2012年西武ライオンズ応援日記

10月15日 CS1st 埼玉西武ライオンズ 2−3 福岡ソフトバンクホークス

(ソ)大隣(5回)−岩崎(2回)−森福(1回)−岡島(1回)
(西)石井一久(3回1/3)−十亀(2/3)
 −野上(3回2/3)−岡本篤志(1/3)−涌井(1回)
(本)中村剛也1号ソロ(4回裏)、オーティズ1号ソロ(9回裏)
ソフトバンク
西武

継投が裏目に出て先制点を許す…中村の一発で反撃に出るも、あと一歩及ばずにCS敗退…
今シーズンの中でも5本の指に入るぐらいの好試合だったのは間違いないのですが…
勝たないとダメなんですよ、勝たないと…
正直言って、全く負ける気がしていませんでした。
ソフトバンクに2点を先制されたとはいえ、すぐに中村選手のホームランで1点差としましたし、
6・7回はは抑えられましたが、5回・8回・9回はチャンスの連続で、
対するソフトバンクは4回と8回のチャンスをモノにしただけで、後は凡退の連続、
試合のペーストしては間違いなくライオンズペースで進んでおり、
逆転できそうな雰囲気を強く感じていました。
それでも負けてしまった、その事実だけが重く圧し掛かります…

結局、それが渡辺監督の言う「チームのひ弱さ」なのでしょう。
私なりに解釈すれば、「勝負に対する厳しさが足りない」ということになります。
ここ一番で決める勝負強さ・集中力、自分が決めるという良い意味での我侭さ、
サッカーで言うところの「決定力不足」、それがここ一番で勝てない理由なのだと思います。
経験のある中島選手と中村選手がプレッシャーを引き受けると言えば聞こえはいいのですが、
それはたった2選手が抱えるにしては、あまりにも大きすぎるものです。
若手が若手という言葉に甘んじているようでは勝てません。
試合に出ている以上は年上も年下も関係がない、俺が決めるという強い気持ちを持つことが必要です。
もっと「強さ」が欲しい。
ここ一番で打てる気持ちの強さ、それを可能とする技術の強さ、それを支える体の強さ、それが欲しい。
勝たないといけない試合で勝てる「強さ」が欲しいです。

1(二)浅村、2(中)秋山、3(遊)中島、4(指)中村剛也、5(一)オーティズ、
6(三)ヘルマン、7(右)大崎、8(捕)炭谷、9(左)熊代
◆大石投手と小石投手が1軍登録抹消。石井一久投手と野上投手が1軍登録。

1回表 ライオンズ先発:石井一久投手
松田選手、外角ストレートを打たれるもサードライナー。
本多選手、フルカウントからの外角高めスライダーでショートゴロ。
内川選手、内角低めストレートで見逃し三振!
◆この回…心配していた石井投手の初回のピッチングだったが、三者凡退でスタート。
     松田選手の当たりが野手の正面を突いて助かった。この調子で行って欲しい。

1回裏 ソフトバンク先発:大隣投手
浅村選手、内角高めストレートを打ってライト前ヒット!
秋山選手、送りバント成功、1アウト2塁。
中島選手、フルカウントからの内角高めスライダーにサードフライ。
中村選手、初球の外角低めチェンジアップにショートゴロ。

◆この回…良い形でチャンスを作るも、昨日同様にランナーを返すことができず。
     まだ不安定な面もあるだけに、早いイニングで捉えたい。

2回表
ペーニャ選手、フルカウントからの外角低めスライダーでセンターフライ。
小久保選手、低めチェンジアップでレフトフライ。
多村選手、低めチェンジアップを打たれて左中間へライナー性の打球が飛ぶものの、
レフト熊代選手が低い体勢で捕球してアウト!

2回裏
オーティズ選手、初球の外角ストレートを打つも右中間のライトフライ。
ヘルマン選手、低めチェンジアップにショートゴロ。
大崎選手、外角高めストレートを叩くもピッチャーゴロ。

3回表
長谷川選手、低めストレートで左中間のセンターフライ。
今宮選手、外角ストレートでショートゴロ。
細川選手、フルカウントからの外角高めストレートで空振り三振!

3回裏
炭谷選手、外角低めチェンジアップに空振り三振。
熊代選手、内角高めストレートにピッチャーゴロ。
浅村選手、内角高めストレートに見逃し三振。

4回表
松田選手、外角ストレートを打たれてセンター前ヒット。
本多選手、送りバント成功。1アウト2塁。
内川選手、ストレートの四球。1アウト1・2塁。
ここでライオンズは投手交代、十亀投手が登板。
ペーニャ選手、ストレートを打たれてレフトオーバーの2点タイムリー2ベース…
小久保選手、フルカウントから四球。1アウト1・2塁。
多村選手、外角ストレートでライトフライ、2アウト1・2塁。
長谷川選手、外角高めストレートでレフトフライ。
◆この回…やや早いタイミングでの継投と思われるが、ダブル先発の考えからすれば当然か。
     けれど、まさか十亀投手がど真ん中に投げるとは… ルーキーに重圧がかかったか?
     それでも、その2点に止めてくれたので、打線の反撃に期待したい。


4回裏
秋山選手、内角ストレートを打って一二塁間抜くヒット!
中島選手、スライダーにサードゴロ併殺…
中村選手、外角ストレートを捉えてセンター左へのソロホームラン!
オーティズ選手、フルカウントから四球で出塁。
ヘルマン選手、内角高めストレートに空振り三振。
◆この回…中島選手の併殺打で反撃ムードが萎みかけたが、
     中村選手の一発で同点に追いついたかのようなムードに変わった。
     確かにそれだけの価値があるのは間違いない。もう一度、試合が再スタートだ。
     ただ、1点ビハインドなのは間違いなく、失点を防ぎながら、同点・逆転を目指そう!

