1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | (広)大竹(5回)−岸本(0/3)−中田(1回)−今井(3回) (西)岸(5回1/3)−武隈(2/3)−十亀(1回) −岡本篤志(1/3)−大石(2/3)−山本淳(1回) (本)天谷3号先頭打者ソロ(1回表)、堂林5号ソロ(8回表) |
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広島 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 4 | 2 | 4 | 0 | 11 | ||||
西武 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 4 | 0 | 0 | 0 | 4 |
昨日の試合とは打って変わって、今のライオンズの弱さが出る形になっちゃいましたね… まぁ、打線は悪くはなかったです。 広島先発の大竹投手から点数こそ取れなかったものの、アウトになった打球でもヒット性のものが多く、 内容的に凡打で終わった打席は数えるほどでした。 5回まで無失点だったのが奇跡というぐらいの内容で、 ライオンズにとっては良い当たりが野手の正面だったりとアンラッキーな面がありました。 そんな中でも6回表に突き放されて、今の打線ではキツイかなと思いきや、 6回裏に相手の四球でチャンスを貰うと、中島選手のタイムリーなど4点を返し、 試合はまだまだ分からないという展開まで盛り返すことができました。 ただ… やっぱりリリーフ陣が… 3番手の十亀投手と岡本篤志投手が炎上… リリーフの再構築に向けて、期待する2投手だっただけに、この背信投球は非常に痛いです。 十亀投手はいきなり先頭打者に四球を出すなど、ボール先行のピッチングになってしまい、 甘く入った高めのストレートを痛打される結果に。 もう少し最初からストライクが取れていれば、ピッチングも変わっていたのでしょうが… マウンドに上がる前のブルペンでの調整方法を少し見直してもらいたいです。 岡本篤志投手はそれほど失投はなかったと思うんですが… 捉えられているということはボールにキレがないのか。 打たれているのはストレート系のボールが多いだけに、ちょっと心配な内容ですね。 セットアッパーとして、場合によっては抑えとして期待している投手なだけに、 ここまで手ひどくやられてしまうと、チームとしても大きなショックが残ってしまいます。 追い上げ体制を構築するどころか、離される一方では終盤の逆転勝利も望めません。 勝ちパターンの構築も勿論そうですが、 ビハインドの展開で投げる投手もしっかりしてくれないことには勝てないです。 出てくるピッチャーがポカスカ打たれちゃいますから、頭が痛いどころの話じゃないですね…
先発の岸投手は天谷選手に先頭打者ホームランを浴びたものの、それ以外は問題がなく、 立ち上がりはそんなに悪くはありませんでした。 4回表こそ自身の四球でピンチを招きましたが、併殺打もあって無失点で凌ぐことができ、 ランナーを出しながらも粘り強く投げるピッチングで、大竹投手よりも断然良かったです。 ただ、6回に疲れを見せたのか、四球やワイルドピッチ、失投を捉えられるなど4失点… 前回、少し引っ張った後の中5日でしたからね。牧田投手同様に無理させてしまった気がします。 岸投手の状態がそんなに悪くなかったことと、リリーフへの不安から、 少し引っ張ってしまった感がありますね。 打線は結果的に5番の上本選手がブレーキに。 初回の打球が昨日の試合のように抜けていれば、全く変わっていたのですが… 残念。 打線の繋がり自体は昨日と変わらない感じがあっただけに、あとは決定打ですね。 打順の3番秋山・5番上本選手に関してですが、 今日の試合のように競った展開になると、左投手をぶつけられる可能性が高まるだけに、 少し考える必要があるかと思います。 秋山選手は守備のことがあるので固定するでしょうが、 上本選手はできればもう少し打順を下げたいところ。 オーティズ選手が合流したら、入れ替えという形になるのではないでしょうか。 本当なら、打点の多いヘルマン選手を3番に入れたいところですが、 打つ試合と打たない試合がはっきりしていて、 盗塁数が一番多いものの、失敗するリスクもあるだけに、 あまり抑え付ける必要のない6番で固定でいいかと思います。 問題は左投手が来たときの3番ですね。現在のところは秋山選手にやってもらうしかないでしょう。 