1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | (日)鍵谷(5回1/3)−矢貫(2/3) −石井(1回)−増井(1回) (西)十亀(9回) |
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日ハム | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | ||||
西武 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | × | 1 |
いやー、これは完全にハムキラー誕生と言っていいでしょうね。 先発の十亀投手が初回に陽選手にヒットを打たれて以降はノーヒットピッチングで、 四球も7回に中田選手に与えた1つのみ、 テンポの良い投球で9回を100球で逃げ切り、今季2度目の完封勝利を挙げました。 今季4勝のうち、3勝が日ハムで、2勝が完封勝利。完全にハムキラーと化していますね。 今日のピッチングは前回の完封勝利の時ほどではなく、 立ち上がりは変化球が高めに行くなど、危ない球もあったのですが、 今日はコントロール抜群というよりも、ボールが内外角に上手く散ってくれたという感じで、 テンポの速いピッチングが功を奏したように思います。 日ハム打線が十亀投手に嫌なイメージを持っているのかどうかは分かりませんが、 そういうイメージを持っていたとすれば、速いテンポでガンガンとストライクを取られると、 淡白に打ち上げてしまうことが多くなり、それが今日のピッチングのポイントだったかもしれません。 十亀投手が日ハム相手に好投できている理由は、やはり4番の中田選手に強いことで、 昨年のシーズン終盤で打たれたことはあったものの、それまではほぼ完璧に封じてましたし、 今シーズンはスライダー・シュートに加えて、カーブとシンカーもあり、 相手の主軸をしっかりと封じることができています。 馬力のある投手でもありますので、相手の外国人選手にも力負けせず、 一発長打を喰らいにくい点も大きいですね。 そこが日ハム戦で好投できている理由だと思われます。 今日のピッチングで十亀投手の交流戦最初のヤクルト戦の登板がほぼ確実となり、 2軍落ちした岸投手の1軍復帰も急がずに、 時期を設けずに復調するまで様子を見る可能性が強まったように思います。 正直言いまして、2軍落ちで精神的リフレッシュするだけで解決する問題でもないと思うので、 少なくとも2軍戦で1度は登板し、直球中心でカーブなしで組み立てることも必要のように思えます。 最低でも2週間、最長で1ヶ月程度を計算しながら、岸投手の復調を待った方がいい感じがします。 その意味でも十亀投手の好投は非常に大きいです。 開幕当初の十亀投手は先発6人の6番目の位置でしかありませんでしたが、 今ではもう先発ローテの軸として機能しており、 牧田・菊池雄星投手に続き、野上投手とともに4本の指に入るような存在になってきています。 実績のある涌井投手と岸投手さえも押しのける結果と内容を見せてくれています。 結果が残っているのは単なる好調さだけではなく、投球の幅が広がったことが理由ですし、 先発転向1年目とは思えないほどにスタミナもありますから、 将来的には右のエースをも狙えるような存在になりつつあります。 今後、交流戦を前に日程が楽になる分だけ、先発投手の争いもより激しさを増してきますね。
まぁ、でも、こうやって試合を振り返ると、酷い試合ですよね(苦笑) 味方の拙攻で、毎回のようにある得点チャンスを潰し、援護点がないままに終盤に突入し、 得点が入ったものの1点のみ、他にもエラーでピンチを迎えたりと、 少しでも十亀投手が乱れていたら、どうなっていたか分からない試合でした。 エラーで出た先頭打者を牽制で刺すなどしてくれましたし、今日はマウンド上で余裕が感じられましたね。 本当に今日は十亀投手に助けられた試合でした。 打線に関して言えば、6安打止まりだったものの、8四死球を貰っているので、1点という結果は寂しいです。 中には3回裏の秋山選手のセンターフライや、6回裏の炭谷選手のセンターフライなど、 相手の好守備に阻まれたアンラッキーなものもありましたが、 金子選手の積極性が裏目に出た走塁ミスや秋山選手の送りバントファールもあったりと、 攻撃陣が上手く繋がらず、プロ初先発の鍵谷投手をみすみす逃がしてしまった感は否めません。 最近は少し引っ張りの打球が増えてきており、今日も高めのボール球の見極めがあまり良くなく、 繋ぎの意識とセンター返しの意識が少し弱まってきているだけに、 もう一度チームとしての統一した意識で戦って行って欲しいです。 その鍵を握るのが1・2番ですね。 片岡選手は復帰後打撃好調で、今日は2打数2安打2四球と全打席出塁を果たし、 打率も.271まで戻してくれましたが、8回に代走が起用されたことから分かるように、 先日痛めた足の影響はまだ残っており、走ることに関しては難しい状況です。 初回の秋山選手の併殺の場面では、フルカウントだっただけに、普通ならスタートを切るべき場面も、 走らないことの方が多く、そこが併殺の一因となったように思えます。 好調の片岡選手のバットは必要な戦力ですが、同時に機動力への支障が長引かないようにして欲しいです。 2番の秋山選手は2併殺に送りバントを決められずと、今日は散々な結果に。 