2012年西武ライオンズ応援日記

6月11日 セパ交流戦 埼玉西武ライオンズ 5−1 東京ヤクルトスワローズ

(西)岸(8回)−長田(1回)
(ヤ)石川(5回1/3)−押本(2/3)
 −正田(2回)−山本哲也(1回)
西武
ヤクルト

岸の2安打に打線が応え、14安打5得点の快勝! 安定感抜群の投球で岸は6勝目!
今日のヒーローはやっぱり岸投手でしょう。
先日の西口投手と同様に、投打走と大活躍でした。
打線は初回に片岡選手が2ベースヒットで出塁するなど、1アウト3塁の先制チャンスを作ったものの、
中島選手も中村選手も良い当たりをしながらもヒットにならず、
中盤以降の攻撃でも先頭打者が出ても、良い当たりが相手野手の正面を付いたりと、
最終的に14安打を放ちましたが、意外と不運な印象も多く、
アンラッキーで拙攻になりかけてしまう、少し嫌な感じのする展開になるところでした。

ところが、3回表の先頭打者として打席に立った岸投手が、簡単に打席を終えてくると思いきや、
意外と打ち気でファールで粘り、フルカウントまで持ち込み、
最終的にはショートの頭を越す左中間へのヒットを放ち、
さらにセンターのミレッジ選手が少しボールをこぼす間に2塁を陥れる好走塁を見せてチームを活気付け、
片岡選手の送りバントで3塁へ進め、栗山選手は凡退したものの、
中島選手への四球となった球がワイルドピッチとなって岸投手がホームイン。
さらに、中島選手が意表をつく2塁盗塁を決めて、
中村選手が石川選手の得意球である外角低めのボール球のスクリューボールを拾い、
センター前に運ぶ巧打で1点を追加し、大きな追加点を奪いました。

岸投手は4回裏に先頭打者への四球から始まり、栗山選手のエラーもあって1点を失ってしまいますが、
6回表に先頭の秋山選手がヒットで出塁すると、
下位打線へ向かうところでどういう作戦を取るか注目していたら、熊代選手は送りバント。
投手に打席が回る場面だっただけに、エンドランとか動いてくるのかなと思いましたが、
意外と手堅く来た印象でしたね。
すると、炭谷選手が外の難しい変化球を一二塁間に運んで、秋山選手が一気に生還するタイムリー、
今日のような打撃ができれば、打率1割台なんてことはないはずなんですがね(苦笑)
今後に手ごたえを感じる一打になったのではないでしょうか。
秋山選手も1アウトながら2塁からよく還ってくれました。
と、普通なら、この追加点だけでもOKなのですが、
続く岸投手は2塁ランナーを進める送りバントでもするのかなと思いきや、
初球打ちのピッチャー返しの打球、石川投手も意表を突かれたようで、反応が遅れて打球はセンター前へ、
まさかの初球ヒッティングでチャンスを広げ、
代わった押本投手から片岡選手中島選手がタイムリーを放ち、リードを大きく広げました。
中島選手のタイムリーでは2アウトながら2塁ランナーの岸投手がホームインしたわけですし、
足は速く、片岡選手並みだという俊足を生かし、余裕をもってのホームインとなりました。

投げても4回裏以外はピンチらしいピンチもなく、危なげないピッチングで8回を被安打3に抑え込みました。
まさに岸投手の投打走に渡る活躍が光る試合でしたね。

1(二)片岡、2(左)栗山、3(遊)中島、4(一)中村剛也、5(三)ヘルマン、
6(中)秋山、7(右)熊代、8(捕)炭谷、9(投)岸

1回表 ヤクルト先発:石川投手
片岡選手、内角カットボールを打ってレフト線への2ベースヒット!
栗山選手、送りバント成功、1アウト3塁。
中島選手、内角カットボールを捉えるもサード宮本選手にジャンピングキャッチされてアウト。
中村選手、外角高めスクリューを打つもセンターフェンス手前のフライ。

◆この回…1アウト3塁を作れただけに、先制点を取りたかったが…
     良い当たりがあと一歩という感じに。焦らずに攻めたい。


1回裏 ライオンズ先発:岸投手
ミレッジ選手、カーブでレフトライナー性のフライ。
田中選手、初球低めストレートでショートゴロ。
川端選手、低めチェンジアップで空振り三振!

2回表
ヘルマン選手、外角低めスクリューにサードゴロ。
秋山選手、低めシュートを叩くもショートゴロ。
熊代選手、外角シュートを打ってライト前ヒット!
炭谷選手、外角低めスクリューにサードゴロ。

2回裏
畠山選手、初球カーブにレフトフライ。
バレンティン選手、フルカウントから内角低めストレートでセンターフライ。
宮本選手、外角高めカーブでショートゴロ。

3回表
岸投手、フルカウントから内角カットボールを打って左中間へのヒット!
センターのミレッジ選手がボールを弾く間に2塁へ! 記録はヒットとエラー。

片岡選手、送りバント成功、1アウト3塁。
栗山選手、外角カットボールを引っ張るも前進守備セカンドへのゴロ。
中島選手、フルカウントから四球、
この球がワイルドピッチとなり、3塁ランナーがホームイン!
中島選手が中村選手のところで2塁盗塁成功!
中村選手、外角低めボール球のスクリューをバットの先で拾い、センター前タイムリーヒット!
ヘルマン選手、シュートを打ってセンター前ヒット! 2アウト1・2塁。
秋山選手、外角ストレートにセカンドゴロ。
◆この回…岸投手の打撃と走塁が光るイニングだった。
     粘り強い打撃と積極的な走塁で勝ち取った2点だと言えるだろう。

3回裏
松井淳選手、外角低めカーブで空振り三振!
相川選手、初球外角低めカーブでセンターフライ。
石川投手、外角低めカーブでセカンドゴロ。

4回表
熊代選手、ファールで粘るも8球目外角低めスライダーにショートゴロ。
炭谷選手、低めスライダーでセカンド後方のフライ。
岸投手、外角低めシュートに空振り三振。

4回裏
ミレッジ選手、フルカウントから四球。
田中選手、早々に追い込み、エンドラン外角チェンジアップでセンターフライ。
川端選手、内角高めストレートでファーストへの弱いゴロ、2塁送球アウト!
畠山選手、外角低めカーブを打たれてセンター前ヒット。2アウト1・2塁。
バレンティン選手、ストレートでレフト左へのフライ、
レフトの栗山選手が追いついたものの落球してしまうタイムリーエラー。
2アウト2・3塁。
宮本選手、外角スライダーでショートゴロ。
◆栗山選手…最近の守備の動きが… 次のカードからはDHの方が良さそう。

5回表
片岡選手、初球外角低めスライダーを打って三遊間抜くヒット!
栗山選手、エンドランで外角スライダーにショートゴロ、ランナーは2塁へ。
中島選手、ファールで粘るも9球目外角低めスクリューに空振り三振。2アウト2塁。
中村選手、歩かせ気味のストレートの四球、2アウト1・2塁。
ヘルマン選手、外角高めストレートにセカンドゴロ。
◆この回…追加点が欲しいところだったが、石川投手に上手く抑えられてしまった。
     粘り強く攻めていこう。

5回裏
松井選手、外角チェンジアップでセカンドゴロ。
相川選手、スライダーでセンターフライ。
石川投手、外角チェンジアップでピッチャーゴロ。
◆岸投手…4回以外は完璧なピッチング。4回も内容自体は悪くなく、後半も好投に期待。

6回表
秋山選手、フルカウントから外角高めスライダーを打って一二塁間抜くヒット!
熊代選手、送りバント成功、1アウト2塁。
炭谷選手、外角シュートを打って一二塁間抜くタイムリーヒット!
2塁ランナーが一気にホームを突き、クロスプレーになるもホームイン! 打者走者も2塁へ。

岸投手、初球外角低めスクリューを打ってピッチャー返しのセンター前ヒット! 1アウト1・3塁。
ここでヤクルトは投手交代、押本投手が登板。
片岡選手、内角ストレートを打って三遊間抜くタイムリーヒット! 1アウト1・2塁。
栗山選手、外角高めストレートにサードファールフライ。2アウト1・2塁。
中島選手、ストレートを打ってセンター前タイムリーヒット! 2アウト1・2塁。
中村選手、フルカウントから四球で出塁、2アウト満塁。
ヘルマン選手、内角低めストレートに見逃し三振。
◆この回…下位打線に向かう場面でどうチャンスを作るか注目したが、堅い攻めを見せた。
     それが功を奏して、炭谷選手がタイムリー、岸投手もヒットで繋いでくれた。
     上位打線も負けじと片岡選手と中島選手がタイムリー、貴重な追加点をもぎ取った。


6回裏
ミレッジ選手、外角低めカーブで空振り三振!
田中選手、フルカウントから外角高めストレートでライトフライ。
川端選手、フルカウントから低めチェンジアップで空振り三振!

7回表 この回から正田投手が登板。
秋山選手、外角低めシンカーを打ってレフト前ヒット!
熊代選手、スライダーを打つもファーストライナー、ランナー戻れずに併殺。
炭谷選手、低めストレートを打って三遊間抜くヒット!
岸投手、外角ストレートに見逃し三振。

7回裏
畠山選手、外角スライダーでファーストフライ。
バレンティン選手、低めチェンジアップでサードゴロも、ヘルマン選手が悪送球エラー。
宮本選手、ストレートを打たれてセンター前ヒット。
1アウト1・2塁。
松井選手、ファールで粘られるも10球目内角ストレートでショートゴロ併殺!
◆岸投手…この回で少し球数が多くなってしまった。
     交流戦の最終戦のために中5日で回したいから、行けるとしてもあと1イニング。
     できれば頭から代えたい。ダメ押し点を取ろう!


8回表
片岡選手、内角高めストレートに空振り三振。
栗山選手、ストレートに空振り三振。
中島選手、カーブを打ってセンター前ヒット!
中村選手、外角カーブを打つも左中間へのセンターフライ。

8回裏
相川選手、高めカーブを打たれて一二塁間抜かれるヒット。
代打の藤本選手、外角カーブでキャッチャーファールフライ。
ミレッジ選手、外角低めチェンジアップでショートゴロ、2塁アウトのみ。
田中選手、フルカウントから低めチェンジアップでサードゴロ。
◆岸投手…最終戦が広島戦だから、相性の悪い岸投手は回避するのかも。
     今日は最後まで投げそうな雰囲気。

9回表 この回は山本哲哉投手が登板。
ヘルマン選手、外角低めスライダーに空振り三振。
秋山選手、外角ストレートにセカンドゴロ。
熊代選手、フルカウントからの低めフォークに空振り三振。

9回裏 この回は長田投手が登板。サードに原選手。
川端選手、ストレートでセカンドゴロ。
畠山選手、高めストレートでセンターフライ。
バレンティン選手、高めストレートでセカンド後方センター手前のフライも、
セカンド寄りの打球になってしまい、センター秋山選手が落球エラー。

宮本選手、高めストレートで空振り三振!
試合終了、5−1でライオンズが勝利!

