2013年西武ライオンズ応援日記

4月29日 埼玉西武ライオンズ 8−4 東北楽天ゴールデンイーグルス

(楽)菊池(0/3)−片山(4回)−高堀(1回)
 −金刃(2回)−ラズナー(1回)
(西)十亀(4回2/3)−武隈(2回1/3)
 −岡本篤志(1回)−大石(1回)
(本)マギー5号ソロ(2回表)、藤田1号2ラン(5回表)
楽天
西武 ×

十亀が2本塁打を浴びて5回持たず降板も、代打・大崎の適時打で突き放し、武隈が今季初勝利!
んーと、何から語りましょうか(^^;

順番に語っていきますと、初回の5得点はこれまでの試合の蓄積の成果でしょう。
楽天先発の菊池保則投手は今シーズン1度対戦しており、
その時はランナーを出すまでは積極的にストライクで勝負してきて抑えられたものの、
ランナーが出るとボール球が多くなり、一気に攻略することができたわけですが、
今日はもう試合開始直後からボール球ばかりで、
それも力が入ってボールが上ずるのではなく、低めに外れてしまう形で、
最初から「逃げ」の気持ちが少なからず見られました。
それはやはり前回対戦で与えたライオンズ打線の嫌な印象、
ボール球の変化球に手を出してこないし、追い込まれても粘ってくる、
ランナーが出ると足でかき回してくる、
そういうプレッシャーが試合前から相手投手を苦しめていたように思えます。
貰ったチャンスを栗山・ヘルマン・坂田選手らがしっかりと生かしてくれましたし、
良い形で打線が回っている証拠でしょうね。

ただ、先発の十亀投手はこのリードを十分に生かせず、
5回持たずに降板してしまい、4勝目を逃してしまいました。
今日は変化球の制球がいまひとつで、調子がそれほど良くなかったことは確かですが、
打線が5点をプレゼントしてくれ、2回にマギー選手に一発浴びたものの、
3回・4回はシンカーを軸に立ち直りの気配があったのですが、
5回に藤田選手に浴びたホームランが痛かったですね…
藤田選手には死球を与えていたこともあり、少し遠慮気味になった感は否めませんでしたが、
追い込んでいただけに、藤田選手が苦手としている外角低めにシンカーを落とせたはずでした。
それが少し考えすぎたのか、ストレート中心となり、高めに浮いた球をホームランにされてしまいました。
まさかの一発ではありましたが、立ち直る気配があっただけに、勿体無い一発でしたね。
その後はボールが真ん中に集まってしまって連打を許し、
4番・5番を迎えていただけに、一発浴びていれば同点・逆転のピンチだっただけに、
渡辺監督はよく我慢した方でしたが、その我慢に応えることはできませんでしたね。
昨日の菊池雄星投手は悪いながらもカーブで修正し、本来の調子を取り戻したのに対して、
十亀投手はシンカーで修正しかけるも、本来の調子を取り戻すことはできませんでした。
その差が一体どこにあるのか。
今後、先発ローテを担う上では調子が悪いなりのピッチングを覚えてもらいたいです。
例えば、ボールを低めに集めるだとか、敢えて打者の内角を攻めて荒れ球のイメージを与えるとか、
そういった我慢のピッチングをできるようになって欲しいです。
140キロ後半のストレートとスライダー・シュートと緩いカーブと落ちるシンカーと、
能力的にはエース級の実力を持っており、攻略法も練りづらい投手だと思いますから、
もう一皮剥けるためにも、今日の試合を今後の糧としてもらいたいですね。

そんな形で1点差まで追い上げられてしまったわけですが、
昨年までのライオンズだと、初回の得点で安心してしまい、
その後は抑えられて同点・逆転されるという試合が往々にあったのですが、
今年のライオンズは一味違い、追いかけられても突き放せるだけの集中力を持っています。
5回裏は2アウト取られてしまったものの、
試合が膠着した状況や追いかける展開で頼りになる浅村選手が突破口を開く2ベースを放ち、
2アウト2塁となると、楽天はこの3連戦大当たりの坂田選手を敬遠、
炭谷選手と勝負しに行くも四球で2アウト満塁となります。
ここでライオンズは永江選手に代えて、代打の大崎選手を起用しますが、
楽天ベンチは左腕の金刃投手を投入せず、そのまま高堀投手で勝負を選択、
すると、大崎選手が高めのストレートをセンター前へ綺麗に運ぶ2点タイムリーで追加点を挙げ、
追いすがる楽天を突き放すことに成功しました。

大崎選手はこのヒットが出るまではまだノーヒットで、好調のチームの中で乗り遅れていましたが、
どちらかと言えば、チーム事情に左右されて出番が少なかっただけで、
開幕1軍入りするも、金子選手がライトスタメンで活躍して出番がなく、
しばらくすると、上本選手が練習中に怪我をし、第3捕手の補充で星秀和選手と入れ替えとなり、
抹消期間に金子選手がショートへ戻り、石川選手がライトで起用されるも結果を残せず、
抹消期間が終わる頃に坂田選手が昇格して結果を残し始め、再び出番がやって来ず、
今回は代打で嶋選手が結果を残せなかったこともあって、入れ替わりで上がってきました。
大崎選手にとってはチーム事情に左右されて災難ですが、
チームとしては大崎選手の力を既に把握しており、
試合に出れば3割前後の打率で勝負強い打撃を見せてくれることを分かっていますから、
まだ未知数の若手や中堅選手を優先していたということができると思います。
大崎選手が今のチームに必要な戦力であることは間違いなく、
代打だけでなく、打線の調子が落ちてくればカンフル剤としての起用もあるでしょうし、
優勝争いをしているであろうシーズン終盤では大崎選手の存在は重要さを増しているはずです。
これまでは控えの層に一抹の不安を抱えていましたが、
大崎選手の存在によってチームはまた一つたくましさを増したように思います。

1(遊)金子、2(中)秋山、3(指)栗山、4(右)スピリー、5(三)ヘルマン、
6(一)浅村、7(左)坂田、8(捕)炭谷、9(二)永江

1回表 ライオンズ先発:十亀投手
松井選手、ファールで粘られるもフルカウントから8球目ストレートでファーストゴロ。
藤田選手、フルカウントから四球。
聖澤選手、初球の内角高めストレートを打たれるも、
ライトフェンス手前のフライをスピリー選手がジャンプして捕ってアウト!

ジョーンズ選手、初球の外角高めストレートでファーストファールフライ。

1回裏 楽天先発:菊池保則投手
金子選手、ストレートの四球で出塁、ノーアウト1塁。
秋山選手、ストレートを打ってレフトフェンス直撃の2ベースヒット! ノーアウト2・3塁。
栗山選手の打席でワイルドピッチ、3塁ランナーホームイン! ノーアウト3塁。
栗山選手、高めスライダーを打って三遊間抜くタイムリーヒット! ノーアウト1塁。
スピリー選手、カウント1−3から四球で出塁、ノーアウト1・2塁。
ヘルマン選手、外角スライダーを打って三遊間抜くタイムリーヒット! ノーアウト1・2塁。
浅村選手、フルカウントから四球で出塁、ノーアウト満塁。
ここで楽天は投手交代、片山投手が登板。
坂田選手、外角低めスライダーを打ってセンター前タイムリーヒット! ノーアウト満塁。
炭谷選手、初球の外角ストレートにショートゴロ併殺、この間に3塁ランナーホームイン。
永江選手、初球の高めスライダーを打つもライトフライ。
◆この回…まぁ、なんというか… 正直言って、試合前に勝負が決していたのかもしれない。
     菊池保則投手は前回対戦では走者を出すまで積極的にストライクを取ってきたが、
     ランナーを出した途端、ボール球が多くなって崩れていったが、
     今日は最初から崩れていたというか、最初から恐々投げて低めに外れる四球、
     自分で制御できないのではなく、勝負できていないという状況で、この結果は当然か。
     ライオンズ打線も甘い球をしっかり打ち返し、ボール球に手を出さないなど苦しめた。
◆坂田選手…1打席目から左投手との対戦になったが、比較的弱いとされる外角変化球を打った。
      これは大きなアピールで、右の外野手がそれほどアピールできていないこともあるが、
      左投手先発でもスタメン起用される可能性が高くなったと言える。
      レギュラー獲得へ一歩近づいた形、その後も結果を残し、アピールして欲しい。


2回表
マギー選手、内角ストレートを捉えられてレフトスタンドへのソロホームラン。
銀次選手、高めストレートでライトフライ。
島内選手、初球の外角ストレートを打たれてセンター前ヒット。
嶋選手、外角スライダーでセカンドゴロ併殺!
◆十亀投手…立ち上がりは変化球の制球がいまひとつで、ストレートに頼った投球になっており、
      楽天打線はそこを狙ってきている。変化球の制球を立て直し、きっちり投げて欲しい。
      まだ気が早いが、防御率も重要になってくるわけだし。


2回裏
金子選手、外角低めチェンジアップを打ってセンター手前の打球も聖澤選手に追いつかれてアウト。
秋山選手、外角スライダーを打ってセンターフェンス直撃の2ベースヒット! 1アウト2塁。
栗山選手、フルカウントから内角シュートを打つもセカンドゴロ、ランナー3塁へ。2アウト3塁。
スピリー選手、高めストレートに見逃し三振。
◆この回…初回の猛攻で5点取ったものの、まだ4点リードなので、気を引き締め直して戦って欲しい。
     次の1点が非常に重要になってくる。


3回表
森山選手、外角ストレートでショートライナー。
松井選手、低めシンカーで一二塁間のゴロ、
セカンド永江選手がスライディングキャッチで捕って1塁送球アウト!

藤田選手、追い込んだものの死球。
聖澤選手、シンカーを打たれてライト右へのヒット。
2アウト1・3塁。
ジョーンズ選手、外角高めスライダーで見逃し三振!
◆この回…やや微妙な判定もあったものの、十亀投手がよく踏ん張ってくれた。
     変化球のコントロールにだけ気をつけておけば、大丈夫そう。

3回裏
ヘルマン選手、フルカウントから外角ストレートにサードゴロ。
浅村選手、フルカウントからの外角高めシュートに空振り三振。
坂田選手、内角ストレートを打ってライト右への2ベースヒット! 2アウト2塁。
炭谷選手、低めチェンジアップにショートゴロ。

4回表
マギー選手、外角低めストレートを打たれるもショートゴロ。
銀次選手、外角低めシンカーでファーストゴロ。
島内選手、フルカウントから外角低めシンカーでセカンドゴロ。

4回裏
永江選手、外角低めスライダーにファーストゴロ。
金子選手、フルカウントからの低めチェンジアップに空振り三振。
秋山選手、高めストレートを打って一二塁間抜くヒット! 2アウト1塁。
栗山選手、ランエンドヒットで外角スライダーを打つもセカンドゴロ。
◆打線…2回以降はランナーを出すものの、無得点に終わってしまっている。
    あと1点でもいいから、追加点を取りたいところ。
    イニングの先頭打者が凡退しているだけに、そこが一つのポイントになるだろう。


5回表
嶋選手、内角シンカーでセカンドゴロ。
森山選手、外角スライダーでセカンドゴロ。
松井選手、初球のストレートを打たれてライト前ヒット。
藤田選手、内角高めストレートを捉えられてライトスタンドへの2ランホームラン…
聖澤選手、高めスライダーを打たれてセンター前ヒット。
ジョーンズ選手、外角スライダーでバットを折るもレフト前ヒット。
2アウト1・2塁。
マギー選手、スライダーを打たれてレフト前タイムリーヒット。2アウト1・2塁。
ここでライオンズは投手交代、武隈投手が登板。
銀次選手、外角スライダーでファーストゴロ、浅村選手が判断よく2塁送球アウト!
◆十亀投手…勿体無いというかなんというか… 4勝目目前でまさかの降板に。
      中盤からシンカーを有効に使って抑えていたのに、藤田選手には一球もなく、
      高めに浮いたストレートをまさかのホームランにされてしまった。
      その後も立て直しが効かず、調子が良くないなりに投げて欲しかった。

5回裏 この回から高堀投手が登板。
スピリー選手、スライダーにセカンドゴロ。
ヘルマン選手、外角低めスライダーにサードゴロ。
浅村選手、外角ストレートを打ってライト線への2ベースヒット! 2アウト2塁。
坂田選手、敬遠の四球、2アウト1・2塁。
炭谷選手、カウント1−3から四球で出塁、2アウト満塁。
ここでライオンズは代打の大崎選手を起用。楽天ベンチは動かず。
代打の大崎選手、外角高めストレートを打ってセンター前2点タイムリーヒット!
2アウト1・2塁。代走に山崎浩司選手を起用。
金子選手、外角ストレートを打つもショート右のゴロ。
◆この回…2アウトからチャンスを作り、大崎選手がよく打ってくれた。
     初回に大量点が入って一度緩んでしまうと、なかなか立て直しが効かないものだが、
     よく再度集中してくれた。非常に大きな追加点!
◆大崎選手…今シーズンはまだノーヒットだったものの、勝負所でやってくれた。
      何かをやってくれる選手なだけに、代打にいると非常に心強い。
      ただ、まだ中堅の選手だし、レギュラー奪取を目標としてチームに貢献して欲しい。