特に送りバントですよね。せめてしっかりと送ってくれれば、そんな併殺ばかりにならないんですが… 将来的にはパンチ力のある秋山選手が3番を打ち、栗山選手が2番に戻る可能性が高いと思われますが、 今年は3番栗山選手を軸とすることが決定していますので、 2番打者としての繋ぎをしっかりとしてもらいたいところです。 まぁ、でも、それ以上に問題なのが4番打者ですよね… オーティズ選手は1試合1本ヒットを打っていたので、様子見でいましたが、今日はノーヒット。 相手の鍵谷投手はストレート中心でコントロールがアバウトなタイプでしたから、 オーティズ選手にとっては打ちやすいタイプだったと思うのですが… よい当たりもなく、サッパリ。 今は3番の栗山選手も調子を落としているので目立っていませんが、 やはりオーティズ選手が4番打者として機能しているとは言い難いです。 交流戦まで残り4試合で、神宮球場のヤクルト戦から交流戦が始まりますので、DHが使えません。 現状では、坂田・浅村選手>オーティズ選手であることは間違いなく、 スタメンを外れるのはオーティズ選手ということになります。 そうなると、4番打者を変更する必要が生じますので、 4番ヘルマン・5番浅村・6番坂田選手と繰り上げ打順を実行して欲しいです。 現状では右の代打ぐらいしか使いようがありません。 DHを使えたとしても、永江選手をショートに入れて、金子選手をライト、坂田選手をレフト、 または金子選手をセカンドに回して、栗山選手や片岡選手を休ませた方がマシです。 殊勲打を放った浅村選手はホームラン性のフェンス直撃2ベースを2本放つなど、 今日の試合で一番相手投手に合っていましたね。 同点・ビハインドのような逆境的状況に非常に強く、そういう場面での勝負強さが光る選手です。 4月後半はやや調子を落とす時期があったものの、5月に入ってから再び上昇気配で、 前後を打つヘルマン選手と坂田選手とともに、チームの大きな得点源となっています。 打撃面の活躍は満足していますから、あとは守備でのスローイングを気をつけて欲しいですね。 ルーキーの金子選手もやや持ち直してきたものの、守備のエラーや逸った走塁をするなど、 今日の試合ではマイナスイメージの方が強かったですね。 それでもエラーした後の打席では必ずヒットを打っており、 ミスしてもめげない精神力はたいしたものです。 場面によっては裏目に出ることもあるものの、初球から積極的に振ることもできていますし、 今日の走塁ミスも消極的に行くよりは全然マシです。 一つ一つのミスを今後に生かしてくれれば、それでいいという感じでしょう。 これでライオンズは5月に入ってソフトバンクに3連敗したものの、 日ハムに3連勝して5月の成績を5割に戻すことができました。 交流戦まで残り4試合で、最初に千葉マリンでソフトバンクに3連勝したロッテと2試合、 次に鹿児島と熊本でソフトバンクと2試合戦うことになります。 またしても連勝中のチームとの対戦で、少しは楽をしたい気分にもなっちゃいますが、 交流戦に突入する前に好調のチームを叩くチャンスでもあるので、 4連勝を加えての7連勝で交流戦前の試合を終える気持ちで戦っていって欲しいです。 水曜からもガンバレ、ライオンズ!! |
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | (日)武田勝(8回) (西)菊池雄星(9回) (本)坂田4号ソロ(2回裏) |
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日ハム | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | ||||
西武 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | × | 2 |
これで次期エースは決まりですね。 今日の試合はその試金石ともいうべき試合で、相手先発は日ハムのエース・武田勝投手、 エース対決を勝ち切ることができるかどうかが大きなポイントでしたが、 菊池雄星投手は尻上がりに調子を上げ、5安打無失点で完封勝利、 内容的には立ち上がりのコントロールが悪く、相手のミスに助けられた面もありましたが、 それでも中盤以降はしっかりと建て直してくれましたし、文句のない結果だったと思います。 エースの条件は色々とあるでしょうが、やはり最後までマウンドを守れることが大事です。 特に、木曜日以降、先発投手のが6回持たずに代わるケースが続き、 リリーフ陣の3連投を解禁しなければならない状況にあるほど、登板過多気味になってましたが、 そういうリリーフを休めたい試合できっちり最後まで投げてくれたことは非常に大きいです。 今年は9回にも150キロ以上のストレートを投げるなど、スタミナも充実していますし、 昨年まで見せていたひ弱さは完全になくなり、実にたくましい投手に育ってくれました。 もう一つの条件は勝つべきポイントを抑えられていることでしょう。 2回裏にライオンズが2点を先制した後、3回を三者凡退に抑えて流れを作っただけでなく、 1・2回は不安定だった投球がガラッと変わって完全に立ち直るなど、 勝てる試合は絶対に勝利する、そういった「勝つ」ことをよく知っている投球を見せてくれました。 