先発の菊池雄星投手は150キロ前後のストレートとスライダー・カーブ・チェンジアップを武器に、 序盤から好投を見せ、2回裏には三浦投手の打球をショート浅村選手が弾くミスをしてしまい、 1点を先に与えてしまったものの、その後はファールで粘られながらも根気強く投げ、 2死球を含む4四死球と荒れたものの、被安打は3に封じ、7回を1失点に抑える好投でした。 打撃の方でもチーム初安打を放ち、相手のワイルドピッチで2塁を陥れるなど、 攻撃面でも積極性が見られ、勢いに乗れないチームを攻守に渡って鼓舞してくれました。 そんな好投する菊池雄星投手に応えたい打線でしたが、 4回表に片岡・栗山選手の連打でノーアウト1・3塁のチャンスを作るものの、 オーティズ選手がポップフライ、ヘルマン選手は三塁線を抜くタイムリー2ベースで同点とするも、 大崎・永江選手と倒れてしまい、チャンスを十分に生かせませんでした。 その後は相手の三浦投手のスライダーに苦しみ、チャンスらしいチャンスも作れませんでした。 そんな均衡を破ったのが菊池雄星投手の代打として8回表に起用された木村文紀選手で、 ライオンズファンはご存知でしょうが、 楽天・田中投手や広島・前田投手と同じ2006年の高校生ドラフト1位で指名され、 最速152キロのストレートを武器に、背番号41を背負い、右の本格派投手として期待されたものの、 活躍したのは2011年の中継ぎとして21試合に登板して1勝したぐらいで、 故障に泣かされたこともあって、投手としては芽が出ず、 昨年9月に打者転向を発表し、2軍で研鑽を積んできました。 今年の春のキャンプでも1軍スタートするなど、首脳陣の期待も高かったものの、 やはり実戦を経験させたいということで2軍スタートとなったわけですが、 日ハム・大谷投手の最後の先発登板の調整で、先頭打者アーチを含む2本塁打を放ってアピールし、 1軍では外野手の坂田選手が怪我をしたこともあって、1軍昇格のチャンスを掴みました。 奇しくも、その日ハム・大谷投手がプロ初先発した日に代打で登場し、 プロ初打席プロ初安打となるレフトフェンス直撃の2ベースを放ち、 先日の中日戦では空振り三振に倒れたものの、 今日のプロ3打席目代打決勝ホームランを放ち、チームの勝利に大きく貢献してくれました。 木村選手の野手としての特徴は、まず打撃フォームが良いですね。 まだ荒削りな部分は残っているものの、懐が深く、打者としての可能性を強く感じさせてくれます。 ある程度、打てる打者というのは自分の形を持っているものですが、 木村選手には中島選手や中村剛也選手らと同じものを感じます。 トップの位置が深く、打席での威圧感が非常に大きい。 まだそれほど実績を残していなくとも、相手投手からすれば嫌な印象を受ける打者でしょうね。 それでいてスイングスピードも速く、飛距離も出る。 まだ1軍では披露していないものの、2軍ではチームトップの盗塁数を誇るなど足もあり、 非常に楽しみな選手です。 今日、ホームランにした球も、外角の真ん中付近の高さで甘くはあったものの、 コース的には各打者が苦しんでいた外角のスライダーを捉えてのホームランで、 デビュー戦での空振りが印象深かったのか、その後も外の変化球で攻められていただけに、 甘く入ると一発を喰らうというデータを与えたことは非常に大きいと思います。 日ハム・稲葉選手がヤクルトでデビューした頃、 内角が苦手だったのに、内角を捌いたことで、プロで活躍したきっかけを掴んだように、 木村選手もこの1本のホームランがプロで活躍するためのきっかけになるかもしれません。 浅黒く焼けた肌に精悍な顔つきはよく似てますしね。今後の活躍次第では人気が出そうです。 和製大砲として期待がかかると同時に、 開幕時の金子選手や4月後半からの坂田選手と同じような起爆剤の雰囲気もあるだけに、 相手が右投手ではあるものの、スタメン起用してみるのも面白いかと思います。 当たっていない選手を使うなら、勢いのある選手を使ってみるのも一つ手でしょう。