5回表 この回から野上投手が登板。
今宮選手、高めストレートでセカンドゴロ。
細川選手、内角低めのカーブで空振り三振!
松田選手、外角ストレートを打たれるもセンターライナー。
◆野上投手…第2ステージの初戦か2戦目の先発予定だったと思ったが、ここで投入してきた。
      後を考えずに、この試合に全力を尽くす姿勢。もう点数はやらんぞ。

5回裏
大崎選手、外角低めフォークを打ってレフト前ヒット!
炭谷選手、送りバント成功、1アウト2塁。
熊代選手、フルカウントからの内角低めスライダーを打つも、
ショート今宮選手がスライディングキャッチされて1塁送球アウト、2塁ランナーは3塁へ。
浅村選手、敬遠気味のストレートの四球、2アウト1・3塁。
秋山選手の打席で浅村選手が2塁盗塁成功、2アウト2・3塁。
秋山選手、フルカウントからの低めスライダーを打つもセカンドゴロ。
◆この回…4回・5回と良い形で攻撃しているんだが、あと1点が届かず。
     それでも、これを続けていけば、点が取れそうな雰囲気はある。後半に期待。

6回表
本多選手、外角高めチェンジアップでショートフライ。
内川選手、初球の外角スライダーにショートゴロ。
ペーニャ選手、低めスライダーを打たれて三遊間抜かれるヒット。
小久保選手、外角ストレートでショートゴロ。

6回裏 この回から岩崎投手が登板。
中島選手、外角低めフォークにハーフスイングを取られて空振り三振。
中村選手、外角低めフォークにサードゴロ。
オーティズ選手、外角低めフォークに空振り三振。

7回表
多村選手、ファールで粘られるもフルカウントから8球目の外角高めチェンジアップでサードゴロ。
長谷川選手、外角低めカーブを打たれるも、セカンド浅村選手がジャンピングキャッチしてアウト!
今宮選手、外角スライダーでピッチャーゴロ。

7回裏
ヘルマン選手、ストレートにライトフライ。
大崎選手、外角ストレートにショートゴロ。
炭谷選手、スライダーを打って三遊間へ飛ぶも、
サードの松田選手に飛びつかれて捕られ、1塁へ送球されてアウトに。
◆この回…岩崎投手に代わってから活路を見出せないでいる。打順的には次の回に期待か。

8回表
細川選手、初球の内角高めストレートでショートフライ。
松田選手、外角ストレートでショートゴロ。
本多選手、カーブを打たれてライト線への2ベース。
内川選手、高めチェンジアップを打たれて三遊間抜かれるタイムリーヒット…
バックホームのボールを捕れずに、打者走者は2塁へ。代走に城所選手。
ここでライオンズは投手交代、岡本篤志投手が登板。
ペーニャ選手、外角低めスライダーで空振り三振!
◆この回…うーん… この場面は内川選手を歩かせても良かったような…
     ここまで好投してきた野上投手が高めの変化球に失投、痛い1点になってしまった。

8回裏 この回から森福投手が登板。
熊代選手、スライダーで打ち取られるもライト線に落ちる2ベースヒット!
浅村選手、低めシュートにファーストファールフライ。
秋山選手、ストレートを打つもセンター手前のフライ。

中島選手、カウント1−3から四球で出塁、2アウト1・2塁。
中村選手、外角低めスライダーを打って、ホームラン性の角度で上がるものの、
一歩及ばずにセンターフェンス手前のフライ…

◆この回…中村選手の当たりは行ったと思ったが… あまりに惜しすぎる…
     しかし、つくづく8回の1点が痛かった。
     1点差なら浅村選手に送らせることもできたし、右打ちに徹することもできた。
     2点差という微妙な点差が攻め方を難しくしてしまった感じがする。
     とはいえ、このまま負けるわけにはいかないぞ。意地を見せろ!

9回表 この回から涌井投手が登板。
小久保選手、外角低めストレートを打たれて、センターの頭を越すかという打球も、
センターの秋山選手が後ろに下がりながらスライディングキャッチしてアウト!

多村選手、スライダーを打たれるも左中間のセンターフライ。
長谷川選手、高めストレートを打たれてレフト前ヒット。
今宮選手、フルカウントから外角低めスライダーでセカンド後方のフライ。
◆この回…涌井投手はピリッとしなかったが、秋山選手の守備がチームを湧かせる結果となった。
     なんとしても同点に追いつくから、延長は頼むぞ!


9回裏 この回から岡島投手が登板。
オーティズ選手、外角チェンジアップを捉えてレフトスタンドへのソロホームラン!
ヘルマン選手、外角高めチェンジアップを打つもセカンドゴロ。
代打の高山選手、ファールで粘るものの、12球目の低めチェンジアップに空振り三振。
代打のカーター選手、フルカウントからの外角低めチェンジアップにファーストゴロ。
試合終了、2−3で敗退決定…

ポイントとなったのは、4回表の継投ですが、渡辺監督からすれば予定通りだったように思います。
最初から石井一久投手と十亀投手のダブル先発ぐらいの気持ちで、
立ち上がりに躓くようなら、すぐに十亀投手を投入するぐらいの覚悟はあったことでしょう。
そういう意味でも、予想以上に立ち上がりが良かったとはいえ、
1打席目に打ち取ったもののペーニャ選手に良い当たりをされており、
少し乱れてきた石井一久投手を代えるのは問題ないと思いますが…
…結果から言えば、これが短期決戦の怖さ、でしょう。
継投が計算どおりに決まらない、ルーキーの十亀投手が初の大舞台で力を発揮できませんでした。
そこまで悲観的になるほど悪くはありませんでしたが、ストレートは140キロ前半と本来の力はなく、
ペーニャ選手に対する1球は甘すぎるというほど甘すぎました。
たった1球が試合を壊し、チームのシーズンを終えてしまうわけで、
痛い痛い1球になってしまったように思います。
好リリーフを見せた野上投手にしてもそう。
内川選手に打たれた甘い1球だけで、それまでの好リリーフが無駄になってしまいました。
1球です、たった1球。だけど、その1球で試合が決まってしまうわけです。
その1球で負けてしまった以上、甘さがあったと言わざるを得ません。