9回も味方エラーから始まる嫌な流れでしたが、味方の好守備もあったものの、 思いのほか何事もなく試合を締められたのは、メンタルがしっかりしている証拠でしょう。 さすがにまだ「勝つ投球」を意識的にできるレベルまではいっていないでしょうが、 高校時代から経験を多く積んできた投手ですし、自然と身についてはいますよね。 今後はそれを意識的にギアチェンジさせることができれば、もっと安定して勝っていけるはずです。 最後の条件はエース対決を勝てることですよね。 援護点は1点・2点で十分、それで完封してみせるという投球がエースの投球です。 0点に抑えようとするからこそ、敢えて大胆に攻める、 攻めの投球と慎重な投球が合わさり、バランスよく攻めて、相手打線を封じるのがエースです。 今日の試合はまさにそういったピッチングだったと思います。 今シーズンの初勝利から二桁勝利は固いと思っていましたが、 今日の投球で昨年の日ハム・吉川投手級の活躍、MVP級の活躍も可能だと思えてきました。 将来的には菊池雄星投手をエースにとは思っていましたが、 2年目のホップ、3年目のステップ、そして今年の4年目のジャンプが非常に大きく、 結果的には入団時に思い描いていたような成長像に近づきつつあります。 今後しばらくは3連戦が少なく、すぐに交流戦に入りますので、 エース対決を意識することはないでしょうが、 交流戦明けはカードの頭で先発することが増えてくることは間違いなく、 今の菊池雄星投手はそれを十分に任せられる投手となりましたし、 また、各球団とのエース対決が是非見てみたいと思わせるピッチングを続けています。 新しきレオのエースへ、菊池雄星投手から目が離せなくなってきました。
打線は2回に坂田選手が先制ホームランを放ち、 金子・片岡選手の連打と相手のエラーで1点を取ったものの、 その後はチャンスを作るもあと1本が出ず、やや歯がゆい展開も続きました。 ただ、相手の武田勝投手も序盤を除けば、狙ったところにしっかりと投げられていただけに、 そう簡単に点数が取れる状況ではありませんでした。 追加点のチャンスがあったとすれば、100球が近づいてきた8回裏でしょうね。 浅村選手と坂田選手の連続ヒットで1アウト1・3塁となりましたが、 相手が警戒している中で炭谷選手がスクイズを敢行するもピッチャー前で失敗。 その後も代打の山崎浩司選手が凡退に終わるなど、不発に終わりました。 炭谷選手の場面でスクイズをやるのなら、1塁走者を熊代選手に代えておくべきでした。 そうすれば、ダブルスチールへの警戒も必要になってきますし、偽装スクイズで盗塁を仕掛け、 叩きつけての内野ゴロでの1点という作戦も可能なはずでした。 外されたわけではないものの、あまりにも見え見えなスクイズ失敗でした。 やるなら用意周到にしてやらないと。 選手個人では片岡選手が1・2打席目にヒットを放つなどマルチヒットでチームを牽引、 浅村選手も坂田選手の前でランナーに出てチャンスを作るなど、よい働きを見せてくれました。 最もアピールしたのは坂田選手で、左の武田勝投手から先制ホームランを放っただけでなく、 6回は浅村選手とのランエンドヒット成功の内安打で繋ぎの打撃をし、 8回も同じ状況でヒットを放ち、チャンスを大きく広げてくれました。 今の坂田選手はホームランを打とうとして打っているのではなく、 コースによって無理なく打ち返せていて、内角なら思い切って引っ張り、 外角の変化球はおっつけてレフト方向へ打ち返すなど、バットが綺麗に出てきます。 一発長打と繋ぎの打撃の両立が図れており、一皮剥けたなという感じがしますね。 日に日に坂田選手の存在感が大きくなってきているのは間違いありません。 一方で攻撃方法には少し課題も見え始めており、 8回のスクイズもそうなのですが、初回の秋山選手の強攻もどうなのかな、と。 これまでは片岡選手が走ることができ、秋山選手が四球を選ぶぐらいに粘れることで、 バントしなくともランナーが進塁するケースが多かったのですが、 現状、片岡選手の足は万全ではありませんし、 秋山選手は左の技巧派である武田勝投手に合っていなかった感じもあり、 初回からきっちりと送りバントで進める野球も必要になってくるかと思います。 今日はセンター返しではなく、引っ張りの打球も多く見られましたし、 ここでもう一度原点回帰して、1点ずつ積み重ねる野球を貫いていってもらいたいです。 明日は十亀投手が先発です。 十亀投手にとって明日が交流戦前の最後の先発になるのは間違いなく、 現在は岸投手が登録抹消となっているので5人体制ですが、 復帰すれば誰かが先発から落ちることにもなるわけで、 交流戦でも先発ローテを死守するためには、明日が最後のアピールチャンスです。 まだ経験は浅いものの、力・技術・スタミナがあり、エース争いをする力を持っている投手なだけに、 前回の勝利投手目前のKOの汚名返上とすべく、 明日の試合はしっかりとした結果を残して欲しいですね。 一方の日ハム先発はリリーフ登板していたルーキーの鍵谷投手。 ライオンズは打ってはいるものの、かなり切羽詰った厳しい場面での登板だったと記憶しているので、 先発で余裕がある場合にどういう投球をするのかは読めない部分があります。 それでもストレートを軸に勝負してくる投手であることは間違いないと思うので、 ボール球には手を出さず、狙い球を絞りながらじっくりと打っていけば、攻略できると思います。 明日もガンバレ、ライオンズ!! |