2番手の大石投手に関しては、バッテリーが余裕を持ちすぎたように思えます。 先日のスポーツナビで星孝典選手が答えていたように、 大石投手はウイニングショットを磨く必要があり、フォークを意図的に多めに配球していますが、 実際、打たれているボールの大半は高めのフォークだったりします。 それを低めにコントロールすることが今の大石投手の課題なのですが、 それも高めのキレのあるストレートがあってこそなだけに、こだわりすぎるのも本末転倒に思えます。 ランナーがいない状況ならば、そういったテストをしても構わないでしょうが、 ランナーが1人出ていて、次がブランコ選手という状況で、 そこまでフォークにこだわる必要が果たしてあったのかというと、大いに疑問を感じます。 実際に高めのストレート2球で簡単に追い込んでいたわけですし、 高めのストレートを投げておけば、空振りやポップフライで打ち取れていた可能性は高かったはず、 バッテリーの変な余裕が結果的に首を絞める結果になってしまったように思えます。 そんなわけで、あまり大石投手の結果を気にする必要はないでしょう。 それよりも慌てたのは涌井投手の登板ですね。 そりゃ理想としてはサファテ投手と大石投手の真ん中に挟みたいとは言いましたが… まだ状態的には微妙だっただけに、万が一、この試合で炎上し、逆転負けを喰らっていたら、 これ以上、涌井投手を1軍で使うことはできなくなっていたでしょうし、 活躍した木村選手を始め、結果を残した選手達に多大なダメージを与え、 チームに暗雲が立ち込めたことは間違いありません。 それだけ大きな博打を打った渡辺監督でしたが、結果的には涌井投手がその期待に応えてくれました。 これを一つきっかけとして、セットアッパーとして計算できるようになってくれればいいのですが。 大石投手の失点は誤算だったものの、 結果的に涌井投手の勝ちパターンへの追加という嬉しい誤算が生じたことも事実です。 打線の方は秋山選手の1番起用と4番起用の2プランを提示していましたが、 どちらかといえば無難な方を選んでしまい、残念ながら機能したとは言えない結果でした。 結局、どこに問題があるかといえば、4番打者であることは明らかなだけに、 そこを何とかしない限りは打線の循環も良くならないでしょう。 それでも好調の秋山選手の打順を動かし、片岡選手を2番に上げたことで、 私の理想には一歩近づきましたし、その点には満足しています。 相手チームからすれば、やはり片岡・栗山選手の流れは非常に嫌で、 同点に追いついたシーンはそれが感じられるような攻撃でしたよね。 8回には送りバントをきっちり決めてくれましたし、あとは9回に右打ちしてくれれば最高だった、感じです。 秋山選手の1番打者は悪くはないものの、不慣れな感は否めない感じがします。 初回の打席で見逃し三振に終わってしまうのは正直どうかと。 先頭打者として粘ることも重要ですが、見逃し三振では相手投手を乗せてしまうだけで、 最低でも空振り三振で相手とのボールの距離感を図ることが必要なので、 今日の1打席目に関しては納得いかない面があります。 まぁ、今後次第ではありますが、 個人的には4番・5番といったランナーを返す打順での起用を提唱します。 1(一)浅村、2(二)片岡、3(左)栗山、4(中)秋山、5(三)ヘルマン、 6(右)大崎・木村、7(捕)炭谷、8(遊)永江 やや調子を落とし、守備でも精細を欠き、途中交代となった浅村選手は心配ですが、 本来ならショート失格の烙印を押さなければならないところを、 首脳陣が騙し騙しに使っている感は否めず、そろそろ決断を下すべき時期に来ていると思います。 浅村選手自身はショートでプレーすることを希望していますが、それにも限界が見えてきたでしょう。 永江選手の守備と比べて自分の守備はどうですか? 対抗できますか? ショートで一番になれないのなら、セカンドで日本一の選手になってもらいたいです。 今は片岡選手がいますから、ファーストでの起用が基本線になるでしょうが、 まだ23歳と若いわけですし、老け込まずにチャレンジしていって欲しいです。 打撃の方でも相手の厳しいマークもあり、外角の落ちる変化球を中心に攻められていますが、 1番打者の場合は別にヒットで出る必要性もなく、四球で出てもいいわけですから、 調子が悪いなりに頭を切り替え、少しでもボールを投げさせて四球で出塁することを第一にしていけば、 自ずとバッティングの調子も上がってくると思います。 明日は前回打球を受けた牧田投手の先発が飛び、中5日で野上投手の登板となりました。 連続で中5日の登板ですが、チームの中ではそれほど長いイニングを投げている方ではないので、 100球を目処にして試合をしっかりと作って欲しいですね。 一方の横浜先発は右の鄭投手。 確かオープン戦で対戦していて、その時は打っているはずですから、 それを自信にしろとは言わないものの、機動力を絡めながらじっくりとボールを選んでいけば、 相手投手を攻略するチャンスは掴めるはずです。 今日の勝利をチームの勢いに繋げて行って欲しいですね。 心配なのは明日の天気で、雨が降ったり止んだりということなので、それがどうなるか。 今後のローテを見ても、先発投手が1人足りなくなる可能性が高いだけに、 そこらの調整も気になるところですね。 明日もガンバレ、ライオンズ!! |