2012年西武ライオンズ応援日記

7月8日 埼玉西武ライオンズ 9−5 東北楽天ゴールデンイーグルス

(楽)釜田(5回1/3)−ハウザー(1/3)
 −橋本(1回1/3)−加藤大輔(1回)
(西)菊池雄星(4回1/3)−大石(1回2/3)
 −ウィリアムス(1回)−長田(1回)−涌井(1回)
(本)牧田明久4号2ラン(5回表)
  中島裕之9号ソロ(8回裏)
楽天
西武 ×

打線が中盤に繋がりを見せて逆転勝利! 2番手の大石がプロ初勝利!
なにはともあれ、勝って良かったですね。3連敗では洒落になりませんから。
打線が意地を見せたのが今日の勝因でしょう。

一昨日・昨日の試合と違ったのは、4番中島選手の活躍でしょうね。
今日は楽天先発の高卒ルーキー釜田投手が真っ向勝負してきましたが、
中島選手はそれを見事に打ち返し、1打席目にはフェンス直撃の先制タイムリー2ベース、
2打席目も右中間へのタイムリー、3打席目は釜田投手のストレートに空振り三振となるも、
4打席目は死球で出塁してカーター選手のタイムリーのお膳立てをし、
5打席目には試合を決めるホームランを放ち、3安打3打点の大活躍を見せました。
ただ、守備では2回表に3失点のきっかけとなったタイムリーエラーをしてしまっただけに、
今日の試合を乱戦にしてしまった張本人とも言えますね。
まぁ、結果から見れば、活躍の方が目立ちましたから、ヒーローであることは間違いありませんが。
昨日までの2試合はチャンスでの凡退が続いていましたが、
今日は4番らしい働きをしてくれ、チームを勝利へと結び付けてくれましたね。
5番のカーター選手が結果を残しているものの、まだ安定感には程遠いだけに、
長打力のあるチームの主軸は事実上、中島選手だけになっています。
それだけに中島選手が打つかどうかはチームの勝利に直結する部分が大きくなってますね。
週明けにも中村選手が1軍復帰するという話もあるだけに、
今度は中村選手との2人で打線を引っ張っていって欲しいですね。

1(左)栗山、2(二)片岡、3(三)ヘルマン、4(遊)中島、5(指)カーター、
6(一)浅村、7(右)大崎、8(捕)炭谷銀仁朗、9(中)星秀和

1回表 ライオンズ先発:菊池雄星投手
聖沢選手、フルカウントから四球。
銀次選手のところで聖沢選手が2塁盗塁を試みるも、炭谷捕手が刺してアウト!
銀次選手、外角ストレーで打ち取るもショート内安打。
松井稼頭央選手、ストレートの四球。1アウト1・2塁。
フェルナンデス選手、低め146キロストレートで空振り三振! 2アウト1・2塁。
高須選手、初球内角146キロストレートで詰まらせてライトフライ。

1回裏 東北楽天先発:釜田投手
栗山選手、フルカウントから四球で出塁、ノーアウト1塁。
片岡選手、初球高めストレートを打つも右中間のセンターフライ、
1塁ランナーがタッチアップで2塁へ到達する好走塁!
ヘルマン選手、低めスライダーにショートゴロ、2塁ランナーは3塁へ。
中島選手、ストレートを打って右中間フェンス直撃のタイムリー2ベース!
カーター選手、ストレートを打ち上げてしまってライトフライ。
◆中島選手…さすが真っ向勝負には強い。この調子で打って行って欲しい。

2回表
枡田選手、初球外角チェンジアップを打たれてライト前ヒット。
牧田選手、内角ストレートを打たれて三遊間抜かれるヒット。
ノーアウト1・2塁。
鉄平選手、フルカウントから外角低めストレートでショートゴロ、
スタートを切っていたランナーはそれぞれ進塁。1アウト2・3塁。
嶋選手、外角ストレートでショートゴロに打ち取るも、
中島選手が少し弾いてしまい、本塁への送球が逸れてセーフに、
記録はタイムリーエラー。
1アウト1・3塁。
聖沢選手、外角低めスライダーで空振り三振! 2アウト1・3塁。
銀次選手、外角ストレートのボール球を打たれて右中間を抜かれる2点タイムリー3ベース…
松井選手、フルカウントから四球。2アウト1・3塁。
フェルナンデス選手、高めストレートのボール球を振らせて空振り三振!
◆この回…まぁ、失点したものはしょうがない。外のボール打たれたのは変態だったと諦めろ。
     その後を抑えることの方が大事。

2回裏
浅村選手、フルカウントから外角スライダーに見逃し三振。
大崎選手、フルカウントから外角低めシュートを叩いてショート内安打!
炭谷選手、エンドラン高めスライダーを打って三遊間抜くヒット!
 1アウト1・2塁。
星秀和選手、外角スライダーにショートフライ。2アウト1・2塁。
栗山選手、初球外角スライダーを打つもレフトフライ。
◆釜田投手…そんなに調子が良さそうとも思えない。ストレートは140前後で、制球も甘め。
      付け入る隙はあるだけに、慌てずに狙い球を絞って欲しい。


3回表
高須選手、低めスライダーでショートゴロ。
枡田選手、外角スライダーでライトフライ。
牧田選手、低めスライダーを拾われてレフト前ヒット。
鉄平選手のところで牧田選手が2塁盗塁成功。

鉄平選手、低めに集めるもフルカウントから四球。2アウト1・2塁。
嶋選手、高めストレートでセンターフライ。
◆菊池雄星投手…既に四球を4つ出しているが、そのうち松井選手への2つめの四球以外は、
        全て低めに集めてボールになったもの、悪い内容の四球ではない。
        今の楽天打線を抑えるには低めでゴロを稼ぐのが一番なだけに、
        このピッチングを続けて行って欲しい。


3回裏
片岡選手、ストレートを打って一二塁間抜くヒット!
ヘルマン選手、セーフティ気味の送りバント成功、1アウト2塁。
中島選手、内角低めストレートを打って右中間へのタイムリーヒット!
カーター選手、外角高めカーブを打ってセンター前に落ちそうな打球も、
センターの聖沢選手に捕られ、1塁へ送球されて併殺に。

◆中島選手…エラーの分は取り返した、とまでは行かないだけに、もう1本打って欲しい。

4回表
聖沢選手、ストレートを打たれてレフト前ヒット。
銀次選手、外角低めスライダーでファーストゴロ、2塁アウトのみ。
松井選手、低めストレートを打たれてセンター前ヒット。1アウト1・2塁。
フェルナンデス選手、外角低めストレートでショートゴロ併殺!
◆この回…フェルナンデス選手にノースリーとなった時は焦ったが、
     そこを立て直して併殺を取れたのは1つの成長の証か。
     ここで四球を出していたら、交代もありえたような場面だっただけに、
     粘れたのは非常に大きい。

4回裏
浅村選手、フルカウントからスライダーを打ってレフトへの2ベースヒット!
大崎選手、セーフティ気味の送りバント成功、1アウト3塁。
炭谷選手、内角低めスライダーを打ってレフトフェンス手前まで飛ばす犠牲フライ!
星選手、初球低めカーブを打ってライト前ヒット!
栗山選手、高めストレートを打って一二塁間抜くヒット!
 2アウト1・3塁。
片岡選手、カウント1−3から四球で出塁、2アウト満塁。
ヘルマン選手、低めフォークにサードゴロ。
◆この回…満塁のヘルマン選手だったから期待したが…
     ストライク先行で追い込まれると、さすがに厳しいものがあるか。
     このまま代わる可能性もあるが、できれば釜田投手がマウンドにいる間に、
     勝ち越し点を奪いたいところ。次のイニングに期待。


5回表
高須選手、ストレートを打たれてレフト前ヒット。
枡田選手、外角高めストレートでレフトフライ。
牧田選手、スライダーを捉えられてレフトスタンドへの2ランホームラン…
鉄平選手、フルカウントから外角ストレートを打たれてセンター前ヒット。

ここでライオンズは投手交代、大石投手が登板。
嶋選手、内角高めストレートでセンターフライ。
聖沢選手のところで鉄平選手が2塁盗塁成功。
聖沢選手、外角ストレートで空振り三振!
◆菊池雄星投手…ここまで粘ってきたが、またしても甘く入ったスライダーを…
        2試合連続で致命傷になっているだけに、スライダーの制球に気をつけて欲しい。


5回裏
中島選手、高めストレートに空振り三振。
カーター選手、低めフォークに空振り三振。
浅村選手、低めストレートにサードゴロ。
◆この回…釜田投手が吹っ切れたのかストレートで押す投球に変わってきた。
     もう1イニング投げそうなので、積極的に打って行きたい。