6回表
島内選手、外角スライダーでセンターフライ。
嶋選手、初球の内角スライダーでサードゴロ。
森山選手、外角ストレートでレフトフライ。

6回裏 この回から金刃投手が登板。
秋山選手、ストレートを打ってセンターへの2ベースヒット! ノーアウト2塁。
栗山選手、初球の外角低めカットボールを打って三遊間抜くヒット! ノーアウト1・3塁。
スピリー選手、内角高めスライダーを打ってセンターへの犠牲フライ! 1アウト1塁。
ヘルマン選手、内角カットボールを打って三遊間抜くヒット! 1アウト1・2塁。
浅村選手、低めストレートを打って良い当たりもショートハーフバウンドのゴロで、
ショートの松井選手に上手く処理されてしまって併殺に。

7回表 この回からライトに熊代選手。
松井選手、ノースリーとなるも立て直し、ファーストファールフライ。
藤田選手、スライダーを打たれるも左中間のレフトフライ。
聖澤選手、ファールで粘られるもフルカウントから8球目内角低めストレートで見逃し三振!
◆武隈投手…これで1軍登録後に4試合で6イニング投げているものの、未だにノーヒット。
      最初は制球を乱す場面が多かったが、今は乱してもリカバーできる。
      ヤフーの速報だと球種がスライダーとチェンジアップが同じに判断されているので、
      投球内容はよく分からないが、低めにボールが来ていることは確か。


7回裏
坂田選手、初球の内角高めストレートを打つもファーストファールフライ。
炭谷選手、外角高めストレートを打つもライトフライ。
山崎選手、内角スライダーを打つもセンターフライ。

8回表 この回から岡本篤志投手が登板。
ジョーンズ選手、初球の外角ストレートを打たれて三遊間抜かれるヒット。
マギー選手、外角高めストレートで右中間のライトフライ。
銀次選手、外角高めストレートでレフトフライ。
島内選手、低めフォークで空振り三振!
◆楽天打線…ジョーンズ選手には外角の変化球が軸で、外のストレートは御法度だが、
      マギー選手への攻め方はまだよく分からない。
      日ハムのアブレイユ選手も同じで、逆方向の打球がスタンドまで行っちゃうのが…
      まぁ、強いて挙げれば緩急で、カーブを有効に使いたいところ。


8回裏 この回はラズナー投手が登板。
金子選手、低めカットボールに空振り三振。
秋山選手、内角高めカットボールを打つもレフトフライ。
栗山選手、ファールで粘るもフルカウントからの8球目高めストレートに空振り三振。

9回表 この回は大石投手が登板。
嶋選手、外角フォークでライトフライ。
森山選手、内角スライダーでファーストゴロ。
松井選手、ストレートでファーストファールフライ。
試合終了、8−4でライオンズが勝利!

勝利投手になったのは2番手の武隈投手で、今季初勝利を挙げました。
昨年はシーズン中盤にあわやノーヒットノーランの好投を見せて先発初勝利したものの、
その後は5回の壁をなかなか破れず、そうこうしているうちに左肘を痛めてしまい、
片岡選手と同じ時期に手術をして、そのままシーズンを終えてしまいました。
今年は手術明けということもあって、2軍スタートで調整してきましたが、
リリーフ左腕不足のチーム事情もあって、早々に1軍昇格となりました。
昇格直後はボール球が多く、少し制球を乱す場面もあり、やや調整不足な面もありましたが、
ここ2試合はストライク先行の投球ができており、
今日はノースリーとなる場面もあったものの、そこからリカバーして打者を打ち取るなど、
大分コントロールが安定してきました。
4試合6イニングを投げてノーヒットというのはさすがに偶然だと思いますが、
徐々に内容が伴ってきていることも確かです。
チームは右の先発投手が5人いますから、ロングリリーフ要員としてもワンポイントとしても、
左のリリーフは貴重になります。
元々はコントロールが良いタイプで、自滅するタイプでもありませんし、
武隈投手の起用はチームに幅を持たせてくれますね。
今後の活躍が楽しみな投手の一人です。


打線は最終的に12安打を放ち、秋山選手が4安打と大暴れ、
栗山選手は2安打1打点で打点・出塁率・得点圏打率トップで4月の月間MVPは確定的、
ヘルマン選手も2安打1打点で好調をキープし、
坂田選手は左投手から2安打を放ってアピール、
これに殊勲者の大崎選手と浅村選手が1安打ずつという結果でした。

この中で最もアピールしたのは坂田選手でしょう。
今日は右の菊池投手が先発だったものの、初回に1アウトも取れずに降板したため、
1打席目から左の片山投手との対戦となりましたが、
昨年まで苦手にしていた左投手の外角変化球をセンター前に弾き返すタイムリーを放ち、
2打席目は得意のインコースよりのストレートを引っ張ってライト右へ2ベースを放ち、
チャンスで回ってきた3打席目は敬遠されるなど、
相手のマークが厳しくなる中でも結果を残してくれました。
特に1打席目のヒットが与える印象は大きく、今後は左投手が予告先発された場合でも、
変わらずにスタメンとして起用される可能性は高まったように思います。
日に日に坂田選手の存在感が増してきていますね。



これで3・4月は18勝9敗、2勝1敗ペースで戦い切ることができました。
安定感のある先発投手陣と繋ぎと機動力の打線で安定した得点力を持つ攻撃陣で、
投打の噛み合いが非常に高かったと言えます。
今後は勝てない時期も来るでしょうが、
今、ライオンズがやっている野球は好調だから結果として勝っているわけではなく、
今の野球が「勝てる野球」だからこそ、結果として白星が積み重なって好調となっているわけで、
原因が先にあっての好調さですから、今やっている野球を忘れずに、
我慢強く戦っていけば、必ず結果は伴ってくるはずです。

月が変わって水曜からは福岡でソフトバンクとの3連戦です。
ソフトバンクも前回対戦時と比べれば調子が上がってきていますし、
体調に問題がなければ攝津投手も先発してくるでしょうから、侮ることはできません。
それでもライオンズは牧田・野上投手と好調の投手が続き、
涌井投手もソフトバンク戦の相性自体は良いだけに、復活の投球を期待したいところです。
5月も変わらぬ勢いでガンバレ、ライオンズ!!




4月28日 埼玉西武ライオンズ 15−1 東北楽天ゴールデンイーグルス

(楽)ダックワース(4回0/3)−福山(1/3)
 −片山(1回2/3)−上園(2回)
(西)菊池雄星(7回)−長田(1回)−サファテ(1回)
(本)秋山5号2ラン(5回裏)、坂田2号2ラン(8回裏)
楽天
西武 × 15

菊池雄星が7回1失点の好投で3勝目! 打線も19安打15得点と大爆発!
今日は1番を打ってきた片岡選手が昨日の試合で足を痛めたということで欠場となり、
代わりに金子選手を7番から1番に昇格させましたが、これが結果的に大当たりでしたね。
1打席目は惜しくもヒットにはならなかったものの、積極的な打撃でチームを鼓舞してくれましたし、
2打席目は先頭打者としてヒットを放ってチャンスを作り、
ランナーの入れ替わりはあったものの、栗山選手とヘルマン選手のタイムリーヒットに繋がり、
3打席目の先頭打者としてのヒットは秋山選手の2ランホームランへ繋がり、
打者1巡後の4打席目は押し出し四球、5打席目は三振も、
6打席目に3ベースヒットを放つなど、5打数3安打1四球1打点と大活躍を見せました。

私の記憶ではマルチヒットはしばらくなかったはずで、
記録ずくめの4月16日の試合で猛打賞の活躍を見せて以来でしょう。
あの試合以降はヒットが出ても1本止まりで、なかなか試合に貢献することができず、
ショートの守備でエラーをしてしまうなど、さすがに疲れが出てきたのかなと思いましたが、
1番打者で起用されたことで息を吹き返し、開幕時の勢いを再びチームにもたらしてくれました。
片岡選手の状態が実際どうなのか分かりませんが、今日の活躍を見れば、
片岡選手が復帰したとしても金子選手が1番打者として起用される可能性は高そうです。

同時にそれを可能にしたのは9番から7番に上がった坂田選手の活躍でしょうね。
これまで金子選手の打順を動かさなかったのは、ヘルマン・浅村・金子選手の流れが良かったからで、
これに代わるオーダーもなかなかありませんでした。
しかし、ここ最近の試合で坂田選手が結果を残したことによって、7番起用が可能になったと言えます。
今日の試合では1打席目にヘルマン選手とのランエンドヒットを成功させて、
炭谷選手のセカンドゴロの間の先制点に繋げてくれ、
3打席目にはレフトフェンス直撃のタイムリー2ベース、
5打席目にはセンターバックスクリーンへ運ぶ2ランホームランを放ち、
5打数3安打3打点の活躍で7番起用に一発回答を見せてくれました。
今では坂田選手の活躍が打線の新たなピースとして加わっており、期待値も日に日に大きくなっています。
ただ、課題もあるのは間違いなく、左投手と対戦した4打席目は空振り三振に倒れてしまうなど、
左投手の外角変化球を比較的苦手にしているだけに、
レギュラー獲得にはそこをファールで逃げられるかどうかがポイントとなってきそうです。

1(遊)金子、2(中)秋山、3(指)栗山、4(右)スピリー、5(三)ヘルマン、
6(一)浅村、7(左)坂田、8(捕)炭谷、9(二)永江
◆片岡選手は昨日の試合でスライディングの際に足を痛めて欠場とのこと。

1回表 ライオンズ先発:菊池雄星投手
松井選手、カウント1−3から四球。
銀次選手、スライダーでライトフライ、この打球に1塁走者が飛び出して併殺に!
聖澤選手、外角スライダーでセカンドゴロ。

1回裏 楽天先発:ダックワース投手
金子選手、カウント1−3からシュートを打ってレフトフェンス手前まで飛ばすも、
レフトの中島選手にキャッチされてしまってアウト。
秋山選手、外角シュートにセカンドゴロもセカンド銀次選手の悪送球エラーで出塁。
栗山選手、ファールで粘るもフルカウントから内角低めシュートに見逃し三振、
スタートを切っていた秋山選手は2塁盗塁成功! 2アウト2塁。
スピリー選手、カウント1−3から低めストレートにセカンドゴロ。
◆この回…先制のチャンスはあったものの、生かすことができず。
     それでもボール先行で来ているだけに攻略のチャンスは十分ある。
     ところでスピリー選手はこの3連戦がラストチャンスだって分かってる?
     前回の菊池投手の登板試合と昨日のミスをしっかりと取り返せ!


2回表
ジョーンズ選手、低めストレートでセカンドゴロ。
マギー選手、内角低めスライダーで空振り三振!
高須選手、低めカーブでサードゴロも、ヘルマン選手が悪送球エラー。
中島選手、初球の低めチェンジアップを打たれて三遊間抜かれるヒット。
2アウト1・2塁。
嶋選手、外角低めチェンジアップで空振り三振!
◆この回…エラーでランナーが出て、嫌な形で当たっている嶋選手に回ったが、
     そこを菊池雄星投手がよく踏ん張ってくれた。
     ミスした選手はしっかりと打撃で取り返さないと!


2回裏
ヘルマン選手、フルカウントから四球で出塁、ノーアウト1塁。
浅村選手、ファールで粘るもフルカウントから外角低めカットボールにライトファールフライ。
坂田選手、フルカウントからランエンドヒットで内角ストレートを打つライト前ヒット!
スタートを切っていた1塁走者は3塁へ!
 1アウト1・3塁。
炭谷選手、外角高めストレートを叩いてセカンドゴロ、併殺崩れの間に3塁ランナーホームイン!
永江選手、外角低めチェンジアップに空振り三振。
◆この回…好調の坂田選手が繋ぎ、炭谷選手がきっちり右に転がして1点を取ることができた。
     引っ張ってしまえば併殺になる可能性が高かっただけに、右に打った分だけ併殺崩れに。
     こういうワンプレーが非常に大事になってくる。


3回表
鉄平選手、外角シュートでセカンドゴロ。
松井選手、チェンジアップを打たれてレフトへの2ベース。
銀次選手、初球の高めストレートを打たれてセンター前ヒット。
1アウト1・3塁。
聖澤選手、外角低めスライダーでセカンドゴロ、3塁ランナーホームイン。2アウト2塁。
ジョーンズ選手、フルカウントからの内角低めカーブで空振り三振!
◆この回…同じような形で1点を返されたが、ランナーを出した後の初球を狙われている感がある。
     初球の入り方に少し気をつけたい。
     それにしても、何でショート金子・セカンド永江選手なんだろと思っていたら、
     今日はセカンドゴロばかりで、ショートゴロがほとんどなし、
     そういうのも理由の一つなんだろうか。


3回裏
金子選手、低めカーブを打ってセンター前ヒット! ノーアウト1塁。
秋山選手、外角シュートにセカンドゴロ、2塁アウトのみ。1アウト1塁。
栗山選手、初球の外角チェンジアップを打ってライト線へのタイムリー2ベースヒット!
スピリー選手、内角低めチェンジアップに空振り三振。2アウト2塁。
ヘルマン選手、フルカウントからのカーブを打ってレフト前タイムリーヒット!
浅村選手、外角高めカットボールを打つもセンターフライ。
◆この回…攻撃の流れはいまひとつだったが、栗山選手が打ったことで打線が繋がった。
     一気にホームインした秋山選手の足も見事!
     ヘルマン選手も2アウトから勝負強いところを見せ、守備のミスを取り返してくれた。
     ただ、攻撃の仕方は少し考え直す時期に来ているのかもしれない。
     打線が好調で四球を選べたからバントするのが損になっていたが、
     最近は思うように進んでいないケースの方が多いだけに、バントするべき。
     スピリー選手は縦の変化球に付いていけてない感じがするなぁ…