継投に関して言えば、難しいところですが、昨日時点で十亀投手をテストすることも考えましたが、
今日の先発が石井投手であれば、早い投入もありえたので、それも難しかったのでしょう。
だとすれば、昨日登板した岡本篤志投手を先に持ってきて、
野上投手を頭から持ってきたように、もう少し楽な場面で十亀投手を送っても良かったかなと思います。
なかなか初の大舞台で結果を残すことは難しいですよ。
昨日はソフトバンクの武田投手が餌食となり、今日は十亀投手が餌食になってしまいましたね…


打線に関して言えば、初回の先制のチャンスで中島・中村選手が凡退、
5回の同点のチャンスで秋山選手が凡退、
8回2点差の状況で浅村・秋山選手がランナーを進められず、中村選手の打球はあと一歩のフライ、
9回にオーティズ選手がホームランを放った後、粘りを見せるもランナー出ず、
どこでも同点・逆転のチャンスはあったはずなのですが、あと一歩及びませんでした。
まぁ、相手がよく粘ったといえば、それまでですが、
展開的には完全に押していただけに、なんとかチャンスを生かして欲しかったですね…
それにしても8回の中村選手の打球はなぁ… ライオンズファンの夢を乗せた当たりだったのに…
結果的に、あと一歩で優勝を逃し、CSを敗退した今年のライオンズを象徴する一打でしたね…



これで埼玉西武ライオンズの2012年シーズンは終わりを迎えてしまいました。
主力選手に故障者が続出したことや、涌井投手の不祥事による事実上の謹慎等が、
優勝を逃した理由・CSを敗退した主な理由となるでしょうが、
やはり、それだけでは片付けられない「弱さ」があることは間違いないです。

2008年に渡辺監督が監督に就任し、新人類と呼ばれた渡辺監督らしい柔軟な発想で、
若手に伸び伸びと野球をさせて、優勝・日本一を遂げることができましたが、
翌年はBクラスに転落、2010年は優勝目前でソフトバンクに逆転優勝を喰らい、
2011年は最下位に低迷してギリギリ3位に滑り込んだという状況で、
チームとして年々成熟してきていることは間違いないのですが、
故障者の問題もあって若手への切り替えも進んでおり、
必ずしもチームとしてできあがっている感じはしていないです。
今、足りないのは黄金時代の西武にあった「勝負に対する厳しさ」でしょう。
だからといって、それが直接的に厳しい練習や厳しい上下関係に繋がるわけではなく、
野球に対する考え方の厳しさ、勝利に対する貪欲な姿勢、でしょう。
それはやっぱり練習で培われるものであったり、
怪我で体が動かないならば、野球を真剣に考えて、頭を使って培われるものだと思います。
これから秋季キャンプを経て、来年のためのチーム作りをしていくでしょうが、
特に若い選手は野球に対する厳しさを身に付け、野球漬けの毎日を過ごしてもらいたいです。
中堅・ベテラン選手はそういった若い選手が伸びてくれば、自分の立場や職が危うくなるわけですから、
プロの世界で自分がどうやって生き残っていくのかを考え、
チームにとって必要とされる選手になって欲しいです。

そういったチーム作りをするためにも、渡辺監督の続投には異論がありませんが、
首脳陣の梃入れは必要となってくることでしょう。
まずはチームを統括するヘッドコーチですね。
渡辺監督は求心力(人心掌握能力)が高く、選手起用(用兵)も上手ですが、
特に攻撃面に対する作戦やシーズンを見越した戦い方を徹底すること(戦術)は上手ではありません。
そういった戦術面に長けたヘッドコーチが必要となってくるでしょう。
今の土井ヘッド兼打撃コーチは打撃コーチとして選手を育てるのは上手ですが、
相手投手を攻略する指示を出すのは決して上手ではなく、
結果的にもう一人の打撃コーチである安部打撃コーチや、
シーズン途中から作戦コーチの肩書きを付け加えた光山バッテリーコーチによるところが多かったです。
そういう意味でも、しっかりとしたヘッドコーチが必要なのは間違いないです。
候補としては、OBの辻発彦氏はどうでしょうか。
現役時代は廣岡・森・野村克也監督と偉大な名監督の下で野球をし、
引退後は中日の落合監督の下で2軍監督や野手総合コーチなどを歴任しており、適任だと思われます。

次に投手陣の建て直しが進んだとはいえ、まだまだ1球に対する厳しさが足りていません。
ブルペン担当の石井貴コーチは留任でいいとしても、杉本コーチの続投は微妙な感じがします。
若い投手陣を厳しく指導しながらも、兄貴分として慕われる投手コーチが必要です。
ライオンズの名投手コーチといえば、やっぱり森繁和氏でしょう。
森・東尾監督時代には西口・石井貴・豊田投手ら若い投手を厳しく育て上げ、
昨年まで中日・落合監督の下で強力な投手王国を作ったのは記憶にも新しいことでしょう。
今シーズンは文化放送の解説者としてライオンズを見てくれましたし、
適任であることは間違いありません。
勝負への厳しさを埋め込むためにも、黄金時代を支えた2人のOBの復帰を期待したいです。


兎にも角にも今シーズンは終了しました。
色々と厳しいことも書いてきましたが、全般的に見てライオンズはよく戦ったと思います。
選手の皆様、本当にお疲れ様でした。
今シーズンはこれまで感じたことのないほどのファンとの一体感がありましたし、
より愛される球団になっていることは間違いないです。
あとはそれを結果として実らせるだけ、この秋にしっかりと種を蒔き、
来年のこの時期には素晴らしい結果を収穫できるようにしてもらいたいですね。
今シーズンはさらに強くなるためのステップとし、励みにしてもらいたいです。
来年こそはガンバレ、ライオンズ!!




