1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | (西)牧田(2回)−菊池(2回2/3) −大石(3回1/3)−松永(1回) (オ)前田(8回)−岸田(1回) |
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西武 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | ||||
オリックス | 2 | 0 | 0 | 0 | 5 | 0 | 0 | 0 | × | 7 |
こう言っては何ですが、やる気あったんですかね? 今日の継投からしてもそうですが、ヘルマン選手をスタメンから外し、 キャッチャーに昨日1軍から上がってきたばかりの中田選手を使うなど、 消化試合のようなオーダーを組んできたわけですが… 涌井投手のセーブ王のタイトルはどうでも良かったんですかね? 先発の涌井投手からすれば、もう二度と縁のないタイトルだと思うのですが… 私には理解できません。チャンスがあるなら、挑戦して欲しかったです。 順位が確定しているからって気を抜きすぎじゃないですか? こんなんじゃクライマックスシリーズも勝てないですよ。大丈夫なの、本当に? 菊池雄星投手の登板も完全な無駄で、5失点したことで防御率が2点台から3点台へ悪化、 涌井投手がセーブ王を取れずに、リリーフ陣全体のイメージが好転しなかったのと同じく、 菊池投手の世間的評価が悪く取られかねないです。 プロ野球は結果の世界ですからね。中身を見てくれるのは自軍のファンだけですよ。 それ以外は数字で判断されるわけですから、ちょっと配慮がなかった感じがしちゃいます。 収穫はプロ初マスクを被った中田祥多選手が無難に試合をこなしたことでしょう。 昨年までは故障続きで、オフには一時戦力外で育成契約となるなど、 選手生命の危機に立たされましたが、再び支配化選手を勝ち取り、 2軍の試合でも捕手としてマスクを被るようになるなど、 ようやくプロのキャッチャーとしてスタートが切れた形です。 リード面はまだこれからでしょうが、盗塁を阻止するなど、 その他の守備面はそれなりにこなしていたので、 今後の成長次第では炭谷選手らを脅かす存在になってくるかもしれません。 炭谷選手が打撃で伸び悩んでいるだけに、若い選手の活躍で刺激を与えて欲しいですね。 また鬼崎選手が移籍後初ヒットを含む2安打をマーク。 ライオンズに来てからは完全な専守防衛でしたが、 ヤクルト時代はショートのレギュラー争いもしていた選手なだけに、 打撃技術もこんなものではないはず、 今シーズンはショート・サード・セカンドと多くの働き場を得ましたから、 これを足がかりに1軍選手として確固たる地位を築いて欲しいですね。
今シーズンの総括は何度となくしていますが、主に3つの誤算があったと思います。 一つは「新戦力の誤算」です。 キャンプ・オープン戦と結果を残した新外国人のゴンザレス投手を抑えで起用するも、 これが完全に誤算で、何度となく逆転を許すなど期待を裏切り続け、 セットアッパーを期待した中村マイケル投手も安定感がなく、リリーフ陣が早々に瓦解することに。 打線ではヘルマン選手を1番セカンドで起用するも、打撃不振と拙守で完全ブレーキ、 ベテランの嶋選手を5番にと期待したものの、思うような結果は残せず、 スタートダッシュに躓く大きな要因となってしまいました。 二つ目は「故障者の誤算」です。 今年は主力野手に怪我人が多すぎました。 開幕時には秋山・片岡・カーター選手がおらず、中盤は中村・中島選手が離脱を繰り返し、 終盤は片岡・栗山選手に売り出し中だった石川選手、 投手陣でも西口・武隈投手が離脱して先発6人目に悩まされることとなりました。 離脱こそなかったものの、浅村選手もオープン戦での無理が祟って開幕から絶不調スタート、 後半戦になって本来の調子を取り戻すといった感じでした。 野手の故障者に悩まされるシーズンだったと言えます。 三つ目は「エースの誤算」です。 開幕投手を務めた涌井投手が開幕から悪夢の4連敗、 序盤は日程が緩く、雨天中止も多かったので、 涌井投手が先発する度に負け、他の日はリリーフの逆転負けと悪夢の日々でした。 そんな涌井投手を抑えへと配置転換しましたが、今度は女性問題の不祥事で事実上の謹慎処分に、 復帰は交流戦終了後まで遅れ、抑えへの配置転換もスムーズには行きませんでした。 代わりにエースを任された岸投手も、順調に勝ち星を延ばしていったものの、 8月以降のエース対決では敗戦が続き、好投していても1イニングだけ崩れて負けるなど、 勝負所で勝てない展開が続いてしまいました。 最終的に優勝を逃したのはエースの誤算にあったと言えるかと思います。 逆に、それだけの誤算がありながらも、優勝争いを繰り広げるまでに盛り返し、2位となれたのは、 3つの転機があったからだと思います。 一つ目の転機は「涌井投手の抑え転向」です。 涌井投手の不振、ゴンザレス投手の乱調を一度に解決するため、 涌井投手が腕を振り切れるようにするため、5月に抑え転向を渡辺監督が決断しました。 これは一時的な措置に過ぎなかったのですが、その後、女性問題の不祥事発覚があり、 涌井投手が1軍から姿を消すと、再びリリーフに泣かされ、先発陣に皺寄せが行く展開に。 これらの問題があったことで、一時凌ぎ的だった涌井投手の抑え転向が、 涌井投手の抑えの自覚と共に、恒久的なものへ変わり、リリーフ陣が整備されることに繋がりました。 二つ目の転機は「野上投手と菊池雄星投手の台頭」です。 交流戦期間は岸・牧田・石井一久・西口投手を中5日でフル回転させることで乗り切りましたが、 リーグ戦再開となると、涌井投手の先発転向の余波で駒が足りなくなってしまいました。 そんな中で台頭してきたのが野上投手と菊池雄星投手です。 野上投手は開幕時はリリーフをやっていたものの、 ストレートに力はあったものの、変化球のポカがあって安定しているとは言い難かったものの、 7月辺りから変化球のコントロールが劇的に安定し、 後半戦は裏ローテの頭を任されるなど、先発の軸にまで成長しました。 菊池投手は開幕2軍だったものの、カーブを有効に使えるようになると頭角を現し、 左腕エースとも呼べるような活躍でチームを一気に浮上させていきました。 リリーフの安定とともに、若い先発投手が成長し、良い循環をもたらすようになりました。 三つ目の転機は「浅村選手と秋山選手の1・2番コンビ」です。 1・2番はヘルマン・栗山選手でスタートするも、両選手の不調で早々に瓦解し、 1番栗山選手を固定で2番を入れ替える時期が続き、 片岡選手が復帰後は1・2番を入れ替えながら2人の1・2番コンビが続きましたが、 片岡選手が怪我で離脱すると、秋山選手が2番で起用されて結果を残し、快進撃のきっかけとなり、 栗山選手が怪我で離脱した後は、浅村選手が1番で起用されて結果を残し、 ライオンズに新しい1・2番コンビが誕生しました。 