4回表
マギー選手、低めスライダーを打たれてセンター前ヒット。
高須選手、内角高めストレートでショートフライ、1アウト1塁。
中島選手、低めカーブで空振り三振! 2アウト1塁。
嶋選手、外角ストレートで見逃し三振!
◆この回…先頭打者を許すも無失点で抑えてくれた。
     それにしてもマギー選手はよく打つな。野手の月間MVP候補なのは確か。

4回裏
坂田選手、初球の内角ストレートを打つもライトフェンス手前のフライ。
炭谷選手、高めシュートにセカンドフライ。
永江選手、外角低めシュートに見逃し三振。
◆永江選手…昨日ヒットを打ったので、期待していたんだが…外の球に苦労している感がある。

5回表
鉄平選手、外角低めスライダーにライトフライ。
松井選手、外角ストレートでライトフライ。
銀次選手、外角低めストレートでセカンドゴロ。
◆菊池雄星投手…今日は何故か左打者を多めに使ってきた楽天打線だったが、
        左打者の外角ストレートに力があるので、右打者の内角を攻めるより楽で、
        スライダーも低めに決まっていることもあって安定感がある。
        やや球数が多くなっているものの、このテンポで投げていって欲しい。


5回裏
金子選手、内角低めシュートを打ってレフト前ヒット! ノーアウト1塁。
秋山選手、内角低めストレートを捉えてライトスタンドへの2ランホームラン!
栗山選手、初球の外角高めチェンジアップを打ってレフトへのヒット!
この打球をレフトの中島選手が逸らしてしまい、一気に3塁へ! 記録は3ベース、ノーアウト3塁。

スピリー選手、外角カットボールを打って右中間へのタイムリー2ベースヒット! ノーアウト2塁。

ここで楽天は投手交代、福山投手が登板。
ヘルマン選手、初球の外角高めストレートを打ってライト前ヒット! ノーアウト1・3塁。
浅村選手の打席でヘルマン選手が2塁盗塁成功! ノーアウト2・3塁。
浅村選手、内角高めストレートを打ってセンターへの犠牲フライ! 1アウト2塁。
坂田選手、低めストレートを打ってレフトフェンス直撃のタイムリー2ベース! 1アウト2塁。
炭谷選手、内角高めストレートを打ってサード強襲内安打! 1アウト1・2塁。
ここで楽天は打球を受けたサード高須選手に代わり、セカンドに岩崎選手、銀次選手がサードへ。
永江選手、フルカウントから四球で出塁、1アウト満塁。
金子選手、フルカウントから押し出し四球で1点追加、なおも1アウト満塁。

ここで楽天は投手交代、片山投手が登板。
秋山選手、スライダーを打ってピッチャーのグラブを弾くもピッチャーゴロ、本塁アウト。2アウト満塁。
栗山選手、低めカーブを打ってライト前2点タイムリーヒット! 2アウト1・3塁。
スピリー選手、ストレートを打つもレフト後方のフライを中島選手にジャンピングキャッチされてアウト。
◆この回…金子選手の1番起用が当たっている。1番に入って再び持ち直した感があり、このまま定着も。
     秋山選手は2試合連続の5号ホームラン、ホームラン打者でもないのにこのペースは驚き(^^;
     スピリー選手はようやく理想の打撃ができた印象。あとは縦の変化への対応。
     坂田選手の好調ぶりは目を見張るものがあり、栗山選手はきっちり打点を稼いでいる。
     野手の月間MVPは楽天・マギー選手と日ハム・アブレイユ選手との争いになるだろうが、
     打点でトップに立てば、得点圏打率とチーム順位から栗山選手が選ばれる可能性が高い。
     明日の試合でも打点を稼ぎ、4月の月間MVPを確定させて欲しいところ。


6回表
聖澤選手、ファールで粘られるもフルカウントから8球目の外角低めストレートでファーストゴロ。
ジョーンズ選手、カウント1−3から四球。
マギー選手、内角低め147キロストレートで見逃し三振!
岩崎選手、低めストレートで空振り三振!


6回裏 この回からセンターに島内選手、捕手に伊志嶺選手、2塁に仲沢選手、岩崎選手が遊撃へ。
ヘルマン選手、内角ストレートを打ってレフトへの2ベースヒット! ノーアウト2塁。
浅村選手、初球の高めスライダーにピッチャーゴロ、2塁ランナーは3塁へ。1アウト3塁。
坂田選手、外角低めスライダーに空振り三振。2アウト3塁。
炭谷選手、外角低めスライダーを打ってセンター前タイムリーヒット!
永江選手、シュートを打つもファーストゴロ。

7回表 この回からサードに山崎浩司選手。
中島選手、外角低めチェンジアップでライトフライ。
伊志嶺選手、外角低めスライダーでショートフライ。
鉄平選手、カーブでセカンドゴロ。

7回裏 この回から上園投手が登板。
金子選手、内角高めストレートに空振り三振。
秋山選手、低めフォークを打ってライト右への2ベースヒット! 1アウト2塁。
栗山選手、外角低めストレートを打ってセンター前タイムリーヒット! 代走に大崎選手。
スピリー選手、内角低めフォークにサードゴロ、2塁アウトのみ。2アウト1塁。代走に熊代選手。
山崎浩司選手、内角ストレートに空振り三振。

8回表 この回は長田投手が登板。
仲沢選手、フルカウントからの低めストレートを打たれてライト前ヒット。移籍後&プロ初ヒット。
銀次選手、内角ストレートでサードフライ、1アウト1塁。
島内選手の打席でワイルドピッチ、ランナー2塁へ。1アウト2塁。
島内選手、フルカウントからの外角ストレートでセカンドゴロ、ランナー3塁へ。2アウト3塁。
ジョーンズ選手、ファールで粘られるもフルカウントから9球目の外角低めスライダーで空振り三振!

8回裏
浅村選手、外角ストレートを打ってライト前ヒット! ノーアウト1塁。
坂田選手、低めフォークを捉えてセンターバックスクリーンへの2ランホームラン!
代打の星孝典選手、低めフォークに空振り三振。
永江選手、外角低めフォークを打つも一二塁間のセカンドゴロ。
金子選手、外角高めストレートを打って右中間突破の3ベースヒット!
秋山選手、高めストレートにキャッチャーファールフライ。
◆この回…正直、明日に取っておいてよと思わなくはないものの、浅村選手はまだノーヒットだったし、
     坂田選手は左の大砲候補なので、1本のヒット・1本のホームランが非常に大きい。
     最終打席に結果を残せば、明日の試合にも繋がってくるし、浅村選手は3割、
     坂田選手は二桁本塁打を目標に一打席一打席を大事にして欲しい。
     金子選手は片岡選手が戻っても1番起用されるんじゃないかというぐらいの勢いが再び出てきた。

9回表 この回はサファテ投手が登板。
マギー選手、初球の高めカーブを打たれてライト前ヒット。代走に森山選手。
岩崎選手、外角高め146キロストレートで空振り三振!
代打の藤田選手、外角高めストレートでセンターフライ。
伊志嶺選手、高めストレートでレフトフライ。
試合終了、15−1でライオンズが大勝!

先発の菊池雄星投手は7回を投げて被安打4、内野ゴロの間の1失点に抑え、
7三振を奪う好投で3勝目をマークしました。
もう既に3勝しているものとばかり思っていたら、
4月6日の試合は打線の援護がなく、降板後の逆転勝ちだったんですね。失礼しました。
明日の十亀投手の結果次第でしょうが、3勝0敗で防御率1位の牧田投手を含めて、
3・4月の月間MVPは3人の争いになると思われますが、可能性は残したと思います。
今日は立ち上がりに先頭打者に四球を与えるなど、前回の悪い投球が脳裏をよぎりましたが、
相手の走塁ミスにも助けられて無失点で凌ぐと、
今日は左打者が多かったこともあり、外角のストレートで積極的に攻めていき、
スライダー・カーブを軸にチェンジアップを交えながら、安定感ある投球を見せてくれたと思います。
調子はそれほど良くなかったようですが、それでこれだけ投げられるならば十分でしょう。
5月以降も左のエースとしてチームを引っ張る活躍を見せて欲しいですね。


打線は金子選手と坂田選手の猛打賞以外にも、
秋山選手が早くも5号となる2ランホームランを含む2安打を放ち、
栗山選手が4安打4打点の大当たりで、打点・得点圏打率ともにトップに立ち、
4月の月間MVPの最有力候補に躍り出る活躍を見せ、
ヘルマン選手は3打数3安打とこちらも大当たりで、首位打者争いに加わりつつあり、
浅村選手も犠牲フライと1安打で勝利に貢献し、
炭谷選手はタイムリーを含む2安打と着実に結果を残しています。
唯一ノーヒットだったのが永江選手で、昨日のヒットで期待していましたが、
外角の変化球に苦しんでいた印象が強く、課題を残しました。
オープン戦では逆方向へ上手く打ち返していたので、その打撃ができれば外角も苦にしないはずですが…
まだ高卒2年目ですし、経験を経るごとに大きくなっていって欲しいです。

4番のスピリー選手は外角のカットボールを右中間へ運ぶタイムリー2ベースを放ち、
ようやく広角に打ち分ける打撃の片鱗を見ることができました。
ただ、1・2打席目はチェンジアップ、5打席目はフォークと、縦に落ちる変化球にやられることが多く、
横の変化には付いていけてるものの、縦の変化にはまだまだ課題を残しています。
今はフォーク全盛の時代ではなくなったものの、チェンジアップなど縦の変化球を投げる投手は多いので、
投手の球種をしっかりと頭に入れて、対処していって欲しいです。
まぁ、でも、いつまで我慢しますかねぇ…
できれば、交流戦もあることですし、スピリー選手に結果を残して欲しいところですが、
ライトの守備もミスが多いですし、坂田選手ら日本人選手の方が良いということにもなりかねません。
DHが使えるならば、2軍で結果を残しているオーティズ選手との入れ替えも考えられますし、
依然として正念場が続いていると言えるでしょう。
明日の試合の結果が一つの試金石になるでしょうから。
今後に期待を抱かせてくれるような打席を見せてもらいたいですね。



明日は十亀投手が先発です。
防御率は大量失点した関係でそれほど良くはありませんが、
2点台でリーグ唯一の4勝となれば、月間MVPの有力候補にもなれる成績です。
最終的には評価者の判断次第となるでしょうが、明日勝たないとその可能性も生まれないだけに、
せっかくのチャンスですから、貪欲に狙って欲しいですね。

一方の楽天先発は菊池保則投手。
前回対戦はランナーが出ると崩れてくれましたが、それまでは手こずっただけに、
初回からストレートと変化球のいずれかに狙いを絞り、積極的に打っていって欲しいですね。
逆にランナーを出すとコントロールを乱れるところがあるので、そこはじっくりと攻め、
今日の試合のように、繋ぎの打撃で得点を積み重ねていって欲しいです。
明日もガンバレ、ライオンズ!!




4月27日 埼玉西武ライオンズ 2−9 東北楽天ゴールデンイーグルス

(楽)則本(7回)−片山(1回)−高堀(1回)
(西)岸(3回2/3)−武隈(2回1/3)
 −坂元(2回)−岡本篤志(1回)
(本)嶋3号3ラン(2回表)・松井2号3ラン(4回表)
  秋山4号ソロ(4回裏)
楽天
西武

岸が3ラン2発を浴びて8失点KO… 9回に坂田のタイムリーで1点を返すもそこまで…
しかし、まさかこんな試合展開になるとは… 正直言ってショックです。
ただ、8失点という結果はともかくとして、負けるべくして負けたようにも思えます。
先発の岸投手は前回のピッチングを忘れてしまったのかのように、またしてもカーブの連投、
2回も4回も先頭のジョーンズ選手を警戒しすぎて変化球攻めで四球を与えてしまい、
ピンチになると投球が消極的になり、相手にカーブを狙われて連打を許す結果に。
前回はピンチでもかなりストレートで押せていたのですが、
今日はそういったところは全く感じられず、必死に避けようとして打たれていた印象です。

今の岸投手を見ていると、西口投手や潮崎現2軍監督が一つの曲がり角に来た時を思い出します。
西口投手はスライダー、潮崎投手はシンカーと、それぞれ絶対的な武器をもってプロで大活躍しましたが、
30代近くになる頃にそれぞれスライダー・シンカーのキレが落ち、
思うように成績が残せなくなった時期がありました。
西口投手は筋トレを導入するなど体をもう一度鍛え直し、ストレートの力を取り戻すとともに、
フォークボールを交えることでスライダーのキレを補うことで復活し、
潮崎投手はリリーフから先発に転向することで、
シンカーを含めた多彩な変化球で勝負することで復活を果たしました。
岸投手はちょうどそういった「ピッチングを見直す時期」に来ているのかもしれません。

今の岸投手はカーブに依存しすぎています。
ストレートとの緩急が重要なのに、ストレートは見せ球としてしか使わず、
カウント球としても決め球としてもカーブを選択するケースが増えています。
だから、今日の試合のように、初球のカーブや追い込んでからのカーブを狙い打たれるんです。
そのカーブも本来の出来ではありませんし、だからといって他に引き出しがあるわけでもなく、
他のボールを使っても、最後の最後はカーブに頼ってしまう、そこが岸投手の最大の欠点です。