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | (日)ウルフ(2回0/3)−矢貫(3回)- 宮西(1回) −石井(1回)−増井(1回) (西)岸(4回2/3)−坂元(1回1/3)−岡本篤志(1回) −長田(2/3)−サファテ(1/3)−大石(1回) (本)片岡1号2ラン(6回裏) |
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日ハム | 0 | 0 | 2 | 0 | 1 | 0 | 2 | 2 | 0 | 7 | ||||
西武 | 1 | 0 | 2 | 0 | 1 | 2 | 1 | 2 | × | 9 |
今日のヒーローはこの乱戦を演出した審判でしょうね(苦笑) ライオンズが14安打6四死球、日ハムが13安打5四球、 パリーグの中ではリリーフ陣の成績が悪くない両チームだけに、 これだけ荒れたというのは試合の流れ以外にも、狭いストライクゾーンも要因だったように思えます。 ファンからすれば、乱打戦は面白いという話ですが… こういうテンポの悪い間延びした試合は勘弁して欲しいというのが本音です… 一応、最初に簡単に得点経過のみを切り出すと、 1回裏 ヘルマン選手の先制タイムリー 3回表 陽選手のタイムリー2ベースで同点、小谷野選手の犠牲フライで逆転 3回裏 秋山選手のタイムリー2ベースで同点、ヘルマン選手のタイムリーで逆転 5回表 小谷野選手の犠牲フライで同点 5回裏 浅村選手のタイムリーで勝ち越し 6回裏 片岡選手の2ランホームランで突き放す 7回表 岡本篤志投手のタイムリーエラーで1点差に迫られる 7回裏 坂田選手のタイムリーで2点差に突き放す 8回表 二岡選手のサードゴロの間の1点と小谷野選手のタイムリーで三度同点 8回裏 ヘルマン選手の押し出し四球と坂田選手の押し出し死球で勝ち越し ライオンズは三度同点(逆転)されながらも、粘り強く戦ったという感じでしょうか。 まぁ、なんにせよ、勝って良かったです。 先発の岸投手を始め、リリーフ陣の結果自体は良いものとは言えませんでしたが、 ホームランを量産している中田・アブレイユ・ホフパワー選手らに一発を許さず、 多くのピンチは招いたものの、最小失点で切り抜けられたのが非常に大きかったと思います。 攻撃陣も一気に突き放すとまではいきませんでしたが、何度追い上げられても気持ちが折れずに、 追いつかれて不利な展開を振り切り、よくチームを勝利に導いてくれました。 3連敗していた分だけ、ライオンズの方が勝利に対する執念が強かった感じでしたね。 こういう試合は理屈ではなく、「気持ち」なのでしょう。
先発の岸投手は相変わらずの弱気なピッチングで、復調の気配がありません。 ストレートに本来の鋭さが出てこなければ、カーブやチェンジアップも生きてきませんし、 相手に配球を簡単に読まれてしまいます。 来週は先発が4人で足り、その後は交流戦で先発投手が1人余りますので、 岸投手は2軍で再調整し、カーブに頼らない投球を模索すべきでしょう。 内容的に一向に良くならないだけに、後半戦のことも考えて、早めに手を打って欲しいです。 リリーフ陣は抑えの大石投手が気持ちで投げてセーブを挙げたこと以外は、 ピンチの連続で好投という感じではありませんでしたが、 結果的に2番手の坂元投手の踏ん張りが大きかったことは間違いありませんね。 岸投手の降板後に2アウト3塁の場面でマウンドに立ち、 中田選手は歩かせの四球、アブレイユ選手に勝負しにいくも四球で満塁としてしまい、 傷口を広げたものの、ホフパワー選手を打ち取って無失点で凌ぐと、 次の回は先頭打者の四球と浅村選手のエラーでノーアウト1・3塁のピンチを招きましたが、 そこを無失点で凌ぎ、試合前半の押され気味だった流れを押し返し、 ライオンズ側に試合の流れを呼び戻してくれたように思います。 完璧ではありませんでしたが、坂元投手の土壇場での踏ん張りが素晴らしかったです。 打線は片岡選手がホームランを含む3安打猛打賞でチームを引っ張り、 秋山選手も3安打猛打賞1犠打の活躍、栗山選手は3つの四球で繋ぎ、 ヘルマン選手は2本のタイムリーで試合の流れを作り、最後は押し出し四球で勝ち越し点を取り、 坂田選手は左投手からレフトへ打ち返すなど2安打1打点で押し出し死球と、 各打者が今日は絶対に負けないという気持ちがよく出ていたと思います。 特に片岡選手ですね。3回・8回は先頭打者としてヒットを放って得点に繋げ、 6回には貴重な追加点を今季初ホームランで叩き出してくれました。 昨日に引き続き、連敗中のチームを鼓舞してくれる活躍だったと思います。 一方で一時は勝ち越しタイムリーを放ったものの、 浅村選手にもう1本出ていたら、試合はこんなに混沌としなかったはずです。 今日はチャンスで打席に回ることが多く、4度のチャンスのうち生かせたのは1度だけ、 浅村選手にもう1本出ていれば、もう少し試合は楽に進行していたはずです。 同点に追いつかれた後や負けている展開では非常に頼りになりますが、 言い方は悪いですが、「どさくさ紛れの一打」が少なく、 味方が打っている時のダメ押しの一打はそれほど多くない印象です。 まぁ、どちらかというと、ライオンズは後者の打者が多く、 前者のタイプは浅村選手と大崎選手ぐらいで、貴重な存在ではあるのですが、 やはりレギュラーで主力選手として働くためには、次の1点を確実に叩きだせる選手になって欲しいです。 