浅村選手は積極的で1・2打席目に好結果を残すことが多く、 秋山選手は修正能力が高く3・4打席目に好結果を残すことが多いなど、 2人の相反するタイプが上手く作用し、1・2番の出塁率が安定し、得点力が高まりました。 当初は小技に難があった秋山選手も、試合をこなすにつれて成功率が高まりましたし、 初球打ちの目立つ浅村選手も追い込まれてからはファールで粘り、四球を勝ち取るなど、 終わってみれば、素晴らしい1・2番コンビへと成長していました。 シーズン前には全く考えられなかった怪我の功名とも言える1・2番コンビの結成でしたが、 これが大ヒットしたことが非常に大きかったです。 総じて言えることは、「苦境をチャンスに変えた」ことが健闘した一番の理由でしょう。 涌井投手の不調が抑え転向に繋がり、 女性問題の不祥事による事実上の謹慎が涌井投手の抑えとしての自覚を目覚めさせる結果となり、 ウィリアムス投手が開幕1軍を逃したことによって、2軍で牽制・クイックを学ぶ結果となり、 後半戦でのセットアッパーとしての大活躍に繋がりましたし、 カーター選手の怪我がなければ、2軍で日本の投手を学ぶ機会が作れず、 早々に見切られていた可能性がありますし、 また、カーター選手が活躍したからこそ、途中加入のオーティズ選手の再調整期間も作ることができ、 それが終盤の復調にも繋がりました。 数多くの誤算がありましたが、それを乗り越えて強いチームを作れたことが最大の収穫ですね。 それも昨年の経験があったからこそでしょう。 最下位から3位に滑り込んだあの経験が、苦境に立たされても諦めないチームを作ったのだと思います。 それでも一歩及ばずに優勝できなかったのは事実なわけで、 そういう意味ではまだチームは発展途上で完全ではありません。 投打ともにまだまだ「勝負弱さ」が垣間見れます。 例えば、エースと期待された岸投手はエースの自覚が足りず、 最後までマウンドを守り切るという意地、我侭さがなかなか見られませんでした。 打線はベテラン不在で、打線の中心が昨年と同じく中村選手で動き、 中島選手が5番を打つようなバックアップに回るような体制なら上手くいったかもしれませんが、 実際に今年の打線は中島選手を中核に動くこととなり、打線を締めるベテランの役回りがいませんでした。 中島・中村・栗山選手では年若く、言葉では伝えきれないところがあり、 背中で示すにしても、怪我が多く、チームを引っ張っている感じが弱くなってしまいました。 中島・中村選手が打たなかったから負けた、そう言われる試合が何度あったことか。 渡辺監督は個人攻撃しないので、口に出して言いませんが、 そういうことが言われるような試合の勝敗を握る選手であらねばならないわけです。 そこがまだ足りていないように思えます。 逆に、それより若い浅村・秋山選手らは主力の自覚がなかなか芽生えて来ず、 いつまでも半レギュラーからレギュラー争いをしている選手の意識を抜け切りませんでした。 新しいチームに変わりつつある中で、主力選手を頼ってばかりで、意識の脱却が遅れた感があります。 ただ、それが片岡・栗山選手の怪我という危機が転機となり、 ようやく浅村・秋山選手が一人前となり、主力選手の仲間入りするまでになりました。 要するに、まだまだチームとして「勝つ意識」が十分ではないように思います。 勝利のために何をするべきで、自分は何ができるのか。そこがまだ十分ではないと思えます。 それを伝えられるのは優勝経験のあるベテラン選手だと思うのですが、 投手陣には西口投手と石井一久投手という経験豊富な投手がいるので心配はないのですが、 野手陣では平尾選手と佐藤友亮選手が引退したことで、経験を伝えられる選手がいません。 将来的には中島選手がそういう立場になって行くのでしょうが、 メジャー志望が強いだけに、そうならないうちに移籍となってしまうかもしれません。 そこが現時点の最大の懸念材料ですね。 まだ正式な報道はないものの、日刊スポーツでは楽天・岩村選手が戦力外との話もあります。 ヤクルトでの活躍は勿論のこと、メジャーでも若いレイズのメンバーを引っ張り活躍したこともありますし、 優勝経験の豊富さ、若手への伝達力という意味で、ライオンズのチーム事情に合った選手だと思います。 戦力的には往年の打棒が復活するかは未知数ですが、 体を絞って、長打を捨てて中距離打者の打撃が戻ってくれば、 左打ちのサードということで戦力的にも大きなものとなります。 2008年の優勝の味さえも知らない選手が多くなる中、 優勝経験豊富なベテラン選手を是非とも獲得して欲しいですね。 さて、シーズンは2位で終わってしまいましたが、まだクライマックスシリーズが残っています。 3つの条件のうち、浅村選手の復調の兆しは見えたものの、 中島選手は復帰後もノーヒットに終わりましたから、まだ判断はできませんが、 本番に強いタイプですので、1週間後に合わせてくれることを期待したいですね。 涌井投手のセーブ王がならず、リリーフを絶対的な武器として戦うことはできなくなってしまいましたが、 エースの岸投手が最終登板でエースの投球を見せてくれましたので、岸投手の変身を期待したいです。 どうやらソフトバンク戦の初戦は相性の良い牧田投手で行きそうな雰囲気ですが、 私は最終登板の内容を買って、岸投手で勝負して欲しいと思います。 チーム状態は落ちており、3位ソフトバンクにしても優勝の日ハムに対しても、 自信を持って戦えるということはなくなってしまいましたが、 戦いの中で成長してくれることを期待したいですね。 クライマックスシリーズではガンバレ、ライオンズ!! |
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | (ロ)藤岡(6回0/3)−伊藤(1回) −益田(1回)−薮田(2/3) (西)岸(9回) (本)井口11号ソロ(7回表) |
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ロッテ | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 1 | ||||
西武 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2× | 2 |