収穫としては不振だった2番栗山選手が2安打を放ち、1盗塁を決めたことでしょう。 ここ最近は1・2番がブレーキになることが多かっただけに、 栗山選手が復調気配となったのは嬉しいことです。 リーグ戦再開まで少し期間が空きますから、痛めた足をその間に療養して欲しいですね。 リリーフの収穫としては、大石投手と山本淳投手が一応の結果を残したことでしょう。 大石投手は先輩から教わったスライダーとチェンジアップを効果的に使うことができ、 変化球に手ごたえを感じられる登板となりました。 これにストレートの威力が増してくれば、勝ちパターンでも使える投手になってくれそうです。 山本淳投手は久々の1軍登板となりましたが、 140中盤のストレートと縦の高速スライダーを軸に三者凡退で切り抜けました。 山本投手の場合は速球系が軸となるだけに、 今後は緩い球で打者のタイミングを外すことが課題になってくるように思います。 結局、交流戦は13勝11敗で貯金2という結果となり、トータルで借金5となりました。 残念ながら目論見どおりの借金返済とはいかず、 涌井投手が女性問題でチームを離脱したり、 交流戦を引っ張った中村選手が怪我で離脱するなど、 チームが上手く行きそうなところで乗れない展開が続いています。 課題の抑え投手の問題も解決しておらず、まだまだ予断を許さない展開となっています。 それでも交流戦を経て、片岡選手や中島選手といった主力選手の調子が上がってきましたし、 中村選手は離脱したものの、オーティズ選手が交流戦後に合流予定で、 涌井投手も抑えとして帰ってくるなど、これから巻き返す可能性は十分あります。 走っているロッテと日ハムにしても交流戦は上位で終えたものの、 磐石といった感じはないですから、ここから巻き返して、パリーグをさらに混戦にしたいところです。 金曜からはガンバレ、ライオンズ!! |
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | (広)バリントン(5回2/3)−菊地原(1/3) −中田(1回)−今村(1回) (西)牧田(7回2/3)−松永(2/3)−長田(2/3) (本)岩本2号2ラン(7回表)、堂林4号ソロ(9回表) |
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広島 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 2 | 1 | 5 | ||||
西武 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 4 | 0 | 0 | × | 6 |
昨日、不動の4番だった中村剛也選手が怪我で登録抹消となるショッキングなニュースが流れ、 打線がどうなるのか一抹の不安を感じていたのですが、 今日の試合はその影響を感じさせない、小粒ながらもピリリとした攻撃を見せてくれましたね。 中村選手の怪我は非常に痛いのですが、 同時に、中村選手の調子が落ちてきたら、打線はどうなるのだろうかという不安もありました。 そういう意味では、中村選手抜きの状態でどういう野球をするのか注目していましたが、 今日の試合は今後のお手本となる攻撃だったように思います。 まずは初回の攻撃、最初に書いておきますが、これは悪い例です。 先頭の片岡選手が四球で出塁するも、栗山選手はバントの仕草を見せずに強攻してショートゴロ併殺。 中村選手がいれば、こうやってチャンスを潰したとしても、 中島選手が出塁して、中村選手が一発で返すという野球ができるわけですが、 今は長打力という面では著しく落ちるため、そういった野球ができません。 1点ずつでもいいから積み重ねていく野球が必要とされているわけです。 そういう今後のライオンズが目指すべき野球ができたのが、2回裏と6回裏の攻撃です。 2回裏は4番に入った先頭の中島選手が2ベースヒットで出塁してノーアウト2塁、 ここで5番に上がった上本選手の打席となり、左打者ですから打たせてもいい場面でしたが、 確実な進塁を求めて送りバント、1点を取りにいく姿勢を見せました。 そして、勝負強いヘルマン選手がセカンド強襲のタイムリー内安打を放って先制。 さらに、ヘルマン選手が2塁への盗塁を決め、大崎選手のヒットで1・3塁とし、 炭谷選手がスクイズを決めて、もう1点を追加しました。 序盤にスクイズをやるのは極めて異例のことですが、それだけ1点に固執したということでしょう。 