今日の試合で安全なリードはないと再確認したことでしょうし、 点数を取っている状況でも貪欲に次の1点を叩き出して欲しいです。 あとは守備ですね。相変わらずの送球難が… これがなければ、セカンドやショートでも使えるのですが… ショートの金子選手とともに、早く送球が矯正されることを期待したいです。 スタメンではスピリー選手が登録抹消となり、オーティズ選手が昇格即4番を打ちましたが、 1打席目にヒットを放ったのみで、今日の試合では存在感を発揮するとまではいきませんでした。 まだ打線の流れに入っている感じはしないので、明日以降しっかりと結果を残し、 打線の中での自分の立場を明確にしてもらいたいですね。 明日は菊池雄星投手が先発です。 チームの連敗は止めたものの、先発投手が止めたわけではないので、 エース争いの試練は未だに続いています。 ここで先発投手としてしっかりと勝利し、再びチームを軌道に乗せることができれば、 その投手こそが新しいエースです。 既に左のエース的存在の菊池雄星投手ですが、 明日はチームの次期エースだと証明してくれるピッチングを期待したいですね。 一方の日ハム先発は武田勝投手。 打線の調子自体は悪くありませんので、繋ぎの野球で1点ずつ積み重ねていって欲しいです。 再び波に乗っていけるかどうかは明日の試合で決まりますので、 今日の試合同様に勝利への執念を見せてもらいたいですね。 明日もガンバレ、ライオンズ!! |
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 計 | (西)涌井(5回2/3)−武隈(1/3)−坂元(1回) −大石(1回)−サファテ(2回)−ウィリアムス(1/3) (ソ)攝津(6回)−千賀(1回)−森福(1回) −岩崎(2回)−藤岡(1回) (本)浅村3号満塁(8回表) 吉村2号ソロ(8回裏) |
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西武 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 4 | 1 | 0 | 0 | 6 | ||||
ソフトバンク | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 | 0 | 1 | 0 | 0 | 1× | 7 |
まぁ、なんつーか、色々とショックの大きい試合ではありましたが、 一応ベストに試合を進めて負けてしまったわけですから、サバサバと諦めることもできます。 でも、2試合連続で満塁ホームランが出ながら負けるとは思いませんでした(苦笑) 今日の試合は打者陣の仕掛けが遅い点はあったものの、 相手の攝津投手も復帰後初登板とは思えない立ち上がりでしたし、 それでもファールで粘ってチャンスを作り、内野ゴロの間に1点を返し、 その後も浅村選手の起死回生の同点満塁ホームランや、 秋山選手の同点タイムリーなど、3連敗だけはしたくないという野手陣の意地が見られたので、 その点では非常に満足しています。 その意味ではやっぱり先発の涌井投手のピッチングでしょうねぇ… 今日も初回に失点してしまい、しかも2点のビハインド、 1〜2点ならなんとかなる打線ではありますが、相手投手のことを考えれば、 先制点をやれないことは分かりきっているわけで、そこで踏ん張れない辺りがなんとも。 6回裏も1点差に迫った直後に2アウトから連打で失点してしまうなど、 点を取られるタイミングが最悪です。 内容的なものまでは分かりませんが、このピッチングで勝てたらかなり幸運ですよね… 具体的に涌井投手の何に問題があるのかというと、難しい問題となるのですが、 一つ言えるのは理想を追い求めすぎているような感じがします。 2007年に最多勝を取った時にはストレートが140キロに届かないぐらいで、 後に監督に就任した渡辺監督に「じじいのピッチング」と揶揄されたものの、 軸となるボールがなくとも、多彩な変化球をコーナーに投げ分け、 縦の変化・横の変化と投球の引き出しで打ち取っていたのですが、 ストレートの本来の力を取り戻した2008年〜2010年ぐらいまではバランス取れていたものの、 近年は少し力押しになっているというか、投球パターンが単調になっている感じがします。 涌井投手はダルビッシュ投手や田中将大投手にはなれないわけで、 だからといって涌井投手が彼らよりも劣っているかというと、また話は別で、 それを補うだけの投球術、どんな時でも投球を組み立てる引き出しの多さが武器で、 試合を作る安定感に長けていたのに、最近ではそういう投球が全く見られなくなりました。 もう一度、涌井投手には自分の持ち味というものを思い出して欲しいです。 そういう意味で、牧田投手を見習ってと書いたんですが… ダメでしたねぇ… 日程的に来週は交流戦前で4試合だけですので、 土曜のソフトバンク戦に涌井投手の岸投手のいずれかが投げることになると思われますが、 現時点では涌井投手が一度ローテ落ちで再調整になりそうな感じもしますねぇ…