ペナントレースの本拠地最終戦で、 平尾博嗣選手と佐藤友亮選手、大島裕行選手の引退3選手のセレモニーが予定される中、 試合が決まったのは9回裏連続押し出し四球でのサヨナラ勝ちでした。 正直、負けていたら、雰囲気的にもかなり微妙な感じになっていただけに、 試合内容はともかくとして、最終的に勝てたことは良かったですね。 サヨナラ勝ちという結果からも、3選手を良い形で送り出せたように思います。 平尾選手の勝負強さ、佐藤友亮選手の粘り強さ、大島選手のバットコントロールの巧みさと、 引退する3選手の方々のプレーを忘れずに、チームの伝統として引き継いでいってもらいたいです。 それにしても佐藤友亮選手のスピーチは長かったですね。 すごく上手でしたが、道具メーカーの名前まで出てきた辺りは苦笑するしかなかったかも(^^; そこまで気を使わなくともと思いますが、それだけ多くの人を見ているということなんでしょうね。 大島選手は… まぁ、らしいというかなんというか。逆にあっさりしすぎ(^^; 平尾選手はスピーチ的には長くなかったものの、 震える声が感動を誘い、心を打つものがありましたね。
試合内容はというと、昨日の結果で2位が決定した後の本拠地最終戦ということもあって、 少し浮ついたような雰囲気があったのですが、 それが中島選手の2打席連続敬遠があったことで、やや雰囲気が変わってきて、 それを他の打者がやり返せば違ったのでしょうが、敬遠された中島選手を生かせずに無得点に終わるなど、 藤岡投手の前に前半はノーヒット… 怒りの分だけ、より雰囲気が重苦しくなる、そんな展開でした。 ようやく試合が動いたのは6回裏で、浅村選手がチーム初ヒットで出塁し、盗塁で得点圏へ進むも、 秋山選手が凡退の後、代走から3番に入った鬼崎選手をそのまま打席に送って無得点に。 ちょっとこの場面で動かなかったのは解せませんでした。 普通に考えて代打、米野選手を起用してもおかしくなかったのですが… どういうつもりだったのかは正直分からないのですが、消極的だったことが流れを変え、 7回表にそれまで好投してきた岸投手が井口選手に一発を許し、均衡が破れることに。 直後の7回裏に中村選手の2ベースからオーティズ選手がヒットで続き、 ノーアウト1・3塁と絶好のチャンスを作るものの、ヘルマン選手が凡退、上本選手が併殺に倒れ、 一時はこのまま負けてしまうのかとも思われました。 けれど、そこから岸投手が続投し、維持のピッチングで8回・9回と三者凡退無失点のピッチングを見せ、 ここは岸投手を男にしないという雰囲気が生まれました。 一応、消化試合でもありますし、無理をさせずに岸投手を交代させてもおかしくなかったのですが、 本人の志願の続投なのか、渡辺監督がなんとか勝たせようとしたのか、最後まで投げきりました。 私の予想としては本人の志願だったのではないかと思います。 9月は勝ち星がなく、エース対決でソフトバンク摂津投手に投げ負けるなど、 優勝を逃す一因ともなっただけに、その悪い流れを取り返そうと必死だったのではないでしょうか。 エースとしての自覚とも言いましょうか、岸投手の強い気持ちの部分が出て、 それが勝利に繋がったということで、クライマックスシリーズに向けて良い流れになったように思います。 9回裏は先頭の秋山選手が打率3割に挑戦権を残すこととなったヒットで出塁し、 鬼崎選手の送りバントで2塁へ進み、中村選手が敬遠気味の四球。 2アウトとなるも、ヘルマン選手が選んで四球で満塁となると、 薮田投手がコントロールを乱し始め、代打のカーター選手に押し出し四球、 原選手にも押し出し四球が飛び出して逆転サヨナラ勝利、 相手に貰った勝利とはいえ、勝ちたい気持ちと冷静な選球眼が勝利を呼んだように思いますね。 クライマックスシリーズに向けての収穫は、エースの岸投手が復活の1勝を挙げたことでしょう。 勝負の月であった9月は勝ち星なしの3連敗を喫し、8月28日以来勝利から遠ざかっていただけに、 シーズン最後の登板で勝てたのは安心材料です。 今年の岸投手は、涌井投手がリリーフに回った関係で、特に後半戦はエースとして軸に回っていますが、 良く言えば優等生的な、悪く言えば頼りないところがあり、 ここ一番で踏ん張れないというか、妥協してしまうところがあったように思います。 シーズンの結果が11勝12敗と負け越しに終わったこともそうですが、 例えば、8月21日のソフトバンク戦、摂津投手との投げ合いで0−1のまま終盤まで行くも、 9回に崩れてしまって3点を奪われてジエンド、そんな試合もありました。 その8月21日の試合も7回に1失点しており、今日の試合とほぼ同じ展開を歩んでいました。 8月21日は9回に失点してしまい、今日の試合では三者凡退に抑えてサヨナラ勝ちを呼んだ、 その差は何なのか、それは最後までマウンドを守るという「エースの意地」、「責任感」だと思うわけです。 それがこれまでの岸投手には決定的に足りていませんでした。 交代なら交代で良し、自分の仕事を果たせたと完結するところが少なからずありました。 それが今日の試合では9月勝てなかった反省もあり、自ら続投を志願してマウンドを守りきりました。 そういうエースの我侭、意地というものを今シーズン初めて感じましたね。 岸投手がエースの自覚に目覚めた瞬間だと言えましょう。 昨日までは日ハム・吉川投手とソフトバンク・摂津投手というエースと比べると、 岸投手は一段劣ると思っていましたが、今日の投球で肩を並べた感じがします。 岸投手は長年ローテを守ってきた経験があり、 日本シリーズでも大活躍するなど短期決戦の強さもありますから、 シーズンの成績では負けていても、彼らに負けない投球をきっと見せてくれると思います。 それが「エースの意地」です。これでソフトバンク戦の初戦の先発は決まりですね。 もう一つの収穫は、浅村選手の復調でしょう。 結果的には1安打だけでしたが、今日の打球は全てセンターから右方向、 ヒットも一二塁間を抜いてライト前へ運ぶ綺麗なヒットでした。 最近は強引な打撃が目立っていただけに、浅村選手が方向に逆らわずにきっちり打ち返せたことは、 クライマックスシリーズでの活躍を予感させるものとなりました。 トップバッターとして、文字通りチームを引っ張っていく存在ですから、浅村選手の復調は大きいですね。 明日もセンターを中心にきっちりと打ち返し、クライマックスシリーズへと繋いで欲しいです。 残りの目標は、涌井投手のセーブ王のタイトル、あと1セーブで日ハム・武田久投手に並びます。 首位打者争いの中島選手は、角中選手が試合に出ていないので難しくなりましたが、 明日3安打以上すれば可能性も出てくるだけに、中島選手の意地に注目です。 打率3割を目前とする秋山選手は4打数3安打以上で3割確定となるので、 1打席目から貪欲にヒットを狙っていって欲しいですね。 明日はシーズン最終戦となるオリックス戦です。 ライオンズの先発は牧田投手。 クライマックスシリーズでも活躍を期待されるだけに、それに繋がる好投を見せて欲しいですね。 明日はなんとしても涌井投手にセーブを付けたいので、点差があるなら7回からでも投入し、 是が非でもセーブを狙っていってもらいたいです。 一方のオリックス先発は左腕の前田投手。 クライマックスシリーズで対戦するであろうソフトバンク・山田投手の仮想敵として捉え、 貪欲に点数を取って行ってもらいたいです。 明日もガンバレ、ライオンズ!! |