今日の試合の収穫は、前述の通り、6回表の炭谷選手のタイムリーヒットでしょうね。
とりわけ、この交流戦ではDHが使えないこともあって、
炭谷選手を含めた下位打線の弱さが目立っていましたが、
DHなしの最後の試合で炭谷選手がタイムリーを放ち、今後のきっかけとしたことは大きいかと思います。
打撃内容も非常に良く、外の変化球を綺麗に一二塁間へと打ち返していました。
そのバッティングができれば、2割5分前後は打てると思うので、今日の打ち方を忘れないで欲しいですね。
もう一つ見逃してはいけないのが2塁ランナーの秋山選手の走塁です。
1アウト2塁で次が岸投手という打順を考えれば、多少強引でも突っ込むのが当然ではあるのですが、
それがアウトとなるのとセーフとなるのとでは天と地の差があるだけに、
スピードを落とさずにホームに突っ込み、見事に生還した秋山選手の走塁は見事だったと思います。
こういうアグレッシブな走塁がライオンズの野球の良さでもわるわけですし、
この場面のような打撃や走塁をもっと見たいですね。

一方で心配なのは栗山選手の状態です。
4回裏のバレンティン選手の打球は決してイージーな当たりとは言えませんでしたが、
少し前にもつれるようにして取り損なったのは気になります。
気持ちが前に出て行っても、足が付いていってないのではないか、足の状態が心配です。
もうこれでDHが使えないということはなくなっただけに、
守備に付いてのフルイニング出場の記録がかかってはいますが、
チームに迷惑をかけつつあるだけに、勇気を持ってDHでの出場を直訴してもらいたいです。
チーム状態が良くなっている時だけに、長期離脱となってしまっては最悪なだけに、
シーズン終盤ならともかく、今は無理をしないでもらいたいですね。

あと気になるのは今後の先発ローテですね。
次の阪神戦は石井一久投手と西口投手で間違いないのですが、
広島戦を牧田投手と岸投手を中5日で回すのか、
それとも、無理はさせずに平野投手と牧田投手で行くのか、そこら辺がまだ不透明です。
7回で代えていたら、岸投手の中5日も考えられたのですが、
8回127球は涼しい気候があったとはいえ、中5日が微妙な感じもしてしまいます。
交流戦明けの10連戦に涌井投手が帰ってこれるのかも分かりませんし、
その先のローテも考えなければいけないわけですし、少し微妙な感じになっています。
岸投手が広島戦に相性悪いですし、無理させない可能性が高いかもしれませんね。



明日はお休みで、水曜からは西武ドームで阪神との2連戦です。
片岡選手や中島選手、中村選手の調子が上がってきて、上位打線も活気が出てきているだけに、
このまま残り4試合で波に乗り、借金をできるだけ減らしてリーグ戦再開にこぎつけたいですね。
水曜からもガンバレ、ライオンズ!!




6月10日 セパ交流戦 埼玉西武ライオンズ 4−2 東京ヤクルトスワローズ

10 (西)牧田(9回)−ウィリアムス(1回)
(ヤ)館山(7回1/3)−林(2/3)
 −日高(1回)−バーネット(1回)
(本)松井淳1号ソロ(5回裏)
  中村剛也12号2ラン(10回表)
西武
ヤクルト

好投の牧田が9回2アウトから同点とされるも、中村剛也の決勝ホームランで勝利!
もしかして、このまま一発に沈んで試合が終わっちゃうのかとも思いましたが…
終盤に粘りを見せて逆転、同点に追いつかれるも、再び勝ち越して逃げ切るなど、
ライオンズにとっては非常に良いゲームが展開できたように思います。

先発の牧田投手は前回に中5日完投の酷使が祟って疲労を見せてしまいましたが、
今日は中6日ということで万全の体調で臨めたようで、4回までノーヒットピッチング、
安定感抜群で大記録も夢ではないという感じだったのですが、
3年目の松井淳選手に低めの変化球を掬い打たれてセンターバックスクリーンへ運ばれてしまう
プロ第1号ホームランで1点を失ってしまいました。
このまま1点に泣く可能性もありましたが、打線が逆転してくれ、
9回裏もマウンドに上がりましたが、2アウト1塁で再び松井淳選手を迎え、
またしても低めの変化球を打たれてしまうタイムリー2ベースで同点に追いつかれてしまいました。
それでも他のヒットは畠山選手のヒットぐらいで、
森岡選手と川端選手のヒットはセーフティバントだったわけですから、
ほぼ完璧に抑えていたのは間違いありません。
牧田投手のピッチングが終盤の打線の奮起を呼び込んだのは間違いないでしょうね。

打線が期待に応えたのは8回表。
7回までチャンスがなくはなかったものの、
4回の2アウトからの秋山選手とヘルマン選手の連打や、
3回と5回の先頭打者の上本選手がヒットで作ったチャンスだけで、
投手が絡むこともあって、なかなか得点には結びついてくれませんでした。
そんな流れの中で迎えた8回表は1番の片岡選手からの好打順で、
片岡選手が四球で出塁と、昨日の試合の6回表と同じような状況になりました。
今日は終盤ということもあって、盗塁ではなく、堅く送りバントを選択して2塁へ進め、
中島選手の四球でピッチャーが代わり、打席は4番の中村剛也選手
レフト左へのタイムリー2ベースを放ち、同点として、さらに1アウト2・3塁とチャンスを広げ、
秋山選手の四球を挟み、ヘルマン選手が今シーズン4つめとなる犠牲フライを放って逆転、
4番打者の活躍と残ったランナーを後ろの打者が還す理想的な展開で逆転することができました。
ヘルマン選手はこれで犠牲フライがリーグトップタイ、
引っ張る打球もありますが、左方向はゴロの打球が多く、
ライナー性の打球の大半がセンターから右、セカンドの頭を襲うような打球なので、
犠牲フライには最適な打球方向で、チームの勝利に貢献してくれています。
最近は少し打撃の調子を落としていますが、これで再び波に乗っていって欲しいですね。

前述のように、9回裏に同点に追いつかれてしまったものの、
そこでシュンとすることなく、すぐさま反撃に転じ、
ヤクルトの抑えを務めているバーネット投手から、先頭の中島選手がヒットを放って出塁、
打席は再び4番の中村剛也選手を迎え、ボール先行で打者有利になり、
少し甘く入った変化球を捉えて左中間スタンドへの勝ち越し2ランホームラン、
4番の一振りで試合を決めてくれました。
今年の中村選手は結果的にチームが負けて空砲になることもありますが、
試合の流れに関係ない大差のついた状況での一発は少なく、
先制や決勝といった肩書きつきのホームランが多いですよね。
4番打者としてチームを背負っている感じが強くなってきました。
それだけに中村選手にかかる期待と責任は重いわけで、
その中でも結果を残しているのは素晴らしいことですよね。
中島選手も調子を上げてきましたし、2人の活躍が最近のライオンズ打線を活気付けています。

1(二)片岡、2(左)栗山、3(遊)中島、4(一)中村剛也、5(中)秋山、
6(三)ヘルマン、7(右)大崎、8(捕)上本、9(投)牧田

1回表 ヤクルト先発:館山投手
片岡選手、スライダーを打つもセカンドゴロ。
栗山選手、外角チェンジアップにレフトフライ。
中島選手、外角低めストレートを打ってライト前ヒット!
中村選手、初球外角低めチェンジアップにサードゴロ。

1回裏 ライオンズ先発:牧田投手
ミレッジ選手、外角低めスライダーで見逃し三振!
田中選手、外角低めスライダーでピッチャーゴロ。
川端選手、内角高めストレートでセカンドフライ。

2回表
秋山選手、フルカウントからの外角低めチェンジアップにファーストゴロ。
ヘルマン選手、外角チェンジアップを叩くも一歩及ばずのショートゴロ。
大崎選手、外角高めストレートを打つもレフト後方のフライ。

2回裏
畠山選手、内角低めシュートでピッチャーゴロ。
バレンティン選手、内角ストレートでファーストゴロ。
松井淳選手、内角低めスライダーでピッチャーゴロ。

3回表
上本選手、チェンジアップを打って右中間フェンス直撃の2ベースヒット!
牧田投手、送りバントファールでバスターを試みるもスライダーにショートゴロ。
片岡選手、内角低めスライダーに見逃し三振。
栗山選手、初球外角低めストレートにセカンドゴロ。

3回裏
相川選手、フルカウントからの低めスライダーで空振り三振!
森岡選手、低めシンカーでショートゴロ。
館山投手、外角低めストレートで空振り三振。

4回表
中島選手、外角スライダーを打つもセンターフライ。
中村選手、高めカットボールを打つもサードライナー。
秋山選手、内角スライダーを打ってライト前ヒット!
ヘルマン選手、初球外角低めストレートを打ってレフト左へのヒット!
 2アウト1・3塁。
ヘルマン選手が大崎選手のところで2塁盗塁成功! 2アウト2・3塁。
大崎選手、内角低めスライダーにセカンドゴロ。
◆この回…2アウトからとはいえ、チャンスを作り、当たっている大崎選手に回ったが…残念。

4回裏
ミレッジ選手、フルカウントから四球。
田中選手、送りバント成功。1アウト2塁。
川端選手、外角低めシンカーでセンターフライ。
畠山選手、内角低めシュートで見逃し三振!