6回表
銀次選手、フルカウントからの内角低めストレートを打たれてレフト前ヒット。
松井選手、外角高めチェンジアップで空振り三振!
フェルナンデス選手、ストレートでセンターフライ。
高須選手、高めストレートでレフトフライ。

6回裏
大崎選手、高めストレートにセカンドゴロ。
炭谷選手、高めストレートを打って右中間への2ベースヒット!
ここで東北楽天は投手交代、ハウザー投手が登板。ライオンズは代打のオーティズ選手を起用。
オーティズ選手、外角高めカットボールを打つもファーストゴロ、2塁ランナーは3塁へ。
栗山選手、高めストレートを打って右中間へのタイムリー2ベース!
片岡選手、低めストレートを打って三遊間抜くタイムリーヒット!
 送球間に打者走者も2塁へ。
ここで東北楽天は投手交代、橋本投手が登板。
ヘルマン選手、初球死球。2アウト1・2塁。
中島選手、2者連続の死球。2アウト満塁。
カーター選手の初球低めフォーク空振り、2球目フォークを見逃してボール、
3球目のフォークがワイルドピッチとなり、3塁ランナーホームイン。2アウト2・3塁。
カーター選手、外角高めストレートを打ってセンター前2点タイムリーヒット!
浅村選手、外角高めストレートにライトフライ。
◆この回…一気に逆転できたのは大きい。チーム全員でよく繋いだ。
     カーター選手の場面は初球のフォーク空振りでフォーク攻めになることが予想されたが、
     その後のフォークを見送れたことでワイルドピッチに繋がり、
     カウントが悪くなってのストレートを狙い打ちしてタイムリーと良い流れだった。
     これを狙ってやったのだとしたらスゴイ。
     スタンフォードを3年で卒業した秀才ならありうるかも。


7回表 この回はウィリアムス投手が登板。センターに熊代選手。
枡田選手、フルカウントからの外角ストレートでセンターフライ。
牧田選手、外角高め147キロストレートのボール球を振らせて空振り三振!
鉄平選手、外角低めスライダーで空振り三振!

◆ウィリアムス投手…楽天打線の攻略ポイントを付いた見事なピッチング。
          攻略ポイント1、ボール球を振らせる。ナイスリリーフ!


7回裏
大崎選手、高めストレートにファーストゴロ。
炭谷選手、低めフォークを打ってセンター前ヒット!
熊代選手、セーフティ気味の送りバント成功、2アウト2塁。
栗山選手、高めスライダーを打つもファーストゴロ。
◆炭谷選手…今日は3安打猛打賞。今シーズン初? この調子で打撃力も向上して欲しい。

8回表 この回は長田投手が登板。
嶋選手、高めシュートを打たれてライト前ヒット。
聖沢選手、内角低めカーブで空振り三振!
銀次選手、外角低めシュートでレフトフライ。
松井選手、初球外角低めシュートでライトフライ。
◆長田投手…楽天打線の攻略ポイントを付いた見事なピッチング。
      攻略ポイント2、低めの球を打たせて捕る。ナイスリリーフ!

8回裏 この回は加藤大輔投手が登板。
片岡選手、初球低めストレートを打つもライトフライ。
ヘルマン選手、高めストレートを打つもファーストゴロ。
中島選手、低めストレートを捉えてセンターへのソロホームラン!
カーター選手、低めフォークに空振り三振。

9回表 この回は涌井投手が登板。サードに原選手。
フェルナンデス選手、初球高めストレートでファーストゴロ。
高須選手、ファールで粘られるも内角低めシュートでレフトフライ。
枡田選手、外角ストレートでライトフライ。
試合終了、9−5でライオンズが勝利!

先発の菊池雄星投手は悪いピッチングではなかったように思います。
2回表の3失点は中島選手のタイムリーエラーから始まり、
銀次選手には外角のボール球を上手く打たれてしまっただけに、諦めざるを得ません。
それよりは、その後のフェルナンデス選手をよく抑えましたし、
4回表も1アウト1塁から松井選手にカウントを悪くしてヒットを許し、
フェルナンデス選手も一時ノースリーとなるなど、崩れかかったものの、
そこを持ち直して併殺打に取った辺りは評価して良いピッチングだったと思います。
四球を4つ与えましたが、そのうち3つは低めにボールを集めた結果外れたもので、
力んで高めに抜けて四球を出したりしたわけではないので、気にすることもないでしょう。
今の楽天打線は調子が良いだけに、低めに集めてボール球を振らせる投球に終始したことは、
良い組み立てをしていたと評価できます。
ただ、それを台無しにしてしまったのが5回表の牧田選手に打たれた2ランホームランです。
前回登板で日ハム・杉谷選手に打たれたのと同じで甘く入ったスライダー、
たった1球でそれまで低めに丁寧に投げていたピッチングが台無しになってしまいました。
スライダーは菊池投手の勝負球ですが、甘くなればチャンスボールになってしまうだけに、
スライダーのコントロールには重々気をつけてもらいたいです。

2番手の大石投手は好投していたというわけでもありませんが、
ストレート主体のピッチングで無失点で抑え、
味方が逆転したおかげでプロ初勝利が転がり込んできました。
ストレートの球速が140前後と物足りなさはありますが、それでもストレートにキレが出てきましたし、
なによりストライク先行で打者と勝負できていたのが良かったですね。
変化球もスライダーだけでなく、チェンジアップも実戦で使えるようになるなど、
少しずつ投球の幅も増してきています。
ルーキーの十亀投手同様に、打者に攻めていく気持ちが重要視されていますから、
この1勝で自信を付け、打者にどんどん勝負していって欲しいですね。

逆転後は7回ウィリアムス投手、8回長田投手、9回涌井投手と新たなリレーで逃げ切りました。
昨日、岡本篤志投手が火だるまとなってしまい、リリーフに一抹の不安ができましたが、
ウィリアムス投手がその不安をあっさり消してくれましたね。
打順次第では長田投手と8回を入れ替えても遜色ない内容だっただけに、
幅のある起用法が期待できそうです。

打線では勝ち越し点を挙げたカーター選手の活躍が光りました。
6回裏2アウト満塁で初球のフォークを空振り、
この空振りでフォーク攻めになることが予想され、2球目は見極めてボール、
3球目のフォークがワイルドピッチとなって1点勝ち越し、
そしてボールが先行して苦しくなった相手のストレートを打って追加点のタイムリー、
どこまでがカーター選手の読みだったのかは分かりませんが、
この一連の流れを読んでいたというのであれば、素晴らしい頭脳です。
初球のフォーク空振りはさすがに意図的ではなく、振ってしまったものだったでしょうが、
そこからフォークを見極めたのは日本人バッテリーの攻め方が分かってきた証拠だと思います。
勝負どころでクレバーな仕事をしてくれましたね。
こうなると、オーティズ選手よりもカーター選手を優先して使うでしょうが、
昨日も書いたように中村選手が当面はDHに入ることが予想されるだけに、
ファーストの守備がどうかになってきますね。
打撃で良い結果を残しているだけに、ファーストのレギュラーを取れるよう頑張って欲しいです。

そして忘れてはいけないのが炭谷選手が今シーズン初となる3安打猛打賞の活躍に、
あわやという大きな当たりの犠牲フライをマークするなど、3打数3安打1打点の大活躍でした。
特に6回裏の2ベースヒットは反撃の口火となっただけに、大きかったですね。
得意のスローイングでも初回に盗塁を刺しましたし、
今日は5点許しはしたものの、リードの方も冴え渡り、
高めに甘く入る球を容赦なく打ってくる楽天打線対策として、
菊池雄星投手らに低めを丹念に付くピッチングをさせ、
積極的に振ってくる楽天打線を利用し、ボール球を振らせて打ち取るなど、
昨日までの2試合の反省を生かす好リードだったと思います。
打撃でも守備でも良い活躍を見せ、今日は良い1日だったことでしょう。
これを続けてパリーグを代表する捕手に育って欲しいですね。

他にも栗山選手片岡選手が2安打ずつマークし、
1四球で3出塁を果たすなど、1・2番の仕事をきっちりと果たしてくれました。
特に1番を降格となった片岡選手はそれまでの不調が嘘のように結果を残しています。
これなら1番に戻しても構わないだけに、今の成績が続くように頑張って欲しいですね。

中村選手がDHで復帰となると、カーター選手が1塁守備に付く可能性があり、
浅村選手が弾かれることになってしまいます。
ようやく調子が上がり始めたところなだけに、ちょっと複雑な感じもしてしまいますね。
とはいえ、外野の大崎選手や星選手も一時の好調さはないものの、
結果を残しているだけに、外野争いが混沌としてきそうです。



火曜からはオールスター前の8連戦となります。
まずは西武ドームでのソフトバンク3連戦です。
岸投手が抹消となってしまったのは残念ですが、
代わりに小石投手がチャンスを貰えそうなので、このチャンスを生かしてもらいたいですね。
やや足踏みしてしまったものの、借金返済まではあと少しなだけに、
この8連戦を勝ち越して、5割復帰と行きたいですね。
火曜からもガンバレ、ライオンズ!!