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | (西)野上(5回)−小石(1回)−大石(1回0/3) −松永(1回)−ウィリアムス(2/3)−涌井(1/3) (楽)ダックワース(5回)−ハウザー(1回)−小山(1回) −ラズナー(1回)−青山(2/3)−高堀(1/3) (本)聖沢4号ソロ(4回裏) |
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西武 | 0 | 1 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 3 | 5 | ||||
楽天 | 4 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 5 |
タックルは厳密に守備妨害を取るべきだと思います。 キャッチャー死ぬぞ、普通に。 初回にフェルナンデス選手のタックルを受けた炭谷選手は頭を打って脳震盪で担架で運ばれ、 病院で診察を受けた結果、脳には異常がないということだったので、まずは一安心しましたが、 万が一にも繋がりかねない危険なプレーなだけに、もう少し考えてもらいたいと思います。 つーか、何でタックルが野球で認められているんでしょうか。外国人に遠慮してんじゃねーよ。 試合の方に話を戻しまして、初回にそういうプレーもあって4点を失ってしまいましたが、 その後は野上投手も立ち直り、ライオンズ打線は序盤から再三チャンスを作るものの、 2回の併殺崩れの1点で終わり、3回の1アウト満塁、4回の1アウト2塁のチャンスを生かせず。 5回に相手のダックワース投手の2つのボークで1点を返したものの、それ以上は返せず。 後半は相手の細かい継投の前にチャンスを作れずに9回表へ。 そこから代打のカーター選手が2ベースヒットで突破口を開き、浅村選手の四球を挟み、 秋山選手がヒットで続くも、代走の鬼崎選手は本塁タッチアウトに。 しかし、ここからヘルマン選手がタイムリーヒットを放ち、 中村選手も低めの変化球を拾って右中間へ打ち返すタイムリー、 オーティズ選手がライト前へタイムリーヒットを放つなど、 3連続タイムリー4連打で同点に追いつきました。 試合前半は繋がりを欠いた打線でしたが、最後の最後で繋がりを見せてくれましたね。 できれば、逆転して、涌井投手にセーブが付く展開にしたかったのですが、 時間制限もありますし、こればかりは仕方ないですね。 それでも2位死守に向けて一歩近づいたのは間違いなく、勝ちに等しい引き分けです。
各選手の感想は昨日の試合とほぼ同じ。 中村選手の最後の打席のタイムリーヒットも、昨日のホームランと同じく、 外寄りの沈む変化球を膝を折って捉えていましたから、勿論、万全ではなく痛みもあるのでしょうが、 そういう打撃を勝負所でできるようになったということは、打撃の状態も良くなっているように思えます。 2番の秋山選手は3安打猛打賞で打率が.296まで上昇、 残り2試合ですので、四球・犠打を考えて8打席換算とすれば、残り4本以上、マルチ安打が必要です。 十分挑戦する価値のある数字ですので、最後まで貪欲に打って行って欲しいですね。 試合とはあまり関係ありませんが、少しショックだったのは、 文化放送ライオンズナイターのツィッターコメントで、 片岡選手は終わったみたいなコメントがあったことですね。 高卒ルーキーの永江選手が素晴らしい守備を見せているので、 若手への切り替えという意味で、そういうコメントを残したのかもしれませんが、ファンとしてはショックです。 ただ、私自身も片岡選手をセカンドで使い続けるのはもう無理なように思えます。 再度の手術の経過が分からないので何とも言えませんが、 その前の段階の肩の手術は完治に至らず、痛みも残っていての試合出場ということだったので、 ルーズショルダー気味に抜ける肩ではセカンドのショートスローや、 逆に動くセカンドの動きに耐えられるとは思えません。 セカンドよりもショートの方が打球の読みや入り方で、スローイングを補えますから、 内野を守るならショートになるでしょうね。 ただ、将来的には外野へのコンバートが片岡選手の選手寿命を延ばすことに繋がるかと思います。 もし、ショートの中島選手がメジャー移籍してしまうと、内野のリーダー格の選手がいなくなりますので、 その場合は片岡選手をショートに回さざるを得ないでしょう。 中島選手がチームに残る場合は、そのまま外野コンバートをすれば、 右の外野手不足というチーム状況もあって、チャンスは増えると思います。 今日のニュースでヤクルトの福地寿樹選手の引退が発表されました。 福地選手は広島からライオンズへと移籍したことを転機に、打撃が飛躍的に向上し、 俊足を生かした1・2番打者としてライオンズのリードオフマンとしても活躍し、 その後の片岡選手ら若いスピードスターの良きお手本とも言うべき存在でした。 福地選手が加入する前のライオンズは、松井稼頭央選手がメジャー移籍し、 大友選手や小関選手、柴田選手といったスピードのある選手もいなくなり、 盗塁ができるのは佐藤友亮選手と赤田選手ぐらいで、盗塁数が大きく落ち込んでいました。 そこに福地選手が入ったことで、再び走れるライオンズが復活したわけです。 その後、栗山選手ら若手の成長もあってレギュラーが危うくなり、 石井一久投手の人的補償でプロテクトを外れてヤクルトへ移籍、 盗塁王を獲得するなど、活躍し、今日へと至りました。 何でここで福地選手の話題を出したかといえば、足を売りにしていた福地選手ですが、 広島時代に靭帯を断裂して手術した経験を持っているからです。 自慢の足を一度は失うという危機を経験しながらも、そこから回復し、 30歳を超えてからその才能を開花させた選手です。 片岡選手もまだ30歳になるかどうかの年齢なわけですから、 今から内野から外野へとコンバートしたとしても、十二分に活躍できます。 福地選手がいかに手術を乗り越えたかの話を聞くなどして、 片岡選手にはその後の野球人生へと繋げていって欲しいですね。 福地選手は現役お疲れ様でした。 ヤクルトへの移籍を聞いたときは残念ではありましたが、 結果的に良い移籍になったことは間違いないと思います。 いつかライオンズに戻って、その抜群の足と盗塁技術を若手に伝授して欲しいですね。 明日は移動日で、土曜日は西武ドーム最終戦のロッテ戦です。 ライオンズも日ハムも残り2試合で、日ハムの最終戦は火曜日と遅いですから、 残り2試合を連勝し、かつ、涌井投手にセーブが付かないと逆転セーブ王は難しくなります。 とりあえず、明日の日ハム戦の結果を見てからですが、 2位を死守するためにも、最後を連勝してクライマックスシリーズへと繋いでいって欲しいです。 土曜からもガンバレ、ライオンズ!! |