5回表
上本選手、初球カットボールを打ってレフト前ヒット! ノーアウト1塁。
牧田投手、バスターで外角ストレートを打ってショートゴロ、ランナーは2塁へ。
片岡選手、外角フォークにショートフライ。
栗山選手、内角低めストレートを打つもセカンドライナー。

◆この回…上本選手が当たっている。点数に結びつけば良かったのだが。

5回裏
バレンティン選手、内角低めストレートでサードゴロ。
松井選手、初球低めシンカーを捉えられてセンターバックスクリーンへのソロホームラン…
相川選手、外角低めストレートで空振り三振!
森岡選手、セーフティバントを決められてサード内安打。
館山投手、外角スライダーで見逃し三振。
◆牧田投手…立ち上がりから内容的に完璧だったのだが…
      伏兵にプロ発ホームランを打たれてしまった。アマ時代はスラッガーだったが…
      そんなに甘い球でもなかったんだがなぁ…

6回表
中島選手、外角高めスライダーにショートゴロ。
中村選手、外角ストレートに見逃し三振。
秋山選手、初球ストレートにセカンドゴロ。

6回裏
ミレッジ選手、内角ストレートでショートフライ。
田中選手、内角低めシュートでファーストライナー。
川端選手、フルカウントから内角カーブでキャッチャーファールフライ。

7回表
ヘルマン選手、高めカットボールを打つも右中間のセンターフライ。
大崎選手、高めスライダーを打つもレフトフライ。
上本選手、ストレートの四球で出塁。
牧田投手、高めストレートに見逃し三振。

7回裏
畠山選手、外角低めストレートを打たれてセンター前ヒット。
バレンティン選手、内角高めシュートでファーストファールフライ。
松井選手、カウント1−3から四球。1アウト1・2塁。
相川選手、初球低めシンカーでレフトフライ。
森岡選手、内角高めスライダーでライトフライ。
◆牧田投手…松井選手への四球は慎重になりすぎだと思うが、
      それ以外は動揺せずにしっかりと投げてくれている。
      打線の援護でなんとしても逆転したいところ。


8回表
片岡選手、カウント1−3から四球で出塁、ノーアウト1塁。
栗山選手、送りバント成功、1アウト2塁。
中島選手、ストレートの四球で出塁、1アウト1・2塁。
ここでヤクルトは投手交代、林投手が登板。
中村選手、内角ストレートを打ってレフトへのタイムリー2ベース! 1アウト2・3塁。
秋山選手、フルカウントから四球で出塁、1アウト満塁。
ヘルマン選手、初球低めスライダーを打って右中間へのライト犠牲フライ!
2塁ランナーも3塁へ、2アウト1・3塁。
秋山選手が大崎選手のところで2塁盗塁成功! 2アウト2・3塁。
大崎選手、低めフォークにセカンドゴロ。
◆この回…ようやく打線が繋がった。中村選手の同点タイムリーが効果的だった。
     ヘルマン選手はリーグトップに並ぶ4つめの犠牲フライ、
     今年は中島選手が犠牲フライが少ないが、ヘルマン選手が良い感じで打っている。


8回裏 この回からサードに原選手、ライトに熊代選手。
代打の藤本選手、外角低めシンカーでレフトフライ。
ミレッジ選手、フルカウントからストレートでセンターフライ。
田中選手、フルカウントから四球。代走に三輪選手を起用。
川端選手のところで三輪選手がスタートを切るも、上本捕手が刺してアウト!

9回表 この回は日高投手が登板。
上本選手、カウント1−3から四球で出塁、ノーアウト1塁。
牧田投手、送りバント成功、1アウト2塁。
片岡選手、外角低めチェンジアップを打つもショートゴロ。
栗山選手、低めスライダーにファーストゴロ。

◆この回…せっかく牧田投手が送りバントを決めたのだから、上位打線が点取らないと…
     片岡選手は当たり自体悪くなく、結果が出ていないだけだが、
     栗山選手がここ数試合低調で、打撃内容があまり良くない印象。
     足の痛みが悪化していないか心配。


9回裏
川端選手、初球セーフティの構え見逃しで、2球目にセーフティを決められてサード内安打。
畠山選手、低めカーブでセカンドフライ。
バレンティン選手、外角高めストレートのボール球を振らせて空振り三振!
松井選手、低めカーブを打たれて左中間へのタイムリー2ベース…
代打のユウイチ選手、外角低めシュートでショートゴロ。
◆この回…おそらく5回に浴びた松井選手のホームランを衝突だと考えたのだろうが…
     場面が場面なだけに、もっとキャッチャーは用心して考えないとダメだった。
     タイプ的には上本選手と同じわけでしょ? 左で低めの変化球を拾うのが上手い。
     カウントも2−1と有利だったわけで、
     バレンティン選手のように高めで釣った方が良かったように思える。


10回表 この回からバーネット投手が登板。
中島選手、外角ストレートを打って一二塁間抜くヒット!
中村選手、低めカットボールを捉えて左中間スタンドへの2ランホームラン!
秋山選手、フルカウントからの外角低めシンカーに空振り三振。
原選手、ファールで粘るも10球目外角低めカーブに空振り三振。
熊代選手、内角スライダーを打ってレフト前ヒット!
上本選手、外角ストレートを打ってセンター前ヒット!
 1アウト1・3塁。代走に星秀和選手。
代打の米野選手、外角低めストレートに空振り三振。
◆中村選手…相手の松井淳選手が敵ながら良い働きをしているが、やはり役者としては一枚上か。
      8回のタイムリー2ベース、カウントが打者有利になったことで一発あるかもと思ったら、
      この勝負どころでの勝ち越し2ラン、素晴らしい4番の活躍。
◆原選手…三振したものの、この粘りは明日に繋がる。
◆上本選手…今日は3安打猛打賞と大当たり。明日のスタメンマスクも決定的?


10回裏 この回はウィリアムス投手が登板。キャッチャーに炭谷選手。
代打の宮本選手、内角低めストレートを打たれてセンター前ヒット。
代打の野口選手、フルカウントからの内角低めスライダーで空振り三振!
ミレッジ選手のカウント1ストライク2ボールとなったところで降雨中断に。
再開後、1塁ランナーに代走の川本選手。
ミレッジ選手、高めストレートでライトフライ。
代打の宮出選手、カウント1−3から四球。2アウト1・2塁。
川端選手、初球内角スライダーを打たれるもファーストライナー。
試合終了、4−2でライオンズが勝利!

牧田投手と中村剛也選手以外で今日のヒーローを挙げるとすれば、上本選手でしょう。
今シーズン初めてスタメンでマスクを被り、牧田投手を好リードし、
課題であるスローイングでも相手の盗塁を刺すなど、守備を無難にこなし、
打撃の方では3打数3安打2四球と全打席出塁を果たし、チームの勝利に貢献してくれました。
今日はDHなしで8番スタメンだったので、後ろが投手ということで、
チャンスは大きく広がりませんでしたが、
上本選手が当たっていたことで相手も警戒してくれ、
7回表に上本選手の四球で牧田投手まで回ってくれたことが、
8回表の反撃を呼び込んだように思います。
上本選手の活躍があってこその、今日の勝利でしたね。

ただ、一つ問題があったとすれば、9回裏の松井淳選手の攻め方でしょうね。
今日一日だけで打者のタイプを把握するのは難しいことですが、
左の強打者タイプで低めを上手く拾うという点では上本選手自身に近いところがあっただけに、
もう少し攻め方があったのではないかと思えます。
バレンティン選手のように高めのボール球を振らせるようなリードをして欲しかったです。
そういう攻め方をした打席は一度もなく、ストライクゾーンで勝負していただけに、
カウント優位に進めていた9回裏のリードは勿体無かったように思えます。

もう一つ課題として挙げられるのが、片岡選手栗山選手の不調でしょうね。
片岡選手は不調というほど打撃の状態は悪くなく、当たり自体は悪くないものの、
ヒットになっていないという感じですので、それほど問題はありませんが、
1番打者の出塁は得点に直結するだけに、早く結果を残してもらいたいところです。
あとは足、盗塁ですね。
なかなか盗塁成功率が上がってこないだけに、攻め方も限定されてしまいます。
接戦を勝つには片岡選手の足は大きな武器となるので、こちらの復調も期待したいです。

心配なのは栗山選手の足の状態です。
昨日の試合の阿部選手の左中間の打球は位置的にレフト寄りだったのにも関わらず、
センターの秋山選手が落下点に近く、栗山選手は完全に追いついていない状態でした。
勿論、最初の守備位置がレフト線寄りで浅かった可能性もあるので、レフトの打球とは言えませんが、
今日の試合の9回裏の打球に関しては、栗山選手が処理しないといけない打球でした。
やや打球の追い方が鈍いだけに、怪我が悪化していないか心配になってきます。
明日の試合が終われば、DHが使えるようになりますので、無理せずにDHの方がいいでしょうね。
打撃の方でも元気がなくなっているだけに、なんとか明日1日我慢し、
その後はバットの方でチームに貢献して欲しいです。



明日は岸投手が先発です。
前回も好投を見せましたが、序盤の球数が多かっただけに、
テンポあるピッチングで打たせて捕っていってもらいたいですね。
一方のヤクルト先発は石川投手。
今日の館山投手と同じく、そう簡単に打ち崩せる投手ではありませんが、
粘り強く攻めて、当たっている中島・中村選手に回してもらいたいです。
明日もガンバレ、ライオンズ!!




6月9日 セパ交流戦 埼玉西武ライオンズ 3−4× 読売ジャイアンツ

(西)平野(4回)−武隈(1回2/3)−長田(1回)
 −松永(1/3)−中村マイケル(1回1/3)
(巨)東野(5回)−福田(1回)−マシソン(1回1/3)
 −山口(2/3)−西村(1回)
(本)中村剛也11号2ラン(1回表)
  長野4号ソロ(1回裏)、高橋由伸5号ソロ(4回裏)
西武
巨人 1×

必死の継投で凌ごうとするも、野手が援護できずにサヨナラ負け…
「競り合いに弱い=リリーフが弱い」、確かにそれは否定できない事実ですが、
逆に競った展開で得点できないから負けてしまうという考え方もできるわけで…
例えば、今日の試合を最終的に勝っていたら、リリーフがよく持ちこたえたと評価になるでしょうが、
逆にこのように落としてしまえば、リリーフが弱いとなってしまうわけで、
打線がリリーフを救っている試合が少ないように思えます。
もう少しリリーフに働き甲斐を感じさせられるような展開にできないものか、
間接的な野手の援護が欲しいところなのですが…

どうして、そう思うかと言えば、最近、ワイルドピッチや大きく外れたボールが多すぎるからです。
勿論、ワイルドピッチはキャッチャーの責任という面もあるでしょうが、
それにしても余計なランナーを進めてしまう展開が多いように思えます。
渡辺監督は野手には寛容ですが、リリーフには一貫して厳しい姿勢で臨んでいて、
その理由は確かにあるのですが、
それでは投手コーチがしっかりとフォローしているのか、少し疑問が残ります。
現在のリリーフを見ても、主力は外国人のウィリアムス投手と半分外国人のマイケル投手、
一番実績があるのが長田投手で、あとは松永・十亀・武隈・大石投手と若いメンバーが中心です。
ブルペンキャプテンに指名された岡本篤志投手や、ベテランの星野投手は2軍で、
一体、誰がリリーフ陣をまとめているのかという点も疑問の残るところです。
詰まるところ、環境的にリリーフを追い込みすぎている印象を受けちゃうんですよね。
監督が厳しく言うのは仕方ないにしても、それを周囲がフォローできているのか、
そこに疑問を感じずにはいられません。

今日の試合の中で、そんなリリーフ陣の余裕のなさを感じたのは、
7回裏の阿部選手のタイムリーの場面ですね。
2アウト2塁で1塁が空いている状況でカウント2−2、
フルカウントにするとスタートを切られるので、阿部選手と勝負するならこのカウントなのですが、
次の高橋選手と勝負する方法もあっただけに、
ストライクゾーンではなく、ボール気味の球で誘うように投げ行っても良かったかと思います。
そうなると、代打の谷選手が起用された可能性もあるので、
松永投手の意思だけでなく、チームの考え方も必要になってきますが、
勝負どころではそういった広い視野での割り切り方も必要のように思えます。
そういったことを全て考えた末での阿部選手勝負だったのならいいのですが、
そうでないのならば、汲々として視野が狭くなっているように思えてなりません。