継投に関しては昨日の批判が裏目に出てしまったので、何も言えません(苦笑) 長谷川選手に左投手をと書いたのに、 武隈投手もウィリアムス投手も打たれちゃいましたから… さすがにきまりが悪いです。 試合を通してポイントとなったのは、その長谷川選手と吉村選手で、 特に吉村選手は外角低めの変化球を苦手にしているので、 そこを中心に攻めればいいのに、ちょっと舐めすぎたというか、考えすぎた感がありますね。 特に大石投手がホームランを許した場面は、上本選手のリードミスで、 7回の打席で千賀投手のフォークにやられた印象が強かったんじゃないですかね。 変化球を投げるならスライダーという場面だったのに、フォークが浮いての一発は悔いが残ります。 収穫はサファテ投手の好投で、ストレートは150キロ前後、 フォークは低めにきっちり決まるなど、2イニングをパーフェクトリリーフ、文句なしの投球でした。 この投球が安定して続けば、安心して抑えを任せられるのですが、 それはこの後のピッチングを見てみないと何とも言えませんね。 抑えの大石投手は打たれてはいるものの、同点の場面での勝ち越し打だけで、 まだセーブが付く場面での逆転はやっていませんし、 内容的にも四球で自滅する投球にはなっていないので、抑え交代の必要性は感じません。 当面は抑えを大石投手のままで、8回をサファテ投手、7回を長田投手、 7・8回の左のセットアッパーにウィリアムス投手という形にして、 坂元投手をピンチのリリーフに回し、岡本篤志投手を再調整という形が希望です。 打線は昨日の試合で渡辺監督が金子選手の守備に苦言を呈したので、 オーダーを変えてくると思ったのですが、 片岡選手が復帰したことで、あまりオーダーは変わりませんでした。 おそらく、片岡選手が出場できなかったら、セカンド金子・ショート永江選手だったのでしょう。 その復帰の片岡選手ですが、ノーヒットに終わったものの、 3回にはファールで粘って四球を勝ち取るなど、その後の攝津投手攻略の糸口を掴んだだけに、 成績以上に片岡選手の負けられない気持ち・意地が感じられました。 バットでチームを引っ張ることはできなかったものの、その姿勢でチームを正してくれましたね。 こういった形で打席で気持ちが出てくる中堅・ベテランは数字以上に貴重な戦力です。 再びオーダーに話を戻しまして、もう一つ変えると思ったのが4番のスピリー選手です。 成績に不満なのもあるのですが、どう考えても攝津投手と合わなそうでしたから… 初対戦であの大きなカーブとシンカーを打つのは難しいです。 特に縦の変化にあまり対応できていないでいるスピリー選手では余計に… それも試合を通して首脳陣も感じたのか、3打席目のチャンスでは代打の大崎選手を送りましたし、 それなら最初からスタメン外せよと思ったのは私だけじゃないはず。 もうそろそろ、スピリー選手の4番も見切りを付けなければいけないでしょうね。 私は4番ヘルマン・5番浅村・6番坂田選手とそのままスライドさせることを希望します。 守備位置に関しては、片岡選手の状態次第ではあるのですが、 できるだけショートは永江選手を使いたいところです。 せめて2割前後を打ってくれれば永江選手を使えるのですが、現状では1割台なのが辛いところ。 それでも今後のことを考えれば、我慢強く起用する価値はあると思います。 金子選手はライトの守備が思ったほど悪くないので、今年は外野手を基本にしていいと思います。 現状でもスピリー選手よりは安心なのは間違いないかと。 1(二)片岡、2(中)秋山、3(指)栗山、4(三)ヘルマン、5(一)浅村、 6(左)坂田、7(右)金子、8(捕)炭谷、9(遊)永江 明日からは西武ドームに戻っての日ハム3連戦です。 …って、また連勝のチーム相手ですか。まぁ、こういうところもライオンズらしい宿命でしょうか。 明日の先発は岸投手。 3連敗中で流れが悪いチーム状況ですが、こういうところを止めるのがエースです。 次期エースは誰なのか、この連敗を止める投手こそ、エースその人だと言えましょう。 今日の投球で涌井投手は脱落、岸投手がここで真価を見せられるかどうかですね。 3・4月は先発陣の中で唯一出遅れた感じでしたが、ここに来て挽回のチャンスが来ましたから、 明日は立ち上がりをしっかりと抑え、強気に攻める投球でチームを勝利に導いて欲しいです。 一方の日ハム先発はウルフ投手。 前回対戦では完封勝利を喰らっているだけに、明日は立ち上がりからしっかり攻めたいところです。 もう一度センター返しの基本に立ち返り、ウルフ投手を繋ぎの野球で攻略してもらいたいですね。 明日こそはガンバレ、ライオンズ!! |
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | (西)野上(5回1/3)−岡本篤(1/3)−武隈(1/3) −長田(1回)−ウィリアムス(1回) (ソ)帆足(4回)−藤岡(2回)−千賀(1回) −岩崎(1回)−ファルケンボーグ(1回) (本)ラヘア8号ソロ(3回裏)、坂田3号満塁(4回表) |
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西武 | 0 | 1 | 0 | 4 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 5 | ||||
ソフトバンク | 1 | 1 | 1 | 0 | 0 | 4 | 0 | 0 | × | 7 |