7月7日 埼玉西武ライオンズ 1−12 東北楽天ゴールデンイーグルス

(楽)ヒメネス(6回)−小山(1回)
 −片山(1回)−ラズナー(1回)
(西)牧田(6回)−松永(1/3)
 −岡本篤志(1/3)−藤原良平(2回1/3)
(本)岩村1号ソロ(8回表)
楽天 12
西武

投打に冴え渡らず、19被安打12失点の大敗…
なんつーか… 何もない試合でしたね…
打線は散発の5安打のみ、チャンスらしいチャンスと言えば、
4回裏に1アウトから片岡選手がヒットで出塁し、ヘルマン選手の四球の場面ぐらい、
そこも中島選手がセカンドゴロ併殺ですから、サッパリでした。
これだけ盛り上がらない試合も珍しいです。
収穫も何一つなく、思い出すだけで無駄な試合になっちゃいました…
これならソフトバンクのルーキー武田投手のピッチングを見た方がマシだった感じですなぁ…

1(左)栗山、2(二)片岡、3(三)ヘルマン、4(遊)中島、5(指)カーター、
6(一)浅村、7(右)大崎、8(捕)炭谷銀仁朗、9(中)星秀和
◆西口投手と岸投手が1軍登録抹消。藤原投手と鬼崎選手が1軍登録。

1回表 ライオンズ先発:牧田投手
聖沢選手、フルカウントから四球。ノーアウト1塁。
銀次選手、外角シンカーでファーストゴロ、ランナー2塁へ。
松井稼頭央選手、高めストレートでライトフライ、ランナー3塁へ。
岩村選手、外角ストレートでセンターフライ。

1回裏 楽天先発:ヒメネス投手
栗山選手、内角高めストレートにファーストゴロ。
片岡選手、外角低めチェンジアップにショートゴロ。
ヘルマン選手、フルカウントから外角高めストレートに見逃し三振。

2回表
枡田選手、内角高めストレートでバットを折ってファーストゴロ。
鉄平選手、内角スライダーでセカンドフライ。
河田選手、低めシンカーで打ち取るもセカンド内安打。
岡島選手、ファールで粘られるも11球目内角高めスライダーでサードファールフライ。

2回裏
中島選手、スライダーを打ってセンター前ヒット!
カーター選手、外角ストレートにセカンドゴロ併殺。
浅村選手、内角高めストレートを打つもサードライナー。

3回表
藤田選手、ストレートを打たれてショート内安打。
聖沢選手、フルカウントから内角高めストレートで空振り三振!
スタートを切っていた藤田選手は2塁盗塁成功。
銀次選手、初球内角高めストレートでファーストゴロ、ランナーは3塁へ。
松井選手、ストレートの四球。2アウト1・3塁。
岩村選手、外角シンカーでレフト後方のフライ。

3回裏
大崎選手、高めストレートにサードゴロ。
炭谷選手、高めスライダーにショートゴロ。
星秀和選手、外角ストレートにサードゴロ。

4回表
枡田選手、ファールで粘られてフルカウントからの9球目
高めストレートを打たれてセンターオーバーの2ベース。
鉄平選手、ストレートを打たれて左中間へのタイムリー2ベース…
河田選手、初球ストレートでショートフライ。
岡島選手、低めスライダーでサードゴロ。
藤田選手、外角ストレートでセカンドライナー。
◆牧田投手…ファールで粘られることが多く、球数が多い。
      岸投手も抹消となってしまったし、牧田投手にかかる期待は大きいのだが…
      なんとか粘り強く投げていって欲しい。

4回裏
栗山選手、フルカウントから外角高めストレートに空振り三振。
片岡選手、外角低めチェンジアップを打ってセンター前ヒット!
ヘルマン選手、フルカウントから四球で出塁、1アウト1・2塁。
中島選手、内角ストレートにセカンドゴロ併殺…

5回表
聖沢選手、低めシンカーでファーストゴロ。
銀次選手、外角低めシンカーでショートゴロ。
松井選手、高めカーブでセカンドゴロ。

5回裏
カーター選手、ストレートの四球で出塁。
浅村選手、外角ストレートを打ってセンター前へ抜けるかという打球も、
ショート松井選手にスライディングキャッチされてアウト、
1塁ランナーは飛び出してしまって併殺に。

大崎選手、外角高めストレートにサードゴロ。

6回表
岩村選手、高めシンカーでサードファールフライ。
枡田選手、低めシンカーを打たれるもファースト浅村選手が飛びついて捕ってアウト!
鉄平選手、外角高めカーブを打たれてセンター前ヒット。
河田選手、高めストレートを打たれてセンター前ヒット。
2アウト1・3塁。
岡島選手、内角ストレートでサードライナー。

6回裏
炭谷選手、外角スライダーにセカンドゴロ。
星選手、外角低めストレートを打ってレフト線への2ベースヒット!
栗山選手、フルカウントからの内角低めチェンジアップに左中間のレフトフライ。
片岡選手、外角低めスライダーを打つもライト後方のフライ、
ライトの鉄平選手が落球するタイムリーエラー、同点に追いつき、2アウト2塁。
ヘルマン選手、初球外角高めストレートを打つもショートゴロ。

7回表 この回から松永投手が登板。
藤田選手、内角高めストレートを打たれてレフト前ヒット。
聖沢選手、送りバントもファール・空振り、最後は内角低めスライダーで空振り三振!
銀次選手、ストレートの四球。1アウト1・2塁。
ここでライオンズは投手交代、岡本篤志投手が登板。
松井選手、外角高めストレートを打たれて三遊間抜かれるタイムリー…
岩村選手、内角高めストレートを打たれてライトへのタイムリー…
枡田選手、外角低めシュートでバットを折るもライト前タイムリー…
鉄平選手、高めカーブを打たれてレフト前ヒットも、
この打球をレフトの栗山選手が弾いてしまうタイムリーエラー…

河田選手、フルカウントから内角高めストレートを打たれてセンター犠牲フライ…

ここでライオンズは投手交代、藤原良平投手が登板。
岡島選手、カウント1−3から四球。2アウト1・3塁。
藤田選手、初球低めストレートを打たれてセカンド抜かれるタイムリーヒット…
聖沢選手、高めストレートを打たれてショート内安打。
2アウト満塁。
牧田選手、高めスライダーでライトフライ。
◆この回…どうでもええわ。それにしてもソフトバンクの武田投手は凄いな。
     ああいう本格派投手を育てて欲しいよ、マジで。


7回裏 この回から小山投手が登板。
1アウトからカーター選手が四球で出塁するも、後続が倒れて無得点。

8回表
岩村選手にホームランを打たれて1失点。

8回裏 この回から片山投手が登板。
2アウトから栗山選手がヒットで出塁するも無得点。

9回表
聖沢・西村選手のタイムリー2ベース、岩村選手の犠牲フライ、
鉄平選手のタイムリー2ベースで計4失点。

9回裏 この回はラズナー投手が登板。
2アウトからカーター選手が2ベースヒットで出塁するも、後続が倒れて無得点。
試合終了、1−12の大敗…

勝敗を分けたポイントは、3番手の岡本篤志投手が悪すぎたわけですが、
その前の松永投手の四球も問題ですね。
せっかく送りバントをさせずに三振を取ったのに、
それをフイにしてしまう銀次選手へのストレートの四球、これは勿体無かったです。
ここをきっちり抑えていたら、ここまでの大量失点にはならなかっただけに、
深く反省してもらいたいですね。

打線に関して言えば、1・2番を入れ替えるのが1試合早かったように思います。
秋山選手や中村選手が帰ってきた場合は、選手層も厚くなるだけに、
片岡選手を上位打線から外すことも可能となりますが、
まさか今の時点で動かしてくるとは思っていませんでした。
しかも、片岡選手はヒメネス投手からホームランを打っていますし、
交流戦では外国人投手をよく打っていただけに、
その相性の良さからも1番を外す理由はなかったはずです。
実際にヒメネス投手に対して一番良い当たりをしていたのが片岡選手でしたし、
もう1試合我慢しておけば良かったのに、というのが今日の打線の感想です。

しかし、勝たないといけない試合をこういう形で大敗してしまいますと…
ガックリ来てしまいますね。
それでも3位を争うライバルに3連敗はできませんから、
切り替えて明日の試合に全力を尽くしてもらいたいです。



明日は菊池雄星投手が先発です。
前回は勝ち投手にこそなれませんでしたが、良いピッチングを見せただけに、
明日は今季初勝利を挙げて欲しいですね。
岸投手がロッテ戦で大松選手の打球を受けた痛みが引かないということで、
登録抹消となってしまっただけに、先発ローテを担う存在になって欲しいです。
一方の楽天先発は釜田投手。
できれば中村選手が帰ってきてから対戦したいところでしたが、
真っ向勝負してくれる投手なだけに、明日は思い切って打っていってもらいたいですね。
ここ数試合は中島選手がブレーキとなっているだけに、中島選手の活躍を期待したいです。
明日こそはガンバレ、ライオンズ!!