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | (西)十亀(6回0/3)−ウィリアムス(1回) −長田(1回)−涌井(1回) (楽)釜田(6回)−土屋(1回) −小山(1回2/3)−ハウザー(1/3) (本)中村剛也27号ソロ(2回表) |
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西武 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 3 | 0 | 0 | 0 | 4 | ||||
楽天 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 2 |
これでライオンズの3位以上が確定し、CS進出が決まりました。 今日はこれまでの試合と打って変わっての快勝でしたね。 こういう試合を早くからできていれば良かったんですが(^^; 優勝は逃しましたが、CSに向けて幸先の良いスタートになったことは間違いないです。 プロ初先発となった十亀投手は危なげないピッチングと言いますか、 2回に1アウト1・2塁の場面があったぐらいで、特にピンチらしいピンチもないまま終盤へ行き、 7回になってノーアウト1・2塁とされて、ここからピンチでどういう投球をするかというところで交代に。 まぁ、勝利優先の方針からすれば致し方ないのですが、 先発テストということを考えれば、もう少し見たかった感じもしました。 今日は7安打を許したように甘い球もあったのですが、 四死球0に象徴されるように、ストライク先行で攻めるテンポの良いピッチングを見せ、 3併殺を奪うなど、崩れる気配がありませんでしたね。 もう少しカーブを交えてもいいかなと思うぐらいで、オーソドックスな投球で抑えられたのは収穫でしょう。 これなら谷間の先発には十分過ぎますし、 あとはピンチでどれだけ粘れるかが来季に先発に定着できるかどうかの鍵でしょうね。 まぁ、CSではリリーフ登板だと思いますので、チームの勝利のために貢献してもらいたいですね。 打線では高卒ルーキーの永江選手が1軍に復帰し、9番ショートでスタメン出場し、 2打席目に詰まった当たりながらも足で稼ぐセカンド内安打を放ち、プロ初ヒットをマークしました。 守備だけでなく、打席にも立ちながらの起用でしたから、 このままヒットなく今シーズンが終わったらどうしょうと思っていただけに、 なんとか1本出て良かったですね。 今後も起用されると思いますので、2本目はクリーンヒットを期待したいです。 ショートの守備はさすがの動きで、9回にもファインプレーを見せるなど、センスの良さはさすがです。 中島選手がメジャー挑戦で抜けた場合、来年は今年のソフトバンク・今宮選手のように、 守備固めから少しずつ試合で起用するようになっていくと思われるので、 1戦1戦を大事にしながら、成長を遂げていってもらいたいですね。 加えて、炭谷選手がタイムリーヒットを含む2安打と結果を残してくれました。 野手で2008年の優勝を知るメンバーは、中島・片岡・栗山・中村選手、そして、炭谷選手となりました。 まだ25歳と若いのですが、経験の上では主軸4人と変わらないぐらいですから、 来年辺りはもう若手ではなく、攻守にチームを引っ張っていく存在にならなければなりません。 そういう選手が打率を2割切っているようでは困ります。 原監督が巨人を阿部選手のチームと言ったように、 ライオンズも炭谷選手のチームにならないといけません。 阿部選手のような活躍までは望みませんが、 .250で打点を稼げるような選手になって欲しいですし、ならないといけませんよね。 炭谷選手もそういった位置の選手になってきたということです。
ここからはクライマックスシリーズを勝つためのポイントを中心に試合を見て行こうと思います。 一つ目は、なんといっても中島選手の復帰ですよね。 最後は中島選手と中村選手の2人が1軍に残る展開でしたが、 思い返してみますと、シーズン中盤までは中島選手と中村選手が交互に抜ける展開が多かったです。 調子も得てしてそんな感じで、中島選手が打つと中村選手は打たない、 中島選手が打たないときに中村選手が打つと、交互に打ったことで得点力が比較的安定していました。 昨日・今日の試合でも、中島選手が不在の中で、中村選手が打線の中核として、 バットで結果を残してチームを引っ張ってくれていますし、2人がバランス良く頑張ってくれています。 長いペナントレースはそれでいいのですが、短期決戦となると、それでは勝てません。 中島・中村選手がともに打つ展開になることが、クライマックスシリーズを勝つためのポイントでしょうね。 まずは怪我を悪化させないようにしながら、少しずつ調子を上げていって欲しいです。 そういう意味でも中村選手の2試合連続の一発は復調を感じさせるものでしたね。 特に今日の打撃内容は素晴らしく、低めの変化球を踏ん張ってスタンドまで運べたのは、 怪我をして以降ではほとんどなかっただけに、明日以降にも繋がる一発となってくれそうです。。 二つ目は1番を打つ浅村選手の活躍ですね。 短期決戦に大事な勢いを浅村選手はもたらしてくれます。 そういう意味でも浅村選手が打てるかどうかはチームの成績に大きく影響し、 ポイントを握る打者になってくると思われます。 今の浅村選手の打撃の状態は、正直良くないと思います。 6番を打っていた頃や、1番に入りたての頃は、右方向への強い打球が多く、 右打ちの意識が徹底されていたのですが、 1番に慣れてくると初球打ちの積極性ばかりが目立ち、 また、下位打線の不調でチャンスで打席が回らず、単打狙いの打撃をする必要がなくなったことで、 少しバッティングが強引になっているような印象を受けます。 最近の打球はセンターから左方向ばかり、引っ張りの打球が多くなっています。 今年の浅村選手の成長は右方向への打球の伸び、 中島選手のようにライトの頭を越す打球を打てるようになったことにあるわけですから、 もう少し右方向への意識を強く持って欲しいと思います。 そういうことができる打者ですからね。気持ちが前に出すぎないよう冷静に打ってもらいたいです。 三つ目は抑えの涌井投手に実績を付けることです。 日ハムには吉川投手、現在3位のソフトバンクには攝津投手、4位の楽天には田中投手と、 パリーグ上位チームにはエースと呼ばれる存在がいます。 