逆に思い切った攻め方だと思ったのが、6回裏の加治前選手への四球です。
ストレートの四球ですから、単にストライクが入らなかっただけだと思いますが、
インコースは高めの1球のみで、あとは全部外のスライダー系の球。
左投手に強いと言われている加治前選手なので、インコースよりは外で勝負となり、
逆に次の打者の長野選手は外にめっぽう強く内に弱い選手なので、
長田投手のインコースのシュートを生かすことができる。
おそらく、キャッチャーの炭谷捕手はそこまで考えてのリードだったと思われますが、
問題はピッチャーがそれをしっかりと理解した上で投げていたのかどうか。
それが分かった上で加治前選手を歩かせたのなら問題はなく、
長野選手に外を投げると思わせておいてインコース勝負できたバッテリーの勝利となります。

そういった打者1人だけを見たピッチングではなく、次の打者を含めた配球、
または投げる以外でのアウトの稼ぎ方、けん制やバント処理で併殺を狙いに行ってみたりと、
もう少し広い視野でアウトを稼ぐことを考えて欲しい気がします。
ちょっと厳しく言い過ぎて視野が狭まっているのが気になりますね。

1(二)片岡、2(左)栗山、3(遊)中島、4(一)中村剛也、5(中)秋山、
6(三)ヘルマン、7(右)大崎、8(捕)炭谷銀仁朗、9(投)平野
◆嶋選手が1軍登録抹消。平野投手が1軍登録。

1回表 ジャイアンツ先発:東野投手
片岡選手、外角高めストレートを打つもセカンドゴロ。
栗山選手、内角ストレートを打ってレフト前ヒット!
中島選手、外角ストレートを打つも右中間のライトフライ。
中村選手、ストレートを捉えて左中間スタンドへの2ランホームラン!
秋山選手、初球高めスライダーを打つも一二塁間のファーストゴロ。
◆中村選手…昨日は良いところがなかったが、今日は初打席でいきなりの一発!
      この調子で、今日は中村選手におかわりして欲しい。


1回裏 ライオンズ先発:平野投手
長野選手、高めスライダーを捉えられてライトスタンドへのソロホームラン。
藤村選手、外角フォークでレフトフライ。
坂本選手、高めストレートを打たれるもセンターフェンス手前のフライ。
村田選手、ファールで粘られるもフルカウントからの
10球目外角スライダーでセカンドフライ。
◆平野投手…課題の立ち上がりに、上ずったスライダーを打たれてしまった。
      ここら辺が平野投手の課題。2イニング目からは修正してもらいたい。


2回表
ヘルマン選手、外角低めスライダーにファーストファールフライ。
大崎選手、低めスライダーを叩いてピッチャーのグラブを弾くも、ピッチャーゴロ。
炭谷選手、外角低めカーブを打ってフラフラ〜とセンター前に落ちるヒット!
この打球で炭谷選手が2塁を狙うもののタッチアウト。
◆炭谷選手…DHなしで後ろが投手ということを考えれば、
      無理せずに投手のアウトを待って1番からの攻撃にした方が良かったような。


2回裏
阿部選手、フルカウントから8球目高めスライダーを打たれてライト前ヒット。
高橋選手、外角フォークでサードゴロ、2塁アウトのみ。
エドガー選手、初球高めカーブを打たれるもセンターフェンス手前のフライ。
亀井選手、低めフォークを上手く打たれて右中間への2ベース。2アウト2・3塁。
東野投手、内角低めストレートでライトファールフライ。
◆平野投手…綱渡り状態… 変化球が浮くと怖いよ、この球場は。丁寧な投球を。

3回表
平野投手、外角低めストレートにセカンドフライ。
片岡選手、フルカウントからの高めストレートに空振り三振。
栗山選手、高めストレートにサードファールフライ。

3回裏
長野選手、低めフォークでサードゴロ。
藤村選手、内角スライダーでライトフライ。
坂本選手、ファールで粘られてフルカウントからの
8球目外角低めストレートを打たれて平野投手の足に当たるピッチャー強襲内安打。

村田選手、高めフォークでセカンドゴロ。

4回表
中島選手、内角高めストレートに止めたバットが当たってしまってピッチャーゴロ。
中村選手、死球で出塁。
秋山選手、カウント1−2からエンドランをかけるも、内角低めストレートにライトフライ。
ヘルマン選手、初球高めストレートを打つもセカンドゴロ。

4回裏
阿部選手、内角高めストレートでショートフライ。
高橋選手、内角ストレートを捉えられてライトスタンドへのソロホームラン…
エドガー選手、内角低めストレートでセンターフライ。
亀井選手、フルカウントから外角低めスライダーを打たれてセンター前ヒット。
東野投手、低めストレートでショートゴロ。

5回表
大崎選手、高めスライダーを打つもセンターフライ。
炭谷選手、高めストレートにショートゴロ。
代打の星秀和選手、外角高めストレートに空振り三振。

5回裏 この回から武隈投手が登板。
長野選手、外角高めチェンジアップでピッチャーゴロ。
藤村選手、セーフティバントを試みるもピッチャーゴロ。
坂本選手、低めスライダーを打たれて三遊間抜かれるヒット。
村田選手のところでワイルドピッチ、ランナー2塁へ。

村田選手、内角低めストレートでファーストフライ。

6回表 この回から福田投手が登板。
片岡選手、ファールで粘ってフルカウントから8球目選んで四球で出塁、ノーアウト1塁。
栗山選手のところで片岡選手が2塁盗塁を試みるもタッチアウトに。
栗山選手、低めスライダーにファーストゴロ。
中島選手、外角高めストレートにセカンドゴロ。
◆この回…2回以降は東野投手を打ちあぐねていただけに、交代はラッキーだと感じたが、
     片岡選手の盗塁失敗で攻撃が繋がらなかった。
     片岡選手の盗塁成功率の低さがまだネックとなっている印象。


6回裏
阿部選手、カウント1−3から四球。
高橋選手、フルカウントからの低めスライダーで見逃し三振! 1アウト1塁。
エドガー選手、高めストレートを打たれてセンターへの2ベース。1アウト2・3塁。
亀井選手、内角低めストレートで空振り三振! 2アウト2・3塁。
代打の加治前選手が起用されたところで、ライオンズは長田投手にスイッチ。
加治前選手、ストレートの四球。2アウト満塁。
長野選手、内角シュートでファーストゴロ。
◆武隈投手…阿部選手への四球は問題だが、亀井選手をよく三振に取った。

7回表 この回からマシソン投手が登板。
中村選手、内角高めストレートのボール球を振って空振り三振。
秋山選手、高めのボール球のストレートを振って追い込まれ、
最後は外角高めボール気味のストレートだったものの判定はストライクで見逃し三振。
ヘルマン選手、初球外角低めストレートにファーストゴロ。

7回裏
藤村選手、内角高めストレートでキャッチャーファールフライ。
坂本選手、外角スライダーを上手くバットに乗せられてレフト前ヒット。
村田選手、初球外角ストレートでレフトフライ、2アウト1塁。
ここでライオンズは投手交代、松永投手が登板。
阿部選手のところでワイルドピッチ、ランナー2塁へ。
阿部選手、カウント2−2から外角ストレートで体勢を崩すも、
打球は意外と伸びていって左中間フェンス直撃のタイムリー2ベースに。

高橋選手、低めストレートを打たれてセンター前ヒット、
2塁ランナーが突っ込むもこれは暴走で秋山選手がダイレクト送球で刺して本塁アウト。
◆この回…阿部選手には上手く打たれてしまった感じだが、
     1塁が空いた状況なら、もう少し外へ厳しく投げていっても良かった気がする。
     ストライクゾーンで勝負するタイプではなく、ボール球を振らせるタイプなのだから、
     慎重に攻めても良かった場面だった。


8回表
大崎選手、フルカウントから外角高めストレートを打って三遊間抜くヒット!
炭谷選手、送りバント成功、1アウト2塁。
代打の上本選手を起用したところで、ジャイアンツは山口投手にスイッチ、
ライオンズは代打の代打で平尾選手を起用。レフトに松本選手。
代打の平尾選手、外角低めチェンジアップにサードゴロ。
片岡選手、内角ストレートを打ってショート内安打! 2アウト1・3塁。
栗山選手、外角ストレートに空振り三振。
◆この回…頭から山口投手が来ると思っていたので、ラッキーなチャンスとなったが、
     最後は攻めきれず、そう簡単にはいかないか。


8回裏 この回から中村マイケル投手が登板。
エドガー選手、フルカウントからの外角ストレートで空振り三振!
亀井選手、シュートでライトフライ。
松本選手、外角低めチェンジアップで空振り三振!

9回表 この回から西村投手が登板。
中島選手、初球内角ストレートを打ってセンター前ヒット!
中村選手、内角フォークでサードゴロも、1塁ランナー中島選手の併殺崩しで1塁セーフ。
中村選手が秋山選手のところで2塁盗塁成功!
さらに、この後、ワイルドピッチがあってランナー3塁へ。
秋山選手、フルカウントからの8球目外角スライダーを打って
高いバウンドのセカンドゴロ、3塁ランナーホームインで同点に追いつく!
ヘルマン選手、外角ストレートを打って一二塁間抜くヒット!
大崎選手、外角ストレートにセカンドゴロ。
◆この回…中島選手の併殺崩し、中村選手の盗塁と足で稼いだ1点。
     なんとか延長戦に持ち込んで、早い段階で勝ち越したい。


9回裏 この回からサードに原選手。
長野選手、内角低めシュートでサード正面のゴロも、原選手が弾いてしまうエラー。
藤村選手、送りバント成功。1アウト2塁。
坂本選手、敬遠の四球。1アウト1・2塁。
村田選手、低めスライダーを打たれて左中間へのサヨナラタイムリーヒット…
試合終了、3−4でサヨナラ負け…
◆この回…なんのための守備固めなのか。出番なくなるぞ。
     しかし… 結局はリリーフの差となってしまうのか…

競り合いに勝つ野球という意味では、機動力は大きな武器です。
そういう意味でも9回表の同点劇は良い点の取り方だったと思います。
中島選手が併殺崩しのスライディングで併殺を免れ、
残ったランナーの中村選手が相手の隙を突いて2塁盗塁成功。
秋山選手のセカンドゴロの間にランナーがホームインと、ワンヒットで得点できました。
こういう野球ができれば、相手が好投手であっても得点できるわけですが…