今年も各チームの防御率が良い投高打低となっており、ロースコアのゲームが多いです。 打線に自信のあるライオンズもこういう野球をしていかないことには、 なかなか相手投手を崩すのが難しいです。 中村選手の怪我でチームに危機感が増し、1点を取りにいく野球ができたことは大きな収穫ですね。 6回裏は先頭の片岡選手が四球で出塁して2塁盗塁を決め、 栗山選手がバントの構えで四球を勝ち取り、秋山選手が送りバントを決めて、1アウト2・3塁。 秋山選手は送りバントが上手ではなく、今シーズンもミスが多かったのですが、 今日の場面ではきっちり決めてくれました。 おそらく明日も3番起用で、交流戦明けはどうなるか分かりませんが、 いずれにせよ、打つだけではなく、小技も要求されてくるでしょうから、 今日の成功を自信に、小技もしっかりと決めてもらいたいですね。 中島選手が敬遠されて1アウト満塁となると、上本選手が3塁線突破の2点タイムリーヒットで追加点、 1打席目の送りバントもしっかりと決めましたし、小技でもバッティングでも結果を残してくれました。 その後、2アウトとなるも、代わった菊地原投手から代打の平尾選手が2点タイムリーヒット、 勝負強いベテラン選手ですが、今シーズンはスタメンでの1安打のみで、 代打では結果が残っておらず、代打陣が手薄になっている一因となっていただけに、 平尾選手に結果が残ったのは大きいです。 チームのムードメーカーでもありますし、平尾選手が打つとチームも盛り上がりますね。 こういった形で、中村剛也選手がいない以上は、一発長打に頼らない野球、 送りバントでランナーを確実に進めて、1点ずつ加点していく野球をしていかなければならないでしょう。 また、2回裏はヘルマン選手が盗塁を決め、6回裏は片岡選手が盗塁を決めてチャンスを広げるなど、 これまで以上に機動力を使った攻撃も必要になってきます。 そういう意味でも、今日の勝利は今後に生きてくる勝利だと思います。
先発の牧田投手は前半はパーフェクトピッチングで、抜群の安定感を見せていましたが、 少しずつボールが中に入り始め、7回表には岩本選手に2ランホームラン、 8回表にはアンラッキーな天谷選手のタイムリーヒット、 自身のバント処理ミスから傷口が広がり、トリプルプレー崩れの間にもう1点を失ってしまいました。 球数も少なめで完投は間違いなしという感じだっただけに、 8回を投げ切れなかったことは本人も不満でしょうね。 特にバント処理のミス、以前もピッチャーライナーを捕れずにといったプレーもあっただけに、 フィールディングへの意識ももう少し強く持つ必要があるかもしれません。 もう牧田投手は2年目の投手ではなく、 岸投手とともにライオンズを支えるエース格の投手になっているわけですからね。 目標はより高く設定していかなければなりません。 課題のリリーフですが、松永投手が左のワンポイントで好リリーフを見せ、 最後は長田投手が登板し、ホームランを許したものの試合を締めて、プロ初セーブをマークしました。 まぁ、でも長田投手の抑えは現実的にどうなんでしょうか。 好不調の波があり、自責5ながらも被本塁打3というのは… そのうち1本は2ランですから、ホームランによる自責が4ということになります。 そういう意味では固定起用というよりも、一時的なものにすぎないでしょうね。 明るいニュースとしては、涌井投手の処分がようやく解禁されたことでしょう。 もっと早く処分の通知と復帰時期を知らせても良かったはずなんですが… 先日のスポニチの観測記事では復帰時期はオールスター明けまでずれ込むような話も出ていただけに、 かなり心配はしていたんですが、 中村選手の怪我で球団もさすがに危機感を感じたのか、それとも現場が痺れを切らしたのか、 ようやく重い腰を上げてくれた形です。 渡辺監督の口ぶりでは先発ではなく抑えでの復帰を想定しているようで、 2軍戦で連投テストをしてからの1軍昇格となるのとことで、 状態さえ問題なければ、リーグ戦再開後にも1軍合流となるかもしれません。 まぁ、そこら辺は涌井投手の状態次第ではありますが、 個人プレーな不祥事を起こしてしまっただけに、 抑えとしてチームに貢献してもらい、それをチームメイトに対する禊としてもらいたいですね。 明日は岸投手が先発です。 6回2失点ながらも被安打が多く、相性が悪い広島打線との対戦になりますが、 岸投手自身の調子自体は良いだけに、明日はその相性の悪さを打ち消す投球をしてもらいたいですね。 ストレートやカーブを狙い打たれただけに、 チェンジアップやスライダーといった球を効果的に混ぜていって欲しいです。 一方の広島先発は大竹投手。 そんなに抑えられている印象はないですから、 今日の試合のように1点ずつ積み重ねて行き、打線の繋がりで勝利してもらいたいです。 明日もガンバレ、ライオンズ!! |
