1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | (日)谷元(3回)−矢貫(2回)−乾(2回)−モルケン(1回) (西)十亀(8回2/3)−ウィリアムス(1/3) (本)栗山1号2ラン(3回裏) アブレイユ1号2ラン(9回表) |
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日ハム | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 2 | ||||
西武 | 2 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | × | 5 |
9回2アウトまで行きながらも、中田選手にヒットを許し、 アブレイユ選手の2ランホームランを浴びて降板… 勿体無かったですねぇ、十亀投手。 せめてプロ初完投とも思いましたが、既に球数が129球とシーズン初登板にしては多かっただけに、 無理をさせずに、そのまま交代となったようです。 今回はプロ初完封も初完投もなりませんでしたが、 今日の投球内容ならば、また近いうちにチャンスが巡ってくることでしょう。 それだけ今年に期待を抱かせてくれる十亀投手のピッチングだったと思います。 今日の投球内容を簡単に振り返ると、被安打6、2四球、4奪三振で、 序盤は1アウト1・3塁のピンチを招くなど、ランナーを出すことが多かったのですが、 初回のピンチを相手のミスにも助けられる併殺で凌ぐと、 4回からリズムに乗り始め、打たせて捕るピッチングで球数も減っていき、 課題の中盤7回に先頭打者に四球を与えてしまい、交代の危機が訪れたものの、 セカンドゴロ併殺で凌いで9回まで投げることができました。 ストレートのスピードこそ140キロ前半止まりでしたが威力があり、 昨年までのスライダーに加え、カーブが左右両打者に有効に使えるようになり、 そこにシンカーが加わることで、投球の幅が大きく増しました。 昨年はランナーを出してからの投球に課題を残すところが多かったものの、 今年はオープン戦からランナーを出しても崩れない粘りの投球ができており、 今日の試合でも序盤のピンチを凌いだ辺りに精神的成長を感じます。 2年目を迎えて、ボールも心も大きな成長を遂げており、 今シーズンの十亀投手の活躍を期待させるには十分な内容と結果でしたね。 事実上の先発ローテの6番手だった十亀投手がこれだけの投球を見せてくれたわけですから、 昨日投げた菊池雄星投手や今後投げる予定の野上投手もウカウカしれいられません。 十亀投手が活躍することで、先発投手陣に厚みが出てきますよね。
打線は積極的に動いたわけではないものの、効率的で卒なく得点を取ることができました。 初回は先頭の片岡選手がヒットで出塁した後、2番秋山選手は送りバント・盗塁・エンドランと、 色々と作戦が考えられる場面で、普通にヒッティングを選択し、 相手の日ハムバッテリーは警戒する余りに四球、 オープン戦で見せた積極的な機動力野球がここに生きている感じがしますね。 続く3番栗山選手はヒッティングでも引っ張りに徹してのファーストゴロ進塁打を放ち、 4番オーティズ選手は犠牲フライを打てなかったものの、 5番ヘルマン選手が追い込まれながらも粘って四球を勝ち取り、 6番浅村選手がセンター前に2点タイムリーを放つという形で、 打線が見事な繋がりを見せてくれました。 3回には先頭の秋山選手のヒットがミスを誘って一気に3塁へ達し、 そのミスに付け込むようにして栗山選手が今季1号となる2ランホームランを放って追加点。 7回には代打の山崎浩司選手が移籍後初ヒットを放って出塁し、 片岡選手の送りバントで2塁へ進めた後、 秋山選手が左投手から流し打ってのヒットで繋いで1アウト1・3塁として、 栗山選手が高いバウンドのセカンドゴロを放って渋く1点を追加。 今日の試合では栗山選手の状況に応じた打撃が光りましたね。 選手個人では昨日に引き続き、秋山選手が2安打、浅村選手が3安打を放ち、 主力選手としての働きをしてくれています。 心配なのはまだノーヒットの4番オーティズ選手ですが、 四球は3つ選べていますので、打線の流れ自体は切っていません。 ただ、1本出ると本人の気持ちも変わってくるでしょうから、 早く最初のヒット・ホームランが出て欲しいところですね。 控えでは山崎浩司選手が移籍後初ヒットを放ち、勝利に貢献してくれました。 ライオンズファンとしては原選手を放出することになったのは非常に残念だったのですが、 仮に糸井選手らと大引選手のトレードが先に決まっていたとしたら、 山崎選手の放出はなかった可能性もあるだけに、先に決まっていて良かった気もします。 