10月14日 CS1st 埼玉西武ライオンズ 8−0 福岡ソフトバンクホークス

(ソ)武田(2回1/3)−金澤(2/3)−藤岡(2回)
 −柳瀬(1回)−岡島(1回)−岩崎(1回)
(西)岸(6回)−長田(1回)−ウィリアムス(0/3)
 −岡本篤志(1回)−涌井(1回)
ソフトバンク
西武 ×

3回に6安打7得点の猛攻! 終盤は継投で繋いでの完封勝利!
今日の試合は事前の予想以上の収穫を得られた試合となりましたね。
まずは打線、3回裏と4回裏の攻撃が非常に良かったです。
1・2回は相手からチャンスを貰いながらも得点できないという、
昨日の9回の悪い流れを引きずったかのような攻撃でしたが、
3回は下位打線からチャンスを作り、秋山選手が叩きつけてのタイムリー内安打で1点を先制すると、
中島選手のライトオーバータイムリー2ベースで球場は興奮の坩堝と化し、
オーティズ・大崎・炭谷選手のタイムリー、さらにはディレード気味のダブルスチールと、
球場の雰囲気に押されるがままに得点を積み重ね、一挙7得点の猛攻となりました。
4回にはノーアウト1・2塁で中島選手が自身の判断でセーフティ気味の送りバントを決め、
中村剛也選手がタイムリーヒットを放って結果を残すなど、
昨日・今日でスタメン出場の選手全員にヒットが出たことは大きいです。

投げては先発の岸投手が初回こそピンチを招いたものの、
以降は伸びのあるストレートと落差のあるチェンジアップを軸に、危なげない投球を披露し、
エースの意地を見せてくれる形となりました。
今後への期待を抱かせてくれる投球内容でしたね。
その後も継投を細かく繋ぎ、登板間隔の空いていた勝ちパターンのリリーフを送り込み、
ランナーを出す場面もあったものの、無失点で繋げたのは非常に大きいです。
相手のソフトバンクは昨日の2得点のみで、うち1点がスクイズ。
打線が当たっているとは言い難く、昨日の牧田投手の後半のピッチングから流れが変わってきています。

積極的な走塁の姿勢も見られましたし、今日の試合は点差以上に価値のある試合でした。
明日の第3戦に繋がってくることは間違いないでしょうね。

1(二)浅村、2(中)秋山、3(遊)中島、4(指)中村剛也、5(一)オーティズ、
6(左)ヘルマン、7(右)大崎、8(捕)炭谷、9(三)原
◆斉藤選手が1軍登録抹消。星孝典選手が1軍登録。

1回表 ライオンズ先発:岸投手
本多選手、外角高めストレートでセンターフライ。
長谷川選手、外角チェンジアップを打たれてレフト線への2ベース。
内川選手、外角高めスライダーを打たれてセンター前ヒット。
1アウト1・3塁。
ペーニャ選手、内角高めチェンジアップでショートフライ、2アウト1・3塁。
松田選手、外角低めカーブで空振り三振!
◆この回…立ち上がりのピンチは少し焦ったが、なんとか踏み止まってくれた。
     この調子で無失点で抑えていって欲しい。

1回裏 ソフトバンク先発:武田投手
浅村選手、ファールで粘るも7球目の内角低めカーブにセカンドへの弱いゴロ、
浅村選手が一塁へヘッドスライディングを見せ、ファーストの小久保選手が落球エラーで出塁。
秋山選手、送りバント成功、1アウト2塁。
中島選手の打席で武田投手が2塁牽制悪送球、ランナーは3塁へ、1アウト3塁。
中島選手、外角低めのカーブに空振り三振。2アウト3塁。
中村選手、高めスライダーに空振り三振。
◆この回…相手のミスが2つ続いてチャンスを貰いながら、3・4番が連続三振とは…
     ここはランナーを返さないとダメでしょう。しっかりしろ!

2回表
小久保選手、外角ストレートでショートゴロ。
多村選手、外角低めカーブを打たれてライト前ヒット。
今宮選手、高めチェンジアップでファーストフライ。
細川選手、フルカウントからの外角低めストレートで空振り三振!

2回裏
オーティズ選手、フルカウントから四球で出塁。
ヘルマン選手、外角低めカーブを打って三遊間へ打球が飛ぶも、
ショートの今宮選手が追いつき、2塁送球アウトに。1アウト1塁。
大崎選手、外角低めチェンジアップに空振り三振。2アウト1塁。
炭谷選手の打席で細川捕手がボールを弾き、ヘルマン選手が2塁を狙うも、送球が速くタッチアウトに。
◆この回…うーん、上手く攻撃が繋がらない。紙一重ではあるんだが。

3回表
本多選手、低めチェンジアップで空振り三振!
長谷川選手、外角低めカーブで空振り三振!

内川選手、外角高めストレートでセカンドゴロ。

3回裏
炭谷選手、フルカウントから四球で出塁。
原選手、送りバント成功、1アウト2塁。
浅村選手の打席でパスボール、ランナー3塁へ、1アウト3塁。
浅村選手、フルカウントから四球で出塁、1アウト1・3塁。
秋山選手、フルカウントから高めカーブを叩き、高いバウンドのショートゴロ、
本塁へ送球されるも判定はセーフ! タイムリー内安打で1点を先制!
 1アウト1・2塁。
中島選手、外角低めストレートを打ってライトオーバータイムリー2ベース! 1アウト2・3塁。
中村選手、カウント1−3から四球で出塁、1アウト満塁。