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | (阪)スタンリッジ(5回2/3)−筒井(1回1/3) −榎田(1回)−福原(1回) (西)西口(5回2/3)−松永(1/3)−マイケル(1回) −長田(1回)−ウィリアムス(1回) (本)中島5号ソロ(1回裏) |
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阪神 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 1 | 1 | 0 | 1 | 4 | ||||
西武 | 1 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 |
5回終了の時点で多くのライオンズファンはこの結末を予想できたことでしょう。 リリーフが弱いということが分かってるんだから、追加点を貪欲に取っていきませんと。 結果を見て驚いたのですが、なんと3回以降はノーヒットですよ。 四球でチャンス自体はあったのですが、ヒットは1・2回の5本でストップ、これじゃ勝てません。 4回以降はライオンズのピンチの連続で、終始押され気味だったものの、 阪神打線の拙攻で取られても1点で済み、なんとか終盤まで行ったのですが… 流れを押し戻せず、そのままの形で逆転されてしまった形ですね… 中盤に1点でも取れていたら、分からなかったのですが、取れなかった以上、逃げ切りは難しいです。 攻撃のポイントとなったのは4回裏と6回裏ですね。 4回裏は先頭のヘルマン選手が四球で出塁し、大崎選手に打たせに行くもライトフライ。 3−1とリードが縮まったとはいえ、2点リードで1打席目に送りバントをしていることもあり、 大崎選手を打たせに行ったのでしょうが… こうやって結果的に凡退してしまえば、なんで最低限進塁打を打てないんだということになり、 進塁打を打っても打率は下がってしまうわけで、 それなら最初から送りバントをした方が打者のためにもなると思うんですがね。 昨日の試合も攻撃が雑になって追加点が取れなかっただけに、 リードが縮まった直後は大事に行って欲しかったです。 ちょっと今のライオンズベンチは点数が少しでも入ると攻撃が雑になるのが気になります。 5点リードとかなら、別に構わないのですが、2〜3点のリードでも雑になるんですよねぇ… 試合が膠着しているなら、打っていってもいいんですが、 試合が動いた以上は、次の1点を狙っていって欲しいです。 それでも、その後、炭谷選手の死球で1アウト1・2塁となり、 ヘルマン選手がスタンリッジ投手のモーションを盗み、3塁への盗塁を決めたと思われたのですが、 慌ててスタートを切った1塁ランナーの炭谷選手が2塁盗塁失敗で2アウト3塁に… おそらく、ダブルスチールのサインではなく、ノーサイン、 ヘルマン選手が癖を見切って走ったのでしょうが、 それならそれで1塁ランナーの炭谷選手は別に無理して走ることもないのですが… 同じキャッチャーとして3塁へ投げるものと思い込んでいたのでしょうか。だとしたら甘いとしか… 大事な局面だっただけに、痛い走塁ミスとなってしまいましたね。 6回裏は終盤ということで秋山選手が送りバントをするなど、大事に攻めて、 2アウト満塁まで持っていったものの、代打の平尾選手がライトフライに。 終盤の競り合いに勝てていない理由の一つに代打の成功率の問題があります。 今、スタメンで起用されている上本選手や大崎選手は打っていますが、 右の代打である平尾選手や阿部選手がサッパリ、米野選手も満塁弾以降はパッとせず、 少し右の代打に苦しんでいるところがありますね。 本来なら、ここに浅村選手を入れるつもりだったのでしょうが… ベテランの平尾選手や阿部選手に結果がないというのは、 2軍の選手への士気に影響しかねないだけに、早く結果を残してもらいたいのですが…