岸投手が復活を果たすには、カーブを一度忘れることです。
カーブなしでピッチングを組み立てて、投球の幅を増やすことをしていきませんと。
それにはもっとストレートで勝負できるようにならないといけませんし、
スライダーをもう少し有効に使って、チェンジアップを生かせるようにしないといけません。
時間があれば、フォークやカットボールといった新たな変化球にも挑戦して欲しいところですが、
少なくとも、もう1回は先発のチャンスがあるでしょうから、もう一度配球を徹底して見直し、
強気のピッチングで復活を果たして欲しいです。
場合によってはキャッチャーを代えて、強気なリードの星孝典選手と組ませるのも手でしょう。

交流戦では先発投手をどういう形でやりくりするのか分かりませんが、
現時点で言えることは、岸投手と涌井投手のいずれかがローテ落ちする確率が高いということです。
次の登板でピッチングを修正できた方が生き残り、修正できなかった方が2軍で再調整となるでしょう。
現時点では岸投手の方がやや深刻度が高いものの、
前回のピッチングで復活の糸口は掴めているはずですから、修正できる可能性も高いです。
先に名前を挙げた西口投手や潮崎2軍監督、石井一久投手も同じ経験をしているはずなので、
頼もしい先輩方に聞けば、ヒントを掴めるはずです。
次回登板こそは、岸投手の本来のピッチングを見せて欲しいですね。

1(二)片岡、2(中)秋山、3(指)栗山、4(右)スピリー、5(三)ヘルマン、
6(一)浅村、7(遊)金子、8(捕)炭谷、9(左)坂田
◆昨日、嶋選手と星秀和選手が1軍登録抹消。上本選手と大崎選手が1軍登録。

1回表 ライオンズ先発:岸投手
松井選手、高めストレートでファーストゴロ。
藤田選手、低めスライダーでピッチャーゴロ。
聖澤選手、高めストレートでファーストファールフライ。

1回裏 楽天先発:則本投手
片岡選手、外角低めスライダーに空振り三振。
秋山選手、低めカーブにピッチャーゴロ。
栗山選手、初球の外角低めスライダーを打つもショートゴロ。
◆則本投手…今日は変化球中心の立ち上がり。高さで絞って積極的に打っていって欲しい。

2回表
ジョーンズ選手、カウント1−3から四球。
マギー選手、外角カーブを打たれて三遊間抜かれるヒット。
ノーアウト1・2塁。
銀次選手、送りバントを試みるも小フライとなり、
ワンバウンドで岸投手が捕球して3塁送球アウト!
 1アウト1・2塁。
鉄平選手、低めのスライダーで空振り三振! 2アウト1・2塁。
嶋選手、内角高めストレートを捉えられてレフトスタンドへの3ランホームラン…
森山選手、外角チェンジアップでセカンドゴロ。
◆この回…うーん… 先頭打者への四球は勿体無かったが、
     その後のバントミスでなんとかリカバーできると思ったんだが…
     もうこの後は打線を信じて、1点もやらずに投げていって欲しい。


2回裏
スピリー選手、外角スライダーを打つもセンターフライ。
ヘルマン選手、フルカウントから四球で出塁、1アウト1塁。
浅村選手の打席でヘルマン選手が2塁盗塁を試みるも、2塁タッチアウト。
浅村選手、スライダーに空振り三振。
◆この回…3点入ったことでストレート系が増えたが、最後は変化球。
     カウントで狙い球を変えて攻略に繋げて欲しい。


3回表
松井選手、外角ストレートで空振り三振!
藤田選手、高めストレートのボール球を振らせて空振り三振!

聖澤選手、スライダーでセカンドゴロ。

3回裏
金子選手、外角スライダーを打つもショートゴロ。
炭谷選手、フルカウントからの外角低めスライダーにセカンドゴロ。
坂田選手、初球の外角高めシュートを打ってレフト左への2ベースヒット! 2アウト2塁。
片岡選手、外角ストレートを打つも一二塁間のファーストゴロ。

4回表
ジョーンズ選手、フルカウントから四球。
マギー選手、内角ストレートを打たれるもレフトフェンス手前のフライ。1アウト1塁。
銀次選手、内角低めカーブを打たれてライト前ヒット、
この打球をライトのスピリー選手が逸らしてしまって進塁、記録は2ベース。
1アウト2・3塁。
鉄平選手、低めのチェンジアップを打たれるもファーストライナー。2アウト2・3塁。
嶋選手、敬遠の四球。2アウト満塁。
森山選手、初球の外角低めカーブを打たれてセンター前2点タイムリーヒット、
さらにバックホームの送球が逸れる間にランナーそれぞれ進塁。2アウト2・3塁。
松井選手、初球のストレートを捉えられてライトスタンドへ運ばれる3ランホームラン…
ここでライオンズは投手交代、武隈投手が登板。
藤田選手、ファールで粘られるも、フルカウントからの8球目外角低めスライダーでファーストゴロ。
◆岸投手…なんかランナーを出した後はカーブを狙われている雰囲気がある。
     腕の振りがいまひとつで、ストレートで押し切れない。
     ピンチになると変化球に頼りがちで、内角をズバッと突けないとなれば…
     ちょっと考えなければいけないかもしれない。
     精神的なものが原因だと思ったが、技術的な問題もあるのかもしれない。
◆この回…守備の方も荒れ模様で、スピリー選手はゴロが苦手。またかよ!?
     交流戦を考えれば、スピリー選手が外野を守れる方がオーダー的には楽だが…
     これだと怖くなっちゃうよね、やっぱり。
     次の回の打席の結果次第では懲罰交代でいいと思う。
     運よく満塁ホームランでも出れば話は別だが、8点差はさすがに…


4回裏
秋山選手、内角チェンジアップを捉えてライトスタンドへのソロホームラン!
栗山選手、フルカウントから四球で出塁、ノーアウト1塁。
スピリー選手、外角高めスライダーに見逃し三振。
ヘルマン選手、外角ストレートにサードゴロ、ランナー2塁へ。
浅村選手、初球の外角高めストレートを打つもセンターフライ。

5回表
聖澤選手、内角ストレートでファーストゴロ。
ジョーンズ選手、外角低めストレートでピッチャーゴロ。
マギー選手、外角高めチェンジアップでピッチャーゴロ。
◆武隈投手…楽な展開というのもあるが、今日はストライク先行でテンポが良い。
      これなら昨年のように先発起用も十分考えられる。

5回裏
金子選手、外角スライダーにピッチャーゴロ。
炭谷選手、外角低めスライダーにサードゴロ。
坂田選手、スライダーを打つもセカンドライナー。

6回表
銀次選手、高めカーブでファーストゴロ。
鉄平選手、ストレートの四球。
嶋選手、外角チェンジアップでセンターフライ。
森山選手の打席で鉄平選手が2塁盗塁を試みるも、炭谷捕手が刺してアウト!
◆選手起用…現時点で控えの層が薄いだけに、試合が決まってるなら交代していいと思う。
      上がってきた上本選手と大崎選手を始め、永江選手らにも実戦を経験させないと。
      去年までのチームなら点差に関係なく勝機はあったが、
      今のチームで無理なものは無理。勝負を捨てるとかそういう問題ではない。

6回裏
片岡選手、外角高めストレートを打ってセカンド内安打!
秋山選手、外角ストレートにショートゴロ、2塁アウトのみ。
栗山選手、フルカウントから四球で出塁、1アウト1・2塁。
代打の大崎選手、内角低めストレートを打ってファーストゴロも、
銀次選手が悪送球エラー、1アウト満塁。
ヘルマン選手、外角スライダーを打つもセカンドゴロ併殺…

7回表 この回から坂元投手が登板。
森山選手、低めフォークで空振り三振!
松井選手、フルカウントから高めストレートで空振り三振!

藤田選手、高めフォークでファーストゴロ。
◆坂元投手…今シーズンは総じて好調をキープ。変化球が高めに行くこともあるも、低いか高いか。
      ベルト付近の高さではないことで、安定した結果が残っている。

7回裏
浅村選手、外角ストレートを打つもセンターフェンス手前のフライ。
金子選手、カウント1−3から四球で出塁。1アウト1塁。
代打の上本選手、フルカウントから内角ストレートを打ってレフト手前のフライも、
レフト森山選手にスライディングキャッチされてアウト。2アウト1塁。
坂田選手、ファールで粘ってフルカウントから8球目選んで四球で出塁、2アウト1・2塁。
片岡選手、初球の外角スライダーにレフトフライ。
◆打線…栗山選手と坂田選手は点差に関わらず、しっかりとボールを選んでいる。
    特に坂田選手はアピールが必要なだけに、今日の打席は評価が高いだろう。

8回表
聖澤選手、初球の外角シュートを打たれてセンター前ヒット。
ジョーンズ選手、初球の外角高めストレートでレフトフライ。
マギー選手、ストレートでファーストファールフライ。
銀次選手、外角ストレートを打たれてセンターへの2ベース、
この打球をセンターの秋山選手が送球を焦ってボールが手に付かず、捕球エラー、
1塁ランナーが一気にホームイン。
2アウト2塁。
鉄平選手、外角低めフォークを打たれるもレフトフェンス手前のフライ。

8回裏 この回から片山投手が登板。
秋山選手、外角スライダーにレフトフライ。
栗山選手、フルカウントから四球で出塁、1アウト1塁。
大崎選手、外角ストレートにファーストゴロ、2塁アウトのみ。
ヘルマン選手、初球の高めストレートにセカンドフライ。

9回表 この回は岡本篤志投手が登板。セカンドに永江選手。
嶋選手、外角カーブでセンターフライ。
森山選手、フルカウントから四球。
松井選手、フォークを打たれるもセンター秋山選手がナイスキャッチアウト!
藤田選手、初球の外角高めチェンジアップでセカンドゴロ。

9回裏 この回は高堀投手が登板。
浅村選手、初球の外角高めストレートを打つもライトフライ。
金子選手、高めスライダーにショートゴロ。
上本選手、内角ストレートを打って右中間突破の2ベースヒット!
坂田選手、低めスライダーを打ってセンター前タイムリーヒット!
永江選手、初球の高めストレートを打ってセンター前ヒット!
 2アウト1・2塁。
秋山選手、外角ストレートにショートゴロ。
試合終了、2−9で敗戦…

投手陣の収穫は武隈投手の好投でしょうね。
今シーズンは病み上がりということもあってか、コントロールが定まらなくなることがありましたが、
今日は鉄平選手にストレートの四球を与えた以外は、ストライク先行で投げることができ、
両サイドにボールを散らして攻めるなど、安定したコントロールを見せてくれました。
このピッチングなら勝ちパターンのリリーフでも使えますし、
場合によっては昨年のように先発もありえるでしょう。
ただ、現状はリリーフ左腕が不足しているだけに、中継ぎでの起用が基本線になると思われます。
そのためにも、余計な四球を出さないこと、左打者をしっかりと抑えることを目標とし、
1試合ずつ結果を残していって欲しいですね。
マウンド度胸もある投手ですから、リリーフとしての活躍に期待したいです。


打線の方は一気に3点差・8点差と付いてしまうと、追いかけるのも難しいだけに、
秋山選手のソロホームランと坂田選手のタイムリーで終わってしまったのも無理からぬことです。
こういう展開では打撃も大味になりがちなのですが、
キャプテンの栗山選手は無安打ながらも3四球を選ぶなど、決して打撃を乱すことなく打席に立ち続け、
レギュラー争い中の坂田選手もタイムリーを含む2安打1四球としっかりとした結果を残してくれました。
主力選手である栗山選手がこういう風に繋ぎを心がけてくれると、チームも引き締まってくれますし、
レギュラー争いをしている坂田選手が結果を残すとチームも活性化してくれます。

ただ、選手起用で残念なのは、もう少し交代を早くできなかったのか、ということです。
例えば、4回表にまたしてもゴロを逸らしたスピリー選手は投手交代とともに代えて良かったと思いますし、
少なくとも4回裏の打席で見逃し三振に倒れた後、守備から代えるべきだったと思います。
6回のところで代打を出されれば、スピリー選手本人も何が悪くて代えられたのか迷ってしまうでしょう。
守備が問題で代えられたのか、見逃し三振の打撃が悪くて代えられたのか、よく分かりません。
数年前から消化試合をなくす目的で、最後まで試合を諦めずに、
点差が付いても主力選手を交代させずに来ましたが、それは中島・中村選手ら大砲がいたからこそで、
今のチームに10点差や終盤の5点差を引っくり返すだけの力はありません。
ただでさえ、選手層が薄くなっているのに、若い選手や控え選手の出番を減らしていては、
故障者が出てしまった時に全く勝てなくなってしまいます。
結果的に終盤の息切れに繋がった面もありますし、
シーズン前半は臨機応変に選手を交代させていって欲しいです。

そういう意味では、途中出場の上本選手永江選手はよく結果を残してくれました。
これまでは控えの層が薄く、追いかける展開の代打もあまり結果が残っていなかっただけに、
上本選手の復帰は非常に大きいです。
終盤の代打や控えのキャッチャーとして、他にもファーストや外野も守れますし、
チームにとって非常に使い勝手の良い選手で、欠かせない存在であることは間違いありません。

永江選手も守備での出場はあったものの、1軍で打席に立つのは久しぶりで、
その打席も9回に上本選手と坂田選手が打ったからこそ回ってきた打席で、
そこで結果を残したのは非常に大きいです。
親子ゲームの時は2軍の試合にも出場し、そこでは結果が残っていたので、
そろそろ永江選手の状態もチェックしておきたいところでしたが、すぐに結果が出たのは良かったです。
ルーキーの金子選手の勢いが少し衰え、疲れも見せ始めていますから、
場合によっては投手の左右で金子選手と永江選手を使い分ける方法もありえますし、
2人とも結果が残れば、スピリー選手を外して金子選手をライトで使う可能性もあるかもしれません。
まだ高卒2年目ですが、守備力は永江選手の方が明らかに上なだけに、
再びショートのレギュラー争いが活性化する可能性が出てきました。



明日の先発は菊池雄星投手です。
前回は四球と味方のエラーによって崩れてしまいましたが、投球自体は悪くなかっただけに、
明日は攻めのピッチングを貫き、連敗したチームを勝利に導いて欲しいですね。
明日の試合に勝利すれば、月間MVPはほぼ確実となりますから、好投を期待したいです。

一方の楽天先発はダックワース投手。
前回対戦時に、粘りの打撃で四球を引き出し、センター返しで攻略したように、
繋がりのある攻撃をしていけば得点を積み重ねていけるはずです。
今日の敗戦の悔しさを明日の試合にぶつけて欲しいですね。
明日こそはガンバレ、ライオンズ!!