ここでソフトバンクは投手交代、金澤投手が登板。
オーティズ選手、高めシュートを打って三遊間抜くタイムリーヒット! 1アウト満塁。
ヘルマン選手、外角低めスライダーに空振り三振。2アウト満塁。
大崎選手、外角スライダーを打って三塁線突破の2点タイムリー2ベース! 2アウト2・3塁。
炭谷選手、外角高めストレートを打ってライト前タイムリーヒット! 2アウト1・3塁。
原選手の打席でカウント2ストライク1ボールから1塁ランナーが盗塁を試み、
2塁へ送球される間に3塁ランナーの大崎選手がスタートを切ってホームイン!
ディレード気味のダブルスチールで1点を追加!
 2アウト2塁。
原選手、フォークを打ってレフト前ヒット! 2塁ランナーが突っ込むもこれは本塁タッチアウトに。
◆この回…昨日の試合と1・2回のストレスを一気に晴らすようなビッグイニングとなった。
     大きかったのは秋山選手のタイムリー内安打。
     昨日の上本選手が犠牲フライを打とうとして失敗したのに対し、秋山選手は叩きつけた、
     若い選手だが状況判断力が優れていることを見せてくれた。
     その後の中島選手のタイムリー2ベースで一気に球場が盛り上がり、怒涛の攻撃に繋がった。

4回表
ペーニャ選手、フルカウントからの外角カーブで空振り三振!
松田選手、外角ストレートでセカンドゴロ。
小久保選手、内角カーブを打たれてレフト前ヒット。
多村選手、外角スライダーを当てただけの打球はセンター前に落ちるヒット。
2アウト1・2塁。
今宮選手、低めカーブで空振り三振!
◆この回…2アウトから連打を浴びたものの、無失点で試合の流れを作った。
     100球を目処にテンポよく投げていって欲しい。

4回裏 この回から藤岡投手が登板。
浅村選手、外角高めストレートを打ってライト前ヒット!
秋山選手、死球で出塁。ノーアウト1・2塁。
中島選手、セーフティ気味の送りバント成功、1アウト2・3塁。
中村選手、初球の内角シュートを打ってセンター前タイムリーヒット! 1アウト1・3塁。
オーティズ選手、フルカウントから四球で出塁、1アウト満塁。
ヘルマン選手、初球の外角低めスライダーにサードゴロ併殺。
◆この回…中島選手のバントは本人の判断だろうが、中村選手にもという想いが伝わってきて、
     見事に中村選手がその想いに応えてくれた。これは明日以降へと繋がってくるだろう。
     それにしても今日はヘルマン選手が一人蚊帳の外だな。昨日は良い活躍をしたけれど。

5回表
代打の高谷選手、チェンジアップでライトフライ。
本多選手、初球の高めストレートでセンターフライ。
長谷川選手、内角高めストレートで空振り三振!
◆岸投手…今日はストレートの走りが良く、立ち上がり以降は危なげないピッチング。
     少し球数が多いので、次の回までだろうが、最後までしっかり投げて欲しい。

5回裏
大崎選手、初球のシュートにセンターフライ。
炭谷選手、外角カーブにセカンドゴロ。
原選手、内角低めストレートにセカンドゴロ。

6回表
内川選手、初球の外角チェンジアップを打たれて三遊間抜かれるヒット。
ペーニャ選手、内角ストレートでレフトフライ。
松田選手、初球の外角スライダーでセンター後方のフライ。
小久保選手、フルカウントからの外角チェンジアップで空振り三振!

6回裏 この回から柳瀬投手が登板。
浅村選手、外角低めフォークに空振り三振。
秋山選手、内角低めストレートに見逃し三振。
中島選手、低めフォークに空振り三振。

7回表 この回から長田投手が登板。ショートに永江選手。
多村選手、外角スライダーでファーストゴロに打ち取るも、
オーティズ選手がベースカバーの長田投手に悪送球エラー。
代走に柳田選手。
今宮選手、フルカウントからの外角低めストレートで見逃し三振!
スタートを切っていた柳田選手を刺して、三振ゲッツー!

高谷選手、死球。
本多選手、外角フォークでピッチャーゴロ。

7回裏 この回から岡島投手が登板。
中村選手、内角低めチェンジアップに空振り三振。
オーティズ選手、外角高めチェンジアップにセカンドフライ。
ヘルマン選手、外角低めチェンジアップに空振り三振。
◆この回…別に点数を取る必要はないが、5回以降ノーヒットは良くない。
     明日に繋げるためにも1本のヒットを大事にして欲しい。

8回表 この回からウィリアムス投手が登板。レフトに星秀和選手、セカンドに鬼崎選手等。
長谷川選手、フルカウントから四球。
ここでライオンズは投手交代、岡本篤志投手が登板。
内川選手、フルカウントからの外角スライダーで見逃し三振!
ペーニャ選手、外角高めスライダーでセカンドフライ。
松田選手、外角スライダーでショートゴロ。

8回裏 この回は岩崎投手が登板。
代打のカーター選手、高めフォークに見逃し三振。
炭谷選手、高めストレートを打ってレフト前ヒット!
原選手、初球の外角ストレートにセカンドゴロ、2塁アウトのみ。
浅村選手、フォークにショートゴロ。

9回表 この回は涌井投手が登板。ライトに熊代選手。
小久保選手、内角高めストレートでライトフライ。
柳田選手、外角低めチェンジアップを打たれてファースト強襲の内安打。
松中選手、外角シュートでセカンドゴロ、2アウト2塁。
高谷選手、外角チェンジアップで空振り三振!
試合終了、8−0でライオンズが勝利!