投手陣に話を戻しますと、先発の西口投手はまた勝ち星を消されたわけですが、 それらの試合はいずれも追い上げられての降板という形が多く、 あまり西口投手に同情的になるような内容ではないのですが、 その中でも今日は最悪の出来だったという感じでしたね。 全体的にコントロールが甘く、急にストライクが入らなくなったりと、荒れ模様なピッチングでした。 そのせいで球数も嵩み、6回を投げ切ることができませんでした。 それでも渡辺監督は我慢した方、リリーフが良いチームなら、5回途中で変えててもおかしくなかったです。 本来なら、調子のあまり良くない阪神打線が相手ですから、 早いカウントでどんどん勝負しに行くべきだったのですが、 そういうカウントに持ち込めずにボール球が多くなったのが、苦しんだ要因でしょうね。 リリーフ陣は長田投手以外はピリリとせず。 唯一の収穫は長田投手なわけですが、長田投手の場合は調子の持続が問題なわけで、 そこが起用法が確立してこない理由でしょうね。 明日は試合がありませんが、連投でも抑えられるよう調子を維持してもらいたいです。 中村マイケル投手とウィリアムス投手の失点の仕方はしょうがないかなという感じでした。 マイケル投手は新井良太選手に真ん中低めのボール気味のスライダーを上手く打たれました。 高さは良かったのですが、コースが少し甘くなった分だけタイムリーとなった感じですね。 先頭打者に2ベースを許したものの、3塁へ進ませずと良い感じで投げていたのですが… 先頭打者に長打を許している辺りが問題っすね。 ウィリアムス投手はスクイズが考えられる場面でノースリーとしてしまったわけですが、 実はスクイズを阻止するには、ノースリーが一番防ぎやすく、 ベンチは1球様子を見て行こうという気持ちになってくれてワンスリーに、 そうなると、今度は打者に打ちたいという色気が出てしまい、失敗してもフルカウントという打算が働く、 そんなわけでコントロールに自信があれば、一番スクイズを防げるパターンとなったわけですが、 ギャンブルスタートどころではない、まさかのエンドランで3塁ランナーホームインに。 ボール球なら三振ゲッツーでチャンスが潰えかねず、 ライオンズとしては最悪四球で満塁となっても良いところだっただけに、 相手の一か八かの作戦にやられた感じでしたね。 まぁ、でも、先頭打者から連続ヒットを許している時点で問題かと。 救いがないのは2人ともベテラン投手だということです。しかも、ウィリアムス投手は完全な外国人。 結果を残すことが必要な選手なだけに、失敗するとダメージが大きいです。 これが若い投手なら、「良い経験。これを糧に」と前向きにもなれるのですが、 2人とも今年ダメなら来年はないという選手なだけに、結果を残してもらわないと困ります。 ゴンザレス投手を含めて、我慢しながら3人を使ってきましたが、 もうここまで来たら、若い選手を抜擢してもいいんじゃないでしょうか。 渡辺監督は投手、とりわけリリーフに厳しく接していますが、起用法は優しすぎるくらいです。 昨日のソフトバンクの秋山監督は復帰した柳瀬投手をいきなりピンチで投入したりと、 思い切った継投をして勝利を掴みました。 ライオンズだと、まずは楽な場面ということで、負け試合から順番にとなりがちで、 数試合結果を残しても、1試合ダメなら、そこから前に進まないだけに、 なかなか勝ちパターンの顔ぶれが変わってきません。 地位が人間を育てるとも言いますし、ここで若手を勝ちパターンに抜擢してもいいのではないでしょうか。 巨人戦で打たれてから登板のない十亀投手をもっと積極的に使ってみたり、 平野投手や菊池雄星投手ら2軍で先発調整している投手にも、1軍のリリーフをやらせてみるとか、 後ろが安定してこないと、上り調子のチームに水を差してしまうだけに、 もう少し大胆にリリーフを使っていってもらいたいですね。 明日はお休みで、土曜から広島との2連戦です。 ライオンズは牧田投手と岸投手の2本柱が先発ですが、 中5日登板となるだけに、打線の援護は欠かせません。 打線の調子自体は良いものの、中盤以降、雑な攻撃になりがちなだけに、 1点を貪欲に取っていく野球で連勝を目指してもらいたいですね。 金曜こそはガンバレ、ライオンズ!! |
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | (阪)安藤(3回1/3)−加藤康介(1回2/3) −渡辺亮(1回2/3)−筒井(1回1/3) (西)石井一久(9回) (本)中村剛也13号ソロ(4回裏)、秋山1号ソロ(4回裏) |
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阪神 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | ||||