その点でライオンズらしくないと思ってしまうのが、6回表の片岡選手の盗塁失敗ですね。
2回以降、打ちあぐねた東野投手がマウンドを降りてくれ、福田投手がマウンドへ。
そして、いきなり片岡選手が四球で出塁し、ノーアウト1塁となったのですが、盗塁失敗…
これではチャンスが広がりません。
積極的に行くのも悪くないのですが、流れが来つつあるところでのミスは痛いです。
1アウトならアウトになっても行ってもいいのですが、ノーアウトだとどうしても勿体無い感じが…
攻撃の流れを断ち切ってしまう片岡選手の盗塁失敗でしたね。
片岡選手の盗塁成功率の低さが接戦を勝てない要因の1つとなっている気がします。

今日の試合を決めたミスという意味では原選手のエラーは痛かったです。
直前にヘルマン選手の打席が終わったため、サードの守備固めとして入ったはずなのですが…
その原選手がまさかのエラー。
ジャイアンツの上位打線に回るところだっただけに、このエラーは想像以上に効きました。
仮に村田選手を打ち取ったとしても阿部選手がいる、次は代打の駆け引きとなる、
そういう難しい局面となっていたのは間違いなく、
同点に追いついた直後にミスでランナーを出してしまったのは痛かったです。


先発の平野投手に関して言えば、今日は悪かったですね。
全般的にボールが高く、4回2失点という結果以上に苦しいピッチングでした。
許した2ホームランとも、スタンドギリギリの当たりで、
東京ドームでなければ届いてなかった感じでしたが、
そういう球場だということは分かりきっていることなだけに、意識して低めに集めないとダメですよね。
今日は残念な結果に終わってしまいました。
次回登板は通常ならないわけですが、明日・明後日の神宮の試合での天気が心配なだけに、
天候次第では先発のチャンスもあるので、次は名誉挽回のピッチングを見せてもらいたいです。



明日は神宮でのヤクルト戦です。
先発は牧田投手、前回は疲れを見せて残念な結果に終わりましたが、
今回は中6日空いての登板なのでやってくれると思います。
ヤクルト打線に当たりが戻ってきているだけに、警戒して投げて欲しいですね。
一方のヤクルト先発は館山投手。
そうそうチャンスはないでしょうが、足を使っての攻撃で接戦をものにしてもらいたいです。
明日こそはガンバレ、ライオンズ!!




6月8日 セパ交流戦 埼玉西武ライオンズ 6−4 読売ジャイアンツ

(西)西口(5回1/3)−松永(2/3)−長田(1回)
 −十亀(1/3)−ウィリアムス(2/3)−中村マイケル(1回)
(巨)澤村(5回)−星野(2回)−江柄子(1回)−福田(1回)
(本)中島3号2ラン(5回表)・4号ソロ(7回表)
西武
巨人

中島が2打席連発を含む4安打と大暴れ! 西口、投打走にセンスを見せての勝利!
…と、タイトルを銘打ちながらも、どうしても終盤の継投に触れないわけにはいかないわけで…
5回終了時点で4−1、西口投手の球数も多かったこともあり、多少の乱戦は覚悟していましたが、
7回表に中島選手のホームランとヘルマン選手のタイムリーでダメ押し点を奪い、
さすがに今日はこれで決まるかなと思ったのですが… 甘かったですね…

気になるのは、当初の継投をどう予定していたかです。
西口投手の爪のアクシデントによる早期降板は仕方ないですし、
それなら6回表のチャンスで代打を送っても良かったのですが、
6回裏のジャイアンツの攻撃が3番の坂本選手からということを考えれば、
下手に動いて試合の流れを変えたくないでしょうし、追加点を諦めてでも続投の判断は分かります。
松永投手の投入、7回の長田投手も問題なしです。
ところが、8回裏には十亀投手を投入。
これは7回表の追加点が入る前からそうだったのか? 点差が付いたからのテストだったのか?
その点が少し気になります。
中村マイケル投手とウィリアムス投手のどちらかを休ませたかったのか、
それともマイケル投手よりも十亀投手の方を優先と考えているのか、前者でしょうかね。
8回裏のウィリアムス投手の投入も当然で、むしろ阿部選手のところでも良かったぐらい、
9回を続投させなかったのは予定通りなのか、予想以上に球数が嵩んだからなのか。
普通に考えると、後者でしょうね。現状ではウィリアムス投手が抑えなのだと思います。
ちょっとそこら辺がはっきりと見えてこないバタバタした継投になってしまっただけに、
改めてリリーフの中の序列をしっかりと決めておく必要があるように感じました。

打たれた十亀投手に関してですが、今は過渡期にあるという感じがしますね。
先日の登板で文化放送解説の清原氏が「もっとストレートで押して欲しい」と仰っていましたが、
それをやったらこの結果でした… まぁ、当然の結果だとも言えます。
打者との初対戦で速球派は不利ですよ。変化球投手は有利ですが。
データがないというのは逆にシンプルに考えられるということでもあるわけで、
外国人投手ならいざ知らず、日本人で、しかもアマチュア球界からのルーキー投手となれば、
回転の良い4シームのストレートを投げる投手がほとんどなだけに、
シンプルにストレートを打とうと相手打者に待たれてしまいます。
十亀投手のストレートは勢いがあり、狙っていてもファールにすることができますが、
現段階はそこまでで、阪神の藤川投手のようにストレートを狙われても空振りさせる程ではありません。
最終的にストレートで決めきれないことが、今日の打たれた要因でしょうね。
つまり、敵にデータがない現状では、ストレートを勝負球にする十亀投手は、
逆に相手にデータを与える必要があるわけで、
決め球としてのスライダーがあることや、シンカー気味に落ちるシュートの存在を、
もっと誇示するような組み立てにしていった方が、ストレートを生かす組み立てになるかと思います。
スレートが良いからストレートを続けるでは、データがない相手はシンプルにストレートを待つため、
詰まりながらでもヒットにされてしまいます。
今はまだそういった過渡期にあるだけに、
ストレート以外の球を相手に意識させる組み立てをしてもらいたいです。
まぁ、そういう意味では、強打者揃いのジャイアンツ打線に対して、素直に行き過ぎた感じですね。
でも、決して十亀投手のストレートが通用しなかったわけではなく、
相手がストレートしか意識してなかったから打たれた、ということを覚えておいてもらいたいです。

そういう意味では、ベテランの西口投手のピッチングが参考になるかと思います。
正直言って、今年の西口投手のピッチングの組み立ては私にも分かりません(苦笑)
昨年のならまだ分かったんですが、今年は本当に変幻自在というか、
去年以上にシュートや緩いカーブの割合が増え、
それまで投げていたスライダー・フォーク・チェンジアップも合わせて、何を投げるか分からないほど。
恩師でもある東尾元監督の現役時代のような、相手に狙い球を絞らせないピッチングが光っています。
相手が打ってこないとみるや、簡単にチェンジアップやカーブといった緩い球でカウントを稼いだり、
勝負どころでは内角のストレートやシュートでグイグイ攻めたり、
最後はスライダーやフォークで空振りを誘いに行ったりと、相手をよく見たピッチングが光っています。
これらを端的に言うと、「のらりくらりのピッチング」なのですが、
それを可能にしている打者への観察眼、経験による嗅覚、あらゆるボールを操るコントロールと、
その言葉に秘められた要素はもの凄く深いものがあります。
西口投手のピッチングをすぐに真似ることはできませんが、
プロで年数を重ねていくうちに、そういうピッチングの仕方も見えてくると思いますので、
若手には今のうちに良いお手本である西口投手のピッチングスタイルを覚えておいて欲しいですね。

1(二)片岡、2(左)栗山、3(遊)中島、4(一)中村剛也、5(中)秋山、
6(三)ヘルマン、7(右)大崎、8(捕)炭谷銀仁朗、9(投)西口

1回表 ジャイアンツ先発:澤村投手
片岡選手、外角高めストレートにライトファールフライ。
栗山選手、低めストレートにショートフライ。
中島選手、内角高めストレートを打ってレフト線への2ベースヒット!
中村選手、内角高めストレートのボール球を振ってしまって空振り三振。
◆この回…立ち上がりの澤村投手はストレートのコントロールが荒れ気味。
     中村選手の打席はほとんどがボール球だっただけに、
     よくボールを見ながら、甘く入るストレートを狙い打ちたい。


1回裏 ライオンズ先発:西口投手
長野選手、外角高めストレートでセカンドゴロ。
藤村選手、高めストレートでショートライナー。
坂本選手、外角低めストレートでショートゴロも、中島選手が悪送球エラー。
村田選手、ファールで粘られてフルカウントから8球目外れて四球。2アウト1・2塁。
阿部選手、低めチェンジアップでセカンドフライ。

2回表
秋山選手、ファールで粘ってフルカウントからの
9球目の高めストレートを打って一二塁間抜くヒット!
 ノーアウト1塁。
ヘルマン選手、送りバントを試み、2塁はセーフだったものの、判定は何故かアウト。
大崎選手、内角低めストレートを打ってライト線への2ベースヒット! 1アウト2・3塁。
炭谷選手、ワンボールナッシングからスクイズを決めて1点を先制!
西口投手、ストレートを打つもショートゴロ。
◆この回…また微妙判定かよと思ってたら、大崎選手が取り返してくれ、
     1アウト2・3塁で炭谷選手でスクイズ行けるかなと思ってたら決めてくれた。
     ストレートが速く荒れ球だっただけに、決めるのは楽ではなかったはずだが、
     よく決めてくれた。ナイスバント!


2回裏
高橋選手、フルカウントから内角高めストレートを打たれてセンター前ヒット。
エドガー選手、内角高めシュートでショートゴロ併殺!
ボウカー選手、内角高めストレートのボール球を振らせて空振り三振!

3回表
片岡選手、初球外角高めストレートを打つもセンター後方のフライ。
栗山選手、低めストレートを打つもレフトフライ。
中島選手、フルカウントから外角ストレートを打つもセンター後方のフライ。

3回裏
澤村投手、外角低めストレートで見逃し三振。
長野選手、外角低めスライダーを打たれてライトへの2ベース。
藤村選手、初球内角スライダーでライトフライ、ランナーは3塁へ。
坂本選手、内角高めストレートを打たれてライト前タイムリーヒット。
村田選手、外角低めスライダーを打たれてセンター前ヒット。2アウト1・2塁。
阿部選手、外角高めスライダーでファーストゴロ。

4回表
中村選手、低めスライダーに空振り三振。
秋山選手、低めフォークを打ってショート内安打! さらに坂本選手の悪送球で2塁へ。
ヘルマン選手のところで秋山選手が飛び出してしまい、2塁けん制でアウトに…
ヘルマン選手、カウント1−3から四球で出塁、2アウト1塁。
大崎選手、外角高めストレートを打ってライト前ヒット! 2アウト1・2塁。
炭谷選手、外角低めストレートにピッチャーゴロ。
◆この回…秋山選手の走塁ミスは何だったんだろうか。
     普通に考えて3塁盗塁はありえないし、走りたがりの選手でもないし。
     シングル1本で帰ろうと考えて間合いを計り間違えたのか。
     いずれにしろ、勿体無い。


4回裏
高橋選手、高めチェンジアップでセカンドファールフライ。
エドガー選手、外角低めストレートで空振り三振!
ボウカー選手、内角ストレートで見逃し三振!