7月6日 埼玉西武ライオンズ 2−6 東北楽天ゴールデンイーグルス

(楽)塩見(5回)−ハウザー(2回)
 −小山(2/3)−片山(1/3)−青山(1回)
(西)西口(3回)−大石(2回0/3)−松永(1/3)
 −十亀(1回2/3)−ウィリアムス(2回)
楽天
西武

西口がプロ通算2500投球回を達成するも、乱調で3回5失点KO負け…
6月の月間MVPを受賞した楽天・田中投手の予告先発回避にも驚きましたが、
代わりの先発が塩見投手というのにも驚かされました。
不調で先発ローテを外されたようですが…
結果的にすぐに先発復帰のチャンスが回ってきたようで、
こういったタイミングの良さは敵ながら好調のチームなんだなぁという感じを受けてしまいます。

まぁ、それ以上に今日は西口投手が悪すぎました。
リリーフ陣をできるだけ休ませたかったのですが… 悪い意味での思惑通りに。
試合が完全に楽天ペースだったので、勝ちパターンの3人は休ませることができましたが、
こういう形の休養はやっぱり寂しいですね。
ストレートが走らず、130キロ前半の球がほとんど、コントロールも甘く、サッパリでした。
どうやら一度2軍に落とすようですが、今の状態なら致し方ないでしょう。
中5日で回っていた疲れもあることでしょうし、ここで一度リフレッシュしてもらいたいです。
代役候補は、先発に回ったゴンザレス投手、左の武隈投手と小石投手が候補となるでしょう。

1(二)片岡、2(左)栗山、3(三)ヘルマン、4(遊)中島、5(指)カーター、
6(一)浅村、7(右)大崎、8(捕)炭谷銀仁朗、9(中)熊代
◆大島投手が1軍登録抹消。ウィリアムス投手が1軍登録。
◆楽天の先発投手が右肩の違和感で田中投手から塩見投手に変更。

1回表 ライオンズ先発:西口投手
聖沢選手、外角高めシュートを打たれて左中間への2ベース。
銀次選手、送りバント成功。1アウト3塁。
松井稼頭央選手、低めフォークを打たれるもファースト浅村選手が飛びついて捕って、
1塁ベースにタッチしてアウト!
 2アウト3塁。
フェルナンデス選手、内角高めシュートでサードゴロ。
◆西口投手…2500投球回達成! 長年ローテを守ってきた証。記録を勝利で飾ろう!

1回裏 楽天先発:塩見投手
片岡選手、内角低めフォークに空振り三振。
栗山選手、外角低めスライダーにセカンドゴロ。
ヘルマン選手、外角高めカーブを打つもピッチャーゴロ。
◆この回…まさか先発回避で塩見投手が来るとは…
     不調でローテを外れていた? 出来過ぎのように思えてしまうが…
     それでも田中投手よりは攻略しやすいと信じて、積極的に打っていって欲しい。


2回表
岩村選手、フルカウントから四球。
枡田選手、外角高めシュートを打たれてライト線へのヒット。
ノーアウト1・3塁。
鉄平選手、フルカウントから逆球の内角ストレートを打たれてセンター前タイムリー。
牧田選手、シュートを打たれてセンター前タイムリーヒット。ノーアウト1・2塁。
嶋選手、送りバント成功。1アウト2・3塁。
聖沢選手、内角ストレートを打たれてセンター犠牲フライ。
銀次選手、低めフォークを打たれてライト線へのタイムリー2ベース。

松井選手、内角高めストレートでファーストゴロ。
◆西口投手…球が全体的に高く、スピードも出ていない。とにかく状態が悪い。
      なんとか粘って欲しいのだが…

2回裏
中島選手、スライダーにセンターフライ。
カーター選手、外角低めストレートに見逃し三振。
浅村選手、ストレートを打って右中間への2ベースヒット!
大崎選手、内角高めストレートにサードファールフライ。

3回表
フェルナンデス選手、外角低めスライダーを打たれてセンター前ヒット。
岩村選手、外角低めシュートでセカンドゴロ、2塁アウトのみ。
枡田選手、エンドランで外角高めストレートを打たれてセンター前ヒット。1アウト1・3塁。
鉄平選手、低めフォークで空振り三振! 2アウト1・3塁。
牧田選手、シュートを打たれてレフトオーバーのタイムリー2ベース。
嶋選手、フルカウントから外角低めストレートでセカンドゴロ。

3回裏
炭谷選手、外角ストレートにライトフライ。
熊代選手、高めストレートを打ってセンター前ヒット!
片岡選手、フルカウントから外角高めストレートに空振り三振。
栗山選手、フルカウントからスライダーを打つもレフトフライ。
◆片岡選手…1番で.220台の打率は寂しい。怪我人が帰ってきたら、9番降格になる勢い。

4回表 この回から大石投手が登板。
聖沢選手、外角高めストレートを打たれて三遊間抜かれるヒット。
銀次選手のところで聖沢選手が2塁盗塁成功。
銀次選手、送りバント成功。1アウト3塁。
松井選手、外角高めストレートで空振り三振! 2アウト3塁。
フェルナンデス選手、高めストレートでセンターフライ。
◆大石投手…やや早い登板となったが、先発のつもりで長いイニングを投げて欲しい。

4回裏
ヘルマン選手、初球内角高めストレートを打ってレフト前ヒット!
中島選手、ファールで粘るも8球目高めストレートに空振り三振。
カーター選手、高めストレートを打って左中間突破のタイムリー2ベース!
浅村選手、外角低めストレートを打ってライト線へのタイムリー2ベース!

大崎選手、外角ストレートにセカンドゴロ、ランナー3塁へ。
炭谷選手、高めストレートにライトフライ。

◆この回…もう1点欲しいところだったが、反撃へのきっかけにはなった。
     ここから追い上げ体勢と行こう!


5回表
岩村選手、外角高めストレートで空振り三振!
枡田選手、初球低めストレートでセカンドゴロ。
鉄平選手、低めチェンジアップを打たれてセンター前ヒット。
牧田選手のところで鉄平選手が2塁盗塁成功。

牧田選手、低めフォークでセンターフライ。

5回裏
熊代選手、初球高めストレートにセンターフライ。
片岡選手、低めフォークにレフトフライ。
栗山選手、初球高めカーブを打ってライト前に落ちるヒット!
ヘルマン選手、外角高めストレートを打ってセンター前ヒット!
 2アウト1・2塁。
中島選手、シュートを打つもレフトフライ。
◆この回…中島選手が打てなかったのは痛い。楽天はこの後、継投に出るだろう。
     そう簡単には点数が縮まらないだけに、この場面は1点が欲しかった。


6回表
嶋選手、内角高めストレートを打たれて三遊間抜かれるヒット。
聖沢選手、フルカウントからエンドランで高めストレートを打たれ、
三遊間抜かれるヒット。
ノーアウト1・3塁。
ここでライオンズは投手交代、松永投手が登板。
銀次選手、初球スライダーでセカンドフライ、1アウト1・3塁。
ここでライオンズは投手交代、十亀投手が登板。
松井選手に投げる前に1塁へけん制してタッチアウト! 2アウト3塁。
松井選手、初球外角ストレートを打たれてセンター前タイムリーヒット…
フェルナンデス選手、高めストレートでセカンドゴロ。
◆この回…せっかくけん制アウトで流れが来たのに…タイムリーでは意味がない…
     勿体無いと言わざるを得ない。


6回裏 この回からハウザー投手が登板。
カーター選手、スライダーにセカンドゴロ。
浅村選手、外角低めストレートにファーストゴロ。
大崎選手、高めストレートにサードファールフライ。

7回表
岩村選手、外角高めシュートを打たれるもライトフェンス手前のフライ。
枡田選手、外角高めシュートで空振り三振!
鉄平選手、初球ストレートを打たれてセンター前ヒット。
牧田選手、内角高めストレートで空振り三振!

7回裏
炭谷選手、初球外角高めストレートにショートゴロ。
熊代選手、内角低めストレートに空振り三振。
片岡選手、内角カットボールにサードゴロ。

8回表 この回からウィリアムス投手が登板。
嶋選手、外角低めストレートで空振り三振!
聖沢選手、ストレートの四球。
西村選手、外角高めチェンジアップで空振り三振!
スタートを切っていた聖沢選手を刺して三振ゲッツー!