西武 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | × | 2 |
石井一久投手が無四球完封勝利は初めてというのも驚きですが、 シーズン2度以上の完封勝利もヤクルト時代の94年と97年の2度以来というのも驚きです。 若い頃は150キロを越えるストレートにカーブで奪三振の山を築いたものの、 荒れ球で四球を連発するところがあっただけに、無四球完封が初めてというのは分かりますが、 そこまで完封が少ないとは思っていませんでした。 当時のヤクルトは高津投手という抑えがいましたし、野村監督は投手の分業制を進めていて、 DHがないセリーグという状況もあったのでしょうが、それにしても意外な感じです。 荒れ球で球数が多くなりがちだったことの弊害だったのでしょうかね。 そういう意味では、今の石井一久投手は2度目の全盛期を迎えているといっていいでしょう。 9回を投げたものの球数は108球、許した安打は2本のみで2塁を踏ませなかったとはいえ、 理想的な球数で1試合を投げ終えました。 今日はストレートの球威や変化球のキレ、コントロールも抜群で、 低めの球を中心に両サイドへきっちり投げ分けるなど、 常にストライク先行で相手打者に攻め込むピッチングをしていました。 今シーズンはコントロールにブレがなく、 昔のように四球を連発していた頃が嘘のような安定感です。 6勝2敗という結果からも分かるように、登板した試合ほぼ全てで試合を作っていますし、 安定感という意味では若い頃の全盛期以上のものがあります。 ソフトバンクに移籍した帆足投手の穴を完全に埋める活躍で、 今頃、何やってんだろうなぁと、ほのぼのと回想してしまうぐらいに、 左腕エースとして活躍してくれています。 石井一久投手の復活どころか飛躍はチームにとって非常に大きいです。
打線は、序盤、相手先発の安藤投手のピッチングに苦しみましたが、 4回裏に円陣を組んだ後、各打者がファーストストライクを積極的に振っていき、 中島選手は凡退したものの、 中村剛也選手が24試合制での新記録とセリーグ6球団全てからとなるホームランを放ち、 続く秋山選手もライナーでライトポール際へ運ぶ1号ホームランで追加点、 ヘルマン選手のピッチャー返しの打球で安藤投手を降板に追い込むなど、 積極的なバッティングが功を奏し、安藤投手を見事に攻略しました。 打撃だけではなく、守備の方でも片岡選手が軽快な動きを見せ、 石井投手が反応良く止めた打球をカバーして1塁へ送球したり、 アウトを取った後のボール回しも各野手が軽快に動くなど、 チーム状態の良さを感じさせる一体感がありました。 各選手が非常に良い心理状態で野球ができているということでしょうね。 唯一残念なのは、追加点が取れなかったことでしょうか。 特に、5回裏、先頭の上本選手がヒットで出塁した後、 2点取った直後ということもあってか、バントせずにヒッティングとなったわけですが、 ここは貪欲に1点を取りに行くべきでした。 1アウトとなった後の栗山選手のエンドランも裏目に出てしまいましたし、 ちょっと攻撃が雑になったかなという感じもしました。 今日は石井投手が良かっただけに、問題になりませんでしたが、 継投勝負になると、まだ安心できない面があるだけに、 貪欲に次の1点を取りに行ってもらいたいですね。 嬉しいニュースとしては、浅村選手が1軍に復帰しました。 2軍降格直後はファームの試合でも打てない時期が続き、かなり心配していたのですが、 最近はホームランを打つなど、マルチ安打以上の試合が多くなり、1軍復帰となったようです。 ただ、運の悪いことに、明日の阪神先発はスタンリッジ投手、 広島戦はバリントン投手と大竹投手の先発が予想されるなど、右の先発投手が続くだけに、 好調の大崎選手や上本選手が優先されるでしょうから、チャンスはそうないかもしれません。 できるだけ早く打席に立たせて上げたいところですが… レギュラー再獲得へ向けて、一からやり直しとなるだけに、 与えられた場面で結果を残せるように、しっかりと準備をしておいてもらいたいですね。 明日は西口投手が先発です。 今シーズンは変幻自在のピッチングで相手打者を封じているだけに、 今日の石井投手と同様に早いカウントの勝負で抑えていって欲しいですね。 一方の阪神先発はスタンリッジ投手。 ソフトバンク時代は対戦がありますが、阪神入団後の対戦は記憶にないので、 シンプルに狙い球を絞って打っていってもらいたいですね。 明日もガンバレ、ライオンズ!! |