5回表
西口投手、外角高めスライダーを打ってセンター前ヒット!
片岡選手、外角スライダーを打ってセンターフェンス直撃の2ベースヒット!
 ノーアウト2・3塁。
栗山選手、フルカウントから内角ストレートを打ってレフトライナー性の打球、
レフトのボウカー選手の捕球体勢が崩れ、3塁ランナーの西口投手がタッチアップ、
ホームへスライディングして手でベースタッチしてホームイン!

中島選手、低めスライダーを捉えて左中間スタンドへの2ランホームラン!
中村選手、低めストレートにファーストファールフライ。
秋山選手、外角低めストレートを打って高いバウンドのセカンド内安打!
ヘルマン選手、初球外角高めストレートを打つもショートゴロ。
◆この回…西口投手の活躍が光るイニングだった。
     先頭打者でヒットを放って出塁すると、片岡選手の当たりできっちり3塁へ。
     栗山選手の打球は速いライナーだったので、自重すると思いきやスタート、
     スライディングも綺麗に決めてホームインということで、大きな1点となった。
     その後、中島選手に久々のホームランも出たし、澤村投手をKOできたのは大きい。


5回裏
代打の松本選手、外角低めストレートでセカンドライナー。
長野選手、高めシュートでショートゴロ。
藤村選手、外角高めストレートでショートゴロ。
◆西口投手…全力疾走の後でどうかなと思ったけれども、三者凡退。さすが。
      球数が89球と多いので、あと1〜2イニングぐらいか。


6回表 この回から星野投手が登板。
大崎選手、フルカウントから外角低めスライダーを打ってセンター前ヒット! ノーアウト1塁。
炭谷選手、送りバント成功、1アウト2塁。
西口投手、外角低めフォークに空振り三振。2アウト2塁。
片岡選手、死球。2アウト1・2塁。
栗山選手、内角ストレートにレフトフライ。
◆大崎選手…左投手からもヒットを放つなど3安打猛打賞!
      大好きなジャイアンツ(ヒーローインタビュー談)で期待通りの大活躍!


6回裏
坂本選手、高めフォークでサードゴロ。
村田選手、内角シュートを打たれてレフト前ヒット。
ここでライオンズは投手交代、松永投手が登板。
阿部選手、初球外角低めストレートでレフトフライ、2アウト1塁。
高橋選手、内角高めストレートでファーストゴロ。
◆この回…西口投手は最低でもこの回を投げきると思っていたが、
     降板後にマメを気にしている仕草があったので、それが原因だったのかも。
     最初から阿部選手のところから代えるつもりだったのかも。
     でも、それなら6回表に代打を出せよと思うけれども、
     投手出身の監督らしく、相手に流れをやりたくなかったのだろう。
     3番からの打順だったし。

7回表
中島選手、外角低めスライダーを捉えて右中間スタンドへのソロホームラン!
中村選手、外角低めフォークにサードゴロ。
秋山選手、内角低めスライダーを打って一二塁間へのセカンド内安打!
秋山選手がヘルマン選手のところで2塁盗塁成功!
ヘルマン選手、右中間突破のタイムリー2ベースヒット!
代打の平尾選手、低めストレートにセカンドゴロ、ランナーは3塁へ。
炭谷選手、初球外角低めフォークにショートゴロ。
◆中島選手…2打席連続の一発で打線の中核であることを改めて示してくれた。
      ようやくチームのピースとしてはまった感じがする。


7回裏 この回から長田投手が登板。ライトに熊代選手、サードに原選手。
エドガー選手、ファールで粘られるも9球目内角高めストレートでファーストファールフライ。
ボウカー選手、高めストレートのボール球を振らせてショートフライ。
代打の石井義人選手、高めストレートでレフトフライ。

8回表 この回から江柄子投手が登板。
熊代選手、内角低めフォークに空振り三振。
片岡選手、フルカウントから外角ストレートに見逃し三振。
栗山選手、内角高めストレートにセンターフライ。

8回裏 この回から十亀投手が登板。
長野選手、外角高めストレートで見逃し三振!
藤村選手、高めストレートを打たれて左中間への2ベース。
坂本選手、高めストレートを打たれて右中間へのタイムリーヒット。
村田選手、ストレートを打たれて三遊間抜かれるヒット。
1アウト1・2塁。
阿部選手、初球外角低めシュート?を打たれてセンター前のタイムリーヒット、
センター秋山選手が突っ込むも後ろに逸らしてしまい、1アウト2・3塁に。

ここでライオンズは投手交代、ウィリアムス投手が登板。
代打の谷選手、フルカウントから四球。1アウト満塁。
エドガー選手、フルカウントから外角低めチェンジアップでセカンドハーフライナー。
代打の加治前選手、フルカウントから内角低めストレートが僅かに外れて押し出しの四球…
代打の実松選手、高めストレートで空振り三振!
◆この回…思い切って十亀投手を投入するも裏目に…
     先日、解説の清原氏がストレートで押せと行ったが、そうしたらこうなった。
     つーか、十亀投手の武器はシンカー気味に落ちるシュートじゃないのか?
     ストレートで押すのも嫌いではないが、それにはしっかりコースを投げる制球力が必要。
◆ウィリアムス投手…もう少し早い勝負でもいいような。フルカウントまで行くのが勿体無い。

9回表 この回は福田投手が登板。
中島選手、内角ストレートを打ってセンター前ヒット!
中村選手、内角高めストレートに空振り三振。
秋山選手、内角高めストレートにピッチャーゴロ、2塁アウトのみ。
原選手、内角低めチェンジアップを打つもセカンドライナー。

9回裏 この回は中村マイケル投手が登板。
長野選手、いきなりノースリーとなるも立て直し、高めストレートでセンターフライ。
藤村選手、フルカウントからの外角シュートでレフトフライ。
坂本選手、フルカウントからの外角高めカットボールで見逃し三振!
試合終了、6−4でライオンズが勝利!

打線の方に話を戻しますと、
今日は中島選手が2打席連続となる2ランホームランとソロホームランを含む4安打と大暴れし、
秋山選手も走塁ミスこそあったものの、内安打などしぶとい打撃を見せて4安打1盗塁、
先日のヒーロー大崎選手が約束どおりの大暴れで3打数3安打と、
この3選手が固め打ちを見せて、得点を積み重ねていくことができました。
特に中島選手は5月・6月と調子がいまひとつのことが多く、
打率も3割を切り、得点圏打率もなかなか上がらず、
いまひとつ打線の軸として機能していない面があっただけに、
今季初めてといってもいいぐらいに主役として働いた感じがしましたね。
ようやく「3番ショート中島」がチームに帰ってきてくれたという感じです。
打線のピースとして、ようやく中島選手がはまり込み、良い形に仕上がりつつありますね。

そんな彼らの活躍以上に、試合のポイントとなったのが5回裏の西口投手の走塁ですね。
先頭打者としてヒットで出塁しただけでなく、片岡選手の2ベースできっちり3塁へ行き、
栗山選手のライナー性の当たりでタッチアップを切ってホームイン。
ノーアウト2・3塁という状況でのフライで、後ろが中島選手ですから、
そうそう突っ込ませる場面でもないのですが、3塁コーチの河田コーチの判断力と、
その判断力に応えるだけの西口投手の走力・スライディングがあったということでしょう。
野手顔負けのセンスで、素晴らしい走塁を見せてくれたと思います。



明日は今シーズン2度目となる平野投手が先発です。
前回、敵地での阪神戦で好投を見せただけに、
明日の敵地でのジャイアンツ戦でも堂々としたピッチングを見せてくれることでしょう。
草食系のイメージを吹き飛ばすような堂々としたピッチングを期待したいです。
一方のジャイアンツ先発は今季初先発となる東野投手。
立ち上がりが1つポイントとなるでしょうから、早い段階で先制点を取りたいところですね。
明日もガンバレ、ライオンズ!!




6月6日 セパ交流戦 埼玉西武ライオンズ 3−1 中日ドラゴンズ

(中)中田(8回)
(西)石井一久(5回)−十亀(2回)
 −中村マイケル(1回)−ウィリアムス(1回)
中日
西武 ×

中島の適時打と大崎・片岡の犠牲フライで渋く点を取り、再三のピンチを凌いでの勝利!
いやー、今日はピンチの連続でしたね…
2回・3回・5回・7回・8回・9回とランナーを2人以上出すピンチがありましたが、
5回の1失点で済んだのはラッキーでした。
とはいえ、本当のピンチは、5回表と9回表だけでしょうがね。
あー、3回表も危ないピンチの作り方ではありましたね。
あそこは大島選手のバントファールに助けられた形です。

5回表は先頭の平田選手にヒットを許し、続く谷繁選手に四球…
先頭打者への四球もそうですが、こういう形でランナーを進めてしまう四球も痛手です。
こうなると、2点差とはいえ荒木選手は当然送りバントなのですが、
バッテリーがファールで追い込んで2ストライク1ボールとするものの、
そこから粘られてしまい、最後はフルカウントから打たれて三遊間抜かれるタイムリーヒット…
打たれるにしてもフルカウントでなければ、2塁ランナーは返ってこれなかったわけで、
送りバントをさせなかったことは評価できますが、詰めが甘かったですね…
それでも、その後のピンチを粘り、昨日の試合同様に、
和田選手を歩かせてブランコ選手と勝負で、ショートゴロ併殺、勝負に勝ったのが勝因でしょう。

9回表はウィリアムス投手が登板するも、コントロールが定まらず、
先頭打者の谷繁選手に四球…
その後も、なかなかストライクが入らず、ボール先行の苦しいピッチングとなったものの、
この場面でも和田選手を歩かせてブランコ選手と勝負し、
見逃し三振でゲームセット、助けられました。
ウィリアムス投手はコントロールに不安があり、正直言えば抑えとしての安定感は乏しく、
本来ならば8回のセットアッパーを任せたいタイプではあるのですが、
ゴンザレス投手と違うのは、狙っていても打たれないストレートの力強さがあることと、
同じ制球難でもボールが真ん中に集まるのと、外に散るのとの違いですね。
コントロールに苦しんで真ん中に失投が行くのが一番危ないわけで、
そういう意味ではウィリアムス投手は外へ外れてくれるだけに、大怪我には繋がりません。
不安定ながらも何とか逃げ切れたのも、そこら辺が理由でしょう。
不安要素はあるものの、岡本篤志投手が復帰するまでは、抑え固定で良いと思います。

まぁ、でも、岡本篤志投手が2軍戦に投げている様子はないですし、
今の状態はどうなっているんでしょうか?
それと、涌井投手の復帰時期が未だに明らかにされていないのも不安材料です。
おそらく、交流戦終了後に処分解除となるのでしょうが、
交流戦終了後に10連戦があるだけに、その前に復帰テストをしたいところなのですが…
そこら辺の情報がないのも不安要素です。

1(二)片岡、2(左)栗山、3(遊)中島、4(一)中村剛也、5(中)秋山、
6(三)ヘルマン、7(右)大崎、8(捕)炭谷銀仁朗、9(指)上本

1回表 ライオンズ先発:石井一久投手
荒木選手、外角低めフォークでセカンドゴロ。
大島選手、外角低めスライダーでピッチャーライナー。
和田選手、外角低めストレートでライトファールゾーンへのフライ、
ライトの大崎選手がフェンスに当たりながら捕ってアウト!