もう語る元気もない試合ですね… また今年も福岡がトラウマになりそうです(苦笑) 解せないのは6回裏の継投でしょう。 先発の野上投手は1〜3回は変化球が甘くなりがちで、そこを捉えられて失点していましたが、 逆転してもらった後の4・5回は変化球が低めに決まるようになり、 序盤から唯一の生命線だった内角ストレートも生き、完全に立ち直っていました。 6回も先頭打者から連打を許したものの、内容はそう悪くなく、 球数も88球で降板のタイミングではありませんでした。 まぁ、代わるとしても、右打者の今宮選手までは投げて、 長谷川選手のところで左の武隈投手か、勝負をかけるならウィリアムス投手と読んでいました。 それが今宮選手のところから岡本篤志投手… 全くもって理解不能です。 これが内川選手やペーニャ選手のような右の強打者を迎えていたのなら分かりますが、 打率が2割前後でまだ打撃に課題を残す今宮選手ですから、 ワンポイントで右投手を挟む意味が分かりません。 ピンチ専門のリリーフとはいえ、制球を乱すこともあるだけに、 野上投手の方が信頼できる場面でした。 現在のソフトバンクは代打でこれといった選手がおらず、 この場面での継投で重視するのはその後の打者だったはずで、 1番の長谷川選手は右投手に3割以上打っているものの、左投手は1割しか打っておらず、 ここで左投手を投入しない理由はなかったはずです。 なんで、岡本篤志投手だったのか。未だに理解できません。 明確な理由があるなら答えて欲しいものです。 登板した岡本篤志投手も内容があまり良くなく、ボール球が多すぎて安定感を欠きます。 ピンチでよいパフォーマンスをするといっても、制球に課題があるのでは信頼できません。 リリーフ失敗は今季2度目ですし、入れ替えも検討するべきでしょう。 2軍では藤原投手や松下投手、岡本洋介投手が結果を残していますし ここは厳しく対応してもらいたいです。 まぁ、その前に監督が野上投手に謝罪するのが先ですが。
打線は坂田選手の満塁ホームランで一時は逆転したものの、 その後はサッパリという感じで終わってしまいました。 中軸の2〜4番が2試合連続ノーヒットではなかなかチャンスも広がりません。 特に栗山選手は4月後半は素晴らしい活躍だったのですが… それが嘘かのようにノーヒット。 打ち疲れたわけではないでしょうが、気持ちを新たに5月も戦いって、 現時点で3・4月の月間MVP最有力候補ですから、2ヶ月連続で取れるように頑張って欲しいです。 収穫は金子選手が2安打1盗塁とまずまずの結果を残したことでしょう。 1打席目のファーストゴロもピッチャー強襲の当たりでしたし、 運悪く野手のところに転がっていっただけで、内容的にはヒットのものでした。 やや成績が不安定になり、今日も同点としてしまうエラーをしてしまいましたが、 金子選手の良いところはそのミスを引きずらず、打ってミスを挽回できるところですね。 勿論、エラーしてもいいというわけではありませんし、しっかりと反省してもらいたいですけれども、 試合中にしっかりと気持ちを切り替えて次のプレーに移れるところはプロ向きです。 守備に課題があることを分かりながら、ショートで使っているわけですし、 多少のミスには目を瞑らざるを得ないかなという感じはします。 金子選手の今後の糧となれば幸いです。 あと、片岡選手の状態が長引くようならば、浅村選手をセカンドに回すことも考えるべきでしょう。 送球に難があるので、ショートでは使いづらいのですが、 セカンドならば昨年も経験していますし、しっかりと守ることができると思います。 グラブ捌きが上手いので、ファーストの適性も高いのですが、 将来的なことを考えれば、やはりセカンドやサードといったポジションを守って欲しい選手ですし、 交流戦や中村選手復帰後のことも視野に入れて、セカンドをやらせておくべきでしょう。 そうすれば、スピリー選手をファーストに回して、ライトに大崎選手を起用したり、 ファーストで上本選手や2軍のオーティズ選手を使うこともできます。 今後、チームが勝っていくためには、浅村選手をファーストに定着させないことが必要だと思います。 明日は涌井投手が先発です。 4月は3勝したものの、内容的に良いとは言えず、 特に前回は勝ち越してもらった後に逆転を許すなど、情けない投球もありました。 やや5月に入って好調の先発陣が崩れつつあるだけに、 涌井投手にはエースの投球で再びチームを立て直してもらいたいですね。 明日は今投げられるベストのボールで投球を組み立て、 牧田投手のように引き出しの多さで勝負していけば、結果が伴ってくるはずです。 一方のソフトバンク先発はエースの攝津投手。 昨年までは大の苦手にしていた相手ですが、明日の登板は病み上がりとなりますし、 今年の打線は昨年までの引っ張りの打線とは違いますから、 振り回さずにセンターから逆方向へコンパクトに打ち返し、 攝津投手の変化球にしっかりと対応していってもらいたいです。 同一カード3連敗だけは断固阻止しなければなりませんので、チームの意地を見せて欲しいですね。 明日こそはガンバレ、ライオンズ!! |
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | (西)牧田(8回) (ソ)寺原(8回)−ファルケンボーグ(1回) (本)ラヘア7号ソロ |
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西武 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 1 | ||||