オープン戦では打撃面でも繋ぎ役としてしっかり結果を残し、 広島・オリックス時代から定評のある守備でも、ショート・セカンド・サード・ファーストまで守り、 内野の一流のユーティリティプレイヤーとして活躍が期待されます。 今日の試合でもショートで良い守備が見られましたし、 山崎選手がベンチにいると内野の心配が要りませんね。 打では昨年引退した佐藤友亮選手のような右の代打として、 守りでは東尾監督時代の上田浩明氏のようなユーティリティプレイヤーとして、 チームに欠かせない戦力となって欲しいです。 これで開幕カードは2勝1敗と勝ち越し、内容的には3連勝できたと思いますが、 まだ経験の浅いチームで攻守に渡って多くのミスが見られます。 しばらくは我慢を強いられることもあるでしょうが、ミスを糧として大きく成長していって欲しいです。 チームのスタートとしてはまずまずですので、 あとは盗塁・エンドランを生かした攻撃の実践と、継投での勝利を飾り、勢いに乗りたいところです。 火曜からはライバルであるソフトバンク3連戦です。 ソフトバンクは大隣投手に、新戦力のパディーヤ投手と山中投手の先発が予想され、 ライオンズはWBC組の牧田投手と涌井投手、それに野上投手が先発する予定です。 相手の新戦力はまだ未知数なところがあるだけに、粘り強い攻撃で相手を崩していって欲しいです。 火曜からもガンバレ、ライオンズ!! |
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | (日)ウルフ(6回)−モルケン(2/3)−乾(1回1/3) (西)菊池雄星(5回2/3)−岡本篤志(1回) −長田(1回)−ウィリアムス(1回)−大石(1回) (本)秋山1号ソロ(6回裏) |
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日ハム | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 2 | ||||
西武 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 | 2 | 0 | × | 4 |
うーん、まぁ、結果的に試合に勝てば、「これが若さか」で済むということでしょうか(^^; 色々とミスもあり、特に最終回は守護神デビューの大石投手が登板し、 2アウト1・2塁とピンチを招いたものの、中田選手をセンターフライに打ち取ってゲームセットと思いきや、 ショートの永江選手が直前でスルーしてしまい、 センターの秋山選手も捕れないという「お見合い」現象が起きてしまって失点、 危うく一打同点のピンチを迎えるなど、ハラハラさせられる場面がありました。 試合を見ていた人にとっては、大石投手は不運な面もあったと思えますが、 結果だけを見るとタイムリーヒットで点数を取られたとなってしまうだけに、 ちょっぴり残念な守護神デビューとなってしまいました。 まぁ、守護神としては、こういうこともあるということですよね。 それでも引きずらずに最終的にチームを勝利に導くことができたという意味では、 大石投手の守護神デビューは合格だったと言えます。 今日はセーブが付く場面ではありませんでしたから、次はプロ初セーブと行きたいですね。 …と、話が本題から少し逸れましたが、そんな形でまだ攻守にミスが相次いでいます。 5回裏の1アウト3塁の場面では炭谷選手が初球セーフティスクイズでベンチが首を傾げたり、 最後はギャンブルスタート(?)で炭谷選手が空振り三振でゲッツーとなったり、 やや攻撃の意図がはっきりしない場面もありました。 20代中盤の若い野手が多いとはいえ、プロなのですから、しっかりとしたプレーを心がけて欲しいです。 最終回の守備の連携不足もあってはならないミスですし、 勝敗に影響しなくて良かったと言うしかありません。 守備の要であるショートが変わったこともあり、内外野の連携も再確認して欲しいです。
先発の菊池雄星投手は4四球を与えるなど、毎回ランナーを出しましたが、 6三振を奪うなど要所を締めるピッチングで無失点で抑え、チームに勝利をもたらしてくれました。 しかし、昨日の岸投手同様に球数が多く、5回終了時点で100球超え、 本来なら6回を投げ切って欲しいところでしたが、四球を与えたこともあって前倒しの交代となりました。 今日はストレートはもう少しだったものの、左打者にはスライダー、右打者にはチェンジアップが効果的で、 そこにカーブのアクセントが効くなど、昨年からの成長を感じさせてくれる内容だっただけに、 今後は球数を少なくして早い勝負に行けるようになることが課題でしょうね。 菊池雄星投手に期待されるのは、ただの先発ローテ投手ではなく、左のエースですから、 今日の内容と結果で満足してもらっては困ります。 