今日の試合のポイントは3回裏1アウト1・3塁での秋山選手のタイムリー内安打でしょうね。
昨日の試合の9回裏1アウト満塁の場面の上本選手の打席でも書きましたが、
相手も犠牲フライは打たれまいと投げてくるわけですから、
そうそう簡単に外野フライを打つことはできません。
それよりも左打者であれば、打球を転がした方が優位に働くこともあります。
それが今日の秋山選手のバッティングですね。
最初から狙っていたわけではなく、高めに浮いたカーブだったので咄嗟にそういう打撃をしたのでしょうが、
それでも頭の中でしっかりと状況判断ができていないと、簡単に切り替えられるものではありません。
2年目ながらも秋山選手の状況判断能力の高さが先制点に繋がったように思います。

もう1つのポイントは中島選手のタイムリー2ベースでしょうね。
これで球場の雰囲気が一気に良くなりました。
スターの一打が球場を沸かせ、それに押されるかのようにして、さらに球場を沸かせる、
そういった好循環がこの回の攻撃にはありましたね。
選手達もさぞかし気持ちよかったことでしょう。
4回には四球だったためにその流れに乗れなかった中村剛也選手のために、
中島選手が送りバントをし、その想いに中村選手が応えてタイムリー、ここらも雰囲気の良さを感じます。
今日はヘルマン選手が乗り遅れる形にはなったものの、昨日の試合では打っていますし、
チーム全体が良い流れに乗っかりつつあります。
その中心にいるのが中島選手であることは間違いないでしょう。

もう一人、忘れてはいけないのが炭谷選手の攻守に渡る活躍ですね。
昨日の試合では途中に代打を送られ、上本選手に代打を送れずに敗戦となり、
結果、3人目の捕手として星孝典選手が上がってきたわけですが、
一番悔しい思いをしたのは、その場面にさえ立ち会えなかった炭谷選手だったことでしょう。
勝負所でもないのに代打を送られる正捕手、それではダメなわけです。
昨日の試合で奮起したのか、1打席目に四球で出塁すると、パスボールで3塁を突く好走塁や、
秋山選手の内野ゴロでホームインをする好走塁を見せ、
2打席目はチャンスでライト前タイムリーヒット、
5回以降ノーヒットで少し打線を心配していたら、8回にヒットを放ち、明日の試合へと繋げてくれました。
守りでも岸投手ら投手陣をリードし、相手の機動力を防ぐなど大活躍、
短期決戦はキャッチャーの役割が非常に大きいだけに、炭谷選手が乗ってきたことは大きいですね。

昨日は良いところがなかった浅村選手も冷静に四球を選んで繋いだり、
ライト前ヒットを放ったりと、本来の持ち味を発揮してきました。
打線は明日に向けて万全の状態で臨むことができ、弾みとなる試合になったと思います。



明日は第1ステージの最終戦で、先発はベテランの石井一久投手です。
私は相性のいい野上投手を持ってくると思ったんですがね。この判断が吉と出るか凶と出るか。
この第3戦だけがトリッキーな継投が可能で、後を考えずにリリーフを総動員できるだけに、
予告先発を逆手に取り、今日投げなかった十亀投手とのダブル先発のつもりで行くのでしょう。
そういう意味でも、リリーフ陣は早くから準備するでしょうから、
石井投手には5回とは言わずに、1イニングずつを全力で投げていって欲しいです。
打線とリリーフは自信を持って試合に臨めますから、石井投手の立ち上がりがポイントでしょうね。
一方のソフトバンク先発は大隣投手。
西武戦で打ち込まれて以降、日ハム戦などで好投はしていたようですが、
勝てないまま終わっただけに、本人としても不安は残っているでしょう。
そういう意味では、石井一久投手も含めて、立ち上がりの攻防が勝敗を分けそうな感じがしますね。
明日勝たねばその先はないわけですから、一戦必勝で全力を尽くしてもらいたいです。
明日もガンバレ、ライオンズ!!




10月13日 CS1st 埼玉西武ライオンズ 1−2 福岡ソフトバンクホークス

(ソ)摂津(8回)
 −ファルケンボーグ(0/3)−森福(1回)
(西)牧田(9回)
ソフトバンク
西武

8回まで摂津に抑え込められ、降板後の9回に無死満塁のチャンスを作るも1点止まりで敗戦…
んー…まぁ、第2ステージのことを考えれば、勝つに越したことはありませんが、
相性の悪い摂津投手が相手ということで、敗戦も想定内ではあったのですが…
8回裏のチャンスを逃した時点で半ば敗戦は覚悟していたものの、
9回に摂津投手が代わってくれ、ファルケンボーグ投手を追い込んでノーアウト満塁となれば、
当然、同点・逆転を狙うわけで、そこに至らなかったのは正直複雑な気持ちです。
それなら、摂津投手に完封されていた方が気持ちが切り替えやすかった感じもします。
最悪なのはファルケンボーグ投手にも抑えられて完封負けというケースだったので、
そうならなかったのはまだ救いがありますが、
あそこまで行っていたのなら勝ちたかったというのが本音です。
あの場面で1点しか取れないようでは、
工夫がない・気持ちが足りないと責められても弁解の仕様がないですよね…

1(二)浅村、2(中)秋山、3(遊)中島、4(指)中村剛也、5(一)オーティズ、
6(左)ヘルマン、7(右)大崎、8(捕)炭谷、9(三)原

1回表 ライオンズ先発:牧田投手
本多選手、内角ストレートを打たれるもファーストライナー。
長谷川選手、内角ストレートを打たれてセンター前ヒット。
内川選手、初球の外角低めスライダーでライトフライ。
ペーニャ選手、内角高めストレートで空振り三振!