ソフトバンク | 1 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 | × | 3 |
うーん、特に語ることがない試合になってしまいましたね… 先発の牧田投手は8回の1点は余計だったものの、7回2失点で行きましたから、 先発投手としては十分合格点なのですが、 岸投手と涌井投手が本来の出来でない以上、牧田投手に期待されるのは「エース」の活躍で、 その点から言えば、好調な投手が相手でも投げ負けるわけにはいきません。 安定感抜群の牧田投手で、試合をしっかりと作ってはいるものの、 チームとしては、もうワンランク上を目指して欲しいです。 今日の牧田投手の状態は悪くなかったと思うのですが、 不用意な長打から失点するケースが多かったです。 1回裏は本多選手に3ベースを許して、内川選手を打ち取った当たりの犠牲フライで1失点、 4回裏はノーアウト1塁からラヘア選手に2ベースヒットを許し、 ノーアウト2・3塁から2アウト2・3塁とするも、ペーニャ選手にタイムリーで1失点、 8回裏はラヘア選手に一発を浴びての3失点となってしまいました。 初回の失点は立ち上がりで仕方ない面もあるものの、4回と8回の失点ですね。 4回裏はラヘア選手にカウント負けした形で、高めのストレートで仕留められず、 フルカウントとなって外角低めの変化球でストライクを取りに行ったところを打たれてしまい、 ペーニャ選手に対しても1塁へ歩かせてもいい状況にも関わらず、 初球にスライダーをストライクゾーンに投げてしまってタイムリー、 8回裏は追い込んでから高低高低とパターン化して攻めていたら、 低めのチェンジアップが甘くなって一発と、少し悔いの残る配球だったように思えます。 今年の牧田投手はWBCで外国人打者に対して浮き上がるストレートが有効なことを学び、 ここまでは高めのストレートを有効に使って打ち取っていたのですが、 今日の試合ではあまり有効に使えていなかった感じがします。 一発を警戒してなのか、そういうデータがあったのかは分かりませんが、 ちょっと勿体無い配球だったように思えます。 特に4回裏はペーニャ選手を歩かせて細川選手と勝負もできたはずで、 外国人選手の初球は絶対に気をつけないといけないのに、打たれてしまいましたからね。 ノーアウト2・3塁のピンチを抑えていたら、試合の流れが変わったかもしれないだけに、 悔やまれる一球になってしまったように思います。
打線は相手の寺原投手が絶好調だったこともあり、 8回の併殺の間に1点を返すのがやっとで、ほぼ完璧に抑えられてしまいました。 まぁ、ただ、今日は作戦的に難しい試合だったのは間違いないと思います。 牧田投手が先に点数を取られてしまったことで、 ソフトバンクはリリーフ陣が比較的良いこともあって、早めに点数を返したい心理が働き、 寺原投手に球数を投げさせるという作戦が取れなくなってしまい、 結果的に早打ちで相手に手玉に取られることになってしまいました。 展開的に積極的に打ちにいかざるを得なかったことは間違いありませんが、 その中でも相手のリズムを乱すためにセーフティバントを試みるなど、 一工夫して欲しかったことも事実です。 そういう意味で敢えて苦言を呈したいのは初回の金子選手の打席ですね。 どんな投手でも立ち上がりは不安なわけで、特に寺原投手は制球を乱しやすく、 前回も四球が多くて負けたわけですから、 もう少しボールを見る姿勢があっても良かったと思います。 初球から積極的に打ちに行くのが持ち味なのは分かりますし、 基本的にはどんどん振っていって欲しいとは思うのですが、 同時にチームの作戦的意図を理解した攻撃もできるような選手になってもらいたいです。 収穫は少し率を落としていた浅村選手が2安打を放ち、結果を残したことでしょう。 ライオンズの中ではソフトバンク戦の相性が良い選手で、 理由はよく分かりませんが、相手の細川捕手が西武時代に接しておらず、 直感的に打つところがあるので、データが当てはまりにくいからなんでしょうかね。 片岡選手の出場がまだ無理ならば、 ソフトバンク戦限定で浅村選手を1番に上げるのもアリかもしれません。 明日は野上投手が先発です。 今シーズンはストレートの力・多彩な変化球と素晴らしい投球が続いており、 ソフトバンクとの相性も良いですから、チームを勝利に導く投球をしてくれることでしょう。 当たっているラヘア選手への攻め方をバッテリーで再確認し、 3・4番を分断していくことで、相手打線を封じることができるはずです。 一方のソフトバンク戦発は一昨年オフにFA移籍した帆足投手。 結果的に昨年・今年のここまではライオンズの方がソフトバンクよりも上位にいますが、 戦力的にはソフトバンクの方が厚く、ライオンズにとっては裏切り者でもあるだけに、 負けるわけにはいかない相手です。 左の帆足投手ですが、左打者を得意としているわけではなく、 スライダー軌道のパームボールで空振りを奪うのが持ち味で、 振り回す相手に強く、逆に当ててくる打者には弱いだけに、 センター方向を中心にコンパクトに打ち返していけば、攻略できると思います。 カード勝ち越しをするためには明日の試合を何としても勝たないといけないだけに、 チームの奮起を期待したいですね。 明日こそはガンバレ、ライオンズ!! |