4月25日 埼玉西武ライオンズ 4−5 千葉ロッテマリーンズ

(ロ)唐川(6回1/3)−服部(2/3)−松永(1回)−益田(1回)
(西)涌井(5回2/3)−岡本篤志(1/3)−ウィリアムス(1回)
 −長田(1回)−大石(1回)
(本)栗山2号ソロ(4回裏)
  鈴木大地1号2ラン(7回表)、ホワイトセル4号ソロ(9回表)
ロッテ
西武

涌井が4点リードを貰うも粘りきれず、岡本篤志・大石が一発を浴びて逆転負け
心の隙があると同一カード3連勝はできないということですよね。
試合前半の4点のリードで少しホッとしてしまったのか、
3連敗は阻止したいロッテ打線の執念の前に屈する形となってしまいました。
同一カード3連勝することは難しいです。完璧に試合をこなさないと。
今日の試合もまた、好調のチームに戒めとなる敗戦だったように思います。

負けた主な理由は、先発の涌井投手が点数を貰うたびに悪くなっていったことでしょう。
立ち上がりはストレートの威力もあり、三者凡退の上々の内容と結果だったのですが、
これまでは1試合1個の四球に止めていたものが、4回に2四球を与えるなど合計4四球…
試合前半は川本選手のヒット2本に抑えていたわけですし、
4回裏の追加点で本来ならテンポアップしていかなければならないのに、
逆に考えすぎてしまったのか、ボールが荒れたり甘くなったりして6回の2失点に繋がってしまいました。
文化放送の解説の松沼雅之氏によれば、自分の理想とするボールと実際のボールとの差異に悩み、
それが点差が付いて余裕ができたことで、逆に考え込む結果になってしまったとのこと。
仮にもエースと呼ばれる人間が、味方にリードを貰ってピッチングが悪くなるって何なの?
お前一人で野球をやってるんじゃないんだよ、といった感じです。
昨年の抑え起用でそこら辺は学んだはずだと思うのですが…
結果的に四球絡みの自分勝手なピッチングをしてしまい、自滅した形だったように思えます。
言うまでもなく、エース失格の内容ですね。こんなんエースじゃねぇよ。未勝利の新人投手か?

ゴールデンウィークを迎えるに当たって大型連戦が組まれていなくて良かったですね、涌井投手。
もし9連戦で7人目の先発が用意されて、好調の岩尾投手が結果を残していたら、
涌井投手がローテ落ちするところでしたよ。
既に実力的には菊池雄星・野上・十亀投手の3人は岸・牧田投手らと肩を並べつつあり、
菊池投手と十亀投手に足りないのは経験だけで、野上投手に足りないのはスタミナだけ、
つまり若い3人に足りないのは実績だけですから、エース争いはこの5人で、
元エースの涌井投手がそこから脱落しつつあるといった感じでしょう。
理想を求めることも必要ですが、ローテ投手としては勝つことが第一なのですから、
1軍のマウンドに立っている以上は結果を求めて欲しいです。

1(二)片岡、2(中)秋山、3(指)栗山、4(右)スピリー、5(三)ヘルマン、
6(一)浅村、7(遊)金子、8(捕)炭谷、9(左)坂田

1回表 ライオンズ先発:涌井投手
根元選手、内角高めストレートでセンターフライ。
鈴木選手、外角ストレートでレフトフライ。
井口選手、外角ストレートでライトフライ。

1回裏 ロッテ先発:唐川投手
片岡選手、外角低めストレートを打ち損じるも、足で稼ぐファースト内安打! ノーアウト1塁。
秋山選手、外角ストレートにサードゴロに打ち取られるも、2塁悪送球エラー。ノーアウト1・2塁。
栗山選手、右中間深くへのセンターフライ、
2塁走者は3塁へ、1塁走者も2塁へ!
 1アウト2・3塁。
スピリー選手の打席で川本捕手がパスボール、3塁ランナーホームイン! 1アウト3塁。
スピリー選手、フルカウントから四球で出塁、1アウト1・3塁。
ヘルマン選手、内角ストレートにショートゴロ併殺。
◆この回…相手のミスで1点を貰ったが、もう1点欲しいところだった。
     付け入る攻撃とまでは行かなかっただけに、次の1点を貪欲に取って行きたい。


2回表
ホワイトセル選手、外角低めストレートで見逃し三振!
角中選手、内角高めスライダーでセンターフライ。
今江選手、低めストレートでライトフライ。

2回裏
浅村選手、外角高めストレートを打ってショート強襲内安打! ノーアウト1塁。
金子選手の初球に浅村選手が2塁盗塁を試みるも、2塁タッチアウト。
金子選手、外角チェンジアップに空振り三振。
炭谷選手、外角低めスライダーにライトフライ。
◆この回…作戦的には色々考えられる場面だったから、盗塁はサインだったのかなぁ?
     個人の判断だとすれば、走る判断としては難しい場面だったと思う。
     積極的に行くのは悪いことではないが、状況を考える必要がある。
     盗塁してからバント・進塁打狙いの作戦だったのなら、仕方ないと割り切るところ。


3回表
神戸選手、内角低めスライダーで空振り三振!
川本選手、外角低めスライダーで打ち取るも、ボテボテのサード内安打。
清田選手、外角低めスライダーでセカンドゴロ、2塁アウトのみ。
根元選手、高めストレートでセカンドゴロ、セカンド片岡選手が上手く処理してアウト!

3回裏
坂田選手、外角低めチェンジアップにセカンドゴロ。
片岡選手、低めスライダーにファーストファールフライ。
秋山選手、スライダーを打つもセンターフライ。
◆この回…唐川投手の投球を見ていると、制球は安定しているもインコースはないので、
     外角だけに狙いを絞り、センターから逆方向へ打ち返す意識で臨んで欲しい。

4回表
鈴木選手、ファールで粘られてフルカウントから8球目外れて四球。
井口選手、外角低めスライダーで弱い当たりのピッチャーゴロ、ランナーは2塁へ。1アウト2塁。
ホワイトセル選手、カウント1−3から四球。1アウト1・2塁。
角中選手、内角低めストレートで見逃し三振! 2アウト1・2塁。
今江選手、外角低めスライダーで空振り三振!
◆この回…2四球で少し嫌な感じのする場面だったが、今年は角中選手をよく抑えている。
     今江選手にもきっちり投げていたし、ピンチになってからの投球はさすが。

4回裏
栗山選手、初球の高めストレートを捉えてライトスタンドへのソロホームラン!
スピリー選手、ファールで粘ってスライダーを打つレフト前に落ちるヒット! ノーアウト1塁。
ヘルマン選手、初球にセーフティバントを試み、1塁はアウトも送りバント成功、1アウト2塁。
浅村選手、内角ストレートを打って三遊間抜くヒット!
レフトの神戸選手のバックホームが逸れる間に、打者走者の浅村選手は2塁へ!
 1アウト2・3塁。
金子選手、チェンジアップを打ってライト前タイムリーヒット!
2塁ランナーも本塁を狙うも、ライト角中選手から好返球が来て本塁タッチアウト。2アウト1塁。
炭谷選手、初球の外角スライダーを打って一二塁間抜くヒット! 2アウト1・3塁。
坂田選手、スライダーを打って一二塁間抜くタイムリーヒット! 2アウト1・2塁。
片岡選手、初球の外角低めスライダーを打つもレフトフライ。
◆この回…相手の唐川投手が立ち直りかけていただけに、この回の追加点は非常に大きい。
     キャプテン栗山選手が初球を見事に捉えてホームランで試合を動かしてくれ、
     スピリー選手が外野守備にやや不安のあるレフト神戸選手が前へ出れずにヒットとなり、
     ヘルマン選手がサインではなく、自らの判断でバントをして進塁させ、
     浅村選手がヒットを放つと、レフト神戸選手の送球間に2塁へ進む、卒のない走塁を見せた。
     やや調子が落としていた金子選手にタイムリーも出て、
     好調の炭谷選手が繋ぎ、還す人・坂田選手のタイムリーで追加点が取れた。
     上位の選手が下位へ繋ぎ得点できる、今の打線の厚みが現れた攻撃だった。


5回表
神戸選手、外角高めチェンジアップでセカンドファールフライ。
川本選手、外角高めスライダーを打たれてレフト前ヒット。
清田選手、ストレートの四球。
1アウト1・2塁。
根元選手、ストレートでファーストゴロ、2塁アウトのみ。2アウト1・3塁。
鈴木選手、外角高めチェンジアップでレフトフライ。
◆涌井投手…この回は川本選手に安易にいってしまってヒットを許し、
      それを悔いている間に四球を与えてしまってピンチを招いたものの、
      その後をよく粘って投げてくれた。
      ストレートは140キロ前後も威力があり、コントロールも悪くない。
      ただ、今日は時折、余計な四球を与えることがあり、そこが球数の多さに繋がっている。
      追加点ももらったわけだし、少しテンポアップしたい。


5回裏
秋山選手、高めストレートを打ってレフト前ヒット! ノーアウト1塁。
栗山選手、外角カーブを打つもレフトフライ。1アウト1塁。
スピリー選手、カウント2−2からランエンドヒットで、
外角低めカーブを打ってショートゴロ、ランナーは2塁へ。2アウト2塁。
ヘルマン選手、フルカウントから四球で出塁、2アウト1・2塁。
浅村選手、初球のストレートを打つもセンターフェンス手前のフライ。

6回表
井口選手、カーブを打たれてレフト前ヒット。
ホワイトセル選手、外角高めストレートで空振り三振! 1アウト1塁。
角中選手、カウント1−3から四球。1アウト1・2塁。
代打の福浦選手、高めストレートが甘く入って三遊間抜かれるヒット。1アウト満塁。代走に細田選手。
神戸選手、初球の内角高めストレートでセンターへの浅いフライ、2アウト満塁。
川本選手、ストレートを打たれて三遊間抜かれる2点タイムリーヒット。2アウト1・2塁。
ここでライオンズは投手交代、岡本篤志投手が登板。
清田選手、外角ストレートでサードゴロ。
◆この回…涌井投手クラスなら4点貰えれば美味しいと思わなければ。
     4点貰って自分との勝負になってしまう辺りは「うーん…」と思ってしまう。
     まだエース復活には程遠いなぁ… 今日は余計な四球が多すぎた。
     その後のピンチを久々に登板した岡本篤志投手がよく抑えてくれた。ナイスピッチング!