1回裏 中日先発:中田投手
片岡選手、初球外角低めストレートにショートゴロ。
栗山選手、高めストレートに空振り三振。
中島選手、外角低めストレートに空振り三振。

2回表
ブランコ選手、フルカウントから外角低めストレートが微妙に外れて四球。
山崎武司選手、外角ストレートを打たれるも、セカンド片岡選手がキャッチしてアウト!
井端選手、初球外角チェンジアップを打たれて一二塁間抜かれるヒット。1アウト1・2塁。
森野選手、外角低めスライダーで空振り三振! 2アウト1・2塁。
平田選手、低めストレートでセンターフライ。

2回裏
中村選手、外角スライダーにサードゴロ。
秋山選手、外角低めフォークを打ってセンター前ヒット!
ヘルマン選手、初球外角ストレートを打ってセカンド左のゴロ、
セカンド荒木選手が追いつくも、バウンドが変わって弾いて、1塁ランナーは3塁へ、
記録はセカンドのエラー、1アウト1・3塁。
大崎選手、内角低めスライダーを打ってレフトへの犠牲フライ!
バックホームの送球が逸れる間に1塁ランナーも2塁へ、2アウト2塁。
炭谷選手、外角低めストレートに空振り三振。
◆大崎選手…今日も1打点。勝負強く良い仕事をしてくれている。

3回表
谷繁選手、フルカウントから四球。
荒木選手、外角ストレートを打たれてセンター前ヒット。
ノーアウト1・2塁。
大島選手、初球送りバントファールでその後はヒッティング、
最後は外角低めスライダーで空振り三振!
 1アウト1・2塁。
和田選手、内角低めスライダーで空振り三振! 2アウト1・2塁。
ブランコ選手、外角高めストレートを打たれるもライトフェンス手前のフライ。

3回裏
上本選手、死球で出塁。ノーアウト1塁。
片岡選手、送りバント成功、1アウト2塁。
栗山選手、外角低めフォークに空振り三振。2アウト2塁。
中島選手、高めスライダーを打ってセンター前タイムリーヒット!
中村選手、スライダーにサードゴロ。
◆この回…試合前の渡辺監督のインタビューで触れられていた下位打線からの繋ぎ、
     上本選手からの打順で追加点を奪えたのは大きい。


4回表
山崎選手、内角ストレートで見逃し三振!
井端選手、外角高めストレートを打たれるもレフトフェンス手前のフライ。
森野選手、外角低めスライダーでセカンドゴロ。

4回裏
秋山選手、低めフォークを打つもセカンドライナー。
ヘルマン選手、高めストレートにライトフライ。
大崎選手、初球内角低めスライダーにレフトフライ。

5回表
平田選手、外角チェンジアップを打たれてセンター前ヒット。
谷繁選手、ファールで粘られてフルカウントから8球目外れて四球。
ノーアウト1・2塁。
荒木選手、送りバントファールで追い込むも、ファールで粘られてしまい、
フルカウントからの8球目低めストレートを打たれて三遊間抜かれるタイムリーヒット。

大島選手、送りバント成功。1アウト2・3塁。
和田選手、カウントノーツーとなったところで敬遠。1アウト満塁。
ブランコ選手、外角低めストレートでショートゴロ併殺!
◆この回…谷繁選手への四球や、荒木選手を追い込みながらもフルカウントにした点など、
     勿体無い失点ではあったが、その後のピンチをよく凌いでくれた。
     球数が多く、継投になりそうなので、追加点が欲しいところ。

5回裏
炭谷選手、初球外角高めスライダーを打って右中間突破の2ベースヒット!
上本選手、送りバント成功、1アウト3塁。
片岡選手、外角スライダーを打ってライト犠牲フライ!
栗山選手、外角スライダーにセンターフライ。

6回表 この回から十亀投手が登板。
山崎選手、内角高め147キロストレートのボール球を振らせて空振り三振!
井端選手、高めストレートでライトフライ。
森野選手、フルカウントから外角ストレートでレフトフライ。

6回裏
中島選手、外角高めカーブを打つもショートゴロ。
中村選手、ファールで粘ってフルカウントから8球目選んで四球で出塁。
秋山選手、外角高めストレートに空振り三振。
ヘルマン選手、外角低めストレートにショートゴロ。

7回表
平田選手、内角高めストレートでレフトフライ。
谷繁選手、スライダーの後の高めストレートを狙い打たれてセンター前ヒット。
荒木選手、フルカウントから外角スライダーでショートゴロ、ランナーは2塁へ。
大島選手、外角ストレートを打たれてレフト前ヒット。2アウト1・3塁。
和田選手、外角ストレートを打たれるもセンターライナー。

7回裏
大崎選手、外角高めスライダーを打ってレフト前ヒット! 代走の熊代選手を起用。
炭谷選手、送りバント成功、1アウト2塁。
上本選手、外角低めストレートを打ってライト前ヒット! 1アウト1・3塁。
片岡選手、外角高めストレートにセカンドゴロ併殺。
◆この回…追加点が欲しいところだったが… 残念。

8回表 この回から中村マイケル投手が登板。
ブランコ選手、外角低めスライダーでショートゴロ。
山崎選手、低めスライダーでレフトフライ。
井端選手、外角スライダーを打たれてライト前ヒット。
森野選手、外角チェンジアップを打たれてセンター前ヒット。
2アウト1・2塁。
平田選手、外角低めスライダーで空振り三振!

8回裏
栗山選手、内角高めストレートを打ってレフト前ヒット!
中島選手、外角高めストレートにピッチャーゴロ併殺。
中村選手、外角高めストレートに空振り三振。

9回表 この回はウィリアムス投手が登板。
谷繁選手、カウント1−3から四球。代走に岩崎達郎選手。
荒木選手、外角高めストレートでファーストゴロ、2塁アウトのみ。
代打の福田選手、外角高めストレートで空振り三振!
和田選手のところでボーク、ランナー2塁へ。
和田選手、外角ストレートで打ち取るもセカンド左への内安打。2アウト1・3塁。
ブランコ選手、フルカウントからの内角ストレートで見逃し三振!
試合終了、3−1でライオンズが勝利!

打線は6安打3得点に終わってしまいましたが、
今日の相手先発の中田投手の状態からすれば、上々の結果でしょう。
初回のピッチングからすると、点数を取るのは難しいように思えただけに、
2回裏に秋山選手のヒットからチャンスを作り、
ヘルマン選手の打球はイレギュラーだったので、記録はヒットで良かったと思うんですが、
結果的にエラーと記録されての当たりで1アウト1・3塁とすることができ、
7番の大崎選手の犠牲フライで早い段階で得点できたのは大きかったです。
大崎選手の勝負強い打撃が功を奏しましたね。

3回裏には中島選手のタイムリーヒットで1ヒットで追加点を取り、
1点差とされた5回裏には炭谷選手の2ベースヒットから上本選手の送りバントで3塁へ進め、
片岡選手の犠牲フライで再び2点差と離すなど、良い形で追加点を取ることができました。
本当なら、7回裏にダメ押し点を取れていれば最高だったのですが、
それでも少ないチャンスを確実にものにし、打線の状態が上がっていることを感じさせてくれます。

朗報としては、ようやく外国人補強に成功したようで、
元ソフトバンクのオーティズ選手を獲得してくれました。
本当は左打者が良かったのですが、日本球界経験者で良い左打者はなかなかいませんし、
即戦力という意味ではオーティズ選手の獲得は朗報と言えるかと思います。
昇格時期は早くとも来週の西武ドームに戻ってきたところからで、
現実的には交流戦明けになりそうですが、チームの起爆剤となってもらいたいですね。
ポジションはDHかファースト、
今、試合で頑張っている大崎選手や上本選手、控えとなっている嶋選手、
2軍でチャンスを待っている浅村選手らにとって大きなライバルとなるだけに、
負けじと試合でアピールしてもらいたいですね。


再び試合の話に戻しまして、今日の試合の収穫は十亀投手の好投でしょう。
2イニング目にピンチを招いたものの、四球絡みではなく、
打者と勝負しに行った結果としてのピンチですから問題なしです。
これで勝ちパターンでも使えることが証明されただけに、
昨日の試合で信頼が落ちてしまった長田投手に代わり、
7回のセットアッパーに入る可能性が出てきましたね。
先発でとの声もありますが、力いっぱいで行く今のピッチングスタイルの方が良いと思うので、
当面はこの位置で結果を残して行ってもらいたいです。



明日はお休みで、金曜からは東京ドームでジャイアンツとの2連戦です。
交流戦首位に立つ好調の巨人ですが、澤村投手とホールトン投手は少し調子を落としており、
付け入る隙はあるだけに、是非ともこの前のお返しをしたいところです。
先発は西口投手と、もう一人誰か。阪神戦で好投した平野投手辺りでしょうか。
敵地の甲子園で好投しているだけに、東京ドームでも好投を期待したいですね。
金曜からもガンバレ、ライオンズ!!