現状に満足することなく、さらなる高みを目指していって欲しいです。 打線はまだ粘り強い打撃とはいかず、凡退する時は淡白なイメージが抜け切りませんが、 今日はチーム全体でピッチャーの足元を狙ってセンター返しする打撃が徹底されており、 打線としての嫌らしさが感じられました。 今日の試合の中で、ウルフ投手の足に打球が当たったのが、 2回のヘルマン選手の強襲ヒット、金子選手の強襲ヒット、4回の栗山選手のピッチャーゴロと3度もあり、 長身の外国人投手の足元に打ち返すという狙いがはっきりと現れていました。 こういった攻撃の積み重ねが打線の嫌らしさに繋がっていくだけに、今日の攻撃は良かったと思います。 今日の試合では、昨日の試合でノーヒットに終わった浅村選手が犠牲フライと2本の2ベースを放ち、 秋山選手が貴重な追加点となったホームランを放つなど、チームの勝利に大きく貢献してくれました。 片岡選手やヘルマン選手、金子選手や永江選手らには足があるものの、長打は少ないだけに、 ランナーに出ない限りはプレッシャーをかけることができませんが、 浅村選手と秋山選手には長打と足が兼ね備わっていますから、相手投手からすれば大きな脅威です。 スモールベースボールとはいっても、シングルヒットだけでは四球でも絡まない限り得点できず、 2ベースヒットでランナーがどれだけ進塁できるか、そういった野球が必要となりますから、 ホームランは必ずしも必要としなくても、2ベースヒットは必要になってきます。 今年の打線の鍵を握る2選手に良い結果が残ったことは嬉しい限りですね。 また、ルーキーの金子選手は昨日に続くマルチ安打、送りバントもしっかり決めるなど、 2安打1犠打と安定した活躍を見せてくれています。 オープン戦で結果を残していたものの、終盤にやや疲れを見せて打率が3割を切っただけに、 いざ開幕してみてどうかなと思いましたが、全くの杞憂でしたね。 昨日の右打席でも今日の左打席でも結果が残る、非常に頼もしい選手です。 このまま順調に行けば、金子選手を1・2番で使うことができ、 秋山選手をクリーンナップで使うことも可能になります。 金子選手の活躍はライオンズに色々な選択肢をもたらしてくれますね。 ただ、最初にも書いたように、5回の炭谷選手の打席のサインが判然としなかったり、 選手がどれだけ作戦の意図を理解して行っているのか疑わしくなる場面もありました。 今年はスクイズやギャンブルスタートなど、色々な作戦を駆使しながら戦わねばならないだけに、 選手一人一人が状況を正しく把握し、その場面に合ったプレーをしていかなければなりません。 まだ戸惑いもあると思いますが、他の選手のミスも自分のミスと考えて、 常に一つ一つのプレーを再確認しながら、 選手とベンチが一体化した攻撃ができるようになっていって欲しいです。 明日は十亀投手が先発です。 持っているボールは素晴らしいだけに、オープン戦同様にランナーを出しても粘り強く投げられれば、 結果は自ずとついてくるはずです。 まだペース配分とか考える立場でもありませんから、 最初から行けるところまで飛ばしていって欲しいですね。 一方の日ハム先発は谷元投手。 昨年後半は打ちあぐねる場面も多かっただけに、しっかりとチームで狙いを絞り、 基本に忠実な攻撃で攻略していってもらいたいです。 明日もガンバレ、ライオンズ!! |
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | (日)武田勝(3回1/3)−矢貫(2回1/3)−鍵谷(1/3) −石井(1回)−増井(1回)−武田久(1回) (西)岸(6回)−岡本篤志(1回) −長田(1回)−サファテ(1回) |
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日ハム | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | 1 | 5 | ||||
西武 | 1 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 3 |