1回裏 ソフトバンク先発:摂津投手
浅村選手、フルカウントからの内角高めストレートに空振り三振。
秋山選手、外角低めシンカーにピッチャーゴロ。
中島選手、外角スライダーにライトフライ。
◆打線…初回は両投手ともに無難な立ち上がりといった印象か。
    摂津投手対策としてはカーブを投げ難くすれば、後半のスタミナ切れが期待できる。
    序盤は右打者はスライダーを見極めつつ、カーブ積極的にを狙っていって欲しい。
    ストレートを狙うならベルトより高め。シンカーでも高めならバットに当たる。
    低めは見極めが難しいので、追い込まれるまで手を出さない方向で。

2回表
松田選手、外角スライダーを打たれて三遊間抜かれるヒット。
小久保選手、高めカーブでレフトファールフライ。
多村選手、内角ストレートで詰まらせるもライト線に落ちるヒット。1アウト1・3塁。
今宮選手、カウントノーワンから内角の厳しいストレートをスクイズして成功、1点を許す。
細川選手、初球の高めストレートでファーストファールフライ。
◆この回…被打率が高いから、打ち取っていても、こういう形で失点するリスクがある。
     まぁ、でもいきなりスクイズしてくるとは思わなかった。
     それだけ切羽詰っているということか。
     ライオンズは切り替えて摂津投手の攻略に集中したい。

2回裏
中村選手、ファールで粘るもフルカウントから9球目の外角スライダーを打つもセンターフライ。
オーティズ選手、外角高めストレートにファーストゴロ。
ヘルマン選手、初球の外角カーブを打ってピッチャーのグラブを弾く内安打!
ヘルマン選手が大崎選手の打席の初球に2塁盗塁成功!

大崎選手、外角低めシンカーにピッチャーゴロ。
◆この回…ヘルマン選手の打撃が一つのポイントだろう。
     すぐに盗塁も決めるなど、攻撃のリズムがいい。攻守に良い働き。

3回表
本多選手、ストレートを打たれて右中間を抜かれる3ベース。
長谷川選手、低めチェンジアップで前進守備へのショートゴロ、1アウト3塁。
内川選手、内角低めストレートで詰まらせるもセンター前タイムリーヒット。
ペーニャ選手、外角低めスライダーで空振り三振! 2アウト1塁。
松田選手、内角高めストレートで詰まらせるもライト前に落ちるヒット。2アウト1・3塁。
小久保選手、低めスライダーでセカンドゴロ。
◆この回…ちょっと勿体無い1点となった。長打が少ない牧田投手が本多選手に失投を…
     それでも、小久保選手に打たれていたら、流れが完全に決まっただろうから、
     そこはよく踏み止まった。この後はしっかりと抑えて欲しい。


3回裏
炭谷選手、内角ストレートにファーストフライ。
原選手、外角低めシンカーを打ってセンター左への前ヒット!
この打球をセンターの長谷川選手が逸らし、2ベースヒットに!
 1アウト2塁。
浅村選手、フルカウントからの外角高めスライダーを打つもピッチャーゴロ。2アウト2塁。
秋山選手、内角高めストレートにショートフライ。
◆この回…なんとか1点を返しておきたいところだったが… まぁ、慌てずに行こう。

4回表
多村選手、低めカーブにピッチャーゴロ。
今宮選手、外角低めカーブで空振り三振!
細川選手、2ナッシングと追い込むものの死球。
本多選手、内角ストレートでセカンドゴロ。

4回裏
中島選手、外角低めスライダーにセンターフライ。
中村選手、初球にユニフォームを掠める死球。
オーティズ選手、低めシンカーに空振り三振。
ヘルマン選手、外角低めスライダーを打つもショートゴロ。

5回表
長谷川選手、低めストレートでレフトフライ。
内川選手、内角高めストレートで詰まらせてセカンドフライ。
ペーニャ選手、初球に内角ストレートでショートゴロ。
◆牧田投手…4回からはテンポの良さに加えて、内角の厳しい球が使えるようになり、
      ナイスピッチングが続いている。この調子でこ投げていって欲しい。

5回裏
大崎選手、外角低めカーブを打ってセンター前ヒット!
炭谷選手、送りバント成功、1アウト2塁。
原選手、初球の外角低めシンカーにファーストゴロ、ランナー3塁へ。
浅村選手、内角ストレートにショート後方のフライ。
◆この回…今のところは摂津投手に気持ちよく投げられてしまっている。
     ランナー1人だと攻略は難しい、2人以上は溜めないと。

6回表
松田選手、低めチェンジアップでセカンドゴロ。
小久保選手、内角低めチェンジアップで空振り三振!
多村選手、外角低めスライダーでピッチャーゴロ。

6回裏 この回からファーストに明石選手。
秋山選手、フルカウントからの高めシンカーを打つもセカンドゴロ。
中島選手、外角高めスライダーを打ってライト前ヒット!
中村選手、外角ストレートに空振り三振。
オーティズ選手、外角スライダーにサードゴロ。
◆この回…中島選手がヒットを放ち、反撃ムードができあがったものの、
     中村選手が裏をかかれて低めストレート見逃し、
     最後も外角ストレートに振り遅れて三振。相手の大胆なリードにやられた形。

7回表
今宮選手、外角ストレートでサードゴロ。
細川選手、フルカウントからの外角高めスライダーでセンターフライ。
本多選手、外角チェンジアップでショートゴロ。
◆この回…これで牧田投手が3イニング連続パーフェクト。そろそろ反撃に繋ぎたい。

7回裏
ヘルマン選手、外角ストレートに見逃し三振。
大崎選手、ファールで粘るもフルカウントから8球目の外角シンカーにピッチャーゴロ。
代打の上本選手、外角低めシンカーに空振り三振。

8回表
長谷川選手、外角低めチェンジアップでライトフライ。
内川選手、外角低めカーブでサードゴロ。
ペーニャ選手、低めチェンジアップで空振り三振!

8回裏 この回からセンターに城所選手、長谷川選手がレフトへ。
原選手、フルカウントから四球で出塁、ノーアウト1塁。代走に鬼崎選手を起用。
浅村選手、初球ストレートにキャッチャーファールフライ。
秋山選手、外角シンカーにファーストゴロ、
この打球をファーストの明石選手が2塁悪送球エラー、1アウト1・2塁。
中島選手、フルカウントからの内角高めシンカーにショートゴロ併殺…
◆この回…ようやくランナーが2人出て、それも四球と相手エラーと絶好のチャンスだったが…
     中島選手が仕留め切れなかった。1点が遠い…

9回表
松田選手、初球の低めストレートでファールフライ。
明石選手、内角低めチェンジアップでレフトフライ。
多村選手、ファールで粘られてフルカウントから
9球目の外角低めストレートを打たれてセンター前ヒット。
代走に中村選手を起用。
今宮選手の打席で代走の中村選手が2塁盗塁を試みるも、上本捕手が刺してアウト!