8回裏 この回から小山投手が登板。
栗山選手、低めストレートを打ってセンター前ヒット!
ヘルマン選手、ストレートにサードゴロ、2塁アウトのみ。
中島選手、外角ストレートにライトフライ。
ここで楽天は投手交代、片山投手が登板。
カーター選手、外角低めスライダーにセカンドゴロ。

9回表
松井選手、スライダーでファーストフライ。
フェルナンデス選手、高めストレートでセンターフライ。
代打の中島選手、外角高めストレートでセカンドゴロ。

9回裏 この回から青山投手が登板。
浅村選手、高めストレートにセンターフライ。
大崎選手、低めフォークにピッチャーゴロ。
代打のオーティズ選手、外角スライダーにショートゴロ。
試合終了、2−6で敗戦…

ポイントとなったのは5回裏の攻撃と6回表の守りでしょうね。
5回裏は2アウトながら栗山選手とヘルマン選手の連続ヒットで2アウト1・2塁のチャンス、
ここでバッターは6月の月間MVPを受賞した中島選手と期待のかかる場面でした。
塩見投手が急遽先発となったことを考えれば、このイニングが最終イニング、
継投に入られると、そう簡単には点差が縮まないだけに、
ここで1〜2点取って追い上げムードを作って後半に臨みたいところでした。
しかし、結果は良い当たりだったもののレフトフライ、
今日の勝負どころはこの場面でしたね。
ここで一本出ていれば、同点・逆転のチャンスもありましたが、
ここで追い上げられなかったことは残念でした。

その流れで決定的な失点をしてしまったのが6回表でした。
大石投手が連打でノーアウト1・3塁のピンチを作ってしまうも、
松永投手が打者1人を抑え、十亀投手が1塁けん制でアウト、2アウト3塁としました。
しかし、直後の初球を松井稼頭央選手にタイムリーされてしまい、
相手のミスを挽回されてしまいました。
ここを封じていれば、試合の流れが変わった可能性があっただけに、実に勿体無い失点でした。

収穫は5番手のウィリアムス投手の好投でしょう。
今日1軍へ再昇格し、2イニングを投げて無安打無失点2奪三振の好投を見せました。
ストレートの四球を出してしまう辺りは、まだ不安は残りますが、
それでもストレートに力のある左腕なだけに、リリーフの継投にも幅が出てきそうです。

このままウィリアムス投手がリリーフに定着した場合、
今度は外国人枠の争いが出てきます。
今は野手3人と投手1人ですが、ゴンザレス投手を先発に起用したいとなった場合、
誰か1人を2軍に落とさねばなりません。
ヘルマン選手は守備に難があるものの、攻撃では欠かすことの出来ない戦力ですから、
カーター選手とオーティズ選手の争いになってくると思われます。
加えて、中村選手が復帰した場合、負担を考慮してDHでの起用となるでしょうから、
ファーストを守ることが要求されるわけで、
カーター選手とオーティズ選手の守備位置が重なるだけに、2人の争いに注目が集まります。
今日の試合でもカーター選手はタイムリーを放ち、アピールしてくれましたが、
まだ実戦で守備に付いていないだけに、その点は少し不安が残りますね。
中村選手の復帰時期はまだ分かりませんが、
その間にどちらが地位を確立するのか、レベルの高い争いをして欲しいですね。

それは他の選手にも言えることで、浅村選手もレギュラー争いの真っ只中にいます。
中村選手が復帰すれば、外国人選手とのファースト争いとなりますし、
弾かれて外野に回ったとしても、秋山選手や大崎選手らとの争いになります。
ようやく状態も上がってきたところですし、他の選手に負けない活躍を見せ、
レギュラーだけでなく、チームを支える主力へと成長していってもらいたいですね。

打線の状態自体は悪くなく、栗山・ヘルマン・浅村選手が2安打ずつと好調を維持。
6月好調だった中島選手と大崎選手が少し湿りがちになっているのが心配ですが、
なんとか打線を繋げてくれれば、チャンスを掴めるでしょう。
あとは片岡選手ですね。
1番打者で.222という数字ではチームに勢いが付きません。
最低でも.250以上は打ってくれないと困ります。
今の状態なら、1番打者を外して欲しいぐらい。
故障者が復帰すれば、ヘルマン選手や秋山選手も1番候補となってくるだけに、
1番打者を渡さない気持ちで結果を残してもらいたいですね。
明日は外国人投手のヒメネス投手が先発ですし、
片岡選手の外国人キラーっぷりに期待したいです。



明日の先発は牧田投手です。
ここのところはいまひとつの内容なだけに、明日はビシッとしたピッチングを期待したいですね。
リリーフ陣が安定してきていますし、完投を意識せずに飛ばしていってもらいたいです。
一方の楽天先発はヒメネス投手。
片岡選手を中心に打っていますから、明日も積極的な攻撃で攻略してもらいたいです。
明日こそはガンバレ、ライオンズ!!




7月5日 埼玉西武ライオンズ 4−3 福岡ソフトバンクホークス

(西)石井一久(5回)−十亀(1回)−松永(2/3)
 −岡本篤志(1/3)−長田(1回)−涌井(1回)
(ソ)大場(6回)−神内(1回)−柳瀬(1回)−岡島(1回)
(本)松田7号ソロ(4回裏)
ライオンズ
ホークス

カーターの2試合連続の適時打で先制し、リリーフを総動員で逃げ切っての勝利!
勝つには勝ちましたが、勝ちパターンのリリーフを総動員することになったのは計算外でしたね。
まぁ、こういう僅差の試合で次の試合を考えているようでは引っくり返されてしまうわけですが、
それでも明日の先発が西口投手で、相手が楽天の田中投手となれば、
できるだけリリーフは温存しておきたいところでした。
ライオンズにとっては終盤にかけて厳しい試合となりましたが、
そこを何とか踏み止まって逃げ切れたという意味では、
勝ちパターンのリリーフに手ごたえが感じられる試合にもなりましたね。

今日の試合の最大の誤算は石井一久投手のピッチングでしょう。
5回被安打2、ホームランによる1失点のみと、先発投手の役割は果たしてくれたわけですが、
初回に先頭打者にストレートの四球を与えるなど、
コントロールがバラバラになる場面が多く、安心して見ていられるような内容ではありませんでした。
交流戦までは無四球完封勝利をするなど、四球が少なく、非常に安定していたのですが、
最近は四球が多く、ボール先行のピッチングになっているのが大きな不安要素です。
疲れもあるのでしょうが、もう少しコントロールが安定してくれないと…
今後に向けて、不安を残す内容となってしまいました。
最低でも6回は投げてくれないと… 1イニング交代時期が早くなっちゃいましたね。

リリーフで登板した2番手の十亀投手と3番手の松永投手も誤算でした。
十亀投手は相手打者に勝負しに行きませんと。
先頭打者へストレートの四球ではガクッときてしまいます。
結果的に無失点に抑えることができましたが、相手の早打ちに助けられた面があるだけに、
ボール先行のピッチングとなってしまったことを反省してもらいたいですね。
打者と勝負して行けば、その後の投球のように相手打者が打ち上げてくれる可能性もあるわけですし、
もっとストライクゾーンで勝負して行って欲しいです。
松永投手は左打者対策としてマウンドに上がっているだけに、そこをしっかりと抑えませんと。
柳田選手と明石選手にヒットを許し、松田選手まで回したのは誤算でした。
しっかりと封じていれば、少なくとも長田投手か岡本篤志投手は使わなくて済んだわけですし、
その点は反省してもらいたいです。
今後のことを考えれば、勝ちパターンの涌井・長田・岡本篤志投手の好投は勿論必要ですが、
彼らの負担を軽減するためにも、十亀投手と松永投手の役割は重要になってきます。
2人とも実力的には勝ちパターンの3人に引けを取らないものがあるだけに、
しっかりとした結果を残し、地位を確立してもらいたいですね。

そんな形で厳しい試合となりましたが、5番手の長田投手がよく悪い流れを断ち切りました。
7回に1点差まで追い上げられてしまい、しかも直前の8回表の攻撃では、
1アウト1・3塁で意表を突くスクイズを試みるも失敗に終わって追加点を取れなかっただけに、
ホークス側からすると勢いが付く展開、ライオンズ側からすると嫌な雰囲気を感じる展開でした。
実際に1アウト1・3塁と同点・逆転のピンチを招いてしまったわけですが、
そこから高谷選手を空振り三振、明石選手をショートゴロに打ちとってよく無失点で凌ぎました。
序盤のライオンズリリーフ陣だったら、試合を引っくり返されていたかもしれません。
そんな厳しい場面を無失点で凌いでくれたわけですから、
今日の試合における長田投手の役割は非常に大きかったと思います。