2年連続で暗澹たるスタート… 昨年は惨敗だったので、サバサバしてましたが、今日は怒りの方が大きいです。 なんでこう2年連続でお説教みたいな話から始めないといかんの? まぁ、若いチームと言えばそれまでだけれども、 優勝を目指すチームなのですから言い訳にはなりません。 開幕戦だからと大目に見ずに、いきなりお説教全開で行こうかと思います(苦笑) 今日の試合内容は表題にある通りで、 オープン戦から見られた「機動力野球」は初回から見事に発揮されましたが、 今年のライオンズが目指している「スモールベースボール」には程遠い試合でした。 つまり、ランナーが出ると攻撃の選択肢が広がり、相手も警戒してくれることもあって、 作戦の幅が大きく広がり、得点のチャンスが広がっていくわけですが、 ランナーがいない時はこれまでと全く変わらずの高速凡退、 ブロードバンド改め光ファイバー改め光ネクスト隼ですよ(苦笑) 相手の日ハム打線はファールで粘ったことで、 岸投手は5回で100球、6回120球も投げさせられたことと好対照です。 それだけランナーを置いていない時での打線の嫌らしさが違っちゃってるわけです。 得点の入っていないイニングのライオンズ打線の球数を数えてみると、 3回は11球、4回は12球、5回は8球、7回は9球、8回は10球、9回は24球です。 4回と9回以外は通常の球数よりも少なめで、淡白な打撃での凡退を繰り返しています。 積極さがライオンズ打線の売りでしたが、現に1回・2回はその積極性で点数を取れただけに、 一概に悪いこととは言えないのですが、 打てないことを自覚している打線が簡単に凡退してしまっては、全く相手に怖がられません。 追い込まれたら粘ったり、前の打者が球数を投げさせられなかったら待球してみたりと、 もう少しランナーのいない打席でも工夫をしていかないとダメです。 これではWBCのプエルトリコ戦の侍ジャパンと同じですよ。 凡打を繰り返してチャンスを作れず、チャンスを作ったら無謀な作戦でチャンスを潰す、 もっと攻撃に確実性を持っていかないと「スモールベースボール」には程遠いです。 もう1点、「スモールベースボール」に遠く及んでないのは「守備」です。 若くて経験の浅い選手が多く、ライトを守った金子選手はルーキーに加え急造外野手と、 鉄壁の守備といかないのは分かるのですが、それにしても今日の試合は締りがなかったです。 6回表の大引選手のライト前ヒットで金子選手がバックホームを焦ってボールを弾きましたが、 外野手としてそういった状況は初めての経験かもしれませんが、 動き自体はショートがゴロを捕ってバックホームするのと変わらないわけで、 それをミスしてしまうのは急造外野手の言い訳にはなりません。 その後の大谷選手の打球をスライディングキャッチできなかったのは仕方ないと思えますが、 ゴロの処理は内野手の本分なだけに、しっかりとこなして欲しかったです。 7回表にはショートの守備に入った鬼崎選手が空タッチで盗塁阻止に失敗しましたし、 炭谷捕手がパスボールしたり、9回には間に合わないタイミングで悪送球したりと、 終盤は守備の歯車が狂ったかのようなプレーが目に付きました。 とりわけ、炭谷選手はWBCにも出場した選手で、 4年後を考えれば、今度こそ日本を代表する捕手に育たなければならず、 まだ26歳ですが、チーム内では出場試合数は栗山・片岡選手らに次ぐわけですから、 守備の要として引っ張っていかなければならない立場となったわけです。 その選手が簡単にミスしてしまったり、ミスした内野手を怒れないようではダメです。 年齢の上下に関係なく、炭谷選手がチームの守備を締めていかなければいけないんです。 打撃ではタイムリーを放つなど、これまでと違う姿を見せてくれましたが、 守備では物足りないし、情けないプレーをしてしまったように思えます。
先発の岸投手は立ち上がりこそ良かったのですが、 全体的にボールが高く、特に変化球、チェンジアップが浮きがちで、 そこが序盤からファールで粘られて、球数を投げさせられた理由のように思えます。 シーズン初登板で5回100球は明らかに多く、かといって代えるわけにもいかず、 早めに援護点を与えられれば展開も違ったのでしょうが、 最終的には根負けする形になってしまいましたね… 今後もエースとしての活躍が期待されますから、今日のピッチングをしっかりと反省し、 次回登板以降の薬としてもらいたいです。 2番手の岡本篤志投手は味方に足を引っ張られながらも、ピンチを凌いでの無失点ピッチング。 3番手の長田投手も安心の投球内容で、2人とも今シーズンの活躍が期待できそうです。 問題は4番手のサファテ投手で、ランナーを出すと不安定になると言いますか、 どうやらセットポジションに癖があるようで、 セットに入るとランナーを目視できず、速い牽制をすることができないとのこと。 それではリリーフとして全く使い物になりません。 セットの癖とランナーを出してからの投球を安定させない限り、今後の起用は難しいように思えます。 まだ寒い時期ですし、2軍でじっくりと調整させた方が後々に生きるような気がしますが… 打線は1番打者として復帰した片岡選手が口火を開く初球打ちのライト前ヒットに、 ライト前タイムリーヒットを放つなど、リードオフマンとして大活躍を見せてくれました。 