9回裏 この回からファルケンボーグ投手が登板。
中村選手、フルカウントから四球で出塁、ノーアウト1塁。代走に斉藤選手を起用。
オーティズ選手、外角ストレートを打って左中間への2ベースヒット! ノーアウト2・3塁。
2塁ランナーの代走に熊代選手を起用。
ヘルマン選手、カウント1−3から四球で出塁、ノーアウト満塁。
ここでソフトバンクは投手交代、森福投手が登板。
代打のカーター選手、初球の高めスライダーにショートゴロ、
この間に3塁ランナーホームイン、1アウト2・3塁。
上本選手、外角高めスライダーにショート後方のフライ。2アウト2・3塁。
ここでライオンズは代打の高山選手を起用。
代打の高山選手、外角シュートを打って右中間のフライ、
ライトとセンターが交錯するもボールを落とさずにアウト。

試合終了、1−2で敗戦…
◆この回…摂津投手を代えてくれてラッキーと思ったら、ノーアウト満塁の大チャンス。
     しかし、1点しか取れずにゲームセット。最低限でも同点に追いつかないと。
     2位なんだから引き分けでも勝利になるわけで… 勝たないとダメでしょ。

ポイントは9回裏のノーアウト満塁のチャンスですよね。
左対左ということを考えると、犠牲フライを打つのも簡単ではない場面、
そういうことを考えれば、上本選手は前進守備とはいえ、
叩きつけてのゴロを狙うべきだったと考えます。
ランナーの足に不安があるのならまだしも、代走の熊代選手でしたから、
そういう考えの方が結果に繋がったように思います。

まぁ、でも、そもそも、そういった場面で上本選手に代打を送れない状況が拙いですよね。
キャッチャー2人体制の弊害が出てしまいました。
主力の中島・中村選手が故障を押して出ている関係で、内野手が余計に必要なこともありますが、
7回のチャンスでもない場面でキャッチャーに代打を送るような使い方をするのなら、
もう一人キャッチャーは必要でしょうに。
1回目の代打が明らかに早すぎました。
それにCS前に米野選手を登録抹消し、星秀和選手を登録したのも結果的に微妙でした。
米野選手はこれといった結果が残せなかったので、降格も已む無しでしたが、
3番手捕手ということを考えれば、昨年まで捕手をやっていた米野選手の方が断然上。
もしも、米野選手がベンチにいたら、思い切った勝負ができていたかもしれません。
上本選手に代打の米野選手でも良かったですし、高山選手との順番入れ替えや、
大崎選手をそのまま送って、カーター選手をその後に持ってくることも可能でした。
結局、今シーズン泣かされ続けた右の代打不足がここ一番で露呈した形です。


先発の牧田投手は序盤に心配していた被打率の高さが出てしまった形です。
試合間隔が空いていても、バットに当てることはできるので、
下手に振り回してこない分、その点がマイナスに作用してしまった気がしますね。
ただ、1点目は仕方ないにしても、2点目に繋がった本多選手の3ベース、
長打を許したのは勿体無かったと言わざるを得ません。
それでも4回以降はテンポの良い投球に内角攻めが加わり、
ほぼ完璧にソフトバンク打線を封じただけに、序盤の失点が悔やまれる結果となりました。
それでも明日先発の岸投手には繋がったのではないでしょうか。

打線は摂津投手の前にお手上げという形でしたね。
対処法も分かってはいるんでしょうが、摂津投手がその上を行っちゃうんですよね。
おそらく、今季負けた中でも一番攻略しづらい状態だったと思います。
唯一、チャンスがあったとすれば、6回裏の1アウト1塁での中村選手の打席でしょうね。
シンカーを始めとする変化球攻めを予想していたようですが、
真ん中低めストレートを見逃し、外角ベルトの高さのストレートに空振り三振、
裏をかかれていなければ長打にできた球だっただけに、やられたという感が強かったです。
今日の摂津投手に関しては、付け入る隙がほとんどなかったように思いますね。

明日の試合に向けてですが、心配された中島選手中村選手は打撃内容自体は悪くなく、
チャンスでの凡退もあったものの、中島選手はヒットを1本打ちましたし、
明日以降の活躍も期待できると思います。
問題は1番の浅村選手ですね。
ちょっと今日は力みがあったのか、ボール球に手を出すなど、強引な打撃が目立ちました。
シーズン通りにセンターから右方向へ広角に打つ打撃ができれば、
しっかりと結果が残るのでしょうが、今日のような形だと空回りしかねません。
明日の試合までにきっちりと修正し、マークが厳しくなるであろう中島・中村選手を助け、
ポイントゲッターとしての活躍も期待したいですね。
浅村選手の活躍なしにクライマックスシリーズを勝ち抜くことはできません。



明日は岸投手が先発です。
もうライオンズはこれ以上負けられませんので、
岸投手にはシーズン最終戦で見せたエースの意地を見せてもらいたいですね。
明日勝てばソフトバンクの方が追い込みをかけてきた分、逆にプレッシャーになるでしょうから、
逆王手をかけることができれば、第1ステージの勝利も見えてくるはずです。
一方のソフトバンク先発は武田投手。
ライオンズも決して打てているわけではありませんが、
真っ向勝負してくる投手なだけに、力と力の対決を見てみたいですね。
今日は良いところがなかった1・2番の活躍でチームを勝利に導いて欲しいです。
明日こそはガンバレ、ライオンズ!!





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