6月5日 セパ交流戦 埼玉西武ライオンズ 7−4 中日ドラゴンズ

(中)岩田(2回1/3)−武藤(2回2/3)
 −久本(2回)−朝倉(1回)
(西)岸(7回)−長田(1回)−ウィリアムス(1回)
(本)中村剛也10号3ラン(4回裏)
  ブランコ13号2ラン(8回表)
中日
西武 ×

中村剛也の4試合連続となる3ランホームランでリードを広げ、ライオンズが勝利!
それでも終盤2回の3失点が気になってしまうのは心配性のファンの性か…
どうして明日も試合があるのに、スンナリ終わらないかな。相手に舐められまっせ。
2人とも勝ち試合を任せる予定の投手なだけに、次回登板はきっちり行ってもらいたいです。
リードがあったとはいえ、期待しているからこその登板だったわけで、
その意味を理解しないでマウンドに上がっているようではダメダメですよ。
投げさせられているのではなく、投げさせてもらってるんです。期待してるんですよ。

さて、試合の方に話を戻しまして、
立ち上がりの岸投手は相手打者に粘られ、和田選手のタイムリーで1点を失うなど、
やや不安な立ち上がりを見せましたが、
すぐに中村選手がタイムリーヒットを放って同点に追いつき、
3回に押し出し四球と大崎選手のタイムリーで勝ち越したことで、
このリードを守るという強い気持ちが現れたのか、ピッチングのリズムを上げ、
試合のテンポが一気に良くなっていきました。
序盤は嵩んだ球数も、中盤以降は少ない球数で取り返し、
7回1失点と粘りのピッチングを見せてくれました。

打線は好調の中村剛也選手が同点タイムリーを放ち、
勝ち越し点を奪った3回裏にはチャンスを広げるヒットを放ち、
4回裏には止めとばかりに4試合連続となる3ランホームランで大きくリードを広げました。
この4試合の間に5本ホームランを打っていますが、そのうち3本が3ランホームランで、
タイムリーヒットも多く放っていますから、この4試合で打点も荒稼ぎ状態で、
気づいてみれば、パリーグのタイトル争いでホームラン・打点のトップに立ちました。
大きく出遅れていただけに、5月・6月の巻き返しは素晴らしいですね。
本来の打撃を取り戻し、今のライオンズ打線の軸となっていますから、
中村選手の活躍がそのままチームの得点力に直結してきます。
今後もこの調子で打ちまくってもらいたいですね。

1(二)片岡、2(左)栗山、3(遊)中島、4(一)中村剛也、5(中)秋山、
6(三)ヘルマン、7(右)大崎、8(捕)炭谷銀仁朗、9(指)上本

1回表 ライオンズ先発:岸投手
荒木選手、低めストレートを打たれて右中間へのヒット。
大島選手、送りバントを試みるも、ピッチャー前で2塁アウト!
堂上剛裕選手、外角カーブでセカンドゴロ、2塁アウトのみ。
和田選手、ファールで粘られてフルカウントからの9球目
外角ストレートを打たれてライト線へのタイムリー2ベース。

ブランコ選手、内角高めストレートのボール球を振らせて空振り三振!

1回裏 中日先発:岩田投手
片岡選手、フルカウントから四球で出塁、ノーアウト1塁。
栗山選手、セーフティ気味の送りバント成功、1アウト2塁。
中島選手、低めシュートにサードゴロ。2アウト2塁。
中村選手、初球内角シュートを打ってレフト前タイムリーヒット!
秋山選手、カーブっぽいフォークを打ってレフト前に落ちるヒット!
 2アウト1・2塁。
ヘルマン選手、外角スライダーにショートフライ。

2回表
井端選手、ファールで粘られるもフルカウントからの低めチェンジアップでサードゴロ。
森野選手、外角低めチェンジアップでファーストゴロ。
平田選手、外角カーブでセンターフライ。

2回裏
大崎選手、初球外角高めカーブを打ってサード右を抜くヒット! ノーアウト1塁。
炭谷選手、送りバント成功、1アウト2塁。
上本選手、高めカーブ気味のフォークにセカンドゴロ。ランナーは3塁へ。
片岡選手、シュートにサードゴロ。

3回表
谷繁選手、外角チェンジアップでセンターフライ。
荒木選手、フルカウントから四球。
大島選手、セーフティバントを決められてサード内安打。1アウト1・2塁。
堂上選手、チェンジアップでセンターフライ、2アウト1・2塁。
和田選手、ストレートの四球。2アウト満塁。
ブランコ選手、高めストレートでバットを折ってライトフライ。

3回裏
栗山選手、初球シュートを打ってライト前ヒット! ノーアウト1塁。
中島選手、高めシュートにライトフライ。
中村選手、低めシュートを打ってレフト前ヒット! 1アウト1・2塁。
秋山選手、高めストレートのボール球を叩いて一二塁間抜くヒット! 1アウト満塁。
ヘルマン選手、押し出し四球を選んで1点を勝ち越し! 1アウト満塁。
大崎選手、初球シュートを打ってライト前タイムリーヒット! 1アウト満塁。
ここで中日は投手交代、武藤投手が登板。
炭谷選手、低めストレートに空振り三振。2アウト満塁。
上本選手、初球外角ストレートにショートゴロ。
◆大崎選手…押し出しの1点を加えた後、大崎選手のタイムリーが大きかった。
      スタメン起用されてから勝負強い一打が光っている。

4回表
井端選手、高めカーブでショートゴロ。
森野選手、外角カーブでセカンドゴロ。
平田選手、内角ストレートで左中間のレフトフライ。

4回裏
片岡選手、外角フォークを打ってセンター前ヒット! ノーアウト1塁。
栗山選手、低めストレートにセンターフライ。
中島選手、カウント1ボールからランエンドヒットで
外角低めスライダーを打って三遊間抜くヒット!
 ノーアウト1・3塁。
中村選手、高めフォークを捉えて左中間スタンドへの3ランホームラン!
秋山選手、外角高めフォークを打ってレフトオーバーの2ベースヒット!

ヘルマン選手、内角高めストレートを打つもショートゴロ、ランナーは3塁へ。
大崎選手、高めスライダーを打つもセンターフェンス手前のフライ。
◆中村選手…これで4試合連続のホームランで4試合5発と大量生産。
      そのうち、ソロが2本、3ランが3本。打点も大幅に伸びている。
◆秋山選手…ノーヒットが続いて心配していたが、今日は3打数3安打。
      レフト方向へ大きな当たりが出てきたし、もう心配は要らなさそう。


5回表
谷繁選手、高めカーブでセンターフライ。
荒木選手、初球カーブでピッチャーゴロ。
大島選手、フルカウントから低めチェンジアップで空振り三振!
◆岸投手…序盤は粘られて球数が多かったが、リードを奪った4回・5回はテンポが上がり、
     球数も少し抑えられてきた。この調子で。


5回裏 この回からキャッチャーに福田選手。
炭谷選手、外角高めスライダーにサードゴロ。
上本選手、高めストレートにサードファールフライ。
片岡選手、外角ストレートに見逃し三振。

6回表
堂上選手、内角ストレートで当たりの弱いサードゴロに打ち取るも、サード内安打に。
和田選手、外角低めスライダーを打たれて左中間への打球も、
レフトの栗山選手がダイビングキャッチしてアウト!
ブランコ選手、フルカウントから外角低めカーブで空振り三振!
井端選手、外角高めカーブでピッチャーゴロ。
◆栗山選手…足を痛めているのに守備に付いて全力プレー。
      試合に出場することでキャプテンがチームを引き締めている。

6回裏 この回から久本投手が登板。
栗山選手、ストレートの四球で出塁、ノーアウト1塁。
中島選手、初球内角ストレートにレフトフライ。
中村選手、スライダーを打ってレフトへの2ベースヒット! 1アウト2・3塁。
秋山選手、内角低めストレートに見逃し三振。2アウト2・3塁。
ヘルマン選手、内角高めストレートにライトフライ。
◆この回…なかなか追加点が取れない… 秋山選手は左投手の時にどうするか、か。

7回表 この回からサードに原選手。
森野選手、初球外角高めカーブを打たれて三遊間抜かれるヒット。
平田選手、外角高めストレートで空振り三振!
福田選手、フルカウントから外角カーブでショートゴロ、2塁アウトのみ。
荒木選手、内角高めストレートでサードフライ。

7回裏
代打の熊代選手、カウント1−3から四球で出塁、ノーアウト1塁。
炭谷選手、送りバント成功、1アウト2塁。
代打の平尾選手、フルカウントからの内角低めストレートに見逃し三振。2アウト2塁。
片岡選手、内角低めカットボールを打って三遊間抜くタイムリーヒット!
栗山選手、外角低めストレートを打つもショートゴロ。

8回表 この回から長田投手が登板。
大島選手、スライダーで打ち取るもピッチャー内安打に。
堂上選手、内角低めストレートでライトフライ。
和田選手、外角ストレートで見逃し三振!
ブランコ選手、高めカットボールを捉えられてレフトスタンドへの2ランホームラン。
井端選手、外角スライダーでショートゴロ。

8回裏 この回は朝倉投手が登板。レフトに藤井選手、ショートに堂上直倫選手。
中島選手、外角ストレートにセカンドゴロ。
中村選手、初球高めフォークにショートゴロ。
秋山選手、低めフォークに空振り三振。

9回表 この回はウィリアムス投手が登板。
森野選手、ストレートの四球。
平田選手、内角高めストレートで空振り三振!
福田選手、高めストレートでセンターフライ。
荒木選手、高めスライダーを打たれてレフト線へのタイムリー2ベース。
大島選手、高めストレートでレフトフライ。
試合終了、7−4でライオンズが勝利!

ポイントとなったのは3回表の守りでしょうね。
2アウト1・2塁というところで、岸投手が1打席目にタイムリーを打たれるなど、
今日はどことなく攻めづらくしていた和田選手を迎えますが、ストレートの四球。
塁が埋まっている状況ですから、本来は勝負ということで、褒められた四球ではないのですが、
問題は四球を出した後のピッチングなわけで、
2アウトですから2人で1つアウトを取ればいいわけです。
岸投手はブランコ選手との勝負を選択してライトフライ、
きっちり無失点で凌ぎ、和田選手への四球を意味ある四球としました。
涌井投手が良い時もそうだったのですが、四球を決して出していないわけではなく、
勝負どころでは敢えて四球を出しても、大事に投げていくことが重要です。
勿論、ある程度の経験がないとピッチャーとしての嗅覚も磨かれませんし、
若い投手に真似ろというのは難しいのですが、
要は気持ちの持ち方で、絶対に抑えると考えるのと、2人で1つアウトを取ると考えるのでは、
やはりプレッシャーが違うわけで、そこら辺の心の選択肢を増やす考え方をして欲しいですね。

打線の方では、不振だった秋山選手が3安打猛打賞と大当たり!
1打席目は詰まりながらもヒットとなるラッキーな打球でしたが、
3打席目ではレフトの頭を越す2ベースを放つなど、好調時の打球が戻ってきました。
ただ、4打席目の見逃し三振に続き、5打席目も凡退してしまっただけに、
この状態を今後続けていくことが課題ですね。
特に左投手が来たときに崩されることが多いだけに、
レフト方向への意識を強くもってもらいたいです。

また、先日からスタメン起用されている大崎選手がタイムリーを含む2安打と好結果を残しました。
上本選手が2試合連続ホームランを放つなど、大きく目立っていましたが、
大崎選手もシュアなバッティングでチームに貢献しており、
今日もタイムリーを放つなど、勝負強い打撃が光っています。
足がめちゃくちゃ速いわけでもなく、守備も上手いわけではなく、肩もあまり強くない、
そんな大崎選手の武器はセンターを中心に打ち返すシュアなバッティングと、
何かをやってくれるという勝負強さ、
元気者で反骨心も強いだけに、相手投手に向かっていく気持ちが出ていますよね。
この調子でレギュラー獲得となるように頑張ってもらいたいです。



明日は石井一久投手が先発です。
打線が良い形で来ているだけに、早い回に援護点を取れば、
今季は安定感のある石井投手なだけに勝利する確率は高くなります。
相手先発の中田投手を攻略し、連勝といきたいですね。
明日もガンバレ、ライオンズ!!





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