最終回の四球も地味ではありますが、 秋山選手の打球が抜けていれば、一気に同点に追いつくこともできただけに、 結果的に負けてしまいましたが、意味のある四球だったと思います。 オープン戦終盤からようやく頭からの帰塁ができるようになったようで、 まだ不安はあるでしょうが、徐々にかつての大きなリードを取れるようになってくれば、 片岡選手の全盛期の盗塁が再び見られるようになるはずです。 しばらくは我慢でしょうが、片岡選手の完全復帰を期待したくなる今日の試合でしたね。 そんな感じで、ランナーを置いての攻撃は比較的良かったと思います。 初回の片岡選手の出塁、秋山選手の送りバント、栗山選手のタイムリー2ベース、 2回の金子選手と永江選手の内安打2つからの片岡選手のタイムリー、 ヘルマン選手は2度の盗塁失敗となってしまいましたが、十二分に足を警戒させていましたし、 ランナーが出ると何をしてくるか分からないところはアピールできたと思います。 ただ、最初にも書いたように、細かい野球ができているとは言えず、 例えば、初回の1アウト1・2塁のヘルマン選手の打席、 三振ではなく内野ゴロならば、併殺の危険性はあるものの、ヘルマン選手が生き残る可能性も高く、 そうなると2アウト1・3塁、場合によってはダブルスチールで揺さぶることも可能なわけで、 機動力野球をさらに生かす可能性もあったわけです。 8回裏1アウト1塁での浅村選手の三振ゲッツーの場面も、 変化球での三振は諦めがつきますが、ストレート系を空振りしてはダメです。 変化球ならば盗塁が成功する確率が高くなるわけで、ストレートには食らいつかないとなりません。 転がせば何が起こるかわからないわけですし、状況を正しく分析した打撃をして欲しいです。 選手個人を見れば、片岡選手以外にもルーキー金子選手が2安打を放ったり、 高卒2年目の永江選手が内安打を記録したり、 栗山選手と炭谷選手が適時打を放つなど、結果を残してはいるのですが、 それだけではやはり物足りないのが今年の打線だったりします。 投手からすると長打はやっぱり怖いわけで、それがない打線は怖さを与えません。 だからこそ足と粘りで相手投手に嫌らしさを感じさせる打線にならないといけないわけです。 そのためにも、やっぱり秋山選手と浅村選手に頑張ってもらわないといけません。 2人とも今の打線に欠けている長打と粘りを兼ね備えていて、さらに足もある選手です。 2人が主力選手として活躍しないと、ライオンズ打線の明日はないです。 今日の試合では惜しい当たりがあったものの、結果的に2人ともノーヒット、 2人の活躍がなければ、得点力も上がってきません。 それだけに、明日の試合での活躍を期待したいですね。 打順や選手起用に関しては、納得できない面もあるものの、 しばらく様子を見てみないと分からないだけに、詳しくは触れません。 浅村選手の打順に関しては少し考えないといけないと思いますが、 かといってそれほど状態がいいわけでもないだけに、どの打順に入れるかは難しい問題です。 あとは、6回裏に永江選手に大崎選手を代打に送り、7回に鬼崎選手をショートに入れたことですね。 まぁ、開幕戦なので、色々な選手を試合に出すことを考えれば、別にそれでも構わないのですが、 今日のようなケースは今後も多いと予想されるだけに、 今年は3時間半ルールの撤廃で延長12回まで想定されるだけに、 余計な野手は使わないで済むにこしたことはないはずです。 例えば、金子選手をショートに回したり、片岡選手がショートで金子選手がセカンドにして、 大崎選手をそのままライトに入れるなど、打てる野手を残すことも必要になってくるはずです。 ショート・セカンドをこなせる選手が多いですし、 選択肢を広げられるように準備をしておいてもらいたいです。 今年は絶対的なレギュラーがいないだけに、 そうやって複数ポジションを守れないとチームは上手く回ってくれません。 代打起用も昨年までより増えるはずですし、そういった想定は常にしておく必要があります。 明日は菊池雄星投手が先発です。 今日の試合を首脳陣がどう受け止めたか分かりませんが、 もし、守備の乱れを怒りに感じるなら、レギュラー捕手の炭谷選手を外すのも手でしょう。 今年はスモールベースボールに徹する、そういう姿勢を示すのも手です。 そういう意味では星孝典選手と組むのか、炭谷選手と組むのか分かりませんが、 これまで菊池雄星投手が積み上げてきたものに間違いはありませんから、 自分のピッチングを貫いて欲しいですね。そうすれば結果は付いてくるはずです。 一方の日ハム先発はウルフ投手。 オープン戦も好調で、ライオンズも相性が決して良い投手ではないだけに、 攻略に苦戦すると予想されますが、今日の試合でできなかった粘りで球数を投げさせ、 得意の機動力を絡めて揺さぶって欲しいですね。 明日こそはスモールベースボールでガンバレ、ライオンズ!! |