しかし、ライオンズは岸投手がシーズン負け越しが決定的で、9月以降は勝ち星なし、 エースと呼ぶには物足りないものがあります。 2008年の涌井投手のように、エースとしての復調を期待したいのですが、それもどうなるか分かりません。 そうなってくると、ライオンズはリリーフ勝負とならざるを得ません。 今のパリーグでリリーフが一番安定しているのがライオンズであることは間違いありません。 昨日の日ハム優勝で、日ハムのリリーフ陣が良いみたいな言われ方をしていましたが、 その人は本当に今年のパリーグを見ているのか疑問です。 シーズン中盤は武田久投手に安定感がなく、終盤は増井投手が苦しいピッチング、 左の宮西投手も例年と比較すると失点するケースが増えており、磐石とは言えません。 それでも日ハムのリリーフ陣が安定していると錯覚するのは、昨年までの実績があるからでしょう。 つまり、イメージが先行しているわけです。 そういった点からすると、ライオンズのリリーフ陣はイメージがあまり良くありません。 昨年・シーズン序盤のリリーフ陣の乱調もありますし、涌井投手が先発時に大量失点したこともあり、 ようやく防御率が3点台になったという状況ですから、実際に名前が付いてきていない状態となっています。 それを解消するためには、涌井投手がセーブ王を取ることですよ。 沢村賞受賞者でセーブ王を獲得したことがあるのは、広島で活躍した大野豊氏のみ、 涌井投手がそれに続く2例目となり、実質、交流戦明けからの短期間の働きでセーブ王を取ったとなれば、 周囲に与えるイメージも随分と変わることは間違いありません。 涌井投手という武器を十二分に生かすためにも、セーブ王の実績は必須だと思います。 今日の試合で武田久投手と1個差、日ハムは残り2試合、ライオンズは3試合、 なんとしても同点・逆転し、涌井投手にセーブ王を取らせて欲しいです。 それはチームの勝利と同義なわけですし、それを目指せば2位も死守できるはず、 残り試合の最大の注目点は、涌井投手がセーブ王を取れるかどうかでしょうね。 明日は野上投手が先発です。 残念ながら二桁勝利は難しくなりましたが、その働きは二桁投手に負けておらず、 クライマックスシリーズの先発も十分掴める位置にいますので、 明日の好投でその座を確定的なものとしてもらいたいです。 一方の楽天先発はダックワース投手。 前回はシュート系のボールとカーブに苦しみ、攻略できなかっただけに、 明日はきっちりと打って、今後へと繋げてもらいたいです。 報道では残留が微妙な感じですし、抑えられるわけにはいきませんよね。 明日もガンバレ、ライオンズ!! |
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | (ロ)小野(4回)−中郷(2回) −伊藤(1回)−益田(1回)−薮田(1回) (西)石井一久(5回1/3)−岡本篤志(2/3)−長田(2/3) −ウィリアムス(1/3)−大石(1回)−涌井(1回) (本)細谷1号ソロ(5回表) 浅村7号ソロ(3回裏)、オーティズ9号ソロ(4回裏)、 中村剛也26号ソロ(9回裏) |
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ロッテ | 2 | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 | 1 | 0 | 0 | 5 | ||||
西武 | 0 | 0 | 1 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 3 |
まぁ、こんなことだろうと思ったよ… さすがの空気の読めなささ(苦笑) ただ、想像以上に試合内容が悪かったですね。 先発の石井一久投手は立ち上がりに機動力を使われ、角中選手にタイムリーを許すなど、 今日も投手陣は角中選手に3安打を献上して、首位打者争いの中島選手をを苛めてくれましたし、 浅村選手はホームランを放ったもののタイムリーエラーを含む2失策、 打線も結局ホームランによる3点しか取ることができず、全く繋がりを感じませんでした。 数字上では日ハムの優勝が決まってなかったとはいえ、絶望的だったのは間違いなく、 選手としても目標が立て辛い状況にあるのでしょうが、 このままでは2位の座も危うくなってしまいますし、 タイトル争いをしている中島選手や涌井投手にとっても不幸なことです。 涌井投手がセーブ王を取れば、沢村賞投手としては大野豊氏に続き2人目なわけですし、 セーブはチームが勝たないと付かないのですから、それを目標にしてもいいはずです。 確かに先発投手としての涌井投手は前半戦の戦犯とも言うべき投手でしたが、 後半戦の優勝争いは涌井投手を抜きには考えられませんでした。 生まれ変わろうとしている涌井投手を支えるためにも、チームを勝利させてもらいたいです。 CSを戦う上でも、セーブ王を取っている投手がいるといないのとでは終盤の雰囲気が違います。 極端な話、涌井投手がセーブ王を取れないようなら、CSを勝つことは不可能です。 だって、エース対決で勝ててないわけですから。 岸投手がよほど勝負強くならない限り、リリーフで勝つしかないわけで、 それには涌井投手の力が必要不可欠です。 残り試合は2位死守と涌井投手のセーブ王を目標に戦ってもらいたいです。 それがクライマックスシリーズでの勝利に繋がってくるはずです。 逆に、それが無理なら、さっさと敗退して、 来シーズンへ向けて秋季キャンプで鍛え直した方が意味があります。 ここで気持ちを切らすことなく、残り試合をしっかりした戦い方をして欲しいですね。
最近は打線においてのベテランの必要性を再三語っていますが、今日もまた一つ。 今のライオンズの競争は本当の競争ではないと思うわけです。 今のライオンズはただイス取りゲームで、空いている席を若手同士が競って奪い合っている状況です。 勿論、これも競争の一つで、ないよりはあった方がいいのですが、 それだけでは1軍定着止まりで、バリバリのレギュラーになれるかどうかは未知数です。 本当の競争というのは、若手がベテラン選手を押し退けて席を奪うことではないでしょうか。 黄金時代のライオンズには石毛・伊東・秋山・清原氏といったそうそうたるメンバーがいましたが、 石毛氏以外は最初からレギュラーが約束されていたわけではなく、 各球団から寄せ集めた実績あるベテラン選手との競争の中でレギュラーを掴んだ選手ばかりです。 そういった名選手を超えることにより、プロでやっていく自信を得て、 チームを支える主力へと育っていったわけです。 