6回裏 この回からセンターに岡田選手、清田選手がライト、角中選手がレフトへ。
金子選手、セーフティバントを狙うもファール、最後は外角高めストレートに空振り三振。
炭谷選手、スライダーにセンターフライ。
坂田選手、外角低めカーブにショート後方のフライ。

7回表 この回からショートに永江選手。
根元選手、外角低めフォークを打たれてセンター前ヒット。
鈴木選手、逆球の内角ストレートを捉えられてライトスタンドへのプロ初となる2ランホームラン…

井口選手、低めフォークを打たれてライト前ヒット。
ここでライオンズは投手交代、ウィリアムス投手が登板。
ホワイトセル選手、外角スライダーで空振り三振! 1アウト1塁。
角中選手、高めストレートを打たれてレフト前ヒット。1アウト1・2塁。
細谷選手、外角高めストレートで空振り三振! 2アウト1・2塁。
岡田選手、カウント1−3から四球。2アウト満塁。
川本選手、内角低め一杯のストレートで見逃し三振!
◆この回…頭から長田投手に代えるかなと思ったら続投。ピンチでないとダメなんかなぁ…
     それにしても、まさかホームランを打たれるとは。これは完全に誤算だっただろう。
     完全に流れがロッテに行ってしまったが、そこをウィリアムス投手がよく踏み止まった。
     1番からの好打順なので、勝ち越し点を取って、再びリードを奪いたい。

7回裏
片岡選手、高めカーブを打ち上げてしまってレフトフライ。
ここでロッテは投手交代、服部投手が登板。
秋山選手、低めストレートを打って一二塁間のゴロも、
セカンド根元選手が一回転して1塁送球、タイミング微妙も判定はアウトに。
栗山選手、外角高めストレートに見逃し三振。
◆この回…イニングの途中から唐川投手が交代となり、試合の流れが変わるかなと期待したものの、
     三者凡退無得点に。この後は0点に凌いで、チャンスを伺うしかないかな。


8回表 この回から長田投手が登板。
清田選手、外角ストレートでライトフライ。
根元選手、初球の低めストレートを打たれてセンター前ヒット。
鈴木選手、外角高めストレートで空振り三振!
井口選手、内角ストレートでセンターフライ。

8回裏 この回から松永投手が登板。
スピリー選手、低めストレートを打つもショートゴロ。
ヘルマン選手、初球の低めストレートを打つもショートゴロ。
浅村選手、初球の低めストレートを打つもショートゴロ。

9回表 この回から大石投手が登板。
ホワイトセル選手、外角高めストレートを捉えられてレフトスタンドへのソロホームラン…
角中選手、外角低めストレートを打たれてレフトフェンス直撃の3ベース。

細谷選手、内角低めストレートで見逃し三振! 1アウト3塁。
岡田選手、ストレートの四球。1アウト1・3塁。
川本選手、ストレートで追い込み、外角低めスライダーで空振り三振! 2アウト1・3塁。
清田選手、初球の外角低めスライダーでセンターフライ。
◆大石投手…一発を打たれて勝ち越し点を許したものの、その後のピンチはよく抑えてくれた。
      ここで2点目を与えるようだと、ガクッと来てしまうが、そこを粘れたのは大きい。
      打たれたのは残念だが、ここは打った打者が勝ったことと切り替えて反撃を期待しよう。

9回裏 この回から益田投手が登板。
代打の嶋選手、高めストレートを打つもセンターフライ。
炭谷選手、外角低めスライダーを打って一二塁間抜くヒット! 1アウト1塁。代走に熊代選手を起用。
坂田選手、初球の外角低めシンカーにセカンドゴロ併殺…
試合終了、4−5でライオンズが敗戦…
◆この回…1アウト1塁で強攻か送らせるかは難しい問題。個人的には送って欲しかった。
     同点なら次の回があるが、1点負けていると次はないわけだし。

最後に一発を浴びて負け投手となってしまった抑えの大石投手に関しては、
むしろ、良い勉強になった敗戦だったと思います。
一発を浴びた後、角中選手に3ベースを打たれ、そこからもう1点を失っていたら、
チームとしてもショックの残る敗戦になるところでしたが、
そこを大石投手が踏み止まり、2三振とセンターフライで凌いだことは、評価できる内容です。
ホワイトセル選手に打たれた一発はそれほど悪い球ではなかったと思いますし、
逆方向にあれだけ飛ばされちゃえばね、仕方ないですよ。
悔しかったら、外国人打者を捻じ伏せられるようにストレートをさらに磨くことです。
今日の結果で守護神プランが白紙となるわけもなく、
次回登板に引きずらずに抑えてくれれば、全く問題ありません。

その前の岡本篤志投手が同点弾を浴びた場面は、少し継投に疑問が残りました。
リリーフ陣は昨日3人投げただけで、明日も休みなのですから、リリーフをどんどん次ぎ込むべきでした。
岡本篤志投手は6回のピンチを抑ええくれたのだから、
7回は左打者が多いということもあって、左にも強い長田投手が行くものとばかり思っていました。
ウィリアムス投手はホワイトセル選手のところで投入は変わらず、
それが7回になるか8回になるかの違いだけだったんですが、
結果的に岡本篤志投手を引っ張りすぎた印象は残りました。
岡本篤志投手の登板間隔が空いていたこともあって、遠慮してしまったんでしょうかね?
そういう意味では首脳陣にも隙があったと言わざるを得ません。
少なくともベストな継投ではなかったように思えます。


打線は初回に相手のミスで先制点を取ることができたものの、
次の1点が取れずに唐川投手を立ち直らせてしまうも、
4回に先頭の栗山選手が右中間スタンドへホームランを放ったことで、再び試合の主導権を握れました。
ヘルマン選手のセーフティバントや、浅村選手の好走塁、
やや調子を落としていた金子選手のタイムリーヒットに、
好調の炭谷選手の繋ぎ、坂田選手のタイムリーヒットと、4回は素晴らしい攻撃を見せてくれましたが…
結果的に勝利に結びつかず、唐川投手の完全攻略とまではいきませんでした。
野球にたらればは禁物ですが、5回の浅村選手の打球が抜けていたら…
試合は決着付いていたんですがね。前半に決め切れなかったのが攻撃の敗因となりましょうか。

9回の1アウト1塁の場面は、個人的には強攻ではなく、
山崎浩司選手を代打に送り、バントして欲しかったです。
まずは同点に追いつかなければいけないわけで、得点圏にランナーを進めることが先だと思います。
坂田選手も打席での狙いがよく分からず、益田投手との対戦経験が少なかったことで、
シンカーをストレートと勘違いして打ちにいったのかもしれませんが、
あれは完全にバッテリーの術中にはまった形でした。
坂田選手は内角に強いタイプで、当然勝負球は外のシンカーなわけですから、
そこを打たされないように狙いを絞って欲しかったです。
あれじゃ何も考えていないで打席に立っていると思われちゃいますよ。
今回は対戦不足ということで多めに見ますが、次回以降は気をつけてもらいたいです。

最後になりましたが、収穫は調子を落としていた金子選手にタイムリーヒットが出たことでしょう。
昨日の内安打やエラーもあって、心理面を心配していましたが、
野上投手の励ましもあって、今日はきっちりと仕事をこなしてくれましたね。
体力的にも疲れが出てくる頃で、首脳陣もそれを考慮して早期の交代となりましたが、
この試練を乗り越えて、真のレギュラーになれるように頑張って欲しいです。
ひとまず今日の活躍で危うくなりかけていたレギュラーを死守しましたね。



明日はお休みで、土曜から西武ドームで楽天との3連戦です。
一時は調子を落としていた楽天ですが、再び3連勝をして調子を取り戻しているだけに、
(つーか、今年は対戦前に相手チームが連勝してるケースばかりだよね?)
気を引き締めて戦いに臨んで欲しいです。
今年はゴールデンウィークの大型連戦がないので、先発ローテもこれまで通りでしょうから、
先発投手がしっかりと試合を作り、打線が3〜4点を取って逃げ切る野球を貫き、
チームを勝利へ導いて欲しいです。
土曜からもガンバレ、ライオンズ!!




4月24日 埼玉西武ライオンズ 7−2 千葉ロッテマリーンズ

(ロ)藤岡(3回2/3)−上野(2回1/3)
 −南(1回1/3)−服部(2/3)
(西)野上(7回)−サファテ(2/3)
 −ウィリアムス(1/3)−大石(1回)
(本)浅村2号ソロ(4回裏)
ロッテ
西武 ×

野上が7回まで無安打投球も、失策絡みで失点して継投での勝利! 投打が噛合っての快勝!
野球にたらればは禁物ですが、6回裏の2アウト1・2塁でスピリー選手が今日の最終打席を自覚して、
タイムリーヒットを放つなり、四球で繋ぐなりして、ヘルマン選手まで回っていたら…
野上投手の大記録達成の可能性はあったでしょうね。
そうすると、スムーズに守備固めに入ることができ、
ショートに永江選手を、金子選手をサードに回すことができたはずです。
そうすれば、先頭の井口選手のショート内安打はなかったと思いますし、
少なくとも無失点で済んでいたように思えます。
そういう意味ではアンラッキーだったと言うしかありません。

それでも、ノーヒットノーランや初完封・初完投を逃しはしましたが、
投球内容は文句なしに素晴らしく、今日の勝利の一番の立役者であることに変わりはありません。
今シーズンは威力のあるストレートを自信を持って投げることができ、
オープン戦の時に多少あったコントロールに四苦八苦するところが開幕してからは全くなく、
緩いカーブを勝負球として使えるようになるなど、これまで以上に緩急が使えるようになり、
ピッチャーとして一皮剥けた感じがしますね。
ただ、渡辺監督は野上投手に対する期待が高く、さらにワンランク上、
エース級の投手になって欲しいという気持ちがあるだけに、
勝負所のワンギア上げることを求めたり、完投・完封勝利を求めているのだと思います。
まぁ、でも、野上投手はまだ1年を通じてローテを守ったことがなく、スタミナ面を課題としていますから、
現時点では無理をしてまでも完投することはないと思います。
交流戦ぐらいに一度経験し、夏場に何回か完投してくれればOKでしょう。
今の時期は安定した内容でローテを守ることに集中して欲しいです。

1(二)片岡、2(中)秋山、3(指)栗山、4(右)スピリー、5(三)ヘルマン、
6(一)浅村、7(遊)金子、8(捕)炭谷、9(左)熊代

1回表 ライオンズ先発:野上投手
根元選手、フルカウントからの高めストレートでセンターフライ。
角中選手、内角高めストレートでファーストゴロ。
井口選手、外角高めスライダーでファーストフライ。

1回裏 ロッテ先発:藤岡投手
片岡選手、死球で出塁。ノーアウト1塁。
秋山選手、外角低めカーブにセカンドゴロ併殺。
栗山選手、外角ストレートを打つもピッチャーゴロ。
◆この回…最近は秋山選手の併殺打が増えてるなぁ。紙一重ではあるが。
     送る必要はないけれども、簡単に打ち過ぎる感もあるので、
     俊足の片岡選手を生かすためにも、打つならじっくり打つべき。


2回表
ホワイトセル選手、内角高めストレートで空振り三振!
今江選手、外角スライダーでショートゴロ。
鈴木選手、外角チェンジアップでピッチャーライナー。

2回裏
スピリー選手、内角ストレートを打って左中間後方のフライも、
レフトの伊志嶺選手にジャンピングキャッチされてアウト。
ヘルマン選手、初球の外角ストレートを打つもセカンドゴロ。
浅村選手、内角ストレートに見逃し三振。

3回表
伊志嶺選手、低めチェンジアップで空振り三振!
金沢選手、高めストレートのつり球を振らせて空振り三振!
岡田選手、ストレートでセカンドゴロ。

3回裏
金子選手、内角高めスライダーを打つもサードゴロ。
炭谷選手、高めストレートを打ってレフト前ヒット! 1アウト1塁。
熊代選手の打席でワイルドピッチ、ランナー2塁へ、1アウト2塁。
熊代選手、外角低めカーブに空振り三振。2アウト2塁。
片岡選手、ファールで粘って9球目の内角低めストレートを打って、
ショート内安打!
 2アウト1・3塁。
秋山選手、フルカウントからカーブを打って打って一二塁間抜くタイムリーヒット!
スタートを切っていた1塁ランナーも3塁へ、2アウト1・3塁。
栗山選手、カウント1−3から四球で出塁、2アウト満塁。
スピリー選手、外角ストレートを打ってセンター前2点タイムリーヒット!
ヘルマン選手、内角低めストレートに見逃し三振。
◆この回…片岡選手と秋山選手の粘り勝ちといった攻撃だった。
     片岡選手は追い込まれるも、ファールで粘った末に内安打で繋ぎ、
     秋山選手も追い込まれてもフルカウントまで運び、タイムリーで点数を取った。
     ベンチレポートによると藤岡投手は決め球不足に悩んでいるらしく、
     結果的にそこを上手く突くことができたということか。
◆スピリー選手…昨日のセンターオーバー2ベースはチェックできなかったが、
        1打席目の左中間のレフトフライといい、打席の内容が良くなっている。
        当初は内角のストレートと外角の変化球を少し苦手にしていたが、
        今は内角の球をしっかり打てるし、外の選球眼も良い。
◆熊代選手…せっかくスタメン起用されているのに… なんと打席の半分が三振(苦笑)
      スイッチヒッターの断念は別に構わないと思うが、
      それならば、どういう野手を目指しているのか、それが見えてこない。
      スイッチで足を生かそうというわけではないなら、
      片岡選手のように右打ちを究めていくべきなのに、簡単に三振では話にならない。


4回表
根元選手、内角高めストレートでセカンドゴロ。
角中選手、低めスライダーでファーストゴロ。
井口選手、高めストレートを打たれるも、サードのヘルマン選手がキャッチしてアウト!

4回裏
浅村選手、初球のスライダーを捉えて右中間スタンドへのソロホームラン!
金子選手、足に当たる死球で出塁。ノーアウト1塁。
炭谷選手、初球はバントファール、2球目バスターエンドランも僅かにファール、
最後は低めカーブを打って一二塁間抜くヒット!
 ノーアウト1・3塁。
熊代選手、外角低めストレートを叩いてショートゴロ、
この間に3塁ランナーホームイン!
 1アウト2塁。
片岡選手、外角低めストレートを打ってセカンドゴロ、ランナー3塁へ。
秋山選手、カウント1−3から四球で出塁、2アウト1・3塁。
栗山選手の打席で1塁走者の秋山選手が2塁盗塁を試み、挟まれそうになるも、
金沢捕手の2塁送球がショートバウンドとなり、ベースカバーの根元選手が股間を抜かれ、
この間に3塁ランナーホームイン、記録は盗塁と金沢捕手の悪送球エラー。
栗山選手、低めストレートを打ってレフト線へのタイムリー2ベース!
ここでロッテは投手交代、上野投手が登板。
スピリー選手、高めストレートに空振り三振。
◆この回…内容が濃すぎて浅村選手のホームランを忘れた(^^;
     浅村選手は右方向への一発、今年の統一球ホームランか、パワーアップか。
     昨年まではフェンスを越えていなかっただけに、量産の可能性もある。
     それにしても炭谷選手は好調だ、目標の2割5分を超えてきた。この調子で。
     熊代選手はここできっちり仕事、打てなくともこういう働きなら1軍にいれる。
     栗山選手はさすがの勝負強さ、得点圏打率は5割超え。凄すぎ。


5回表
ホワイトセル選手、外角低めカーブでセカンドライナー。
今江選手、カウント1−3から四球。
鈴木選手、外角低めカーブでライトフライ、2アウト1塁。
伊志嶺選手、外角ストレートで見逃し三振!
◆野上投手…今シーズンはここまで特に何も言うことがない。
      1・2試合目は立ち上がりに少し不安があったが、今は安定している。
      自信を持ってストレートを投げられているし、チェンジアップは相変わらず良く、
      カーブを有効に使えるようになって、緩急のバリエーションも豊富。
      強いて言えば、あとはスタミナか。展開は理想的、初完投・初完封できるか?