1(二)片岡、2(左)栗山、3(三)ヘルマン、4(遊)中島、5(指)カーター、
6(一)浅村、7(右)大崎、8(捕)炭谷銀仁朗、9(中)星秀和

1回表 ホークス先発:大場投手
片岡選手、カウント1−3から四球で出塁、ノーアウト1塁。
片岡選手が栗山選手のところで2塁盗塁成功!
栗山選手、フルカウントから四球で出塁、ノーアウト1・2塁。
ヘルマン選手、初球送りバントの構えもヒッティングで、
スライダーを打って右中間のセンターフライ、ランナーそれぞれ進塁、1アウト2・3塁。
中島選手、外角フォークに空振り三振。2アウト2・3塁。
カーター選手、追い込まれてからの吊り球の外角高めストレートのボール球を打ち、
左中間への2点タイムリーヒット!
 2アウト1塁。
浅村選手、高めストレートにセンターフライ。
◆この回…相手の四球から盗塁でチャンスを広げるなど、理想的なチャンスの作り方だった。
     中島選手が打てずに頭を抱えたら、またカーター選手が打ってくれた。
     普通にワンバウンドになるフォークを投げれば良いのに、と思わなくもないが、
     その前のボール球を打てたのは大きい。


1回裏 ライオンズ先発:石井一久投手
明石選手、ストレートの四球…
本多選手、エンドラン外角低めスライダーでサードゴロ、ランナー2塁へ。
松田選手、高めストレートでレフトフライ、2アウト2塁。
ペーニャ選手、内角高めストレートでセカンドゴロ。
◆石井一久投手…無四球完封以降、四球が多い… 別に四球はらしさじゃないよ(^^;

2回表
大崎選手、外角高めストレートを打ってセンター前ヒット!
炭谷選手、送りバント成功、1アウト2塁。
星秀和選手、外角スライダーを打ってセンター前タイムリーヒット!
片岡選手、フルカウントから外角スライダーにピッチャーゴロ、
スタートを切っていたランナーは2塁へ、2アウト2塁。
栗山選手、フルカウントからフォークを打ち上げてしまってセンターフライ。
◆この回…大崎選手と星秀和選手と左打者が好調を維持している。

2回裏
内川選手、フルカウントから四球。
小久保選手、外角ストレートで見逃し三振!
長谷川選手、内角高めストレートでサードファールフライ、
サードのヘルマン選手がスライディングキャッチしてアウト!

柳田選手、スライダーを打たれるもセンター後方のフライ。

3回表
ヘルマン選手、内角低めスライダーを打って三遊間抜くヒット!
ヘルマン選手が中島選手のところで2塁盗塁成功!
 ノーアウト2塁。
中島選手、ファールで粘るもフルカウントから8球目外角低めスライダーに空振り三振。
カーター選手、外角チェンジアップにセカンドゴロ、ランナー3塁へ。
浅村選手、フルカウントから内角スライダーに見逃し三振。

◆この回…ヘルマン選手の活躍で良い形でチャンスを作ったが…
     中島選手のチャンスでの2打席連続三振は寂しい。
     最低でもランナーを進めて欲しかった。


3回裏
山崎選手、外角低めスライダーでショートゴロ。
明石選手、外角高めストレートで見逃し三振!
本多選手、フルカウントから内角低めストレートでレフトフライ。

4回表
大崎選手、スライダーにサードフライ。
炭谷選手、内角低めストレートに空振り三振。
星選手、内角ストレートにセカンドゴロ。

4回裏
松田選手、内角高めストレートを捉えられてレフトスタンドへのソロホームラン。
ペーニャ選手、内角ストレートでライトフライ。
内川選手、外角ストレートでセンターフライ。
小久保選手、外角低めスライダーを打たれるもセンターフェンス手前のフライ。

5回表
片岡選手、内角ストレートにキャッチャーファールフライ。
栗山選手、初球低めスライダーにファーストゴロ。
ヘルマン選手、外角ストレートを打ってセンター前ヒット!
ヘルマン選手が中島選手のところで2塁盗塁成功!
 2アウト2塁。
中島選手、外角高めストレートにピッチャーゴロ、
しかし大場投手が1塁へ悪送球タイムリーエラー、2塁ランナーが一気にホームイン!
中島選手がカーター選手のところで2塁盗塁成功! 2アウト2塁。
カーター選手、外角高めチェンジアップを打つも右中間のライトフライ。
◆この回…1点追い上げられた後に点数を取れたのは大きい。
     ヘルマン選手の足で取った1点。


5回裏
長谷川選手、外角高めスライダーを打たれて左中間へのヒット。
柳田選手、外角高めストレートでレフトフライ。
山崎選手、ストレートの四球。1アウト1・2塁。
明石選手、内角ストレートでセカンドゴロ、2塁アウトのみ。2アウト1・3塁。
本多選手、高めストレートでショートゴロ。
◆石井一久投手…不安定なコントロールながらも、なんとか5回1失点。
        最低でもあと1イニングはしっかり投げきって欲しいが…

6回表
浅村選手、初球スライダーを打って左中間へのヒット!
大崎選手、外角高めストレートを打つも強い当たりのファーストゴロで併殺に。
炭谷選手、外角低めストレートに空振り三振。

6回裏 この回は十亀投手が登板。
松田選手、ストレートの四球。
ペーニャ選手、内角高め146キロストレートのボール球を振らせて空振り三振!
内川選手、内角ストレートを打たれてセカンドのグラブを弾かれるヒット。1アウト1・3塁。
小久保選手、初球内角ストレートでセカンドフライ、2アウト1・3塁。
長谷川選手、ノースリーから外角低めストレートでレフトフライ。
◆この回…ボール先行で苦しい中、助けられた形か。
     小久保選手の初球打ちポップフライ、長谷川選手のノースリーからのヒッティング、
     正直、助かった感が強い。


7回表 この回から神内投手が登板。
代打の熊代選手、外角低めチェンジアップに空振り三振。
片岡選手、外角チェンジアップにショートゴロ。
栗山選手、フルカウントから外角高めストレートにレフトフライ。

7回裏 この回から松永投手が登板。
柳田選手、外角低めスライダーを打たれて一二塁間抜かれるヒット。
代打の多村選手、内角スライダーでレフトフライ。
明石選手、高めストレートを打たれて三遊間抜かれるヒット。1アウト1・2塁。
本多選手、外角高めスライダーで見逃し三振! 2アウト1・2塁。
松田選手、フルカウントから四球。2アウト満塁。
ペーニャ選手、初球高めフォークを打たれて三遊間抜かれる2点タイムリーヒット。
内川選手、内角低めシュートでサードゴロ。
◆この回…まぁ、甘い球だっただけに、一発じゃなくて良しとするか。
     計算外は松永投手だよね。左をしっかり抑えてくれないと。
     こうなると、長田投手も投入せざるを得ないか。追加点が欲しい。


8回表 この回から柳瀬投手が登板。キャッチャーに高谷選手。
ヘルマン選手、フルカウントから外角ストレートにセカンドゴロ。
中島選手、外角スライダーを打って右中間への2ベースヒット!
カーター選手、フルカウントから外角フォークを打ってセンター前ヒット!

1アウト1・3塁。1塁ランナーに代走の田代選手を起用。
浅村選手のカウント1−2からスクイズを試みるも、
外角低めのボール球のフォークで空振りとなり、3塁ランナーアウトに。
浅村選手、外角低めフォークに空振り三振。

◆この回…浅村選手のスクイズは意表を突いたけど、勿体無かったなぁ。
     フォーク投手というのは分かっていることなだけに残念。
     最近は調子を上げているし、普通に打たせて欲しかった。
     なんとかリリーフを繋いで逃げ切ろう。


8回裏 この回は長田投手が登板。サードに原選手。
小久保選手、高めストレートでライトフライ。
長谷川選手、外角低めカーブを打たれて一二塁間抜かれるヒット。
代打の松中選手、外角低めシュートを打たれてライト線へのヒット。

1アウト1・3塁。1塁ランナーの代走に城所選手。
高谷選手、低めスライダーで空振り三振! 2アウト1・3塁。
明石選手、外角低めストレートでショートゴロ。
◆長田投手…厳しい試合の流れの中、よくここで踏み止まった。
      ナイスリリーフ! 今日の試合のポイントとなるイニングだったと思う。


9回表 この回は岡島投手が登板。
大崎選手、内角高めストレートにライトフライ。
炭谷選手、初球外角チェンジアップにサードゴロ。
熊代選手、チェンジアップにピッチャーゴロ。

9回裏 この回は涌井投手が登板。
本多選手、ファールで粘られて10球目スライダーを打たれてセンター前ヒット。
松田選手、内角高めシュートでキャッチャーファールフライ。
ペーニャ選手、初球内角高めシュートでレフトフライ。
内川選手、初球内角高めストレートでピッチャーゴロ。

試合終了、4−3でライオンズが勝利!