けれど、今はどうかといえば、そういう実績あるベテラン選手が少なくなり、 昨年、オープン戦で活躍して未経験だったファーストでレギュラーとなった浅村選手にしても、 そこまでは良かったのですが、目されていたショートで中島選手が残留となり、再びファーストへ、 今は片岡選手の怪我もあってセカンドに回ることになりましたが、 それじゃ来年は自分がどういう位置にいると考えているのでしょうか。 片岡選手が復帰したとしても、中島選手がメジャーに行くからレギュラーは安泰だな、 そう思っていちゃダメなわけです。 中島選手がチームに残留しようが、片岡選手と中島選手を押し退けてでもレギュラーを奪う、 そういう貪欲な姿勢が必要なわけです。 今のセカンドで満足していればいいや、来年はショートに回るからいいやじゃダメ。 セカンドでも片岡選手を追いやってでも、セカンドを死守する気持ちが欲しいわけです。 若手内の競争が激しいといっても、それには限界があり、 今の2軍を見ても、競争に加われそうなのは怪我している石川選手と永江選手のみ、 他の選手は下から突き上げるにはまだまだといった感があります。 そういう若手の突き上げがなくなってしまえば、競争が皆無になってしまうだけに、 今のライオンズは危機的状況に陥りつつあると言えましょう。 解決策は2つで、1つは実績あるベテラン選手の加入です。 ある意味、チームに嵐を引き起こすような競争を引き出す選手が必要です。 例えば、メジャーリーグで所属球団がない松井秀喜選手。 現状の力は疑問符の残るところですが、打撃の勝負強さ、 常勝チームで戦ってきた優勝経験の多さ、マスコミの注目度など、 チームを活性化させる多くの要素をもっています。 そういった思い切った補強によって、間接的に若手の奮起を促すこともチーム強化策の一つです。 もう1つは若手・新人によるさらなる突き上げです。 ドラフトで補強することになりますが、 すぐにファームでも実績が残せるような大物選手が欲しいところです。 ただ、今年はそういった野手が少ないだけに、なかなか難しい面もあります。 いずれにせよ、ファームでクリーンナップを打てるような主軸候補は必要で、 1軍選手をうかうかさせないような若い選手を育ててもらいたいところです。 こうやって勝負所で打てないようでは、現状はまだヌルいと言わざるを得ません。 もっと競争を活性化させるような補強を球団にお願いしたいですね。 球団は危機意識が足りてないです。 昨日に引き続き、来季の契約問題の話題が出てきており、 今季から加入した中村マイケル投手と、埼玉出身の大島裕行選手の引退が発表されました。 マイケル投手は正直驚きましたね。 シーズン序盤はリリーフで、後半は谷間の先発と起用に役割をこなしていただけに、 来季も残すだろうと思っていましたから、今回の引退には驚かされました。 本人の中で区切りを付けたい気持ちがあったのかもしれませんね。 今後はオーストラリアに帰るということなので、 いつか海の向こうで名前を聞くことがあればいいなと思います。 大島選手は高卒5年目ぐらいまでは順調に来ていたのですが、そこで伸び悩んでしまいました。 ネックとなったのは守備と対左投手で、長打力を伸ばそうとして、率を落としたのも痛手でした。 本来なら率を残しながら、少しずつ長打を伸ばしていくべきだったのですが、 当時は中村剛也選手がホームランを量産する前で、高校通算86本という実績もあって、 チーム事情から長打力を求められたことが失敗だった気がします。 今の時代にいれば、大島選手も別の育成方法もあったのかなと思ったりもします。 残念ながら高校時代の実績が逆に足を引っ張ってしまった印象がありますね。残念です。 加えて、藤田太陽投手と桟原投手が戦力外に。 こちらも予想通りですが、星野投手や藤田投手はチームを変えれば活躍できる可能性もあります。 現役続行の可能性もありますので、諦めずに次のチームを探して欲しいです。 ライオンズのリリーフ陣を支えた功労者なので、残念ではありますが、 制球難のイメージが付いてしまうと、なかなか活躍は難しくなってしまいますね… 他球団の情報ながらも、ヤクルトの小野寺力投手と山岸穣投手も戦力外に。 両投手ともにライオンズに在籍していた投手ですが、 移籍後の活躍をあまり聞かなかっただけに、少々寂しいお別れとなってしまいました。 両投手の現役復帰は難しいでしょうが、球団関係の仕事で再び戻ってきてくれればと思います。 明日は十亀投手がプロ初先発となります。 後半戦からはカーブ等を多めに配し、緩急が使えるようになっただけに、 明日のピッチングは非常に楽しみですね。 十亀投手が先発でも使えれば、選択肢も増えるだけに、非常に楽しみです。 一方の楽天先発は釜田投手。 来年以降の対戦も考えて、釜田投手を攻略してもらいたいですね。 もう一度打線が集中力を持って、最後まで戦い抜いて欲しいです。 CSを目指して、明日こそガンバレ、ライオンズ!! |
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | (ロ)グライシンガー(7回)−益田(1回)−薮田(1回) (西)菊池雄星(4回1/3)−松永(2/3) −大石(2回)−小石(2回) |
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ロッテ | 2 | 0 | 1 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 4 | ||||
西武 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
秋風が染み渡りますね… 昨日の台風通過で実際にはあまり風は吹いていませんが、 既に秋風が吹き始めたような雰囲気です。 明日の試合も負けて、試合のない日ハムが優勝というのは格好悪いので避けて欲しいです。 まぁ、そうやって待たせる状況の時点でアレなんですが… 日ハムとしては今日ライオンズが勝ち、明日負けてくれるのが理想だったでしょうね。 最後ぐらいは綺麗に終わりたいところですが、 我がライオンズは空気読まずに明日負けそうです(苦笑) 冗談はさておき、今日は先発の菊池雄星投手が試合を作れませんでしたね。 ストライクゾーンが狭かったとはいえ、3四球を与えて被安打5、 カウントを悪くする場面が多く、立ち上がりから苦しいピッチングでした。 実際には角中選手にしか打たれていないのですが、 コントロールを気にする余りに腕が振れず、 高めのストレートで打ち取る場面もあっただけに、もっと積極的に行くべきだったんですが、 少し狭いストライクゾーンに惑わされて神経質になりすぎた感じがしました。 同じ条件でも相手のグライシンガー投手は無四球だったわけですし、 もっと積極的に攻めていって欲しかったですね。 打線に関して言えば、浅村・秋山選手に1・2番が出塁しないと現状では厳しいです。 浅村選手は当たり自体悪くないんですが、時折、こうやってヒットが出ない時も。 今後に向けては打撃の安定感が一つのポイントとなりそうです。 さて、優勝の可能性も99%なくなったと言えるだけに、 ホームラン王争いを残していますが、中村剛也選手も外していいと思います。 バッティングは本来の状態ではないですし、CSのことも考えて休養を与えるべきでしょう。 このまま無理に出し続けて打撃を崩されても困りますし、 来シーズンやWBCへの出場にも影響を与えかねないだけに、勇気ある決断をすべきです。 2軍を見ても上げる選手は見当たりませんが、 高卒ルーキーの永江選手に早くプロ初ヒットをマークさせてあげたいので、 残り試合はショートで永江選手を使い、サードに原選手を回し、 ヘルマン選手をDHで使う起用法で行って欲しいです。