5回裏 この回から捕手に江村選手、1塁に細谷選手、井口選手が2塁、鈴木選手が遊撃へ。
ヘルマン選手、カウント1−3から四球で出塁、ノーアウト1塁。
浅村選手、ストレートを打ってセンター後方のフライ。1アウト1塁。
金子選手、高めストレートにセカンドゴロ、2塁アウトのみ。2アウト1塁。
炭谷選手、フルカウントから外角高めストレートを打つもライトフライ。

6回表
江村選手、外角低めチェンジアップで空振り三振!
岡田選手、低めチェンジアップでピッチャーゴロ。
細谷選手、フルカウントから四球。
角中選手、外角カーブでサードゴロ。

6回裏
熊代選手、内角ストレートを打つもレフト後方のフライ。
片岡選手、外角高めストレートを打ってライト前ヒット!
秋山選手、フルカウントから四球で出塁、1アウト1・2塁。
栗山選手、内角高めストレートにサードファールフライ。2アウト1・2塁。
スピリー選手、内角高めの抜けたフォークに空振り三振。
◆この回…次の1点は必ずしも必要としないが、スピリー選手はまだ数字が低いし、
     守備交代をスムーズにするためにも、もう1本欲しいところだった。


7回表 この回からレフトに星秀和選手、熊代選手がライトへ。
井口選手、高めチェンジアップを打たれて三遊間のショート内安打。
ホワイトセル選手、内角高めストレートで詰まらせるも右中間の真ん中に落ちる2ベース。
無死2・3塁。
今江選手、内角ストレートでレフトへの浅いフライ、1アウト2・3塁。
鈴木選手、低めチェンジアップでショートゴロも、金子選手が1塁へ悪送球エラー、
3塁ランナーはショートゴロの間、2塁ランナーは悪送球で生還に。
1アウト2塁。
代打の神戸選手、ファーストライナーも、
飛び出した2塁走者を刺そうとして2塁送球も、浅村選手が悪送球エラー。2アウト3塁。
江村選手、外角ストレートで見逃し三振。
◆この回…もしも6回裏にスピリー選手が打ち、ヘルマン選手まで打席が回っていたら、
     ショートに永江選手を入れて、金子選手をサードに回せたんだけど…
     大体、7回ぐらいでノーヒットって終わっちゃうよね。
     …って、完封勝利もなくなっちゃったし… エラーもあって後味悪いよね。
     さて、100球を超えたが、完投はさせるか、リリーフの調整をするか。

7回裏 この回から南投手が登板。
ヘルマン選手、内角ストレートに詰まるもライト前に落ちるヒット! ノーアウト1塁。
浅村選手、送りバント成功、1アウト2塁。
金子選手、内角ストレートを打つもファーストゴロ、ランナー3塁へ。2アウト3塁。
炭谷選手、フルカウントからの内角ストレートに見逃し三振。
◆この回…7回にミスで失点したこともあり、5点差でも浅村選手に送りバントさせた。
     点数にこそ繋がらなかったが、気持ちを入れ直すためにもこの攻め方は正しい。
     今の打線で一番怖いのは錯覚して大振りになってしまうことだから。


8回表 この回からサファテ投手が登板、ショートに永江選手、サードに山崎浩司選手。
代打の清田選手、ノースリーから死球。
細谷選手、初球の高めストレートでライトフライ。
角中選手、高めストレートでファーストゴロ、2塁アウトのみ。
井口選手、高めストレートを打たれてレフト前ヒット。2アウト1・3塁。
ここでライオンズは投手交代、ウィリアムス投手が登板。
ホワイトセル選手、外角ストレートでファーストゴロ。
◆この回…代わるとすれば、登板間隔が最も空いている岡本篤志投手かと思ったが…
     サファテ投手は結局どうなんだろうか。良くもなく最悪でもなく。
     2軍ではオーティズ選手が打ちまくっているし、状況次第では入れ替えも。


8回裏
熊代選手、外角低めストレートを打つもライトフライ。
片岡選手、外角低めカーブを打ってセンター前ヒット!
ここでロッテは投手交代、服部投手が登板。
秋山選手、外角低めスライダーにセカンドゴロ、2塁アウトのみ。
栗山選手、初球の内角低めストレートを打つもセンター後方のフライ。

9回表 この回は大石投手が登板。
今江選手、低めフォークで空振り三振!
鈴木選手、オール高めのストレートで、最後は内角高めストレートでライトフライ。
神戸選手、高めストレートで空振り三振!
試合終了、7−2でライオンズが勝利!

打線は好調というわけでもないのですが、卒のない野球ができています。
今日の勝因は3回裏の片岡選手の粘りと秋山選手の粘った末の先制タイムリーヒットでしょうね。
片岡選手は2アウト2塁という場面で、早々に追い込まれてしまいましたが、
そこからファールで粘り、足で勝ち取るショート内安打で繋いでくれ、
秋山選手も追い込まれはしたのですが、そこから粘ってボール球を選び、フルカウントとして、
1打席目に併殺に取られたカーブをしっかりと引き付けて打って一二塁間抜くタイムリー、
2人の打席での粘りが藤岡投手の集中力を削ぎましたね。
その後は打たれだすと修正が効かない藤岡投手の悪い癖が出てしまい、
スピリー選手のタイムリー、浅村選手のホームラン、
栗山選手のタイムリー2ベースに繋がっていったように思います。

スピリー選手に関して言えば、昇格当初に比べると、打撃の方も良くなってきましたね。
タイムリーヒットの打ち方を見ても、綺麗なセンター返しでしたし、右方向にもきっちり打てそうです。
ただ、その後の打席は凡退に終わるなど、まだ確率的には高くなっていないだけに、
あとは成功確率を上げていってもらいたいです。

浅村選手のホームランは昨年までなら良くてフェンス直撃という当たり、
それをスタンドまで運ぶわけですから、パワーが付いたのか、今年の統一球ホームランなのか(^^;
いずれにせよ、あの打球が飛ぶということは、中島選手のように右方向への一発を期待できます。
とはいえ、振り回していては打線にとってマイナスになりかねませんから、
状況に応じた打撃に終始し、明日からはセンター返しを基本とした元の打撃を期待したいですね。
長打力もあることを見せるだけでも、相手には大きなプレッシャーとなります。
その意味では大きな一発だったと思いますね。

少し心配なのは今日誕生日だった金子選手ですね。
今日は死球での出塁だけでノーヒット、7回にアウトにできるショートゴロをヒットにしてしまったり、
1塁へ悪送球をしてしまって失点するなど、散々な一日になってしまいました。
これまでは開幕戦の不慣れなライト守備を除けば、致命的な守備のミスはなかったのですが、
今日の試合でミスが失点に結びついてしまいました。
打撃の方も一時の勢いはなくなり、マルチ安打は久しくない状態です。
そういう結果面以上に気になるのは体重の減少で、スリムな体がさらにスリムになってしまいます。
開幕から1ヶ月が経とうとしており、疲れが出てくる時期ですが、
ここを超えないと真のプロ野球選手にはなれないだけに、
よく食べてよく寝て、体力の回復を図って欲しいです。
場合によっては少し休養を与えることも必要になってくるかもしれません。

そのためにも一つポイントとなってくるのが野手の控えの層ですね。
レギュラー8人が固定されている状態で、ライト(今はレフト)が流動的になっているだけに、
控え野手の出番は守備固めくらいで、実戦の機会が少なくなっています。
若い永江選手らは2軍の試合にも出場して調整していますが、
もう少し1軍の場で実戦機会を与えることも、長い目で見れば必要になってくると思います。
交流戦に入れば代打要員も必要になってきますし、控え野手の層をもう少し厚くしたいところです。
打線の得点力が安定しているので、まだ昇格させる必要はありませんが、
2軍にいるオーティズ選手大崎選手上本選手の力が必ず必要になるだけに、
時期を見ながら入れ替えも検討してもらいたいですね。

オーティズ選手を代打要員としての再昇格を考えるならば、外国人枠の関係が出てくるだけに、
サファテ投手との兼ね合いが問題となります。
ただ、現時点では良くなく、手が付けられないくらいに最悪でもなく、プチ悪い状態で評価が微妙です。
今日の登板も高めのストレートばかりでしたし…
最近は変化球が上手く使えるようになったのかなとも思いましたが、まだまだ判断できない面があります。
先発投手陣も大石投手も安定していますので、一度2軍で再調整させるのも手でしょう。
2軍の投手陣も比較的好調で、先発では岩尾投手が安定しているものの、現時点でチャンスはなく、
左腕では中崎投手の成長も楽しみになってきて、ベテランの西口・石井一久投手もいて先発は順調、
リリーフでも藤原投手が結果を残していますし、
岡本洋介投手や松下投手も一度見てみたい気もします。
先発が充実しているだけに、シコースキー投手もリリーフに専念できるでしょうし、
今後のチームとの兼ね合いを見ながら、先を見据えた選手起用をしてもらいたいと思います。



明日は涌井投手が先発です。
前回は勝利したものの、コントロールが甘くて5失点するなど、内容がいまひとつだっただけに、
明日は内容と結果の両面において、エース争いをするに相応しい投球を見せて欲しいですね。
野上投手ら若い投手も力を付けてきており、
岸・牧田投手を含めた3人の争いだけではなくなってきているだけに、
エースは俺なんだという力を見せてもらいたいですね。

一方のロッテ先発は唐川投手。
前回対戦時は終盤に攻略しましたが、今はその時よりも状態が上がってきているようなので、
終盤まで行けばチャンスが必ず来るとは限りませんから、
序盤からセンターから逆方向へのバッティングを心がけ、
唐川投手のストレートやスライダー・カーブを引っ掛けないように打ち返していって欲しいです。
明日もガンバレ、ライオンズ!!




4月23日 埼玉西武ライオンズ 8−0 千葉ロッテマリーンズ

(ロ)西野(7回)−南(1/3)
 −上野(0/3)−香月(2/3)
(西)牧田(9回)
ロッテ
西武 ×

牧田が粘りの投球で0奪三振の完封勝利! 打線はしぶとく繋いで8安打8得点で快勝!
今日の試合を見ていると、今年のライオンズの強さが分かりますね。
完封勝利をした先発の牧田投手は1回〜6回まで毎回ランナーを出すものの、
味方の好守に支えられたこともあって無失点で凌ぎ、そのまま最後まで抑えきり、
一方のロッテ先発の西野投手も悪くない内容で、同じように味方の好守備にも支えながらも、
犠牲フライと内野ゴロの間に1点ずつを失って敗戦投手に。
打線も個々の調子自体はロッテの方が上で、同じ8安打ずつを放っているものの、
ロッテは無得点に終わり、ライオンズは8回に連続押し出し四球があったとはいえ、8得点。
同じように一発ではなく、繋ぎを大事にする打線でどうしてこれだけ差が出るのか、
そこが今年のライオンズの強さのポイントでしょうね。

今日の試合で思ったことは、良い意味での「開き直り」があることですね。
今日の牧田投手は自身の調子があまり良くないことを意識していましたが、
ロッテ打線は好調な左打者が多かったこともあり、それでも大胆に内角高めを攻めて行きました。
そうなると、どうしても詰まらせた打球が内野の頭を越えてヒットになってしまうのですが、
単打は仕方がないと完全に割り切っており、そこがランナーを出してからの粘りに繋がったように思えます。
逆に、ロッテの西野投手は4回裏に1アウト1塁からスピリー選手を打ち取るものの、
一二塁間に転がってのヒットとなって、1アウト1・3塁とピンチが広がり、
それを切り替えられないままに、ヘルマン選手に初球が甘くなり、簡単に犠牲フライを許してしまうなど、
気持ちの切り替えが上手く行かなかった感がありました。
同じことはその後に登板して四球を連発したリリーフ陣にも言えることですし、
今日の試合では気持ちの面がダイレクトに現れていたように思います。

打線も昨年までで言えば、犠牲フライはあくまで「最低限の仕事」といった感じでしたが、
今年はファンも選手も犠牲フライで大喜びですし、
四球を選んでも打てなくて損したではなく、良い繋ぎをしたと評価されるようになり、
やっている選手も見ているファンも、一つのプレーに対する意識が高まっています。
考え方一つで野球はこんなにも変わるものなのか、と改めて感じましたね。
今日の試合ではそういったワンプレーに対する気持ちの差が結果として表れたように思います。

1(二)片岡、2(中)秋山、3(指)栗山、4(右)スピリー、5(三)ヘルマン、
6(一)浅村、7(遊)金子、8(捕)炭谷、9(左)坂田

1回表 ライオンズ先発:牧田投手
根元選手、内角低めストレートでファーストゴロ。
角中選手、カウント1−3から四球。
井口選手、フルカウントからの外角高めスライダーでセカンドゴロ、
セカンドの片岡選手がナイスプレーで1塁送球アウト!
 2アウト2塁。
福浦選手、内角スライダーでセンターフライ。