打線は初回のカーター選手の2点タイムリーヒットが効きました。
初回は片岡選手が四球で出塁し、2塁への盗塁を決め、栗山選手も四球、
ヘルマン選手の外野フライでランナーがそれぞれ進塁する理想的な展開で1アウト2・3塁としましたが、
中島選手が空振り三振、昨日同様にこのチャンスを逃すと痛いという場面で、
カーター選手がよく打ってくれました。
まだ正直、計算できるという打撃内容ではないものの、
センターを中心に広角に打ってくれているのを見ると、もしかしたらと期待感を抱かせてくれます。
明日の楽天先発の田中投手は縦のスライダーやフォークと落ちる変化球を駆使するだけに、
そういう意味ではカーター選手の真の実力が試される試合となりそうですね。

2回には9番の星秀和選手が昨日に引き続きのタイムリーヒット。
最近は派手な活躍とはいきませんが、センター方向を中心にしぶとい打撃を見せてくれています。
センターの守備も安定していますし、チームに欠かせない存在になりつつあります。
2軍では秋山選手が実戦復帰したようですが、昇格にはもう少し時間がかかるでしょうから、
その間に定位置が取れるよう粘り強く頑張って欲しいですね。

相手のミスを誘ったヘルマン選手のヒットと盗塁も見逃せません。
結果的に5回の追加点が今日の試合の勝敗を分けたとさえ言えます。
今日は2安打2盗塁の活躍で、1打席目のライトフライも進塁打でしたから送りバントと同じ価値、
チームを勝利に導く素晴らしい活躍でした。
3番打者として遜色ない結果を残していますし、
ヘルマン選手の安定した活躍は打線にとって大きいですね。
あれだけヘッドスライディングをしても体を痛めないわけですし、体の強さというのは偉大ですね。

8回表のスクイズ失敗は勿体無かったように思いました。
浅村選手は打撃の状態が上がっていただけに、
普通に打たせた方が点数の入る確率は高かったように思います。
相手の意表を突く作戦ではありましたが、意表を突くだけに終わっちゃいましたね…
あの場面はじっくりと攻めてもらいたかったです。
スクイズをするよりは偽装スクイズで1塁ランナーの田代選手を盗塁させた方が良かったかと。
勿論、昨日の試合のように盗塁失敗のリスクはありますが、田代選手の足も見たかったですし。



明日からは西武ドームでの楽天3連戦です。
好調の楽天なだけに、今のライオンズの力が試されそうですね。
明日の試合は西口投手が先発です。
昨日・今日とリリーフ投手を総動員してしまったため、
西口投手にはある程度のイニングを投げてもらわないと困る状況となりました。
ライオンズを長年支えてきたエースとして、チームを助けてくれるピッチングを期待したいですね。
一方の楽天先発は田中投手。
できれば点数をたくさん取って投手陣を援護したいところですが、
そう簡単に攻略できる投手ではないだけに、1点ずつを確実に取っていってもらいたいです。
ライオンズは向かってくる投手には強く、相性自体は悪くありませんから、
積極的なバッティングで田中投手に向かっていってもらいたいです。
明日もガンバレ、ライオンズ!!




7月4日 埼玉西武ライオンズ 7−2 福岡ソフトバンクホークス

(西)野上(6回)−岡本篤志(1回)
 −長田(1回)−涌井(1回)
(ソ)摂津(5回2/3)−金澤(1回1/3)
 −神内(1回)−ロメロ(1回)
(本)栗山1号2ラン(9回表)
ライオンズ
ホークス

炭谷の盗塁阻止で流れを掴み、星秀和・栗山の適時打で勝ち越し、背番号24に勝利を捧ぐ!
今日の試合は今シーズンのベストゲームと言っても良いぐらいの内容だったのではないでしょうか。
ライオンズクラシックとして、稲尾和久氏の背番号24が永久欠番となり、
選手・監督コーチ全員が背番号24を着用する試合で、
先日の日曜の試合は惜しくも引き分けに終わりましたが、今日の試合は見事な内容で勝利、
稲尾和久氏が活躍した福岡の地で勝利を捧げられたのは大きいですね。
偉大な先人に思いを馳せるとともに、新しい伝説を築いて行きたいものです。

試合のポイントは5回裏の守りでしょうね。
1アウトから高谷選手と明石選手に連続ヒットを許してしまい、1アウト1・3塁のピンチ。
打者は本多選手で何でも仕掛けられるという場面だっただけに、
半ば失点を覚悟しなければいけないような場面でした。
そんな中でホークスは1塁ランナーの盗塁を画策し、
炭谷捕手は3塁ランナーの高谷選手がスタートを切らないと読んで、
3塁ランナーを見ずに2塁へ送球し、完璧な送球で2塁タッチアウト!
1アウト1・3塁が2アウト3塁となり、一気にピンチの度合いが下がりました。
そして野上投手が本多選手と打ちとって無失点に抑え、6回表の勝ち越し劇へと繋げてくれましたね。

ホークス側からすれば、絶対に盗塁を失敗してはいけないケース。
一昨年・昨年と積極的な盗塁が多いホークスですが、時にはこういう無茶な盗塁も多々見られます。
成功していれば、さらにチャンスが広がるところではあるのですが、
今日の場面では本多選手のスクイズや高いバウンドの内野ゴロ、併殺崩れなど、
色々なケースで1点を取るチャンスはありましたし、
例え本多選手が凡退していたとしても、
次は一番当たっている松田選手ですから、チャンスは続いていたはずでした。
そこを1つの盗塁失敗で潰してしまったわけですから、痛いでは済まされないミスでしたね。

そういう意味でも、ホークスの機動力を封じた炭谷捕手と野上投手はさすがでした。
今日の野上投手は4回こそ球が高くなって失点していましたが、
力のあるストレートとチェンジアップを軸として、
右打者へのスライダーも甘く入ることがほとんどなく、
全般的に安定したピッチングだったように思います。
ライオンズには岸投手や牧田投手といったエースがいるので、
野上投手は0点に抑えることよりも先発投手として安定して試合を作ることが求められます。
前回の先発でも死球1個で四球がなく、今日の試合も四球は0、
余計な四球を与えずに、粘りのピッチングができていることは評価できますね。
先発5番手・6番手の野上投手と菊池雄星投手が勝っていけば、
大型連勝の可能性も高まるだけに、この調子で頑張って欲しいです。

1(二)片岡、2(左)栗山、3(三)ヘルマン、4(遊)中島、5(指)カーター、
6(一)浅村、7(右)大崎、8(捕)炭谷銀仁朗、9(中)星秀和

1回表 ホークス先発:摂津投手
片岡選手、外角低めシンカーにセカンドゴロ。
栗山選手、フルカウントから四球で出塁。
ヘルマン選手、フルカウントから四球で出塁、1アウト1・2塁。
中島選手、高めストレートを打つもライトフライ、ランナー3塁へ。2アウト1・3塁。
カーター選手、外角低めシンカーを打って左中間突破の2点タイムリー2ベース!
浅村選手、内角ストレートにセカンドゴロ。
◆カーター選手…一昨日のスタメンでダメかと思ったが…マジすいませんでした。

1回裏 ライオンズ先発:野上投手
明石選手、外角低めストレートで空振り三振!
本多選手、外角高めストレートでセカンドゴロ。
松田選手、外角低めスライダーでレフトフライ。

2回表
大崎選手、内角低めカーブに空振り三振。
炭谷選手、外角低めスライダーを打ってセンター前ヒット!
星秀和選手、初球外角低めシンカーにセカンドゴロ、2塁アウト。
片岡選手、内角低めシンカーにサードゴロ。

2回裏
松中選手、外角チェンジアップでセンターフライ。
内川選手、カーブが抜けて死球。
小久保選手、外角低めスライダーでセカンドゴロ併殺!