さて、本日、平尾博嗣選手と佐藤友亮選手の現役引退が発表されました。 先日も書いたように、野手陣は若手ばかりで、ベテラン選手が不在状態で、 優勝経験のある2人のベテラン選手は非常に貴重な存在だっただけに、 2人の現役引退は残念でなりません。 ただ、平尾選手は故障箇所が多かっただけに、ひょっとしたら…という思いもあり、 佐藤友亮選手は2軍戦に出てはいましたが、守備に付かずにDHばかりだったので、 どこか痛めていたとなれば、戦力的に難しかったのかもしれません。 2人が現役引退を決めたというのなら、最後を華々しく送ってあげたいです。 もう逆転優勝は不可能に近いですし、 6日の西武ドーム最終戦で2人の最後の雄姿を見せて欲しいです。 今後に関しては、平尾選手には打撃コーチを期待したいですし、 佐藤友亮選手は頭脳派だけに、守備走塁コーチやスカウト、球団職員まで色々可能性があり、 将来的には球団首脳としてライオンズを支えてもらいたいです。 併せて、星野智樹投手と阿部真宏選手、ゴンザレス投手が戦力外となりました。 3人に関しては予想通りというか、致し方ない面もありますが、 気がかりなのは野手のベテランが本当にいなくなっていることですね。 残るベテラン選手は今年広島から移籍してきた嶋重宣選手だけで、 その嶋選手も戦力外の候補には挙がっているでしょうから、まだ安心はできません。 その下となると、上本選手となってしまうだけに、チームの重石となるベテラン不在は痛いです。 嶋選手は人格的には問題ないのですが、長らく広島にいただけに優勝経験がなく、 平尾選手と佐藤友亮選手の引退で優勝経験のある選手が一気に少なくなるだけに、 来シーズンも今年の二の舞となる可能性を否定できません。 こうなると仕方ないので、他球団からそういったベテラン選手を補強するしかないのですが… そんな選手が簡単に戦力外になるわけもなく、 優勝経験のある選手となれば限られてしまいます。 まぁ、海の向こうに一人適任者がいますが、ライオンズは獲得できますでしょうか… 明日は石井一久投手が先発です。 おそらくシーズン中は最後の登板になるでしょうから、 今シーズンの最後を良い形で締めてもらいたいですね。 一方のロッテ先発は小野投手。 久々の対戦となりますが、よく知っている投手なので、 打線が攻略し、日ハムに失礼のないような形として欲しいです。 明日こそはガンバレ、ライオンズ!! |
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | (オ)海田(2回0/3)−小松(3回) −吉野(2/3)−比嘉(1回1/3)−ミンチェ(1回) (西)牧田(8回)−涌井(1回) (本)オーティズ8号ソロ(5回裏) |
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オリックス | 0 | 1 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 3 | ||||
西武 | 1 | 0 | 2 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | × | 4 |
−−−−−−−−−−−−−−−再戦宣言?−−−−−−−−−−−−−−− まだ日ハムの結果が出ていないので、何とも言えないところですが、 もし日ハムが負け、火曜の試合も落とし、ライオンズが月火と連勝したなら、 正式に再戦宣言しても構わないかと。まだ可能性はゼロではないです。 この時期の試合ですので、内容よりは結果なのですが、 とはいえ、CSに向けてと考えると、その内容は決して芳しくはありません。 ライオンズは1回裏に中村剛也選手のタイムリーヒット、 3回裏に秋山選手の2点タイムリー2ベースで勝ち越したものの、 その後のノーアウト1・2塁のチャンスでは中村選手が併殺打、 相手の四球で2アウト満塁まで行くも追加点はならず。 5回裏にオーティズ選手のホームランで1点を追加しましたが、 8回裏には送りバント失敗と盗塁失敗があったりと、 繋がりの面ではいまひとつのところがあります。 ただ、それ以上に気になるのが守備のミスですね。 2回表は併殺コースもセカンド浅村選手の送球エラーで完成できず、 その後、ヘルマン選手がタイムリーエラーをして1失点。 ちょっとヘルマン選手が先日の守備で指を痛めてから、 守りでの精細を欠くシーンが多くなっています。 痛みがあるのなら、無理をせずともと思いますが、 中島選手を休ませている状況ですし、可能性が少しでもある分だけ、 選手起用が難しくなっていますね…
先発の牧田投手は中3日の先発となりましたが、 ピッチングのテンポが良く、8安打を許したものの四球は1つだけ、 粘りのピッチングでそれぞれ最小失点に抑えてくれました。 8回まで投げてくれたのは予想以上で、非常に大きかったですね。 明日以降も負けられない戦いが続くだけに、 10連戦の中でリリーフが一段落できたのは良かったと思います。 打線では2番秋山選手が久々の固め打ちで3安打放ったのが大きいですね。 日ハム戦までは1試合1本ではあるものの、ヒットが続いていましたが、 2試合ノーヒットに終わってしまい、特に左投手に苦戦していた印象があるだけに、 左の海田選手をしっかりと打ったことは高く評価できますね。 1番の浅村選手とともに、この若い1・2番コンビが、 ライオンズの新しい生命線になりつつあるだけに、 残り試合・CSに向けて、さらなる成熟度を高めていってもらいたいです。 明日からはロッテ戦で、初戦は菊池雄星投手が先発です。 場合によってはこれが今年のペナントレースの最後の先発となる可能性もあるだけに、 CS・来シーズンへと飛躍していくピッチングを見せてもらいたいですね。 一方のロッテ先発はグライシンガー投手。 開幕時の初対戦で手痛い目にあって以降は、しっかりと点数を取っているだけに、 明日の試合でもきっちりと攻略してもらいたいですね。 明日もガンバレ、ライオンズ!! |