1回裏 ロッテ先発:西野投手
片岡選手、ストレートを打つもライトフライ。
秋山選手、フルカウントから内角ストレートにレフトフライ。
栗山選手、低めフォークに空振り三振。
◆西野投手…ストレートは140キロ前後で、スライダー・フォークのコンビネーション。
      フォークに自信がある投手だが、全体的な制球力はアバウト。
      日ハム・木佐貫投手のように低めは捨てて高さで絞って打っていけばいい。


2回表
今江選手、外角低めストレートでライトフライ。
鈴木選手、外角低めストレートを打たるも、レフトの坂田選手がスライディングキャッチしてアウト!
伊志嶺選手、外角高めスライダーを打たれてレフト前ヒット。
江村選手、初球の内角ストレートでセカンドフライ。

2回裏
スピリー選手、外角ストレートにレフトファールフライ。
ヘルマン選手、外角ストレートを打ってセンター前ヒット! 1アウト1塁。
浅村選手、初球の外角低めカーブを打つもライトフライ。
金子選手、初球の外角高めストレートを打つもピッチャーライナー。

◆この回…初球から積極的に打ちに行くことは悪くないが、2人とも初球打ちってのは…
     せっかくヘルマン選手が塁に出ているのだから、
     相手の牽制・クイックをチェックしたいところだった。勿体無い。


3回表
岡田選手、初球の内角高めストレートでセカンドゴロ。
根元選手、初球に死球。
角中選手、外角低めストレートにショートゴロも、金子選手が弾くエラー。
1アウト1・2塁。
井口選手、初球の低めストレートでライトフライ、2塁ランナーは3塁へ。
福浦選手、内角ストレートでショートゴロ。
◆牧田投手…立ち上がりは少し乱れるところもあったが、要所をしっかりと締めている。
      ロッテ打線は初球から打ち気に来ているので、そこを上手く利用したい。


3回裏
炭谷選手、フルカウントから四球で出塁、ノーアウト1塁。
坂田選手、フルカウントからランエンドヒットも外角ストレートにセンターフライ。1アウト1塁。
片岡選手、外角高めスライダーを打つもセカンドゴロ併殺。
◆この回…坂田選手がレギュラーに定着できるかどうかはこういう場面で繋げるかどうか。
     それほど器用なタイプではないだけに、エンドラン系は微妙な感じもする。
     そうなると、送りバントを確実に決めるしかないわけだが、それができるかどうか。
     両方ともできないなら、今のチームでは代打要員になるしかない。


4回表
今江選手、外角低めストレートでショートゴロ。
鈴木選手、外角カーブを打たれてセンター前ヒット。
伊志嶺選手、外角低めスライダーでファーストファールフライ。
江村選手、低めカーブでサードゴロ。

4回裏
秋山選手、初球の高めカーブにショートゴロも悪送球エラー、しかし2塁を狙ったところ、
キャッチャーの江村選手のバックアップで2塁へ送球されてタッチアウトに。
栗山選手、初球の内角スライダーを打ってライト前ヒット! 1アウト1塁。
スピリー選手、外角低めスライダーをバットの先で運ぶ一二塁間抜くヒット! 1アウト1・3塁。
ヘルマン選手、初球の高めストレートを打ってセンターフェンス手前の犠牲フライ! 2アウト1塁。
浅村選手、外角低めフォークを打ってピッチャー返しのセンター前ヒット! 2アウト1・2塁。
金子選手、内角高めストレートを打ってセカンド後方ライト手前の打球も、
ロッテのセカンド鈴木選手にスライディングキャッチされてアウトに。

◆この回…スピリー選手は結果的にという形だったが、打線が繋がって先制点となった。
     ヘルマン選手がきっちりと仕事をしている。
     その後も浅村選手が上手くヒットで繋ぐも、相手の好プレーに阻まれてアウトに。
     この回は2つ良いプレーに阻まれているだけに、きっちりと守っていきたい。


5回表
岡田選手、低めストレートを打たれて一二塁間抜かれるヒット。
根元選手、送りバントも良いところに転がされてキャッチャー内安打。
ノーアウト1・2塁。
角中選手、初球の外角低めストレートでバットを折ってセカンドゴロ、
2塁アウトもショート金子選手の送球が少し遅れて1塁はセーフ。1アウト1・3塁。
井口選手、初球の外角低めスライダーでショートゴロ、2塁送球アウト、
1塁への片岡選手の送球がワンバウンドになるも、ファースト浅村選手が掬って併殺完成!

5回裏
炭谷選手、高めストレートを打ってセンター前ヒット! ノーアウト1塁。
坂田選手の打席でワイルドピッチ、炭谷選手が良いスタートを切って2塁へ。
坂田選手、外角スライダーを打ってファーストゴロ、2塁ランナーは3塁へ、1アウト3塁。
片岡選手、初球の外角高めスライダーを叩いてピッチャーの頭を超えるショートゴロ、
3塁ランナーの炭谷選手のスタートが良く、この間にランナーホームイン!

秋山選手、初球の内角高めカーブにファーストゴロ。
◆この回…炭谷選手の足で取った1点と言えるだろう。
     チーム内では足は遅い方だが、判断力が高ければ俊足のランナー以上の走塁ができる。
     走塁の深さを感じるこの回の攻撃だった。ナイス走塁!


6回表
福浦選手、内角高めストレートでセカンドゴロ。
今江選手、初球の外角低めカーブを打たれてセンター前ヒット。
鈴木選手、内角高めストレートを打たれてセンター前ヒットも、

3塁を狙った今江選手をセンターの秋山選手が刺して3塁タッチアウト! 2アウト1塁。
伊志嶺選手、内角ストレートでピッチャーゴロ。
◆この回…今日は攻守に渋い活躍が光っている。チーム一丸で戦っている感じがするね。

6回裏
栗山選手、外角低めフォークに空振り三振。
スピリー選手、低めカーブを打ってセンターへの2ベースヒット!
ヘルマン選手、スライダーにレフトフライ。2アウト2塁。
浅村選手、内角フォークにショートゴロ。

7回表
代打の金沢選手、高めストレートでセカンドフライ。
岡田選手、ストレートでセカンドゴロ。
根元選手、内角ストレートでセンターフライ。

7回裏
金子選手、外角低めフォークに空振り三振。
炭谷選手、外角低めストレートにセカンドゴロ。
坂田選手、外角低めフォークにファーストゴロ。

8回表
角中選手、内角低めストレートでセカンドフライ。
井口選手、内角高めストレートでファールフライ。
福浦選手、外角低めストレートでショートゴロ。

8回裏 この回から南投手が登板。
片岡選手、フルカウントから四球で出塁、ノーアウト1塁。
秋山選手、送りバント成功、1アウト2塁。
栗山選手、カウント1−3から歩かせ気味の四球で出塁、1アウト1・2塁。
ここでロッテは投手交代、上野投手が登板。
スピリー選手、フルカウントから四球で出塁、1アウト満塁。代走に熊代選手。
ヘルマン選手、ストレートの押し出し四球で1点を追加、なおも1アウト満塁。
浅村選手、ストレートの押し出し四球で1点を追加、なおも1アウト満塁。
ここでロッテは投手交代、香月投手が登板。
金子選手、ストレートにファーストゴロも、
井口選手のバックホームの送球が逸れるエラーで1点追加、なおも1アウト満塁。
炭谷選手、初球の外角低めストレートを打って一二塁間抜くタイムリーヒット! 1アウト満塁。
坂田選手、初球の外角高めチェンジアップを打ってセンター前2点タイムリーヒット!
送球間に打者走者も2塁へ、1アウト2・3塁。
片岡選手、内角高めストレートにショートゴロ、
3塁走者の炭谷選手が挟まれて3塁へ追い込まれ、3塁へ達していた坂田選手と優先権の問題が起こり、
詳細は分からないものの、2人ともアウトになってしまい(?)、3アウトチェンジ。

9回表 この回はショートに永江選手、サードに山崎選手。
今江選手、初球の内角ストレートでピッチャーゴロ。
鈴木選手、ファールで粘られて高めストレートを打たれるライト前ヒット。
代打の神戸選手、外角低めストレートを打たれてレフトへの2ベース。
1アウト2・3塁。
金沢選手、チェンジアップでレフトへの浅いフライ、2アウト2・3塁。
岡田選手、内角ストレートでファーストゴロ。
試合終了、8−0でライオンズが勝利! 牧田投手が今季初完封!

打線はロッテ先発の西野投手に苦戦しましたが、
4回にはヘルマン選手の犠牲フライで先制をし、
5回には炭谷選手の好走塁もあって片岡選手のショートゴロの間に渋く追加点を取り、
8回は相手の四球でチャンスを掴み、ヘルマン・浅村選手の連続押し出し四球と相手エラー、
炭谷選手と坂田選手の連続タイムリーで試合を決定付けました。

今日の試合で一番目だったのは炭谷選手の活躍ですね。
5回には先頭打者としてヒットを放って出塁すると、
相手バッテリーが少しボールを逸らす間に果敢に2塁を陥れ、坂田選手が進塁打を放って3塁へ進み、
片岡選手の打球はピッチャーゴロと迷うような打球だったものの、
好判断でスタートを切ってホームインするなど、思い切った走塁によって貴重な2点目を奪いました。
6回のピンチは1点差では厳しかっただけに、この2点目は結果的に効きましたよね。
炭谷選手はお世辞にもチーム内で足が速いとは言えず、レギュラーで唯一盗塁0のままですが、
走塁というのは単純な足の速さで決まるものではなく、
状況分析力と的確な打球の判断が重要で、いかに上手く走り出すかにかかっています。
勿論、他にもベースランニングやスライディングも重要になってきますが、
判断というのはある程度センスが問われるだけに、そういったプレーがしっかりできるのは強みです。
今日のような走塁ができる辺りがチームの質の高さに繋がっているように思えます。
8回にはダメ押しのタイムリーヒットを放ち、打撃の方も2安打1打点と好結果を残しています。
昨日の日記を書いていて驚いたのですが、打線は既に11個マークしており、
今日のタイムリーで得点圏打率も3割を超えたことでしょう。
開幕直後の不振のイメージが強く、勝負強さとはかけ離れていたのですが、
最近はタイムリーヒットも多く、チーム内でもポイントゲッターとして機能し始めています。
打球方向も引っ張りだけではなく、センターから逆方向へも打ち返すようになってきましたし、
守備や走塁だけでなく、炭谷選手のバッティングにも注目が集まりますね。

また、先日の試合で長打をアピールした坂田選手が、
5回に進塁打、8回にはタイムリーヒットを放つなど、繋ぎの打撃でも結果を残してくれました。
打撃フォームがソフトバンクの松中選手に近く、内角に強さを見せる一方で、
バットが少し下がってから出てくることもあり、器用さはあまり感じられず、
3回の1打席目にはランナーを進めるバッティングをできなかったのですが、
2打席目の5回にはきっちりとランナーを進めてくれました。
今年のライオンズはこういった野球に主眼を置いているだけに、進塁打を打てたことは非常に大きいです。
9番打者とはいえ、1・2番へ繋ぐ重要な場所でもあるだけに、
ランナーを返すだけではなく、ランナーをいかに進めるのか、
坂田選手がレギュラーを取るポイントはそこになってきそうです。
今日は守備でも良いプレーがありましたし、非常に良い活躍でした。
とはいえ、最後の8回の謎走塁はよく分からないところが…
炭谷選手と両方が悪いっぽいですが、今後そういうプレーをしないように、再確認しておいて欲しいです。

(追記:8回裏の併殺プレーの走塁に関して)
結論から言うと、ミスジャッジでしたね。
3塁走者の炭谷選手はベースを踏んでいませんから、
2塁走者が3塁を踏んでいてもベースの優先権が侵害されることはありえず、
タッチされてもアウトになるわけがありません。
ですから、2塁走者の3塁到達を見て、帰塁を断念した炭谷選手の判断も、
ベースをそのまま踏んでいた坂田選手の判断も正しかったことになります。
おそらく審判は足元を見ておらず、野手のタッチの有無しか確認していなかったことで、
炭谷選手がベースを踏んだと勘違いしたのでしょう
まぁ、今日の試合展開だから許されたミスジャッジですが、
この状況で審判はベースと野手のタッチの両方を確認できるんですかね? 無理じゃね?
主審が3塁ランナーの帰塁の判断をしても構わない感じもします。そこら辺、どうなってるんでしょう?



明日は野上投手が先発です。
十亀・牧田投手と連続完封勝利が続いていますが、リリーフ陣の登板間隔が空いていることもありますし、
ここはあまり欲張らずに、自分のピッチングを貫き、しっかりと試合を作ることを心がけて欲しいです。
勿論、チャンスがあれば狙って欲しいですが、
まずは先発5イニングを0点に抑え、打線の得点を呼び込むことが大事です。
緩急を生かした野上投手らしい良い意味での「脱力」なピッチングを期待したいです。

一方のロッテ先発は藤岡投手。
前回対戦時には勝利したものの、試合終盤で攻略するところまでは行きませんでしたから、
明日は序盤からしぶとく1点ずつ積み重ねていって欲しいです。
じっくりと攻めていけば、チャンスは必ず来ますので、焦らずに攻撃していくことが大事です。
明日もガンバレ、ライオンズ!!





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