3回表
栗山選手、内角低めストレートにセカンドゴロ。
ヘルマン選手、フルカウントから四球で出塁。
ヘルマン選手が中島選手のところで2塁盗塁成功! 1アウト2塁。
中島選手、外角低めスライダーにサードゴロ。2アウト2塁。
カーター選手、内角ストレートに見逃し三振。

3回裏
長谷川選手、外角高めストレートでセカンドゴロ。
柳田選手、内角低めスライダーでサードゴロ。
高谷選手、初球外角高めストレートを打たれて三遊間抜かれるヒット。
明石選手、外角高めストレートでサードゴロ。

4回表
浅村選手、内角低めストレートを打って右中間への2ベースヒット!
大崎選手、送りバントファールで追い込まれるも、スリーバント成功、1アウト3塁。
炭谷選手、外角高めスライダーを打つもセンター左へのフライ。2アウト3塁。
星選手、外角シンカーにセカンドゴロ。
◆この回…外野までフライは飛んだものの、角度が付かず、
     一度スタートを切った3塁ランナーがストップ、あと一歩だったんだが。


4回裏
本多選手、低めフォークを打たれて一二塁間抜かれるヒット。
松田選手、低めスライダーを打たれて左中間抜かれるタイムリー2ベース。

松中選手、外角高めストレートでサードファールフライ、1アウト2塁。
内川選手、ノースリーから内角ストレートを打たれて3塁線抜かれるタイムリー2ベース。
小久保選手、外角高めストレートで空振り三振!
長谷川選手、外角高めストレートでレフトフライ。
◆この回…松田選手に対してはランナーを気にしてスライダーが少し甘く、
     内川選手は歩かせても良い場面だったが勝負しに行って打たれてしまった。
     少し勿体無いピッチングではあった。

5回表
片岡選手、外角低めカーブにセカンドゴロ。
栗山選手、ストレートを打ってレフトへの2ベースヒット!
ヘルマン選手、フルカウントから内角低めシンカーに空振り三振。2アウト2塁。
中島選手、敬遠気味の四球、2アウト1・2塁。
カーター選手、外角低めシンカーに空振り三振。
◆カーター選手…やっぱりボール球の落ちる変化球を振ってしまう…

5回裏
柳田選手、外角低めチェンジアップでセカンドゴロ。
高谷選手、高めストレートを打たれてライト前ヒット。
明石選手、外角低めチェンジアップを打たれて一二塁間抜かれるヒット。
1アウト1・3塁。
本多選手のところで1塁ランナーの明石選手が2塁盗塁を試みるも、
炭谷捕手が3塁ランナーを見ずに2塁へ完璧な送球を見せて盗塁失敗!
 2アウト3塁。
本多選手、外角高めストレートでセカンドゴロ。
◆この回…1アウト1・3塁で3塁ランナーは高谷選手、ダブルスチールはないと読み、
     2塁へ完璧な送球を見せてアウトに。これは非常に大きい盗塁阻止となった。
     ホークスはスクイズなど色々な攻めが考えられる場面だっただけに、
     このチャンスを潰したのは痛手だろう。これを攻撃に繋げたい。


6回表
浅村選手、初球内角低めカーブを打ってレフト前ヒット!
大崎選手、エンドランで外角低めシンカーを叩いてファーストゴロ、ランナー2塁へ。
炭谷選手、ファールで粘るもフルカウントからの8球目内角低めシンカーにサードゴロ。
星選手、外角低めシンカーを拾ってセンター前タイムリーヒット!
センター柳田選手から好返球が来て、キャッチャーがブロックするも、
2塁ランナーの浅村選手が足でブロックを押し返してホームイン!
 打者走者も2塁へ。
片岡選手、カウント1−3から四球で出塁、2アウト1・2塁。
栗山選手、フルカウントから内角低めストレートを打って
右中間フェンス直撃2点タイムリー2ベース!

ここでホークスは投手交代、金澤投手が登板。
ヘルマン選手、外角低めスライダーに空振り三振。
◆この回…試合前半に低めの変化球をよく見て、摂津投手に球数を投げさせた甲斐があった。
     星選手がよくシンカーを打ったし、浅村選手がよくホームへ返ってくれた。
     栗山選手もホームベースに寄って内角を窮屈にしながらもよく捉えた。
     チーム一丸となっての攻撃だった。素晴らしい!


6回裏
松田選手、外角高めストレートでライト後方のフライ。
松中選手、外角高めストレートを打たれてセンター前ヒット。
内川選手、内角ストレートでショートハーフライナー、2アウト1塁。
小久保選手、外角ストレートを打たれてレフト前ヒット。2アウト1・2塁。
長谷川選手、外角低めチェンジアップで空振り三振!
◆野上投手…この試合のポイントとなる守りだったが、先頭の松田選手を抑え、
      後続をしっかりと抑えて無失点で抑えた。
      ストレートとチェンジアップで押すナイスピッチングだった。


7回表
中島選手、高めスライダーにサードゴロ。
カーター選手、内角高めスライダーにサードフライ。
浅村選手、フルカウントから内角スライダーに見逃し三振。

7回裏 この回から岡本篤志投手が登板。
柳田選手、外角低めストレートでショートゴロ。
高谷選手、外角低めフォークを打たれてセンター前ヒット。
明石選手、外角ストレートでレフトフライ。
本多選手、低めカーブでファーストライナー。

8回表 この回から神内投手が登板。
大崎選手、外角ストレートでバットを折られるセカンドゴロ。
炭谷選手、低めチェンジアップでセンターフライ。
代打の熊代選手、ストレートにキャッチャーファールフライ。

8回裏 この回は長田投手が登板。
松田選手、低めスライダーでライトフライ。
松中選手、外角高めストレートでショートゴロ。
内川選手、ストレートでショートゴロ。

9回表 この回はロメロ投手が登板。
片岡選手、ファールで粘ってフルカウントから8球目
外角低めストレートを打ってライト前ヒット!
 ノーアウト1塁。
栗山選手、高めストレートを捉えて右中間スタンドへの2ランホームラン!
ヘルマン選手、低めストレートにショートゴロ。
中島選手、内角高めストレートにセカンドフライ。
カーター選手、外角低めストレートにショートゴロ。
◆栗山選手…正真正銘の今季1号ホームランは完璧な当たり。打撃完全復調だ!

9回裏 この回は涌井投手が登板。サードに原選手。
小久保選手、外角高め149キロストレートでショートゴロ。
長谷川選手、フルカウントから外角低めストレートを打たれて三遊間抜かれるヒット。
代打のペーニャ選手、内角高めストレートのボール球を振らせて空振り三振!
高谷選手、内角ストレートを打たれるもセカンド片岡選手がナイスプレーを見せて1塁送球アウト!

試合終了、7−2でライオンズが勝利!

打線は試合前半から摂津投手の低めの変化球をよく見極め、
各打者がフルカウントまで投げさせるなど、チームの狙いが徹底していました。
先日のロッテ戦での成瀬投手対策と同じで、
コントロールの良い投手への攻め方がようやく板についてきた感がありますね。

その見極めが功を奏したのが100球を超えた6回表の攻撃でした。
先頭の浅村選手が今日2本目となるヒットで出塁し、
大崎選手のエンドラン内野ゴロの間に2塁へ進め、炭谷選手は凡退で2アウト2塁。
ここで星秀和選手が摂津投手の外角シンカーを体勢を低くして拾ってセンター前へ、
センターの柳田選手から好返球が来るも、浅村選手がスピードのあるスライディングで、
キャッチャーのブロックを押し返してホームイン!
打撃も走塁も相手守備も光る中でもぎ取った見事な1点でしたね。

その後も片岡選手が四球で繋ぐと、
栗山選手がファールで粘りながら内角低めストレートを腕を畳んで打つ
右中間フェンス直撃の2点タイムリー2ベースを放ち、この試合を事実上決めてくれました。
栗山選手は9回表にもダメ押しの今季1号2ランホームランを放ちましたし、
今日は3安打4打点の大活躍で、不調を脱し、一気に調子を上げてきてくれた感がありますね。
試合前のインタビューで稲尾和久氏からサインをもらったエピソードを話していましたが、
そういう節目となる記念の試合で結果を残すメンタルの強さは素晴らしいです。
一時は.270を切るかと思われる不調に陥りましたが、今では.295と3割目前に。
3割復帰は時間の問題でしょうし、栗山選手のバットが復調したのは大きいですね。

1打席目に先制の2点タイムリー2ベースを放ったカーター選手は評価の難しいところ。
今日の打球方向でも分かるように、引っ張り専門ではなく広角に打てるのが強みで、
慣れてくると打ちそうな雰囲気がありますが、
やっぱりというか、低めのボール球になる変化球を振ってしまうところが…
外国人打者の多くはそれが我慢できずに結果を残せないことがあるだけに、
今後の活躍はそこの対応次第でしょうね。
とりあえず、1試合で1本は良い打席があるだけに、それを繋げていって欲しいですね。



明日は石井一久投手が先発です。
前々回・前回といまひとつの内容でしたが、今回は中6日での登板ですから、
しっかりと調整できたでしょうから、石井投手の好投を期待したいですね。
一方のホークス先発は大場投手。
今日の試合と同じように、低めの変化球の見極めがポイントになってくるでしょうから、
ボール球をぐっと我慢し、失投を確実に捉えていって欲しいです。
明日もガンバレ、ライオンズ!!





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